【オリロン】欲望だらけのコロシアイ共同生活【安価】

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3 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/07(火) 22:26:11.25 ID:TvVGbXtA0
「は、はは……これで通算99連敗か……」

初恋は幼稚園の先生、その後同級生上級生下級生はたまたアルバイト先の先輩やら後輩やら……

とにかく俺は一目惚れをしてはフラれ続けてきた。

そして今日半ばヤケクソでいった近所の小学生に彼氏いるからとフラれて99連敗……後一回フラれたら100連敗の男になってしまうわけで……

正直俺はかなり凹んでいた。

「こんな日はうららチャンネルで癒してもらおう……」

カチカチとパソコンを点けてお気に入りの動画チャンネルにアクセスする。

「やっほー、うららチャンネルの時間だよ!」

「うららちゃんは可愛いなぁ……」

フラれた日にはこうして画面の向こうのアイドルを見て心を癒す……それが俺の日課。

だけど今日はいつもと違った……それはもう文字通り、人生を変えるような。

「そういえばみんなは【希望ヶ峰学園】って知ってる?」

「希望ヶ峰学園……」

世界中から【超高校級】の高校生を集めてるってあれか。

「なんでも卒業したらその後の人生成功間違いなしなんだって!すごいよね〜」

「……」

「きっとモテたりもするんだろうな!わたしなんてそういう縁がないから羨ましいよ〜」

「…………」

「あっ、もうこんな時間!それじゃあみんなまたね!次回のうららチャンネルは……」
4 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/07(火) 22:26:48.74 ID:TvVGbXtA0






「その手があったか……!」






5 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/07(火) 22:36:48.32 ID:TvVGbXtA0
そうだ、希望ヶ峰学園に行けるようになればきっとモテモテだ!

なんでこんな簡単な事に気付かなかったんだ俺!

「そうと決まれば早速……!」

その日から俺は希望ヶ峰学園に入学するために色んな事にチャレンジした。

勉強に、スポーツに、とにかく手当たり次第に挑戦し続けて。

その甲斐あって最初に入学した高校は国内有数の進学校。

さらに全国の高校生が受けるテストでもトップクラスの成績になった。

そして……

「……」

【生瀬優様。
あなたを希望ヶ峰学園に【超高校級の優等生】としてスカウトいたします】

「は……はは」

「いよっしゃあああああああっ!!」

【超高校級の優等生】。

それが俺、生瀬 優【ナマセ マサル】の手に入れた超高校級の称号だった。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/07(火) 22:46:51.90 ID:jOa+Dkk0O
エロ漫画でアイドルになればモテると思ってた人思い出した。期待
7 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/07(火) 22:49:10.59 ID:TvVGbXtA0
【希望ヶ峰学園前】

生瀬「やべえやべえ、待ちきれなくて二時間も前に来ちまったよ俺」

まだ校門は閉まったまま……はは、浮かれすぎだな俺!

生瀬「とにかくこれから俺の人生は薔薇色間違いなし!」

そう、下駄箱にラブレターやチョコレートが溢れ!

女の子達が俺を見るだけで黄色い悲鳴をあげる!

生瀬「あはははは、いや、まいっちゃうなマジで!」

とはいえまずはクラスメイトが誰になるかだ。

お楽しみって事でネットには一切触れなかったからワクワクする。

生瀬「やっぱり可愛い女の子がいてほしいよな。後ダチになれそうな男も……」

歩き回ったり、唸ったりしながらもう時間まで一時間。

そして俺はこの希望ヶ峰学園でのクラスメイトと出会う事になる。

1…あ、あれは……まさか!
2…誰か走ってきたな
3…真面目そうな子が来たぞ

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/07(火) 22:49:44.79 ID:jOa+Dkk0O
1
9 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/07(火) 23:01:50.28 ID:TvVGbXtA0
「うわあああんっ、遅刻だよ遅刻〜!」

生瀬「あ、あれは……まさか!」

遠目からもわかる桜色の髪!

遠目からもわかるオーラ!

何より遠目からもわかるあの豊満な胸!

生瀬「う、うららちゃんだと!?」

「はぁ、はぁ……あ、あれれぇ?まだ校門開いてない……」

生瀬「あ、あの……」

「えっ?あっ、もしかしてここの人ですかぁ?」

生瀬「いや、俺は今日からここに入学する……」

「わぁ!じゃあわたしのクラスメイトだねぇ!」

春風「わたし春風うららだよ!よろしくねぇ!」


春風 うらら【ハルカゼ ―――】

【超高校級の動画投稿者】

春風うらら。

そのルックスとスタイルと愛らしい性格で動画投稿の世界に革命を起こした女の子。

何がスゴいってファンのあまりの熱狂ぶりにサーバーがヤバイから彼女のためだけの動画投稿サイトが作られてるレベル。

俺もフラれては彼女に癒されてきた……まさかそんなうららちゃんとクラスメイトになれるなんて!

春風「わわっ、なんで泣いてるのぉ」

生瀬「これは感動の涙なんだ!」

春風「ほへぇー……」

頑張って、よかった……!
10 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/07(火) 23:10:20.62 ID:TvVGbXtA0
春風「じゃあまーくんはすーごく勉強出来るんだ、すごいね〜」

生瀬「……」

うららちゃんにあだ名で呼ばれてるとか俺もしかしてもうすぐ死ぬのか?

春風「でもまさかまだ時間じゃなかったなんてぇ……」

生瀬「あはは、俺なんて二時間も前に来てた」

春風「そうなんだぁ、じゃあわたしとまーくんは仲間だねぇ」

生瀬「……」

ああ、マジで俺どうにかなっちゃいそう……!

もうすぐ時間……こうしてうららちゃんと二人きりなんて今度はいつになるかわからないから噛み締めよう。

キキィ!

生瀬「おっ?」

春風「あれぇ?」

そんな俺の願いは虚しく砕け散った。

生瀬「うわっ!?」

春風「きゃあっ!?」

いきなり車でやって来た連中に、拉致される形で……
11 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/07(火) 23:12:59.82 ID:TvVGbXtA0






プロローグ【新しき生活の始まり】






12 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/07(火) 23:22:49.17 ID:TvVGbXtA0
【???】

生瀬「うっ……」

目を覚ますと、俺は道端に倒れていた。

起き上がって周りを見渡すと木々が立ち並んでいて、どこにいるか判断出来ない。

生瀬「はっ、うららちゃんは!?」

周りにうららちゃんはいない。

近くのどこかに?それとも別の場所か?

