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なのは「は、はうあっ!」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/17(金) 05:21:09.53 ID:CI1HOkGS0
次元震とその乱流に飲み込まれた一人の少女。
これは、魔法少女リリカルなのは×ミトコンペストロイカの物語。
はじまります!
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1534450869
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/17(金) 05:22:05.80 ID:CI1HOkGS0
―どっかの神社―
ヌスミ「うーん……はっ!」
ばっ キョロキョロ
ヌスミ「なんやここ……。あれ?お汁ちゃんと姫は……?」
思念体「グルルルル……」
ヌスミ「うわっ!な、なんやお前!」
思念体「グオオオオー―――ッ」
ヌスミ「あぶねっ!」ババッ
ドーン ガラガラガラ
ヌスミ「オラー――――ッ!」
バキッ
思念体「ぶべらっ!!!」
ヌスミ「いきなり何をするんじゃこのボケー――ッ!」
ガンッ ガンッ ガンッ
ユーノ「なのは!あそこ!」
なのは「あれ?既に戦ってる人がいるよ」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/17(金) 05:23:44.64 ID:CI1HOkGS0
ユーノ「まさか!?」
なのは「ひょっとしてあの子も魔法少女?」
ユーノ「いや、そんな風には見えない。とにかく今の内に封印しよう!」
なのは「うん!リリカルマジカル、ジュエルシード、シリアル20……封印!」
ユーノ「ここは僕たちに任せてください!」
ヌスミ「な、なんやお前ら急に!?」ビクッ
なのは「ふう、間に合った……」
ユーノ「お疲れ様、なのは」
ヌスミ「さっきのバケモノが跡形もなく……。お、お前ら何者や!」
なのは「あ……。え、えっと……」
ヌスミ「ま、まさか……お前らがお汁ちゃんと姫をさらったんか!?」
なのは「お汁ちゃんと姫……?い、いえ、違います」
ヌスミ「嘘つくなオラー――ッ!」
ガンッ
なのは「ぶべらっ!!!」
ユーノ「な、なのはー!ちょ、お、落ち着いてください!」
……
…………
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/17(金) 05:25:17.98 ID:CI1HOkGS0
ヌスミ「ごめんなさい!魔法少女とはつゆ知らず、殴ってしまいまして!なにとぞお許しを!」ドゲザッ
なのは「い、いいよ!私は大丈夫だから!」
ユーノ「ところで、ヌスミさんはどうしてこんな所に?」
ヌスミ「それがうちにもよくわからんのや。いつの間にかこんな所にいて……」
なのは「さっき言ってたお汁ちゃんと姫って、ヌスミちゃんの友達なのかな?」
ヌスミ「そりゃもう!マブダチみたいなもんや!」
ユーノ「でも、その二人とはぐれてしまい、今自分がいる所もよくわかってないと言う事ですね」
ヌスミ「その通りや。おそらくここは、うちがいた世界やない。そこまではわかる」
ユーノ「……ヌスミさんがここに来る前に、何か不思議な現象がおきませんでしたか?」
ヌスミ「不思議な現象……?あっ!そういや確かに起こったわ」ポンッ
ユーノ「差し支えなければ、教えていただきたいのですが……」
ヌスミ「なんやろうな。こう、空間がバチバチと音を立てたと思ったら、ぽっかり穴を開けてな……。で、そのまま穴に吸い込まれてしもうたんや」
ユーノ「やっぱり。それはおそらく、次元震、または時空乱流かと思われます」
ヌスミ「次元震?時空乱流?」
