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千歌「念能力でラブライブを目指す!」
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65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/03(金) 00:25:29.17 ID:1wZ+CZpr0
#.3
――あれから1週間
放課後はもちろん、朝早くから集まって
私たちは猛特訓を重ねた。
今日は夏休みの前日―――
鞠莉(…あら、見違えるようじゃない♡)
千歌「鞠莉先輩、適性はもう皆あると思います」
鞠莉(…そのようね。よくまぁ一週間でここまで…。執‘念’かしら♡)
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/03(金) 00:28:12.03 ID:1wZ+CZpr0
鞠莉「ok〜♪じゃ皆、そこ並んで」
鞠莉「や っ て あ げ る か ら」
ゾゾゾゾ…!!
曜(今なら感じられる…。鞠莉先輩のオーラを…!!)
千歌(…あ)ゾクゾク
――「全身から鳥肌が立つような感覚」
鞠莉「じゃあ、いくわよ♪」
千歌「は、はい…!!」ごくり
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/03(金) 00:28:50.55 ID:1wZ+CZpr0
ドンッ
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/03(金) 00:29:55.19 ID:1wZ+CZpr0
…と背を押されたその直後
鞠莉「成功ね♡」
――私たちの体が、オーラに包まれた…!!
―――――
―――
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/03(金) 00:32:18.78 ID:1wZ+CZpr0
千歌「うわっ…うわっ…」
ゴオォォォ…!
梨子「何これ、凄い…!!」
鞠莉「ふふ、おめでとう。それがあなた達のオーラです」
曜「こ、これが…!」
善子「私たちの、オーラ…!」
鞠莉「そう♡、たった今全身の精孔は開かた。もうオーラ視えてるでしょ?、目の精孔も開いたからね」
千歌「ついに、やったんだ…私たち…!」
千歌(私のオーラ…。ちっぽけだけど、これが…!)シュウゥゥ…
―――私の、輝き!!
ルビィ「やりましたね!千歌さん…!!」
千歌「うん、ルビィちゃん!!」
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/03(金) 00:35:56.32 ID:1wZ+CZpr0
千歌「鞠莉さんのおかげです…!ありがとうございます…!!」にこにこ
鞠莉(あらあら、感謝されちゃった♡自分たちの置かれてる立場忘れちゃってるわね〜、感謝されるのは悪い気はしないけど。ま、今くらいはいっか♪)
鞠莉「ふふ、私は何もしてないわよ」
鞠莉(これは、お世辞でも謙遜でもない。この子たち自身の努力の賜物。まさか、本当に1週間で仕上げてくるなんて)
鞠莉(――おもしろい♡)
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/03(金) 00:38:29.71 ID:1wZ+CZpr0
鞠莉(でも)
わーわー♪
きゃっきゃ♡
鞠莉「えー、うおっほん!!…お喜びのとこ悪いんだけど」
千歌「なんですか?」にへにへ
鞠莉「そのオーラ、何とかしないと明日以降動けなくなるわよ♡」
みんな『へ?』
鞠莉「オーラってつまりは生命エネルギーだからね〜。つまり現在進行形であなた達の体から生気が抜けて行ってるの」にやにや
花丸(うわ、すっごい悪い顔ずら…)
曜「ど、どうすればいいんですか?!」
鞠莉「これサービスよ?ほんと私ったら優しい♡そうね、まず体をラクにして。そしたらオーラを体に纏うようにイメージするの。自然に精孔開けた場合は勝手に出来るんだけどね、これも無理に開けるデメリットの1つかな」
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/03(金) 00:41:39.14 ID:1wZ+CZpr0
鞠莉(ま、最悪1日2日は動けないかしら)
曜「こう…かな?」ズズ…
鞠莉(お?、やっぱ曜は筋がいいね…ってあれ?)
善子(う〜ん)ズズ…
梨子(こんな、感じ…?)ズズズ…
シュ‥ゥ…ゥ…
…ピタッ
鞠莉(ふふ♡見くびってたつもりは決してないけど…)
善子「止まった―!」
梨子「…ふぅ」
曜「やったね!」
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/03(金) 00:42:40.92 ID:1wZ+CZpr0
千歌「え〜、3人とももう止まったのお!」
曜「あはは、いえーい」
鞠莉「ほーら集中集中、そしてリラックス」
善子「うふふ♪、イメージするのよ、オーラの動きをね」ドヤッ
花丸「善子ちゃんはよく妄想してるからイメージとか得意なんだろうね」
善子「なっ、あんたいつも一言多いのよ〜!!」
花丸(うーん、こうかな…)ズズズ
ルビィ(うぅぅ…)ズズズ
千歌(…イメージ、オーラの動きを〜〜)ズズズ←素直
――――
―――
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/03(金) 00:44:42.28 ID:1wZ+CZpr0
鞠莉「お疲れ様♡」
千歌「やっととまったぁ」へたり
ルビィ「つ、疲れた」
千歌「曜ちゃんたちと比べて結構時間かかっちゃったな…」
鞠莉(いやいや、上出来よ。ふふ、やるわね)
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/03(金) 00:54:03.67 ID:1wZ+CZpr0
――――――
―――
鞠莉「…それでは改めて。ようこそ、スクールアイドルの世界へ。あなた達は今、ようやくスタートラインに立った」
みんな『…!!』ごくり
鞠莉「約束通り、私ができるのはここまで。今日までお疲れ様ね。次会うときは、すべての決着がつくときよ。なにか最後に言っておきたいことはある?」
・・・。
千歌「…鞠莉さん、今までありがとうございました。」
鞠莉「…ふふ、どーいたしまして。ま、あなた達に気持ち良く負けてもらうための施しよ、気にしないで。他には…?」
鞠莉「…ないみたいね。それじゃ健闘を祈るわ、‘Aqoursの皆さん’ ♡次に会う時を楽しみにしてるわ」
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/03(金) 01:01:03.47 ID:1wZ+CZpr0
――――――
―――
曜「これで…私たち『壁』は超えたことになるのかな」ズズ…
ルビィ「鞠莉さんはスタートラインって言ってましたけど…」
花丸「オーラを使えるようになって分かったずら。抑えてたはずなのに、私たちの中で鞠莉さんのオーラが1番大きかった」
千歌「うん…。やっぱり果南ちゃんが見せてくれたアレとはまだほど遠い」
梨子「鞠莉さんは、人を惹きつけると言われているオーラを念能力にまで昇華させるようになってはじめて勝負の舞台には立てる、って前に言ってたよね。オーラを出せるようになったのは、文字通り念能力の入り口に立っただけなのかもしれない…」
善子「なーに暗い顔してるのよ、もー!私たちオーラを出せるのよ!オーラよ、オーラ。凄くない?かっこよくない?!」
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/03(金) 01:02:51.50 ID:1wZ+CZpr0
千歌「あはは、そうだね。このオーラが私たちの輝きなんだよ…!私たち、確実に前へ進んでる!!」
曜「うん…!そうだね」
千歌「明日からは梨子ちゃんの親戚の別荘で合宿だし、この調子ならきっと念能力もつかえるようになるよ!!許可貰えたんだよね、梨子ちゃん♪」
梨子「うん、事情話したら喜んで貸してくれた」
千歌「ほんとありがたいし有難いことだから、もうエンリョせず使わせてもらうよ。明日会ったらお礼言わなくっちゃ」
梨子「うん」
曜「じゃ明日は早いし、今日はもう解散にしようか。」
千歌「そうだね。じゃあ明日は朝7時に駅集合で!」
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/03(金) 01:08:58.43 ID:1wZ+CZpr0
――――
――
果南「へー、もう『纏』まで」
鞠莉「そうなの。筋いいわよ、あの子達」
ダイヤ「頼もしいですわね。まぁ大変なのはここからなのですが」
鞠莉「ふふ、どうなるかしら。足掬われないように、私たちも頑張らなくっちゃよ♡」
ついに私たちはオーラが出せるようになった!
そして、
夏が、始まる――!!
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/03(金) 02:29:12.21 ID:1AMNygYg0
次は最後まで頼むぞ
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 12:48:18.66 ID:nmQtgD1d0
#.4
――翌日、明け方
黒澤家
ルビィ(行ってくるね、お姉ちゃん)
ガチャ
…バタン
ダイヤ(…。行ってらしゃい、ルビィ)
夏休み、1日目。
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 13:01:59.98 ID:nmQtgD1d0
――東京都内某所
ラブライブ運営局、事務室
カタカタカタ.....