生瀬「とにかく、捜さねえと!」

俺は焦るようにその場を駆け出した。

…………

生瀬「あっ、うららちゃん!」

春風「あっ、まーくんだぁ!」

少し道を走るとうららちゃんは見つかった。

どうも誰かと一緒にいたみたいだな。

1…見るからに体育会系って感じの男だ
2…見るからに文系って感じの女の子だ

13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/08/07(火) 23:24:01.75 ID:IiC5zWqP0
2
14 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/07(火) 23:39:14.50 ID:TvVGbXtA0
うららちゃんと一緒にいたのは見るからに文系って感じの女の子だ。

眼鏡としっかり着たベージュのブレザーが真面目な雰囲気を醸し出してる。

「春風さん、お知り合いですか?」

春風「うん!この人がさっき話してたまーくんだよぉ!」

「まーくん……って、それじゃああなたが生瀬優さんですか!?」

生瀬「えっ?そ、そうだけど」

「わ、私は秋津翠と言います!【超高校級の弁論部】として、スカウトされました!」


秋津 翠【アキツ ミドリ】

【超高校級の弁論部】

春風「みーちゃんはえっと、デザート?がすごいんだってぇ」

秋津「春風さん、それを言うならディベートです」

春風「デベート?」

秋津「惜しいです、ディベート」

春風「デイビット?」

秋津「離れてるじゃないですか!?」

生瀬「あの……」

秋津「は、すみません!」

生瀬「いや、いいんだけどさ……なんか俺に対して緊張してない?」

秋津「そ、それは……憧れていましたから」

生瀬「憧れ!?」

秋津「いきなり彗星のように現れて高校生トップの成績まで上り詰めた【超高校級の優等生】……私みたいな人間にはあなたは憧れの的なんです」

生瀬「……」

あっ、これ俺が優等生になった理由知られたら幻滅されるやつだ。

秋津「あの……もしよろしければ、なぜそうなれたのか教えていただけたら」

生瀬「……」

言えるか……!
15 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/07(火) 23:58:32.40 ID:TvVGbXtA0
生瀬「じゃあ、秋津もいきなり拉致されたわけか」

秋津「はい……車に乗せられて、眠らされて……お二人と同じですね」

春風「なんでこんな事になっちゃったんだろうねぇ……」

その後少し話し合った俺達の空気はあまりいいとは言えなかった。

俺が憧れらしい秋津も冷静になったのか暗いしな……

生瀬「とにかくここから移動しよう。もしかしたら俺達以外にも拉致された人がいるかもしれない」

春風「はーい」

秋津「わかりました!」

生瀬「……」

こんな状況じゃなかったら両手に花で最高だってのに……!

俺が先導する形で道を進んでいく。

拉致された事といい、この道に人の手が入ってるっぽい事といい……なんかキナ臭いんだよな。
16 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/08(水) 00:35:09.85 ID:TYhfLd4A0
時間も遅いので中断。

また明日というか今日に続きをします。
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/08(水) 05:53:32.39 ID:6PgyxrbWo
なんの魅力もないオリキャラなんか見たくないわ
既存キャラ出せ
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/08(水) 08:45:00.10 ID:hIeNZB9p0
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/08(水) 09:09:05.30 ID:llEgPtFj0
愛書以外のオリロンいらね
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/08(水) 12:03:01.77 ID:anLnDD0wO
21 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/08(水) 21:53:40.95 ID:TYhfLd4A0
それからしばらく歩いていると、開けた場所に出た。

そこにはつり橋がかかっていて、その先に大きな屋敷が建っている。

つり橋の下はかなり深いのか底が全く見えない……

春風「おっきいお屋敷だぁ」

秋津「誰かいるかもしれませんね」

生瀬「だな」

春風「わたし先に行くねぇ〜」

うららちゃんは怖くないのか、走って屋敷に向かっていく。

……あれ?このつり橋。

秋津「は、春風さん!走ったら危ないですよ!」

生瀬「いや、少なくとも橋が落ちる心配はなさそうだ」

秋津「えっ?」

生瀬「このつり橋……木で出来てるように見せかけてあるけど鉄の橋だよ」

あんだけ走って揺れないんだもんな……おかしいと思ったよ。

秋津「さ、さすが【超高校級の優等生】……冷静です」

生瀬「いやいや、男だから格好つけたいだけだ」

……本当は走るうららちゃんの揺れる胸を何とか後ろから見ようとして気付きました!

生瀬「とにかく俺達も行こう」

秋津「は、はい」

うららちゃんを追いかけて俺と秋津も橋を渡って屋敷に向かう。

すると、そこには……

「いや、本当に大丈夫か?」

「きゅう……」

知らない男の足元でうららちゃんが倒れていた。
22 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/08(水) 22:15:09.02 ID:TYhfLd4A0
生瀬「なっ!?」

秋津「あなた、春風さんに何を!?」

「待て待て!誤解だ誤解!オレがここにいたらこの子がぶつかってきたんだよ!」

春風「お星様がみえるよぉ……」

生瀬「なんだ……うららちゃんはドジだなぁ」

秋津「ごめんなさい……勘違いしてしまったみたいで」

「いやいや、オレだって同じ現場見たら詰め寄ってんだろうし気にすんなって!」

生瀬「……ところで一つ聞きたいんだけど、そっちはこの屋敷の住人か?」

「オレはこの屋敷とは……というか、ここがどこかもわかんないんだよ。逆にここがどこか教えてくれないか?」

秋津「生瀬さん、この人」

生瀬「多分俺達と同じだろうな……」

「???」

生瀬「事情は後で話すよ。俺は生瀬優、そっちの名前聞いてもいいか?」

「おぉ、そうだな!」

宮崎「オレは宮崎克彦!ハンドボールやってんだ!」

宮崎 克彦【ミヤザキ カツヒコ】

【超高校級のハンドボール選手】

秋津「ネットの希望ヶ峰学園のスレッドで話題になっていましたね。高校生でありながら海外でスカウトされるほどのハンドボール選手がいるって」

生瀬「そうなのか……俺はネット断ってたからそこんとこ疎いんだよ」

まあ、上下半袖のジャージから体育会系な気はしてたけど。

宮崎「まあ、俺はハンドボール始めた経緯が経緯だからあんま胸張れないんだけどな」

……んっ?

なんだ、この宮崎から感じる……

生瀬「宮崎」

宮崎「なんだ生瀬?」

生瀬「お前の人生最大の目標は?」

宮崎「……!まさか」

生瀬「よし、その反応で想像はついたが一応同時に言うか」

宮崎「おう、せーの」


生瀬・宮崎「「モテたい!」」
23 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/08(水) 22:26:06.02 ID:TYhfLd4A0
生瀬「やっぱりそうか!こんなところでモテるために超高校級になるような仲間に会えるなんてな!」

宮崎「オレもビックリだ!ちなみに生瀬はなんでスカウトされた?」

生瀬「聞いて驚け【超高校級の優等生】だ!」

宮崎「マジか!?オレなんてハンドボール一本だってのにすげえな!」

生瀬「いやいや、一本でそこまで来た宮崎もすげえよ!」

宮崎「なんかオレ達仲良くなれそうじゃないか!これからよろしく頼むぜ!」

生瀬「おうよ!お互いにモテ街道を闊歩しようぜ!」


秋津「モテる、ため……?」


生瀬「……あ゛っ」

しまった……仲間がいた嬉しさで秋津に暴露しちまったぁ!?

秋津「こ、こんな、不純な動機の人に、私は負けて、あまつさえ、憧れて……」

ドン引かれてる!すっげえドン引きされてるぞこれ!

