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京太郎「京ちゃんクエスト?」優希「だじぇ」【第二ステージ】
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236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/16(火) 19:46:36.17 ID:p2BaFnNS0
あ
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/16(火) 23:52:11.85 ID:+dkWMW5Io
はい
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/17(水) 07:02:19.01 ID:jq2JqUA80
・バトル第三戦(VS久&まこ)、五回目攻撃(16憩、85照 連投不可の為、
>>236
のみ無効とします)
憩 1×33=33
照 1×60=60
総攻撃力 33+60=93
敵の残存HP 108−93=15
>>234
が52で憧、コンマ最終レスが85で照なので、憧と照が攻撃を受ける。
※また今日の19:00頃から進めていきます。
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/17(水) 19:06:37.72 ID:zZS0Zx0Z0
第五回目攻撃
>>238
“ボオオオオオオオオオォォ・・・!!”
慕「う…! ど、どんどん火が広がっていく…!」
はやり「はやややや…」
悠彗「ちょ、ちょっと…! これ私たち逃げた方がいいんじゃ…?」
慕「で、でもあの人たちを置いてくわけには…!」
ますます増していく火勢…
邪淫城大広間は、もう既に半分ほどの空間が灼熱の炎に覆われていた。
だが、その中でも邪淫の王・サキュバス久は、その顔を夜叉のように歪ませながら嗤った…
久『やってくれるじゃない…! 仲間もろともってわけ? でも…この程度で私がひるむと思ったら大間違いよっ!』
久『ねえ、あなた知ってる? 人間は…いや、あらゆる生き物は、命の危険に晒されると自分の子孫をなんとか残そうとして、“保存本能”が働くのよ…?』ペロォー…
憧「あっ/// う、ううぅ…///」
久の長い舌が、憧の白く柔らかい首筋の上を蛇のように滑った。
巫女服がはだけた憧は、もう力が入らないのか、久の腕の中でぐったりとしている…
久『追い詰められた本能は、第一優先事項として種の保存を選択… 結果、可及的速やかなる生殖行動へと及ぶことになる…』
久『つまり、この状況下でセックスをすれば、最高に気持ちいい快楽を得られるわけ…!w』ニタアアァ…
久『あああもう抑えられないわ! さあ! 今からあなたに私の子どもを孕ませてあげるから…覚悟しなさいっ!』クワッ!
ガブゥッ!
憧「あいっ! ぎぃ・・・!!」
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/17(水) 19:08:37.73 ID:zZS0Zx0Z0
久は、口を大きく開けてそのにょっきりと伸びた犬歯…否、牙をのぞかせると、がぶりと憧の首筋に咬みついた。【-75】
久『……』チュウチュウチュウ…
憧「あっ、ああぁ…!」
怜「この状況下でおっぱじめるつもりかいな…? さすがは邪淫の王やな…」
桃子「い、いや、血を啜ってるっすよ? ナニしてるんすかアレは…?」
憩「血と一緒に憧ちゃんの生気を吸い取っとるんや… あかんで! あのままじゃ憧ちゃんが再起不能になってまう!」
と、その時、
ヒュンッ、 ドゴオオォンッ!!
久『・・・ん?』
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/17(水) 19:10:56.21 ID:qCgnidSD0
突如、周囲の炎を巻き込みながら凄まじい衝撃波が発生… 広間の壁に大穴が開いていた。
照「・・・・・」ハアハアハア…
久『何よあんた… まだくたばってなかったの?』
久の邪淫の口づけによりダウンしていた照だったが、なんとか自力で覚醒…! ターボ・コークスクリューにより久の黒い片翼を吹っ飛ばしていた。【-60】
久『何度も言ってるでしょ? 私に物理攻撃は効かないのよ!』
照「…きょ、虚勢を、張るな… 今の攻撃で、お、お前の、HPは… もう、ほとんど、残ってないはずだっ!」ハアハア
久『……』
照「あ、姉の愛は不滅なのだ…! わ、私がトドメを刺してやる! 喰らえっ!ターボ・コークスク…」ググ…
久『うるっさいわね! 大人しく寝てなさい!!』ヒュンッ!!
照「!?」
ザシュッ! ドゴオオオオオォンッ!!
照「がっ! はあぁ・・・!」バタ…
最後の力を振り絞って右手を振りかぶった照だったが、それより早く久がカマイタチを射出…
照の左肩に四本の裂傷が入ると同時に吹っ飛ばされ、京太郎と同じように壁にしたたかに叩きつけられ、また失神してしまった…【-75】
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/17(水) 19:12:53.57 ID:ROuHpaUi0
久『ふん…、やっと邪魔者がいなくなったわね。 じゃあ、そろそろ、私のiPS棒を…』ニョキィ…
憧「ひ…!?」
目を見張る憧…!
なんということか、サキュバス久の股間からは…
その黒いボンテージスカートを突き破りそうなほどに張りつめた“何か”が、隆々とその威容を示そうとしていた…
憧「や、やだっ! たすっけぇ…!」
床に仰向けに倒された憧、必死に逃れようとするが、もうほとんど体に力を入れることすら適わない…!
久『フフ…w 大丈夫、天井のシミを数えてるうちに終わるわ!』ガバッ
憧「ああっ!!?」
久が、憧の体に覆いかぶさった、その時だった。
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/17(水) 19:14:11.07 ID:ROuHpaUi0
ドゴオオオオオオオオォォ――ンッ!!!
久『い゛っ!??』
久は、その時…
耳をつんざかんばかりの爆音を聞くと共に、目の端でワカメ魔人まこが数メートルばかりも吹っ飛ぶところを見た。
まこ「………」シュウウウウゥゥ〜〜… 【-33】
そして… 身長3メートルほどもあったその薄緑色の魔人は、魔力が完全に潰えたのか… 元の人間染谷まこに戻っていた。
久『!? な、何よ、一体、何が・・・ ば、爆弾?!』
憩「正解や…」ユラァ…
久『!?』
244 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/17(水) 19:15:36.06 ID:ROuHpaUi0
久の後ろに立った憩は、そのナース服のほとんどをワカメ粘液で融かされ、ほとんど全裸になっていた。
憩「ま、正確には爆弾とはちゃうんやけどなぁ… 使ったのはコレや」スッ
憩の右手には、またベッコウ色のガラス瓶が握られていた。
久『な、何よ、アルコール…? アルコールであんな爆発起こすわけ…』
憩「ちゃうで。 コレの中身は、ニトログリセリン…! あんたも名前くらいは聞いたことあるやろ?」
久『ニトロ…?!』
憩「せや。 あのダイナマイトにも使用される爆薬…! 黒色火薬の約7倍の爆破威力があり、危険物第5類に指定されとる超劇物や!」
久『な、なんでナースのあんたがそんなモノを…?』
憩「ニトログリセリンは元々、狭心症の治療薬として用いられる医薬品やで。 医療用のニトロはそう簡単に爆発したりせえへんように処理されとるんやけど…」
憩「コレは加工前の原液や。 火気どころか、ちょっとした衝撃でも爆発する可能性があるで…」
憩「そんなモンを、この炎だらけの部屋にぶちまけたら、どうなるやろなぁ…?」ニタアァ…
久『………』
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/17(水) 19:17:13.29 ID:ROuHpaUi0
京太郎と照は久の攻撃により失神… そして桃子と怜も、先ほどのまこへの攻撃の余波によって気を失い、床にうつぶせに倒れていた。
もう、戦闘可能なのは憩しか残っていない…!
憩「分かったやろ! この城を爆破されたぁなかったら… 憧ちゃんを解放して降参するんや!」グイッ
今にも炎の中に瓶を投げ込むぞという姿勢をとる憩…
だが、
久『・・・ふん、ハッタリね』
憩「何?」
久『そんなことしたら、あんたたちの仲間だってただじゃ済まない… 仲間もろとも私を倒す覚悟があんたにあるわけ?』
憩「………」
久『…まあ、とりあえず落ち着きなさいよ……』ジリッ
憩「動くな! ウチは本気やで!」
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/17(水) 19:19:08.42 ID:ROuHpaUi0
久『………』
憩「………」
メラメラと燃える炎に囲まれながら、睨み合うサキュバスとナース…
一触即発である…!
・・・と、久が、ふーっと息を吐いてその表情を和らげた。
久『…分かったわ、私の負け負けw』スイッ
憩「え?」
押し倒していた憧から身を離し、立ち上がった久…
久『降参よ。 ぶっちゃけ私ももう魔力ほとんど残ってないしさぁ…』
久『これでお開きにしましょ? とりあえずみんなを連れてここから脱出しないと…』スッ
憩「……」ホッ
倒れているまこに視線を送る久。
これで終わった、と思い、憩が体の力を抜いた、その、刹那、
久『しゃあっ!!』バッ
憩「!?」
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/17(水) 19:20:12.17 ID:ROuHpaUi0
ビュンッ!