ユーノ「時空や次元の乱れのことです。滅多に起きないことなんですが、時空や次元はたまに歪みが発生し、ワープホールを生成してしまうんです」
ヌスミ「そうか、うちはそのワープホールちゅーのに巻き込まれたわけか!」ポンッ
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/17(金) 05:27:34.11 ID:CI1HOkGS0
ユーノ「はい、おそらくは……」
ヌスミ「テメー――ッ!何しくさっとんじゃ、このボケーッ!」
ゴンッ
ユーノ「ぶべらっ!!!」
なのは「!?」ビクッ
ヌスミ「お前のせいでお汁ちゃんや姫と、離れ離れになっちまったじゃねーかーっ!」ガシッ
ユーノ「ま、待ってください!僕が次元震や時空乱流を引き起こしたわけじゃありません!」フルフル
ヌスミ「え?お前が引き起こしたんちゃうの?」
ユーノ「は、はい……。次元震や時空乱流を意図的に引き起こして、ましてやワープホールを生成するなんて力、僕にはありません」
ヌスミ「な、なるほど……確かにお前のようなイタチには無理な話やな」
ユーノ「とにかく貴方がこの世界に来てしまった原因は、次元震もしくは時空乱流と考えて間違いないと思います」
ヌスミ「それで、どうやったら元の世界に戻れるんや?」
ユーノ「時空管理局の人に頼めばなんとかなると思うのですが……」
ヌスミ「時空管理局?」
ユーノ「えーと、次元世界の平和維持をする人たちのことです。簡単に言うと警察や軍隊のようなもので……」
ヌスミ「つまり公務員ってことか!」
ユーノ「は、はい……まあ、似たようなものです」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/17(金) 05:30:04.62 ID:CI1HOkGS0
ヌスミ「で、その人たちが何とかしてくれるわけやな」
ユーノ「元の世界に戻れる確証はありませんが、一番頼りになるのは間違いないと思います」
ヌスミ「で、その時空管理局ってのは一体どこにあるんや?」
ユーノ「そ、それが……この世界には存在しません。でも、管理局の時空航行船がこの世界にきてくれれば……」
ヌスミ「よくわからないけど、そのナントカ船に拾ってもらえばええんやな!」
ユーノ「はい。近い内にこの世界にもやってくると思うので、その時に僕たちと一緒にいれば、拾ってもらえると思います」
なのは「なら、ヌスミちゃんも私の家に来るといいよ!行くアテもないんでしょ?」
ヌスミ「そんな。迷惑かかるし、うちは野宿でもええんやで」
なのは「だめだよ!女の子が一人で野宿なんてあぶないよ!ねえ、ユーノくん」
ユーノ「うん。僕も居候の身だから偉そうなことは言えないけど、なのはが良いなら、その方がいいと思うな」
ヌスミ「なんか気が引けるわ……。あ、ところでお前たちはここで何をしてたんや?」
ユーノ「先ほど、あの巨大な思念体から小さな石が出てきたのですが……覚えてますか?」
ヌスミ「思念体……?ああ、あのバケモノのことか。そういえば変に尖った石が出てきてたわ!」ポンッ
ユーノ「あの石はジュエルシードと言って、僕たちはそれを集めているのです」
ヌスミ「ジュエルシード?なんやそれ」
ユーノ「僕の世界にある古代遺産です。本来は手にした者の願いを叶える魔法の石なんですが……」
ヌスミ「な、なんやて!?つ、つまり……ドラゴンボールっちゅーことか!」ドキドキ
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/17(金) 05:31:18.38 ID:CI1HOkGS0
ユーノ「い、いえ……ドラゴンボールとは違います。ジュエルシードは単体で暴走して、周りに危害を加えることがありますから」
ヌスミ「なんや、つまりドラゴンボールの出来損ないか。期待して損したわ……」
なのは(ドラゴンボールってなんだろう……?)
