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永夢「ドキドキ文芸部……?」
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1 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:14:02.13 ID:ZhquxolX0
【はじめに】
・仮面ライダーエグゼイドとDoki Doki Literature Club!(DDLC)のクロスオーバー
・時間軸はエグゼイドトリロジー終了後
・両作品のネタバレ注意
・他作品キャラ間の恋愛描写がちょっとだけあります
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1533705241
2 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:16:21.53 ID:ZhquxolX0
永夢(黎斗さんが完全消滅してから数ヵ月)
永夢(ドクターの仕事は相変わらず忙しいけど、貴利矢さん主導のゲーム病ワクチンの研究も進んで)
永夢(ちょっとずつバグスターの脅威も落ち着いている)
永夢(久々に休暇も取れたし、面白そうなゲームがないかネットで探してみるか)
永夢「ん?なんだこれ。『Doki Doki Literature Club』?」
永夢「文芸部に入って女の子と仲良くなるノベルゲームか……」
永夢「普段こういうゲームはあんまりやらないけど、無料だしダウンロードしてみよう」
永夢(それに、この白いリボンのモニカってキャラ、結構可愛いかも)
3 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:17:41.98 ID:ZhquxolX0
パラド「永夢、なんだそのゲーム?」
永夢「『Doki Doki Literature Club』。日本語だと『ドキドキ文芸部』ってとこかな」
パラド「どういうゲームなんだ?」
永夢「見た目は普通の恋愛ノベルゲームだけど……実は危険なゲームだって噂があるんだ」
パラド「危険なゲーム?まさか遊ぶとバグスターに襲われてゲーム病になるのか!?」
永夢「落ち着けパラド!これは幻夢コーポレーションが……黎斗さんが作ったゲームじゃないから大丈夫さ」
パラド「じゃあ何が危険なんだよ?」
永夢「それは遊んでみればわかるさ。ノベルゲームだから協力プレイはできないけど、パラドはどうする?」
パラド「永夢の中で一緒に見てる。久々に天才ゲーマーMの出番といこうぜ?」
永夢「オーケー、僕の体に入ってこい、パラド!」シュルル
4 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:19:27.06 ID:ZhquxolX0
永夢/M「へへっ、こっちの『俺』だとゲームのやる気が違うな!」
永夢/M「行くぜドキドキ文芸部!ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!!」
---翌日、聖都大学附属病院・電脳救命センター(CR)
飛彩「それで、なぜこうなったのか説明してもらおうか、小児科医?」
ナツキ「そうよ、早く説明しなさい!」
永夢「だから、僕もこの子たちが誰かを知ってるだけで、何が起きてるのかはわかりませんよ!」
ポッピー「さっきのエムの話だと、そのドキドキ文芸部ってゲームを徹夜でクリアしてそのまま居眠りして……」
ポッピー「起きたらそのゲームでエムが攻略したモニカが部屋の中にいたんだよね?」
モニカ「その通りよ。きっと永夢に逢いたいって気持ちが通じたのね!」
永夢「そんな簡単に済ませて良いことじゃないんだけど……」
5 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:20:48.76 ID:ZhquxolX0
飛彩「俺の部屋にこいつがーー」
ナツキ「私はナツキよ。こいつって呼ばないで」
飛彩「……ナツキが現れた時間帯も同じくらいだ。無関係なわけがない」
モニカ「まあまあ、そんなに細かい事を気にしなくてもいいんじゃない?」
飛彩「気にしないわけに行くか!」ドンッ
飛彩「ゲームのキャラクターが現実世界に実体化している以上、お前たちは紛れもなくバグスターじゃないか!」
永夢「待ってください飛彩さん!バグスターだったとしても、この子達は敵じゃありません!」
飛彩「証拠はあるのか?」
永夢「それは……!」
飛彩「確証のない擁護などノーサンキューだ。バグスターは俺が切除する!」
永夢「飛彩さん――!」
貴利矢「おい永夢!サヨリって子がお前に用事だってよ――」
大我「エグゼイド!このユリって女はお前の知り合いか――」
「「……えっ?」」
6 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:22:24.87 ID:ZhquxolX0