憩「っく!」バッ
意表をついて襲い掛かってきた久の黒い爪が憩の鼻先をかすめた。
憩「不意打ちかいな!」
久『しゃあああぁっ!!』
憩のツッコミなど意に介さず、久が鬼の形相で第二撃のために腕を振り上げる。
憩「――ッ! あんたらっ! 伏せるんやぁ!!」
広間の端で闘いの様子を見守っていた慕たちに声をかけると、憩は…
そのニトログリセリンを宙に放り投げた。
一瞬、炎の海の間を、そのベッコウ色の瓶が泳いだ、その直後――
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/17(水) 19:21:45.12 ID:ROuHpaUi0
“ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォ―――――ンッ!!!!!”
天地が割れるような轟音と共に、猛烈な爆風が発生…
辺り一帯を吹き飛ばし、周囲の壁や床にも亀裂が入ってガラガラと崩れ始めた。
そして…
“ズズッ、 ズズウウウウゥ―――ン・・・!!”
大広間だけでなく、邪淫城の一部が倒壊…!
まるで雪崩のように瓦礫が崩れ落ち、辺り一面を覆い尽くした…
・
・
・
杏果「…ね、ねえ、閑無… 今、なんか爆発音みたいなのしなかった?」
閑無「ああ、そうだな… あっちの… 邪淫城の方から聞こえてきたな」
杏果「大丈夫かな… 慕ちゃんたち…」
その城が倒壊する轟音は、山を一つ越えた杏果たちの村まで届いたのだった…
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/17(水) 19:22:50.24 ID:ROuHpaUi0
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
桃子「・・・・ぷはっ!」ガバッ
まるで大地震のあとのような瓦礫の山から、最初に身を起こしたのはモモだった。
桃子「・・・うーわー…? な、何があったんすか一体…?」キョロキョロ
憩「ウチが爆薬で城もろとも吹っ飛ばしたんや、モモちゃん…」ゴソ…
桃子「ひゃっ!?」
モモの足元から、ボロボロになった憩が、瓦礫の中から身をよじらせて出てきた。
桃子「ば、爆薬…?」
憩「最後の手段に出るしかなかったんや。 みんな、無事やろか…?」
オーイ! コッチヤデェー!
桃子「あ…あっちに園城寺さんがいるっす!」
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/17(水) 19:24:31.09 ID:ROuHpaUi0
怜の側に駆け寄ると… その周囲から、憧、照、京太郎… そして慕たち3人も瓦礫の下から這い出てきた。
照「な…何があったの、一体…?」ヨロォ…
憧「憩さんが爆弾で部屋もろとも吹っ飛ばしたのよ…」ボロ…
京太郎「爆弾? 道理で… 城が半分なくなっちゃいましたね…」ヨロロ…
憩「良かった…! みんな無事みたいやな!」
怜「いや、そんな無事でもあらへんのやけど…」ボロォ…
憩「大ケガじゃなければ、ウチのヒールですぐ治せるから大丈夫やで♪」
憩「とりあえず… 照さん、その左肩の切り傷…すぐ治した方がええなぁ」
照「いや、それより・・・」
照「アイツは… サキュバスはどうなったの? 倒したの?」
憩「え?」
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/17(水) 19:25:50.89 ID:ROuHpaUi0
憩「サキュバスは… そういえば… どこやろなぁ」キョロキョロ
近くにまこがダウンして倒れているのは見つかったが… 久のみ、その姿が見えない…
怜「瓦礫の奥に埋まってまったんやないか?」
憩「それならええんやけど…」
と、その時――
ごそぉ…
京太郎「うぇっ!?」ギョッ
京太郎の真後ろの瓦礫から… 邪淫の王・サキュバス久が這い出てきたのだ…!
<☆攻撃六回目、コンマバトル開始! 対戦相手『久&まこ』 残りHP【15】 戦闘レベル【75】>
・コンマ以下数 ()内は現時点の各戦闘レベル
01〜16→憩 (33)
17〜32→桃子 (39)
33〜48→怜 (43)
49〜64→憧 (48)
65〜80→京太郎 (59)
81〜96→照 (60)
97〜00→6人全員
※トドメをさして下さい… コンマレスの受け付けは明日朝7:00まで。連投は不可、お一人一回のレスでお願いします。(相手のHPが0以下になった場合はそこで勝負終了、コンマもそこで止まります)
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/17(水) 21:56:13.02 ID:R8t53jam0
レジェンドツモッ!
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/17(水) 23:34:17.01 ID:ZvJ7xKaOo
はいな
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/18(木) 01:17:27.02 ID:ruXLYJ8uo
あ
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/18(木) 07:01:29.40 ID:+hmzizKZ0
・バトル第三戦(VS久&まこ)、六回目攻撃(02憩 ごめんなさい、朝7:00までって書いちゃったけど、最初のコンマで久のHPが0以下になった為、今回はそこで勝負終了となります。また次回お願いします。 それにしても憩だけ3連発って凄いな…)
憩 1×33=33
総攻撃力 33
敵の残存HP 15−33=−18(勝負あり)
勝利したため、相手の攻撃は無し。
※激闘でした… また今日の19:00頃から進めていきます。 6人もうみんなボロボロなので、とりあえず美月さんのお店に行って十分に糖分補給&HP回復してもらおうと思います。
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/18(木) 18:59:00.10 ID:mnM90uPM0
第六回目攻撃
>>255
ごそぉ…
京太郎「うぇっ!?」ギョッ
真後ろの瓦礫から這い出てきたサキュバス久…
だが、
久『・・・うぅ・・、 くっ! こ、このぉ・・・!』グイッグイッ
右脚に大きな瓦礫が載っており… 脱け出ることが出来ないようだった。
257 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/18(木) 19:00:42.24 ID:mnM90uPM0
久『あ…あんたたち、よくも私の城を…! 殺してやる! 殺してやるんだから!!』=3
怜「イキがるんじゃないわ。 もう動けんやろお前」
桃子「脚ケガしてるっすね。 無理に動かない方がいいっすよサキュバスさん」
久『うるさいわねぇ! 呪ってやるからねあんたたちぃ!!』
憩「はいはい、とりあえずアンタはもう寝てなさいな」プスッ
久『う・・・!?』パタァ…
憩が久の首筋に注射針を刺すと、久はガックリと頭を垂れ… そのままスース―と寝息をたて始めた。 【-33】
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/18(木) 19:02:48.94 ID:mnM90uPM0
久「… zzzz……」スースー
そして、魔力が完全に失われたのか、あの禍々しい角や翼、尻尾や爪といった魔族特有の部分は消え失せ… 久は人間に戻っていた。
そう、そこにいるのはもう、恐るべきサキュバスの帝王ではなく、可愛らしい普通の少女だった…
憧「やっと… 終わったのね…」
桃子「強かったっす…」
憩「ほんまギリギリやったなぁ… ええ夢見るんやで、サキュバスさん♪」
こうして… 激闘の末、パーティメンバーは遂に邪淫の王を打ち倒したのだった。
☆第三バトル(VS『邪淫王久&ワカメ魔人まこ』)結果
バトル回数6回(全員、HP−60)
各攻撃回数 憩4 桃子3 怜3 憧1 京太郎1 照5(それぞれ戦闘レベルに加算)
ダメージ 憧−75 京太郎−75 照−300
☆ステータス修正
憩 HP1573→1513 戦闘レベル33→37
桃子 HP1163→1103 戦闘レベル39→42
怜 HP 873→ 813 戦闘レベル43→46
憧 HP1063→ 928 戦闘レベル48→49
京太郎 HP1513→1378 戦闘レベル59→60
照 HP1233→ 873 戦闘レベル60→65
259 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/18(木) 19:04:19.16 ID:mnM90uPM0
憩「ほなとりあえずはヒールやな! 一番重症の…テルさんから行くで!」
新しいナース服に着替えた憩が元気に声をかける。
ポワアアアァ――ッ…!
