fate/grand order【永久祈願帝国 帝都 A.D.1945?】

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214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/11(土) 10:03:03.88 ID:lmIHFu4F0
c
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/11(土) 12:43:11.30 ID:MVsM+s0R0
魔 力 >>216
幸運 >>217
宝具 >>218
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/11(土) 12:54:27.66 ID:6ixJfccb0
B
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/11(土) 13:13:18.02 ID:oGIoZadJ0
c
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/11(土) 16:39:47.93 ID:eqHewDj00
A
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/14(火) 14:46:18.93 ID:2DT2TWuY0
徳川家康
クラス ランサー
ステータス
筋力 C
耐久 D
敏捷 C
魔 力 B
幸運 C
宝具 A

これで設定して進めます
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/14(火) 14:47:01.27 ID:2DT2TWuY0
ガンガンイベント進めていたせいで全然出来ていなかった。
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/14(火) 18:56:34.81 ID:T4aHxi1Q0
幸運低くない?家康だよ?
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/14(火) 20:16:54.38 ID:srR7HUUtO
>>221
いいえ、話の構想上幸運値のステータスはこれでちょうど良いです。
ただそこまで話が引っ張れるか少し自信が無くて不安です
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/14(火) 22:48:51.13 ID:J7njy8vY0
再開
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/14(火) 22:49:17.66 ID:J7njy8vY0


ぐだお「結局ノッブもバーサーカーもいなかった…」

龍馬「もう少し探したいところだが、夜も更けってきたからすぐ近くの宿で休もうか」

ぐだお「だね…」

ぐだお「にしても、戦闘跡が彼方此方にあるのに、帝都の人たちは本当に普通に過ごしているんだ…」

龍馬「あぁ…しかも血の跡がある場所を普通に歩いているね」
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/14(火) 22:50:06.30 ID:J7njy8vY0
お竜「お竜さんは別に些細な事は無視するが、流石にこれは無視できないぞ」

龍馬「戦場ならいざ知らず…こんな異常が日常化しているのもここが隔離された空間故か」

ぐだお「ノッブ大丈夫かな?」

龍馬「まぁ彼女も何とかやっているだろう」

龍馬「今日合流出来なかったのは残念だが、明日には出会えるさ」

お竜「おう、あいつなら大丈夫だ」

お竜「カルデアでもケロっとしてるくらいだから、きっとここでも上手く立ち回ってる筈だ」

ぐだお「まぁね」

ぐだお「俺の心配は…ノッブの事だから帝国を乗っ取りに行くんじゃないかなって不安なんだよ…」

龍馬「まさか、そこまでうつけを演じるわけないさ!」

ぐだお「だよね!」

お竜「あいつならそれぐらいしそうだけど…確かに馬鹿な事はしないよな」

龍馬(…しないよね?)

ぐだお「さて、明日に備えて今日は新宿で一休みだ!」
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/14(火) 22:51:16.45 ID:J7njy8vY0

【3日目】
【正午】

ぐだお「やっぱり見つからない…」

お竜「龍馬の方も、今日はあのデブがいないから聞き込みに時間が掛かっているな」

お竜「どれだけあのデブが有能か分かる」

ぐだお「そ、そうかな?」

ぐだお(カエサルは観光しかしていないような)

龍馬「お待たせ」

お竜「遅いぞリョーマ」

龍馬「ごめんごめん、聞き込みで集めた情報がどれも断片的なものばかりでどれも信憑性に欠けると思って少し整理していたら時間が掛かっちゃった」

ぐだお「それで、ノッブとバーサーカーは?」

龍馬「えぇと、結論から言うと」

龍馬「信長はキャスターに敗れて、信長と同行していたバーサーカーはどこかに逃亡した」

ぐだお「え?ノッブが負けた!?」

ぐだお「それ嘘でしょ!だってあのノッブだよ!?」

龍馬「うーん、情報源は帝国側の発表とか言っていたけど」


バサ


龍馬「ほら、今朝の新聞にも載っている」

ぐだお「本当だ…アーチャー敗退って…」

お竜「嘘とかじゃないのか?」

龍馬「自分もそう思うけど、あそこ迄の事をするキャスターが相手ならこれにも納得かな」

ぐだお「……」

ぐだお「…ノッブ…」

お竜「あいつがどっち側かは知らないが、キャスターは私がボコす」

龍馬「僕もだ。どうにか彼に一泡吹かせたいところだ」

ぐだお「…それで、どうする?」

ぐだお「カルデアとの通信は不可能。カエサルもいないし、ノッブもいない。クレオパトラは向こう側だしこれじゃ不利だ…」

お竜「お竜さんやリョーマじゃ力不足か?」

ぐだお「いや…いつも他に仲間がいたから。俺は頑張ってこれたんだ…」

ぐだお「でも、これじゃ…」

龍馬「しっかりするんだ!カルデアのマスターなら最後まで諦めずに戦うんだ!」

龍馬「それがぐだおくんだろ?」

ぐだお「坂本さん…」
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/14(火) 23:06:12.34 ID:J7njy8vY0


「おい!そこのテメェら!!」


ズドン!!