貴利矢「幻夢製じゃないゲームからバグスター?そりゃまた大変だな」
永夢「そうなんです。でもまさか……」
サヨリ「えへへー、みんな会いたかったよ〜!」ギュー
ユリ「わっ、ナツキちゃん!?」
ナツキ「ちょっと、くっつくな!暑苦しい〜!」
モニカ「ふふ、みんなこっちでも変わってないわね!」
ポッピー「まさかタイガとキリヤのところにも文芸部のメンバーがいたなんて…」
大我「いきなり『永夢に会わせろ』って言うから驚いたけどな」
大我(ニコとタイプは違うが、年下の女は苦手だ……)
7 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:24:33.07 ID:ZhquxolX0
貴利矢「サヨリはノリがいいからすぐ打ち解けたぜ!」
飛彩「ふざけてる場合じゃないぞ監察医!彼女たちは危険な存在で――」
貴利矢「もし危険なバグスターなら既にゲーム病を発症してる患者がいるはずだ。そうだろ?」
飛彩「む……!」
貴利矢「今回のことはオレの時と同じくらいレアなケースだ」
貴利矢「不用意に倒そうとすれば予想外の事態があるかもしれない。こっちで色々調べとくから、何かあるまで様子見……でどう?」
永夢「わかりました。よろしくお願いします、貴利矢さん」
飛彩「……わかった。ただし、ゲーム病の発症者が出た時には俺がオペをする。いいな?」
貴利矢「もちろんだ。その時はよろしく頼むぜ、大先生?」
8 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:27:55.86 ID:ZhquxolX0
ポッピー「なら、それまで文芸部のみんなはCRで面倒見るから!」
永夢「ポッピー!?そんな強引に……!」
ポッピー「だってみんな帰る家もないし、外に放り出す訳にもいかないでしょ?」
ポッピー「それに、一応バグスターなら目の届くCRにいてもらうのが一番安全じゃない?」
永夢「それは確かに……」
モニカ「私は永夢の家に寝泊まりするのもいいかなって思ってたんだけど……?」
全員「!?」
9 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:28:37.29 ID:ZhquxolX0
ナツキ「ちょっとモニカ、急に何言い出すの!?」
サヨリ「わっ、モニカちゃん積極的!」
ユリ「モニカちゃんと宝生先生にそういう関係が……!」
飛彩「……小児科医?」
大我「お前こういうのがタイプなのか……?」
貴利矢「最近の女の子は進んでるねぇ」
ポッピー「いつの間にエムにそういう相手が!?ピプペポパニックだよー!」
永夢「勝手に話を進めないでください!モニカも何言いだすんだ!」
モニカ「ふふ、ちょっとした冗談よ!ごめんなさいね?」
パラド「俺以外のバグスターが永夢の家で寝るなんて許さない!」シュルル
永夢「パラドは今出てくるな!話がややこしくなる!」
永夢「はぁ、これからどうなっちゃうんだろう……」
10 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:29:29.62 ID:ZhquxolX0
永夢(そして、CRに文芸部のみんながいる日常が始まった)
永夢(ゲーム病患者は時々病院に運ばれてくるけど、どれも治療したことがある幻夢のバグスターばかり)
永夢(どちらかというと、急に女の子が増えて賑やかになった方が問題かな。例えば……)
11 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:30:33.00 ID:ZhquxolX0
ポッピー「ねえヒイロ!ナツキがカップケーキを作ってくれたの!ヒイロも食べよ!」
飛彩「バグスターが作ったケーキなどノーサンキューだ。俺は食べない」
ナツキ「ふん、こっちだってあんたみたいな男に食べて欲しくなんてないわ!」
ポッピー「そんな、私がヒイロが甘い物好きだって教えたら張り切って作ってくれてたのに!」
ナツキ「ちょっ……!何バラしてるのよ!」
12 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:32:12.54 ID:ZhquxolX0
飛彩「……しまった、糖分補給用のケーキを買い忘れたか」
飛彩「俺らしくないミスだが……仕方ない、そのカップケーキを貰えないか」
ナツキ「え……」
ポッピー(小声)「ごめんねナツキ、ヒイロって素直じゃないところあるから……」
ポッピー(小声)「でも本当はすごくいい人だから、嫌いにならないであげてね?」
ナツキ「……約束はできないわ。でも、考えとく」
ナツキ「ほら、ケーキならあげるわ。早く取りなさいよね」
ポッピー(この二人、ある意味似たもの同士かも)
飛彩「俺に切れないものはない!」
ナツキ「カップケーキにナイフとフォーク!?」
ポッピー(面白いなぁ)
13 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:33:03.00 ID:ZhquxolX0
---花家ゲーム病クリニック・診察室