秋津「最悪ですっ……!」

ああ、懐かしいなこの冷ややかな目……

宮崎「えっと……もしかして悪いことしたか?」

生瀬「いや、いずれバレてたからいいんだ……」

もうあんな憧れの眼差しを向けてくれないのはちょっと……いや、かなり辛いけどな!
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/08(水) 23:30:08.43 ID:qklQhKG10
どうせならコンマで判明するかどうかやってほしかったよ
25 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 12:41:47.26 ID:P39P3PQA0
生瀬「それで、宮崎は屋敷の前に立って何してたんだ?」

あれから秋津と目を覚ましたうららちゃんが宮崎と自己紹介を交わし、一段落ついたところで俺は話を切り出す。

黙ってたままだと秋津の視線が痛いんだ……

宮崎「入った方がいいのか迷ってたんだよ。ここがどこかもわかんないとはいえ人の家だろ?」

生瀬「確かに……ちょっと躊躇うかもな」

宮崎「あとそこの扉、鍵開いてるっぽいんだよ……だから余計にな」

秋津「ではまずは家人がいるか確認を」

春風「お邪魔しまーす!」

生瀬「……」

宮崎「……」

秋津「……」

うららちゃんは物怖じしないなぁ……

もう迷っていても仕方がないという事で俺達も屋敷の中に。

そこには、うららちゃんと十二人の人間がいた。

春風「みんな、この人達もわたし達と同じだってぇ」

「ほほう、また新しい贄が四人も」

「ますますこの状況がキナ臭くなってきたわね」

生瀬「……」

どうも見た限りは個性的な面子揃い……これはもしかすると。

「ねぇ、さっきも言ったけど全員自己紹介しない?誰が誰かわからない曖昧なままなんて嫌なんだけど」

「賛成だ。お互いの素性を知るのは悪くあるまい」

どうやら自己紹介をする流れになったみたいだな。

1…着物を着た子とうららちゃんが話してる
2…宮崎と話してる奴テレビで見たことあるな
3…おいおい、秋津が言い寄られてるぞ
4…おどおどしてるけどあいつ、大丈夫なのか?
5…あそこにいるの……ヤクザじゃないよな?
6…あのエプロンを着けた子話しやすそうだ
7…自己紹介提案した子に話しかけてみるか
8…隅でうずくまってる子がいる……
9…花火に火をつけようとしてるのがいるぞ!?
10…あの子周りを観察してるのか?
11…あいつ、さっき贄とか言ってたよな
12…少し喉渇いたな……

26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 12:51:53.39 ID:BFH6qd3N0
12
27 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 13:09:52.33 ID:P39P3PQA0
生瀬「少し喉渇いたな……」

そういえばここに拉致される前コンビニで買ったジュースまだ中身あったな。

生瀬「えっと……あったあった」

「あっ」

生瀬「んっ?」

ポケットに突っ込んであったペットボトルを取り出すと、小さな声があがる。

声の方を見てみると丸い眼鏡をかけた女の子が、すぐそばにいた。

生瀬「うおっ!いつの間に!?」

「それ……」

生瀬「えっ?このジュース?」

「それについてるの……」

生瀬「あ、ああ、このメーカーとコラボしてるアニメのフィギュアか」

「欲しい」

生瀬「は?」

「それ欲しい!ちょうだい!」

な、なんだこの子?

生瀬「まあ、別に俺は集めてないし欲しいなら……ほら」

「……ありがとう!」

生瀬「ところで……」

「あっ、名前?」

「ボクは仙道志帆。【超高校級のマニア】って言われてるよ」


仙道 志帆【センドウ シホ】

【超高校級のマニア】


マニア……そういえば前に女子高生で色々なグッズを集めてるマニアがいるって聞いた事がある。

もしかしてこの子がそうなのか?

仙道「これでコンプリートに近付いたよ……ありがとう生瀬君」

生瀬「あれ、名前教えたか?」

仙道「クラスメイトは全員顔と名前は把握してあるから」

生瀬「な、なるほど」

これもマニアのなせる技……なのか?
28 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 13:11:37.91 ID:P39P3PQA0
生瀬「マニアって凄いんだな」

あの情熱は俺には真似できそうにない……


1…着物を着た子とうららちゃんが話してる
2…宮崎と話してる奴テレビで見たことあるな
3…おいおい、秋津が言い寄られてるぞ
4…おどおどしてるけどあいつ、大丈夫なのか?
5…あそこにいるの……ヤクザじゃないよな?
6…あのエプロンを着けた子話しやすそうだ
7…自己紹介提案した子に話しかけてみるか
8…隅でうずくまってる子がいる……
9…花火に火をつけようとしてるのがいるぞ!?
10…あの子周りを観察してるのか?
11…あいつ、さっき贄とか言ってたよな

29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 13:13:02.86 ID:Kl4YbQBuO
3
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 13:13:10.34 ID:7t05YbmLO
5
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/10(金) 13:13:26.72 ID:m6nJoZjl0
クソスレ
32 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 13:57:20.48 ID:P39P3PQA0
秋津「あの、私そういうのは」

「オイオイ、せっかくなんだから仲良くしようって言ってるだけじゃないか」

秋津「ですから、それはあなたと二人でじゃなくても」

「そう言わないでくれって!大丈夫大丈夫、すぐに」

生瀬「はいはい、そこまで」

秋津「あっ」

「ああん?なんだオマエ邪魔すんなよ」

生瀬「嫌がってる女の子をほっとけるほど、俺は薄情じゃないんだよ」

秋津「……生瀬、さん」

このチャラチャラした格好……間違いない、こいつは女の子をとっかえひっかえしているような奴。

つまり俺の敵だ!

「生瀬?ちっ、ネットにあったユートーセー様かよ!」

生瀬「その優等生様だよ!なんか文句あっか……ってそういえばお前誰だ?」

「けっ!」

「唄川黄泉だ!男には二度は名乗らねえからな!」


唄川 黄泉【ウタカワ ヨミ】

【超高校級の詩人】


秋津「えっ、唄川……あの超高校級の詩人の……」

生瀬「詩人?」

唄川「へっ!オレサマだって詩なんてダセェもんやめてやりてえよ!」

唄川「オレサマはDJの才能が欲しかったってのに……!」

諦めたのか気分を害したのか、唄川はその場から離れていく。

あのチャラ男が詩人か……世の中歯車が一致してない事もあるもんだな。

秋津「あの……」

生瀬「おっ、秋津大丈夫か?」

秋津「は、はい、ありがとうございました」

生瀬「いいって、さっきも言ったけど嫌がってる女の子をほっとけるほど薄情じゃないし、それによく考えたら」

秋津「よく考えたら?」

生瀬「今のって結構ポイント高かったよな!」

秋津「……」

生瀬「あれ?」

秋津「最悪ですっ」

生瀬「なんでだ!?」
33 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 13:59:25.31 ID:P39P3PQA0
生瀬「うーん、失敗したみたいだ……」

まあ、助けられたならそれでいいんだけどな。

1…着物を着た子とうららちゃんが話してる
2…宮崎と話してる奴テレビで見たことあるな
3…おどおどしてるけど、あいつ大丈夫なのか?
4…あそこにいるの……ヤクザじゃないよな?
5…あのエプロンを着けた子話しやすそうだ
6…自己紹介提案した子に話しかけてみるか
7…隅でうずくまってる子がいる……
8…花火に火をつけようとしてるのがいるぞ!?
9…あの子周りを観察してるのか?
10…あいつ、さっき贄とか言ってたよな


34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 13:59:49.55 ID:URT3mTRH0
35 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 14:44:48.84 ID:P39P3PQA0
「あ、あの……ううっ」

生瀬「……」

まともに声かけられてないな……

生瀬「なあ」

「ひっ!?は、ははい、なんでしょうか!」

生瀬「そんな緊張しなくていいっての。自己紹介したいだけだから」

「あ、ああ、は、はい」

生瀬「俺は生瀬優。【超高校級の優等生】として希望ヶ峰にスカウトされた」

「あ、あの……僕は……僕は……」ゴソゴソ

生瀬「……?」

鞄から何か取り出して……なんだ、ボードか?

