【ミリマスss】琴葉「宿題見張り当番」

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1 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/08/17(金) 00:00:19.33 ID:5RfFyhkG0
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765シアター
エントランス
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海美「パッパッパー♩パッパッパー♩パパーパーパパー♩パパーパーパパー♩パパーパーパパー♩パッパッパッパッ♩」

美奈子「さぁ、765高校4番レフト高坂選手が打席に入ります。アルプスの演奏にリズムを合わせてバットをゆらゆら揺らしています」

紗代子「3点リードされながら、9回2アウト満塁という場面でも余裕が見られますね」

奈緒「魔曲を口ずさむアイドルがいるとはなぁ...」

エミリー「魔曲!?海美さんが歌われてるのは呪詛の類なのでしょうか...?」

奈緒「あぁ、ちゃうちゃうジョックロックって曲や。この曲が流れると甲子園のマモノが起きて何かが起きるって意味でそう呼ばれてんねん」

エミリー「甲子園というところには魔物が住んでいるのですか!?あぁ、これは百合子さん達に退治してもらわないと...」



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2 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/08/17(金) 00:01:43.95 ID:5RfFyhkG0

美奈子「シアター高校永吉投手振りかぶってー投げた!」

のり子「あぁ、ど真ん中これは失投かな?」

紗代子「いえ、これは永吉投手の得意の...」

美奈子「おおっとー、ボールは急ブレーキして高坂選手から逃げていくように曲がったー!」

紗代子「えぇ、スライダーです」

昴「へへっ、最高のコースに決まった!これはいくら海美でも」

エミリー「あぁ、海美さん打撃を始めてしまっています」

奈緒「この体勢やとバットは届かへんな。昴の勝ちか...」

のり子「いや、待って!あのスイングは...」

3 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/08/17(金) 00:02:35.03 ID:5RfFyhkG0

美奈子「おっと高坂選手、踏み込んだ足を折り曲げて沈んだー!まさか!!まさか!!この体勢で打とうとするのか」

紗代子「この体勢では絶対に上手く回れませんよ!!」

昴「カットして次の球で勝負か、セコいことをしやがる」

海美「うおおおおおおおおおおおおおおお!」

エミリー「すごいです!体勢が崩れたまま軸を残して回転しています!」

奈緒「海美はバレエやっとるからな」

美奈子「打ったー!!!!!白球は空高く舞っていく!!」

美奈子「いくか!!いくか!!!いくか!!!いったー!!!!逆転!!!サヨナラ!!!!満塁!!!!ホームラン!!!」

美奈子「恐ろしい!!恐ろしい!!甲子園は高坂のためにあるのか!!」

紗代子「本当にいいものを任せてもらいました」

4 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/08/17(金) 00:03:30.98 ID:5RfFyhkG0
>>3
×紗代子「本当にいいものを任せてもらいました」

○紗代子「本当にいいものを見せてもらいました」
5 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/08/17(金) 00:04:26.91 ID:5RfFyhkG0

美奈子「高坂選手、感慨深そうな顔でダイヤモンドを巡ります」

海美「先生見てる?バレエやめちゃってごめんね...でも、私絶対にこの夢を掴みたかったんだ...」

海美「みんなで優勝するって約束したから、私やったよ...」

のり子「海美ー!しっかりホームふみなよー」

エミリー「本塁に戻ってこられたら胴上げですよ」

海美「みんな...やったよ...」

美奈子「さて、高坂選手ホームインです!」

奈緒「胴上げやー!!!!」

のりエミなお「「「わっしょい!!わっしょい!!わっしょい!!」」」

海美「ふぁー、へへへ身体がフワってして気持ちいいね」

美奈子「試合は劇的な幕切れでした、実況は佐竹、解説は高山さんでお送りしました」

紗代子「ありがとうこざいました」

 
6 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/08/17(金) 00:05:28.46 ID:5RfFyhkG0

???「放送席!放送席!!こちら敗戦投手のインタビューです!」

美奈子「へ?そんなのあったっけ...きゃあ!?」

琴葉「どうも、リポーターの田中です。永吉投手、シアターで禁止されている野球をした感想は?」(にっこり

海美「うぅ...琴葉の笑顔が怖い...」

奈緒「あちゃー、めっちゃ怒っとるな...」

昴「ふふっ、確かに野球は禁止されてる。でも、オレたちは野球をやっていないぜ」

琴葉「いやいや見てたよ。昴ちゃんがボールを投げて海美が打つとこ」

昴「そうだな確かにオレが投げて海美が打った。それは正解だ。しかし、これが目に入らぬか!」

 
7 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/08/17(金) 00:07:25.66 ID:5RfFyhkG0