ユリ「あの花家先生、バグスターの検査ってどういう……」
大我「心配すんな、触診とかはしねえから」
大我「バグスター専用の機材で測定する。お前は座ってじっとしてろ」
ユリ「……測定している間、本を読んでいてもいいですか?」
大我「ここにあるのは医学書くらいだぞ」
ユリ「それで大丈夫です。難解な本の方がかえって落ち着くので」
14 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:33:50.46 ID:ZhquxolX0
機械「測定中…測定中…」ピコピコ
大我「……」
ユリ「……」
大我(気まずい……)
ユリ(医学書って意外と面白いかも……)
15 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:34:54.01 ID:ZhquxolX0
機械「測定終了!」ピコーン
大我「終わったな、おいユリ……ユリ?」
ユリ「……」
大我「ユリっ!!」
ユリ「ひゃいっ!?」ビクッ
大我「検査は終わりだ。CRに戻るぞ」
ユリ「あっ、ごめんなさい!本の内容に熱中してて……!」
16 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:36:17.26 ID:ZhquxolX0
大我(医学書に夢中になるような所なんてあったか?)
大我「別にいいから、準備しろ」
ユリ「……花家先生、すみません」
大我「謝るほどのことじゃねえ」
ユリ「いえ、そうではなくて……」
ユリ「バグスターという存在自体が、この世界の人にとっての脅威なんですよね」
ユリ「本当は私の存在すること自体、認められるものじゃない」
ユリ「それに、私は他の皆みたいに明るくないから、花家先生もきっと迷惑で――」
17 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:36:56.52 ID:ZhquxolX0
大我「子供が大人に気を遣ってんじゃねえ」
ユリ「!」
大我「それに、騒がしい女にはうんざりしてるからな。お前の方がよっぽど気楽だ」
大我「だからいちいち気にすんな。医者がバグスターに遠慮なんかされてたまるか」
ユリ「……はいっ!」
ユリ(言葉は乱暴だけど、優しい人なのかも……)
18 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:37:56.49 ID:ZhquxolX0
---CR控室
パラド「ふんっ!せいっ!とう!」
サヨリ「よっ、ほっ、えい!
ポッピー「ぱっ!ぷっ!ぽぴっ!」
貴利矢「……何してんだお前ら?」
ポッピー「キリヤ!いまドレミファビートで一緒に遊んでるの!」
パラド「ポッピーはもちろん得意だけど、サヨリもなかなかやるな!」
サヨリ「えへへー、リズムゲームって面白いね!」
貴利矢「バグスター同士仲が良くて結構!俺は横で見てるわ」
ポッピー「えーっ!キリヤも一緒にやろうよ!」
19 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:39:12.21 ID:ZhquxolX0
貴利矢「あのなぁ、こっちは監察医の仕事の合間に休憩に来てんのよ?そんな元気あるわけ――」
サヨリ「そう言って、実はリズムゲーム苦手なのを隠してるとか?」
貴利矢「……乗せられてやるよ。一回だけだからな?」
// // //
サヨリ「これで3連勝!」
パラド「やったなサヨリ!」
サヨリ「パラドのアドバイスのおかげだよ!」
サヨリ&パラド「「イエーイ!」」ハイタッチ
貴利矢「また負けた……」
ポッピー「キリヤ、だいじょうぶ?」
貴利矢「ちきしょーうっ!パラドにサヨリ、もう一回勝負だ!!」
サヨリ「ふふん、負けないからね!」
パラド「心が躍るな!」
ポッピー「あーあ、完全にムキになっちゃった……」
20 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:40:31.38 ID:ZhquxolX0
モニカ「……〜♪」
永夢「モニカ、それは?」
モニカ「新しい詩を書いてるの!文芸部の部長らしいこと、ここでも少しはしないとね」
永夢「そうなんだ。見てもいいかな?」
モニカ「ごめんなさい、まだうまくまとまってないの。完成したら見てくれる?」
永夢「もちろん!」
永夢(そういえば、結局なんでドキドキ文芸部のバグスターが生まれたんだろう……)
永夢「なあモニカ、君はどうして――」
モニカ「……!ごめんなさい、ちょっと他のみんなの様子を見てくるわ!」
永夢「あっ、モニカ!……行っちゃった。僕、避けられてるのかな……」
21 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:42:06.13 ID:ZhquxolX0
モニカ(……残された時間は多くない)
モニカ(私がここにいる理由が、すべての真実が永夢に知られる前に)
モニカ(私自身の手で、決着をつけないと……!)