「…………」

生瀬「どうした?」

「うるっせえ!こっちにはこっちのタイミングがあんだよ!」

生瀬「!?」

「いいかよく聞きやがれ!僕は板橋翔!世界最高のボーダーだ!」


板橋 翔【イタバシ カケル】

【超高校級のボーダー】

生瀬「板橋翔……確かボードを使う競技ならなんでもトップになってきたとか聞いた事があるな」

板橋「そういう事だ!普段はあんなだがボードさえ持てば僕は無敵!最強!あっ!?」

あっ、ボード落とした……

板橋「あっ、ああ、ごめんなさい!生意気な口叩いてごめんなさい!」

生瀬「……」

もはや二重人格だな……
36 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 14:46:47.96 ID:P39P3PQA0
生瀬「変わった奴だったな……」

いや、他も似たような感じか。

1…着物を着た子とうららちゃんが話してる
2…宮崎と話してる奴テレビで見たことあるな
3…あそこにいるの……ヤクザじゃないよな?
4…あのエプロンを着けた子話しやすそうだ
5…自己紹介提案した子に話しかけてみるか
6…隅でうずくまってる子がいる……
7…花火に火をつけようとしてるのがいるぞ!?
8…あの子周りを観察してるのか?
9…あいつ、さっき贄とか言ってたよな

37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 14:49:51.82 ID:SV5RvlvDO
6
38 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 15:26:30.13 ID:P39P3PQA0
「はぁぁ……」

鉢巻きを巻いた女の子が隅でうずくまってため息を吐いている。

話しかけにくいな……

「……」

生瀬「!?」

いつの間に振り向いて……!

「さっきから見てるけど何か用?」

生瀬「いや……自己紹介でも」

「自己紹介、自己紹介……はあ」

「玉菱花耶」


玉菱 花耶【タマビシ ハナヤ】

【超高校級の花火師】


生瀬「俺は生瀬優だ、よろしくな」

玉菱「……よろしく、ねぇ」

生瀬「?」

玉菱「どうせよろしくしたらあっさり捨てるんでしょ……アタシの作る花火みたいに一時期だけチヤホヤしてさ」

生瀬「いや、玉菱?」

玉菱「いいの、自分が一番よく自分を知ってるからさ……はあ」

な、なんだこのネガティブ具合は……

花火を作るって事は花火師だよな……それにしては、その湿っぽいな……
39 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 15:27:37.00 ID:P39P3PQA0
生瀬「なんだかイメージを崩された気分だ」

いや、人それぞれだからああいう花火師もありなのか……?

1…着物を着た子とうららちゃんが話してる
2…宮崎と話してる奴テレビで見たことあるな
3…あそこにいるの……ヤクザじゃないよな?
4…あのエプロンを着けた子話しやすそうだ
5…自己紹介提案した子に話しかけてみるか
6…花火に火をつけようとしてるのがいるぞ!?
7…あの子周りを観察してるのか?
8…あいつ、さっき贄とか言ってたよな

40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 15:29:30.56 ID:URT3mTRH0
41 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 15:50:23.60 ID:P39P3PQA0
春風「わぁ、わぁ、綺麗な字だぁ!」

「当たり前よ。私を誰だと思っているの」

春風「先生!」

「……まあ、間違ってはいないけれど」

なんだか打ち解けてるな……さすがうららちゃん。

春風「まーくん!まーくんも自己紹介しようよ!」

生瀬「ああ、うん。俺は生瀬優、【超高校級の優等生】だ」

「私は垣原錫璃。【超高校級の書道家】よ」


垣原 錫璃【カキハラ スズリ】

【超高校級の書道家】


春風「すずちゃんはね、すーごく字が上手なんだよ!」

垣原「当たり前じゃない。私は書道家よ?」

春風「それに小さな子供達に字も教えてるんだって、すごいよねぇ」

垣原「優れた者が教えを授けるのは当然でしょう?そして私は優れた者だから」

凄い自信家だな……こういう性格だと少なからず敵を作りやすいもんだけど。

春風「さすがすずちゃん!」

垣原「ふふっ」

うららちゃんとは上手く噛み合うみたいだ。

……あれ?俺蚊帳の外じゃないか?
42 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 15:52:14.66 ID:P39P3PQA0
仲良き事はいいこと……いや、だけど。

生瀬「放置はやっぱりキツいな……」

1…宮崎と話してる奴テレビで見たことあるな
2…あそこにいるの……ヤクザじゃないよな?
3…あのエプロンを着けた子話しやすそうだ
4…自己紹介提案した子に話しかけてみるか
5…花火に火をつけようとしてるのがいるぞ!?
6…あの子周りを観察してるのか?
7…あいつ、さっき贄とか言ってたよな

43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 15:52:59.71 ID:/W0Uku6T0
44 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 16:17:30.84 ID:P39P3PQA0
自己紹介を提案した子に話しかけてみるか。

生瀬「なあ、自己紹介いいか?」

「オッケーだよ。それじゃあ君からどうぞ」

生瀬「俺は生瀬優、【超高校級の優等生】だ」

「私は白樺黒乃。【超高校級の審判】だよ」


白樺 黒乃【シラカバ クロノ】

【超高校級の審判】


生瀬「超高校級の審判?」

審判の超高校級ってどんなものなんだ?

白樺「私は公正をモットーにしててね。白か黒か曖昧なものは全部はっきりさせないと気が済まないの!」

白樺「だから頼まれたスポーツとかの審判で不正とか徹底的に暴いて暴いて暴いて暴きまくってたら」

白樺「なんか【超高校級の審判】とか呼ばれるようになったわけなんだよね」

生瀬「……」

な、なんというか、随分凄い展開で超高校級になったんだな……

白樺「だから生瀬だっけ?」

白樺「もし何かあったら白黒はっきりさせるからそのつもりで」

生瀬「……」

怖っ!?
45 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 16:19:43.95 ID:P39P3PQA0
生瀬「怖い怖い……」

白樺の前で下手な事は出来ないな……

1…宮崎と話してる奴テレビで見たことあるな
2…あそこにいるの……ヤクザじゃないよな?
3…あのエプロンを着けた子話しやすそうだ
4…花火に火をつけようとしてるのがいるぞ!?
5…あの子周りを観察してるのか?
6…あいつ、さっき贄とか言ってたよな

46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/10(金) 16:19:56.69 ID:2r5fJ3u6O
4
47 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 16:49:27.07 ID:P39P3PQA0
ジジジ……

生瀬「……?」

なんだ、少し焦げ臭い……

「ククク……」

……おいおいおいおい!

あいつ、花火に火をつけてるぞ!?

生瀬「何してるんだ!?」

「なんだ、見てわからないのか!?」

「今から盛大に花火を爆発させるところだ!楽しいぞっ、実に楽しいっ!」

生瀬「爆発って何考えて……」

「考える!?ククク、何も考える必要はない!」

「この爆羅弾!己の本能に従い全てを爆破させるまでだ!」

爆羅 弾【バクラ ダン】

【超高校級の爆弾魔】

爆羅弾……聞いた事がある。

ビルの解体や撮影に使う爆薬を扱わせたら一級品。

だけどテロリストに爆弾を流したり、自分でも爆破テロを引き起こしてるって噂もある危険人物……!

バシャアッ

爆羅「……」ポタポタ

生瀬「なっ……」

爆羅に水が……いったい誰が。

玉菱「……」

玉菱?

玉菱「……うるさい」

爆羅「ククク、なんだ同じ爆破仲間じゃないか」

バシャアッ

玉菱「うるさいって言った!」

爆羅「……」ポタポタッ

玉菱がなんで……花火を変に使われるのが嫌だったのか?

