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【安価】完璧男子と魔法系女子
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72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/28(火) 20:27:55.05 ID:vsMVkf7H0
女「ん...」
姉「どう?どう?」
女「だいぶ楽になったよ」
姉「良かったー」
女「でも、なんか胸が苦しい」
姉「えっ!?」
女「いや、悪い感じじゃないんだけど...」
姉「そう?...あー...なるほど」
姉「分かったよ。悪い症状じゃないから、余程苦しくならない限りほっといていいよ」
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/28(火) 20:54:03.13 ID:vsMVkf7H0
〜翌朝・宿屋休憩室〜
男「...」
男(物事を深く考え過ぎなのだろうか)
女「おはよー」
男「女さんですか。申し訳ございません、僕のせいでこんなことに」
女「いいって。私ももう風邪は治ったらしいし」
男「姉妹揃ってお優しいんですね」
女「まーね」
男「ところで、なぜここに来られたのですか?」
女「なんだか男くんがここにいる気がしたから」
男「それは...いえ、止めておきます」
女「なんだよー」ブーブー
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/28(火) 21:01:16.24 ID:vsMVkf7H0
姉「ハロー」
男「?」
女「?」
姉「ノリの悪い奴らめ」
姉「男くん、まだこの世界にいるつもりかい?」
男「まだ休みは長いですしね」
女「私もー」
姉「そりゃあいい。楽しい所には後で行くとして、まずはしみったれた所に行こう」
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/28(火) 21:07:05.62 ID:vsMVkf7H0
姉「ここから少し南に行くと、大きな墓地がある」
姉「そこには色んな捨て子やホームレスが集まって暮らしているんだ」
姉「多くの人は、ソコを〈ダスト・シュート〉と呼んでる」
男「何故墓地に?」
姉「昔のホームレスは墓地の死体を食べてたからだよ」
姉「基本的にこの世界の住人はめちゃくちゃ胃腸が強いから」
女「何しに行くの?」
姉「様子を見に行くんだ。定期的に訪れるようにしてる」
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/28(火) 21:11:00.62 ID:vsMVkf7H0
姉「元々は勇者として民からの好感度を上げる為に行ってたんだけど」
姉「本当に情が移っちゃってね」
姉「...そろそろ行こうか」
姉「何もない平原を越えていくだけだから近く感じると思うよ」
男「分かりました」
女「レッツゴー!」
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/28(火) 21:19:26.35 ID:vsMVkf7H0
〜平原〜
姉「あれ?」
男「どうかされましたか?」
姉「なんか変な城が建ってる」
男(大きいな...)
男(ホームレスや捨て子の溜まり場になぜ?)
女「すごいなー...」
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/29(水) 19:13:54.70 ID:Rgdg1PCu0
〜ダスト・シュート〜
姉「やっぱりでかいな」
女「お墓の中にこんな城があるなんて」
ヨーロッパにありそうな大きな城がある
でも、使われてる建材の色がバラバラで、モザイクアートみたいになってる
男「姉さん。最後にここに来たのはいつですか?」
姉「二ヶ月前かな」
姉「二ヶ月でこれを建てた、という事になるな」
男「では、建材の色がバラバラなのは」
姉「ああ、ここに住む者達が寄せ集めて作ったんだろう」
姉「前はここに倒壊した遺跡みたいな建物があったんだが、それが無くなってる」
男「それが建材という訳ですか」
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/29(水) 19:24:05.26 ID:Rgdg1PCu0
姉「ん?」
元奴隷「こんにちは、勇者さん...と見ない顔の皆さん」
姉「私の妹とその友達だ」
元奴隷「そうですか、やはりあの城が気になりますか?」
姉「うん。なんぞアレ」
元奴隷「あの城を立てろと命令したのは、恐らく皆さま方のように外界から来られた方」
元奴隷「私達は彼を〈貧民の王〉と呼びます。彼がそれが良いと言ったので」
姉「ふーん...」
▼姉 は その 貧民の王 が 警告 に あった 危険 な 奴 だろう
そう気付いた
姉「無理矢理か?」
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/29(水) 19:28:33.07 ID:Rgdg1PCu0
元奴隷「いえ、彼は平和的話し合いで我々の内輪揉めを抑えました」
元奴隷「そして我々をまとめ、我々の幸せと永久の統治を誓いました」
元奴隷「ここの住民はみな、彼に対して心を開き、平和を享受しています」
姉「それは結構なことだ」
▼姉 は 元奴隷 に かけられている ステータス異常 を 調べた
▼至って 普通 の 状態 だ !