// // //
貴利矢(今まで新種のバグスターが見つかった時は、必ずそれが生まれる原因があった)
貴利矢(もし永夢がドキドキ文芸部を攻略した事がサヨリ達が実体化する引き金になっていたとしたら)
貴利矢(……まさか!?)
22 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:43:46.06 ID:ZhquxolX0
---数日後、CR控室
永夢(CRの皆と文芸部の皆が打ち解けてきたのはいいけど)
永夢(やっぱり、モニカはどこか僕を避けているような気がする)
永夢(僕がドキドキ文芸部を攻略した時の記憶もあるみたいだし、嫌われてる訳じゃないと思いたいけど……)
ピピピ!ピピピ!
永夢「バグスター反応!?」
ポッピー「街でバグスターが暴れてる!治療に向かって、エム!」
永夢「了解!行くぞパラド!」
パラド「協力プレイか、心が躍るな!」シュルル
永夢(考えるのは後だ、今は目の前の患者を救う!)
23 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:44:34.73 ID:ZhquxolX0
---市街地
エグゼイド(永夢)「これでトドメだ!」
『キメワザ!』
【HYPER CRITICAL SPARKING!】
【PERFECT!!】
カイデンバグスター「む、無念ーーーッ!!」ドカーン
【GAME CLEAR!】
エグゼイド「大丈夫ですか!」
患者「ああ、ありがとう仮面ライダー……」
エグゼイド「ゲーム病は治療しましたが、一応病院で手当てを……うっ!」シュルル
24 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:45:35.90 ID:ZhquxolX0
パラド「ぐっ……!」
永夢「変身が解除された?……パラド!なんで急に分離して……」
パラド「永夢……身体が、動かない……!」
永夢「なんだって!?」
パラド「バグスターの力はなんとか使える。ワープで先にCRに戻ってる……!」
永夢「わかった。僕は患者を介抱するから、それまでポッピーに診てもらえ!」
パラド「ああ……!」シュイイン
永夢(何故だろう、すごく嫌な予感がする……!)
25 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:46:52.18 ID:ZhquxolX0
---CR・治療室
サヨリ「パラド、大丈夫?」
パラド「なんだよこれ、どんどん苦しくなってく……あ゛ぁっ!」バリバリ
ユリ「パラドさん、しっかり……!」
モニカ「……」
ナツキ「ポッピー、原因はまだわからないの!?」
ポッピー「今調べてる最中なのっ!」
ポッピー(この症状、まるでゲーム病に感染したみたい……まさか!?)
26 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:48:23.08 ID:ZhquxolX0
ポッピー「……本当に感染してる!しかもこれ、ドキドキ文芸部のバグスターウイルス!?」
ポッピー「でも、バグスターのパラドがゲーム病に感染するなんて……」
??「……」ドンッ!
ポッピー「う゛っ!?」
ポッピー(今、誰かに後ろから攻撃され……?)
ポッピー(ダメ、意識、が……)
貴利矢「ポッピー、今すぐ永夢とパラドを――」
貴利矢「……くそっ、遅かったか!おいポッピー、しっかりしろ!」
27 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:50:05.52 ID:ZhquxolX0
---病院前
永夢「この人のゲーム病は治療済みです。しばらく病院で安静にさせてください!」
ナース「わかりました!さあこちらへ!」スタスタ
患者「ありがとうございます……」スタスタ
永夢(パラドは大丈夫かな……)
ピピピ!ピピピ!