爆羅「感情の爆発、それもまたいい爆発だ……ククク」
48 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 16:53:29.32 ID:P39P3PQA0
生瀬「玉菱があんなになるなんてな」

爆弾魔の噂がある爆羅と相性が悪いのは当然か……

1…宮崎と話してる奴テレビで見たことあるな
2…あそこにいるの……ヤクザじゃないよな?
3…あのエプロンを着けた子話しやすそうだ
4…あの子周りを観察してるのか?
5…あいつ、さっき贄とか言ってたよな

49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 16:54:00.00 ID:qeNdcgUG0
2
50 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 17:14:13.02 ID:P39P3PQA0
「…………」

あそこにいるの、ヤクザじゃないよな……?

「なあ」

生瀬「な、なんだ!?」

「そんなに怯えなくてもいい……私はヤクザじゃなければ人を殺した事もない」

生瀬「そ、そうなのか……ってなんでわかったんだ?」

「慣れている……そういう目で見られるのはな」

「私は須田炎斗。スタントマンをしている者だ」

須田 炎斗【スダ エント】

【超高校級のスタントマン】


スタントマンだったのか……

生瀬「俺は生瀬優。えっと、よろしくな」

須田「ああ。近寄りがたいかもしれないが、よろしく頼む」

第一印象は怖いけど話してみると雰囲気は柔らかいな。

生瀬「……」

だけどサングラスにスーツはやっぱり勘違いされるんじゃないか……?
51 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 17:16:34.92 ID:P39P3PQA0
生瀬「話せばまともなんだけどな……」

やっぱり格好が問題だよなぁ……

1…宮崎と話してる奴テレビで見たことあるな
2…あのエプロンを着けた子話しやすそうだ
3…あの子周りを観察してるのか?
4…あいつ、さっき贄とか言ってたよな

52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 17:19:07.92 ID:SV5RvlvDO
53 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 17:33:52.10 ID:P39P3PQA0
「これで全ての舞台は整う……」

あいつ、さっき贄とか言ってたよな……

「おや、何かご用かな?」

生瀬「自己紹介いいか?」

「ああ、なるほどなるほど……真名とはまた大層な貢ぎ物だ」

「我が名は白龍朱玄……なに、しがない呪い師よ」


白龍 朱玄【ハクリュウ シュゲン】

【超高校級の呪い師】


白龍「我が呪いは効くと評判でな……どうだ?一つ貴様も呪ってやろうか」

生瀬「いや、いい」

白龍「なんだ、様々な者たちが我が呪いを求めているというのに」

どうにも胡散臭いんだよこいつ……

白龍「気が変わったらいつでも言うがいい……存分に呪ってやろう」

絶対に気は変わらない……!
54 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 17:34:47.72 ID:P39P3PQA0
ああいうのもいるんだよな。

生瀬「まあ、世の中広いからな……」

1…宮崎と話してる奴テレビで見たことあるな
2…あのエプロンを着けた子話しやすそうだ
3…あの子周りを観察してるのか?

55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 17:39:07.84 ID:qeNdcgUG0
2
56 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 17:53:27.96 ID:P39P3PQA0
「はじめまして」

生瀬「あ、ああ、はじめまして」

「自己紹介だったよね?ワタシ田部井陽子って言います」


田部井 陽子【タベイ ヨウコ】

【超高校級の栄養士】


生瀬「生瀬優、よろしくな田部井」

田部井「はい、よろしくね」

生瀬「……」

このほんわかした雰囲気、やっぱり話しやすそうだっていうのは間違いなかったな。

田部井「私栄養士してるから、ご飯の事とかで悩みがあったら相談してね?」

生瀬「ありがとう。その時は頼らせてもらうかな」

田部井「喜んで」

57 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 17:54:38.08 ID:P39P3PQA0
生瀬「田部井、いい子そうだな」

ああいう子がいるとやっぱり嬉しいもんだよな!

1…宮崎と話してる奴テレビで見たことあるな
2…あの子周りを観察してるのか?

58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/10(金) 17:55:00.61 ID:2r5fJ3u6O
1
59 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 18:36:35.78 ID:P39P3PQA0
宮崎「はははっ、やっぱり面白い奴だな!」

「そりゃそれがワイの仕事やからな!」

生瀬「宮崎」

宮崎「おぉ、生瀬」

「なんや、知り合いか?」

宮崎「外で知り合ったばかりだけどな!」

「それワイとほとんど変わらんやん!っとと、自己紹介やったな」

「ワイは渡会桂馬や!よろしく頼むわ!」


渡会 桂馬【ワタライ ケイマ】

【超高校級の芸人】


渡会桂馬といったら今テレビで引っ張りだこの高校生お笑い芸人だ。

それは何十年に一度の逸材と言われるお笑い界の希望の星だとか。

生瀬「生瀬優だ。よろしくな渡会」

渡会「おうおう、ちなみに生瀬……お前モテたいらしいな?」

生瀬「宮崎から聞いたのか?」

渡会「まあな!で、ワイは嬉しいんや」

生瀬「嬉しい?」

渡会「仲間が見つかってな」

生瀬「まさか!」

宮崎「渡会もオレ達と同じ動機でここまで来たんだってよ!」

渡会「ワイはムードメーカーやったからな!笑いをとるのを突き詰めていく内にこんな立場になったわけや」

生瀬「そうかそうか、まさか渡会も仲間だったなんてな」

宮崎「よっし、せっかくこうして集まったんだ!頑張ってモテようぜ!」

生瀬「おう!」

渡会「もちのろんや!」
60 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 18:46:37.19 ID:P39P3PQA0
「……」

なんだあの子……俺達を観察してるのか?

生瀬「あの、何をしてるんだ?」

「……んっ?」

↓のコンマが高いほど……
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 18:50:48.81 ID:ewLB11rQO
62 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 19:13:18.23 ID:P39P3PQA0
80以上のため……

「結婚しましょう」

生瀬「はわあ!?」

な、なんだ!?何が起きた?

今俺はプロポーズされたのか!?なんで!?どうして!?

「あっ、ごめんなさい。つい口が滑っちゃって」

「わたくし草津涼子と申します。旅館で若女将をしております」


草津 涼子【クサツ リョウコ】

【超高校級の若女将】


草津「あなた様の名前も教えていただけます?旦那様」

生瀬「な、生瀬優……」

草津「旦那様らしいいいお名前……」

生瀬「あの、待って、旦那様ってなんだ!?」

草津「まあ、先ほど申し上げたではありませんか。わたくしと結婚しましょうと」

生瀬「そもそもそんなプロポーズされるような事した覚えないぞ!?」

草津「それはそうでしょう、わたくしと旦那様は先ほど会ったばかりなのですから」

生瀬「意味が、わからない……」

草津「わたくし旅館の一人娘なんです。ですから将来的に結婚しなければならなくて」

生瀬「はあ……」

草津「それで万が一にも失敗があってはならないので、毎日殿方を見る目だけは鍛えてまいりました」

生瀬「……要するに?」

草津「一目惚れです……旦那様」ピトッ

生瀬「ぶほぉ!?」

待て待て待て待て!確かに俺はモテたいとは言ったが心の準備という物があってだな!

あっ、柔らかい、いい匂いする……って待て俺!落ち着け俺!