琴葉「これって...ペットボトルの蓋?」

昴「正解!オレたちはボールじゃなくペットボトルの蓋を使っていた。つまり...」

琴葉「つまり...?」

昴「オレたちは野球じゃなく。キャップ投げ野球をしてたんだ!!!だからセーフ!!!」

紗代子「清々しいまでの屁理屈ですね」

のり子「とは言っても、琴葉がどう返すかは見ものだね」

琴葉「昴ちゃん、私はね野球だからダメだって言ってるんじゃないの。シアターみんなが使う場所で危ないことしちゃダメって言ってるの」

奈緒「これは160km/hど真ん中ストレート正論やな」

美奈子「これは流石に昴ちゃんも相手が悪かったね」

のり子「いやー解決してめでたしめでたし。さてと、アタシ麦茶沸かして来ようかな」

紗代子「手伝います、のり子さん」

琴葉「ストーップ!エスケープは許しませんよ二人とも!そのまま逃げる気でしょう?」

のりさよ「「ばれたか!!」」

琴葉「のり子はまぁわかるとして、紗代子まで一緒になって遊ぶなんて...」

紗代子「うぅ...初めは注意したんだけど、なんか巻き込まれちゃって...」

のり子「ちょっと待って!?アタシの扱いひどくない!?」

 
8 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/08/17(金) 00:09:18.53 ID:5RfFyhkG0

エミリー「あっ...あの琴葉さん、申し訳ございませんでした。私も一緒になってはしゃいでしまいまして...注意すべきでしたね...」

琴葉「...エミリーちゃん、セーフ」

エミリー「安全ですか?はて、なんのことでしょうか?」

琴葉「素直な謝罪をもらったから、エミリーちゃん今日はこの件は不問だよ」

奈緒「あー!ズルい贔屓や!」

琴葉「贔屓じゃないです!情状酌量です!もう、とにかく金輪際シアター内で球技的なものは禁止だからね。なお、球技的なものを応援する行為も同様とします!」

すばうみなおみなさよエミのり「はーい」

 
9 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/08/17(金) 00:11:03.01 ID:5RfFyhkG0

琴葉「ところでもひとつお説教しなきゃなんだけど、今日の午前はみんな夏休みの宿題やるんじゃなかったっけ?」

昴「あー...」

奈緒「せやったっけ?」

海美「私はもう宿題終わらせたよ」

すばなお「「え?ええええええええええ!?」」

海美「うわっ!なんでそんなに驚くの?」

美奈子「いやー、海美ちゃんはキャラ的に夏休み最終日に泣きながら終わらせるタイプかと思ってた」

海美「美奈子先生までひどいよー。夏は女子力の季節だよ!宿題に追われてたら女子力発揮できないじゃん!」

紗代子「夏が女子力の季節かどうかは疑問だけど...えらいね海美」

のり子「案外真面目そうな紗代子が宿題できてなかったりしてねー」

紗代子「いえ、私は宿題終わらせて2学期の予習を始めてます。アイドルと学業両立させないとなので!」

琴葉「あはは、なんというか流石だね」

 
10 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/08/17(金) 00:11:54.33 ID:5RfFyhkG0

海美「のりさんはどう?宿題やってるの?」

のり子「大学は宿題ないからねー。10月まで夏休みだし」

エミリー「そうなのですか!?たくさんお休みがあって羨ましいです」

のり子「そうだね。同級生は長期バイトしたり、運転免許取ったりいろいろしてるよ。アタシはアイドルのお仕事ばっかだけど」

昴「それだけ休みが長ければ山にこもって特訓とかもできそうだな」

奈緒「せやな、メジャリーグボール1号とか開発できそうやんな」

のり子「いやいや、そこはアイドルの特訓しようよ」

 
11 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/08/17(金) 00:12:45.26 ID:5RfFyhkG0

琴葉「じゃあ、私は他の子達の様子も見て来るから、ここは紗代子お願いね」

紗代子「うん、今度は任せて。宿題見張り当番頑張ってね!」

昴「うひー...宿題やだー...」

奈緒「まぁしゃーないな。さっさと終わらせるで」

エミリー「みんなでやれば早く終わらせられます」

 
12 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/08/17(金) 00:13:51.31 ID:5RfFyhkG0