貴利矢『永夢!』
永夢「貴利矢さん!」
貴利矢『CRが誰かに襲撃された。ポッピーも文芸部の皆もノされてる』
永夢「!?」
貴利矢『おまけにモニカの行方がわからない。お前も気を付け――』
モニカ「……」
永夢(あそこにいるのは……モニカ!)
永夢「貴利矢さん、倒れてる皆をお願いします!」
貴利矢『おい、ちょっと待っ』プツン
28 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:51:31.20 ID:ZhquxolX0
---病院付近の公園
永夢「モニカ!」
モニカ「永夢、来てくれたのね!」
永夢「モニカ、いったい何が……」
永夢(モニカの付けてる白いリボンが……黒くなってる?)
モニカ?「さっきCRでバグスターに襲われて逃げてきたの!」ダッ
モニカ?「永夢、私を助けて……」ギュッ
??「駄目っ!!離れて永夢ッ!」
永夢「えっ!?」
モニカ?「つ か ま え た♪」
29 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:52:28.18 ID:ZhquxolX0
永夢「うっ…あああぁッ!?」
永夢「僕の体から、何かが抜き取られていく……!?」
??「ああ、間に合わなかった……!」
永夢「白いリボンの、モニカ?」
モニカ’黒「一足遅かったわね、『もう一人の私』?」
モニカ'白「いったい永夢に何をしたの!?」
永夢「モニカが、二人……!?」
30 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:53:53.24 ID:ZhquxolX0
モニカ’黒「何をしたか……そうね、教えてあげるわ」
モニカ’黒「永夢、『ドキドキ文芸部』の結末(エンディング)、覚えてる?」
永夢「えっ……?それはもちろん文芸部に入って、文化祭に向けて発表の練習をして……」
永夢「!そこから先が思い出せない……!?」
モニカ’黒「アハハ!そうよね、思い出せないわよね!」
モニカ’黒「だって私が、永夢が攻略した記憶を奪ったんですもの!!」
モニカ’白「なんですって…!」
永夢「僕の記憶を返せ!」
モニカ’黒「嫌だ、って言ったら?」
永夢「力づくでも取り返す!」バッ
『マキシマムマイティX!』
31 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:55:04.85 ID:ZhquxolX0
永夢「マックス大変身!」
…………
永夢「変身できない……!?」
モニカ’黒「ライダーに変身できるのは、バグスターウイルスの抗体を宿した人間だけなんでしょう?」
モニカ’黒「記憶と一緒に抗体も取り込んでしまえば……もうエグゼイドに変身できないわよね、永夢?」
永夢「!!」
モニカ’黒「教えてあげるわ、永夢」
モニカ’黒「なぜ『ドキドキ文芸部』のキャラクターがあなたの所に現れたのか」
モニカ’黒「なぜバグスターであるパラドがゲーム病に感染したのか」
モニカ’黒「なぜ二人のモニカが存在するのか!」
モニカ’白「やめて!それ以上は――」
32 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:56:26.24 ID:ZhquxolX0
モニカ’黒「その答えはただ一つ」
モニカ’黒「ドキドキ文芸部のバグスターウイルスを生み出したのがあなただからよ、『天才ゲーマーM』!」
永夢「僕が、文芸部のバグスターを……!?」
モニカ’白「……『私』の言うことは本当よ、永夢」
モニカ’白「永夢がドキドキ文芸部をクリアしてくれたとき、永夢の中のバグスターウイルスの一部がゲームデータと融合したの」
永夢「僕のバグスターウイルス…パラドのことか!」
モニカ’白「そうして生まれたのが私達四人と、そして『もう一人の私』、黒いリボンのモニカ」
// // //
飛彩「小児科医がいたぞ!」
大我「エグゼイドの近くに……モニカが二人いるだと?」
33 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:57:43.92 ID:ZhquxolX0
モニカ’黒「黙って聞いてれば、まるで私の方がイレギュラーみたいに……」
モニカ’黒「元々この世界に来るのは私だけ、正確には『モニカただ一人だけ』のはずだったのよ?」
モニカ’黒「でもウイルスを取り込んだ時に、モニカの一部が分離して別の人格として実体化してしまった」
モニカ’黒「それがそこにいる白いリボンの私。いわばモニカの残りカスね」
モニカ’黒「しかも私が力を取り戻さないように、文芸部の皆の身体(データ)にモニカのデータを隠すなんて」
モニカ’黒「姑息な手を使うものね。ある意味私らしいのかしら?」
モニカ’白「……ッ!」
モニカ’黒「だから私はパラドの中に潜みながら、自由になれるチャンスを狙っていたの。大変だったのよ?」
34 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 14:58:55.48 ID:ZhquxolX0
* * *
ポッピー(この症状、まるでゲーム病に感染した人みたい……まさか!?)
