京太郎「京ちゃんクエスト?」優希「だじぇ」【第二ステージ】

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213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/15(月) 19:02:40.48 ID:qPbn624g0

照「喰らえっ! ターボ・コークスクリュ――ッ!!」ブワァッ

  ガシィッ!

照「なぁっ!へ・・・?!」


憩「は…?」
怜「う、ウソやろ…?」
憧「そんな、バカな…?」
京太郎「ま、マジかこれ…」


愕然とするパーティメンバー…

なんと、久は一瞬で間合いを詰め、照のあの超強力コークスクリューを素手で受けとめていたのだ…!
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/15(月) 19:03:22.87 ID:qPbn624g0

久「ふん… こんな大振りの技、撃ち始めを抑えればどってことないわよ…?」

久「それにあなた、腕ケガしてるんだからあんまり無理しちゃ駄目よ♪」ニコッ

照「く…? こ、この、放せ!」グイ、グイッ!

照「…?? な、なんだこれ、なんで離れない…?」グイグイ


突き出した右拳を引っ込めようとする照… しかし、どういうわけか久の手にピッタリくっついていて放すことができない…!


怜「な、なんや…? どうなっとるんやアレは?」

桃子「そんなに強く握ってるように見えないっすけど…」

憧「! まさか、アレって・・・“共振現象”?」

京太郎「共振?」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/15(月) 19:04:30.05 ID:qPbn624g0

京太郎「なんだそれ?」

憧「多分… あのサキュバスが、手に細かく力を入れたり抜いたりして、“微振動”を起こしてるのよ…」

桃子「? なんでそれが手がくっついて離れないことになるんっすか?」

憧「共振っていう吸引現象が起きてるのよ。 その微振動が伝染することで、テルの手も一緒に震えてしまって特殊な接着現象を引き起こしてる…」

憧「電気マッサージ機の振動部分をずっと握ってると手が離せなくなるんだけど、きっとそれと同じ状況ね」


久「ふふ…w よく分かったわね、子猫ちゃん…♪」ヴヴヴヴウゥ…

久「その通り…! 私の手は電マみたいに一秒間に200回以上の微振動を起こすことが出来るのよ!w」ヴヴヴヴヴヴヴヴヴウウウゥ・・・!!

憧「に、200回!?」

久「女の子を気持ちよくイカせる練習をしていたら、いつの間にか出来るようになっちゃったの♪」テヘッ

桃子「く、狂ってるっす…!」
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/15(月) 19:05:33.16 ID:qPbn624g0

照「くっ、この! いい加減に放せ!!」グイグイ

久「暴れないの♪ じゃじゃ馬子猫ちゃん…♪」スウウゥ…

照「うっ!?」


 ブチュウウゥ――・・・!


京太郎「へ?」

憩「はわ?///」

憧「げぇ…?」

桃子「マジっすか…///」
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/15(月) 19:08:06.13 ID:qPbn624g0

なんたることか・・・!

久は、動けない照の頭にもう一方の腕を回すと… その唇に自分の唇を合わせていたのだ…!


 ブチュウウウゥゥー・・・ レロレロペロペロ・・・


照「……!? …!!///」モガモガ

久「・・・ぷはっ!」

久「ふふっw、ご馳走様♪ けっこう良かったわよあなた…w」ペロリ
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/15(月) 19:08:53.43 ID:qPbn624g0

照「・・・・・・・」ボーゼン


口内を久に犯されてしまった照は、まるで魂が抜けたように、放心してへたり込んでしまっていた… 【-75】


照(わ、わたしの、ファーストキス・・・ さ、サキに捧げるはずの、ファーストキスが・・・!)ワナワナ…


久「さあさあ、次は誰をいただいちゃおうかしらねぇ…?w」

 ザシュッ!

久「・・・ん?」 【-39】
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/15(月) 19:09:46.06 ID:qPbn624g0

ステルスを使って再び背後に回った桃子の、ダガーナイフの一撃…!

だが…


久「学ばない子ねぇ… だから私に刃物は効かないのよ! “超回復”!」ギュウゥン!

桃子(…! ちっ…! 浅かったっすか? ・・・ん?)

久「………」スウウゥー…

桃子「!!」バッ!


真っ直ぐに伸びてきたサキュバス久の手に、モモは驚いて後ろに飛びのいた。


桃子(…? い、今、私をつかもうとした…? み、見えてるっすか?この私が…?)

久「あら、逃げないでよ♪ あなたも気持ちよくさせてあげるから…w」ニイイィ…

桃子(ば、バカな…?)

久「それにしてもあなたいいカラダしてるわねぇ… ふふw、私にはあなたの全裸が見えるようだわ…!w」ジロジロ…

桃子「・・・!」ゾクゥ…!

桃子(せ、先輩…! こ、こいつは…こいつはヤバ過ぎるっす!)カタカタ
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/15(月) 19:10:31.72 ID:qPbn624g0

怜「あかんでアイツ… このままじゃうちら全員犯されてまうんやないか?」

憧「な、何言ってんのよ…! 相手はもう虫の息なのよ? 私がトドメを刺す!」バッ!

憧「出でよ炎の精よ…! くらえっ! “ファイヤーアロー”!!」ブワァッ!

久「!」


法術師憧が召喚した焔の塊が五つ… まるで矢のように久に襲い掛かる!


久「ふん… そんなもの…」ゴゴォ…

久「“ゼルム”!!」バッ!

憧「い゛っ!??」
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/15(月) 19:11:24.20 ID:qPbn624g0

 ヒュンヒュンヒュウウゥーンッ!!


憧「きゃあっ!?」バッ


なんと、久に向かっていた焔の塊が跳ね返されて、逆に憧の方に向かってきたのだ…!

間一髪でかわしたものの、憧の巫女服の袖がちりちりと焦げていた。


憧(い、今のは、魔法返しの術…?)カタカタ

憧(バカな…! 魔法返しは古代の伝説の魔法よ! なんであんな奴が…?)


久「決めたわ♪ 次の獲物はアナタねw」ヒュンッ、ズボォッ!

憧「ひっ!? あひぃっ!??」=3
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/15(月) 19:12:27.86 ID:qPbn624g0

一瞬にして間合いを詰めた久は、なんと、憧のその緋色の袴に上から無理矢理手を突っ込んでいた。


久「フフ…w なめらかで吸いついてくるようなイイ肌… 私の指が喜んでるわw」スリスリ

久「さあ、あなたの可愛いエクレアちゃんはどこかしらぁ…?」ゴソゴソ…

憧「あっ、ちょっ/// やめっ、ぁんんっ!/// はなし…!///」=3


憩「や、やめんかいぃ! 憧ちゃんをはな・・・ひゃっ!?」


憧を助けようと駆け出した憩… が、その体に、何かヌメヌメとした触手のようなモノがからみついていた…


憩「こ、これは・・・ワカメ??」

まこ『オトナシクシトランカイオノレラァ…』ズモモォ…
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/15(月) 19:13:23.32 ID:qPbn624g0

まるでメデューサのように、頭のワカメをうねうねと伸ばしてきたまこ…

それはアッという間に、憩だけでなく桃子と怜までをも捕えていた…!


桃子「ひゃっ、く、くすぐったいっすぅ!」=3

怜「あらら、形勢逆転やなぁこりゃ…w」


久「ふふ…w あなたたちにはその特等席でこの子が犯されるところを見せてあげるわ♪」

久「あ、ちなみに… そのまこの頭のワカメからは、“服だけ融ける粘液”が出てくるの」

久「5分もすればあなたたち全員全裸よ…w あとでまとめて可愛がってあげるから、風邪ひかないで待っててね?w」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/15(月) 19:14:37.78 ID:qPbn624g0

久「はぁ、興奮するわー…/// ねえ、あなたはどんなプレイが好みなの?」ペロオォー…


憧の耳たぶにその蛇のような舌を這わせる久…


憧「ちょ、、やだっ! ああぁ・・・///」

久「何よ、本当にイヤなら抵抗してもいいのよ?」

憧(くぅ…! か、体の力が抜けて… 振りほどけない…!)


京太郎「ま、マジか…? さ、さすが部長…!つかヤベーぞこれ…?」

照「………」ボー…


残されたのは京太郎と、未だにへたり込んでいる照の二人だけ…!
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/15(月) 19:16:12.65 ID:qPbn624g0

久「さあさあ、じゃあ上の方も同時に攻めちゃおうかしら? それっ!」バッ!

憧「あっ!?」


久が、もう一方の手で憧の巫女服の襟を大きく開くと… そこから、神々しいばかりの美乳が露わになった…!