姉「...私達をそこに案内してくれるか?」
元奴隷「はい!」
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/29(水) 19:35:16.27 ID:Rgdg1PCu0
〜城・王の部屋前〜
女「うぅむ」
豪華な飾り付けこそないけど、立派なお城に引けを取らない内装
確かに王様が住んでいるんだな、と思われ
元奴隷「貧民の王様ー!謁見できますか!?」
貧民の王「申し訳ない。今は魔導の勉強をしていてね」
姉「私が教えてやろう」
元奴隷「勇者さんが魔導について教えてくれるそうです!」
貧民の王「...入ってくれ」
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/29(水) 19:41:42.86 ID:Rgdg1PCu0
〜王の部屋〜
姉「失礼します」
女「ついでに」
男「では僕も」
貧民の王「初めまして。いきなりで悪いけど、君たちは貴族かい?」
姉「いや、貴族はいないよ。私は勇者だけど」
貧民の王「申し訳ないが、お茶は出せない。お金がないからな」
女「確かに、あんまし悪い人ではなさそう」
貧民の王「ははは、僕は正義の為に行動しているんだぞ?」
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/29(水) 19:44:20.44 ID:Rgdg1PCu0
貧民の王「じゃあ早速、魔法を一つ教えてもらいたいんだけど」
姉「オッケー」
姉「どんな魔法よ」
貧民の王「
>>84
」
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/29(水) 19:48:20.65 ID:uRn/Pq5AO
お金または黄金を産み出す魔法
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/29(水) 20:28:56.15 ID:Rgdg1PCu0
貧民の王「お金や黄金を生み出すような魔法が欲しい」
女「正義...?」
男「気持ちで世界を平定できたら戦争はないよねぇ」
姉「んー...出来るとは思うけど」
貧民の王「おや、何か不都合でも」
姉「君の望む結果にはならないと思うよ」
貧民の王「どういう事だ?」
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/29(水) 21:05:59.70 ID:Rgdg1PCu0
姉「その魔法を詠唱すると、詠唱者の魔翌力に応じた量の金塊が出現する」
姉「また、詠唱者も金塊に変化する」
貧民の王「...うぅーん!」
姉「それでも、使う奴はいるけどね」
貧民の王「そんなのがあるのか...やはりな」
貧民の王「使うのは止めておこう」
姉「ふむ?」
▼こいつは 本当に 悪い奴 なのだろうか?
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/30(木) 18:05:20.41 ID:x5zWLutW0
貧民の王「...おや、そんな顔でこちらを見て、どうしたんだい?」
姉「感心していたんだ。人の上に立つものには、非道な奴も多いものでね」
貧民の王「それは嬉しいな」
男(お互い、本心を隠しているように見える)
女「気が合いそうで何よりだよね」
そういえば、姉に彼氏っているのかな?
この人なら似合いそう!