ぐだお「空から誰か降ってきた!?」

「ハッハッハッハッハッハー!!」

「お前今カルデアのマスターって言われていたよな!!」

ぐだお「え?そ、そうだけど?」

「ならビンゴだ!!」

「あの時会ったウゼェ女と男のマスターであるヒョロイガキが、まさか大殿のマスターだったとはな!!」

「っしゃ!ようやく見つけたぜ!」


228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/14(火) 23:07:09.40 ID:J7njy8vY0

龍馬「バーサーカー…!」

龍馬「ぐだおくん!僕の後ろに下がっていてくれ!」

お竜「リベンジマーッチ、お竜さん今度こそ勝つぞ!」

長可「あん?俺は別にテメェらと戦いに来たわけじゃねぇぞ?」

長可「俺は大殿に頼まれて来たんだ」

ぐだお「大殿って…誰のこと??」

長可「あーっクソ!狂化してっから説明すんのが面倒だが…!」

長可「オラァ!!」


ブン


長可「ちょっと掻い摘んで説明するがいいか!?」

ぐだお「ど、どうぞ…」

ぐだお(槍を振り回したのはなんなんだ…)
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/14(火) 23:08:05.46 ID:J7njy8vY0

【説明中】

ぐだお「ノッブがキャスターに捕まったのは本当なの!?」

長可「おぉそうだ!」

長可「そんで俺は大殿が一瞬の隙を作ってくれて、その場から逃げ出してテメェらを探していたってわけだ!」

龍馬「ランサーがあの徳川家康公とは…」

お竜「徳川家康?徳川というとリョーマが倒した幕府のやつの始祖ってやつなのか?」

龍馬「お竜さん、僕が幕府を倒幕したわけじゃないからね。まぁ大政奉還まで漕ぎ着けたのは僕の助力だけど」

ぐだお「えぇと…ランサーが徳川家康で、ノッブがキャスターに捕まって、ランサーはキャスター側で、総統って奴はノッブの銃にもバーサーカー…森長可さんの槍を食らっても傷が再生して生き返り続けたと?」

長可「その通りだ!」

龍馬「…キャスターのマスターだと思っていた総統は実はランサーのマスターというのも驚きだ。だとするとキャスターのマスターは一体誰なんだ?」

ぐだお「えーと、だとするとキャスターはどうして総統と一緒に行動しているんだろ?」

龍馬「それが謎か…キャスターのマスターはおそらく黒幕の1人で間違いはないだろうね」
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/14(火) 23:13:51.66 ID:J7njy8vY0




長可「なぁ!そんな事どうでもいいから早く大殿を助けに行くぞ!!」

ぐだお「助けにって…行っても昨日と同じ目に合うと思うけど」

長可「ウルセェ!俺はもう二度と大殿の窮地を見過ごすわけにはいかねぇんだよ!!」


ブン!


龍馬「!!」

龍馬「…流石は鬼武蔵の異名を持つ森長可だ。短気という逸話は本当だったようだ」

お竜「オイ、こいつ結局敵なのか?」

ぐだお「そこのところ曖昧だったね…」

長可「おら早く行くぞテメェら!」

長可「じゃねーと殺してでも行かせるぞ!」

ぐだお「言ってること滅茶苦茶だ!?」



231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/14(火) 23:14:33.93 ID:J7njy8vY0
龍馬「待ってくれ長可さん、あんたと一緒に行ってもいいが勝算がない。信長を助けることも今の僕たちでは出来ない」

