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【安価】変態眼鏡ちゃんと代り映えのしない学校
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203 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/08/26(日) 22:45:42.77 ID:DxVDMBTt0
衣服を捲り上げられる感覚。
自分の肌を無造作に撫でる誰かの手。
私はその手に身を委ねきっていた。
眼鏡「んっ」ピクッ
眼鏡「ちょ、ちょっとそこは……」モゾモゾ
眼鏡「……あっ」
女医「君。診察中に妙な声を出すのは止めたまえ」
眼鏡「てへっ」
女医「ふざける元気がそれだけあるなら十分」
眼鏡「と、いうことは?」
女医「退院だ。おめでとう」
眼鏡「やったー!」
女医「まったく、驚異的な回復力と言わざるを得ない」
女医「君を生んだお母さんに感謝するんだな」
眼鏡「!」ピコーン
@実は誤診まみれのヤブ
A眼鏡ちゃんは主人公なので補正がかかってます
B女医は医療関係者が一目置く存在
Cあなたのひらめきには1つ欠点がある
↓3
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/26(日) 22:47:48.11 ID:0dLiQf9+o
3
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/26(日) 22:52:18.11 ID:VcURDpQDO
3
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/26(日) 22:52:24.14 ID:3a4/8o920
3
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/30(木) 19:42:47.26 ID:jAUruh0a0
続き期待してる
208 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/10/30(火) 19:29:02.30 ID:u/tHjlqj0
母「娘を治して下さって本当にありがとうございます……!」
父「やはり先生は医師の鏡ですなぁ」
女医「……」ピクッ
母「どうかしましたか?」
女医「いえ」
眼鏡「先生ってーもしかして名前が鏡(かがみ)だったりします?」
女医「だったらどうだと言うんだ」
眼鏡「鏡先生は医師の――」
女医「キミ。もう一度入院しても構わないんだぞ?」
眼鏡「わー先生こわーい」
209 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/10/30(火) 19:30:59.35 ID:u/tHjlqj0
実家に帰還。
久しぶりに戻って来た感覚がする。
無理も無いよね。だって”病院”にずっと居たんだもん。
眼鏡「あー」
眼鏡「なんだろ」
眼鏡「……」モゾモゾ
眼鏡「たぶん生命の危機にあったからかな?」
眼鏡「すっごく自慰がしたい」
眼鏡「!」ピコーン
@好きな人としたいし色々汚れるからしない
A眼鏡ちゃんは変態なので窓全開で自慰に励むよ
B性欲を食欲に変換
Cどうして人はひらめくんだろう……
↓2
210 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/30(火) 19:32:04.12 ID:JiDd4EXFo
3
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/30(火) 19:32:50.77 ID:ITAhZkd3o
1
212 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/10/30(火) 19:44:46.44 ID:u/tHjlqj0
眼鏡「流石にこういうのはちょっと――」
眼鏡「躊躇われるっていうか、そのぉ……」
眼鏡「日中に女子が励む事じゃ無いよねー」
私が馬鹿な事を呟いていると、部屋の外から響くノックが2回。
この足音はたぶんお母さんだ。きっと。
213 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/10/30(火) 19:48:48.69 ID:u/tHjlqj0
母「起きてるー?」
眼鏡「うぅ……起きてるよー」
母「病院生活で乱れてるんじゃない?」
眼鏡「そんな事ないよー」
母「今から晩御飯作るから手伝ってちょうだい」
眼鏡「病み上がりなんだけど」
母「ほっとくとすぐだらけるでしょ」
眼鏡「バレてるかぁ」
ここでお母さんに反抗するのも何なので、手伝う事にしました。
今日の献立は豆腐の肉団子と栗ごはん。それとひじきの煮物……だってさ。
214 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/10/30(火) 19:58:28.31 ID:u/tHjlqj0
お代わりもして満足満足ぅ。
階段をゆっくりと上って自分の部屋へ――
部屋に入った所で、私は何故か悪寒を感じました。
眼鏡「うっ」ズキズキ
眼鏡「痛、なんで今……」サスサス
眼鏡「!」ピコーン
@窓に目を向ける
A眼鏡ちゃんは臆病なので早く寝ます
B机に置いてあった痛み止めを飲む
Cひらめいて良い時と悪い時があります
↓2
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/30(火) 19:59:44.79 ID:Wcq8Fp2DO
1
216 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/30(火) 19:59:48.25 ID:Z9+ZuAz20
2
217 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/10/30(火) 20:34:00.29 ID:u/tHjlqj0
眼鏡「……」ブルッ
眼鏡「早ぅ寝よ」
眼鏡「全部消さんと豆球にしとこう」カチカチッ
眼鏡「おやすみなさーい」モゾモゾ
私は出来るだけ視線を外に向けない様に布団を被りました。
これで何かあっても気付かないで済む筈です。
218 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/10/30(火) 20:37:15.43 ID:u/tHjlqj0
眼鏡「ふわぁ」
眼鏡「……」キョロキョロ
眼鏡「何も起きて無い……よね」
母「何かあったの?」
眼鏡「お母さん」
眼鏡「……んーん。なんでもない!」
母「そう? なら早く降りてきなさいよー」
眼鏡「はーい」
その時の私は気づけませんでした。
窓の縁が、結露ではない何かで濡れている事に……。
219 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/10/30(火) 20:43:06.17 ID:u/tHjlqj0
さて、もう何回目でしょう?