そして照の体に両手をかざすと… 掌からふんわりとした薄緑色の光が現れ、みるみるうちに照の左肩、そして右の二の腕の裂傷は消えていった。
憩「どや? テルさん?」
照「ありがとう、気持ちいい…」ポワアァー…
憩「今回はだいぶヤラれてもうたなぁテルさん…」
照「そうだね、私もまだ修業が足りないよ…」
桃子「メンタル攻撃もされてたみたいっすけど、そっちは大丈夫っすか?」
照「大丈夫。 お姉ちゃんの愛は不滅だからね… あの程度でマイッたりしない!」フンス
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/18(木) 19:06:22.68 ID:mnM90uPM0
照に続いて、攻撃を受けた憧と京太郎もヒールを受け… 憧の首筋の噛み跡、京太郎の手甲の下まで届いていた裂傷なども、たちまちのうちに治ってしまった。
京太郎「憩さんのソレ…治癒魔法?って、ほんと凄いっすね。 どんなケガでも治せるんですか?」
憩「いや、命に関わるような大ケガは、ウチでも完全に治すことは出来んで。 この程度なら簡易の治癒魔法でなんとかなるけど…」
憩「ウチは“聖級”の医術師なんやけど、治癒魔法の術師には、もう1ランク上の“神級”というランクが存在するんや」
憩「神級の治療術師はほとんど伝説の存在で、歴史上に数人いた程度なんやけど… 神級の技量なら無くなった腕を生やしたり、心臓の止まった人間を甦らせたりも出来たそうやで」
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/18(木) 19:07:52.55 ID:mnM90uPM0
憧「ありがとう憩さん… 体の方も大分ラクになったみたい」コキコキ
桃子「憧ちゃんも今回はエライ目に遭ったっすね…」
憧「ほんとよ。 危うくレイプされちゃうトコだった」
憧「誰かさんなんか、私が助け呼んでるのにモジモジしてるだけで何もしてくれなかったしさぁ… ほんと焦ったわよもう」ジロッ
京太郎「………」シュン
憩「ま、京太郎クンは次のバトルでの活躍に期待やねーぇ♪」
☆憩のヒール発動(憧、京太郎、照)
憧 HP 928→ 978
京太郎 HP1378→1428
照 HP 873→ 923
憩 HP1513→1483
262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/18(木) 19:09:55.79 ID:UHd9xEpz0
慕「あの、皆さん… 助けてくれて、本当にありがとうございました」ペコリン
悠彗「私たちの為にそんなボロボロになるまで闘ってくれて…」
憩「どういたしましてやで。 みんな無事で良かったなーぁ♪」
桃子「稲村旅館の子たちに依頼されて来たんす。 あとでその友達たちにもお礼を言うといいっすよ」
悠彗「杏果と閑無か… はあ、ほんと、助かって良かったぁ…」ホウ…
はやり「あの、皆さんは、これからどうするんですか?」
憩「ん? …そやな、ちょっと休憩したら、魔王城に向けて出発する予定やけど…」
照「憩、闘った後はオヤツの時間でしょ。 まずは腹ごしらえしないと」
はやり「あの、それなら、私の家、洋菓子店なので… お礼も兼ねて御馳走したいんですけど、如何ですか…?」
照「洋菓子店!?」ギラッ!
263 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/18(木) 19:11:34.85 ID:C7pze+Q10
・
・
・
照「うわああああああああぁぁすごぉい…! 天国・・・天国だよここは!!」
1時間後… テーブルいっぱいに並べられた数々の煌めくお菓子を前に、照は目を輝かせ、ヨダレを垂らしていた…
照「モンブランにガトーショコラ、マドレーヌにフィナンシェ、シュークリーム、クッキー、ドーナツにティラミス… そ、それに、ワンホールの苺ショートケーキ・・・!!」ゴクリ…
美月「うふふっ、ケーキだけに、ケーキ良くたくさん食べてってね♪」ミツツ
照「いただきまあぁっす!!」クワッ!
264 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/18(木) 19:12:44.71 ID:C7pze+Q10
京太郎「いただきます… でも、ほんとにタダでいいんですか、こんなにたくさん…」
美月「いいのよー、はやりたちを助けてくれたお礼なんですから♪」
憩「それなら…遠慮なくいただいちゃいますよーぅ!」モグモグ
桃子「うはああぁむっちゃ甘くて美味しいっす…!」マグマグ
憧「ダイエットの敵ねコレは… ホントすっごく美味しい…!」ムシャムシャ
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/18(木) 19:14:02.00 ID:C7pze+Q10
憩「はあ、疲れが癒えてくで・・・って、あれ? 怜ちゃんはどこやろ?」キョロキョロ
桃子「園城寺さんなら、早速そこでご休憩中っすよ」スッ
モモの指した先には… ソファの上で、美月に膝枕をしてもらって寛いでいる怜の姿があった…
美月「ふふ♪ こんなオバサンの膝枕でいいのかしら?」ナデナデ
怜「いや、お母さん… このフトモモのハリは、完全に十代のモノやで…!」スリスリ
怜「ハリだけでなく、適度な柔らかさ、フィット感、醸し出される癒しのオーラ・・・その全てがトップクラス・・・!」
怜「ここ暫く出会う事のなかった、レベル10のカンペキなフトモモや! まさかこんな辺境の村で出逢えるとは… 感動やで!」スリスリグフォフォ…w
美月「ひゃっ、くすぐった!///」
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/18(木) 19:19:04.41 ID:fEj+V5LI0
照「・・・・・」ワッシワッシムッシャムッシャムッグマッグ…
美月「あなたほんとにイイ食べっぷりねぇ… あ、そーだそーだメロンソーダ!」パチンッ
照「?」
ぱんっと手を打った美月は、奥から、まだホカホカとほのかに湯気を立てているふわふわのパウンドケーキを持ってきた…
新しく漂ってきた得も言われぬ甘い芳香に、照の喉がゴクリと鳴る…!
美月「新作のラムレーズンとレモンのパウンドケーキ…! こっちも食べて、感想聞かせてくれるかしら?」ズンッ
照「ひははきます!!(いただきます!!)」
こうして… パーティ一同は洋菓子店ミツキにて歓待を受け、邪淫王との激闘の疲れを癒したのだった。
☆HP回復イベント(洋菓子店ミツキ)
全員、
>>267
と
>>268
のコンマ合計の分だけHP回復
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/18(木) 22:06:04.63 ID:b5qCRI4V0
回復回復
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/18(木) 22:46:58.98 ID:WDmFzOz6o
はい
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/19(金) 07:03:21.58 ID:zRcoglsm0
63+98=161
☆全員161だけHPアップ!
憩 HP1483→1644
桃子 HP1103→1264
怜 HP 813→ 974
憧 HP 978→1139
京太郎 HP1428→1589
照 HP 923→1084
コンマあざした!
久にかなりヤラれた照も、これでだいぶHP回復しました…
また今日19:00頃から進めていきます
270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/19(金) 19:00:14.67 ID:n4PSjvyS0
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桃子「あ… 縁日が出てるっすよ! 行ってみるっす!」タタッ!
洋菓子店ミツキで休養をとったパーティ一同は、改めて魔王城に向かって出発…
山を二つ越えた所でとある街に着き、そこではちょうど祭りをやっていて、様々な屋台が出ていた。
爽「よぉー冒険者さんたち! 金魚すくいやってかね? まけとくよ!」
ダヴァン「射的でスヨ! お客さん、私とデュエルしませンカ?」
春「黒糖のザラメで作ったわたあめ… 如何ですか…」
怜「わたあめ売っとんで」
京太郎「黒糖入りって、珍しいですね」
照「一つ下さーい!」
春「毎度… 200ルピー…」
憧「ちょ… テルさん、まだ甘い物食べるの?」
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/19(金) 19:04:54.00 ID:i7tfwsvf0
漫「焼きそばいかがっすかー! 今焼けましたよ!」ジュージュー…
香ばしいソースの匂いがすると思ったら… 童顔の巨乳少女が、なかなか巧みなコテさばきで焼きそばを焼いていた。
憩「屋台の定番言うたら、やっぱり焼きそばやなーぁ♪ 一つ下さいなっ!」
漫「ほい毎度、400ルピーです」
憧「あ、焼きそば私も一つ」
桃子「私ももらうっすー!」
屋台でわたあめや焼きそばをゲットした一同は… 広場の噴水の縁石に腰掛け、食事を兼ねて小休止した。
一「さあさあ! 皆さん寄ってらっしゃい見てらっしゃい…! 今からこのノッポさんの頭に載せたリンゴに、見事ナイフを突き立ててみせますよ!」
純「ちょ…、国広くん、ま、マジでよく狙って投げてくれよ…!」カタカタ
広場の真ん中では、痴女のような恰好をした少女が大道芸を披露していた。
272 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/19(金) 19:07:58.92 ID:i7tfwsvf0
ヒュンヒュンヒュンッ!!! グサグサグサアァッ! ヒ、ヒイイィィ…!
京太郎「うおっ、すげ…! 三本同時に投げて全部リンゴに刺さったぞ…?」
桃子「あの子、アサシンの才能がありそうっすね…」モグモグ
怜「…はあ、のどかやなぁ… もう、魔王城に行くのなんてめんどくなってきたで…」ハア…
照「それは困る。 私たちはこれからサキを助けに行くんだから」キリッ
怜「わたあめ口いっぱい頬張りながら言うてもカッコつかんで、王女さん」
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/19(金) 19:10:22.28 ID:w8SpO7kj0
憧「ねえモモちゃん、魔王城まではあとどのくらいあるの?」
桃子「そうっすね… 地図によれば、あと山を一つ越えたとこに砂漠があって… その先に海があって、10kmくらい沖に出たとこに魔王城がそびえる島があることになってるっす」
京太郎「まだけっこうあるんだな。 島ってことは、船にも乗んなきゃいけねーのか…」
憧「魔王城では、今までとは比べ物にならないくらいのバケモノ級の敵が待ってるはずよ…」
憩「そうやなーぁ… こんな風にみんなでのどかに過ごせるのも、これが最後かもしれへんなーぁ…」
京太郎「……」
これから迫り来るであろう真の強敵との死闘を想像し、やや重苦しい空気が流れ始めた、その時・・・
アアァ〜 チャチャノンオンド〜 チャチャノ〜ン〜オ〜ンドォ〜♪
京太郎「・・・ん?」
274 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/19(金) 19:12:23.38 ID:w8SpO7kj0
風に乗って、何やら陽気な歌が流れてきた。
いちご「いちごのように可愛くて〜♪ いちごの〜ように甘酸っぱい〜♪」ポロンポロロン…
見ると、側頭部にいちごを二つくっつけたような髪型の美少女が、リュートを抱えて弾き語りをしていた…
京太郎「なんだアレ。 ストリートミュージシャ…じゃねえ、吟遊詩人か」
桃子「なかなかいい声っすねー」
いちご「それがいちごの生きる道〜♪ それがいちごの〜生きるぅ道ぃ〜〜♪」
275 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/19(金) 19:14:50.64 ID:2sA4kMo80
パチパチパチパチパチパチ…
いちご「みんな、ありがとうなんじゃー! 良かったら、ちゃちゃのん音頭のCDも買うてってくれなー!」
ザワザワ… ガヤガヤガヤ…
それなりに人は集まっていたが… 皆、ちゃちゃのん音頭のCDには見向きもせず、立ち去っていってしまった…
いちご「はあ、やっぱりなかなか売れんのう…」シュン
いちご「仕方ないのう、副業の方を始めるとするかいな」ゴソゴソ、シャッ!