龍馬「向こうの目的がわからない以上、マスターであるぐだお君を危険に晒せない」

長可「だったら俺ァどうすりゃ良いんだよ!!」

龍馬「まずは下準備からだ、戦も地形や相手の動きや戦術を読んでから動くもの。あなたにはその重要性がわかるはずだ」

長可「…確かに、そうだったな」

長可「向こうにはあの狸じじいがいるんだった。下手に攻めてたら昨日と同じように捕まっちまう」

長可「そいつにゃ大殿も怒るし、俺に切腹でも命じかねないな…」

龍馬「分かってくれたかい?」

長可「…分かった、ただ準備が全て終えた段階で俺はあいつらの本拠地に攻めるぞ」

龍馬「好きにしてくれて構わない、僕達もそのつもりだから」

お竜「話がわかるやつ?」

ぐだお「冷静になれば攻めるのは悪手だからね」

232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/14(火) 23:15:40.69 ID:J7njy8vY0



龍馬「さて、バーサーカー…森長可が僕たちに助力を求めたんだ。ぐだお君には彼と仮契約してもらっても構わないかな?」

ぐだお「え?」

長可「仮契約?俺が主君を鞍替えするってのか!?」

長可「冗談じゃねぇぞ、俺のマスターはあの男だけだ!」

ぐだお「あの男って…昨日聞いた病院から連れ出した人?」

龍馬「そういえばどうして療養中のマスターを外に連れ出して暴れていたんだい?」

長可「は!」

長可「そりゃ決まってる!聖杯を手に入れようと思って他のサーヴァントを始末しようと思っていたが、あの男がジッとしていろって命令するからあいつの令呪全部奪って戦場に向かったんだよ!」

長可「あの男、この拘束具を無理矢理着せた後にキャスターの術で俺を傀儡にしていたんだ!!」

長可「そんなことしても俺に効果は全然無かったけどな!」

龍馬「…つまり、そのマスターである男とはただ魔力を供給するだけの関係と」

お竜「流石バーサーカー、やってる事がバーサーカーだ」

長可「まぁな!そう褒めんな!」

ぐだお「褒めるとかじゃなくて普通に怖いんだけど…」

龍馬「…でも今の話だと長可さんはマスターから令呪で縛られることもなく、ただの魔力源としているだけだね」

龍馬「なら、ぐだお君と仮契約を結んでも良いんじゃないかな?」

長可「何でだよ!俺はマスターを裏切れねぇ!!」

龍馬「確かに、だったら考え方を変えようか」

龍馬「魔力をもらう相手を変えるだけで、忠誠は変わらずその男に向けたもの。と、そうすれば良いと思う」

長可「あ!?」


チャキ


龍馬「僕たちの目の前に彼が現れたのなら君はそっち側に着いて、僕たちと戦う。それなら納得するだろ?」

お竜「お竜さんもそれで良いぞ、負ける気がしないからな」

長可「……」

長可「…大殿のマスターのガキ、テメェがどんな奴かは知らねぇが」

長可「少しの間だけ世話になる、ただ俺のマスターと相対した時は…その首貰うからな」

ぐだお「う、うん。分かった!」

ぐだお「その間だけは、ちゃんと俺の言うことや坂本さん達の言う通りに動いてね!」

長可「オウ!仮でも俺のマスターはお前に変わるからな!」



233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/14(火) 23:16:37.22 ID:J7njy8vY0
ぐだお「仮契約終了っと…」


パァァァァ



長可「おぉと!!なんか力が湧くな!!」

龍馬「霊基が一段階上がったようだ…ぐだお君の魔力量はカルデアからの供給で補われているからその影響か」

長可「なんか得物も振りやすくなったし、拘束具も胴以外は取れて動きやすくなったぜ!!」

長可「上々上々!!こりゃ最高の気分だ!!」

龍馬「さて、仲間も増えたことだし午後はどこから情報を手に入れるか…」

長可「手っ取り早く帝国兵でも攫ってこようか?」

お竜「お竜さんもそれに賛成だ」

龍馬「よしなって、帝国の手の内も分からないんだから」

龍馬「とにかく、今日は向こうの意図を何としても知らないといけない。キャスターがカルデアにまで攻撃を加えた事実もあるし、何よりシャーロック・ホームズの参入を嫌がっていた」

龍馬「ということは、かの名探偵が事件解決にまで導くのに必要なヒントが既に出ているということだ」

ぐだお「でもそんなもの出ていたかな…?」

お竜「リョーマは分かるか?」

龍馬「僕にもサッパリだよ。でも必ず7日に起きる何かを未然に防ぐヒントがあるはずだ」

龍馬「今日は今までの情報と新しい情報を合わせてこの帝都の謎を探してみよう」
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/14(火) 23:24:30.55 ID:J7njy8vY0
今日はここまでです、少ないですが
明日までに大量投下できるように書いていきますね。
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/14(火) 23:45:36.58 ID:J7njy8vY0
徳川家康の宝具名
オリサバwikiで引用しても大丈夫でしょうか?
盗作とか色々と問題になっているのでちょっと不安です
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 11:18:53.80 ID:hv46sW/l0