通学路の事です。
私は何度此処を通ったのか。誰か当てて見せて下さい。
眼鏡「!」ピコーン
眼鏡「それはですねー。ズ・バ・リ!」
女子「眼鏡さんを久しぶりに見かけたと思ったら」
男子「あれ自問自答してるのかな?」
女子「たぶんそうだと思う……」
@3回
A5廻
B373回
Cひらめいた所で変わる物ってあるんですかね
↓2
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/30(火) 20:45:39.73 ID:Z9+ZuAz20
4
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/30(火) 20:51:10.15 ID:JiDd4EXFo
3
222 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/10/30(火) 21:17:23.46 ID:u/tHjlqj0
さんびゃくななじゅうさん。
それが私の通学回数です。
同学年の他の人より若干少ないであろう回数ですね。
眼鏡「数字に表すとなんとも……」
眼鏡「確認も済みましたし、さぁ行きましょう」
男子「……声かけた方が良いかな?」
女子「めんどくさいでしょ。止めときなよ」
男子「うーん」
眼鏡「ふんふふーん♪」スタスタ
223 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/10/30(火) 21:18:39.23 ID:u/tHjlqj0
教室に入って一呼吸。
この乾いた匂いを嗅ぐのも久しぶりだなぁ。
金髪「あっ」ガラッ
眼鏡「ん?」
金髪「ちょ、ちょっと。大丈夫なの? 刺されたって聞いたけど」ズカズカズカ
眼鏡「えーと」
金髪「それにアンタちょっと変わったような……」
眼鏡「!」ピコーン
@ちょっとまだ疼く
A眼鏡ちゃんは無関心なので金髪を無視します
Bどこら辺が変わったの?
C誰かを嫌う為にひらめくのもいいぞ
↓2
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/30(火) 21:19:21.15 ID:JiDd4EXFo
3
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/30(火) 21:19:32.06 ID:YNgisqBzo
3
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/30(火) 21:19:36.97 ID:Z9+ZuAz20
1
227 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/10/30(火) 21:46:24.69 ID:u/tHjlqj0
金髪「どこら辺って……」
金髪「雰囲気? 漂わせてるオーラというかさ」
眼鏡「んーよくわかんにゃいです」
金髪「えぇ……」
金髪さんは私の記憶を確かめるように、何をしたか細かく聞いてきます。
金髪さんは私が返答する度に、何処か引っかかっている様な表情を浮かべました。
228 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/10/30(火) 21:47:22.61 ID:u/tHjlqj0
眼鏡「もしかして顔に小さな傷でも出来たかなぁ」
眼鏡「顔は乙女の命だから大切にしないとね」
眼鏡「ふんふふんふふーん」スタッスタッ
黒髪「……」ヌゥッ
眼鏡「ひっ」
黒髪「おはよう眼鏡ちゃん。昨日はよく眠れた?」ニコォ
眼鏡「な、なーんだ。黒髪ちゃんかーびっくりしたー」
黒髪「……」ニッコニッコ
廊下の角で黒髪ちゃんに遭遇(エンカウント)。
一瞬心臓が止まっ……止まるかもと思いました。
黒髪ちゃんを見て安心している私はおかしいでしょうか。
いや、おかしくなどない!(反語)
229 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/10/30(火) 21:54:17.81 ID:u/tHjlqj0
授業も終ってもうお昼休み。
私は黒髪ちゃんに今の腹具合を伝えています。
眼鏡「お腹減ったぁ……」
黒髪「お腹減ったんだ」
眼鏡「うん。ぺこぺこー」
黒髪「へぇ。ぺこぺこ」
眼鏡「学食も食べようかな」
黒髪「食べちゃえ食べちゃえ」
金髪「……」チラッチラッ
眼鏡(なんかこっち見てる……)
眼鏡「!」ピコーン
@金髪さん”を”誘って昼食を摂る
A眼鏡ちゃんは近視なのでそんなものは見えてません
B黒髪ちゃんから離れて一人で食べる
Cひらめけひらめけ!そして後で後悔しろ!
↓2
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/30(火) 21:56:21.66 ID:Z9+ZuAz20
4
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/30(火) 21:56:22.09 ID:Wcq8Fp2DO
3
232 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 18:12:09.34 ID:BMHo2yhm0
眼鏡「あっ」
金髪「……」チラッ
黒髪「どうしたの?」
眼鏡「今日は一人でご飯を食べる日なの忘れてたー」
黒髪「そうなんだ。そんな日が」ジーッ
眼鏡「……」ダラダラ
黒髪「まあいいや。”明日は”一緒に食べようね」
眼鏡「う、うん!」タタタッ
黒髪「……逃げなくても良いのに」ボソッ
やっぱり不自然だったかな。
でも金髪さんが何か言いたげだったのと昨日の事もあるし……。
まあ、明日は一緒に食べるって約束したから大丈夫だよね?