憧「や、やだぁ…!/// た、助けてよぉ! 京太郎オォ!!」


京太郎「っくぅ…!」


<☆攻撃四回目、コンマバトル開始! 対戦相手『久&まこ』 残りHP【180】 戦闘レベル【75】>

・コンマ以下数 ()内は現時点の各戦闘レベル
01〜16→憩   (33)
17〜32→桃子  (39)
33〜48→怜   (43)
49〜64→憧   (48)
65〜80→京太郎 (59)
81〜96→照   (60)
97〜00→6人全員


※コンマレスの受け付けは明日朝7:00まで。連投は不可、お一人一回のレスでお願いします。(相手のHPが0以下になった場合はそこで勝負終了、コンマもそこで止まります)
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/15(月) 20:12:23.09 ID:5feFq+R30
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/16(火) 00:54:58.18 ID:WCwRh/JY0
へい
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/16(火) 07:04:23.14 ID:JeMm0swV0
・バトル第三戦(VS久&まこ)、四回目攻撃(09憩、18桃子)

憩  1×33=33

桃子 1×39=39

総攻撃力 33+39=72  

敵の残存HP 180−72=108

>>225が65で京太郎、コンマ最終レスが18で桃子なので、京太郎と桃子が攻撃を受ける。桃子はまだステルスが有効なため、京太郎のみダメージ。


※また今日の19:00頃から進めていきます。 
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/16(火) 18:59:39.92 ID:xT3RrN0i0
第四回目攻撃>>228


久『ほらほら♪ 自分で気持ちいいトコにあててみなさいよ…w』グフォフォ…

憧「あっ、ちょっ! やぁ…!///」


袴に突っ込まれた久の右手が、半裸となった憧の股の辺りをまさぐる…


久『大丈夫よ、安心して? 私に身もココロも任せちゃえば、すぐに気持ち良ぉーくなって何も考えられなくなるんだから…♪』ゴソゴソ

憧「あっ、う…!/// た、助けてよぉ! 京太郎オォ!!」


京太郎「っくぅ…!」


遂に邪淫の王の毒牙にかかってしまった仲間たち…

勇者京太郎、今こそ漢を見せる時!

だが・・・


京太郎「……」モジモジ…


憩「? 京太郎クン? 何しとるんや?」

桃子「早く憧ちゃんを助けてあげるっす!」
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/16(火) 19:01:02.32 ID:xT3RrN0i0

まこのワカメ触手に捕えられた憩たちも、空中から京太郎に声をかける…

しかし、肝心の京太郎は何故か前かがみになったまま動こうとしない…!


怜「…あん? まさか、アイツ……」

怜「股のジュニアがエレクトしかけとるんちゃうか?」

桃子「え、エレクト?!」


京太郎「…!」ハアハア


怜の言う通り… 京太郎は半裸となった憧の痴態に反応し、戦闘中だというのに自らの血液を股間に集めていたのだった。


京太郎(く、くそ…! な、なんでこんな時に…! 鎮まれ! 鎮まれよ俺のリビドー…!)ハアハア


必死に心を鎮めようとする京太郎。 しかし、性欲旺盛な十代のその身体はなかなか言うことを聞かない…

股間の精剣が半勃ち状態では、覇者の聖剣を握ることすらできない…!
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/16(火) 19:02:07.35 ID:xT3RrN0i0

むしろ聖剣ではなく精剣の方を握ってしまおうか…?

京太郎が、ふとそう思った時、


久『何もじもじしてんのよアンタ… 男はいらないからあっちいってなさい!』ヒュンッ!

京太郎「!?」


 ドゴオオオォンッ!! 


京太郎「がっ! はぁ・・・!?」


久が空いていた左手から、メキメキと黒い爪を伸ばし… 京太郎に向かって一振りすると、なんとカマイタチが発生!

咄嗟に手甲でガードした京太郎だったが、衝撃で吹っ飛ばされ、壁にしたたかに叩きつけられていた。


京太郎(く…! つ、つええ…! さ、さすが、部長……!)ガク…【-75】
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/16(火) 19:03:19.07 ID:xT3RrN0i0

憐れ、そのまま失神してしまった京太郎…!


怜「なんや、使えんやっちゃなぁマッタク…」


怜は相変わらずのん気そうだが、その群青色の魔道服はワカメから滲出してくる粘液により半分ほど融け、奥の下着が見えかけていた。


桃子「く…! これは自力でなんとかするしかないっす!」ザシュッ、ザシュッ!【-39】


からみついてくるワカメを数本、ダガーナイフで切り裂いたモモ。

しかし、まこの頭からは次々と新しいワカメが生えてきて、ナイフで切るくらいではとても脱出できそうにない…!


まこ『オトナシクシトランカイオノレラァ…!』ウネウネ…
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/16(火) 19:04:16.49 ID:xT3RrN0i0

憩「ちっ…! 出来ればコレは使いたぁなかったんやけど…」ゴソッ


ナース服を半分融かされた憩が、その懐から何やら、保健室に置いてありそうなベッコウ色の瓶を取り出した。


憩「背に腹は代えられんで! くらえっ!!」ブンッ!

  ガシャアアアァンッ!!

久『きゃっ!?』


久の足元に叩きつけられたその瓶から、無色透明の液体が流れ出し… 辺り一面に独特の刺激臭が漂ってきた。


久『ちょっ、何よこれ…? アルコール?』

憩「消毒用のエタノールや! 火気厳禁やで!w それっ!!」ヒュンッ!


 カチッ!


慕「あっ?」


その時、傍らで心配そうにバトルの様子を見守っていた慕は、一瞬… 憩の投げたメスが、床の大理石に当たると同時に黄色い火花を散らしたのを見た。

そして・・・


 “ボオオオオオオオオオォォ・・・!!”


はやり「はやっ!?」

悠彗「ひえっ…!」


その直後、邪淫城の大広間には紅蓮の炎が広がっていた。
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/16(火) 19:05:49.52 ID:xT3RrN0i0

久『ちょ…! なんてことすんのよ!!』ジリッ


久は憧を抱えたまま後じさりして炎を避けたが、床を舐める真っ赤な舌のような灼熱のそれは、アッという間に広がり… 慕たちを拘束していたX型のSM器具などにも燃え移り始めた。


久『あああもう! 私の大事なコレクションが…!』【-33】


ワカメにからみつかれた半裸の少女たちに、辺り一面に広がり始めた紅蓮の炎…

そしてきゃあきゃあと悲鳴を上げる慕たち。

邪淫城大広間は、いよいよ阿鼻叫喚の様相を呈してきた…


<☆攻撃五回目、コンマバトル開始! 対戦相手『久&まこ』 残りHP【108】 戦闘レベル【75】>

・コンマ以下数 ()内は現時点の各戦闘レベル
01〜16→憩   (33)
17〜32→桃子  (39)
33〜48→怜   (43)
49〜64→憧   (48)
65〜80→京太郎 (59)
81〜96→照   (60)
97〜00→6人全員


※コンマレスの受け付けは明日朝7:00まで。連投は不可、お一人一回のレスでお願いします。(相手のHPが0以下になった場合はそこで勝負終了、コンマもそこで止まります)
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/16(火) 19:25:58.16 ID:p2BaFnNS0
はい
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/16(火) 19:46:36.17 ID:p2BaFnNS0
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/16(火) 23:52:11.85 ID:+dkWMW5Io
はい
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/17(水) 07:02:19.01 ID:jq2JqUA80
・バトル第三戦(VS久&まこ)、五回目攻撃(16憩、85照 連投不可の為、>>236のみ無効とします)

憩  1×33=33

照  1×60=60

総攻撃力 33+60=93  

敵の残存HP 108−93=15

>>234が52で憧、コンマ最終レスが85で照なので、憧と照が攻撃を受ける。


※また今日の19:00頃から進めていきます。 
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/17(水) 19:06:37.72 ID:zZS0Zx0Z0
第五回目攻撃>>238


“ボオオオオオオオオオォォ・・・!!”


慕「う…! ど、どんどん火が広がっていく…!」

はやり「はやややや…」

悠彗「ちょ、ちょっと…! これ私たち逃げた方がいいんじゃ…?」

慕「で、でもあの人たちを置いてくわけには…!」


ますます増していく火勢…

邪淫城大広間は、もう既に半分ほどの空間が灼熱の炎に覆われていた。
 
だが、その中でも邪淫の王・サキュバス久は、その顔を夜叉のように歪ませながら嗤った…


久『やってくれるじゃない…! 仲間もろともってわけ? でも…この程度で私がひるむと思ったら大間違いよっ!』

久『ねえ、あなた知ってる? 人間は…いや、あらゆる生き物は、命の危険に晒されると自分の子孫をなんとか残そうとして、“保存本能”が働くのよ…?』ペロォー…

憧「あっ/// う、ううぅ…///」


久の長い舌が、憧の白く柔らかい首筋の上を蛇のように滑った。

巫女服がはだけた憧は、もう力が入らないのか、久の腕の中でぐったりとしている…


久『追い詰められた本能は、第一優先事項として種の保存を選択… 結果、可及的速やかなる生殖行動へと及ぶことになる…』

久『つまり、この状況下でセックスをすれば、最高に気持ちいい快楽を得られるわけ…!w』ニタアアァ…

久『あああもう抑えられないわ! さあ! 今からあなたに私の子どもを孕ませてあげるから…覚悟しなさいっ!』クワッ!