【上野】

龍馬「さて、今度は上野に来た」

ぐだお「ここに来るまでに英霊兵が何度か立ち塞がったけど…」

長可「ハッハー!全員阿吽も吐かせず殺戮だゼェ!!」

お竜「こいつの一撃でほとんど倒されていたな」

ぐだお「長可さん強すぎでしょ」

長可「ここまで強くなれるたぁ最高の気分だぜ!!大殿がアンタのサーヴァントとして仕えているのも納得だ!!」

長可「仮契約とは言え、これは良いもんだな!!」

ぐだお「初日とは違って一般人を殺さないでくれたのは良かったのかな…」


237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 11:19:27.97 ID:hv46sW/l0



龍馬「ちゃんと帝国の兵士だけを倒してくれたのは助かった。まぁ光景は酷かったけどね」

お竜「んで、上野に着いて何から始めるんだリョーマ」

龍馬「今朝と同じく聞き込み…長可さんはぐだお君の護衛をやってくれないか?」

長可「何でだよ!俺にも聞き込みさせろよ!!」

ぐだお「絶対脅さない?」

長可「………」

長可「ッチ、わーったよ!俺ァ護衛な!」



238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 11:20:08.39 ID:hv46sW/l0



龍馬「良し、お竜さんも一緒に聞き込み手伝ってくれるかい?」

お竜「おう、聞き込みなら任せろ」

龍馬「なら、1時間後に西郷さんの像の前で集合しよう。僕も見慣れているし、君もよく知っているだろうから」

龍馬「長可さん、マスターに危害がないように注意してくれ」

長可「へ!俺の槍の前じゃ敵は敵じゃねぇよ」

長可「ただの人の形した物だからな、有象無象にやられたりはしねぇよ!!」

龍馬「…まぁ、大丈夫そうだね」

龍馬「ぐだお君もいざとなったら令呪で僕を呼んでも構わないからね」

ぐだお「う、うん!」

龍馬「よし、それじゃ行こうかお竜さん」



239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 11:20:38.82 ID:hv46sW/l0



長可「……」

ぐだお「……」

長可「……」

ぐだお「えーと、何処か行く?」

長可「……何処かって何処にだよ」



240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:21:18.24 ID:hv46sW/l0

ぐだお「いや、ちょっとお茶でも飲みに」

長可「…それ良いな、だったらあの茶屋にでも行くか」


ブン


ぐだお「あ、あの槍の穂先のお店?良いけど」

長可「俺の直感だが、あの店はお茶が美味いはずだ!」

ぐだお「へ、ヘェ〜」

長可「だから俺はあの店に行く!!」

長可「オラついて来いマスター!」

ぐだお「何で急にそんな怖くなるのこの人!?」
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:21:48.43 ID:hv46sW/l0
【茶屋】


ズズ……


ぐだお「…この緑茶美味しい!」

長可「だろ!」

ぐだお「へぇ〜苦味の中に甘みがあるのなんてこの時代でもあったんだ!」

長可「ハハ…やっぱり茶はいいな…」

長可「…飲んでいて落ち着くぜ」
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:22:43.30 ID:hv46sW/l0



ぐだお「そういえば、どうしてこのお店のお茶が美味しいって分かったの?本当に直感なの?」

長可「やっぱり気付いたか…俺ァ生前茶を嗜んでいたんだ。茶器とか集めてたし俺も大好きだった。だから分かるんだよ店の雰囲気とか、あとはその場にあって当然な構えかってやつか?」

ぐだお「なるほど、それじゃこれから茶道とかやってみる?」

長可「いいや、遠慮しておく。この時代に茶道があっても、俺にとっての茶の道はあの時代だけだしな。進歩して形が変わった茶道にバーサーカーの俺がついていけるとは思えねぇな」

ぐだお「そっか…」

ぐだお「でも意外だな、まさかあんなに暴れまくっていた長可さんが茶道とか嗜んでいるとか」

長可「戦場から離れたらただの領主、退屈しのぎには茶は本当に良いんだよ。それに大殿も茶は好きだろ?」

ぐだお「確かに…茶々とか誘ってやっていたな」

長可「茶々って…え、マジでか!?」

長可「マジで茶々様がいらっしゃるのか!?」

ぐだお「うん、カルデアにいるよ。神様とか英雄王とかいろんな英霊が」

長可「…マジかよ、スッゲェ行ってみてぇなカルデアって所に!」


243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:23:19.04 ID:hv46sW/l0
ぐだお「ここでの事件が解決したらカルデアに来る?」