いちごは石畳の上に赤いマットを広げ… その上に様々な小物を並べ始めた。
いちご「さてと・・・ん? お兄さんたち、もしかして冒険者かいの?」
京太郎「え? あ…そ、そうだけど?///」
いちご「ほならちょうどええ! ちゃちゃのんは吟遊詩人なんじゃが、各地を回って集めた珍しいアイテムを売る仕事もしとるんじゃ」
いちご「良かったら何か買うてってくれると嬉しいんじゃがのう!」
276 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/19(金) 19:17:48.13 ID:Mq8SrAkA0
憩「アイテム? どれどれ…?」
憩「おりょ!? コレって、マジックマッシュルームかいな?」チャッ
一つの小瓶を取り上げた憩…
中には乾燥させたキノコらしき物が入っている。
京太郎「マジックマッシュルーム…?って、麻薬じゃないんですか?」
憩「うん、確かに麻薬の一種でもあるんやけど、サイケデリック剤…向精神薬としても使えるモノなんや」
憩「魔物たちにメンタル攻撃された時に服用すれば、かなりの効果が期待できるで」
277 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/19(金) 19:19:42.23 ID:IaIuUZ060
憧「ふーんどれどれ… ん!? コレって…“マルチ召喚デキャンター”じゃないの!」スイッ
憧は、ペットボトルほどの大きさのコルク栓付きの瓶を手に取った。
京太郎「マルチ…? な、なんだって?」
憧「マルチ召喚デキャンター… 京太郎が持ってる覇者の聖剣と同じ、神器の一つよ」
憧「あらゆる魔人を味方として召喚することが出来るチートアイテム… コレは欲しいわねぇ…」
桃子「むむっ、スパイアイテムセットがあるっす。 私はこれが欲しいっす!」
照「メリケンサック… 私はこれかな…」
怜「焼肉弁当があるで。 美味そうやな」
いちご「黒毛和牛じゃぞ♪」
278 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/19(金) 19:24:19.59 ID:LCbocSej0
ワイワイガヤガヤ、 アーデモナイコーデモナイ…
商人いちごの広げた様々なアイテムを前に、相談を始めたパーティ一同…
憧「これから魔王城に臨むにあたって… 各自のアイテム強化はしときたいとこだよね…」
憩「でも、資金も限界があるしなーぁ… モモちゃん、お金ってあとどのくらいあるん?」
桃子「えーっと、大体3万ルピーくらいっすね。 ここで使える限界は2万ルピーってとこっす」
照「じゃあ、よく考えて、優先順位の高い物から選んで買わなきゃだね」
怜「ふーん… とりあえず一人一個、一番欲しい物挙げてこか。 京太郎は何が欲しい?」
京太郎「え? えっと、俺は・・・」
☆買い物イベント発生!(各アイテムの数字は値段) ※使える資金20000ルピー
$1000 デトックスピル(解毒薬)
$1000 マジックマッシュルーム(向精神薬)
$2000 スーパーポーション(超回復薬)
$3000 フィジカルブースター(肉体強化薬)
$3000 マジックメリケンサック
$4000 スパイアイテムセット(耳ガム、透視メガネ、スパイダークロー)
$4000 アイテムポシェット(中が異次元)
$8000 マルチ召喚デキャンター
$5000 銀の甲冑
$3000 メイド服
$ 780 TENGA(使い切りタイプ)
$1200 ピンクローター(強力Ver.)
$ 850 焼肉弁当(黒毛和牛)
$ 720 日清ラ王(カップ麺、3個入り)
$4000 超電導フリスビー
$2500 ちゃちゃのん水着写真集
$1200 ちゃちゃのん音頭CD
※欲しいアイテムの名前を書いてレスして下さい。 早い者勝ち、書かれたアイテムから購入していきます。 連投不可、お一人一回で。 同じアイテムを複数購入は不可。
明日朝7:00まで受け付けます。 合計購入費が2万を超えた場合は、その時点で買い物終了。(2万を超えた時の最後のアイテムは購入可能)
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/19(金) 22:30:22.14 ID:mz4KN2h90
なんか凄そうなマルチ召喚デキャンターで
280 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/19(金) 22:37:38.22 ID:4Sx25u110
ちゃちゃのん写真集
281 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/20(土) 00:37:18.79 ID:7bM4+69Bo
マジックマッシュルーム
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/20(土) 00:55:56.40 ID:7/FR7do60
超電導フリスビー
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 07:08:07.53 ID:pvApGkcr0
☆買い物イベント
マルチ召喚デキャンター(8000)・ちゃちゃのん水着写真集(2500)・マジックマッシュルーム(1000)・超電導フリスビー(4000)を購入
8000+2500+1000+4000=15500 支出15500ルピー
※レスあざした。 また今日19:00頃から進めていきます
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 18:59:13.17 ID:+5aErKa/0
怜「とりあえず一人一個、一番欲しい物挙げてこか。 京太郎は何が欲しい? ん?」
京太郎「え? えっと、俺は・・・」チラッ…
京太郎は改めて、いちごが広げた赤いマットの上の商品に目を走らせた…
京太郎(んー…? 何を選べばいいんだ…? 銀色の甲冑があるけど…一応、鎧なら今着てるのがあるしな…)
京太郎(それにしても、なんでピンクローターやTENGAがあるんだよ、とりあえずアレは問題外…)
京太郎(ラ王の焦がし味噌味まであるぜ… こっちの世界に来てからカップ麺食ってねーな…)ジュルッ
京太郎(でも、あんなの選んだらどうせ憧とかに怒られんだろな… うーむぅ…)モンモン
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 19:01:02.29 ID:+5aErKa/0
憩「京太郎クン、お悩みならフィジカルブースターなんてどや? 肉体強化薬やから、服用すれば一時的やけどパワーもスピードも段違いにアップするで」
京太郎「あ、そーなんすか? それなら、そのフィジカルブース…」
と、その時だった。
“?『これっ、待つのだ! 京太郎よ――!』”
京太郎「ん?!」ビクッ
286 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 19:02:41.89 ID:+5aErKa/0
突然、京太郎の脳内に厳かな、神秘的な声が響き渡る…!
京太郎(なっ!? だ、誰だ!?)キョロキョロ
“?『慌てるでない京太郎よ… 我はこの世界の神の一人、
>>280
という者…!』ズモモモオォ…”
京太郎「に、280??」
“
>>280
『良いか京太郎、真の勇者…真の漢ならば、この局面、選ぶべきは一つしかない――!』”
京太郎「へ・・・?」
“
>>280
『“ちゃちゃのんの写真集”だ――! それ以外のモノなど、ちゃちゃのんの写真集に比べればゴミクズ同然――!』”
なんと京太郎、ここで天からの声を聞く…!
“ちゃちゃのんの水着写真集を買え”という、神からの啓示―――!