ユーノ「僕はその石を発掘して、保管しようとしたのですが……輸送途中の時空艦船が事故か何かで、大爆発」
なのは「……それで、私のいる世界に散らばってしまったみたいなの」
ヌスミ「なるほどなぁ……。で、一体どのくらいばら撒かれてしまったんや?20個くらいか?」
ユーノ「そ、それが……120個です……」
ヌスミ「えー――――ッ!!?」
ユーノ「しかもまだ、5個しか集められていません……」
ヌスミ「えー――――ッ!!?」
なのは「私はそのジュエルシード集めを手伝ってるんだけど、中々集まらなくて困ってるんだ」
ヌスミ「おまえ、なんちゅー事をしてくれたんや!」ガシッ
ユーノ「ひぃっ!す、すみません!」
ヌスミ「お前のせいで、ドラゴンボールもどきが120個もばら撒かれてしまったんやで!下手すりゃこの世界の終わりや!」
なのは「ま、待ってヌスミちゃん!時空艦船の事故は別にユーノ君のせいじゃないよ!」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/17(金) 05:33:30.88 ID:CI1HOkGS0
ユーノ「ありがとうなのは。でも、ヌスミさんの言うとおり、ジュエルシードを発掘してしまった僕の責任だよ」
ヌスミ「そうや、お前のせいや!責任とって100年掛かってでも120個全部集めるんや!」
ユーノ「も、勿論そのつもりです!」
ヌスミ「な、なんやて!?本当に人生全てをジュエルシード探しにあてる覚悟なんか!?」
ユーノ「はい。全て集めるまでは、そのつもりです」
ヌスミ「なんやお前!イタチの癖に根性あるやないか!気に入ったで!うちも元の世界に戻るまでは、そのジュエルシード探しに協力したるわ!」ガシッ
なのは「ふえぇ!?ほ、本当に?」
ユーノ「その、お気持ちはありがたいのですが、危険も多いのでヌスミさんまで巻き込むわけには……」
ヌスミ「なんやお前ー―――ッ!うちが頼りないとでも言うつもりかー――ッ!」
ユーノ「い、いえ!決してそう言ったつもりはありません!ですが……」
ヌスミ「ごちゃごちゃうっさいちゅーねん!それなら、うちが強いって証拠みせたるわ!」ババッ
なのは「わっ!け、剣が出てきた!」
ヌスミ「ふんっ!」
ズバー ゴトン
ユーノ「す、すごい!岩がバターのように綺麗に切断されている!」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/17(金) 05:36:14.83 ID:CI1HOkGS0
なのは「ふぇぇ……ヌスミちゃんって強いんだね」
ヌスミ「当たり前や!こう見えても、うちはパパン二世やからな。そらそらーっ!」ズバー
なのは「すごいすごい!」
ヌスミ「どうや!これでもまだ、うちが頼りないというんか!」ズバズバー
子供「きゃっきゃっ」
ユーノ「あ……!ヌ、ヌスミさん!後ろ後ろー――ッ!!」
ヌスミ「えっ」ズバー
ポロッ…… ゴトンッ ゴロゴロゴロ……
子供「」ブシュー
ユーノ「あ、あわわわわわ……!こ、子供の首がポロッ……。え、えらいこっちゃ……」ガクガクブルブル
なのは・ヌスミ「「えー――――ッ!!?」」
―第二話に続く―
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/17(金) 11:09:45.09 ID:emx3KDqK0
ペストロイカじゃなくてペレストロイカだったり
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/17(金) 19:05:15.29 ID:CI1HOkGS0
>>10
よく見たら間違ってたじゃねーか!
題名間違えるとか、作者は救いようがねーゆとりだな、バカヤロー!!
というわけで、次元震とその乱流に飲み込まれた一人の少女。
これは、魔法少女リリカルなのは×ミトコンペレストロイカの物語。
―第二話・前途多難―
改めてはじまります!
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/17(金) 19:06:05.30 ID:CI1HOkGS0
>>10
よく見たら間違ってたじゃねーか!
題名間違えるとか、作者は救いようがねーゆとりだな、バカヤロー!!
というわけで、
次元震とその乱流に飲み込まれた一人の少女。
これは、魔法少女リリカルなのは×ミトコンペレストロイカの物語。
―第二話・前途多難―
改めてはじまります!