233 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 18:13:33.63 ID:BMHo2yhm0
課業終了のチャイムが小気味良く耳に響く。
帰宅部の人間なら、今の音でクラウチングスタートを開始している筈だ。
奥手「眼鏡ーちょっと良いか」
眼鏡「えっ、あの……なんですか」
奥手「職員室まで来てくれ」
眼鏡「えー」
奥手「素直でよろしい」ズルズル
眼鏡「素直(連行)とはいったい……」ズサー
234 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 18:14:41.09 ID:BMHo2yhm0
奥手先生は私が職員室に入るのを待ってからぴしゃりと閉めました。
そんなに聞かれたくない内容なら先に言っておいてほしいものです。
奥手「まずは退院おめでとう」
眼鏡「ありがとう……ございます?」
奥手「自分の受け持っている生徒が無事で本当に良かった」
眼鏡「本音は?」
奥手「仕事をほおってまで葬式には参列したくない」
眼鏡「清々しい屑ですね。それでも教職員ですか?」
奥手「はは。冗談冗談……冗談だよ」
眼鏡「……」
235 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 18:16:03.16 ID:BMHo2yhm0
奥手「で、お前を呼んだ理由だが……」
奥手「お前実は”刺された相手”に心当たりは無いか?」
眼鏡「人を刺すような知り合いなんか居ませんよ」
奥手「恨みを買ってたりはしないのか?」
眼鏡「!」ピコーン
@沢山の人をハメて来たのでたぶんある
A眼鏡ちゃんは鈍感なので気付いてないだけ
B宗篤先生に対して恨みというか文句はあります
Cひらめきー
↓2
236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/03(土) 18:19:35.06 ID:pI6Mcgw9o
3
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/03(土) 18:19:45.45 ID:fmUBW/RTo
2
238 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 18:29:28.14 ID:BMHo2yhm0
眼鏡「心当たりがなぁいです」
奥手「そうか……そうなのか」
眼鏡「それにもし居たとしても、たぶん言わないですし」
奥手「どうしてだ?」
眼鏡「ここまで来るのに目立ってるからと言えば」
奥手「校内に居るかもしれないから言わないと?」
眼鏡「そうです」
奥手「驚いたな」
眼鏡「何がです?」
奥手「ふざけた言動ばかりかと思っていたが、まともな思考も持ち合わせてるんだな」
眼鏡「……」
真面目な返答をしたのがそんなに意外らしい。
奥手先生は鼻をフンと鳴らして笑った。
馬鹿にされているのだろうか。いや、されていたのか。
239 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 18:32:22.79 ID:BMHo2yhm0
奥手「だいたいは解った」
奥手「ま、なんだかんだいってお前は妙な行動が多いからな」
眼鏡「先生酷い」
奥手「今日は刺されないように気を付けて帰れよ」
眼鏡「わかってます」
奥手「どうだか。あの日は1人で帰ってたって聞いたぞ?」
眼鏡「!」ピコーン
@ぼ、ぼっちじゃないんですからね!
A眼鏡ちゃんは変人なので友人は居ません
B苦しい所を突かれて何も言い返せない
Cひらめかないのは状況に流されているだけというかなんというか
↓2
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/03(土) 18:34:23.40 ID:pI6Mcgw9o
'1
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/03(土) 18:39:29.83 ID:Ek8M/8Bi0
3
242 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 19:13:41.51 ID:BMHo2yhm0
眼鏡「ぐっ、くぅ……」ギリギリ
奥手「女子高生がしていい顔じゃないぞ」
眼鏡「覚えてやがれ!」ピュー
奥手「捨て台詞がチンピラのそれだな……」
ざわざわしそうな漫画の登場人物みたいな顔をしてから職員室を去りました。
奥手先生は呆れた表情で私を見ていた気がします。
243 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 19:14:19.31 ID:BMHo2yhm0
黒髪「先生」ガララッ
奥手「ん? どうした黒髪。お前をココに呼んだ記憶はないが」
黒髪「いえ、こちらの用件があって」
奥手「そうか?」
244 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 19:14:52.83 ID:BMHo2yhm0
ゴールデンなタイムは何時から何時までなのか。
そんな事を考えつつ私はコンビニの近くまでやって来ました。
眼鏡「イレブンインターナショナルマート」
眼鏡「今日は確かエナジードリンクの新発売だっけ」
眼鏡「風神様と雷神様って商品と馬力ドリンクって名前のエナドリが」
眼鏡「……」
眼鏡「とりあえず見て行こう」ティロロンティロロン ッシャーセ
245 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 19:15:48.27 ID:BMHo2yhm0
店員(むっ、あの女子高生は何時ぞやの……)
眼鏡「飲料はたしかここら辺にあったような」
父「あれ? 眼鏡じゃないか。どうしてここに?」
眼鏡「パパ!」
店員(パ、パッパ!? もしかしなくてもそういうヤツですか!?)
