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【たぬき】櫻井桃華「たぬきさん達のなつやすみ」
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1 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/08/12(日) 21:27:18.78 ID:pmJy6wCK0
モバマスより小日向美穂(たぬき)の事務所のSSです。
独自解釈、ファンタジー要素、一部アイドルの人外設定などありますためご注意ください。
前作です↓
【たぬき】塩見周子「きつねと夜啼きそば」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1532693139/
最初のです↓
小日向美穂「こひなたぬき」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1508431385/
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1534076838
2 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/08/12(日) 21:28:49.09 ID:pmJy6wCK0
ザザーーーーン……
ザザーーーーーー…………ン
未央「夏だーーーーーーーーーっ!!」
茜「海だーーーーーーーーーっ!!!」
藍子「無人島だーーーーーーーーっ♪」
未央「…………って無人島!? なんで無人島!?」
茜「さすが未央ちゃん! 見事なノリツッコミですっ!!」
藍子「本当に他には誰もいないんですねぇ」
ヒュゴォォォ……
未央「あっプライベートジェット二機目」
茜「皆さんも追いついてきたみたいですね!!」
3 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/08/12(日) 21:30:44.78 ID:pmJy6wCK0
P「みんな足元気を付けろよー。荷物持ったか?」
卯月「はいっ。――わぁ、綺麗な海ですっ!」パァァ
P「未央達は着いてるから……第三陣ももうすぐだな」
P「それにしても、離島にこんな立派な飛行機の発着場があるなんてなぁ」
響子「うんしょ、うんしょっと」
みく「はぁ〜……ほんとに南の島にゃ……」ポケー
美穂「す、すごいね……」
幸子「はっ!?」ジャーン
P「んでなんで幸子だけ完全装備なの」
幸子「なんでもなにもありませんよ! てっきりまた無人島生活が始まるものかと思って、ボク愛用のサバイバル装備を用意したまでです!」
P「必要かどうかはともかく妙にサマになってるな」
4 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/08/12(日) 21:32:53.55 ID:pmJy6wCK0
幸子「とはいえ、予想以上に文化的ですねぇ。ボクのカワイイサバイバルキットの出番は無さそうですが……」
美穂「確かに道もあるし、想像よりずっと綺麗だね」
美穂(なんだかいつか見た夢を思い出しそうだけど……野生のたぬきとか、いないよね?)キョロキョロ
桃華「ふふっ。ご心配には及びませんわ、皆さん」
美穂「桃華ちゃん!」
桃華「この島に限って、危険など万に一つもありえません。だってここは――」
桃華「櫻井グループが一島まるまる所有する、完全貸し切りのリゾートアイランドですもの!」ババァーン
5 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/08/12(日) 21:34:06.12 ID:pmJy6wCK0
◆◆◆◆
―― 数ヶ月前 事務所
P「どうしましょうかね、今年の慰安旅行」
ちひろ「そうですねぇ。時期はまた8月ですか?」
P「妥当なとこでしょう。お盆とかのイベント期は忙しいけど、それさえ越えたら休みは取れるし」
P「それに学生が多いウチの部署じゃ、夏休みが一番足並みを揃えやすいですからね」
ちひろ「ですね。あとは場所ですが……」
P「う〜ん。海か山か、はたまた海外……」
P「うちもかなりアイドルが増えましたからね。全員で行ける場所を押さえるとなると、それだけでコトですわ」
ちひろ「わかってると思いますけど、懐事情も気にして下さいね?」
P「ええもちろん。しかしそこらの都合がネックになって……うーん」