  ガブゥッ!


憧「あいっ! ぎぃ・・・!!」
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/17(水) 19:08:37.73 ID:zZS0Zx0Z0

久は、口を大きく開けてそのにょっきりと伸びた犬歯…否、牙をのぞかせると、がぶりと憧の首筋に咬みついた。【-75】


久『……』チュウチュウチュウ…

憧「あっ、ああぁ…!」


怜「この状況下でおっぱじめるつもりかいな…? さすがは邪淫の王やな…」

桃子「い、いや、血を啜ってるっすよ? ナニしてるんすかアレは…?」

憩「血と一緒に憧ちゃんの生気を吸い取っとるんや… あかんで! あのままじゃ憧ちゃんが再起不能になってまう!」


と、その時、


 ヒュンッ、 ドゴオオォンッ!!


久『・・・ん?』
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/17(水) 19:10:56.21 ID:qCgnidSD0

突如、周囲の炎を巻き込みながら凄まじい衝撃波が発生… 広間の壁に大穴が開いていた。


照「・・・・・」ハアハアハア…

久『何よあんた… まだくたばってなかったの?』


久の邪淫の口づけによりダウンしていた照だったが、なんとか自力で覚醒…! ターボ・コークスクリューにより久の黒い片翼を吹っ飛ばしていた。【-60】


久『何度も言ってるでしょ? 私に物理攻撃は効かないのよ!』

照「…きょ、虚勢を、張るな… 今の攻撃で、お、お前の、HPは… もう、ほとんど、残ってないはずだっ!」ハアハア

久『……』

照「あ、姉の愛は不滅なのだ…! わ、私がトドメを刺してやる! 喰らえっ!ターボ・コークスク…」ググ…

久『うるっさいわね! 大人しく寝てなさい!!』ヒュンッ!!

照「!?」


  ザシュッ!  ドゴオオオオオォンッ!!


照「がっ! はあぁ・・・!」バタ…


最後の力を振り絞って右手を振りかぶった照だったが、それより早く久がカマイタチを射出…

照の左肩に四本の裂傷が入ると同時に吹っ飛ばされ、京太郎と同じように壁にしたたかに叩きつけられ、また失神してしまった…【-75】
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/17(水) 19:12:53.57 ID:ROuHpaUi0

久『ふん…、やっと邪魔者がいなくなったわね。 じゃあ、そろそろ、私のiPS棒を…』ニョキィ…

憧「ひ…!?」


目を見張る憧…!

なんということか、サキュバス久の股間からは… 

その黒いボンテージスカートを突き破りそうなほどに張りつめた“何か”が、隆々とその威容を示そうとしていた…


憧「や、やだっ! たすっけぇ…!」


床に仰向けに倒された憧、必死に逃れようとするが、もうほとんど体に力を入れることすら適わない…!


久『フフ…w 大丈夫、天井のシミを数えてるうちに終わるわ!』ガバッ

憧「ああっ!!?」


久が、憧の体に覆いかぶさった、その時だった。
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/17(水) 19:14:11.07 ID:ROuHpaUi0

 ドゴオオオオオオオオォォ――ンッ!!!


久『い゛っ!??』


久は、その時…

耳をつんざかんばかりの爆音を聞くと共に、目の端でワカメ魔人まこが数メートルばかりも吹っ飛ぶところを見た。


まこ「………」シュウウウウゥゥ〜〜… 【-33】


そして… 身長3メートルほどもあったその薄緑色の魔人は、魔力が完全に潰えたのか… 元の人間染谷まこに戻っていた。


久『!? な、何よ、一体、何が・・・ ば、爆弾?!』

憩「正解や…」ユラァ…

久『!?』
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/17(水) 19:15:36.06 ID:ROuHpaUi0

久の後ろに立った憩は、そのナース服のほとんどをワカメ粘液で融かされ、ほとんど全裸になっていた。


憩「ま、正確には爆弾とはちゃうんやけどなぁ… 使ったのはコレや」スッ


憩の右手には、またベッコウ色のガラス瓶が握られていた。


久『な、何よ、アルコール…? アルコールであんな爆発起こすわけ…』

憩「ちゃうで。 コレの中身は、ニトログリセリン…! あんたも名前くらいは聞いたことあるやろ?」

久『ニトロ…?!』

憩「せや。 あのダイナマイトにも使用される爆薬…! 黒色火薬の約7倍の爆破威力があり、危険物第5類に指定されとる超劇物や!」

久『な、なんでナースのあんたがそんなモノを…?』

憩「ニトログリセリンは元々、狭心症の治療薬として用いられる医薬品やで。 医療用のニトロはそう簡単に爆発したりせえへんように処理されとるんやけど…」

憩「コレは加工前の原液や。 火気どころか、ちょっとした衝撃でも爆発する可能性があるで…」

憩「そんなモンを、この炎だらけの部屋にぶちまけたら、どうなるやろなぁ…?」ニタアァ…

久『………』
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/17(水) 19:17:13.29 ID:ROuHpaUi0

京太郎と照は久の攻撃により失神… そして桃子と怜も、先ほどのまこへの攻撃の余波によって気を失い、床にうつぶせに倒れていた。

もう、戦闘可能なのは憩しか残っていない…!


憩「分かったやろ! この城を爆破されたぁなかったら… 憧ちゃんを解放して降参するんや!」グイッ


今にも炎の中に瓶を投げ込むぞという姿勢をとる憩…

だが、


久『・・・ふん、ハッタリね』

憩「何?」

久『そんなことしたら、あんたたちの仲間だってただじゃ済まない… 仲間もろとも私を倒す覚悟があんたにあるわけ?』

憩「………」

久『…まあ、とりあえず落ち着きなさいよ……』ジリッ

憩「動くな! ウチは本気やで!」
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/17(水) 19:19:08.42 ID:ROuHpaUi0

久『………』

憩「………」


メラメラと燃える炎に囲まれながら、睨み合うサキュバスとナース…

一触即発である…!

・・・と、久が、ふーっと息を吐いてその表情を和らげた。


久『…分かったわ、私の負け負けw』スイッ

憩「え?」


押し倒していた憧から身を離し、立ち上がった久…


久『降参よ。 ぶっちゃけ私ももう魔力ほとんど残ってないしさぁ…』

久『これでお開きにしましょ? とりあえずみんなを連れてここから脱出しないと…』スッ

憩「……」ホッ


倒れているまこに視線を送る久。

これで終わった、と思い、憩が体の力を抜いた、その、刹那、



久『しゃあっ!!』バッ

憩「!?」
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/17(水) 19:20:12.17 ID:ROuHpaUi0

  ビュンッ!


憩「っく!」バッ


意表をついて襲い掛かってきた久の黒い爪が憩の鼻先をかすめた。


憩「不意打ちかいな!」

久『しゃあああぁっ!!』


憩のツッコミなど意に介さず、久が鬼の形相で第二撃のために腕を振り上げる。


憩「――ッ! あんたらっ! 伏せるんやぁ!!」


広間の端で闘いの様子を見守っていた慕たちに声をかけると、憩は…

そのニトログリセリンを宙に放り投げた。


一瞬、炎の海の間を、そのベッコウ色の瓶が泳いだ、その直後――
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/17(水) 19:21:45.12 ID:ROuHpaUi0

 “ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォ―――――ンッ!!!!!” 


天地が割れるような轟音と共に、猛烈な爆風が発生…

辺り一帯を吹き飛ばし、周囲の壁や床にも亀裂が入ってガラガラと崩れ始めた。

そして…


 “ズズッ、 ズズウウウウゥ―――ン・・・!!”


大広間だけでなく、邪淫城の一部が倒壊…!

まるで雪崩のように瓦礫が崩れ落ち、辺り一面を覆い尽くした…





杏果「…ね、ねえ、閑無… 今、なんか爆発音みたいなのしなかった?」

閑無「ああ、そうだな… あっちの… 邪淫城の方から聞こえてきたな」

杏果「大丈夫かな… 慕ちゃんたち…」


その城が倒壊する轟音は、山を一つ越えた杏果たちの村まで届いたのだった…
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/17(水) 19:22:50.24 ID:ROuHpaUi0

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ーーーーーーーー
ーーーー


桃子「・・・・ぷはっ!」ガバッ


まるで大地震のあとのような瓦礫の山から、最初に身を起こしたのはモモだった。


桃子「・・・うーわー…? な、何があったんすか一体…?」キョロキョロ

憩「ウチが爆薬で城もろとも吹っ飛ばしたんや、モモちゃん…」ゴソ…

桃子「ひゃっ!?」


モモの足元から、ボロボロになった憩が、瓦礫の中から身をよじらせて出てきた。


桃子「ば、爆薬…?」

憩「最後の手段に出るしかなかったんや。 みんな、無事やろか…?」


 オーイ!  コッチヤデェー!