男(...なんだか、緊張感がないような気がする)
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/30(木) 18:33:49.55 ID:x5zWLutW0
姉「では、私達はもう帰るとしよう」
男「ええ」
女「!?」
貧民の王「...どうか、お元気で」
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/30(木) 18:39:26.74 ID:x5zWLutW0
〜ダスト・シュート〜
女「ねぇ、どうしてもっと色々しなかったの?」
姉「んー?やりたい事が特になかったから」
男「...ま、そんな時もありますよね」
女「そっかぁ?」
姉「期待ハズレの真面目なやつだったからね。王宮に行こう」
男「首都のようなものですか?」
姉「そーだよ」
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/30(木) 18:44:34.22 ID:x5zWLutW0
〜林間の村〜
女「そういえば、この世界にモンスターとかいないの?」
姉「いるよ。ここら辺にはいないけど」
女「ふーん」
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/30(木) 22:23:18.07 ID:x5zWLutW0
姉「私達は王宮を中心とした八方位にそれぞれ町や村を置いている」
姉「そしてその要点に該当する方位に真っ直ぐ進んでいくとモンスターがわんさかいる」
姉「つまり、君たちが最初に召喚された山よりさらに西に進むとモンスターだらけ、という訳」
姉「私が初めて召喚された時は北、北東、東の要点が打撃を受けててね」
姉「モンスター側にどうやら侵略を指揮するボスが居たみたいで」
姉「ソイツをぶっ倒して要点を奪還したってわけ」
女「へえええー!凄いね!」
姉「実質一体しか倒してないからあんまり達成感なかったけどね」
男「さぞ強い魔法で攻撃したんでしょうね」
姉「...半分正解、かな?」
男「これは残念です」
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/30(木) 22:29:25.53 ID:x5zWLutW0
〜王都・城下町〜
男「城ではなく宮なのに城下町なんですね」
姉「昔はお城があったらしいよ」
▼宿 が ある! 休んで いこう!
姉「宿があるから入ろう」
男「僕達は構わないのですが、お金は大丈夫なんですか?」
姉「うん。城下町の宿はフリーパスだよ」
女「ゴージャスだね」
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/30(木) 22:33:07.80 ID:x5zWLutW0
〜宿・一室〜
姉「寝る前に聞いておくけど、明日どの方角行きたい?」
女「んー...男くんが決めて」
男「僕かい?」
男「そうだね...
>>94
(八方位の内一つ)にしようかな」
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/30(木) 22:35:29.96 ID:LbGCv4Co0
南
水着イベントかないなら東で(前回とは反対の道)
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/31(金) 19:21:05.64 ID:P+bQkdFd0
男「南...とか如何でしょうか?」
女「南って何があるの?」
姉「海かなー。要点は海軍基地」
姉「めっちゃ泳がないとたどり着けないけどね」
男「この世界にも海があるんですね」
姉「うん。すっごいデカイから、まだ全貌が判明してないよ」
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/31(金) 19:30:36.96 ID:P+bQkdFd0
〜翌日〜
男「おはようございます」
姉「...おはよう」
女「...」スースー
男「女さんはまだ寝ているんですか」
姉「だらしない奴だからね」
姉「叩き起こしてやろう」
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/31(金) 19:42:20.87 ID:P+bQkdFd0
姉「起きろー」ユッサユッサ
女「...んぅ」ゴロン
男(耳元で喋れば反応するかな?)
男「起きてくださーい」
女「...ひゃぁ...」ニヘラ
姉「幸せそうにしやがって」
姉「『びりびりぶれいく』」バリバリバリ
女「んぎええぇぇぇっ!?」ビリビリビリ
男「ソレ大丈夫なんですか!?」
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/31(金) 19:52:03.30 ID:P+bQkdFd0
女「...ぅえ、おはよう」
男「はい、おはようございます」
姉「やっと起きたよ」
女「めっちゃビリビリするよぉ」
男「『ぜつえんたい』」ガシィ
女「うひっ!?」
男「痺れは取れたはずだよ」
女「あ、ありがと///」
姉「ケーッ!リア充かお前ら!」
男「なんですかそれ」
女「姉さんに憎まれたら死んでしまうよ」
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/31(金) 20:26:57.53 ID:P+bQkdFd0
男「その内良い人が見つかりますよ」
姉「お前みたいなモテ男に励まされても嬉しくないわい」
男「嫌だな、そんなモテてないですよ」
姉「fu○k!!」
女「じゃあ、姉の理想として、どんな男性が好みなの?」
姉「
>>100
」
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/31(金) 20:39:57.63 ID:qM8PO9j80
好みっていうか私、彼氏いるし
……あっちの世界を選んで別れることになっちゃったけど
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/31(金) 20:44:30.16 ID:P+bQkdFd0
すみません。
あっちの世界とは何でしょうか?異世界ですか?現世ですか?セクシュアリティ的に『アッチ』ですか?