桃華「お悩みですか、プロデューサーちゃま?」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/12(日) 21:34:23.61 ID:yHO4DnTM0
何の前触れもなく無人島ロケが始まるのはぷちます!感が感じられるな
7 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/08/12(日) 21:35:10.45 ID:pmJy6wCK0
P「桃華か。ああ、慰安旅行の件でな」
桃華「ふむふむなるほど……」
桃華「それでしたら、わたくしから一つご提案が――」
カクカク シカジカ
P「完全貸し切りプライベート……!」
ちひろ「南国のリゾートアイランド……!?」
桃華「その通りですわ! 是非、みなさんをご招待したいと思っていましたのっ」
P「確かにそれが本当なら、すこぶるゴージャスな旅行にできそうだ」
P「でも予算がな……。お高いんでしょう?」
桃華「それもノープロブレムですわ。費用は全て、櫻井家が負担いたします!」
P「マジで!?!?!?!?!?!?」
ちひろ「ぜんぶ!?!?!?!?!?」
8 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/08/12(日) 21:36:18.00 ID:pmJy6wCK0
桃華「お二人にも皆さんにも、いつもお世話になっていますもの」
桃華「せっかくの夏休みなのですから、これくらいはさせてくださいませ♪」
P「おぉおぉおぉ……!」ドゲザ
ちひろ「後光が、後光が見える……っ!」ヒレフシ
桃華「そんな! お二人とも、頭を上げてくださいまし」
桃華「わたくしも旅行を楽しみにしていますのっ。皆さんの素敵な思い出になれれば、と……」
P「桃華!」ワシャワシャ
ちひろ「いい子!」モフモフ
桃華「きゃうっ……♡ も、もう、わしゃわしゃしないでくださいましっ♡」
9 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/08/12(日) 21:36:56.56 ID:pmJy6wCK0
◆◆◆◆
―― 現在に戻る
【一日目】
ちひろ「皆さーん、旗のとこに集まってくださーい」フリフリ
一同「はーいっ」
ちひろ「点呼を取りますよー。それじゃ楓ちゃんから順番に、どうぞ」
10 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/08/12(日) 21:38:53.09 ID:pmJy6wCK0
楓「1♪」
芳乃「にー、でしてー」
茄子「3です〜♪」
美嘉「4★」
みく「5にゃっ」
こずえ「ろくー……」
イヴ「7ですぅ!」 \ブモッ!/
藍子「8ですっ」
卯月「9です!」ブイッ
凛「10」
未央「11っ!」
11 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/08/12(日) 21:41:00.63 ID:pmJy6wCK0
美穂「12です!」
幸子「13です! 不吉な数字でもカワイイボク!」フフーン
響子「14っ」
小梅「じゅ、15……」
輝子「16……フヒ」
茜「17!!!」
奏「18よ」
フレデリカ「でぃすぬふ〜♪」
奈緒「20!」
加蓮「21ー」
蘭子「]Ⅻ!」
桃華「23ですわっ」
12 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/08/12(日) 21:42:46.58 ID:pmJy6wCK0
志希「とぅえんてぃーふぉー」
周子「25〜」
紗枝「26どす〜」
菜帆「27で〜す♪」
智絵里「に、28ですっ」
由愛「えと、29です」
アナスタシア「トゥリーツァチ♪」
ライラ「31……アイスクリーム屋さんみたいですねー」
莉嘉「32っ☆」
まゆ「33ですよぉ♡」
美玲「34! ウチで最後だなッ」
13 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/08/12(日) 21:43:24.97 ID:pmJy6wCK0
ちひろ「はい、結構です。引率の私とプロデューサーさんを足して36名、みんないますね!」
P「ほぼ学校のクラス一つ分ですね。いやー増えたなぁ」
楓「賑やかでいいですねぇ」
ちひろ「それじゃ、お宿に荷物を置きに行きましょうか。ええと、確かバスが来るって……」
ブロロロロロ…
P「あ、来た来た。あれですね」
運転手「やあ、よく来たね。みんな楽しんでくれたまえ」キラッ
P「この運転手さんやたらイケメンだな」
こずえ「おんなのひとー……だよー……?」