奇抜な眼鏡のお姉さん「あー疲れた〜」ノビ-
奇抜な眼鏡のお姉さん(凄い応募数…。まだ増えるだろうなぁ…、各地の予選会場の備品も今からもう抑えとかなくちゃ…)カタカタカタ......
「お疲れ様。今年も凄い応募数ですね」
奇抜な眼鏡のお姉さん「あはは、スクールアイドル界が盛り上がるのは嬉しいことなんですけどね…。いかんせん量が」
奇抜な眼鏡のお姉さん「…って!?」
ツバサ「お久しぶりです」にこり
奇抜な眼鏡のお姉さん「き、綺羅ツバサさん?!」
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 13:02:52.36 ID:nmQtgD1d0
―――電車の中。
千歌「本当にいいの?いきなりみんなでお世話になっちゃって」
梨子「だいじょうぶよ、『お姉ちゃん』優しいし」
千歌「いちおーお母さんが菓子折り持たせてくれたけど…。こんなので喜んでくれるかなぁ…。梨子ちゃんの親戚ってどんな人なの?」
梨子「まぁ、会えばすぐ分かるよ」
千歌「そう?」
梨子「…うん」
千歌(…梨子ちゃん?)
――――
――
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 13:08:40.52 ID:nmQtgD1d0
お姉さん「あなたがこんな所に来るなんて珍しいじゃないですか!」
ツバサ「ふふ、たまたま近くを通ったので」
お姉さん「でしょうね〜、お忙しいでしょう?毎日メディアで拝見しない日はないです!」
ツバサ「ふふ、ありがとう。でも今のあなたよりよっぽど楽ですよ。どうです、最近の後輩たちは?」
お姉さん「曲といいダンスといい例年レベルが上がってきてますよ。毎年のように現れる新しいスター、見ていて飽きないです!」
ツバサ「後に続いてくれる子達がいるってことは嬉しいですね」
お姉さん「スクールアイドルの先駆けになったあなたからすれば、感無量でしょうね。ラブライブも今や、これほどまでに大きな大会になったのですから。」
ツバサ「でも―――」
ツバサ「――1番伝えたかったことは伝わらなかったようです」ボソ
お姉さん「え?今何か…」
ツバサ「ふふ、何でもありません」
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 13:10:20.11 ID:nmQtgD1d0
お姉さん「でも見ていて一番楽しかったのはあなた達の代ですよ」
ツバサ「ふふ、お世辞はいいですよ」
お姉さん「お世辞じゃないですって。やっぱり、なんて言うのかなぁ。素人目で、しかも抽象的ですが‘オーラ’、とでも言いましょうか、が違いましたよ。A-RIZEも、μ'sも」
ツバサ「…今年面白そうなグループはいないのですか?」
お姉さん「色んなイベントでも見て来ましたが、新たな時代の担い手と呼べそうなグループはには会えませんでしたね。いや、皆さんそれぞれ素晴らしいですよ!でも、今年はもう出揃っちゃった感じです。伝説はまたお預けですかね」
ツバサ「…そうかしら?μ'sが伸びてきたのも夏以降ですよ?」
ツバサ「まだ分からないわ」ふふ
――――
――
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 13:13:04.17 ID:nmQtgD1d0
――――
――
車内
…。
善子(どうしてこうなった…!どうして……!!)
――さかのぼること10分前
東京、駅構内
善子「着いたーー!」
曜「何度来ても凄いね、東京は」
千歌「そうだねぇ」
曜「ちょっと早く着いちゃったし、どっかで座って待ってようか」
『―――?!』バッ
梨子を除いた全員が瞬時に振り返る
突如、背後に感じる圧倒的な存在感
間違いない、『彼女』だ
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 13:14:23.89 ID:nmQtgD1d0
梨子「…」スッ
ゆっくりと、振り返る
梨子「…久しぶりだね、‘英玲奈お姉ちゃん’」
ルビィ「え」
ルビィ「えええ」
英玲奈「…久しぶりだな、梨子」
ルビィ「ビギィィィィィィィィ!!!!!!!」
統堂英玲奈――――
梨子の従姉である
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 13:22:01.09 ID:nmQtgD1d0
―――
――
千歌「も、もしかして…梨子ちゃんの言ってた親戚の人って…」
梨子「…そう。元伝説のスクールアイドルA-RIZE、そして現トップアイドルA-RIZEの統堂英玲奈よ」
みんな「ええ〜!!!」
周り「…」ジロジロ
英玲奈「はじめまして、君達がAqoursだね。梨子から話はよく聞いている。ここはちょっと目立つから場所変えようか、車呼んであるんだ」
みんな『は、はい…!』
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 13:22:42.13 ID:nmQtgD1d0
――そして今
…。
英玲奈「後ろ、キツくないかな?」
千歌「…は、はい!だいじょうぶです…!」
ルビィ「あわ…わわわ…、夢かなこれ?夢だこれ。そうだ、サイン貰わなくちゃ…!お、お姉ちゃんの分も…」あわわわわ
花丸「ル、ルビィちゃん落ち着いて…」
善子「ま、まさか親戚って言って統堂英玲奈が出てくるなんて思いもしなかったわよ…!」
梨子「統堂はいわゆる芸名だからね。本名は桜内英玲奈っていうの、公表してないけど。昔はよく遊んでたよね」
英玲奈「ふふ、そうだな」
梨子「…」
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 13:26:10.08 ID:nmQtgD1d0
#.5
統堂英玲奈、本名桜内英玲奈。
私たちは従姉妹だ。
私たちは小さいころよく2人で遊んでいた
とても仲が良くて、本当の姉妹みたいだった
梨子(でも)
歳を重ね、モノが分かるようになるにつれて、
いつしかお姉ちゃんと自分の間には明確な『壁』がある事に気付く
―――何をしても敵わない
彼女の存在は、いつしか梨子にとってのコンプレックスになっていった
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 13:27:54.67 ID:nmQtgD1d0
私、地味だからーーー
梨子がよく口にするこの言葉、これは英玲奈と自分を比べての言葉だ
絶対に敵わない人
しかもそれが一番の身近にいる、というのがどれほど彼女に圧迫を与えていたか
想像に難くない
周りは口にこそ出さないが、事あるごとに英玲奈と比べた
それは幼い梨子にもはっきりと分かった
梨子(でも、それは仕方ない)
優れた人間というのは相対的な地位なのである
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 13:29:06.20 ID:nmQtgD1d0
優れた人間のまわりには、比べられる対象が不可欠で、
それはどうしようもないことなのだ
梨子(自分の能力のなさを呪うしかない)
いずれにしても、従姉という関係は
英玲奈という存在に対してあまりにも近すぎた。
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 13:31:06.03 ID:nmQtgD1d0
幼い2人には、音楽という共通の趣味があった
しかし同じ音楽といっても英玲奈はダンスや歌唱を好み、梨子はピアノを好んでいた
だからこそ『壁』を感じて以来、梨子はよりピアノに熱中していくようになる
英玲奈と交わらない道をゆくために――
―――初めて2人が出会った日
千歌『ねぇ、スクールアイドルって知ってる?!』
梨子『…スクールアイドル?なにそれ』
千歌『えっ、嘘知らないの?!』
梨子『…。初めて聞いた』
梨子は、英玲奈と同じ道に進むのを避けてきた
比べられることが、怖かったからである
しかし今、同じスクールアイドルとして―――
―――2人は再会する。
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 13:49:06.44 ID:nmQtgD1d0
―――
――
千歌「な、なにここ…」
みんな(すっごい豪邸〜〜!!)