眼鏡「ちょっと新商品を見に……」
父「なんだお前もか。たぶんこれの事だろうけど、お前は飲まないだろう」スッ
眼鏡「エナドリ!」パァ
店員(良く聞こえないけど、やばい成分が入ってるお薬か何かかな?)
眼鏡「ちょうだい! ちょうだい!!」キラキラ
父「ハッハッハ。お前にはまだ早い」
眼鏡「えー」
店員(……なんかいかがわしい想像しか浮かばん)
246 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 19:16:52.79 ID:BMHo2yhm0
父「お前はこっちにしておきなさい」ガチャッ バタムッ
眼鏡「ナタデココヨーグルト?」
父「食感が良いらしいぞ」
眼鏡「ペットボトルの入口で詰まって飲み辛そう……」
父「売れなかったら次の発注をしないだけさ」
眼鏡「新商品を積極的に入れてる人は言う事が違うなぁ」
父「ハッハッハ」
店員(おっさんが女子高生に白く濁った液体を渡して笑っとる……)
眼鏡「!」ピコーン
@エナドリは諦めてこっちを買って貰う
A眼鏡ちゃんは裕福なので横にあった1000円のお茶を買います
B父にお小遣いを要求する
CこのCってひらめかない選択肢なんですよー。ご存知です?
↓2
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/03(土) 19:19:38.79 ID:Ek8M/8Bi0
1
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/03(土) 19:20:03.09 ID:klQ55i6DO
4
249 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 19:48:00.40 ID:BMHo2yhm0
眼鏡「やっぱ喉も乾いてないしいいや」
父「そうか?」
眼鏡「それより一緒に帰ろうよ!」
父「一緒に?」
眼鏡「うんうん」ギュッ
父「そう言われちゃあ仕方ないな……」
眼鏡「外で待ってるね!」タタタッ ティロロンティロロン
250 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 19:49:04.13 ID:BMHo2yhm0
父「母さんにお土産を買っていこう」
父「……茎わかめとアーモンドチョコでいいかな?」ガサガサ
父「会計お願いします」スッ
店員「はい、お会計739円に……でございまーす」
父「レシートは結構です」
店員「ありがとうございましたー」ティロロンティロロン
店員「あのおっさん妻帯者なのかよ……」ズーン
251 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 19:50:48.13 ID:BMHo2yhm0
お父さんと仕事先の話をした。
娘さんに嫌われて困ってる上司の相談を受けたとか。
部下のお父さんに聞いて上手く行く事なのかな?
眼鏡「ただいまー」
父「帰ったぞー」
母「あらあら。2人でなんて珍しいわね?」パタパタパタ
眼鏡「コンビニで」チラッ
父「偶然会ってね」
母「そうなの」
父「これ。後で好きな時に食べてくれ」スッ
母「何かしら?」ガサガサ
お母さんは受け取った袋の中を見てにこっと笑った。
たぶんお父さんはお菓子か何かを渡したんだろうと思う。
252 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 19:52:20.72 ID:BMHo2yhm0
母「今日も料理を手伝って貰おうかしらねー」
眼鏡「丁重に……」
母「お断りはさせないわよー」
眼鏡「えー」
母「文句を言わない。おかず1品増やしたげるから」
眼鏡「へへぇお頭! こき使ってくだせぇ」
母「誰が親方体型だって?」
眼鏡「言うてへん、なんも言うてへん……」カタカタカタ
母「私だってまだ若いんだから」クネクネ
眼鏡「ムチャしやがって……」
(母・ω・) 「は?(威圧)」
眼鏡「ごめんなさ……」ペコ
眼鏡「!」ピコーン
@経産婦とは思えない身体付きだよね
Aお母様は美人なので年齢を感じさせません
Bこの前皺が増えたとか言ってたっけ
Cこんなひらめきで神経を削る身にもなってよ!