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/31(金) 20:45:04.23 ID:qM8PO9j80
>>100
はもしできたら一行と二行は行を離す感じで
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/31(金) 20:49:01.52 ID:qM8PO9j80
>>101
現世のこと。
分かりにくかったら「好みっていうか私、彼氏いるし
……元の世界に戻ることを選んだ結果、別れることになっちゃったけど…」に変更をお願いします。すいません
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/31(金) 21:02:53.79 ID:P+bQkdFd0
姉「好みっていうか私、彼氏いるし」
姉「...あっちの世界を選んで別れることになっちゃったけど」
男「...」
女「ねぇ」
姉「何?」
女「こうやって戻って来れるのに、何で別れたの?」
姉「それがお互いの為だからよ。苦しい思いをするくらいならいっそ別れて新しい幸せを」
姉「彼はそういう人だからね」
女「なんか、野暮な事聞いちゃったね」
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/31(金) 21:06:50.27 ID:P+bQkdFd0
姉「全くよ。今日は海に行くんだから、気分上げていきましょう!」
男「ええ、そうですね」
男(強い人だなぁ)
女「まず水着買わなくちゃね!」
姉「お前スク水でいいだろ」
女「おしゃれしたいの!」
男「ははは」
男(さて、水着なんて選んだ事が無い。どうしたものか...)
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/31(金) 21:13:11.19 ID:P+bQkdFd0
〜城下町・服屋〜
姉「さあ、水着を選びましょう」
女「異世界にもこういう服の店があるんですね」
姉「失礼だけど、その感情は分からなくもない」
男「センスも、僕達の世界に近い物になっていますね」
姉「じゃあ一旦解散!水着を買ったら店の前に集合!」
男「承りました」
女「りょーかいっ!」
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/31(金) 21:22:03.89 ID:P+bQkdFd0
〜男サイド〜
男「んー」
男(派手なのを選んでもいいが...)
男(やはり、普通の海パンを買うべきだろうな)
男(この前姉さんに貰ったゴールドが大分余っているので、問題なく買えるだろう)
男(もう少し体を鍛えておけばよかったな)
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/31(金) 21:28:48.44 ID:P+bQkdFd0
〜店の前〜
男「人生で初めての買い物だった」
男「...ん?」
姉「...」
男(えっ、姉さん買い物早くありません!?)
姉「おっ、買い物終わり?」
男「はい」
姉「君は何を買ったか分かりやすいよ」
姉「そうですか?でも確かに僕が持ってる物を当てられることはありますね」
姉「でしょう?」
▼こいつ は 絶対に 地味な 海パン を 買った だろう
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/31(金) 21:30:41.76 ID:qM8PO9j80
>>108
姉「そうですか?でも確かに僕が持ってる物を当てられることはありますね」
男の所が姉になってますよー
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/31(金) 21:32:33.78 ID:P+bQkdFd0
おおっと失礼しました
>>109
の通りに訂正しておいて下さい
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/31(金) 21:36:18.63 ID:P+bQkdFd0
〜しばらくして〜
女「ごめんねー、待った?」
男「いえ」
姉「結構待ったよ」
女「大分前にお金貰ったきりだからどこに仕舞ったか忘れたの」
男(これは驚き。いつも同じ服装なのか?)