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/17(金) 19:06:54.82 ID:CI1HOkGS0
子供「」ブシュー
死 〜 ん
ヌスミ「ど、どないしよう……!とんでもない事をしてもーた……」ガクガク
なのは「ど、どないしようって……どうにもならないよ……」ブルブル
ユーノ「す、素直に警察に出頭するしか……」ガクガク
ヌスミ「!!?」
なのは「ど、どうしたの?ヌスミちゃん」ドキドキ
ヌスミ「さ、さっきの子供の死体が……ない!」
ユーノ「あっ……!ほ、本当だ……!」キョロキョロ
なのは「そ、そんな!?確かにヌスミちゃんが無邪気な子供の首を残虐に落としたのに……」
バリバリ……ボリボリ……
なのは「は、はうあっ!」ドキーン
ヌスミ「あ、あいつや!あいつが子供の死体を食っとるんや!」
思念体「もぐもぐ」
ユーノ「あれは思念体!?」
なのは「ジュエルシードはさっき封印したはずなのに!」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/17(金) 19:08:19.40 ID:CI1HOkGS0
ユーノ「いや、あれは違う個体だよ。ジュエルシードはもう1個あったんだ!」
ヌスミ「そ、そうか……!そういうことだったんか……!」
なのは「な、何かわかった事でもあるの?」
ヌスミ「あいつが子供を殺した真犯人やー――ッ!」ビシッ
なのは・ユーノ「「えー――――ッ!!?」」
ヌスミ「あいつが子供をここまで連れてきて、そしてうちが剣を振った時に命中するよう仕向けたんや!」
なのは・ユーノ「「えー――――ッ!!?」」
ヌスミ「つまり、子供を殺したのはあいつや!」ビシッ
ユーノ「い、いや、あの、ヌスミさん……。そう解釈するのは若干というか、かなり無理があるような……」
なのは「そ、そうだったんだ……。ゆ、許せない!」
ユーノ「え。何で納得してるの……なのは正気?」
ヌスミ「あんな小さな子供の命を奪う奴は生かしてはおけん!うちがぶっ殺してやる!」スタタタタ
なのは「私も協力するよ!あの無邪気な子を返してー!」
ユーノ「えぇ……」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/17(金) 19:09:43.62 ID:CI1HOkGS0
ヌスミ「オラーッ!」ザクッ
思念体「ギャアアアア!」
なのは「子供のカタキー!」ズキューン
思念体「ギョエアウアウアウアウ……」
ドスンッ ビチャッ
ヌスミ「よーし、なのはちゃん、今や!」
なのは「リリカルマジカル、ジュエルシード、シリアル115……封印!」
ユーノ「お、お疲れ様……」
ヌスミ「ユーノくん。子供の仇はキッチリと討っといたで!」
ユーノ「あ、うん……。いや、でもやっぱりあれは……」
なのは「肉体が残ってないから、どこの誰かもわからないなんて……あんまりだよ……」シクシク
ヌスミ「これ以上、ジュエルシードの被害を出さないためにも、うちらが頑張らないと……」キリッ
なのは「うん、これ以上被害を出さないためにも、絶対に頑張ろうね!ユーノくん、ヌスミちゃん!」
ユーノ「なんだか凄く腑に落ちない……」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/17(金) 19:11:45.44 ID:CI1HOkGS0
―翌日・すずか邸―
ヌスミ「うめー―――っ!」バリボリ
すずか「そんなにおいしい?」
ヌスミ「めっちゃ美味しい!最近ロクなもん食ってなかったし」バリボリ
アリサ「クッキーが美味しいのはわかるけど、もう少し上品に食べなさいよ。こぼれてるわよ」
すずか「ヌスミちゃんってひょうきんな子だね」ホンワカ
なのは「そういえばヌスミちゃん、その帽子ずっと被ってるんだね」
ヌスミ「え?これ帽子やないで、胞子や。まあカビみたいなもんやな」
なのは・すずか、アリサ「「えー――――ッ!!?」」
なのは「え、ええ……?じゃ、じゃあお風呂に入るときとかどうしてるの?」