英玲奈「はは、これは私のモノじゃないよ、知り合いものだ。都内に別荘作るほどお金も余ってないし、悪趣味もない」
千歌「…あの、見ず知らずの私たちが使って本当にいいんですか…?」
英玲奈「綺麗に使ってくれればそれでいいそうだ。ほとんど誰も使ってないからな、物置同然なんだよ。ここ」
善子「な、何者なの…、その人」
千歌「是非会ってお礼がしたいんですが…」
英玲奈「…。彼女も忙しいからな、今医学部にいるんだ。できれば引き合わせてあげたいんだけどね。私のほうからよろしく伝えておくよ」
千歌「そうですか…、ありがとうございます…」
英玲奈「私が言うのもおかしいが、遠慮せず使ってくれ」
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 13:49:38.59 ID:nmQtgD1d0
英玲奈「ああ、もう時間だ…。すまないな、これから打ち合わせがあるんだ。もう行かなくては。何か困った事があったら連絡してくれ。バタバタしてて悪いな」
千歌「い、いえ!あ、あのこれ、つまらないものですが!お菓子です…!!ああっ、本当につまらない〜〜。英玲奈さんだって知ってたらこんなお菓子用意しなかったのに…!」
英玲奈「いや、おいしそうだよ。ありがとう」
英玲奈「…。もしかして、君が高海さん?」
千歌「…は、はい!そうです。でも、どうして私の名前を…?」
英玲奈「ふふ、よく梨子から聞いていてね。あの子のこと、よろしく頼む」
千歌「は、はい…!どちらかといえば、私が助けてもらってばかりですが」あはは
英玲奈「ふふ、そんなことないだろう」
英玲奈(助かってるよ、梨子は)
英玲奈「時間だ。それじゃ、また」
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 13:50:41.85 ID:nmQtgD1d0
花丸「か、かっこいいずら〜」
ルビィ「ほ、本物はやっぱり全然ちがう…」
梨子「あ、私、見送ってくるね」
―――
――
英玲奈(私は梨子がピアノに失敗したとき、何もしてやれなかった。私は近くにいることで、余計に辛い思いをさせてしまう。でも、高海千歌―――あの子は)
梨子「英玲奈おねえちゃん…!」
英玲奈「なんだ梨子、わざわざ出てこなくてもよかったのに」
梨子「…ありがとね、急な話だったのに」
英玲奈「ただ手を回しただけだ。大した事じゃない」
梨子「でも、すごく忙しいのに…。本当にありがとう。大切なみんなの為にも、どうしてもお姉ちゃんを頼らざるを得なかったの。どうしてもラブライブに出たいから…!」
英玲奈(…ふ)
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 13:52:55.52 ID:nmQtgD1d0
英玲奈「そうか。でも梨子がスクールアイドルやってるって聞いたときは驚いたよ」
梨子「あはは…だよね」
英玲奈「いや、合ってると思ったんだ。梨子はかわいいからな、私よりよっぽど向いてるよ」
梨子「そ、そんなこと…」あせあせ
英玲奈「これは本心だよ。もしどうしてもお礼がしたいっていうなら是非ラブライブで返してくれ。Aqoursのステージ、楽しみにしているから。本当は私からもいろいろしてあげたいんだが、残念ながらそういう訳にもいかないんだ」
梨子「うん。後は私たちでなんとかするよ」
英玲奈「ふふ、そうか」
英玲奈(あの子は、梨子と同じ目線で接してくれるのだろう。そしてもちろん、他のメンバーも…)
英玲奈「梨子、がんばってな」
梨子「…うん!」
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 13:53:49.93 ID:nmQtgD1d0
―――
――
ルビィ「英玲奈さん、もう行っちゃいましたか?忙しいですもんね」
梨子「うん、がんばってだって」
ルビィ「はぁぁぁぁ、やっぱかっこいいなぁ…。」
善子「反則でしょー、親戚のお姉さんが統堂英玲奈なんて」
梨子「あはは、びっくりさせるつもりはなかったんだけどね」
千歌(…ふふ、いつもの梨子ちゃんに戻ったみたい)
花丸「…ここ、本当に自由にしていいのかな」
曜「いいんじゃないかな。正直もう誰かに遠慮してる暇もないよ」
千歌「そうだね、甘えられるものにはことごとく甘えさせてもらおう…!」
梨子「うん、そうしてくれだって!」
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 13:54:52.40 ID:nmQtgD1d0
曜「じゃあ荷物置いてからぼちぼち特訓始めようか」
善子「ok〜、ねぇ、荷物置きがてらちょっと中を探検してみない♫」
ルビィ「いくいく〜♫」
千歌「こら、あんま変な事しちゃダメだよ〜」
1年生『はーい♫』
梨子「ふふ…。ねえ千歌ちゃん、ちょっといい?」
千歌「うん、いいよ♪」
―――――
――
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 13:56:19.42 ID:nmQtgD1d0
梨子「ごめんね、私嘘ついてた」
千歌「え、なんのこと?」
梨子「知ってたんだ、スクールアイドルのこと。」
千歌「ああ」
梨子「怒らないの?」
千歌「怒らないよ、そんな事で」えへへ
梨子「…ありがと。うん、でも知ってたどころじゃないな。多分、英玲奈お姉ちゃんがやってるの見て私は既にスクールアイドルに憧れていたんだと思う。必死に自分に嘘ついたけどね、そんな事ないって」
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/04(土) 13:58:55.98 ID:nmx+sYuAO
A-RISEな
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 14:09:03.92 ID:nmQtgD1d0
千歌「そっか」
梨子「千歌ちゃんにだけじゃなく、自分にも嘘ついてたんだ。最低だよ。大好きなピアノを逃げ道にしてさ。私はね、怖かったの。英玲奈お姉ちゃんと一緒の道を選んで比べられるのが」
千歌「…梨子ちゃん」
梨子「でもね。千歌ちゃんと出会って、みんなと出会って、変わった。もう嘘がつけなくなっちゃったの。スクールアイドルをやりたい気持ちに…!」
梨子「私、変わりたい。地味な私から…!!」
千歌「同じだね、私たち。私も普通な私を変えたくて、スクールアイドルに憧れたんだもん」
梨子「うん…、そうだね…。同じだね、私たち」
千歌「…」ギュ
梨子「…千歌ちゃん?」
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 14:10:57.51 ID:nmQtgD1d0
千歌「…うまく言えないけど、なんだか抱きしめたくなっちゃった。がんばろう、梨子ちゃん。そして皆でラブライブに行こう…!」
梨子「あはは、何それ」うるっ
梨子(あれ?)
…そうか
千歌(…)ぎゅぅぅ
梨子(千歌ちゃんは、Aqoursのみんなは、こんな私を受け入れてくれるんだ…。ずっと、誰かにこうして欲しかったのかな)
ぽろぽろ
梨子「…ありがとね、千歌ちゃん。みんなで、Aqoursのみんなで絶対ラブライブ行こうね…」
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 14:13:07.55 ID:nmQtgD1d0
A-RISEの間違い前も指摘されてたな気を付けます
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 14:15:08.11 ID:nmQtgD1d0
―――
――
ツバサ「どうだった?、あなたの従妹がいるっていうAqoursは」
英玲奈「…なかなか面白いよ、彼女達。ひいきするつもりはないがね」
ツバサ「へぇ、あなたがそこまで言うなんて。それは楽しみね。でもお疲れ様、新曲控えてるんでしょ。ここ最近はかわいい従妹のためにずっと奔走してたじゃない」
英玲奈「梨子が世話になっているからな。私なりの礼だよ」
ツバサ「そ。別荘、真姫がいて都合がよかったわね。念に関してはどうするの?まったく、念なんて、面倒な大会になったわね。ラブライブも」ふふ
英玲奈「一応ちゃんと手は回しといたよ、でもこればかりは彼女達次第だ。」
ツバサ「ま、そうね。じゃあお手並み拝見て感じかしら、‘お姉ちゃん’」くすくす
英玲奈「ふふ。ツバサ、からかわんでくれ。…そろそろ仕事に戻ろう」
ツバサ「そうね♪」
ツバサ(…)
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/04(土) 14:20:16.29 ID:nmQtgD1d0
――『私は、限られた時間の中で精一杯輝こうとするスクールアイドルが好き!!』
ツバサ(…か。ふふ、穂乃果さん)
「学校が大好きで」「音楽が大好きで」「アイドルが大好きで」「踊るのが大好きで」「メンバーが大好きで」「この毎日が大好きで」「がんばるのが大好きで」「歌うことが大好きで」「μ'sが大好きだから」
ツバサ(そう。少なくとも、‘彼女たち’は勝ち負けなんてこだわっていなかった)
ツバサ(――ラブライブ東京地区予選。勝ち負けにこだわった私たちが負けた日。私たちが、彼女たちの純粋な輝き(オーラ)に負けた日。…そして訪れたスクールアイドル新時代。自分たちが楽しむことから、すべてが始まる)
ツバサ(…しかし今はどうかしら?)
ツバサ「濁ってしまった水たまり。そろそろ新しい‘水’が欲しいわね」
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/05(日) 02:23:08.26 ID:M6ErAIBK0
乙
これって前のから加筆修正してる?