姉「じゃあ出発〜!」
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/31(金) 21:40:38.76 ID:P+bQkdFd0
〜道中・新聞売り場〜
姉「ここでは新聞を売ってるよ」
男「どんな記事が書かれているんですか?」
姉「割と真面目。ゴシップ控えめかな」
女「娯楽として弱いね」
姉「そーゆーもんじゃないっしょ」
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/31(金) 21:46:09.89 ID:P+bQkdFd0
〜海〜
男「広いね。水平線が見えるよ」
女「海だー!」
アツい太陽(のようなもの)、白い砂浜、透き通るような海!
姉「やっぱり最初はここにくると驚くよね」
男「僕達の世界にはなかなかありませんよこんな海は」
女「更衣室どこ!?」
姉「ないぞ」
女「は!?」
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/31(金) 21:51:20.91 ID:P+bQkdFd0
姉「あれを見ろ」
女「あっ、あれは!」
鬱蒼と生い茂る木の木陰!
もっさもっさの草がボーボーだ!
姉「あそこで着替えるのだよ」
男「なるほど」
女「恥ずかしいんだけど」
男「じゃあ僕が先に入って試してきます」
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/31(金) 21:54:43.40 ID:P+bQkdFd0
女「入っていったね」
姉「ああ」
女「完全に見えなくなったね」
意外と見えない物だ。大自然のモザイクというべきか
モザイク程にも見えてはいないのだが
女「全く見えないよ」
姉「ああ」
女「全く...全く...見えない...」
姉「残念そうにするなよ」
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/31(金) 22:10:38.49 ID:P+bQkdFd0
〜ちょっとして〜
男「終わったよ」
女「うーん」
やっぱり、地味な服装だ
個性がないのも個性というが、流石にこれは如何なものだろうか
男「やけに残念そうだね?」
女「いや、別に」
女「じゃあ、私着替えてくるね」
男「了解です」
姉「...」
男(なんだろう、まるで姉さんがプールの監視員のようだ)
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/31(金) 22:11:48.93 ID:P+bQkdFd0
>>118
...女の水着
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/31(金) 22:22:19.44 ID:75Xj2vxlO
スタンダートに三角ビキニ
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/01(土) 13:21:57.82 ID:baG0RRr60
〜ちょっとして〜
女「ど、どうもー」
姉「おい」
女「はい」
姉「お前まで普通な服装でどうする」
女「これがお洒落だと思ったの!」
姉「ほう?ならば私が本当のお洒落を見せてやろう!」
男(僕は似合っていると思うんだけどね)
男(ってか姉さんもう木陰に移動してるし)
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/01(土) 13:27:31.96 ID:baG0RRr60
男「ふー」
女「ねえ」
男「何だい」
女「私の水着、どう?似合ってる?」
男「うん、似合ってると思うよ」
女「ホントに?」
男「うん。女さんにはそういう王道のファッションが似合うんじゃないかな」
女「嬉しい!」
男「そう言って貰えると僕も嬉しいよ」
男「そろそろ、姉さんも着替え終わる頃だろう」
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/01(土) 13:29:12.69 ID:baG0RRr60
>>122
...姉の水着
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/09/01(土) 13:54:02.42 ID:2jje6zMBO
可愛めのフレア・ビキニ
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/09/01(土) 13:56:02.42 ID:rkgf2E3gO
実は昔、彼氏を誘惑するときに使った……とかだったら面白い気がする(適当)
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/01(土) 20:03:36.21 ID:baG0RRr60
姉「じゃーん!」
女「フレアじゃん!」
淡い水色のフレアビキニ。
彼氏の前で着て見せた事があるのかな?