↓2
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/03(土) 19:58:47.73 ID:klQ55i6DO
2
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/03(土) 20:01:51.01 ID:pI6Mcgw9o
3
255 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 20:52:54.42 ID:BMHo2yhm0
眼鏡「……でもさ、この前自分で皺が増えたって言ってたよね?」
母「あーあーあーきこえなーい」
眼鏡「ヒアルロン酸注射でもしようかなとか言ってたのは誰?」
母「ヤメテー」
眼鏡「わたし失礼でもなんでもないじゃん」
母「ごもっともー」
眼鏡「ふふん」
これじゃあまるで小学生のやり取りだ。
お母さんと私の精神年齢は割と近いのかもしれない。
256 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 20:53:43.13 ID:BMHo2yhm0
お風呂の時間。
両親とお風呂に入るのは何歳で止めるのが普通なのでしょう。
私くらいの年齢は……間違いなくアウトでしょうね
眼鏡「あー」
眼鏡「わー」
眼鏡「きー」
眼鏡「……」
眼鏡「ひかりたつーにーわーかーあめー」
眼鏡「!」ピコーン
@黒髪ちゃんの姿を想起させる歌
A眼鏡ちゃんはいつか見るであろう風景を思い描きます
Bお歌の時間にお母さんが乱入してきます
Cひらめきは止めにする
↓3
257 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/03(土) 20:57:15.24 ID:lnZmoKuH0
2
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/03(土) 20:59:13.28 ID:pI6Mcgw9o
1
259 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/03(土) 20:59:33.93 ID:D4sXxAs+0
1
260 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 21:12:26.54 ID:BMHo2yhm0
眼鏡ちゃんが歌おうとした曲
https://www.youtube.com/watch?v=ZZYVjFBzSDk
眼鏡「〜〜♪」
眼鏡「〜〜〜♪」
眼鏡「ふぅ」
眼鏡「さっぱりさっぱりーそろそろ」ザバ
眼鏡「お風呂上がりにハーゲ……じゃなくてモナカップ食べよ」
歌ってる途中、黒髪ちゃんの微笑む姿が頭に浮かんだ。
あんな顔を見せてくれたのは何時の事だったろうか。
……思い出せないや。
261 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 21:12:53.87 ID:BMHo2yhm0
眼鏡「アイスを愛す〜」
父「寒い!」
眼鏡「お父さん駄目だよ。暖かい格好しないと」
父「お前のギャグが原因なんだけどなぁ……」
眼鏡「?」パクッ
眼鏡「アイスうまー」パクパク
262 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 21:14:52.07 ID:BMHo2yhm0
部屋に入って一呼吸。
風呂で温めた身体を冷やさないように早く寝なければ。
眼鏡「今日はさっさと寝るわよー」
眼鏡「足元何も無い!」ビシッ
眼鏡「机に何も無い!」ビシッ
眼鏡「窓は――」チラッ
??「……」
眼鏡「えっ」バッ
眼鏡「……いや、なんか見えた」
@もう一回じっくり見て確認しよう
A眼鏡ちゃんは乱視なのでたまにそういうのが見えます
B問題の先送り
Cはいはいひらめきえいしょういのりねんじろー
↓2
263 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/03(土) 21:17:14.12 ID:pI6Mcgw9o
1
264 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/03(土) 21:17:19.81 ID:lnZmoKuH0
1
265 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 21:30:49.61 ID:BMHo2yhm0
眼鏡「ちょっと見てみるか」
眼鏡「……」ズズイ
??「……」バチッバチッ
眼鏡「うわっ」
蝙蝠「キューキュー」バササッ
何か居るのを確認する為に目を凝らすと蝙蝠が居た。
しかも窓に向かってぶつかってるせいか血がねっとりと付いている。
266 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 21:31:35.58 ID:BMHo2yhm0
眼鏡「……うへぇ」
眼鏡「なんで私の部屋に向かってぶつかって来てる訳?」
眼鏡「嫌なもの見ちゃったなぁ……」シャッ
眼鏡「どっかいったしもう寝よ」バサァ
眼鏡「おやすみなさい」
267 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/03(土) 21:35:40.47 ID:BMHo2yhm0
7日目終了時点
反応13(1)
奇行16(2)
??12(3)
268 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/12(月) 15:41:32.92 ID:wK7Hl9S30
朝が来たようだ。
身体をゆっくりと起こして伸びをする。
コンディションは……そこそこといった所かな。
眼鏡「昨日は嫌なモノ見ちゃったなぁ……」
眼鏡「蝙蝠って夜中の街灯ぐらいでしか見た事無かったんだけど」
眼鏡「部屋の光が原因なのかな?」
眼鏡「……朝ごはん食べよ」トトトッ
269 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/12(月) 15:42:10.16 ID:wK7Hl9S30
何度目だろう。
いつも通ってるこの通学路で考え事をするのは。
眼鏡「自分が自分じゃない感覚があるっていうか」
黒髪「急にどうしたの?」
眼鏡「いやちょっと。こっちの話」
黒髪「そう」
眼鏡「黒髪ちゃんにはたぶん関係ない事だから気にしないで」
黒髪「……」
眼鏡(そもそも私っていつからこんな風に考え事するようになったんだっけ)
270 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/12(月) 15:42:52.57 ID:wK7Hl9S30
家庭科の授業
ひとりで出来るもんってどんな番組だったかな?
