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姫川友紀「引っ越したい」
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1 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/08/06(月) 22:59:05.35 ID:vsUYPYm+0
アイドルたちに対する自己流の解釈がいくつか含まれていると思うので一応注意されたし、という前置き
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1533563945
2 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/08/06(月) 22:59:45.34 ID:vsUYPYm+0
P「……なんだって?」
友紀「お引っ越ししたいの!」
P「誰が」
友紀「あたしが」
P「ほーん」
P「頑張ってな」プイ
友紀「そんなぁ!?」ガーン
3 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/08/06(月) 23:00:30.05 ID:vsUYPYm+0
友紀「もっと興味持ってよ!!」
P「……なんで」
友紀「な、なんでって……! そんな、担当アイドルが一世一代の引っ越しをしようっていう時に、なんて冷たいヤツなんだ……」ワナワナ
P「や、そうじゃなくて」
友紀「えっ」
P「"どうして突然引っ越しなんて言い出したんですか"って意味だよバカ」
友紀「あ、そっち」
P「別に関心無い訳じゃねーよ」
友紀「なーんだ、良かった良かった」
P「だからって興味ある訳でもないけど。ていうか割とどうでも良いな」
友紀「そっちの方がひどくない!?」
4 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/08/06(月) 23:02:32.97 ID:vsUYPYm+0
P「ていうか、一世一代は言い過ぎじゃね」
友紀「へ」
P「引っ越しなんて大して珍しくもないでしょ今のご時世」
友紀「そ、そうなの?」
P「俺の知り合いに半年で3回くらい引っ越してる奴いるぞ」
友紀「わ、すごっ」
P「それはそれでちょっとワケアリって感じもするけど」
友紀「おー……。なんか意外」
P「そんなに大袈裟に言うことでもないような」
友紀「ふーん、そっかぁ……」
友紀「……誰がばかだ!」
P「反応おっそ」
5 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/08/06(月) 23:03:11.65 ID:vsUYPYm+0
友紀「あたしばかじゃないもん!」
P「おう」
友紀「そりゃ、特別頭良い方でもないよ? でもさぁ、」
P「うんうん」
友紀「……ちょっと、マジメに聞いてよ」
P「はいよ」
友紀「むぅ〜……! もういい!」
P「あん?」
友紀「自分の事じゃないからって関係ないんでしょ! いいよもう! プロデューサーのばーか!」
P「あっそ」
友紀「絶対許さない。顔も見たくない」
P「へーへー」
友紀「ふーんだ」プイ
P「……」カタカタ
友紀「……つーん」
P「そうだ、この日は確かあのスタジオが……」
友紀「……」
友紀「……まぁ、なんで引っ越したいと思ったかっていうとだね」
P「5分持たないのな」
友紀「だってさみしいんだもん……」
6 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/08/06(月) 23:04:07.25 ID:vsUYPYm+0
P「……まず、前提として言わせてもらうけどさ」
友紀「うん」
P「俺今仕事してるんだけど。見て分からんかな」
友紀「わかってるよ? いつもお疲れ様っ♪」
P「お、おう」
友紀「それで?」
P「それでってお前な」
友紀「?」
P「……集中してる時に、関係ない話されたくないのよ。オーケー?」
友紀「えー……」
P「えーじゃありません。後にしてくれ」
友紀「うー」
P「うーでもない」
7 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/08/06(月) 23:04:52.83 ID:vsUYPYm+0
友紀「……ほんとに関係ないって言い切れる?」
P「なんだと」
友紀「あたしが引っ越ししたいって言ったらさ、それは所属してる選手からの要望ってことになるんじゃないの」
P「選手て」
友紀「そして監督はそれを聞いて、叶える義務があるっ!」
P「誰が監督じゃ」
友紀「監督が選手の要望に応えようと努力することはね、現場とフロント、そしてチーム内の円滑なコミュニケーションを促進させるのに繋がるんだよ。あたしはさ、そういう小さな積み重ねが、ゆくゆくはチームの総合的な強化に繋がるって思うんだ!!」
P「なんか急に流暢に語り出したぞ」
友紀「そりゃあ各々のスタンスの違いもあるだろうけどさ。やっぱり、いっつも仏頂面で選手とは距離置いてますーな感じよりも、明るくハッパかけるくらいにして選手ともっとコミュニケーション取るべきなんじゃないかと思うね、うんうん」
P「何の話だ」
友紀「おっとと、話が逸れちゃった」
P「悪かったないつも仏頂面で」
友紀「あ、ちが、プロデューサーの話じゃなくてね?!」
P「どうせコミュニケーション取るの下手ですぅー」
友紀「例えば! 例えばだから!」
8 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/08/06(月) 23:05:38.34 ID:vsUYPYm+0
友紀「……まぁ例え話はともかくさ、相談に乗るのもお仕事の内に入ったりしないの?」
P「それは……」
友紀「アイドルの体調管理とか、生活を支えたり改善するのも、立派なプロデュース業の一環ではないのかね! ってあたしは言いたい訳だよ」