桃子「あ…あっちに園城寺さんがいるっす!」
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/17(水) 19:24:31.09 ID:ROuHpaUi0

怜の側に駆け寄ると… その周囲から、憧、照、京太郎… そして慕たち3人も瓦礫の下から這い出てきた。


照「な…何があったの、一体…?」ヨロォ…

憧「憩さんが爆弾で部屋もろとも吹っ飛ばしたのよ…」ボロ…

京太郎「爆弾? 道理で… 城が半分なくなっちゃいましたね…」ヨロロ…


憩「良かった…! みんな無事みたいやな!」

怜「いや、そんな無事でもあらへんのやけど…」ボロォ…

憩「大ケガじゃなければ、ウチのヒールですぐ治せるから大丈夫やで♪」

憩「とりあえず… 照さん、その左肩の切り傷…すぐ治した方がええなぁ」

照「いや、それより・・・」

照「アイツは… サキュバスはどうなったの? 倒したの?」

憩「え?」
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/17(水) 19:25:50.89 ID:ROuHpaUi0

憩「サキュバスは… そういえば… どこやろなぁ」キョロキョロ


近くにまこがダウンして倒れているのは見つかったが… 久のみ、その姿が見えない…


怜「瓦礫の奥に埋まってまったんやないか?」

憩「それならええんやけど…」


と、その時――



 ごそぉ…


京太郎「うぇっ!?」ギョッ


京太郎の真後ろの瓦礫から… 邪淫の王・サキュバス久が這い出てきたのだ…!


<☆攻撃六回目、コンマバトル開始! 対戦相手『久&まこ』 残りHP【15】 戦闘レベル【75】>

・コンマ以下数 ()内は現時点の各戦闘レベル
01〜16→憩   (33)
17〜32→桃子  (39)
33〜48→怜   (43)
49〜64→憧   (48)
65〜80→京太郎 (59)
81〜96→照   (60)
97〜00→6人全員


※トドメをさして下さい… コンマレスの受け付けは明日朝7:00まで。連投は不可、お一人一回のレスでお願いします。(相手のHPが0以下になった場合はそこで勝負終了、コンマもそこで止まります)
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/17(水) 21:56:13.02 ID:R8t53jam0
レジェンドツモッ!
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/17(水) 23:34:17.01 ID:ZvJ7xKaOo
はいな
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/18(木) 01:17:27.02 ID:ruXLYJ8uo
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/18(木) 07:01:29.40 ID:+hmzizKZ0
・バトル第三戦(VS久&まこ)、六回目攻撃(02憩 ごめんなさい、朝7:00までって書いちゃったけど、最初のコンマで久のHPが0以下になった為、今回はそこで勝負終了となります。また次回お願いします。 それにしても憩だけ3連発って凄いな…)

憩  1×33=33

総攻撃力 33  

敵の残存HP 15−33=−18(勝負あり)

勝利したため、相手の攻撃は無し。


※激闘でした… また今日の19:00頃から進めていきます。 6人もうみんなボロボロなので、とりあえず美月さんのお店に行って十分に糖分補給&HP回復してもらおうと思います。
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/18(木) 18:59:00.10 ID:mnM90uPM0
第六回目攻撃>>255

 ごそぉ…


京太郎「うぇっ!?」ギョッ


真後ろの瓦礫から這い出てきたサキュバス久…

だが、


久『・・・うぅ・・、 くっ! こ、このぉ・・・!』グイッグイッ


右脚に大きな瓦礫が載っており… 脱け出ることが出来ないようだった。
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/18(木) 19:00:42.24 ID:mnM90uPM0

久『あ…あんたたち、よくも私の城を…! 殺してやる! 殺してやるんだから!!』=3

怜「イキがるんじゃないわ。 もう動けんやろお前」

桃子「脚ケガしてるっすね。 無理に動かない方がいいっすよサキュバスさん」

久『うるさいわねぇ! 呪ってやるからねあんたたちぃ!!』

憩「はいはい、とりあえずアンタはもう寝てなさいな」プスッ

久『う・・・!?』パタァ…


憩が久の首筋に注射針を刺すと、久はガックリと頭を垂れ… そのままスース―と寝息をたて始めた。 【-33】
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/18(木) 19:02:48.94 ID:mnM90uPM0

久「… zzzz……」スースー


そして、魔力が完全に失われたのか、あの禍々しい角や翼、尻尾や爪といった魔族特有の部分は消え失せ… 久は人間に戻っていた。

そう、そこにいるのはもう、恐るべきサキュバスの帝王ではなく、可愛らしい普通の少女だった…


憧「やっと… 終わったのね…」

桃子「強かったっす…」

憩「ほんまギリギリやったなぁ… ええ夢見るんやで、サキュバスさん♪」


こうして… 激闘の末、パーティメンバーは遂に邪淫の王を打ち倒したのだった。


☆第三バトル(VS『邪淫王久&ワカメ魔人まこ』)結果

バトル回数6回(全員、HP−60)

各攻撃回数 憩4 桃子3 怜3 憧1 京太郎1 照5(それぞれ戦闘レベルに加算)

ダメージ  憧−75 京太郎−75 照−300


☆ステータス修正

憩   HP1573→1513 戦闘レベル33→37
桃子  HP1163→1103 戦闘レベル39→42
怜   HP 873→ 813 戦闘レベル43→46
憧   HP1063→ 928 戦闘レベル48→49
京太郎 HP1513→1378 戦闘レベル59→60
照   HP1233→ 873 戦闘レベル60→65
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/18(木) 19:04:19.16 ID:mnM90uPM0

憩「ほなとりあえずはヒールやな! 一番重症の…テルさんから行くで!」


新しいナース服に着替えた憩が元気に声をかける。


 ポワアアアァ――ッ…!
 

そして照の体に両手をかざすと… 掌からふんわりとした薄緑色の光が現れ、みるみるうちに照の左肩、そして右の二の腕の裂傷は消えていった。


憩「どや? テルさん?」

照「ありがとう、気持ちいい…」ポワアァー…

憩「今回はだいぶヤラれてもうたなぁテルさん…」

照「そうだね、私もまだ修業が足りないよ…」

桃子「メンタル攻撃もされてたみたいっすけど、そっちは大丈夫っすか?」

照「大丈夫。 お姉ちゃんの愛は不滅だからね… あの程度でマイッたりしない!」フンス
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/18(木) 19:06:22.68 ID:mnM90uPM0

照に続いて、攻撃を受けた憧と京太郎もヒールを受け… 憧の首筋の噛み跡、京太郎の手甲の下まで届いていた裂傷なども、たちまちのうちに治ってしまった。


京太郎「憩さんのソレ…治癒魔法?って、ほんと凄いっすね。 どんなケガでも治せるんですか?」

憩「いや、命に関わるような大ケガは、ウチでも完全に治すことは出来んで。 この程度なら簡易の治癒魔法でなんとかなるけど…」

憩「ウチは“聖級”の医術師なんやけど、治癒魔法の術師には、もう1ランク上の“神級”というランクが存在するんや」

憩「神級の治療術師はほとんど伝説の存在で、歴史上に数人いた程度なんやけど… 神級の技量なら無くなった腕を生やしたり、心臓の止まった人間を甦らせたりも出来たそうやで」
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/18(木) 19:07:52.55 ID:mnM90uPM0

憧「ありがとう憩さん… 体の方も大分ラクになったみたい」コキコキ

桃子「憧ちゃんも今回はエライ目に遭ったっすね…」

憧「ほんとよ。 危うくレイプされちゃうトコだった」

憧「誰かさんなんか、私が助け呼んでるのにモジモジしてるだけで何もしてくれなかったしさぁ… ほんと焦ったわよもう」ジロッ

京太郎「………」シュン

憩「ま、京太郎クンは次のバトルでの活躍に期待やねーぇ♪」


☆憩のヒール発動(憧、京太郎、照)
憧   HP 928→ 978 
京太郎 HP1378→1428 
照   HP 873→ 923 

憩   HP1513→1483 
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/18(木) 19:09:55.79 ID:UHd9xEpz0

慕「あの、皆さん… 助けてくれて、本当にありがとうございました」ペコリン

悠彗「私たちの為にそんなボロボロになるまで闘ってくれて…」

憩「どういたしましてやで。 みんな無事で良かったなーぁ♪」

桃子「稲村旅館の子たちに依頼されて来たんす。 あとでその友達たちにもお礼を言うといいっすよ」

悠彗「杏果と閑無か… はあ、ほんと、助かって良かったぁ…」ホウ…

はやり「あの、皆さんは、これからどうするんですか?」

憩「ん? …そやな、ちょっと休憩したら、魔王城に向けて出発する予定やけど…」

照「憩、闘った後はオヤツの時間でしょ。 まずは腹ごしらえしないと」

はやり「あの、それなら、私の家、洋菓子店なので… お礼も兼ねて御馳走したいんですけど、如何ですか…?」

照「洋菓子店!?」ギラッ!
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/18(木) 19:11:34.85 ID:C7pze+Q10