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/05(日) 17:24:25.46 ID:OmT/hGxR0
そうですね
多少ですが足したり引いたりしています
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/05(日) 17:25:17.71 ID:OmT/hGxR0
#.6
千歌「やっぱり東京に来たからにはさ、まず神田明神にお参りしに行こうよ」
善子「誰かに遠慮してる余裕がないほど時間がないんじゃなかったの?遊びに来たんじゃないでしょ」
梨子(善子ちゃんはさっきノリノリで探検隊とかやってたよね)
千歌「そうだけど、私たちにとってはもうお決まりみたいなものだし…。ここから近いし、気分転換に行ってみようよ」
―――
――
――神田明神、男坂
千歌「あれ?誰かいる」
ルビィ「…!!」
曜「行ってみよー!」ダッ
ルビィ(神田明神…と言えば‘あの人’だけど)
善子「ま、待ちなさいよ〜」ダッ
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/05(日) 17:30:37.94 ID:OmT/hGxR0
梨子「…あれ、前来た時はこの階段で悶絶してたけどなんか、体が軽い…!特訓の成果かな…?」はぁ、はぁ
ルビィ(まさか…?!英玲奈さんと来て…まさかそんな事ないよ…ないよね?!!)はぁ、はぁ
千歌「やっぱ来てよかったね。同じ所走ってるとなかなか気付けない事もあるし」はぁ…はぁ…
善子「走ることになったのは曜が走り出したからでしょ…!」はぁ…はぁ…
曜「あーー!あなたは!!」
ルビィ(…!?)ビクッ
ルビィ(まさか、まさか…!!?!)
―――!
ルビィ(まさかね…)
理亞「…え。だ、誰?!」ビクッ
聖良「あらこんにちは、Aqoursの皆さん。奇遇ですね」
千歌「セ、セイントスノーのお二人…!」
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/05(日) 17:32:41.73 ID:OmT/hGxR0
―――
――
聖良「皆さんも東京に来ていたんですね。」
梨子「は、はい。私達、ラブライブを目指して、こっちで合宿するんです」
聖良「それも奇遇、私達もです。やはりこちらの方がいろいろ刺激が多いですから」
理亞「…へぇ」 ジロッ
千歌「…?」
理亞「…あなた達も本気でラブライブを目指す事にしたんだ。多少はスクールアイドルらしくなったじゃないですか、少し見違えましたよ」
千歌(…)
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/05(日) 17:33:49.88 ID:OmT/hGxR0
―――――
―――
理亞『馬鹿にしないで…!』
理亞『ラブライブは遊びじゃない。あなた達のやっていることはスクールアイドルへの侮辱です…!』
――
―――――
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/05(日) 17:35:03.79 ID:OmT/hGxR0
千歌「…そうです、私達はラブライブを本気で目指しています。その為にここに来ました。」
理亞「…ふうん、舐めた考えは捨てたんだ。でも大口叩くのは早すぎませんか、ちょっとオーラが使えるようになったくらいで」
みんな(…!!)
曜「…やっぱり念の存在を知ってるんだ」
理亞「当たり前でしょう、念は‘本気でラブライブを目指す’と言う人なら当然知っていて――」
理亞「―――使えるべきもの」ズズズ
みんな「…!!」
聖良「…あのステージで知らないのはあなた方だけでしたよ」
梨子「そ、そんな…」
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/05(日) 17:39:40.71 ID:OmT/hGxR0
聖良「当時の私達がマスターしていたのは『四大行』。念において決して高度な技術ではありません。それでも、‘念’という存在を知って、‘オーラ’を使いこなせて初めてなし得るものです。その私達が、あの場で9位でした。言ってる意味、分かりますよね」
みんな『…!!』
聖良「あなた達がスクールアイドルに真摯に向き合って努力しているのはとても良いことだと思いますよ。私たちも負けてられません。でも、そういう‘事実’があるという事は知っておいても良いかと」クス
曜(ほんと私たちは何も知らな過ぎだ…。理事長の言ってたスタートラインは、まさに文字通りだったんだ…!)
理亞「今思えばここに居たのが私達じゃなくて、東條希だったら良かったですよね。μ'sっていう旧世代の輝きだけを追いかけていられたんだから。いや、この場合私たちにも会わなかった方がいいのか」
ルビィ「…!」
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/05(日) 17:42:08.32 ID:OmT/hGxR0
聖良「まああの日東京に来たことがあなた達の間違いだったんですよ。現実は、私達スクールアイドルは、甘くない。地元で虚構を追いかけてスクールアイドルごっこするだけなら楽しいだけで済んだでしょう」
千歌「…でもそれは、あなた達に言わせればスクールアイドルへの侮辱なんですよね」
理亞「そうよ。勝負する事から逃げて、負ける事からも逃げた人達に、スクールアイドルを名乗って欲しくない」
聖良「だからって負けちゃ何も意味ないですけどね。残念ですが、ラブライブは勝たなくちゃ意味がないんです。今のあなた方がまさにそうですよ、確かに逃げはしなかったかもしれません。でもこのまま行けば十中八九負けます。つまり、無意味。意地悪を言っているのではなく、ただの事実です。」
みんな『…』
千歌(勝たなくちゃ意味がない、か。…確かに)
千歌「その通りですね」
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/05(日) 17:45:32.39 ID:OmT/hGxR0
理亞「…へぇ、思ってたより物分かりがいいですね。勝ち負けがすべてじゃない、なんて言い出したらほんと『この子馬鹿?』って感じだったんですが」
千歌「本気でラブライブを目指す、だからここに来たんだって…言いましたよね。私達は‘勝つ’ためにここに居るんです…!」
理亞「…はぁ、やっぱり話通じてなかったみたい。いいですか。はっきり言いたくは無かったけど、あなた達にラブライブは無理――」
聖良「理亞、もういい。時間が勿体無い」
理亞「は、はい、姉さま…!」
聖良「ふふ。お互い忙しいですからね、時間は限られていますし。まだオーラが出せる程度じゃどれだけ時間があっても足りないでしょう。それではAqoursの皆さん。健闘を祈ってますよ」
―――――
―――
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/05(日) 18:03:12.09 ID:OmT/hGxR0
善子「なんなのよー!まったく、何でいつもああ突っかかってくるのかしら!」
曜「何か言い返してやりたい所だけどね。でも現状じゃ何も言い返せないよ。今の私たちじゃ何言ってもズレて聞こえるんだと思う」
梨子「…やっぱり凄いね、ラブライブって。上が全然見えない。決してなめているつもりはなかったけど」
千歌「…でも勝たなくちゃ」
千歌「みんなでラブライブに出る。そのために、3年生にも、他のスクールアイドルにも負けるわけにはいかない」
曜「うん、そうだね」
千歌(勝ち負けがすべてじゃない…、確かにそうかも。でも今は、あくまで結果に拘りたい。だって私は、スクールアイドルだけは譲れないから)
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/06(月) 02:16:48.40 ID:ZiT3NnTV0
乙
それなら読んだところもまた読むか
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/06(月) 20:47:06.59 ID:5VK6yIFD0
乙
色々前のと違ってると思ったら、加筆修正されてたのか…
なのに、またA-RISEの綴り間違えてて笑ったわ
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/16(木) 13:54:46.28 ID:kbOd7I/6O
また綴り間違えて更にまたエタるのかな?
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/16(木) 13:56:09.71 ID:kbOd7I/6O
sage忘れたぜ
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/23(木) 15:23:32.54 ID:hT0LGswPO
すいません身の回りのバタバタようやく片付いたと思い再開したのですがそれがもう少しかかりそうです
ほんとすいません。時間ある時は妄想してるので一応オチまでは脳内にあるんです
引っ張る様な話じゃないんですが長い目で見てくださいすいません
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/24(金) 02:04:21.87 ID:7qFodLpy0
続ける気があるなら謝らなくていい
だからはよ
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 16:00:24.41 ID:iGABg6av0
再開します
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 16:04:50.53 ID:iGABg6av0
#.7
理亞「まったく、身の程をわきまえて欲しい。何がラブライブよ」テクテク
聖良「もういいよ、理亞。自分たちのことに集中」テクテク
聖良(残念です、Aqoursの皆さん。見違えたってのは決して嘘じゃない。あの短期間であそこまで成長するってのはなかなか出来ないことですよ。…でも、あなた達にはあまりに時間が足りない)
「おっとごめんな」スイ〜
聖良「あっ、いえ」ササッ
理亞「それじゃあ姉さま、今日は―――」
聖良「…」
理亞「姉さま?」
聖良(恐ろしく程よい『絶』。完全にオーラを断つのではなくあくまで一般のレベルに留めて放出している。この微妙で繊細な技術…素晴らしい。これならその後の彼女達の消息が明らかになっていない理由も頷けます…!)ゾクゾク
聖良「戻るよ、理亞」
理亞「え?」
聖良(私じゃなきゃ見逃しちゃうね)ニヤリ
――――
――
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 16:07:38.20 ID:iGABg6av0
ミステリアスなお姉さん「こんにちは。君たちもお参り?」
千歌「あ、はい…!」
梨子「あ、あはは。そうだった、お参りに来たんだったね私達。すっかり忘れてた。すいません、今済ませます」
ミステリアスなお姉さん「ふふ、ゆっくりでええよ」
―――
――
千歌「あの…!どうぞ!お待たせしてすいませんでした!」
ミステリアスなお姉さん「いーえ、ちゃんとお願い出来たかな?」
千歌「はい!」
ミステリアスなお姉さん「ふふ、よかったね」
理亞「姉さま待って!」はぁはぁ
梨子(あれ、セイントスノー。帰ったんじゃ…?)