287 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 19:04:39.51 ID:+5aErKa/0
そして・・・
京太郎「・・・あ、そんじゃ俺は・・・ ちゃちゃのんさんの水着写真集で・・・」デヘヘ…
憧「…は?」
憩「へ?」
桃子「ぷ?」
怜「なんやて?」
288 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 19:06:50.09 ID:+5aErKa/0
いちご「なんじゃ! お兄さんちゃちゃのんのファンじゃったんかー♪ ほなら、特別にサインまで付けとくぞ!」サラサラ
京太郎「あ、ど、どーもー…///」
憧「ちょ… きょ、京太郎、アンタ何考えてんの? これから魔王城に行くって時に、写真集って…」
照「信じられない…」
桃子「ここでエロ優先っすか…」
憩「やれやれ… 京太郎クンもやっぱり男の子なんやねーぇ…」
京太郎「い、いや…/// こ、これはちゃんと武器として…! ほ、ほら、ガチレズの魔物がいたら、コレで気を引けるかもしんねーしさ…!」シドロモドロ
289 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 19:08:02.26 ID:+5aErKa/0
憧「はあ… まぁいーわ。 じゃ、私は、値段高くてみんなには悪いんだけど“マルチ召喚デキャンター”で…」
いちご「オッ! お客さんお目が高いのう! 8000ルピーじゃ、毎度ありぃー♪」
いちご「コレが召喚出来る魔人と召喚時の呪文の一覧じゃ」ピラッ
いちごはデキャンタと一緒に、10人ほどの魔人の名前の書かれたリストを憧に手渡した。
憧「ありがとう♪ どれどれ… あら、これは使うのが楽しみね…!w」ニタアァ…
290 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 19:09:35.89 ID:+5aErKa/0
憩「ほな次は… モモちゃん、どれにする? やっぱりスパイアイテムセットかな?」
桃子「と、思ったんっすけど… 私はコレにするっす」スッ
モモは、マットの端の方にあった、何やら裏に電気配線のようなモノが張り巡らされている円い金属板を手に取った。
憧「それは… 強力な対空魔法戦闘兵器…“超電導フリスビー”ね?」
桃子「そうっす! ふふ、私、武器がナイフしか無かったから…飛び道具があれば鬼に金棒っす♪」
怜「オリハルコン製やな… なかなかになかなかやでコレは」
291 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 19:10:47.54 ID:+5aErKa/0
桃子「園城寺さんはどれにするっすか?」
怜「うちはええわ、特に欲しいモノはあらへん」
桃子「へ? な、何もいらないんっすか?」
怜「余計なアイテムあっても邪魔になるしな。 うちは、魔王城でもコレがあれば十分や」スッ
手に持った魔杖を掲げてみせる怜…
そう、ここまでのバトルでその力を最も温存しているのは彼女…時空属性専門魔道士・園城寺怜――!
怜はまだ、その底知れないポテンシャルのほんの一端しか見せていないのである…!
照「園城寺さんカッコイイね… 私もいらないや」
桃子「テルさんも?」
照「うん、メリケンサック買おうかとも思ったけど、やっぱり私は、アイテムに頼らずに素手にこだわることにする」ギュルルルゥ…!
照はその右腕から軽く竜巻を作ってみせた。
久にヤラれたダメージはもう、ほぼ回復しているようだった…
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 19:12:06.55 ID:+5aErKa/0
憩「ほなあとはウチやな♪ おねーさん、マジックマッシュルームだけ下さいなーぁ」
いちご「毎度ぉー、1000ルピーじゃ。 こう見えて劇薬じゃから気をつけるんじゃぞ!」
照「それ麻薬の一種なんでしょ… どんな匂いするの…?」クンクン
憩「あ、テルさん、ノーマルの時に匂い嗅いだりすると危険やで!」
照「… 意外といい匂いするねこれ… ・・・ん? あれ? はれれ・・・??」
ぽわぽわぽわぁ〜ん・・・
照「あれ… す、すっごい大きいお饅頭が宙に浮いてる…! お、美味しそう…!」ゴクリ…!
照「あ、あれ? き、消えちゃう! 待って!待ってよお饅頭さん!!」ガブッ!
桃子「ひゃーっ!? 痛いっす! テルさん!ソレは私のおっぱいっすううぅ――っ!!」=3
憩「ほらほら… 簡単に幻覚・幻聴の症状が出てまうから要注意やで!」
こうして… パーティ一同は新しく四つのアイテム… マルチ召喚デキャンター・ちゃちゃのん水着写真集・マジックマッシュルーム・超電導フリスビーをゲットしたのだった…!
・
・
・
293 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 19:13:19.49 ID:+5aErKa/0
いちご「毎度ありなんじゃー! 沢山買うてくれておおきにぃー♪」
いちご「ところであんたら… 見たとこクエスト中の冒険者さんたちみたいじゃけど、ここから何処に行くんじゃ?」
憩「ウチらはこれから魔王退治に行くんやで♪」
いちご「魔王・・・? 最高難度のクエストじゃなぁ… 命を落とすかもしれんぞ…?」
照「元よりそれは覚悟の上。 私は妹のサキを助けに行くんだから、危険がどうこうなんて言ってられない」
いちご「ふぅん… 玉砕覚悟っちゅうわけかぁ…」
いちごは、右手を顎に持ってくると、少し考え込むように俯いた。
いちご「あんなぁあんたら、コレはちゃちゃのんがゲットしたきちょーな情報なんじゃけど…」
いちご「買い物してくれた礼に、教えちゃるわ。 この先の砂漠の、地下迷宮に…あの“賢者の石”が隠されとるダンジョンがあるらしいぞ?」
憧「賢者の石?」
294 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 19:16:08.95 ID:oQ1A83kY0
賢者の石と聞き、憧だけでなく、京太郎以外の他のメンバーの顔色も変わった。
そう、賢者の石といえば神器どころではない… ほぼ伝説上の、全ての冒険者たちが血眼になって手に入れようとしている超レアアイテムである…!
怜「賢者の石… お目にかかれるもんなら是非かかってみたいもんやなぁ…」
憩「この先の砂漠っていうたら、ちょうど魔王城までの道のりの途中やねーぇ…」
桃子「行って…みるっすか…?」
295 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 19:17:06.28 ID:oQ1A83kY0
お互いに顔を見合わせるパーティメンバー…
照「本当に賢者の石があるなら、十分行ってみる価値がある」
京太郎「…でも、時間も大事ですよ、テルさん…?」
憧「京太郎、あなたは知らないかもしれないけど、賢者の石を本当に手に入れられれば、私たち全員の戦闘力は飛躍的にアップすることになるのよ」
憧「つまり、魔王城でのバトルでの勝率をぐんと引き上げることが出来る…」
桃子「途中にあるみたいだし、多分そこまで時間のロスにもならないっすよ」
憩「・・・ほなら決まりやね! 次の目的地は…砂漠の地下ダンジョンや!」
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 19:18:10.23 ID:oQ1A83kY0
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約2時間後…
パーティ一同は山を一つ越え… 砂漠の石造りの廃屋の中にあった、地下ダンジョンへの入り口を発見、潜入を開始していた…!
京太郎「へえぇ… これがダンジョンか…!」スタスタ
憩「京太郎クンはダンジョンは初めてなん?」スタスタ
京太郎「はい、まあ…」キョロキョロ
ダンジョンの中は石畳の床にレンガ造りの壁… 同じような景色の通路が延々と続く迷宮のような構造になっていた。
地下なので当然暗いが、等間隔にガス灯のような明りが配置されており、松明などは必要ない。
怜「何処にあるんやろな、件の賢者の石は…」トコトコ
憧「いちごさんの話では、ダンジョンの最深部って言ってたから、多分もっと下よね」トコトコ
桃子「とりあえず下の階層に降りる階段を探さないとっすね」トコトコ
297 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 19:19:42.84 ID:oQ1A83kY0
照「それにしても… モンスターは全然出てこないね。 お留守かな?」テルテル
そう… ダンジョンにもいろいろあるが、大体はゴブリンなどの低級モンスターの巣になってることが多い。
憧「ダンジョンは大体、上級の魔族が管理運営してることが多いのよね。 その管理者の方針次第では、低級モンスターがまったくいないこともある…」
憧「でもその代わりに、少数精鋭の強力な魔物がいたり…」
憧「罠がはられてたりすることもある…! みんな、気を抜かないようにね…!」
桃子「合点っす!」フンス
と、その時―――
?『………』ジイイィー…
通路の天井に埋設されている魔道幻影機(隠しカメラ)のレンズが… パーティメンバーを追うようにして妖しく動くのに、誰も気がつかなかったのだった…
298 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 19:23:15.77 ID:CwkiIOTu0
・
・
・
〜地下ダンジョン管理室〜
?『ククク…w また賢者の石に釣られて、愚かな冒険者どもが来よったわ…!』
?『飛んで火に入る夏の虫ちゃんやでぇ〜ww』
ダンジョン最下層、管理運営室…
そこには、二人の魔族らしき女が、壁一面に巡らされたモニターをチェックしながら口角をおぞましく引き上げて嗤っていた…
?『いくのんさん、準備はOKですか?』
いくのん『モチのロンやで〜フナQちゃん! いくのんが改造したあのコの強さを知らしめてあげるで〜?』
フナQ『ムフフ… また美味いデータをたくさん手に入れられそうやな…!w』
?『……』ゴゴゴォ・・・
?『……』スモモモモオオォ・・・
?『……』ドドドドオォ・・・!
邪悪の化身いくのんと、マッドサイエンティストフナQ…!
その二人の背後には、三人… いや、三体の、妖しげなる魔物の姿があった……
299 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 19:24:27.89 ID:CwkiIOTu0
今日はこれだけ、コンマはありません。
また明日19:00頃から進めていきます。
次回から、いよいよ第二ステージ最終バトルがスタートします。
300 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/21(日) 19:07:37.99 ID:tF5ocm/I0
シィ――ン…
トコトコ、テクテクスタスタスタ…
不気味に静まり返るダンジョン内…
薄暗い地下通路の中、パーティメンバーの足音だけが響き渡る…
メンバーは、下に降りる階段を一つ見つけて地下2階まで来ていた…
憧「2階層も、上とほとんど変わんないね…」
怜「せやな。ひたすら、同じような景色の通路が続くばっかりやなぁ」
照「モンスターも全然出てこないね…」
桃子「さっきから索敵してるっすけど… 生き物の気配は全然しないっすね…」クンクン
憩「そやねぇ。 でもカビ臭くはないし、ちゃんと定期的に整備されてるみたいやから…」
憩「最低でも、ダンジョンマスターは何処かにおるんやろけどなぁ…」
京太郎「ダンジョンマスター? ・・・うっ!?」ムグッ
聞き返した京太郎の口を、横から桃子の手が塞いだ。
桃子「しっ…! 静かにするっす! 前方に何かいるっす…!」
京太郎「・・・・!?」ムググ…!