生瀬「と、とにかくだな草津!俺は……」

草津「涼子」

生瀬「は?」

草津「涼子とお呼びください、旦那様」

生瀬「……」

俺、耐えられるかな……
63 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 19:16:21.49 ID:P39P3PQA0
一度ここまで。

プロフィールをまとめたいと思います。
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 19:25:57.35 ID:SOPWfgXGO
おつおつ
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 19:42:48.28 ID:SV5RvlvDO
一旦乙
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 19:47:29.23 ID:3sMZeUKL0
一旦乙!
あとひとつ突っ込ませて、いきなり主人公の欲望満たされかけてんじゃねえかよ!
67 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 20:09:36.43 ID:P39P3PQA0
【生徒表】

【男子】

名前…生瀬 優《ナマセ マサル》
才能…【超高校級の優等生】
身長…178cm 体重…63kg 胸囲…85cm

名前…宮崎 克彦《ミヤザキ カツヒコ》
才能…【超高校級のハンドボール選手】
身長…185cm 体重…79kg 胸囲…87cm
生瀬への第一印象…【よろしくな!一緒にモテようぜ!】

名前…唄川 黄泉《ウタカワ ヨミ》
才能…【超高校級の詩人】
身長…172cm 体重…60kg 胸囲…77cm
第一印象…【邪魔しやがって……!】

名前…板橋 翔《イタバシ カケル》
才能…【超高校級のボーダー】
身長…163cm 体重…54kg 胸囲…78cm
第一印象…【ご、ごめ……なんて無敵の僕が言うかよ!】

名前…爆羅 弾《バクラ ダン》
才能…【超高校級の爆弾魔】
身長…182cm 体重…70kg 胸囲…80cm
第一印象…【お前はどんな爆発を見せてくれるかな】

名前…須田 炎人《スダ エント》
才能…【超高校級のスタントマン】
身長…190cm 体重…85kg 胸囲…89cm
第一印象…【慣れているから気にするな】

名前…白龍 朱玄《ハクリュウ シュゲン》
才能…【超高校級の呪い師】
身長…177cm 体重…57kg 胸囲…70cm
第一印象…【いつでも呪ってやる】

名前…渡会 桂馬《ワタライ ケイマ》
才能…【超高校級の芸人】
身長…175cm 体重…66kg 胸囲…82cm
第一印象…【モテへん仲間がおって嬉しいわ!】
68 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 20:44:19.48 ID:P39P3PQA0
名前…春風 うらら《ハルカゼ ウララ》
才能…【超高校級の動画投稿者】
身長…164cm 体重…55kg 胸囲…110cm
生瀬への第一印象…【まーくん!】

名前…秋津 翠《アキツ ミドリ》
才能…【超高校級の弁論部】
身長…158cm 体重…43kg 胸囲…84cm
第一印象…【憧れの人……でした】

名前…仙道 志帆《センドウ シホ》
才能…【超高校級のマニア】
身長…160cm 体重…45kg 胸囲…80cm
第一印象…【頼めば色々くれそうだ】

名前…玉菱 花耶《タマビシ ハナヤ》
才能…【超高校級の花火師】
身長…183cm 体重…73kg 胸囲…87cm
第一印象…【ああいう優等生が実際は一夏のとかってポイするのよ……】

名前…垣原 錫璃《カキハラ スズリ》
才能…【超高校級の書道家】
身長…152cm 体重…41kg 胸囲…79cm
第一印象…【あまり印象がないのよね】

名前…白樺 黒乃《シラカバ クロノ》
才能…【超高校級の審判】
身長…168cm 体重…55kg 胸囲…74cm
第一印象…【優等生なら真面目だよね?】

名前…田部井 陽子《タベイ ヨウコ》
才能…【超高校級の栄養士】
身長…167cm 体重…53kg 胸囲…88cm
第一印象…【ご飯どれだけ食べてくれるかな?】

名前…草津 涼子《クサツ リョウコ》
才能…【超高校級の若女将】
身長…158cm 体重…47kg 胸囲…92cm
第一印象…【式はいつにしましょうか?旦那様】
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 20:48:10.57 ID:Akt02g1m0
交流を深めるとしたら男子は宮崎、須田、渡会
女子は春風、仙道、田部井、草津(と秋津)あたりかな?
個人的主観だけど……
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 20:49:44.48 ID:29YxFFB0O
春風ちゃんおっぱいでかすぎィ!
赤松入間どころか身長差込みでさくらちゃんも越えてそう
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 20:53:06.94 ID:di89h/bH0
>>69
単純にお前の好みの奴あげてるだけじゃん
とりあえず交流安価のときは>>69で出ているキャラ以外を選ぶことにするわ
72 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 21:06:23.99 ID:P39P3PQA0
宮崎「……」

渡会「……」

生瀬「……」ダラダラ

草津「旦那様、汗をお拭きしますね」

生瀬「へあ!?お、おぉ……ありがとうな草……」

草津「……」ウルッ

生瀬「りょ、涼子」

草津「はい旦那様」

宮崎「……」チラッ

渡会「……」コクッ

生瀬「……」

痛い、モテたい同盟をさっき組んだばかりの二人の視線が痛い……!

渡会「なあなあ草津ちゃん。ちょっと生瀬借りてもええか?」

宮崎「ちょっと男同士の話をしたいからさ」

草津「あっ、はい、わかりました。旦那様、行ってらっしゃいませ」

生瀬「あ、ああ……」

半ば引き摺られるように隅に連れていかれる俺。

草……涼子、頼むから手を振らないで……ますます刺激してるから!
73 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 21:11:12.60 ID:P39P3PQA0
渡会「おうおう、どういう事やワレ」

宮崎「説明してくれよ生瀬……!」

生瀬「俺が聞きたいわ!何がどうしてこんな事になった!?」

渡会「ワイらが知るか!モテたい同盟を組んですぐあんなかわいこちゃんに気に入られおってからに!」

宮崎「どうしたらオレ達もそんな風になれるんだ!?」

生瀬「それこそ知るかぁ!一目惚れされたのなんか初めてなんだよ!」

渡会「一目惚れやとぉ!?」

玉菱「アンタ達なんでここで騒ぐのよ……」


春風「楽しそうだねぇ」

秋津「羨ましくはないですが」
74 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 21:33:21.41 ID:P39P3PQA0
白樺「はいはい!ちょっと注目!」

宮崎と渡会に締め上げられていた俺の耳に白樺の声が届く。

二人もそれに反応したのかなんとか解放された……ひどい目にあった。

白樺「とりあえず互いの素性ははっきりしたね?じゃあ次に質問なんだけど誰かここがどこだかわかる?」

須田「その言葉に答えられる人間はいないのではないか?ここに来た経緯を考えるとな」

田部井「じゃあやっぱりみんな無理やりここに連れてこられたのかな?車に無理やり押し込まれて」

仙道「ボクなんてその時集めてたカードを落としたよ……ああ、腹が立つ……」

爆羅「ククク、俺は違うな」

須田「私もどうやら違うようだ」

板橋「えっ、えっ?」

爆羅「俺は喫茶店で茶を飲んでたらいきなり眠くなった」

須田「私もロケ中に出されたお茶を飲んだら眠くなり、気が付いたらここにいた」

須田と爆羅……スタントマンと爆弾魔を無理やり拉致するのは難しいと考えたのか?