聖良「…あの」
ドクンドクン…
聖良「はじめまして、μ'sの東條希さんですよね?」
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 16:45:20.49 ID:iGABg6av0
みんな『…え?』
えぇ〜〜〜〜っっ?!?!?!!!
希?「…」ガラガラ
希?「ふぅ。…あれ、ごめんなんか言った?」くるり
聖良(ガクッ)
理亞(ね、姉さまがペースを崩されてる…!)
聖良「…すいません、参拝中でしたね。これじゃあ常識のないファンと一緒でした、非礼を詫びます。あの…もしかしたらμ'sの東條希さんじゃないですか」
希「そうですよ」
聖良(嘘ついても無駄ですよ。私の目は誤魔化せないって…え?)
聖良(あっさり認めた…?!あの謎に包まれたμ’sメンバーが…!今の彼女なら他人の空似で済ませられるのに。それほど絶妙な『絶』なのに…!)
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 16:49:04.52 ID:iGABg6av0
曜「え、嘘だよね…?」
千歌「うん、あの人からは何も‘感じない’よ…?」ズズ
ルビィ「し、心臓に悪い…」どきどきどきどき
理亞「あ、あの、姉さま…本当なの?だってこの人からはオーラが―――」
あっ――――!?
みるみるうちに
そこにいるただの1人の女の人は
―――‘ただの’1人の女の人ではなくなった
希「初めまして」ズズズズ
希「μ'sの、東條希です♫」あは
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 16:51:30.90 ID:iGABg6av0
『絶』を解いた瞬間、本来希が持つオーラが彼女の体から溢れ出した
不思議な感覚だ
見た目は何1つ変わらないのに、
目の前にいる人間が別人に変わっていく
全員が、彼女を東條希と確信する!!!
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 16:53:30.21 ID:iGABg6av0
千歌(ああ、この感じ)
千歌(秋葉原で、初めてμ'sを見た時と…、同じだ)
曜「嘘…じゃないの…」
全ての始まりのμ's
あの日秋葉はーーー
ルビィ「ピギィィィィィィッッ!!!!」
千歌「…。」
ルビィ「…(失神)」バタン
花丸「ル、ルビィちゃん失神しちゃったずら…」
千歌「あ、あはは…」
希「ごめん、少し驚かせすぎちゃったかな…」てへ
気を取り直して…
μ'sと出会ったことで始まった私たちの物語
今ここ東京で再びμ'sと出会い―――
―――物語は動き出す!!
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/20(土) 16:56:32.29 ID:iGABg6av0
#.8
花丸「ルビィちゃん、大丈夫?」パタパタ
ルビィ「う…うん、ありがとう花丸ちゃん」
理亞(変装も何もしてないのに本人だと気付かれないなんて。私の知ってる『絶』の範疇を超えている。これが第2回ラブライブであのA-RISEを下したμ’s…!『絶』ですら、別種の能力にしてしまうというの…!)
千歌「私μ’sに憧れてスクールアイドルになったんです!だから、その。えっと、あの…!うぅ〜!なにお話していいか分からないよ〜〜」
曜「あはは、千歌ちゃん落ち着いて」
希「ふふ、ありがとうね」
わーわー
きゃっきゃ
ルビィ「それにしても…、今日一日でμ’sの希さんとA-RISEの英玲奈さんに会えるだなんて…。ほんと夢みたい…!」
理亞(…え?)
理亞「あなた統堂英玲奈にあったの…?!」
曜「ここに来る前にね、ていうか英玲奈さん梨子ちゃんの従姉なんだよ。驚くよね」あはは
理亞(…!!)
理亞「ずるい…」ボソ
ルビィ「…え、あの…何か言いました?」
理亞「な、何もいってないっ!」プイ
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/21(日) 11:34:21.64 ID:8KR6Y1mC0
希(この子たちが英玲奈の言ってたAquorsやね、そして…)
聖良「あの…、申し遅れました。私たちスクールアイドルやっています、セイントスノーといいます」
希(…セイントスノーな♪)
聖良「突然のことで大変不躾なのですが…、私たちのセイントスノーの特訓を見てもらえないでしょうか…!」
希「構わんよ」
聖良(絶対、食い下がってでも特訓をみてもらう…!…て、あれ?)
聖良「ほ、本当に…?!いいんですか?!」
希「うん、暇やしね♪」
希(もともと英玲奈とはそういう約束だし)
千歌「えっ、えっ、えっ!?!?」
曜「!?そ、それなら…!!」
千歌「わ、私たちもお願い…できませんか?」
希「ふふ、もちろんいいよ」にこ
みんな『…!!』パァァ
千歌「や…やった!!」
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/21(日) 11:37:01.81 ID:8KR6Y1mC0
希「ふふ。で何見てあげたらいいの?ダンスとか?もういい歳やからなあウチも。時代遅れとか言われちゃうんじゃないかなあ今の子たちからしたら。」あはは
ルビィ「そ、そんなことないです…!μ’sは未だにすべてのスクールアイドルの憧れの的です!」
理亞「…A-RISEもね」ぼそ
ルビィ「えっ…?また何か言い―――」
理亞「だ、だからなんでもないってば!」
ルビィ「ご、ごめんなさい…!」
希「ふふ、嬉しいこといってくれるね。みんなも聞けば喜ぶよ」
聖良「見て欲しいのは…念です」
希「念ねえ」
曜「わ、私たちも、念について教えて欲しいです!」
希「うん、いいよ」
理亞「い、いいんですか…!」
千歌「本当に…!?」
希「あはは、嘘じゃないって」
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/21(日) 11:40:13.70 ID:8KR6Y1mC0
聖良「頼んでいる身ですが、…いいんですか?特定のスクールアイドルに、機密情報の念能力を教えて」
希「そもそも念は教えた知識がそのまま実力になるって世界じゃないからね。できない人は何をしてあげてもできないし、出来る人は放っておいてもできるようになる。全部君たち次第ってことやな。そういう意味じゃ結局ウチはあなた達に対して何もしてあげられない。だからウチは何もしてないってことにならんかな。あはは、これはちょっと暴論やね」
希「まぁ特定のスクールアイドルをひいきするつもりもないよ。逆に聞くけど、ウチが断ったら君たちは引き下がる?」
聖良「絶対に、引き下がりません…!」
千歌「私たちも引き下がりませんっ!」
希(ふふ)
希「そういうこと。それに今日ここで出会ったのが別のスクールアイドルだったとしてもウチはちゃんと教えてあげるし、少し思う所もあるんよ」
千歌「?」
聖良「…ありがとうございます。希さんがそれでいいのなら、私たちはただこの機会を最大限活かせるように努めるだけです」
―――――――
――――
―
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/21(日) 11:45:07.30 ID:8KR6Y1mC0
希「じゃ、練を見せて貰おうかな♡」
聖良・理亞『はい…!』
ズオオオ…!!