眼鏡「えいっ」グシャァ
金髪「卵を殻ごとぶち込むのはやめてくれない?」
眼鏡「いつもはこうじゃないんです。いつもはこうじゃないんです……」
金髪「はいはい。言い訳しないで殻取り除いてよね」
眼鏡「かしこまり!」
271 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/12(月) 15:44:21.30 ID:wK7Hl9S30
黒髪「……」ザクッザクッ
女子「あ、あの……黒髪さん?」
黒髪「なんですか?」ピタッ
女子「よそ見しながら包丁を扱うのは危ないから止めた方が……」
黒髪「自分の手元なんか見なくても刃物は扱えます」
女子「えぇ……」
女子(別の班の人をじーっと見ながらやってるのは異常ですよぉ)
女子(でもでもこんな事言えないし……)
女子「一応気を付けて下さいね?」
黒髪「はい」ザックザック
272 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/12(月) 15:44:57.13 ID:wK7Hl9S30
授業で自分達が作った物はお菓子でした。
卵を沢山使ったパンケーキ。それも色んな味の。
眼鏡「美味しいね」パクパク
金髪「うちの学校って案外緩いわよね」
眼鏡「どこら辺がですか?」
金髪「生徒に冷蔵庫貸してくれて、好きな時に食べて良いってトコ」
眼鏡「そうですかねぇ……」パクッ
金髪「休み時間にパンケーキ食べに来てる私達は普通だと思う?」
眼鏡「……普通じゃないですね」
金髪「でしょ?」
273 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/12(月) 15:46:01.47 ID:wK7Hl9S30
さっきとは別の休み時間。
教室に居る私達の耳に涼やかな音色が聞こえてきました。
どうやら音楽室で演奏をしている人物が居るようです。
眼鏡「これ何の音だろ?」
眼鏡「ピアノかな? それとも鉄琴かな?」
金髪「音感がガバ過ぎる」
茶髪「たぶんオルガンやない?」
眼鏡「あっ、これはどうも」
茶髪「眼鏡と会うのもなんか久しぶりな気がするわー」
黒髪「それは気のせいだと思う」
眼鏡「黒髪ちゃん居たんだ」
金髪「……」
黒髪「うん。で、見に行くの?」
眼鏡「どうしようかなー」
眼鏡「!」ピコーン
@みんなで見に行こうよ
A眼鏡ちゃんは好奇心旺盛なので見に行きます
B何かが変わる訳でもないし見に行かない
C誘われてますよひらめくの
↓2
274 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/12(月) 16:00:26.46 ID:SbdBYNeXo
2
275 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/12(月) 16:06:00.43 ID:PD4P/QbDO
1
276 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/12(月) 16:13:49.54 ID:wK7Hl9S30
音楽室へ静かに侵入。
綺麗な音色を出している誰かのご尊顔は――
眼鏡「誰もいないんですけど……」
金髪「さっきまでハッキリと聞こえてたのに」
黒髪「……」
茶髪「日の出てる間から心霊現象とか怖いわなぁ」
眼鏡「か、かえろ?」
一同「賛成」 「左におなーじ」 「私はそれでもいいよ」
277 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/12(月) 16:15:43.72 ID:wK7Hl9S30
??「……」ヒョコッ
??「みんな帰った」
??「……続き、する」ポロロンポロロン
後日、クラスで幽霊の噂が広がったそうです。
広げたのは外でもない私ですけどね。
278 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/12(月) 16:18:48.98 ID:wK7Hl9S30
授業も終って後は帰るだけ。
そう、帰るだけです。
眼鏡「なんか忘れてるような……」チラッ
黒髪「……」
眼鏡「えーっと」キョロキョロ
男子「うん?」
女子「何ですか」
眼鏡「あ、いや……何でも」
眼鏡「……」チラッ
黒髪「^^」
眼鏡「!」ピコーン
@じゃあねー黒髪ちゃーん
A誰かが通りかかるまで目を逸らす
B黒髪ちゃん誰か待ってるの?
Cひらめかないとドラ〇エ式ループが始まります(Cを選ぶ意味が無い訳では無い)
↓2
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/12(月) 16:22:56.23 ID:FbJ++L010
3
280 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/12(月) 16:54:56.01 ID:PD4P/QbDO
3
281 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/13(火) 19:00:30.24 ID:I9qlDNJB0
眼鏡「黒髪ちゃん誰か待ってるの?」
黒髪「約束」
眼鏡「え」
黒髪「昨日した。忘れて無いよね?」
眼鏡「あ……ワスレテナイヨー」
黒髪「じゃあ一緒に帰ろ」ガシッ
眼鏡「引き摺るのはやめてくらさい〜」ズルズル
私が抵抗しても黒髪ちゃんの腕は全く離れません。
諦めて子猫のように運ばれるとしましょう。
282 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/13(火) 19:01:39.75 ID:I9qlDNJB0
景色を眺めながら歩いていると黒髪ちゃんから話を振られた。
黒髪「なんで刺したと思う」
眼鏡「えっ」
黒髪「眼鏡ちゃん刺されたでしょ」
眼鏡「う、うん」
黒髪「何かがあったから刺したとか思ったりしない?」
眼鏡「……」
黒髪「些細な事でもいいの」
眼鏡「……わかんないよ」
黒髪「そう、なんだ」
283 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/13(火) 19:17:40.57 ID:I9qlDNJB0
黒髪「眼鏡ちゃん。私ね……好きだよ。眼鏡ちゃんのこと」
黒髪「眼鏡ちゃんが使ってるシャンプーのメーカーとか」
黒髪「どこの入浴剤を使ってるのかを言える位には」
眼鏡「じょ、冗談やめてよ黒髪ちゃんったら〜」
黒髪「冗談じゃないよ」
眼鏡「うっ……近い近い!」ススス
思わず距離を取る私と、私に詰め寄る黒髪ちゃん。
眼鏡「あの、あの……急にどうしたの?」
黒髪「確認」ニコ
眼鏡(いったいなんの確認なんですかね……)
目が怖かった。
話の矛先をずらそうと必死になる私を、目の前の彼女は楽しそうに見ています。
284 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/13(火) 19:19:17.66 ID:I9qlDNJB0
黒髪「学校卒業しても一緒に居られるかな?」
眼鏡「ど、どうだろうねぇー。進路によるとしか言えないや」
黒髪「眼鏡ちゃんは進学するの? それとも就職?」
眼鏡「どっちでも良いけど、近い所じゃないと嫌だなぁ……」
黒髪「なら人間やめたら? 手助けしてあげるよ」
眼鏡「酷い!」
黒髪「社会に出た人達に失礼な発言だったから」
眼鏡(それでも遠慮がないよね)
さらっと聞き流したけど、人間をやめる手助けって何さ。
わたし、家畜小屋にでも容れられちゃうのかな?