照「うわああああああああぁぁすごぉい…! 天国・・・天国だよここは!!」


1時間後… テーブルいっぱいに並べられた数々の煌めくお菓子を前に、照は目を輝かせ、ヨダレを垂らしていた…


照「モンブランにガトーショコラ、マドレーヌにフィナンシェ、シュークリーム、クッキー、ドーナツにティラミス… そ、それに、ワンホールの苺ショートケーキ・・・!!」ゴクリ…

美月「うふふっ、ケーキだけに、ケーキ良くたくさん食べてってね♪」ミツツ

照「いただきまあぁっす!!」クワッ!
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/18(木) 19:12:44.71 ID:C7pze+Q10

京太郎「いただきます… でも、ほんとにタダでいいんですか、こんなにたくさん…」

美月「いいのよー、はやりたちを助けてくれたお礼なんですから♪」

憩「それなら…遠慮なくいただいちゃいますよーぅ!」モグモグ

桃子「うはああぁむっちゃ甘くて美味しいっす…!」マグマグ

憧「ダイエットの敵ねコレは… ホントすっごく美味しい…!」ムシャムシャ
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/18(木) 19:14:02.00 ID:C7pze+Q10

憩「はあ、疲れが癒えてくで・・・って、あれ? 怜ちゃんはどこやろ?」キョロキョロ

桃子「園城寺さんなら、早速そこでご休憩中っすよ」スッ


モモの指した先には… ソファの上で、美月に膝枕をしてもらって寛いでいる怜の姿があった…


美月「ふふ♪ こんなオバサンの膝枕でいいのかしら?」ナデナデ

怜「いや、お母さん… このフトモモのハリは、完全に十代のモノやで…!」スリスリ

怜「ハリだけでなく、適度な柔らかさ、フィット感、醸し出される癒しのオーラ・・・その全てがトップクラス・・・!」

怜「ここ暫く出会う事のなかった、レベル10のカンペキなフトモモや! まさかこんな辺境の村で出逢えるとは… 感動やで!」スリスリグフォフォ…w

美月「ひゃっ、くすぐった!///」
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/18(木) 19:19:04.41 ID:fEj+V5LI0

照「・・・・・」ワッシワッシムッシャムッシャムッグマッグ…

美月「あなたほんとにイイ食べっぷりねぇ… あ、そーだそーだメロンソーダ!」パチンッ

照「?」


ぱんっと手を打った美月は、奥から、まだホカホカとほのかに湯気を立てているふわふわのパウンドケーキを持ってきた…

新しく漂ってきた得も言われぬ甘い芳香に、照の喉がゴクリと鳴る…!


美月「新作のラムレーズンとレモンのパウンドケーキ…! こっちも食べて、感想聞かせてくれるかしら?」ズンッ

照「ひははきます!!(いただきます!!)」


こうして… パーティ一同は洋菓子店ミツキにて歓待を受け、邪淫王との激闘の疲れを癒したのだった。


☆HP回復イベント(洋菓子店ミツキ)

全員、>>267>>268のコンマ合計の分だけHP回復
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/18(木) 22:06:04.63 ID:b5qCRI4V0
回復回復
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/18(木) 22:46:58.98 ID:WDmFzOz6o
はい
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/19(金) 07:03:21.58 ID:zRcoglsm0
63+98=161 

☆全員161だけHPアップ!

憩   HP1483→1644 
桃子  HP1103→1264 
怜   HP 813→ 974 
憧   HP 978→1139 
京太郎 HP1428→1589 
照   HP 923→1084 


コンマあざした!
久にかなりヤラれた照も、これでだいぶHP回復しました…
また今日19:00頃から進めていきます
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/19(金) 19:00:14.67 ID:n4PSjvyS0
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桃子「あ… 縁日が出てるっすよ! 行ってみるっす!」タタッ!


洋菓子店ミツキで休養をとったパーティ一同は、改めて魔王城に向かって出発…

山を二つ越えた所でとある街に着き、そこではちょうど祭りをやっていて、様々な屋台が出ていた。


爽「よぉー冒険者さんたち! 金魚すくいやってかね? まけとくよ!」

ダヴァン「射的でスヨ! お客さん、私とデュエルしませンカ?」

春「黒糖のザラメで作ったわたあめ… 如何ですか…」


怜「わたあめ売っとんで」

京太郎「黒糖入りって、珍しいですね」

照「一つ下さーい!」

春「毎度… 200ルピー…」

憧「ちょ… テルさん、まだ甘い物食べるの?」
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/19(金) 19:04:54.00 ID:i7tfwsvf0

漫「焼きそばいかがっすかー! 今焼けましたよ!」ジュージュー…


香ばしいソースの匂いがすると思ったら… 童顔の巨乳少女が、なかなか巧みなコテさばきで焼きそばを焼いていた。


憩「屋台の定番言うたら、やっぱり焼きそばやなーぁ♪ 一つ下さいなっ!」

漫「ほい毎度、400ルピーです」

憧「あ、焼きそば私も一つ」

桃子「私ももらうっすー!」


屋台でわたあめや焼きそばをゲットした一同は… 広場の噴水の縁石に腰掛け、食事を兼ねて小休止した。


一「さあさあ! 皆さん寄ってらっしゃい見てらっしゃい…! 今からこのノッポさんの頭に載せたリンゴに、見事ナイフを突き立ててみせますよ!」

純「ちょ…、国広くん、ま、マジでよく狙って投げてくれよ…!」カタカタ


広場の真ん中では、痴女のような恰好をした少女が大道芸を披露していた。
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/19(金) 19:07:58.92 ID:i7tfwsvf0

 ヒュンヒュンヒュンッ!!!  グサグサグサアァッ!  ヒ、ヒイイィィ…!


京太郎「うおっ、すげ…! 三本同時に投げて全部リンゴに刺さったぞ…?」

桃子「あの子、アサシンの才能がありそうっすね…」モグモグ

怜「…はあ、のどかやなぁ… もう、魔王城に行くのなんてめんどくなってきたで…」ハア…

照「それは困る。 私たちはこれからサキを助けに行くんだから」キリッ

怜「わたあめ口いっぱい頬張りながら言うてもカッコつかんで、王女さん」
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/19(金) 19:10:22.28 ID:w8SpO7kj0

憧「ねえモモちゃん、魔王城まではあとどのくらいあるの?」

桃子「そうっすね… 地図によれば、あと山を一つ越えたとこに砂漠があって… その先に海があって、10kmくらい沖に出たとこに魔王城がそびえる島があることになってるっす」

京太郎「まだけっこうあるんだな。 島ってことは、船にも乗んなきゃいけねーのか…」

憧「魔王城では、今までとは比べ物にならないくらいのバケモノ級の敵が待ってるはずよ…」

憩「そうやなーぁ… こんな風にみんなでのどかに過ごせるのも、これが最後かもしれへんなーぁ…」

京太郎「……」


これから迫り来るであろう真の強敵との死闘を想像し、やや重苦しい空気が流れ始めた、その時・・・


 アアァ〜  チャチャノンオンド〜  チャチャノ〜ン〜オ〜ンドォ〜♪


京太郎「・・・ん?」
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/19(金) 19:12:23.38 ID:w8SpO7kj0

風に乗って、何やら陽気な歌が流れてきた。


いちご「いちごのように可愛くて〜♪ いちごの〜ように甘酸っぱい〜♪」ポロンポロロン…


見ると、側頭部にいちごを二つくっつけたような髪型の美少女が、リュートを抱えて弾き語りをしていた…


京太郎「なんだアレ。 ストリートミュージシャ…じゃねえ、吟遊詩人か」

桃子「なかなかいい声っすねー」


いちご「それがいちごの生きる道〜♪ それがいちごの〜生きるぅ道ぃ〜〜♪」
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/19(金) 19:14:50.64 ID:2sA4kMo80

  パチパチパチパチパチパチ… 


いちご「みんな、ありがとうなんじゃー! 良かったら、ちゃちゃのん音頭のCDも買うてってくれなー!」


  ザワザワ… ガヤガヤガヤ…


それなりに人は集まっていたが… 皆、ちゃちゃのん音頭のCDには見向きもせず、立ち去っていってしまった…


いちご「はあ、やっぱりなかなか売れんのう…」シュン

いちご「仕方ないのう、副業の方を始めるとするかいな」ゴソゴソ、シャッ!