希(へー♡)
千歌「おおー」
花丸「すごいズラ〜」
Aqours『すごいネー、そだねー』ワーワー
希「…あの、君たちは?」
理亞「ち、ちょっと!希さんが『練』見せてって言ってるのになんでボサッと突っ立てるだけなの!!」
千歌「…へ?」
聖良「あなた達まさか…」
希「あはは。両グループの力量はバッチリ把握しました」
希(まったく英玲奈っちも随分な子たちを押し付けてくれたもんやね。あはは、これは育てがいがある…)
希「両グループの修行進捗に差があるみたいやし練習日は当分別にした方が良さそうやね。さ『四大行』は基本やし確認の意味も含めて今日はみんなで一緒にさらって行こうか」
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/21(日) 11:46:38.50 ID:8KR6Y1mC0
――――――
―――
―
希「一応オーラは出せるようやし、それやってみてくれない?」
Aqours『は、はい!』
ズズズ
希「今やってるそれが『練』やね」
曜(…これが『練』。オーラを出す、って理解で一応はいいのかな。セイントスノーの『練』を見た時はこれが『練』だとは思い至らなかった…!さっき見せてもらった『練』と私たちの『練』はまったく別モノだ…)
希「『練』は、体内の精孔を広げて通常以上の大量のオーラを生み出すことやね。念能力者の『練』を見れば、一応はその人の実力ってのがある程度分かったりもします」
梨子「だからさっき練を見せてって言ったんですね」
希「そして、『纏』。まぁ、これも順当に身についてるようやね。オーラを纏うことで体が普通よりも丈夫になるね。オーラの拡散を防いぐから老化をおさえるとも言われてるな」
善子「これのことね」ズズズ
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/21(日) 11:52:20.00 ID:8KR6Y1mC0
希「ここからが君たちにとって初見になるかな。まず『絶』から。聖良ちゃん、見せてあげて」
聖良「分かりました」
――フッ
Aqours「…!」
ルビィ(オーラが完全に消えた…!それに眼の前にいるはずなのに気配がない)
希「ありがとね、聖良ちゃん。これが『絶』です。精孔を閉じて完全にオーラを閉ざす技術。疲労回復とか気配消しに有効やね」
花丸「おお〜」
希「それで、最後が『発』。四大行の集大成や。オーラを自在に操って、『系統』に乗っ取った個別能力を使う。君たちスクールアイドルがおそらく目指してるところなんじゃないかな」
千歌(そういえば鞠莉さんも…)
―――
――
鞠莉『人を惹き付けるというオーラを念能力にまで昇華させる程になれば取り合えずラブライブで勝負の舞台には立てるわね♪』
――
―――
千歌「はい…!」ぎゅっ
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/21(日) 11:53:37.73 ID:8KR6Y1mC0
希「これについての詳細は修行が進んでからでいいかな。Aqoursのみんなは当分練、纏、絶をスムーズに行えるようにしていくことやね。」
Aqours『はい…!!』
希「セイントスノーには復習になっちゃうけど、今日はその3つを一緒にやっていこうか」
聖良・理亞『はい!!』
――――
――
希「そろそろ時間やし上がろうか。みんなお疲れ様」
みんな『ありがとうございました!!!』
希「じゃあ次からは練習別やね。順番は君たちで決めといて。このあたりで練習してればウチも時間みて顔出すから♪」
みんな『ありがとうございます…!!!』
希「ふふ、どうも。復習忘れんようにな」
――――――
――
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/06(火) 19:53:02.47 ID:A/aH092y0
帰り道
聖良「とんだ一日になりましたね」
千歌「あはは、そうですね」
聖良「まさか伝説のスクールアイドルに修行を見てもらえるなんて。せいぜいお互い頑張りましょう、aqoursの皆さん。この機会を無駄にしないために」
千歌「は、はい」
聖良「希さんの弟子どうし仲良くしましょう。では」
理亞「…」ペコリ
梨子「お、お疲れ様です…」
曜(あはは…、どう見ても仲良くしようとする人がする目じゃないよね)
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/06(火) 20:08:07.09 ID:A/aH092y0
別荘
千歌「ちかれた…」ぼすっ
花丸「マルはお腹すいたずら…」ぐぅぅぅ
曜「私はお風呂入りたいな〜」
梨子「そういえば何も決めってなかったね、そういうこと」
善子「にしても凄いわねここ…。ほんと誰のよ」
梨子「じゃあ食事は私が担当してもいいかな。普段から趣味で結構やってたし」
曜「おぉ〜ナイス梨子ちゃん」
花丸「やった〜♡梨子さんの手料理ずら」
ルビィ「じゃあルビィもお手伝いします…!」
梨子「うふふ、ありがとルビィちゃん♡じゃあキッチン借してもらおっか」
曜「じゃあ残ったメンバーでお風呂の準備と練習着の洗濯やっちゃおっか」
『おー!!』
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/06(火) 20:13:05.35 ID:A/aH092y0
――――――
――
――21:30
千歌「あーさっぱりした♡」ほかほか
ルビィ「ご飯もおいしかったぁ♡」
梨子「うふふ、ありがとう。ルビィちゃんが手伝ってくれたおかげだよ」
千歌「よし、それじゃあ恒例の枕投げ行こうか」
梨子「そうね♪明日は5時半起きだから早くやっちゃいましょう♡」
曜「OK♪じゃどうチーム分けしようか」
梨子「ごめんなさい。待って」
千歌「えーと枕…枕…」
善子(枕投げ…。リア充っぽい…)ぽ〜
梨子「ごめんなさい。待って」
曜「やめようよ、梨子ちゃん」
梨子「え?」
千歌「そうだよ。枕投げ…、これをやらずに眠れるスクールアイドルなんて絶対いない…!!あのμ’sだってきっとやってたよ」
梨子「いや、やってないと思うけど。え、やってないよね…?」
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/06(火) 20:14:48.76 ID:A/aH092y0
梨子(…なんだろうこの雰囲気。…おかしい。絶対おかしい。千歌ちゃんだけじゃなくて曜ちゃんまで…。なにかがおかしいけど理由が分からない…)
ルビィ「枕投げ…、怖いけどがんばルビィ」
梨子「え」
千歌「大丈夫だよルビィちゃん、私のとこおいで♡」
曜「じゃぁ花丸ちゃんは私のチームにおーいで」
花丸「ずら〜♡」すりすり
梨子(…疲労、ね。この場にいる誰も正常な思考ができてない…。早く寝かさないと…!!)
梨子「み、みんな。あのね―――」
善子「戦争ってのはね、誰かが引き金を引いたら始まってしまうのよ、リリー?」
梨子(リリーて誰?え私?)
善子「たった一発の銃弾でね。ごめんなさい、あなたが最初の被弾者よ。そして聖戦の始まり―――おぶ!!」ドサッ
花丸「命中」
曜「いいね〜花丸ちゃん♪」なでなで
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/06(火) 20:19:59.40 ID:A/aH092y0
千歌「始まりだー!!!」
ワーワー
梨子(始まっちゃった―――。もう、私の声は届かない―――)
ワーワー
梨子(現在21時42分。私に止められるのかな…この戦い。うん。やることは1つ、だよね)
梨子「…そろそろ狩るか」スッ
梨子(みんなをノックダウンさせて、一刻も早く眠って貰うッ!!)
…。
開始早々チームなど関係なくなった
戦いは早くも混戦状態へ
そして、戦場に残るものが誰もいなくなった時、時計は21時56分を指していた―――
21時56分
Aqours、就寝ッ!!
疲労の濁りは跡形もなく消え去り
透明な…
積み重ねた結果だけを残して2日目へ…
夏休み一日目、終了ッ!!!