301 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/21(日) 19:10:55.52 ID:qc4mTVDm0
…シイィ―――ン……
桃子の声で立ち止まり、耳をそばだてる一同…
照「… 何も聞こえないよ…」
桃子「シッ! 私には聞こえるっす… 何か… ヘンなものがこっちに近づいてくるっす…!」
その能力の一つである超感覚(グレートファイブセンシズ) で、前方を索敵する桃子…
薄暗い通路の向こう… 奥の方は真っ暗で、まだ何も見ることはできないが… 何か、妖しげな気配が感じられた。
そして―――
… ウィーンガシャン、ウィーンガシャン、ウィーンガシャン…
京太郎「ん…? な、なんだ?この音?」
京太郎の耳にも、何か、不気味な機械的な音が聞こえてきた。
と―――
“ピシッ・・・!”
桃子「!? しまった! 罠っす!!」
302 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/21(日) 19:13:12.65 ID:qc4mTVDm0
京太郎「うおおおっ!??」
憧「でえええぇっ!??」
憩「ひゃあああぁっ?!?」
桃子が気づいた時には遅かった…
突然、メンバーの横… 通路の壁の方から、何かが外れるような音がすると同時に、石畳の床が真ん中からパックリと割れ…
6人は空中に浮いていたのである。
桃子「落とし穴っすううううぅぅっ!!」ヒュウウウゥーン…
自分の体重を支える物の無くなったパーティ一同は、全員、真っ黒な穴の中へと吸い込まれていった…
303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/21(日) 19:15:41.56 ID:EnFyr+/50
・
・
・
憩「… い、いてて… ひどい目に遭うたなぁ…」ムクリ…
憩「ここは… 3階層か?」キョロキョロ
身を起こし、辺りを見回す憩…
そこは体育館ほどの大きさの部屋になっており、天井にはぱっくりと四角い穴があいていた。
憩「あそこから落ちてきたんやな… ってことは、やっぱり3階層やな」
憩「それよりも、他のみんなはどこに…」キョロキョロ
怜「うちならここにおんで…」ノソォ…
憩「おろ? 怜ちゃん?」
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/21(日) 19:17:41.32 ID:BAhpowCK0
だが… その部屋の中、憩と怜以外のメンバーはいないようだった。
憩「ウチと怜ちゃんだけかいな。 あとのみんなは何処におるんやろ?」
怜「さあ…ツレションにでも行ったんちゃうか」
“?『ヒヒヒ…w この階におんのはあんたたち二人だけやで〜…w』”ヴーン…
憩「は?」
怜「なぬ?」
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/21(日) 19:27:43.86 ID:GIHn2xdM0
目を見張る憩&怜…!
突然、空中にテレビ画面のようなスクリーンが現れ… そこにあの女が映し出されたのである…!
いくのん『お久しぶ〜りいぃ〜ね〜♪ あなたに会うなんてぇ〜♪』フンフン
いくのん『お元気かいな〜? タ・コース国の荒川憩ちゃんに、センリヤーマ国の園城寺怜ちゃん…!』ニタニタ
憩「!? あんたは・・・賞金首の赤阪郁乃!?」
そう、この世界では、赤阪郁乃は凶悪な犯罪組織のボスとして指名手配されている賞金首なのだった…
怜「なんや。 なんでヒメマツの頭領なんかがこんなとこにおんねん…」
いくのん『ヒヒ…w それはな、このいっくのんこそが、この地下迷宮のダンジョンマスターだからなのだ!w』
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/21(日) 19:33:31.36 ID:jVkQj1zD0
憩「あんたがダンジョンマスター…?」
いくのん『せやで〜♪w このいくのんの巣に来てしまった以上… あんたらは三途の川で泳ぐことになるんやでぇ〜w』ニタニタ
怜「…相変わらずけったくそ悪いニヤケ顔しとるやっちゃな… それより、うちらの他の仲間はどこにおるんや」
いくのん『ふふん!安心してええで!w 他の4人はもっと下の階に行っとるだけやから、あとでちゃんと会えるで♪』
いくのん『あんたらが…いくのんの一番弟子に勝てたらの話やけどな! ほな、ご登場や! カモン末原ちゃーん!!w』カチャカチャ
憩「ほえ?」
ウィーンガシャン、ウィーンガシャン…
スクリーンの中の赤阪が、何やら、ゲーム機のようなモノを取り出して操作を始めると… 上の階から、あの機械的な不審音が再び聞こえ始めた…
そして…
シュゴオオオオオォォ――・・・!!
憩「げえっ!?」
怜「な、なんやありゃ!?」
307 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/21(日) 19:36:12.82 ID:jVkQj1zD0
驚愕…!
なんと、あの天井の四角い穴から、末原恭子が… まるでモビルスーツのように足の裏からロケット噴射を噴き出しながらゆっくりと降りてきたのだ…!
ロボ・スエハラ『ドウモ コンニチハ ワタシ ロボ・スエハラデス』シューッ・・・ストンッ
舞い降りたその末原は… 背格好や見た目は大体末原恭子なのだが、目がウルトラマンのようなメカになっていた。
スエハラ『ピピピピピ… データ、アリ アラカワ、サン二 オンジョージ、サン オヒサシブリ デス』ペコリ
律儀に挨拶する末原… こっちの世界でも、末原と憩・怜は以前会ったことがあった…
憩「す、末原さん…? ほ、ほんまに末原さんなんか…?」
スエハラ『モチロン デス サイコロ マワシテ アタマモ マワスデ』クルクル
憩「ひ…!? ほ、ほんまに、頭が回転しとる…!」
怜「www どうなっとんねんw 完全にロボやんかw」
そう、それはもう人間末原恭子ではなく…
赤阪によって改造された新生・ロボスエハラ・・・スパッツをはいたアンドロイドだったのだ・・・!
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/21(日) 19:38:44.79 ID:jVkQj1zD0
いくのん『どや〜?すごいやろ? これが異世界“リアース”の技術・・・“科学”の力ってヤツやで〜w』
この世界では“魔法”が生活の基盤であり… “科学”は逆に迷信のような扱いだった。
いくのん『色んな機能が付いとるんやで! 例えば・・・』ポチットナ!
スエハラ『ピ・ピ・ピ… ヤキ アガリ マシタ』チーンッ!、スポォーンッ!
憩「へ!?」
なんと… スエハラの頭から、突然焼き上がった食パンが二枚飛び出してきたのだ…!
いくのん『食パンを焼く機械“トースター”が内臓されとるんや。 んん〜…ええ焼き上がりやで、末原ちゃん〜♪』ムシャムシャ
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/21(日) 19:41:40.09 ID:e01F5KZc0
スクリーンからにゅっと上半身をはみ出させてきた赤阪は、末原の頭から生えている食パンにバターを塗ってむしゃむしゃと食べ始めた…
怜「パンなんか火で焼けばええやんか… そんな機能付いとってもしゃあないで」
いくのん『なんやと? ナメたらあかんで! このロボ末原ちゃんには一千種類以上の機能が付いとるんやで〜?』
いくのん『まあ、それを見る前に、あんたらはここで朽ち果てることになるんやけどな〜…w それ! GOやで末原ちゃん!』カチャカチャ…
スエハラ『ピピピ、ポポポ… エネミー トシテ ニンシキ…』ウィンウィン
スエハラ『テキハ ハイジョ シマス カクゴ!!』ウィーン、ジャキッ!!
憩「なっ!?」
怜「おっ?!」
右手を憩と怜に向かって掲げたスエハラ…
その二の腕がパカンと外れ、中から機関銃が飛び出してきたのだ!
憩「しまっ…!」
タタタタタタタタタタタタタタ・・・!!
スエハラのサイコガンが火を噴き… 乾いた音と共に、無数の弾丸が憩と怜に向かって襲い掛かってきた…!
・
・
・
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/21(日) 19:43:52.29 ID:AFfH8eYx0
一方、もう一つ下の階、地下4階層では…
憧「な… 和? 和なの?」
“メカのどっち『久しぶりですね、憧…』フワァ…”
憧&モモの二人が、ふわりと空中に浮く光翼の天使・のどっちと対峙していた…!