P「まぁ、言いようによっては?」
友紀「なら、ちょっとくらい話聞いてくれたって良いじゃん? ね?」
P「んー……」
友紀「……だめ?」
P「…」
P「……」
P「仕方ないな……」ハァ
友紀「やたっ♪」
9 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/08/06(月) 23:06:04.47 ID:vsUYPYm+0
P「場所移す?」
友紀「ううん、ここで良い」
P「そ。ならちょっと待ってて、俺コーヒーでも淹れてくるわ」
友紀「あ、ならあたしも行く!」
P「そっすか」
友紀「あたしのはミルク多めでよろしく♪」
P「自分でやれや」
友紀「えー」
P「えーじゃない、付いてくる意味ないでしょそれ」
友紀「まあまあ。じゃあ、あたしがプロデューサーのに入れたげるから!」
P「えぇ……いいよ別に……自分でやる……」
友紀「えーじゃない! なんでそんな嫌そうな顔するのさ!?」
――
―
10 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/08/06(月) 23:07:26.65 ID:vsUYPYm+0
――
―
P「……さて」
友紀「うん!」
P「まず、引っ越そうと思った動機についてだが」
友紀「おぉー。なんか面接っぽい!」
P「茶化すな、面接みたいなもんだよ充分」
友紀「はいっ! 1番、姫川友紀です! 特技はモノマネとシュアな打撃!」
P「自己PRとか良いから」
友紀「走るのも得意で、アオキ選手みたいに走攻守揃った選手になるのが目標です」
P「聞いてない聞いてない、求めてないよ今そういうの」
友紀「じゃあモノマネします! えー、コクボにホームランを打たれて思わず足元にグローブを叩き付ける日ハム時代のエジリ」
P「野手なのか投手なのかどっちかにしなさいよ……」ズズ
P「……あっま!」
友紀「あれ、砂糖入れすぎ?」
P「どんだけ入れたらこうなるんだ!」
友紀「覚えてないや」
P「やることが雑すぎる! 嫌な予感すると思ったらこれだよ、くっそぅ!」
11 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/08/06(月) 23:08:04.61 ID:vsUYPYm+0
P「話戻すぞ」
友紀「うん」
P「引っ越したい理由、聞かせてくれる?」
友紀「はーい」
P「これでその場の思い付きとかだったらお前ぶっ飛ばすから」
友紀「物騒だ?!」
P「冗談」
友紀「怖いこと言うなぁ……」
P「一応確認しとくけどさ、変なことされてるとかでは無いよな?」
友紀「変なって?」
P「えぇと……ほら、ストーカーだとか、嫌がらせだとか」
友紀「いやないない! 全っ然!」
P「ん、まぁ雰囲気からそんな感じはしてたけど。無いなら良いんだ」
友紀「そういうのじゃないから。大丈夫だよ」
P「じゃあなんで?」
友紀「んー……そんな大したことでも無いんだけどさ」
12 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/08/06(月) 23:08:30.48 ID:vsUYPYm+0
友紀「遠いんだ、うち」
P「遠い? 事務所から?」
友紀「ううん、そうじゃなくて」
P「球場からか」
友紀「あぁー、確かに。駅までちょっと遠い……けどっ! そうでもなくて」
P「じゃあ?」
友紀「……みんなのおうちから」
P「はぁ」
友紀「あたしんちだけさ、みんなのとこから離れてるの」
13 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/08/06(月) 23:09:08.22 ID:vsUYPYm+0
P「んー…?」
友紀「ほら、あたしんちって、こっから右手側にあるじゃん?」
P「事務所から出てか」
友紀「で、他の子たちの家は左、逆側なんだよね」
P「寮もそっちだな」
友紀「そうそう。だからね、帰る時とかいっつもあたしだけ別方面なんだ」
P「はぁ」
友紀「まぁ、途中まで一緒に行こうと思えば行けるんだけどさ。それはそれでやっぱり面倒っていうか……」
P「確かになぁ」
友紀「それがなんかこう……うん、遠いなぁ、って。ずっと思ってはいたの」
P「……フム」
14 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/08/06(月) 23:09:37.91 ID:vsUYPYm+0
友紀「逆だとさ、ちょっと疎外感? っていうか」
P「あぁ、それは分かる気がする。家近いと、集まりやすかったりするもんな」
友紀「比奈ちゃんちなんか、寮からそこそこ近いでしょ? みんな結構遊びに行ったりしてるらしくってさ」
P「マジか」
友紀「あたしもたまに行くんだけど」
P「でも、」
友紀「うん。遠いんだよねぇ……」
P「なるほど……」
15 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/08/06(月) 23:10:08.06 ID:vsUYPYm+0
P(言われてみれば、確かにそうだ。友紀が誰かと一緒に帰ってるとこ、今まで見たことない)
P(家、みんなと離れてるんだな……。気付けなかった)
P(仕事終わりに家まで送ってくようなことは何回かあったけど。1人1人単品で送り届けるのがほとんどだったせいで、物理的な距離感が気にならなかったんだ)
P(一緒にまとめて車に乗っけてく機会が少しでもあれば気付けたかもしれないのに。うーん、盲点だった……)
P(こいつも、これで割とさみしがりなとこあったりなかったりするし。気にしてたんだろな、きっと)
友紀「別にね? 遠いから何だって話ではあるんだ。事務所にもちゃんと通えてるし」
P「うんうん」
友紀「でも、もうちょーーっとだけこっち側の方が、あたし的にも何かと都合が良いというか何というか……」
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