ヌスミ「うちは風呂なんて、生まれてから一度も入ったことないで」
なのは・すずか、アリサ「「えー――――ッ!!?」」
アリサ「ちょ、不衛生じゃない!」
ヌスミ「あー、その点は大丈夫や。この胞子は、全身を浄化してくれる役割を持っとるからな」
すずか「べ、便利なんだね」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/17(金) 19:15:26.82 ID:CI1HOkGS0
なのは「!」
ユーノ「!」スタタタタ
なのは「あ、ユーノくん!」
ヌスミ「ユーノ!どこ行くんやワレ!」
アリサ「ユーノがどうかしたの?」
なのは「何か見つけたのかも。ちょっと探してくるね」
ヌスミ「よっしゃ、うちも一緒に探すわ」
なのは「ありがとう。二人はここに居ていいから」
すずか「気をつけてね」
……
…………
ヌスミ「いきなり走りだしてどうしたんや」
なのは「近くにジュエルシードがあるの!えっと、たぶんこっち……あ、発動した!」
ユーノ「ここだと人目があるし、結界を作るね」
ドクミ「きゃっほー!」タタタタ
ヌスミ「は、はうあ!」
なのは「」ポカーン
ユーノ「きょ、巨大なねずみ……?あれがジュエルシードを……」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/17(金) 19:18:32.63 ID:CI1HOkGS0
ヌスミ「あ、あれはドクミや!生きとったんかワレ!」
なのは「ドクミ?」
ヌスミ「うちのマブダチや!おーいドクミー!うちや!ヌスミや!パパン二世や!お前のマブダチやー!」フリフリ
ドクミ「きゃっほー!」タタタタ
ヌスミ「あかん……うちの言葉が全く届いてないみたいや……」
ユーノ「たぶん、元気に走りたいという想いが叶えられて、暴走してるんだ。とにかく封印して元に戻そう」
ヌスミ「よっしゃ!なのはちゃん、変身して封印頼むで!」
なのは「うん!」
ピカー シュンッ
ヌスミ「な、なんや!?」
ユーノ「あれは魔法の光!?」
ドクミ「!!?」チュドーン
ピカー シュンッ シュンッ シュンッ
ドクミ「うぎゃあああああー―――ッ」チュドーン
ヌスミ「ドクミー―――ッ!だ、誰や!ドクミを攻撃しているのは!」
ユーノ「あそこだ!あそこにいる金髪の女の子が攻撃してるんだ!」
なのは「これ以上はやらせない!」カキンッ
ヌスミ「おお、バリアみたいので攻撃を防いどる!その調子や、なのはちゃん!」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/17(金) 19:27:01.66 ID:CI1HOkGS0
フェイト「魔導師?」ズドンッズドンッ
なのは「きゃっ!」
ちゅどーん
ドクミ「うぎゃー――っ!も、もう許して……」ピクピク
ヌスミ「あ、あの女ー!うちのマブダチになんてことするんや!」
ユーノ「間違いない、あの子は僕と同じ世界の住人だ」
ヌスミ「同じ住人やて!?ってことは……奴はお前の仲間かー!」ガシッ
ユーノ「えー――っ!?」
ヌスミ「テメー!うちらのこと裏切ったんかー!」ブンブン
ユーノ「ち、違います!この世界の住人じゃないってことです!仲間という意味ではありません!」
ヌスミ「何!?お前の仲間とちゃうんか!?」
ユーノ「は、はい。僕と同じ魔法使いみたいですが、全く知らない子です」
ヌスミ「そ、そうか。だからなのはと同じように魔法が使えるんやな。それで、なんであいつはドクミを襲うんや?」
ユーノ「おそらく、彼女は僕たちと同じくジュエルシードを集めているんでしょう」
ヌスミ「なにー!何のためじゃー!吐けぇー――ッ!」
バキーッ
ユーノ「ぶべらっ!」
ヌスミ「吐けぇー――ッ!一体何が目的じゃー――ッ!!」
ユーノ「ぼ、僕じゃなくて、彼女に聞いてください……。もうやだこの人……」
なのは「」フラフラ
ユーノ「あっ!なのはがやられてる!ヌスミさん、僕はなのはを助けに行くから、貴方は彼女を見張っててください!