############
765シアター
控え室
############

琴葉「こっちはみんな宿題してる?」

環「うーん。うーん」

琴葉「環、うなってるけどどうしたの?」

育「あのね、環ちゃん読書感想文が書けないんだって」

琴葉「そうなんだ。環、読んだ本は面白かった?」

環「うん!すっごく面白かった!環夢中になって読んじゃったぞ!」

琴葉「そっか。どこが面白かった?」

環「あのね、主人公が悪い奴にだーんってやって、悪い奴がびゅーんってなるんだけどね、そこで仲間がびびびびってするんだ!」

桃子「環、それじゃ伝わらないよ...」

琴葉「あのね、感想文は面白かったところをなんで面白いって思ったのか考えて書けばいいと思うよ」

環「なるほど!ありがとうことは!うーん、なんで環面白いと思ったんだろ...うーん...」

桃子「はじめに戻ったね」

育「戻ったね」

琴葉「あぁ、ごめんなさい。私のアドバイスまたわかりにくかった...どうしたら伝わるんだろ...」

 
13 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/08/17(金) 00:14:27.69 ID:5RfFyhkG0

ジュリア「うーっす、うあーエアコンの風が気持ちいいー」

麗花「みんな、おはようございます。シアター涼しいねー天国ー」(パタパタ

ジュリア「おいおいおい!上着パタパタするな!へそ!ブラ!見えてる!」

麗花「あははージュリアちゃん真っ赤になって可愛いー」

ジュリア「お願いだから少しは恥じらいを持ってくれ...」

 
14 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/08/17(金) 00:16:12.78 ID:5RfFyhkG0

環「うーん...うーん...」

ジュリア「どうした環うんうん唸って?腹壊したのか?」

麗花「大変!キャベツをお腹に巻かないとだね!畑から抜いてくる!」

桃子「麗花さん、身体が悪い時に野菜巻くのは風邪のときで、ネギを喉に巻くんだよ。あとふつうにそれドロボーだからね」

育「あのね」(かくかくしかじか

ジュリア「なるほど、読書感想文の書き方がわからないわけか」

琴葉「私のアドバイスの仕方が悪くって混乱させちゃったみたい」

 
15 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/08/17(金) 00:18:41.76 ID:5RfFyhkG0

ジュリア「おっけー琴葉、アタシに任せろ」

麗花「うわージュリアちゃんカッコいいー」

ジュリア「環!いいか!感想文なんて書こうとするからダメなんだ!」

環「え?感想文なのに感想文書いちゃダメなの?」

育「なんかなぞなぞみたいだね」

ジュリア「あぁ、本を読んだとき環の心からロックが湧き上がっただろ?それを書けばいいだけさ」

桃子「ロック?」

育「ごじゅうし?」

琴葉「あの...それじゃあんまりわからないような...」

環「ろっく...ろっくだね!!!環わかったぞ!!!よーし、書くぞー」

桃子「凄い勢いで書き始めた」

麗花「わぁ、私もなんか書きたくなってきた、お絵かき帳持ってこよーっと♩」

琴葉「なるほど、いい作文を書こうとせずに心のまま書けばいいってことをジュリアさんは伝えたかったんだ。凄い...私のアドバイスは型にハマりすぎてて全然環には合ってなかった。私なんかが見張当番やってたんじゃかえってみんなに迷惑なんじゃないかな」

育「琴葉さん、考えすぎだと思うよ」

 
16 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/08/17(金) 00:19:52.76 ID:5RfFyhkG0

############
765シアター
事務室
############

未来「三進むと...うあー1回休みだー」

翼「やったぁ〜、この隙に追い越しちゃうね〜」

静香「さぁ、次は陸君の番よ。ほら、サイコロ」

陸「...」(コソコソ

星梨花「陸君、私の後ろに隠れてしまいました」

静香「うぅ...まだ私は怖がられてるのね...星梨花、渡してもらえる?」

星梨花「はい、陸君サイコロですよ」

陸「ありがとせりかおねーちゃんと......えっと...しずかおねーちゃん...」

静香「」(ズキューン!

可奈「静香ちゃん、名前呼んでもらえて良かったね」

志保(りっくんの『お姉ちゃん呼びリスト』がまた増えた...しかもよりによって静香...)

可奈「志保ちゃん...目が怖いよ...」

 
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