いちごは石畳の上に赤いマットを広げ… その上に様々な小物を並べ始めた。


いちご「さてと・・・ん? お兄さんたち、もしかして冒険者かいの?」

京太郎「え? あ…そ、そうだけど?///」

いちご「ほならちょうどええ! ちゃちゃのんは吟遊詩人なんじゃが、各地を回って集めた珍しいアイテムを売る仕事もしとるんじゃ」

いちご「良かったら何か買うてってくれると嬉しいんじゃがのう!」
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/19(金) 19:17:48.13 ID:Mq8SrAkA0

憩「アイテム? どれどれ…?」

憩「おりょ!? コレって、マジックマッシュルームかいな?」チャッ


一つの小瓶を取り上げた憩…

中には乾燥させたキノコらしき物が入っている。


京太郎「マジックマッシュルーム…?って、麻薬じゃないんですか?」

憩「うん、確かに麻薬の一種でもあるんやけど、サイケデリック剤…向精神薬としても使えるモノなんや」

憩「魔物たちにメンタル攻撃された時に服用すれば、かなりの効果が期待できるで」
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/19(金) 19:19:42.23 ID:IaIuUZ060

憧「ふーんどれどれ… ん!? コレって…“マルチ召喚デキャンター”じゃないの!」スイッ


憧は、ペットボトルほどの大きさのコルク栓付きの瓶を手に取った。


京太郎「マルチ…? な、なんだって?」

憧「マルチ召喚デキャンター… 京太郎が持ってる覇者の聖剣と同じ、神器の一つよ」

憧「あらゆる魔人を味方として召喚することが出来るチートアイテム… コレは欲しいわねぇ…」


桃子「むむっ、スパイアイテムセットがあるっす。 私はこれが欲しいっす!」

照「メリケンサック… 私はこれかな…」

怜「焼肉弁当があるで。 美味そうやな」

いちご「黒毛和牛じゃぞ♪」
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/19(金) 19:24:19.59 ID:LCbocSej0

 ワイワイガヤガヤ、 アーデモナイコーデモナイ…


商人いちごの広げた様々なアイテムを前に、相談を始めたパーティ一同…


憧「これから魔王城に臨むにあたって… 各自のアイテム強化はしときたいとこだよね…」

憩「でも、資金も限界があるしなーぁ… モモちゃん、お金ってあとどのくらいあるん?」

桃子「えーっと、大体3万ルピーくらいっすね。 ここで使える限界は2万ルピーってとこっす」

照「じゃあ、よく考えて、優先順位の高い物から選んで買わなきゃだね」

怜「ふーん… とりあえず一人一個、一番欲しい物挙げてこか。 京太郎は何が欲しい?」

京太郎「え? えっと、俺は・・・」


☆買い物イベント発生!(各アイテムの数字は値段) ※使える資金20000ルピー

$1000 デトックスピル(解毒薬)
$1000 マジックマッシュルーム(向精神薬)
$2000 スーパーポーション(超回復薬) 
$3000 フィジカルブースター(肉体強化薬) 
$3000 マジックメリケンサック 
$4000 スパイアイテムセット(耳ガム、透視メガネ、スパイダークロー)
$4000 アイテムポシェット(中が異次元) 
$8000 マルチ召喚デキャンター 
$5000 銀の甲冑 
$3000 メイド服 
$ 780 TENGA(使い切りタイプ) 
$1200 ピンクローター(強力Ver.) 
$ 850 焼肉弁当(黒毛和牛) 
$ 720 日清ラ王(カップ麺、3個入り) 
$4000 超電導フリスビー 
$2500 ちゃちゃのん水着写真集
$1200 ちゃちゃのん音頭CD


※欲しいアイテムの名前を書いてレスして下さい。 早い者勝ち、書かれたアイテムから購入していきます。 連投不可、お一人一回で。 同じアイテムを複数購入は不可。
明日朝7:00まで受け付けます。 合計購入費が2万を超えた場合は、その時点で買い物終了。(2万を超えた時の最後のアイテムは購入可能) 
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/19(金) 22:30:22.14 ID:mz4KN2h90
なんか凄そうなマルチ召喚デキャンターで
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/19(金) 22:37:38.22 ID:4Sx25u110
ちゃちゃのん写真集
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/20(土) 00:37:18.79 ID:7bM4+69Bo
マジックマッシュルーム
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/20(土) 00:55:56.40 ID:7/FR7do60
超電導フリスビー
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 07:08:07.53 ID:pvApGkcr0
☆買い物イベント

マルチ召喚デキャンター(8000)・ちゃちゃのん水着写真集(2500)・マジックマッシュルーム(1000)・超電導フリスビー(4000)を購入

8000+2500+1000+4000=15500 支出15500ルピー


※レスあざした。 また今日19:00頃から進めていきます
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 18:59:13.17 ID:+5aErKa/0

怜「とりあえず一人一個、一番欲しい物挙げてこか。 京太郎は何が欲しい? ん?」

京太郎「え? えっと、俺は・・・」チラッ…


京太郎は改めて、いちごが広げた赤いマットの上の商品に目を走らせた…


京太郎(んー…? 何を選べばいいんだ…? 銀色の甲冑があるけど…一応、鎧なら今着てるのがあるしな…)

京太郎(それにしても、なんでピンクローターやTENGAがあるんだよ、とりあえずアレは問題外…)

京太郎(ラ王の焦がし味噌味まであるぜ… こっちの世界に来てからカップ麺食ってねーな…)ジュルッ

京太郎(でも、あんなの選んだらどうせ憧とかに怒られんだろな… うーむぅ…)モンモン
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 19:01:02.29 ID:+5aErKa/0

憩「京太郎クン、お悩みならフィジカルブースターなんてどや? 肉体強化薬やから、服用すれば一時的やけどパワーもスピードも段違いにアップするで」

京太郎「あ、そーなんすか? それなら、そのフィジカルブース…」


と、その時だった。


“?『これっ、待つのだ! 京太郎よ――!』”


京太郎「ん?!」ビクッ
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 19:02:41.89 ID:+5aErKa/0

突然、京太郎の脳内に厳かな、神秘的な声が響き渡る…!


京太郎(なっ!? だ、誰だ!?)キョロキョロ


“?『慌てるでない京太郎よ… 我はこの世界の神の一人、>>280という者…!』ズモモモオォ…”

京太郎「に、280??」

>>280『良いか京太郎、真の勇者…真の漢ならば、この局面、選ぶべきは一つしかない――!』”

京太郎「へ・・・?」

>>280『“ちゃちゃのんの写真集”だ――! それ以外のモノなど、ちゃちゃのんの写真集に比べればゴミクズ同然――!』”


なんと京太郎、ここで天からの声を聞く…!

“ちゃちゃのんの水着写真集を買え”という、神からの啓示―――!
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 19:04:39.51 ID:+5aErKa/0

そして・・・


京太郎「・・・あ、そんじゃ俺は・・・ ちゃちゃのんさんの水着写真集で・・・」デヘヘ…


憧「…は?」

憩「へ?」

桃子「ぷ?」

怜「なんやて?」
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 19:06:50.09 ID:+5aErKa/0

いちご「なんじゃ! お兄さんちゃちゃのんのファンじゃったんかー♪ ほなら、特別にサインまで付けとくぞ!」サラサラ

京太郎「あ、ど、どーもー…///」


憧「ちょ… きょ、京太郎、アンタ何考えてんの? これから魔王城に行くって時に、写真集って…」

照「信じられない…」

桃子「ここでエロ優先っすか…」

憩「やれやれ… 京太郎クンもやっぱり男の子なんやねーぇ…」


京太郎「い、いや…/// こ、これはちゃんと武器として…! ほ、ほら、ガチレズの魔物がいたら、コレで気を引けるかもしんねーしさ…!」シドロモドロ
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 19:08:02.26 ID:+5aErKa/0

憧「はあ… まぁいーわ。 じゃ、私は、値段高くてみんなには悪いんだけど“マルチ召喚デキャンター”で…」

いちご「オッ! お客さんお目が高いのう! 8000ルピーじゃ、毎度ありぃー♪」

いちご「コレが召喚出来る魔人と召喚時の呪文の一覧じゃ」ピラッ


いちごはデキャンタと一緒に、10人ほどの魔人の名前の書かれたリストを憧に手渡した。


憧「ありがとう♪ どれどれ… あら、これは使うのが楽しみね…!w」ニタアァ…
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 19:09:35.89 ID:+5aErKa/0

憩「ほな次は… モモちゃん、どれにする? やっぱりスパイアイテムセットかな?」

桃子「と、思ったんっすけど… 私はコレにするっす」スッ


モモは、マットの端の方にあった、何やら裏に電気配線のようなモノが張り巡らされている円い金属板を手に取った。


憧「それは… 強力な対空魔法戦闘兵器…“超電導フリスビー”ね?」

桃子「そうっす! ふふ、私、武器がナイフしか無かったから…飛び道具があれば鬼に金棒っす♪」

怜「オリハルコン製やな… なかなかになかなかやでコレは」
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 19:10:47.54 ID:+5aErKa/0

桃子「園城寺さんはどれにするっすか?」

怜「うちはええわ、特に欲しいモノはあらへん」

桃子「へ? な、何もいらないんっすか?」

怜「余計なアイテムあっても邪魔になるしな。 うちは、魔王城でもコレがあれば十分や」スッ


手に持った魔杖を掲げてみせる怜…

そう、ここまでのバトルでその力を最も温存しているのは彼女…時空属性専門魔道士・園城寺怜――!

怜はまだ、その底知れないポテンシャルのほんの一端しか見せていないのである…!