ヌスミ「よっしゃ!任せとき!」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/17(金) 19:30:17.93 ID:CI1HOkGS0
フェイト「ロストロギア、ジュエルシード、シリアル100……封印!」
ドクミ「」ピクピク……
フェイト「……」
ヌスミ「オラー―――ッ!」
フェイト「!?」ガキンッ
ヌスミ「てめー!うちのマブダチに何をするんじゃー!」
フェイト「さっきの子にも聞かれたけど……。答えても……多分、意味がない……」
ヌスミ「うるせー!スカしてんじゃねーぞ、このボケェー――ッ!」
ガキンッ ドカッ
フェイト「仕方がない……」
ブンッ ドゴォ!
ヌスミ「ぶべらっ!」
キーン……ちゅどーん
ユーノ「ああ!今度はヌスミさんが吹き飛ばされた!」スタタタタ
フェイト「……」スタスタ
ガラガラガラ……
ユーノ「ヌスミさん、大丈夫ですか!?」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/17(金) 19:32:39.34 ID:CI1HOkGS0
ヌスミ「今のは痛かった……。痛かったぞー――――――っ!!!」
バキーッ
ユーノ「ぶべらっ!」
ヌスミ「もうここまでだ!この星もろとも貴様を宇宙のゴミにしてやるぞー――ッ!!」
ユーノ「ひー――っ!お、落ち着いてくださいヌスミさん!ぼ、僕です!」ガクガク
ヌスミ「なんや、ユーノかいな。おい、あのスカした女はどこに行った!?」
ユーノ「それが……どこかにワープしたみたいで」
ヌスミ「何ぃ!?見逃したっちゅーんかこのボケェー――ッ!」
ユーノ「す、すみません……」
ヌスミ「それで、ジュエルシードはどないしたんや」
ユーノ「あの女の子に持っていかれてしまいました……」
ヌスミ「テメー―――ッ!やる気あんのかー―――っ!」バチーン
ユーノ「ぶべらっ!!!」
ヌスミ「一体、どう責任とるつもりやー―――っ!」
ユーノ「だ、大丈夫です。まだチャンスはあります。彼女は僕たちと同じようにジュエルシードを回収してるみたいです。ということは……」
ヌスミ「あ、そうか!ジュエルシードが見つかれば、また奴が現れるっちゅーことか」
ユーノ「そういうことです。上手くすればその時に取り返すことも……」
ヌスミ「冴えてるなユーノ!さすがフェラペットやな!ただのイタチとは違うわ!」
ユーノ「フェレットです!!!」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/17(金) 19:36:59.14 ID:CI1HOkGS0
ヌスミ「あれ?そういえば、なのはとドクミは?」キョロキョロ
ユーノ「なのはは、気絶してしまったみたいです。怪我が殆どなかったことが幸いでした」
ヌスミ「そうか。そりゃほんまに不幸中の幸いやな。ドクミは確かこの辺りに……」
ドクミ「うぅ……」
ユーノ「どうやら無事のようですね」
ヌスミ「よかった、元に戻ってる!おーい、ドクミー!うちや!パパン二世やー――っ!」フリフリ
猫「にゃーん」ガブッ
ユーノ「あっ」
バリバリボリボリ
ドクミ「ぎゃあああああー―――っ」
猫「ゴクンッ」ペロペロ
死 〜 ん
ユーノ・ヌスミ「「ドクミー―――ッ」」
―第三話に続く―
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