14 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/08/12(日) 21:45:33.83 ID:pmJy6wCK0
〇
―― 宿
美穂「はぇぇええぇ……」
周子「めっ……さ、ゴージャスやん」
未央「こ、これ、ヴィラっていうんだよね!?」
凛「こういうの初めて……」
卯月「私も一回しか行ったことなかったです……!」
未央・凛「「一回あるの!?」」
ちひろ「ここで二泊三日、ヴィラ一室につき四人ですね」
ちひろ「部屋割りはクジとかその他もろもろの都合で決めますよー」
15 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/08/12(日) 21:46:40.48 ID:pmJy6wCK0
〇
―― 大人のヴィラ
P「……なんとなくこうなる気はしてましたよ」
楓「あら、それって期待してくれてたってことですか?」
ちひろ「まあ大人組は一まとめということで……」
茄子「夜が楽しみですね〜♪」
P「に、逃げ場が無い……ッ」
P「と、ともかく。今えーと12時前だから……水上ラウンジで昼飯を用意してくれてるそうです」
ちひろ「食べたら夜まで自由時間です。それじゃ、行きましょうか」
16 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/08/12(日) 21:50:29.16 ID:pmJy6wCK0
〇
―― 水上ラウンジ
奈緒「うわぁぁああ……!?」
莉嘉「すっごーい! こんなのテレビでしか見たことないっ!」
茜「凄いです!! エビや貝やお魚がっ!! 組体操をしていますっ!!」
コック「ははっ、言い得て妙だな。なに、せっかくの南国だ、ひとつシーフードタワーをご賞味いただこうと思ってね」キュピーン
P「コックの人もやたらイケメンだな!」
ちひろ「お世話になります、ええと……櫻井家の方ですか?」
コック「生憎そうじゃないんだ。桃華の隣を取ってしまっては爺やに恨まれてしまうよ」
奏「? ……!?」
奏「真奈美さん。あなたも来ていたの?」
真奈美「やあ奏、しばらくだな。そっちの活動も順調そうで何よりだ」
17 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/08/12(日) 21:52:19.82 ID:pmJy6wCK0
P「え、なに知り合い?」
奏「というより、先ぱ……友人ね」
桃華「真奈美さんはわたくし達の大切なお友達なんですの。もちろん彼女のお宿も取っていますわ!」
真奈美「改めて、木場真奈美だ。君の噂はよく聞いているよ、プロデューサー君」
P「あ、ご丁寧にどうも。こちらこそわざわざこれほど立派なランチを用意して頂いて……」
真奈美「いやいや。趣味の披露ついでにバカンスを楽しめるのだから、むしろ役得というものさ」
P「本職じゃないんですか!!?」
響子「このレベルのお料理で、趣味……!」
真奈美「おや。君も料理に興味が?」
響子「はいっ! あの、全部お一人でこれを作ったんですか?」
真奈美「ああ。これほどの人数分を作るのは久々だが、手間分の味は保証しよう」
みく「す、すごいけど、お魚祭り……」
真奈美「もちろん苦手な子もいると思って、こちらに肉料理も用意してある。牛肉のタリアータはお好きかな?」
みく「たりあ……? うわっおいしそう! やったにゃー!」
18 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/08/12(日) 21:53:06.27 ID:pmJy6wCK0
茜「おーーーっ! おいしいですね!!」モグモグモグ
茜「これはおいしいですよ! なんていったって、おいしいですからね!!」ムシャムシャムシャ
茜「なんでしょう、一口食べた時こう思いました……おいしいと!!」ムッシャー
茜「まさしくおいしさで勝負してますね!! 違う言い方をすれば、おいしいということです!!!」グァツグァツ
周子「語彙力」
奈緒「とにかくすごくおいしいってことはひしひし伝わるな……あ、ほんとだおいしい!」
美嘉「レベルたっか! これで趣味って半端ないじゃん……!」
まゆ「本当……。まゆも、もっと頑張らなきゃ……!」
真奈美「さて。大人の紳士淑女諸君には、極上のワインも用意しているが?」スチャ
楓「あら、じゃあ早速……♪」
P「いや昼からって……」
楓「駄目ですか?」ウルウル
P「…………まあいいでしょう。せっかくのバカンスだし」
楓「わーい♪」ハイタッチ
茄子「やった〜♪」ハイタッチ
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