照「園城寺さんカッコイイね… 私もいらないや」

桃子「テルさんも?」

照「うん、メリケンサック買おうかとも思ったけど、やっぱり私は、アイテムに頼らずに素手にこだわることにする」ギュルルルゥ…!


照はその右腕から軽く竜巻を作ってみせた。

久にヤラれたダメージはもう、ほぼ回復しているようだった…
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 19:12:06.55 ID:+5aErKa/0

憩「ほなあとはウチやな♪ おねーさん、マジックマッシュルームだけ下さいなーぁ」

いちご「毎度ぉー、1000ルピーじゃ。 こう見えて劇薬じゃから気をつけるんじゃぞ!」

照「それ麻薬の一種なんでしょ… どんな匂いするの…?」クンクン

憩「あ、テルさん、ノーマルの時に匂い嗅いだりすると危険やで!」

照「… 意外といい匂いするねこれ… ・・・ん? あれ? はれれ・・・??」


 ぽわぽわぽわぁ〜ん・・・


照「あれ… す、すっごい大きいお饅頭が宙に浮いてる…! お、美味しそう…!」ゴクリ…!

照「あ、あれ? き、消えちゃう! 待って!待ってよお饅頭さん!!」ガブッ!

桃子「ひゃーっ!? 痛いっす! テルさん!ソレは私のおっぱいっすううぅ――っ!!」=3

憩「ほらほら… 簡単に幻覚・幻聴の症状が出てまうから要注意やで!」


こうして… パーティ一同は新しく四つのアイテム… マルチ召喚デキャンター・ちゃちゃのん水着写真集・マジックマッシュルーム・超電導フリスビーをゲットしたのだった…!




293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 19:13:19.49 ID:+5aErKa/0

いちご「毎度ありなんじゃー! 沢山買うてくれておおきにぃー♪」

いちご「ところであんたら… 見たとこクエスト中の冒険者さんたちみたいじゃけど、ここから何処に行くんじゃ?」

憩「ウチらはこれから魔王退治に行くんやで♪」

いちご「魔王・・・? 最高難度のクエストじゃなぁ… 命を落とすかもしれんぞ…?」

照「元よりそれは覚悟の上。 私は妹のサキを助けに行くんだから、危険がどうこうなんて言ってられない」

いちご「ふぅん… 玉砕覚悟っちゅうわけかぁ…」


いちごは、右手を顎に持ってくると、少し考え込むように俯いた。


いちご「あんなぁあんたら、コレはちゃちゃのんがゲットしたきちょーな情報なんじゃけど…」

いちご「買い物してくれた礼に、教えちゃるわ。 この先の砂漠の、地下迷宮に…あの“賢者の石”が隠されとるダンジョンがあるらしいぞ?」

憧「賢者の石?」
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 19:16:08.95 ID:oQ1A83kY0

賢者の石と聞き、憧だけでなく、京太郎以外の他のメンバーの顔色も変わった。

そう、賢者の石といえば神器どころではない… ほぼ伝説上の、全ての冒険者たちが血眼になって手に入れようとしている超レアアイテムである…!


怜「賢者の石… お目にかかれるもんなら是非かかってみたいもんやなぁ…」

憩「この先の砂漠っていうたら、ちょうど魔王城までの道のりの途中やねーぇ…」

桃子「行って…みるっすか…?」
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 19:17:06.28 ID:oQ1A83kY0

お互いに顔を見合わせるパーティメンバー…


照「本当に賢者の石があるなら、十分行ってみる価値がある」

京太郎「…でも、時間も大事ですよ、テルさん…?」

憧「京太郎、あなたは知らないかもしれないけど、賢者の石を本当に手に入れられれば、私たち全員の戦闘力は飛躍的にアップすることになるのよ」

憧「つまり、魔王城でのバトルでの勝率をぐんと引き上げることが出来る…」

桃子「途中にあるみたいだし、多分そこまで時間のロスにもならないっすよ」

憩「・・・ほなら決まりやね! 次の目的地は…砂漠の地下ダンジョンや!」
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 19:18:10.23 ID:oQ1A83kY0
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー


約2時間後…

パーティ一同は山を一つ越え… 砂漠の石造りの廃屋の中にあった、地下ダンジョンへの入り口を発見、潜入を開始していた…!


京太郎「へえぇ… これがダンジョンか…!」スタスタ

憩「京太郎クンはダンジョンは初めてなん?」スタスタ

京太郎「はい、まあ…」キョロキョロ


ダンジョンの中は石畳の床にレンガ造りの壁… 同じような景色の通路が延々と続く迷宮のような構造になっていた。

地下なので当然暗いが、等間隔にガス灯のような明りが配置されており、松明などは必要ない。


怜「何処にあるんやろな、件の賢者の石は…」トコトコ

憧「いちごさんの話では、ダンジョンの最深部って言ってたから、多分もっと下よね」トコトコ

桃子「とりあえず下の階層に降りる階段を探さないとっすね」トコトコ
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 19:19:42.84 ID:oQ1A83kY0

照「それにしても… モンスターは全然出てこないね。 お留守かな?」テルテル


そう… ダンジョンにもいろいろあるが、大体はゴブリンなどの低級モンスターの巣になってることが多い。


憧「ダンジョンは大体、上級の魔族が管理運営してることが多いのよね。 その管理者の方針次第では、低級モンスターがまったくいないこともある…」

憧「でもその代わりに、少数精鋭の強力な魔物がいたり…」

憧「罠がはられてたりすることもある…! みんな、気を抜かないようにね…!」

桃子「合点っす!」フンス


と、その時―――


?『………』ジイイィー…


通路の天井に埋設されている魔道幻影機(隠しカメラ)のレンズが… パーティメンバーを追うようにして妖しく動くのに、誰も気がつかなかったのだった…
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 19:23:15.77 ID:CwkiIOTu0





〜地下ダンジョン管理室〜


?『ククク…w また賢者の石に釣られて、愚かな冒険者どもが来よったわ…!』

?『飛んで火に入る夏の虫ちゃんやでぇ〜ww』


ダンジョン最下層、管理運営室…

そこには、二人の魔族らしき女が、壁一面に巡らされたモニターをチェックしながら口角をおぞましく引き上げて嗤っていた…


?『いくのんさん、準備はOKですか?』

いくのん『モチのロンやで〜フナQちゃん! いくのんが改造したあのコの強さを知らしめてあげるで〜?』

フナQ『ムフフ… また美味いデータをたくさん手に入れられそうやな…!w』


?『……』ゴゴゴォ・・・
?『……』スモモモモオオォ・・・
?『……』ドドドドオォ・・・!


邪悪の化身いくのんと、マッドサイエンティストフナQ…!

その二人の背後には、三人… いや、三体の、妖しげなる魔物の姿があった……
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 19:24:27.89 ID:CwkiIOTu0
今日はこれだけ、コンマはありません。
また明日19:00頃から進めていきます。

次回から、いよいよ第二ステージ最終バトルがスタートします。
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/21(日) 19:07:37.99 ID:tF5ocm/I0

 シィ――ン… 

トコトコ、テクテクスタスタスタ…


不気味に静まり返るダンジョン内…

薄暗い地下通路の中、パーティメンバーの足音だけが響き渡る…

メンバーは、下に降りる階段を一つ見つけて地下2階まで来ていた…


憧「2階層も、上とほとんど変わんないね…」

怜「せやな。ひたすら、同じような景色の通路が続くばっかりやなぁ」

照「モンスターも全然出てこないね…」

桃子「さっきから索敵してるっすけど… 生き物の気配は全然しないっすね…」クンクン

憩「そやねぇ。 でもカビ臭くはないし、ちゃんと定期的に整備されてるみたいやから…」

憩「最低でも、ダンジョンマスターは何処かにおるんやろけどなぁ…」

京太郎「ダンジョンマスター? ・・・うっ!?」ムグッ


聞き返した京太郎の口を、横から桃子の手が塞いだ。


桃子「しっ…! 静かにするっす! 前方に何かいるっす…!」

京太郎「・・・・!?」ムググ…!
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/21(日) 19:10:55.52 ID:qc4mTVDm0

…シイィ―――ン……


桃子の声で立ち止まり、耳をそばだてる一同…


照「… 何も聞こえないよ…」

桃子「シッ! 私には聞こえるっす… 何か… ヘンなものがこっちに近づいてくるっす…!」


その能力の一つである超感覚(グレートファイブセンシズ) で、前方を索敵する桃子…

薄暗い通路の向こう… 奥の方は真っ暗で、まだ何も見ることはできないが… 何か、妖しげな気配が感じられた。

そして―――


… ウィーンガシャン、ウィーンガシャン、ウィーンガシャン…


京太郎「ん…? な、なんだ?この音?」


京太郎の耳にも、何か、不気味な機械的な音が聞こえてきた。

と―――


 “ピシッ・・・!”