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/06(火) 23:06:37.93 ID:A/aH092y0
#.9
2日目、午前
希「おはよ、みんなやっとるね」
千歌「あっ希さん、おはようございます!!」
希(あはは、早朝からずっとやっとるな)
希「じゃ、はじめよっか」
――――
――
スゥゥ…
――――ピタッ
希(うん、いい『纏』やな。オーラの動きも静かでいて力強さも感じる)
曜「どうですか…?」
希「いい感じやね」
希(『点』は完璧ってとこかな)くすっ
千歌「やった…!」ブワワ…
希「ほら、集中切らしたらダメよ」
千歌「は、はい…!」
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/06(火) 23:10:25.74 ID:A/aH092y0
――――――
――――
―
希「うん、そこまで。良くなってきてるよ、ひとまず先に進んでみよっか。もっともより高度に使いこなせるように練習しとくように♡」
みんな『はい!』
希「見たとこ君たちは自分たち以外の念能力者にちゃんと出会ったのは昨日のセイントスノーちゃんがはじめてって感じだったな。会ってみてどうだった?」
曜「…オーラの量も質も私たちの比じゃありませんでした」
希「あの子達いい『燃』持ってるからね。今はしかたないな。でも安心して。オーラはその時の状態や生まれつきの才能に左右される部分があるけど、総量は修行によって増やしていくことができるんや」
善子「…それが『練』ね」
希「うん。念能力はオーラの総量がかなりモノいうからね。総量によって扱える能力も戦術も変わってくるし。『練』が念において大きなウエイト占めてることが分かったかな」
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/06(火) 23:14:27.99 ID:A/aH092y0
ルビィ「はい…」ごくり
希「まあじっくりとやっていけばいいよ。戦闘が一番手っ取り早く念の妙を覚えられるから、非戦闘向けに能力を開発しようとする人も修行に取り入れることが多いんやけど…。さてどう修行を進めてくかな〜」
梨子「戦うことが修行の近道…」
希「そ、オーラってのは生命の根幹のエネルギーやからな。だから大目標の生存に直結する単純な『強さ』が求められる戦闘こそ、早くオーラを成長させられましたるって訳や」
曜(…どうもおかしいなぁ。やっぱりあれって)
希「あはは、話が横道行っちゃったね。じゃあお手本見せてあげるよ」ニヤリ
千歌「お、お願いします!」
―――――――――
―――――――
――――
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/06(火) 23:17:36.02 ID:A/aH092y0
夕方
…。
千歌「むむ…む…」
千歌「むずかしい〜!」どさ
希「あはは。そんなすぐはできんよ」
曜「あの…コツとかないんですか?アドバイスとか…」
希「オーラの感覚ってみんな同じじゃないからね。ウチがあんま口出すと余計に混乱するかもしれないよ?」
花丸「まさに私たち次第ってことだね…」
希「そ。それじゃあウチは帰るね。あんまり遅くならないようにね、お疲れ様♪」
『お、おつかれさまでーす…』
千歌「…じゃあまだ時間あるし、また初めからやっていこうか」
みんな『おー』
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/06(火) 23:22:01.46 ID:A/aH092y0
―――――
―――
――
――夜
――内浦
鞠莉「ん〜気持ちいい♡」ぱしゃ
…小原鞠莉の1日は風呂で始まり風呂で終わる
鞠莉「ふぅ…」ちゃぷ
それにしても
鞠莉(みんなはちゃんとやってるかしら…♡)
夏休みの終わりが、今から待ち遠しい
鞠莉(我ながらクサい芝居ね)
鞠莉「うふふ…♡」
ズズズ…
鞠莉「うふふふふふ」
ゾゾゾゾゾゾゾゾ…!!!
バシャバシャバシャバシャ
鞠莉「オウオウオウオウ、いけなわ」チャプ
ペロッ
鞠莉「けほけほ。またお湯『激辛』にしちゃった♡」
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/08(木) 19:51:28.46 ID:UT8p1ALR0
――――――――
―――――
――
夏休み7日目
初日から早くも1週間…!
はぁ…、はぁ…
理亞「こんな感じです…。あくまでベースなんですが」
希「なかなかいい能力やね。理亞ちゃんのキャラクターにも合ってると思うし、単純であるが故に伸びしろが大きいと思う。今後必要に応じてルールなんかで強化していけるし、『発』そのものが奥義になる強化系の強みやね」
理亞「ありがとうございます…!」
希「一旦休憩入れよっか」
【踊るんだよ、音楽の続く限り(ダンス・ダンス・ダンス)】
強化系能力。バック宙返りなどを軽々とこなすほど身体能力をオーラによってさらに強化。瞬時に局所にオーラを振る『流』が能力のカギとなるのだが、現状ではまだオーラで体を覆っている(つまり無駄が多い)。
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/08(木) 19:55:52.87 ID:UT8p1ALR0
希(ふふふ、おもしろいなぁ、2人の能力)
希(お互いがお互いの欠点を埋めるような能力になっている…。でも2人は決してお互いの能力に合わせ念能力を開発してないんだよね。絵里ちのとこも穂乃果ちゃんのとこもにこっちのとこも…姉妹は仲良くなるように出来てるんかな♡)
聖良「ところで、もう1週間ですがaqoursの方は順調ですか?」
希「あはは、気になるん?」
聖良「い、いえ、そういう訳ではないです。ただ一緒に修行しているよしみと言いますか…、希さんに会えたのも彼女たちの引きの良さって面もあると思いますし…」
希「ふーん。実はここ数日放っておいてるんよ。成果待ちってところやね」
希(確かに照れ隠しって訳じゃないみたいやね。今のところは眼中にないかー。いいライバルになれると思うんやけどね)
聖良「それじゃあそろそろ…」
希「そうやね。続きやっていこうか」
希(aqours〜、早く追いつかないと届かなくなっちゃうぞ〜)
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/09(金) 18:03:43.45 ID:U8tbRvu/0
――――――――
――――
――
千歌(…やばい)
千歌(『練』の修行を始めてもう1週間…)
千歌「えいっ!!」ズズズ!!
ズ…ズズ…、ズ
千歌「むむむ」
バシュゥゥゥ…
千歌「だ、だめだ〜」
焦り。
千歌(私が一番遅れてる…。リーダーなのに…)
千歌(オーラ…。オーラがある人なんてよくいうけど、考えてみれば私に一番縁遠い言葉だもんなぁ…)
千歌(やっぱり私なんかじゃ…)
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/09(金) 18:43:12.38 ID:U8tbRvu/0
千歌(…。)
千歌「ってだめだめ!!あーもうなんで私はこうなんだろ。こんな私でも輝ける、誰でも輝けるのがスクールアイドルなんだもん」
千歌「こんなところで諦めちゃう訳にはいかないぞ〜!!」
千歌「うーん。何がいけないんだろ」
『体からオーラをかき集めて一気に解き放つイメージやね』
千歌(…なんて希さんは言ってたけど。やっぱり私にはオーラ量そのものが…。ってだめだだめだ…!)
千歌「うぉ〜。えーと、体からオーラをかき集める、と…」
―――
――
回想
善子『イメージするのよ、細胞1つ1つから湧き上がる漆黒の衝動を…!!』
花丸『イメージなのか妄想なのかかあやふやだけど…。確かに善子ちゃんの言ってることは間違ってないと思うずら。なんというか全体よりもまず局所を意識するというか…』
ルビィ『原点を意識する…ってイメージかなぁルビィは。千歌さん、がんばりましょう…!!まだルビィも出来てないですけど』あはは
――
――――
――――――
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/09(金) 18:58:37.80 ID:U8tbRvu/0
千歌(えへへ、ありがと。善子ちゃん、花丸ちゃん、ルビィちゃん…。)
千歌(全体よりも局所…)
千歌(…原点か)
目を閉じる
千歌(私の原点…)
思い起こされるのはこれまでのaqoursでの活動―――
千歌(―――私の原点は、『憧れ』)
千歌(みんな…!!)
―――千歌のオーラの源泉は、スクールアイドルに対する憧れである
オーラの根源に迫る際aqoursのことを考えてしまうのは必然であった。
曜ちゃん、梨子ちゃん、ルビィちゃん、花丸ちゃん、善子ちゃん…
千歌(みんな、こんな私についてきてくれてる…)
皆をラブライブに連れて行ってあげたい
そしてもちろん、私も行きたい…!!
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/09(金) 19:09:02.80 ID:U8tbRvu/0
千歌(…そのためにはまず念を覚えて3年生たちに勝たなくちゃいけない)
千歌(そうだ、私のオーラはもう)
千歌(私一人のモノじゃないんだ…!)
ズズズズズ…
―――みんながいて、今の私がいる
念は「燃」、心の力
『練』で意識を高めれば、『発』(結果)に至る
千歌(そう…。こんなところで立ち止まってる訳にはいかない…!!)
ズズズズズズズズ…!!
私はラブライブで―――――
千歌「輝きたいんだ!!!」
ボッッ!!!
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/09(金) 20:03:33.52 ID:U8tbRvu/0
シュゥゥゥゥ…
千歌「…あはは」
千歌「そりゃそうだ。世の中そんなに甘くはない」
千歌「うーん。また初めからやろう」
曜「」こそこそ
曜(落ち込んじゃってるかと思ったけど…大丈夫みたい。あはは、千歌ちゃんならきっと諦めないの知ってるはずなのに。いらぬ心配だったね。がんばれ、千歌ちゃん)
――――
――
梨子「曜ちゃん、千歌ちゃんどうだった?…やっぱり落ち込んじゃってるんじゃ…」
曜「あはは。だから大丈夫だってば、千歌ちゃんは。言ったでしょ。それに私、こんなに頑張ってる千歌ちゃん初めて見たもん」
梨子「そっか…そうだね!うん、千歌ちゃんなら絶対こんなことじゃ諦めないよね!やだな私。いらない心配しちゃった」
曜「まったくもー。梨子ちゃん心配症なんだから」あはは
曜(私たちなら、きっと大丈夫…!!)