姉は意外にもそういうとこアクティブだからあるかもしれない
男「なるほど。そういうのもあるのか」
姉「さ、泳ぎましょ♪」
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/01(土) 21:15:55.44 ID:baG0RRr60
女「わーい!」ザプーン
姉「ぬはーん」プカー
男「...」プカー
姉「男くんが仰向けで浮いてるぞ」
女「水死体みたいだね」
男「『<聞き取り不能>』」ゴボゴボ
姉「え?こんな所で詠唱する魔法なんて...」
男「僕の持ってた魔導書...蒼山の書でしたっけ?」
男「あれに載ってる魔法のうち一つです。サーフボードを召喚します」
姉「使い辛いなぁ」
男「バーストっ!」ドギューン
女「ほへ!?」
とんでもない速度でサーフボードが真っ直ぐ進んだ!?
しかも、男くんが振り落とされる様子もない!
あのサーフボード、どうなってるんだろう!?
男「うぇぇぇぇっ!?」
姉「作り込まれてる魔道具だなぁ...」
男「旋回っ!」
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/01(土) 21:30:52.43 ID:baG0RRr60
男「サーフィンってこういう感じなんだなぁ」
姉「男くん!」
男「なんですかー!?」
姉「今から波作るから、それでサーフィンして!」
男「良いですよ!」
姉「『たいだるうぇいぶ』!!」ズゾォォォッ
▼壁 の ような 高波 が 男 に 襲いかかる
男「バーストっ!」シュゴオオオッ
男「うわっ!乗れてる!波に対してほぼ垂直に!」
女「カッコいいなぁ」
波の壁を垂直に進んでいく...!
あ、やばい。壁の横幅限界まで来てる!
男「おっ、おおおっ!?」シュゴオオオッ
姉「あっ、やべ」
▼男 は 飛んでいって しまった!
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/01(土) 21:34:12.60 ID:baG0RRr60
〜少し離れた所〜
男「ぷはっ」
男「やはり慣れない事はしないほうがいい」
男「女さん達の所まで、泳いで帰るとしよう」
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/01(土) 21:46:26.71 ID:baG0RRr60
女「泳いできたよ」
姉「こっちだよー!」
男「はいっ!」ザブザブザブ
女「返事の時だけ平泳ぎに変えた、器用な奴め」
男「ぷはー...泳ぎ切りました」
姉「大丈夫だった?」
男「え、ええ、大丈夫でした」
男(大きめのフリフリのついた水着だから、フリフリが水に浮いて...)
男(何だか水着が取れそうで不安になる...)
男(そう。不安なだけである)
姉「どうかしたの?休む?」
男「いっ、いえ!」
男(いけないいけない。女性は水着を見られ過ぎると嫌がるかもしれない)プイ
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/09/01(土) 21:50:29.00 ID:FPZW/Tn50
なんかこの男は逆転裁判4のナルホド(ダルホド)君を見ているような感じ
他キャラ視点だと「何を考えているかわからない不気味なキャラ」なのに本人視点だと「意外にも普通のことを考えているキャラ」になるんだよな
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/01(土) 21:54:25.51 ID:baG0RRr60
姉「もしかして怒ってる?」
男「いえ、そんな事は」
姉「....ははーん?」
▼コイツ もしかして そういうこと に 弱いのでは?
姉「そんなにそっぽ向くなよー」ウリウリ
男「ちょ...!」
男(これ当たってますよ!どうしてこういう方に限って豊満なのでしょうか!?)
姉「なんか言ってみ?ん?んー?」ムニムニ
男「あっ...一回離れて下さっ...」
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/01(土) 22:06:19.43 ID:baG0RRr60
女「...むー」プクー
女「男くんっ」ガシ
男「え」
男(まずい、逃げ場が...!)