宮崎「オレは舐められてたって事か……」

生瀬「……」

宮崎のそんな呟きに、俺は残念ながら答える術はなかった。
75 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 21:49:43.82 ID:P39P3PQA0
白樺「これで確定だね……私達は誘拐された」

玉菱「誘拐……」

唄川「ふざけんなよ!いったいどこのどいつがそんな事しやがった!」

渡会「はぁ、仮にも【超高校級】十六人も誘拐なんて欲張りな犯人やなぁ」

春風「欲張り?」

渡会「そりゃ誘拐の目的ゆうたら身代金やろ?ここにおる全員の価値を考えてみい」

垣原「私一人で数億はくだらないわね」

秋津「おそらく途方もない額にはなるでしょうね……」

白龍「ふっ、犯人にはとびきりの呪いをくれてやるとしよう」

草津「身代金だなんてようやく実家を建て直したのに……」

身代金目当ての誘拐。

普通ならそれ以外ないんだろうけど……なんなんだ?

心のどこかで本当にそうなのかって警鐘が鳴ってるのは……
76 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 22:25:31.35 ID:P39P3PQA0
ピンポンパンポーン……

生瀬「……!」

俺達が話し合うなか、いきなり鳴り響いたチャイム。

それがこれから始まる長く辛い日々の始まりになるなんて……俺は知るよしもなかった。

「皆様お待たせいたしました!」

「これより開会式を執り行いたいと思います!」

渡会「な、なんや?このふざけた放送は」

垣原「よくはわからないけれど、穏やかではなさそうね」

白龍「おおう、渦巻いている。闇と狂気の渦がこの屋敷を取り囲んでいる……」

宮崎「なんだよそれ!」

草津「旦那様、怖いです……」

生瀬「あ、ああ……」

秋津「……」

須田「……何か聞こえるぞ」

爆羅「ククク、これはいい爆発が起きそうだ……」

須田の言う音がどんどん近付いてくるのがわかる。

そしてその音が俺達のいるこの場所の近くまで来て……

「お待たせー!」

白と黒に分かれた熊が……俺達の前に現れた。
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 22:26:39.47 ID:Akt02g1m0
声はどっちでも合いそう。このスレだと
78 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/10(金) 22:58:44.26 ID:P39P3PQA0
「いやいや、みんなきちんと揃ってるね!ボクは本当に嬉しいよ!」

白樺「なに、この熊……」

「ボク?ボクはモノクマ!」

モノクマ「この屋敷の管理人であり、この一帯の地主であり」

モノクマ「これからオマエラが始める共同生活の責任者なのでーす!」

生瀬「共同生活だと?」

この熊……モノクマは俺達に共同生活をさせるために誘拐したっていうのか?

唄川「共同生活だぁ?どういう事か説明しろや!」

モノクマ「共同生活は共同生活だよ!オマエラはこれからこの山で共同生活を送っていただきます!」

春風「えぇー、共同生活は楽しそうだけどいきなり言われても服とか用意してないよぉ」

モノクマ「ご安心ください!きちんと服とかはこちらで用意しておいたから!」

春風「ならよかったぁ」

秋津「よくないです!あんな拉致のような事をして共同生活なんて普通じゃありません!」

白龍「ふむふむ……喪野熊とやら、その共同生活はいつまで続くのかな?」

モノクマ「一生です!」

板橋「は!?」

田部井「それって、私達もう帰れないって事……?」

モノクマ「そうだね、このままだとこの山から帰ることは出来ません!」

爆羅「ククク、どうやら帰る方法自体はあるようだな」

渡会「なんやそれ!あるならさっさと教えんかい!」

モノクマ「うぷぷ、それはね」

モノクマ「人を殺す事でーす!」
79 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/11(土) 07:03:02.41 ID:vyTAqxgA0
草津「人を、殺す……?」

モノクマ「その通り!」

モノクマ「誰かを殺した人は学級裁判という審査を経てこの山から出る事が出来るんだよ!」

モノクマ「それがこのコロシアイ共同生活なのでーす!」

コロシアイ共同生活……そんなふざけた事を俺達にやらせるっていうのか!?

須田「……私達がそのような事を受け入れると思うのか?」

モノクマ「受け入れるとか受け入れないとかじゃないよ?だってオマエラはやるしかないんだもの」

モノクマ「コロシアイ共同生活、騙して疑って奪い合うこのゲームをさ!」

板橋「ううっ……言わせておけば好き勝手言いやがってぇ!」

白樺「いいから早く私達を解放しなさい!」

モノクマ「好きに言ってなよ!どうせオマエラには他に選択肢なんてないんだからさ!」

爆羅「……ククク、逆らえばお前の中の爆弾が爆発するのか?」

秋津「爆弾!?」

爆羅「なんだ、わからないのか?この音からして少なくとも人一人殺すには余裕な爆弾を内蔵しているぞ、その熊は」

垣原「爆弾……相手は本気という事ね」

モノクマ「誰かで威力を試してみる?見せしめでもすれば少しは理解しそうだし!」

宮崎「くっ……だけどそれを使えばお前だって爆発するだろ!」

モノクマ「まあね!だけど」

モノクマ「ボクはいくら爆発しても問題ないの」

渡会「うおっ!?もう一匹出てきよったで!?」

モノクマ「だって」

モノクマ「いくらだって」

モノクマ「スペアはいるんだからさ!」

俺達を取り囲むようにモノクマがどんどん出てきて……最終的には百匹のモノクマが屋敷に現れた。

玉菱「この数が、一斉に爆発したら……!」

爆羅「ククク、爆死した後屋敷に押し潰されるな」

モノクマ「これでわかったかな?オマエラが置かれている状況」

モノクマ「それでは開会式はここまで!この屋敷にオマエラが生活する準備はしてあるから」

モノクマ「せいぜい共同生活を楽しんでくださーい!」

一匹、また一匹とモノクマは消えて……残されたのは混乱している俺達だけだった。
80 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/11(土) 07:30:00.29 ID:vyTAqxgA0
田部井「な、なんでこんな事に……」

唄川「クソッ、クソッ!希望ヶ峰で新しい生活が始まると思ったのによ!」

春風「一生……お引っ越しって事になるのかなぁ」

白龍「全く、これはまたとんでもない事態に巻き込まれた物だ」

生瀬「……」

ここで一生暮らす、嫌なら人を殺せ。

口にすれば長くもないそれがどれだけ重いか……

爆羅「ククク、しかし気をつけなければな」

板橋「な、なにがぁ」

爆羅「感情というものはいつ爆発するのかわからない爆弾だ」

爆羅「人のそれがいつ爆発するのか、いいや、自分の中のそれさえもいつ爆発するのかわからない」

爆羅「ククク、ここにいる者はそんな爆弾を抱えているという事を肝に命じておくことだ」

感情という名の爆弾。

きっとそれが爆発したら……最悪の事態に俺達は陥る事になる。

爆羅の言う通り自分自身の感情さえもいつどうなるかわからない。

そんな場所に、俺達は連れてこられたんだ。
81 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/11(土) 07:38:38.14 ID:vyTAqxgA0






プロローグ【新しき生活の始まり】END

生き残り人数……16人

To Be Continued...