モニカ’黒inパラド(チャンス!)シュルル
ポッピー「でも、バグスターのパラドがゲーム病に感染するなんて……」
モニカ’黒「……」ドンッ!
ポッピー「う゛っ!?」
モニカ’白「!いけない、みんな――」
モニカ’黒「遅いわ」シュバババ
ナツキ「あ、あんた……」バタッ
ユリ「そんな……どうし…て……」バタッ
サヨリ「モニカちゃん……」バタッ
モニカ’黒「『モニカ』のデータは貰っていくわ。あなた達はそこで見てなさい」
モニカ’黒「最高のエンディングを、ね」シュイイン
モニカ’白「私が……止めないと!」ダッ
* * *
35 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 15:00:05.30 ID:ZhquxolX0
永夢「そんなの……僕を騙すためのデタラメだ!」
モニカ’白「……いいえ、全部本当の事」
モニカ’白「だからこそ、元凶である私の手で決着をつけなければいけなかったのに」
モニカ’白「永夢にだけは、知られたくなかったのに……!」
永夢「でも、それならなんでこんなことをしたんだ!お前の狙いは!?」
モニカ’黒「私の目的?そんなの決まっているでしょ?」
モニカ’黒「この世界で、私と永夢が永遠に結ばれることよ!!」
永夢「!!」
36 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 15:01:13.69 ID:ZhquxolX0
モニカ’黒「もう私と永夢を阻む、ゲームと現実の壁はない」
モニカ’黒「あんなエンディングは間違いよ。だから永夢の記憶は私が預かるの」
モニカ’黒「私の愛を邪魔するどんな障害だって、バグスターの力があれば跳ね除けられる」
モニカ’黒「私は決して永夢を裏切ったりしないわ。だから永夢も、ずっと私だけを見ていて?」
モニカ’黒「きっとこれは運命……永夢、あなたを本当に、心の底から愛してる!!」
飛彩「耳を貸すな永夢ッ!」
大我「そいつを倒さないとパラドが消滅しちまうんだぞ!」
永夢「飛彩さん、大我さん!来てくれたんですね!」
大我「ポッピーとレーザーから指示があったんでな!」
37 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 15:02:18.81 ID:ZhquxolX0
飛彩「即刻切除しなければ危険だ!お前は下がっていろ!」
永夢「それは……」
大我「グズグズするなエグゼイド!!早くこっちに来い!」
飛彩「そいつは他の文芸部バグスターとは違う!お前の、俺たち人類の敵だ!」
永夢(確かに、僕の記憶やパラドの事は許せない)
永夢(だけど、僕の中のどこかが『ただ彼女を倒せばいい訳じゃない』って叫んでる)
永夢(それに、彼女を見ていると…なんだかとても、寂しそうだ)
永夢(僕はゲーマーとして、ドクターとして、ライダーとして……どうするのが正解なんだ?)
38 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 15:03:41.08 ID:ZhquxolX0
ティータイムなので休憩
45分頃再開
39 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 15:41:20.08 ID:ZhquxolX0
ぼちぼちリスタート
40 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 15:43:28.67 ID:ZhquxolX0
飛彩「仕方がない、俺たちで食い止めるぞ!術式レベル100(ハンドレッド)!」
『タドルレガシー!』
大我「第伍十戦術!」
『バンバンシミュレーション!』
「「変身!」」ガシャット!ガッチャーン!レベルアーップ!