女「私も参加しまーす♪」ウリウリ
男「え!?」
男(セクシーじゃないけど、純粋に可愛い...けど)
男「か、壁...」
女「今、なにか言った?」
男「いえ、決して!」
男(胸が無い。男性としては、これはバストよりも胸囲なのでは?と思う)
姉「ほらほら、感想を述べなさい...?」スリスリ
男「あっ、ああっ」
女「私だって...私だって!」ギュー
男「どうしちゃったんですかお二人方...!?」
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/01(土) 22:16:05.03 ID:baG0RRr60
〜結構時間が経って・砂浜〜
男「...」
姉「久しぶりに若い男を堪能したわぁ...」
女「う、うぐぁぁぁ///」
男「あそこで女さんが悶えていらっしゃるようなのですが」
姉「黒歴史確定ね」
男「黒歴史...?」
姉「思い出したくないけど忘れられない。そんな思い出、男くんにもあるでしょ?」
男「確かに、ありますね」
男「昔、お風呂掃除の時に転んで気を失ったんですよ」
姉「ふーん、それ以外には?」
男「ないですね」
姉「...少なっ!」
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/01(土) 22:33:14.88 ID:baG0RRr60
男「僕はもう着替えたんで、姉さんもそろそろ」
姉「ん、もう夕暮れか」
姉「じゃあ行ってくるわ」
男「ごゆっくりどうぞ」
男「...」
女「男ぉ...」
男「どうかされましたか」
女「ごめんなさい...うぅ」
男「とんでもない!謝る必要などありませんよ」
女「とにかく、私の事は...嫌いにならないで...」
男「どうしてそんな弱気なんですか」
男「僕はこの通り、バッチリですので」
男「後は女さんがいつもの調子に戻るだけですよ」
女「...うん」
女「姉がそろそろ戻ってくるから私も着替えてくるね!」ポスポスポス
男(砂浜を走るとそんな音がするんだなぁ)
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/01(土) 22:38:50.19 ID:baG0RRr60
〜集合〜
姉「そんじゃ、帰りますか」
女「うん」
男「ところで、体は洗わなくてよろしいのですか?」
姉「大丈夫だよ。この海には聖素が含まれているからね。光がぶびゃーってなる力で清めてくれるんだよ」
男「へぇ」
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/01(土) 22:45:17.08 ID:baG0RRr60
〜道中・新聞売り場〜
主人「買ってく?」
姉「そうだね」
主人「毎度あり」ス
姉「ああ」カサッ
女「何て書いてあるの?」
姉「城下町に浮浪者多数。原因不明」
姉「西の大図書館にて、魔導書フェア開催」
姉「...こんなとこかな」
男「あまりインパクトがありませんね」
姉「それだけ平和って事さね」
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/01(土) 22:49:00.43 ID:baG0RRr60
〜城下町・宿・一室〜
姉「今日はとっとと寝よう」
男「そうですね」
女「はーい...」ウトウト
姉「それでは、おやすみなさい」
男「おやすみなさい」
女「おやすみなしゃーい...」ドサ
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/01(土) 22:50:01.08 ID:baG0RRr60
>>138
...女の見る夢
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/09/01(土) 22:51:18.37 ID:FPZW/Tn50
現世でいつもと変わらないような日常の夢に見えて、実は男と付き合ってイチャイチャしている夢
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/02(日) 09:27:27.24 ID:8gMnW/aA0
〜夢の中・学校〜
女「授業かぁ」
友達「授業は嫌い?」
女「一人であてもなく勉強するよりは好きだけど...こう何時間もやると億劫だよ」
本当はもっと大きな理由がある
...そんな気がする
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/02(日) 09:35:59.10 ID:8gMnW/aA0
女「やっと授業が終わった」
女「帰るとしますか」
何かが足らないような
...一体なんだろう?いつもの日常なのに
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/02(日) 09:58:17.57 ID:8gMnW/aA0
〜帰路〜
私は何処を歩いているのだろうか
どこかで見覚えのある道
...あ!そうだ、男くんの家に向かう道!
男くんは確か今日、具合が悪くて学校を休んだんだ!