桃子「? 憧ちゃん、このオッパイさん、知り合いっすか?」
憧「原村和… 私が小学生の時の同級生なんだけど… でも、この妖精みたいな姿は一体…?」
“?『クク…w それは本物の原村和とは別物やで…』”ヴーン…
憧「ん?」
311 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/21(日) 19:47:37.16 ID:yyi4/tJk0
フナQ『それは、電脳世界のデジタルの化身・スーパーのどっちを、科学の力で具現化したアンドロイド…人型戦闘兵器や』
フナQ『記憶の一部は本人から引き継いだモノがあるけど… 中身は別物やで』
またもや、空中にテレビ画面のようなスクリーンが現れ… 今度はそこにマッドサイエンティストフナQの姿が映し出された。
憧「? アンドロイド? 誰よあんたは?」
フナQ『私はセンリヤーマ国の科学者、船久保浩子っちゅうモンや。 ワケあってこのダンジョンの運営を任されとる責任者やで』
桃子「責任者…? 賢者の石は何処にあるんっすか?」
フナQ『ふんw、賢者の石ならここの最下層、第7階層の深奥の金庫にしまっとるで… でも…』
フナQ『あんたらがソコに辿り着くことはあらへんけどな!w』ポチットナ!
のどっち『!!』ギンッ!
312 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/21(日) 19:49:28.21 ID:yyi4/tJk0
フナQがなんらかのスイッチを入れると… 今まで柔和な顔をしていたのどっちの雰囲気が一変…!
凶悪な表情をその面に浮かべた…
のどっち『敵として認識… 排除します』スゥ…
その聖槍グングニルを構えたのどっち…!
憧「ちょ… の、和?!」
桃子「あ、危ないっす憧ちゃん!!」バッ!
桃子が、憧をかばうように飛びついた瞬間… その、神速の槍の連撃が二人に襲い掛かった…!
・
・
・
313 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/21(日) 20:07:05.65 ID:xQwPipHo0
そして、もう一つ下のフロア、地下5階層では…!
京太郎「え、ええ…? あ、あなたが、敵…??」
照「? 何、京太郎、この人知り合いなの?」
“?『ククククク・・・ww』”
京太郎&照の二人が、意外な人物と対峙していた…!
☆バトルイベント発生!
<バトル第四戦(第二ステージファイナルバトル) HP【1000】 戦闘レベル【100】>
対戦カード「ロボ末原VS憩&怜」「メカのどっちVS憧&モモ」「???VS京太郎&照」 ※3バトル同時進行
・コンマ以下数 ()内は現時点の各戦闘レベル
01〜16→憩 (37)
17〜32→桃子 (42)
33〜48→怜 (46)
49〜64→憧 (49)
65〜80→京太郎 (60)
81〜96→照 (65)
97〜00→6人全員
※コンマレスの受け付けは明日朝7:00まで。連投は不可、お一人一回のレスでお願いします。
※今までと、システムがやや違います。 詳しくは以下の通り↓
・3バトルのうち、敵に攻撃を2回以上入れたペアは、相手からの攻撃は無し。
・攻撃が1回のペアは、相手からも攻撃を1回受ける。どちらが攻撃を受けるかは、コンマ最終レスの数が偶数か奇数かによって決まる。(偶数→憩・憧・京太郎 奇数→怜・モモ・照 が、攻撃を受ける)
・1回も攻撃出来なかったペアは、二人とも攻撃を受ける。
・敵は3体ですが、合計HPが1000で、これが0以下になるまでは3体とも倒せません。
・また、和が相手の為、モモのステルスは通用しません。あと、憩と憧の防御の能力も発揮されません。
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/21(日) 20:45:55.54 ID:XPrmh+Rio
はい
315 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/21(日) 21:09:44.47 ID:rAUmsR8t0
あ
316 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/21(日) 22:20:24.76 ID:+xhE0sO00
よっと
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/22(月) 01:06:04.61 ID:idGtjAGKo
あ
318 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/22(月) 12:14:13.87 ID:2xYx0nRg0
・バトル第四戦「ロボ末原VS憩&怜」「メカのどっちVS憧&モモ」「???VS京太郎&照」 一回目攻撃(54憧 47怜 76京太郎 61憧)
怜 1×46=46
憧 2×49=98
京太郎 1×60=60
総攻撃力 46+60+98=204
敵の残存HP 1000−204=796
コンマ最終レスは61で奇数。(怜・モモ・照)
憩&怜ペアは攻撃1回なので、ロボ末原から怜に1回攻撃。 憧&モモペアは攻撃2回なので、メカのどっちからの攻撃は無し。 京太郎&照ペアは攻撃1回なので、???から照に1回攻撃。
※また今日の19:00頃から進めていきます。
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/22(月) 19:07:08.51 ID:/2pQavMZ0
第一回目攻撃
>>318
〜ダンジョン地下3階層〜
スエハラ『テキハ ハイジョ シマス カクゴ!!』ウィーン、ジャキッ!!
憩「!? しまっ…!」
タタタタタタタタタタタタタタ・・・!!
ロボスエハラの右手のサイコガンが火を噴き… 乾いた音と共に、無数の弾丸が憩と怜に向かって襲い掛かってきた…!
そして・・・
怜「わちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃああぁっ!??」ビシビシビシビシビシビシイィッ!!=3【-100】[HP974→874]
憩「と、怜ちゃんっ!?」
数十発もの弾丸が怜に命中! 怜の陰にいた憩はなんとか難を逃れていた…
320 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/22(月) 19:08:21.89 ID:/2pQavMZ0
怜「や、やられた…」バタリ…
憩「と、怜ちゃん! し、死んだらあかんで! い、今、すぐヒールを…!」
怜「…いや、無理や… いくらあんたのヒールでも… こんなに弾丸を喰らった人間は、もう治せんやろ…」グッタリ
憩「と、怜ちゃん…!!」
怜「荒川… うちの最期のお願いや… その、すばらなフトモモで… うちのこと、膝枕してくれへんか…?」
涙の滲む目で、憩を見上げる怜…
憩「怜ちゃん…… え、ええで…///」スッ…
憩は床に正座し、そのふんわりとした太ももの上に怜の頭を乗せてやった…
怜「ん〜〜… ちょい窮屈やな、そのナース服が邪魔や、もうちょっとめくってくれへんか?」
憩「え…? こ、こう…?///」スス…
怜「まだまだ、もっとガッツリや。 その服が頭に触れるとフトモモに集中できへん」
憩「え、で、でも、これ以上めくったら、ぱ、パンツが・・・///」
怜「四の五の言うんじゃないわこのダボがあぁっ! うちがめくれ言うたら黙ってめくらんかいいいぃっ!!」=3
憩「ひゃ…!? って、と、怜ちゃん、なんか元気やない?」
321 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/22(月) 19:09:31.28 ID:/2pQavMZ0
怜「気のせいや。 あぁー…痛い、痛い、死にそうやあぁー(棒)」
憩「・・・??」
憩、この時にようやく気付く… 穴だらけのはずの怜の体に、銃創が全く無いことに…!
そして、周囲に、黒い鉛玉ではなく、何やら白っぽい丸いモノが大量に落ちていることに…
憩「ん…? なんやコレ?」ヒョイッ
その一つを拾ってみた憩は目を見張った。
憩「!? な、こ、コレ・・・“豆”やんか! 節分の時にまく煎り豆やんか!?」
いくのん『せやでぇ〜、あのロボスエハラちゃんのサイコガンからは、いろ〜んなモノを射出出来る仕組みになっとるんやで〜? すごいやろ!w』ニュッ
憩「だ、だからって… なんで煎り豆なんや??」
いくのん『そんなの、節分の時に鬼を追い払うのに便利やからに決まっとるやろ〜?』ヘラヘラ
322 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/22(月) 19:10:41.12 ID:/2pQavMZ0
憩「なんや! タマが豆なら全然大したことあらへんやんか!」バッ
怜「あたっ!?」ゴチンッ
憩が勢いよく立ち上がると、滑り落ちた怜は頭を床に打ちつけてしまった。
怜「な、何すんねんお前… 危ないやんか!」
憩「四の五のやかましいでっ!! 元気ならサッサと立って闘わんかい!!」クワッ
怜「……」
323 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/22(月) 19:11:56.44 ID:/2pQavMZ0
怜「しゃあないな… ほな、久々にコレ使うか」スイッ
怜「ガラクタロボなんぞ細切れにしたんで…! 飛べっ! フライングチャクラム!!」ブンッ!
スエハラ『!?』
怜が両手から放ったチャクラム(円月輪)は、空中に綺麗な銀色の軌跡を描き…
ザシュッ!!
スエハラ『グウ…!!』【-46】
素早く横にかわしたスエハラだったが、チャクラムの一つがそのスパッツをわずかに引き裂いていた。
スエハラ『フン… コンナモノ キキマセンネ ヘノカッパ デス』ウィーンウィーン
その脚の切り口からは… 赤い血ではなく、何やら緑色のオイルのようなものが染み出てきた。
憩(ほんまにロボットなんやなぁ… あかんわ、ロボにはウチの得意な薬物攻撃が効かんで…? どないする…?)
・
・
・
324 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/22(月) 19:12:49.71 ID:/2pQavMZ0
〜ダンジョン地下4階層〜
のどっち『敵として認識… 排除します』スゥ…
憧「ちょ… の、和?!」
桃子「あ、危ないっす憧ちゃん!!」バッ!
ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュウウゥ――ンッ!!!
桃子が憧をかばうように飛びついた瞬間… のどっちの神速の槍の連撃が二人に襲い掛かった…!