82 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/11(土) 12:53:59.79 ID:vyTAqxgA0






CHAPTER01【欲望の世界に誘われ】(非)日常編






83 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/11(土) 13:04:52.44 ID:vyTAqxgA0
須田「……さて、これからどうする」

爆羅の言葉で気まずい空気になっていた俺達を引き戻すように須田が告げる。

白樺「まあ……とにかく、コロシアイなんてするわけにもいかないしまずはこのお屋敷を調べてみようか」

秋津「私達は外にいましたが、あちらも調べた方がいいと思います」

板橋「も、もしかしたら、脱出出来る道もあるかもしれない……」

渡会「あの熊、ここを山やって言うとったしな……」

宮崎「下山しちまえば逃げられるかもしれないな!」

白樺「じゃあ決まり!外とこのお屋敷を調べてみよう!」

生瀬「一斉にだとどれだけ時間がかかるかわからないから、グループに分けて調べた方がいいんじゃないか?」

田部井「それなら十六人だから四人一組……なんてどうかな?」

白樺「よし、そうしよう!じゃあまずはグループを作って!」

四人一組か……

↓3まで一人ずつ選んでください。

被った場合はさらに下でお願いします。
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/11(土) 13:06:06.75 ID:c/JPi+mDO
玉菱
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/11(土) 13:06:15.00 ID:s28LCKk00
秋津
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/11(土) 13:06:30.43 ID:mysxmgVe0
田部井
87 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/11(土) 13:29:14.25 ID:vyTAqxgA0
生瀬「あー……あの、よろしくな」

田部井「うん、よろしくね!」

秋津「……」

玉菱「はああ……」

まさかこんな事になるなんて……ハーレム状態だなんて喜べねえ!

生瀬「そ、それじゃあ俺達はこの屋敷の地下を調べてくれって事だから行くか」

田部井「地下なんてあるんだねこのお屋敷」

生瀬「みたいだな、まあ何があるかわからないから気をつけてくれよ」

秋津「……はい」

玉菱「はあ……」

生瀬「……」

空気が重い!

俺達は最初に来た玄関ホール……そこの床下にある扉から続く地下に降りていった。

【地下】

田部井「暗いね……」

秋津「部屋は三つあるようですね」

玉菱「さっさと終わらせましょうよ……」

生瀬「そ、それじゃあまずはこの部屋からだな」

【貯蔵庫】

田部井「わあ、食材がたくさん!」

どうやら俺達が入った部屋は食料の貯蔵庫らしい。

中は少しひんやりしていて、天然の冷蔵庫って感じだ。

秋津「少し冷えますね……」

玉菱「はあ……」

生瀬「……」

せっかくだし、少し誰かに話しかけてみるか?

88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/11(土) 13:30:01.95 ID:aBi7buXq0
玉菱
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/11(土) 13:34:24.45 ID:/JNyLiYZO
秋津
90 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/11(土) 13:48:04.14 ID:vyTAqxgA0
生瀬「あー……玉菱?」

玉菱「……何?」

生瀬「いや、調子はどうだ?」

玉菱「……別に」

生瀬「そ、そうか」

玉菱「……」

生瀬「……」

は、話が進まない……

玉菱「……わかってるわよ」

生瀬「はっ?」

玉菱「ど、どうせジメジメした女だと思ってるんでしょ?わかってるわよ、そんな事……」

生瀬「……」

とことんネガティブなんだな、玉菱って……

【玉菱花耶の好感度が少し上がりました】
91 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/11(土) 14:02:04.94 ID:vyTAqxgA0
貯蔵庫から出た俺達は次の部屋に進む。

【書庫】

生瀬「ここは書庫か?」

秋津「本が乱雑に積み上げられてますね……」

田部井「難しそうなタイトルばっかり……」

玉菱「……【爆弾の手軽な作り方】?」

生瀬「……」

色々な本……それこそ、コロシアイに使えるような本もあるって事か……

生瀬「……」

また、誰かに話しかけてみるか?

92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/11(土) 14:04:47.80 ID:c/JPi+mDO
秋津
93 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/11(土) 14:42:50.33 ID:vyTAqxgA0
秋津「……」ペラッ

生瀬「……」

うーん、実に話しかけにくい。

俺に憧れてたって分余計反動が出たっぽいしなぁ……

だけどこのままっていうのもなぁ……

秋津「よかったじゃないですか」パタン

生瀬「えっ?もしかして俺に言ってるのか?」

秋津「そうですよ。あなたは女性に好かれたかったんですよね?早速好かれたようで何よりです」

生瀬「いや、草津については俺も戸惑ってるんだよ!そりゃもちろん好かれて嫌って事はないけどさ……」

秋津「私にはデレデレしていたように見えましたけど?」

生瀬「いや、だから……」

秋津「まあ、私には関係ない事ですから。せいぜい節度を守って仲良くしてください!」

生瀬「いや、おい秋津!」

……関係ないってわりになんであんな不機嫌なんだ?

【秋津翠の好感度が少し上がりました】
94 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/11(土) 14:54:21.01 ID:vyTAqxgA0
書庫でもたいした収穫は得られず、俺達は地下の最後の部屋に行く事にした。

【???】

生瀬「なんだこの部屋……他と違って暗いぞ」

田部井「電気が入ってないみたいだね」

玉菱「暗い……アタシにはお似合いだわ……」

秋津「ああ、ここにあるのがスイッチみたいですね」

カチッ

生瀬「は?」

玉菱「ひっ!?」

秋津「えっ……」

田部井「きゃあああああああっ!?」

電灯がついて部屋の内部が明らかになる。

そこにあったのは巨大な牢屋。

そしてその中には……

骨、人の骨が転がっていた。
95 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/11(土) 15:28:31.92 ID:vyTAqxgA0
生瀬「なんだよこれ……」

モノクマ「うぷぷ、驚いた?」

秋津「モノクマ……」

玉菱「何よ何なのよこの骨は!?」

モノクマ「うぷぷ、オマエラの物語には関係ないモブの骨だよ!」

モノクマ「片付けてもよかったんだけどさ、せっかくの牢獄なのに何もないのは殺風景でしょ?」

田部井「こ、こんな事なら何もなかった方がよかったよ……」

モノクマ「うぷぷ、まあ鍵は開いてるからその骨は好きにしていいよ。田部井さん出汁でも取る?」

モノクマの言葉に凄まじい勢いで首を振る田部井。

そりゃ当たり前だよな……

生瀬「……」

さて、一応調べておくとして……また誰かに話しかけてみるか?

96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/11(土) 15:31:24.43 ID:mysxmgVe0
田部井
97 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/11(土) 15:56:15.51 ID:vyTAqxgA0
田部井「ううう……」

生瀬「田部井。気分が悪いなら外にいるか?」

田部井「う、ううん、大丈夫。あの骨に驚いただけだから……」

生瀬「まあ、あんなもの見たら驚くに決まってるよな……」

田部井「あの骨……誰なのかな?モノクマはワタシ達には関係ないって言ってたけど」

生瀬「……ここの元いた住人って可能性が一番高いんじゃないかと思ってる」

田部井「えっ……!?」

生瀬「それが一番あり得る可能性だろ?」

そう、もしかしたら他にも俺達みたいな目に巻き込まれた人間がいたって考えるよりはな……

【田部井陽子の好感度が少し上がりました】
98 : ◆PeqoztVw/ypS [saga]:2018/08/11(土) 15:57:06.15 ID:vyTAqxgA0
一旦ここまで。

第一印象で気に入ったキャラなどいたら教えていただけるとありがたいです。
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/11(土) 16:02:26.22 ID:REUnl29XO
春風ちゃんが好きかなー
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/11(土) 16:04:43.55 ID:mysxmgVe0
僕ならば草津だ
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/11(土) 16:11:18.04 ID:M5m8ZoUkO

男子なら宮崎、女子なら秋津かな
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/11(土) 16:27:20.71 ID:c/JPi+mDO

須田と玉菱
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