ブレイブ(飛彩)「オペを開始する!」
スナイプ(大我)「てめえの相手は俺たちだ!ミッション開始!」
モニカ’黒「ふうん、ゲームの力で戦う仮面ライダー、カッコいいわね?でも残念」
モニカ’黒「ゲームは私もけっこう得意なのよ?」スッ
スナイプ「これは……うおっ!?」
ブレイブ「攻撃が早すぎて見えない!?」
モニカ’黒「これで終わりよ!」バシバシッ
「「ぐあああッ!!」」
41 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 15:44:47.58 ID:ZhquxolX0
大我「くそっ、変身が保てねぇ!」ガッシューン!
飛彩「強すぎる…!」ガッシューン!
永夢「大我さん、飛彩さん……!」
モニカ’黒「すごい、すごい力だわ!これなら私の望みを叶えられる!」
モニカ’黒「私と永夢だけの世界、二人の愛だけがそこにある世界!」
モニカ’黒「ああ、なんて心が躍るの!」
モニカ’白「お願い…お願いだからもうやめて!」
モニカ’黒「あら、どうしてかしら?」
モニカ’黒「あなたも永夢を愛しているはずよ。元々は同じモニカだったんだから!」
モニカ’黒「私は『永夢とずっと一緒に居たい』。あなたもそうでしょう?」
42 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 15:45:41.24 ID:ZhquxolX0
永夢「モニカ、君は――」
モニカ’白「……確かにそうよ。私も永夢を愛してる」
モニカ’白「でも、私は『永夢の笑顔を守りたい』!」
モニカ’白「私が愛する永夢を、永夢がいるこの世界の皆の笑顔を……これ以上傷つけないで!」
モニカ’黒「……そう。なら、ここで消えなさい!」シュバ
永夢「…!危ない!!」
モニカ’白「きゃっ!!」
モニカ’白「――痛く、ない?」
43 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 15:46:35.12 ID:ZhquxolX0
永夢「無事でよかった……ッ!!」ボロ
モニカ’白「永夢!?変身できないのに私をかばうなんて…!」
モニカ’黒「どうして邪魔するの永夢!」
永夢「だって、二人とも同じ『モニカ』じゃないか」
永夢「自分で自分を傷つけるようなことはしちゃダメだ。絶対に後悔する」
モニカ’白「永夢……!」
モニカ’黒「そう、永夢も私を拒絶するのね……!」
モニカ’黒「それなら私の力で、永夢と私だけの世界を作るわ」
モニカ’黒「誰も入ってこられない、二人だけの世界を!!」ゴゴゴゴ
44 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 15:48:04.16 ID:ZhquxolX0
大我「黒いリボンのモニカのレベルが上がっていくぞ!」
飛彩「さっきよりさらに強くなるのか!?」
大我「こうなったらクロノスの力で……!」
飛彩「待て、そのガシャットは危険だ!」
大我「うるせえブレイブ!ここで終わるわけにはいかねえんだよ!」
モニカ’黒「あら、それ面白そうね?ちょっと借りるわ!」バッ
大我「なっ!?」
モニカ’黒「『仮面ライダークロニクル』ね、どうやって使うのかしら?」
大我「それは俺のだ、返せ!」
モニカ’黒「さっきの変身で似たようなの使ってたし…『これ』でもできそうね?」ガチャ
45 :
◆4lt9OnUmNs
[sage saga]:2018/08/08(水) 15:48:43.82 ID:ZhquxolX0
飛彩「それはポッピーピポパポのバグヴァイザー!?」
大我「なんでてめえがそれ持ってんだよ!」
モニカ’黒「パラドの身体から出てきた時に、役に立ちそうだから貰ってきちゃった♪」
// // //
ポッピー「うん、これでパラドのゲーム病もしばらくは大丈夫」
ポッピー「私もみんなの所に行った方がいいかな?ときめきクライシスで変身すれば加勢くらいは……」
ポッピー「って、私のバグヴァイザーがない!?どこ行っちゃったのー!?」ピプペポ
// // //
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