ザシュザシュザシュザシュザシュウウゥッ!!
桃子「くぅ…!」
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/22(月) 19:13:55.99 ID:/2pQavMZ0
間一髪…!
槍の連撃は桃子の脇をかすめ、後ろの壁に無数の穴をあけていた…
桃子「あ、危なかったっす…」ハアハア
憧「あ、ありがとうモモちゃん… ちっ…! どうやらヤルしかないみたいね…」ムクゥ…
桃子「憧ちゃん、待つっす… ここは私に任せるっす」ギラァ…
桃子はその懐から、ここまで数々の魔物を切り裂いてきた暗殺用ダガーナイフを取り出した…
憧「モモちゃん?」
桃子「敵の得物は槍… それなら、懐に飛び込んでしまえば私のものっす!」
桃子「ナイフのサビにしてやるっす! それっ!」バッ
そのステルス能力を生かし、一気にのどっちの背後に回り込んだモモ…
だが!
ヴォンッ!!
桃子「えっ!?」
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/22(月) 19:15:13.88 ID:/2pQavMZ0
突然、のどっちがその槍を横殴りに後ろに振り回し… 慌てて頭を下げたモモだったが、髪の毛が数本、槍の柄に引きちぎられて吹っ飛んでいった…
桃子「な、ななな…? ど、どうなってるっすか? 私が見える…? 見えないんじゃ……」
のどっち『? 何を言ってるんですか…? そんなあからさまに後ろに回り込んで…』クル…
のどっち『見えるとか見えないとか… そんなオカルトありえません。 私からはハッキリ見えますよ…』
桃子「!?」
フナQ『フフ… “のどっち”には、あんたのステルス能力とやらは効かへんで…w』ヴーン…
フナQ『何故なら、のどっちはデジタルの神の化身…! 生き物も全て、視覚、体温、音などを全てデジタル情報に変換して認識しとるんや』
フナQ『だから気配がどうこうというのは、のどっちには通用せんのやで!w』ククク…
桃子(ま、マジっすか…? 私のステルスが全く通用しない…? そんな相手初めてっす…!)カタカタ
327 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/22(月) 19:16:39.56 ID:/2pQavMZ0
憧「…さすが和ね… ま、アンドロイドなんだけど…」
憧「姿が和だからって、手は抜かない… 立ちはだかるなら一気に叩き潰してやる…!」ゴゴォ…
憧は、魔杖の箒神を上に高く掲げた…
憧「ふるべゆらゆらとふるべ・・・」ブツブツ
憧「出でよ炎の精よ…! 喰らえッ! “ジャイアント・ファイヤー・アロー”!!」ヴォンッ!
のどっち『!??』
憧の上空に現れた、運動会の大玉ほどの大きさの火球が二つ、猛烈なうねりを伴ってのどっちに襲い掛かる…!
ドゴオオォォ――ンッ!! ガラガラガラガラァ…
桃子「ひ…? 直撃っす…!」
328 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/22(月) 19:17:38.80 ID:/2pQavMZ0
モロに喰らって吹っ飛ばされたのどっちは壁に激突、がらがらと崩れた瓦礫の下敷きになってしまった…【-98】
桃子「や…やったっすか?」
憧「多分ね… アレをまともに喰らって立てるわけ… んん!?」
のどっち『火属性の魔法ですか… 強力ですが…大したことはありませんね』スウウゥ…
薄暗い中、その身体をぼうっと光らせながら… のどっちは何事もなかったように、またふわりと空中に浮き上がっていた。
憧(!? アレで服が少し焦げてるだけ…? クソ…! アンドロイドだから、ダメージがあるのか無いのかよく分からない…!)
憧(モモちゃんのステルスも通用しないみたいだし、これは厳しい闘いになりそうね…)
・
・
・
329 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/22(月) 19:18:58.04 ID:/2pQavMZ0
〜地下5階層〜
京太郎「え、ええ…? あ、あなたが、敵…??」
照「? 何、京太郎、この人知り合いなの?」
“?『ククククク・・・ww』”
ダンジョンの地下5階で、京太郎が出会ったその人物は…
すらりと背が高く… 燕尾服をビシッと着こなした紳士だった。
ハギヨシ『初めまして… 偉大なる魔王様の執事、萩原と申します。 以後お見知りおきを…』
そう… 京太郎の師匠とも言える男、ハギヨシだったのである…!
330 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/22(月) 19:19:53.05 ID:/2pQavMZ0
京太郎「は、ハギヨシさん…? ど、どうして、あなたが、ここに…?」
ハギヨシ『? あなたは…私の本体をご存知なのですか?』
京太郎「本体?」
ハギヨシ『私の本体は、名家龍門渕に仕えている執事なのです。 私自身は、そのオリジナルから造り出されたサイボーグ… クローンのようなものだと思っていただければよろしいかと』
京太郎(サイボーグ…? マジか? 本物のハギヨシさんにしか見えねーぞ…?)
ハギヨシ『普段は私は魔王城にて、魔王様やその側近の方たちのお世話をさせていただいているのですが…』
ハギヨシ『ときどき、こうして付近のダンジョンなどに戦闘要員として出張しているのです』
331 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/22(月) 19:21:18.95 ID:/2pQavMZ0
照「魔王城から来たの? サキは…!サキは無事なの?」
ハギヨシ『サキ… タ・コース国の第二王女ですね。 ご安心下さい、軟禁状態ではありますが、魔王城で丁重におもてなしさせていただいております』
照「そ、それなら返してよ…! サキは私の妹なんだよ!?」
ハギヨシ『残念ながらそれは出来かねますね。 全ては魔王様の御心のままに… 私は魔王様の命に絶対服従ですから… というより・・・』
ハギヨシ『ここで出会ってしまった以上、あなた方は私の敵です。 葬らせていただきます』ギラァ…!
それまで穏やかに話をしていたハギヨシの雰囲気が一変…! その瞳が緑色に妖しく光り輝いた。
照「・・・京太郎、どうやらこの人も、叩きのめすしかないみたいだね…」
京太郎(くっそ…! クローンとはいえ、ハギヨシさんが相手…? 勝てるのか…?)
332 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/22(月) 19:22:42.22 ID:/2pQavMZ0
ハギヨシ『では、まいります… お覚悟…!』ユラァ…
少し身をかがめ…戦闘態勢に入ったハギヨシ…!
照「させるかっ! 喰らえっ! ターボ・コークスクリュー!!」ヴォオオオォンッ!
が、ハギヨシが動くより早く、照の右手があの猛烈な竜巻を伴いながら空を切り裂いた…!
しかし!
ハギヨシ『遅いです…』ストンッ
照「ぐっ!? あぁ…??」バタリ…【-100】[HP1084→984]
333 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/22(月) 19:24:03.12 ID:/2pQavMZ0
いつの間にか横に回り込んでいたハギヨシが、軽く照の首筋に手刀を入れ…
その一発で照は失神し、その場に昏倒していた…
京太郎(!? さ、さすがハギヨシさん…! なんて運動能力だよ!!)
ハギヨシ『他愛も無いですね。 ではトドメを…』スウゥ…
京太郎「!? こ、この! テルさんから離れろ! “ドライブスラッシュ”!!」ヴォンッ!!
ハギヨシ『む!?』
ドドドドドドオオオオオォ――――ンッ!!
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/22(月) 19:26:25.46 ID:/2pQavMZ0
神器・覇者の聖剣の一撃…!
ハギヨシは斜めに飛んでかわしていたが、その衝撃で割れた床の破片が一つ、ハギヨシの脇腹にメリ込んでいた。
ハギヨシ『ッツ…! …なかなかやりますね、少年…!』ズキズキ【-60】
京太郎「は、ハギヨシさん… 俺はあなたと闘いたくない…!」ハアハア
京太郎「退いて下さい! 元の世界では、あなたは俺が一番尊敬してる人なんだ…!」
ハギヨシ『元の世界…? よく分かりませんが…』
ハギヨシ『先ほども申し上げた通りそれは出来ません。 私は身も心も魔王様に捧げている存在…』
ハギヨシ『故に、魔王様に仇なすあなたがたは私の敵なのです…! 覚悟!!』バッ!
京太郎「いっ!??」
まるで猛禽類が獲物に飛び掛かるように… ハギヨシは京太郎に向かってその黒い体を躍らせていた。
<☆バトル第四戦・二回目攻撃、コンマバトル開始! 敵のHP【796】 戦闘レベル【100】>
対戦カード「ロボ末原VS憩&怜」「メカのどっちVS憧&モモ」「サイボーグハギヨシVS京太郎&照」 ※3バトル同時進行
・コンマ以下数 ()内は現時点の各戦闘レベル
01〜16→憩 (37)
17〜32→桃子 (42)
33〜48→怜 (46)
49〜64→憧 (49)
65〜80→京太郎 (60)
81〜96→照 (65)
97〜00→6人全員
※コンマレスの受け付けは明日朝7:00まで。連投は不可、お一人一回のレスでお願いします。
※今までとシステムがやや違います。 詳しくは
>>313
の通り
335 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/22(月) 21:53:45.04 ID:idGtjAGKo
はい
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