285 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/13(火) 19:20:16.81 ID:I9qlDNJB0
家に帰って一息。
分かれ道で黒髪ちゃんが中々帰ろうとしなかったのは何なのかな。
これもそうなんだけど、私を取り巻く環境が急に変化し過ぎている気がする。
眼鏡「遅いモテ期かな?」
眼鏡「前はここまで人に好かれて無かった自覚はあるし……言ってて辛い」
眼鏡「!」ピコーン
@多感な時期の男女は些細な変化でさえも過剰だったりするのよ
A眼鏡ちゃんは時を賭ける少女なので今に全額ベットしてます (誤字にあらず)
Bたぶん自分に似たそっくりさんがここに居る(居た)んでしょ
C君はひらめかなくてもいいしひらめくのを止めてもいい
Dひらめくという行為そのものを止める
↓2
286 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/13(火) 19:20:56.47 ID:RcZtmCwL0
1
287 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/13(火) 19:25:49.72 ID:egJf5LFy0
4
288 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/13(火) 19:46:25.74 ID:I9qlDNJB0
眼鏡「ま、考えても仕方ないか」
眼鏡「めーしめーしふーろふーろあとは寝るだけー」タタタッ
眼鏡「我ながら酷い歌詞だぁ」
ラッパのマークで演奏されてそうな調子で口ずさみました。
軍隊の方々に申し訳ない気持ちになってしまったのはナイショです。
289 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/13(火) 19:49:52.89 ID:I9qlDNJB0
朝が来た。
時計の無機質な音が部屋に響いている。
やっと目を覚ましたかい?って耳元で囁かれたいなぁ。
眼鏡「おかあさーん」カチャカチャ
母「どうしたの?」
眼鏡「同性愛についてどう思いますか?」
父「ぶーっ!?」
眼鏡「お父さんきたない」
父「す、すまん」フキフキ
眼鏡「どう思う?」
母「そうねぇ……愛があれば良いんじゃない?」
眼鏡「ふむふむ」
父「め、眼鏡。それは学校の課題か何かなのか」
眼鏡「そう」
父「ほっ」
眼鏡「――だったら良かったんだけど」
父「」
母「今の時代は同性間でも子供が作れるんですよ。お父さん」
父「…世界は広いな……」ポケーッ
290 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/13(火) 19:51:21.46 ID:I9qlDNJB0
小石を蹴って登校。
これは小学生がよくやってるヤツですね。
金髪「なにこの絵面」
眼鏡「ほわーい?」
金髪「石を蹴ろうとしてコケる女子高生が朝の通学路に居たらどう思う?」
眼鏡「ほほえましい」
金髪「子供の教育に悪いの間違いでしょ」
眼鏡「なぜ!?」ガーン
291 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/13(火) 19:53:10.30 ID:I9qlDNJB0
学校に着いて真っ先に保健室へ。
転んだ時に出来た擦り傷が思ったより痛かったんです。
女医「君は馬鹿か」
眼鏡「久しぶりに会ってそれはナイですよー」
女医「私以外に理由を話しても、みな同じ反応をすると思うが?」
眼鏡「そんなのぶっちゃけどうでもいいんです!」
女医「……」
眼鏡「どうして学校に先生が居るんです? 前の職場にポイされたんですか?」
女医「失礼な。健康診断の要請があったから来ただけだ」
眼鏡「男子生徒も見るんですか?」
女医「そうだが」
眼鏡「その格好で?」
女医「男子校の学生なら泣いて喜ぶだろう」クイッ
眼鏡「教育に悪いってこういうのなんじゃ……」
鏡先生はお元気そうで何よりです。
正直これを元気って言って良いのかな…?