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/11(日) 13:35:26.31 ID:LuVHsx7M0
―――――
―――
夏休み10日目
都内某所
あんじゅ「お疲れさま♡にこ」
にこ「あ、お疲れあんじゅ。にしても意外だったわ。あんたバラエティも行けるのね」
あんじゅ「あはは、でしょ。他の2人はこういうの出たがらないからね」
にこ「それは…。でしょうね」
あんじゅ「にしてもにこの方が凄いよ。一緒に仕事して分かった。場の回しとかもうアイドルじゃないわあれ」
にこ「ちょっと、褒めてくれてるのそれ」
あんじゅ「もちろん♪ねぇにこ、時間あったら少しお茶してかない?なかなか会える機会ないでしょ」
にこ「そうね。次の現場まで少し時間あるし付き合うわ」
――――
――
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/11(日) 14:54:55.16 ID:LuVHsx7M0
喫茶店
あんじゅ「にこってまだスクールアイドル追ってるの?」ズズ―
にこ「当たり前でしょ。あんじゅは?」
あんじゅ「デビューしてからは忙しくて最近の子たちは見れてないんだよね。嬉しいことにまだ変わらずドーム大会が開かれてることは知ってるけど」
にこ「語ってほしいなら語るけど?それにしても突然ね。どうしたの?」
あんじゅ「英玲奈の親戚の子がスクールアイドルやってるみたいで今こっちに来てるんだって。それ聞いたらなんだか懐かしくなっちゃってさ。聞いてよ、あの英玲奈が『お姉ちゃん』なんて呼ばれてるらしいの!」
にこ「あー、aqoursでしょ。知ってるわよ」
あんじゅ「えー誰に聞いたのー?はっ、もしかしてみんなの中で知らなかったの私だけとか?!」
あんじゅ(…あー♡)
あんじゅ「そっかぁ、真姫ちゃんも一枚噛んでたね。そういえば」にやにや
にこ「べ、別にー?あの子は関係ないわよ…!」
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/11(日) 15:35:42.51 ID:LuVHsx7M0
あんじゅ「ハイハイ。それにしても別荘貸出か、気前がいいことで。最近みんなで集まる機会も減ったわよね。真姫ちゃんは元気にしてる?大学大変そうよね」
にこ「しーらない」ズズ―
あんじゅ(あらら、スネちゃった)
あんじゅ「久しぶりにみんなで集まりたいなー。もう2、3年はそういう機会なかったんじゃない?にこはどう思う?」
にこ「…いいんじゃない。でも集まるなら今から声かけとかないと掴まらないわよアイツ等。ことりとか日本にいないし、絵里もあちこち飛んでるし。穂乃果にいたっては何してるのかさえ良く分からないっていう」
あんじゅ「そういう話が出てるってことμ’sのみんなにはにこから伝えといてよ。日取りはまた考えとくから」
にこ「分かったわ」
ピロリン♪
にこ「ん、メッセージだ。こういうとき狙ったように送ってくるのは…」
にこ「やっぱり!希よね」
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/11(日) 15:58:59.44 ID:LuVHsx7M0
あんじゅ「のんちゃんなんだって?」
にこ「集まる件賛成〜♡、だそうよ」
あんじゅ「特質系はハンパないな〜。こういうことも分かっちゃうんだ」
にこ「ほんと油断できないわ。英玲奈もいいのかしらね。かわいい従妹を希に預けちゃって。私の方が心配なんだけど」
あんじゅ「あはは、のんちゃんならだいじょうぶでしょ。でも今のスクールアイドルって聞いた話じゃ良くも悪くも別物に近いんでしょ。教えるにしても大変そう」
にこ「…まぁね」
あんじゅ「かなりレベルが上がってるんだよね」
にこ「よりにもよって念能力習得がラブライブ出場の裏条件、とまで言われてるからね。楽しもう、とは言ってられないでしょうね今の子たちは。ことごとくふるいにかけられるようになっちゃったんだもの」
あんじゅ「勝ちにこだわるからこその面白さだったり美しさがあるってことね。私たちが行きついた答えとは違った考えだけど」
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/11(日) 16:08:44.00 ID:LuVHsx7M0
にこ「まぁ現状少し行き過ぎてるわね。でも私に言わせればそろそろこういう時代を変えるグループが出てくる頃よ」
あんじゅ「にこがそういうならそうなのかもね♪どちらにせよ私たちが口出しする権利なんてないからね。…あ、そろそろ次の現場に行かなくちゃいけない時間」
にこ「あ、もうそんな時間たってたの」
あんじゅ「じゃあね、にこ。同窓会の件よろしく〜」
にこ「りょーかい」
にこ(にしてもaqoursか…。どこかで聞いた名前よね。いつだったかしら)
――――――
―――
―
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/13(火) 22:23:00.93 ID:+RtWjenU0
――――――
―――
―
#.10
夏休み12日目
希「おーす、久しぶり。10日ぶりやね」
ルビィ「あ、希さん!お疲れ様です!!」
希「メッセージ見たよ。『練』、できるようになったんだって?見せてもらおうか」
千歌(…)ごくり
Aqours『はい…!!』
―――――――
――――
――
希「…うん、梨子ちゃんもいいでしょう♪」
梨子「やった!」
希「最後は千歌ちゃんやね」
千歌「は、はい…!」
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/13(火) 22:34:35.31 ID:+RtWjenU0
どくん…どくん・・・
曜「大丈夫だよ、千歌ちゃん」こそっ
千歌「…うん、ありがと。曜ちゃん」
千歌(届いて―――)
―――私の『輝き』…!!
千歌「いきます」
ズズズ…
千歌」(『練』!!)
ズオォォッ!!
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/13(火) 22:49:44.47 ID:+RtWjenU0
希「…」
希(…10日でここまできたか)ふふ
希「…うん、全員合格やね♪」
千歌「やった…」
ルビィ「やりましたね、千歌さん!」
千歌「うん!みんなのおかげだよー!」ギューッ
ルビィ「い、痛…」えへへ
千歌「やったよぉ〜〜!!」
希「まったく、既に奥義を会得レベルの喜びようやな。ま、今はいいかな」
ワーワー
希「ほーらみんなひとまず休憩にするよ。そのあと『絶』教えてあげる♡」
希(…『練』を見れば実力が分かる、か。ふふ、おもしろいオーラやね。千歌ちゃんのオーラの動きにはaqours全員の特徴が表れている。…みんなからいろいろアドバイス貰ったんやろうな)
希(皆と一緒に進んでいくリーダー。それもいいな)うふふ
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/13(火) 23:30:21.56 ID:+RtWjenU0
――――――
――――
――
夏休み14日目
初日から2週間が経過
ズズズ…
聖良「…」ズズズズ!
聖良「…ふぅ。どうでしょうか」
希「お疲れさん、前より凄いよくなってるよ」
【たったひとりの最終決戦(プライベート・ウォーズ)】
具現化系能力。自分と対象1人を念空間に強制入室させる。理亞と同じく未完成の能力であり、詳細なルール等はまだ決められていない。自分も同一の念空間に拘束されるのは1つの制約であると言えるが、この場合はあえて1対1なら誰にも負けないという聖良の自信を色濃く反映した結果ということを強調しておきたい。A-RISEの曲名を冠したのは彼女の強い信念と憧れのあらわれである。
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/14(水) 00:15:11.34 ID:mPUQ3Ha20
希(近距離・攻撃型の理亞ちゃんと中距離・補助兼攻撃型の聖良ちゃんか。いいコンビやな。2人の能力が本当に真価を発揮するときは2人揃ったときやね)
希「聖良ちゃんは自分の能力のどこが欠点だと思う?」
聖良「…そうですね。やはり拘束時間でしょうか。現状のオーラ総量では縛れて2分が限度かと」
希(やっぱり致命的な欠陥には気づいてないな。それに気づくきっかけすら持ち得ていない。でも仕方ないな。スクールアイドルに本来求められる資質じゃないし、そこまで求めている現状が異常なだけや)
――『発』
念能力の集大成。
つまり自身の能力を完璧に仕上げることがラブライブ出場の最低条件となる。
希(大概の出場者は能力開発に時間をかけることが多い。けどそれは間違いや。スクールアイドルというある意味で異常な状況。限られた時間のなかで、限られた結果を求めなくてはならない。その目的意識下で生まれる能力は概して好戦的、戦闘向きが多くなる。つまり実戦で使っていくことで能力が洗練されていくってことやな。高校生がこんな発想に至るのもなかなか無理があるけどね)
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