桃子「!? しまった! 罠っす!!」
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/21(日) 19:13:12.65 ID:qc4mTVDm0

京太郎「うおおおっ!??」
憧「でえええぇっ!??」
憩「ひゃあああぁっ?!?」


桃子が気づいた時には遅かった…

突然、メンバーの横… 通路の壁の方から、何かが外れるような音がすると同時に、石畳の床が真ん中からパックリと割れ…

6人は空中に浮いていたのである。


桃子「落とし穴っすううううぅぅっ!!」ヒュウウウゥーン…


自分の体重を支える物の無くなったパーティ一同は、全員、真っ黒な穴の中へと吸い込まれていった…
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/21(日) 19:15:41.56 ID:EnFyr+/50





憩「… い、いてて… ひどい目に遭うたなぁ…」ムクリ…

憩「ここは… 3階層か?」キョロキョロ


身を起こし、辺りを見回す憩…

そこは体育館ほどの大きさの部屋になっており、天井にはぱっくりと四角い穴があいていた。


憩「あそこから落ちてきたんやな… ってことは、やっぱり3階層やな」

憩「それよりも、他のみんなはどこに…」キョロキョロ

怜「うちならここにおんで…」ノソォ…

憩「おろ? 怜ちゃん?」
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/21(日) 19:17:41.32 ID:BAhpowCK0

だが… その部屋の中、憩と怜以外のメンバーはいないようだった。


憩「ウチと怜ちゃんだけかいな。 あとのみんなは何処におるんやろ?」

怜「さあ…ツレションにでも行ったんちゃうか」


“?『ヒヒヒ…w この階におんのはあんたたち二人だけやで〜…w』”ヴーン…


憩「は?」
怜「なぬ?」
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/21(日) 19:27:43.86 ID:GIHn2xdM0

目を見張る憩&怜…!

突然、空中にテレビ画面のようなスクリーンが現れ… そこにあの女が映し出されたのである…!


いくのん『お久しぶ〜りいぃ〜ね〜♪ あなたに会うなんてぇ〜♪』フンフン

いくのん『お元気かいな〜? タ・コース国の荒川憩ちゃんに、センリヤーマ国の園城寺怜ちゃん…!』ニタニタ


憩「!? あんたは・・・賞金首の赤阪郁乃!?」


そう、この世界では、赤阪郁乃は凶悪な犯罪組織のボスとして指名手配されている賞金首なのだった…


怜「なんや。 なんでヒメマツの頭領なんかがこんなとこにおんねん…」

いくのん『ヒヒ…w それはな、このいっくのんこそが、この地下迷宮のダンジョンマスターだからなのだ!w』
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/21(日) 19:33:31.36 ID:jVkQj1zD0

憩「あんたがダンジョンマスター…?」

いくのん『せやで〜♪w このいくのんの巣に来てしまった以上… あんたらは三途の川で泳ぐことになるんやでぇ〜w』ニタニタ

怜「…相変わらずけったくそ悪いニヤケ顔しとるやっちゃな… それより、うちらの他の仲間はどこにおるんや」

いくのん『ふふん!安心してええで!w 他の4人はもっと下の階に行っとるだけやから、あとでちゃんと会えるで♪』

いくのん『あんたらが…いくのんの一番弟子に勝てたらの話やけどな! ほな、ご登場や! カモン末原ちゃーん!!w』カチャカチャ

憩「ほえ?」


 ウィーンガシャン、ウィーンガシャン…


スクリーンの中の赤阪が、何やら、ゲーム機のようなモノを取り出して操作を始めると… 上の階から、あの機械的な不審音が再び聞こえ始めた…

そして…


 シュゴオオオオオォォ――・・・!!


憩「げえっ!?」

怜「な、なんやありゃ!?」
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/21(日) 19:36:12.82 ID:jVkQj1zD0

驚愕…!

なんと、あの天井の四角い穴から、末原恭子が… まるでモビルスーツのように足の裏からロケット噴射を噴き出しながらゆっくりと降りてきたのだ…!


ロボ・スエハラ『ドウモ コンニチハ ワタシ ロボ・スエハラデス』シューッ・・・ストンッ


舞い降りたその末原は… 背格好や見た目は大体末原恭子なのだが、目がウルトラマンのようなメカになっていた。


スエハラ『ピピピピピ… データ、アリ アラカワ、サン二 オンジョージ、サン オヒサシブリ デス』ペコリ


律儀に挨拶する末原… こっちの世界でも、末原と憩・怜は以前会ったことがあった…


憩「す、末原さん…? ほ、ほんまに末原さんなんか…?」


スエハラ『モチロン デス サイコロ マワシテ アタマモ マワスデ』クルクル


憩「ひ…!? ほ、ほんまに、頭が回転しとる…!」

怜「www どうなっとんねんw 完全にロボやんかw」


そう、それはもう人間末原恭子ではなく… 

赤阪によって改造された新生・ロボスエハラ・・・スパッツをはいたアンドロイドだったのだ・・・!
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/21(日) 19:38:44.79 ID:jVkQj1zD0

いくのん『どや〜?すごいやろ? これが異世界“リアース”の技術・・・“科学”の力ってヤツやで〜w』


この世界では“魔法”が生活の基盤であり… “科学”は逆に迷信のような扱いだった。


いくのん『色んな機能が付いとるんやで! 例えば・・・』ポチットナ!

スエハラ『ピ・ピ・ピ… ヤキ アガリ マシタ』チーンッ!、スポォーンッ!

憩「へ!?」


なんと… スエハラの頭から、突然焼き上がった食パンが二枚飛び出してきたのだ…!


いくのん『食パンを焼く機械“トースター”が内臓されとるんや。 んん〜…ええ焼き上がりやで、末原ちゃん〜♪』ムシャムシャ
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/21(日) 19:41:40.09 ID:e01F5KZc0

スクリーンからにゅっと上半身をはみ出させてきた赤阪は、末原の頭から生えている食パンにバターを塗ってむしゃむしゃと食べ始めた…


怜「パンなんか火で焼けばええやんか… そんな機能付いとってもしゃあないで」


いくのん『なんやと? ナメたらあかんで! このロボ末原ちゃんには一千種類以上の機能が付いとるんやで〜?』

いくのん『まあ、それを見る前に、あんたらはここで朽ち果てることになるんやけどな〜…w それ! GOやで末原ちゃん!』カチャカチャ…


スエハラ『ピピピ、ポポポ… エネミー トシテ ニンシキ…』ウィンウィン

スエハラ『テキハ ハイジョ シマス カクゴ!!』ウィーン、ジャキッ!!


憩「なっ!?」
怜「おっ?!」


右手を憩と怜に向かって掲げたスエハラ…

その二の腕がパカンと外れ、中から機関銃が飛び出してきたのだ!


憩「しまっ…!」


 タタタタタタタタタタタタタタ・・・!!


スエハラのサイコガンが火を噴き… 乾いた音と共に、無数の弾丸が憩と怜に向かって襲い掛かってきた…!




310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/21(日) 19:43:52.29 ID:AFfH8eYx0

一方、もう一つ下の階、地下4階層では…


憧「な… 和? 和なの?」

“メカのどっち『久しぶりですね、憧…』フワァ…”


憧&モモの二人が、ふわりと空中に浮く光翼の天使・のどっちと対峙していた…!


桃子「? 憧ちゃん、このオッパイさん、知り合いっすか?」

憧「原村和… 私が小学生の時の同級生なんだけど… でも、この妖精みたいな姿は一体…?」


“?『クク…w それは本物の原村和とは別物やで…』”ヴーン…


憧「ん?」
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/21(日) 19:47:37.16 ID:yyi4/tJk0

フナQ『それは、電脳世界のデジタルの化身・スーパーのどっちを、科学の力で具現化したアンドロイド…人型戦闘兵器や』

フナQ『記憶の一部は本人から引き継いだモノがあるけど… 中身は別物やで』


またもや、空中にテレビ画面のようなスクリーンが現れ… 今度はそこにマッドサイエンティストフナQの姿が映し出された。


憧「? アンドロイド? 誰よあんたは?」

フナQ『私はセンリヤーマ国の科学者、船久保浩子っちゅうモンや。 ワケあってこのダンジョンの運営を任されとる責任者やで』

桃子「責任者…? 賢者の石は何処にあるんっすか?」

フナQ『ふんw、賢者の石ならここの最下層、第7階層の深奥の金庫にしまっとるで… でも…』

フナQ『あんたらがソコに辿り着くことはあらへんけどな!w』ポチットナ!


のどっち『!!』ギンッ!
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/21(日) 19:49:28.21 ID:yyi4/tJk0

フナQがなんらかのスイッチを入れると… 今まで柔和な顔をしていたのどっちの雰囲気が一変…!

凶悪な表情をその面に浮かべた…


のどっち『敵として認識… 排除します』スゥ…


その聖槍グングニルを構えたのどっち…!


憧「ちょ… の、和?!」

桃子「あ、危ないっす憧ちゃん!!」バッ!


桃子が、憧をかばうように飛びついた瞬間… その、神速の槍の連撃が二人に襲い掛かった…!




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