男くんの家が見えてきた。
インターホンがどこか分からないので、忍び込むことにしよう
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/02(日) 10:09:42.65 ID:8gMnW/aA0
〜帰路〜
私は何処を歩いているのだろうか
どこかで見覚えのある道
...あ!そうだ、男くんの家に向かう道!
男くんは確か今日、具合が悪くて学校を休んだんだ!
男くんの家が見えてきた。
インターホンがどこか分からないので、忍び込むことにしよう
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/02(日) 20:33:21.08 ID:8gMnW/aA0
〜男の家・寝室〜
男「うぅむ」
女「男くん?元気?」
男「おや、女さん。インターホンを押してくれれば良かったのに」
女「どこか分からないし...それに男くんは具合悪いんだから寝ててよ」
男「客人に対する態度としてどうかと」
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/02(日) 20:56:01.38 ID:8gMnW/aA0
女「私は看病しに来たの!もてなされたくて来た訳じゃないの!」
男「あ...すみません」
女「...いや、こっちこそごめん。体に障ったね」
男「いえ、僕の為に言ってくれたんです。気にしないで下さい」
女「...んんーっ!」
女「あなたは!看病される側なんです!気を使わないで下さい!」
男「...そうですか。うるさいです」
女「思うようにならない!」
男「そーいうもんじゃないですか?」
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/02(日) 21:11:38.60 ID:8gMnW/aA0
男「じゃあ、お粥作ってくれますか」
女「...料理できない」
男「...リンゴでも剥いて__」
女「学校帰りだから持ってない」
男「うーん....汗かいたから体でも拭いてくれるかい?」
女「やだそんな///」
男「看病する気ありますか?」
女「うん!」
男「えぇ...」
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/02(日) 21:27:44.15 ID:8gMnW/aA0
男「変な事を言っても?」
女「いいよ」
男「女さんもしかして看病じゃなくて、そばに居たいだけでは?」
女「...そうとも言う」
男「困った人です」
女「えへへ」
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/02(日) 21:49:47.91 ID:8gMnW/aA0
〜朝〜
女「...ん」
男「おはようございます」
姉「おはよー」
女「今日は起こさないんだね」
男「昨日一番眠そうにしてたのは女さんだからね」
姉「そんなとこさね」
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/02(日) 21:58:58.65 ID:8gMnW/aA0
姉「女ぁ、今日何する?」
女「魔法覚えたい」
男「魔法ですか」
姉「大図書館で魔導書フェアやってるから行く?」
女「行く!」
男「僕も興味あります」
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/02(日) 23:34:12.01 ID:8gMnW/aA0
〜大図書館〜
男「意外と近いですね」
姉「西の要点はもう少し先だけど、それ含めても西はあんまり探索されてないよ」
女「入ろう入ろう!」
男「図書館では静かにすべきだと思うが」
姉「興奮を抑えられない子なのよ」
女「なにその言い方」
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/02(日) 23:41:00.46 ID:8gMnW/aA0
〜大図書館内部〜
男「姉さん」
姉「ほいほい」
男「僕は司書さんと話がしたいので、一度別れていいですか?」
姉「いいよー」
女「...」
男くんがどっかに行ってしまう!
...でも、新しい魔法をこっそり身につけて見せたら驚くよね?
女「いいよ」
男「ありがとうございます」
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/02(日) 23:45:12.48 ID:8gMnW/aA0
〜姉妹サイド〜
姉「じゃあなんか魔導書を手にとって」
女「えっ、お勧めとかないの」
姉「フィーリングがわりと重要らしい」
女「じゃあ...これにしよう」ズボォッ
私は本棚から一冊の本を引き抜く
魔導書の列である事を再確認して、姉に見せる
女「これ、何の魔導書?」
姉「これは...
>>152
の魔導書だね」
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/09/03(月) 00:40:40.47 ID:m0hcqtVJ0
口から切手を出す
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/09/03(月) 07:23:27.43 ID:NqZkKoqW0
再安価してほしいな。変な安価だし
安価は「恋」
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[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
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