292 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/13(火) 19:55:43.28 ID:I9qlDNJB0
眼鏡「ぷっつんプリンのマネ〜」パチン
眼鏡「わーい」ブルンブルルン
金髪「Foooooo〜〜〜〜↑」モミモミ
眼鏡「……」
金髪「?」グニィ
眼鏡「触らないで下さるかしら」バチッ
金髪「なんでよ!? 乗ってあげたのに!」
眼鏡「触り方が厭らしいからですぅー」
女子「何アレ……」
女子「小芝居でしょ。早く着替えなよ」
女子「そ、そうね。そうするわ」ガチャッ
293 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/13(火) 19:57:35.90 ID:I9qlDNJB0
男子「ロッカーに隠れて遊んでたら出るに出られなくなった……」カタカタカタ
女子「ふぅ」ガチャ
男子「……」
女子「……」クシクシ ジーッ
男子「^^; 」
女子「手だして」
男子「……はい」
女子「死ね」バァンバァンバン
男子「ぶげぇっ!?」
女子生徒にロッカーの扉で手を痛めつけられました。
今日起きた出来事は、終生僕の頭から消える事は無いだろう。
294 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/13(火) 20:10:55.43 ID:I9qlDNJB0
黒髪「ねぇ、おっきいよね」
金髪「なんの話?」ジーッ
黒髪「眼鏡ちゃんの胸」
金髪「超でかい」
黒髪「柔らかかった?」
金髪「餅みたいだったわ」
黒髪「自分の最後に言い残したい事は?」
金髪「眼鏡の胸で一生を終えたいだけの人生だった」ペラペラ
黒髪「金髪さんは筋金入りの変態ね」
金髪「はっ」
眼鏡「くしゅっ」
眼鏡「うーん、誰か私の噂をしてるのかな〜」ズルズル
女医「次、来たまえ」
眼鏡「はーい」
295 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/13(火) 20:12:58.17 ID:I9qlDNJB0
黒髪「前より縮んでた……」
眼鏡「ちゃんと食べてるー?」
黒髪「少し前かな、食べるの控えてたからそれが原因だと思う……」
眼鏡「駄目だよー? ちゃんと食べないとー」
黒髪「優しいね。眼鏡ちゃんは」
眼鏡「ふふん」ドヤァ
眼鏡「!」ピコーン
@黒髪ちゃんだから心配するんだよ
A眼鏡ちゃんは聡明なので黒髪ちゃんの食べてない理由に気付きます
B誰にでも優しいという発想がない
C答えは何処にーひらめきえーいえーいえー
↓2
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/13(火) 20:14:09.97 ID:R7z54vL/o
2
297 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/13(火) 20:16:45.30 ID:RcZtmCwL0
2
298 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/13(火) 20:16:47.41 ID:3uGBw3960
2
299 :
休憩
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/13(火) 20:29:15.68 ID:I9qlDNJB0
眼鏡「食べなかった時のメニューって何だった?」
黒髪「ポークステーキとハンバーグ……だったかな」
眼鏡(はいアウト。肉が駄目ってもうそういう事じゃないですかやだー)
眼鏡「今は大丈夫なの?」
黒髪「美味しく食べてます。全部残してないよ」
眼鏡「……」
眼鏡(これ乗り越えちゃったパターンかな)
黒髪「難しい顔してどうしたの?」
眼鏡「あ、いや、なんでもないですぅ」
黒髪「? なんで引いてるの」
私が考えた結果。
黒髪ちゃんは肉を敬遠する何かを体験した。
そして今は大丈夫である。これはその何かを克服したという事。
何気ない顔をしているのは私に要らぬ刺激を与えない為。
……考え過ぎかな。
300 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/14(水) 20:19:52.94 ID:gO+pNELh0
黒髪「やっぱり人間は獣なんだなって思った」
眼鏡「えっとそれはつまり?」
黒髪「お肉は美味しい」
眼鏡「真理だね」
黒髪「眼鏡ちゃんも食べられるときに食べといた方が良いよ」
眼鏡「そうしておきます」
話の落としどころが解らなくなって曖昧な返答をする。
黒髪ちゃんとの距離を置いといた方が良いのかな?
301 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/14(水) 20:20:53.11 ID:gO+pNELh0
男子「今日は何食べるかなー」
男子「食堂でかけうどん。お前は?」
男子「エアー」
男子「……小皿持ってきて良いぞ」
男子「恩に着るぜ」
眼鏡「お弁当を用意できるのって何気に裕福な証なのかな」
金髪「どうかしらね。他より余裕があるって事じゃない?」
眼鏡「そっかぁ……」モクモク
金髪さんは意外と常識人の部類なんだなって。
改めてそう思いました。
302 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2018/11/14(水) 20:21:37.07 ID:gO+pNELh0
教室を出ると廊下から大きな声が聞こえてきました。
これはこれは……茶髪さんの声ですね。
茶髪「放せや!」ブンブン
男子「は、話しを聞いてくれるだけで良いんだ!」
茶髪「それにお前なんなん! 今日まで一回も話した事あらへんのに!」バッ
男子「お願いだ! 僕を助けると思って――」
茶髪「無理! 生理的に受け付けん!」
男子「あっ」ドサッ
眼鏡「……」
顔を蒼くした男子生徒が1人ぽつんとその場に残っています。
彼は何を話そうとしたのでしょう。淡い思いの告白だったのでしょうか。
それとも――
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