長可「良いのかよ!?」

ぐだお「うーん、こうやって縁も結ばれている事だし、もしかしたらカルデアに喚べるかも」

長可「……」

長可「…そりゃ良いな!!俺もこの槍が何処まで通用するか試したくて仕方ねぇ!!」

長可「ここで…全部終わったらすぐにそっち行けるように頑張るわ俺!!」

ぐだお「約束だよ」

長可「オウ!ここで敵同士になっても、悔いが残らないように戦って、負けても勝っても絶対にそっち行くわ!!」

ぐだお「…俺が負けたらカルデアに来れないと思うけど」

長可「そうならねぇように俺からも祈っておくよ!いずれ俺を倒すんだろうしな!」


バンバン!


ぐだお「イタタタ!つ、強く背中叩きすぎだって…!」

長可「ハハ!そりゃ悪かったな!!」

ぐだお「全く……」


ズズズ……
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:25:08.39 ID:hv46sW/l0

?『では、そちらの事は頼みますよ』

キャスター「はい、了解です」

?『拙僧はあの者の道化を堪能してきますので、貴方は貴方であの方のご意向に応えられるようにして下さいませ』

キャスター「仰せのままに」


ブチ


キャスター「…さて、今日はどうしましょうかね」

キャスター「…アサシン」


シュン!


クレオパトラ「お呼びですか?」
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:25:55.04 ID:hv46sW/l0
キャスター「貴女はこれからライダーを始末して来なさい。これは神からの命令ですので、失敗したらセイバーの前で自害する事です」

クレオパトラ「……妾はどうしてカエサル様の前で自害しなければならないのですか?」

キャスター「それは簡単です。これが出会いと別れを意味するからです」

クレオパトラ「?」

キャスター「貴女には説明しても意味がないでしょう、とにかく行ってライダーを殺して来なさい。そうすれば貴女は愛する者と永遠の生を得ることが出来るのですから」

クレオパトラ「…承知しました、行って参ります」


シュン


246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:27:13.55 ID:hv46sW/l0


キャスター「やれやれ、やはり私の洗脳はあの陰陽師のと比べて些か弱いですね。あの方から力を貰ったというのに」

家康「…あの方か、貴様はそいつの言うことをいつも聞いているな。今もそいつはこれを見ているのか?」

キャスター「あぁ家康公」

キャスター「いえいえ、神は気まぐれなものですから。私たちみたいな末端の仕事なんて気にはしないでしょう」

キャスター「それよりも総統閣下の調子はどうですか?」

家康「よく寝ている、昨日喋っていたのが嘘のように目と口を開けてスヤスヤと…」

キャスター「そうですか、それは本当に良かった」



247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:27:53.90 ID:hv46sW/l0

キャスター「総統閣下が目覚めると、あれが姿を現してしまいますからね。最後の段階に計画が進む前にあの悪魔になられると、神の機嫌も損なわれる」

家康「…いつかの周回だったか、アレが姿を現して帝都や他のサーヴァントを破壊して行ったのは驚いた。貴様がいなければこの世界は崩壊していた」

キャスター「……そうですね」

家康「貴様のおかげだ、あの時から私は貴様を信頼している」

家康「どんなにピエロを演じ、凡人類史を滅ぼそうと謀略を考えていても、貴様のおかげで私やマスターはここにいられる」


248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:28:45.23 ID:hv46sW/l0


キャスター「……」

キャスター「私たちも、家康公や総統閣下の事はとても良い協力者と思っております」

キャスター「この第三帝国の存続、間違った歴史を正しい歴史にするべく私たちはこの歴史の人々の意思の元に動きましょう」

キャスター「私たちは人の願いを叶える存在、貴方様の祈願、必ずや果たしてみせます」

キャスター(…必ず、ね?)ニヤ
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:29:22.70 ID:hv46sW/l0
長可「さーってと、団子もうめぇし菓子もうめぇがそろそろ約束の1時間か!」

ぐだお「うん、西郷隆盛の像の前に行こう!」
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:30:35.38 ID:hv46sW/l0


長可「いやー楽しい1時間だったな!カルデアに行った大殿の武勇伝も聞けたし俺としてはスッゲェ良かったぜ!」

ぐだお「ノッブはいつも騒ぎ起こしているからね、話題が尽きない」

長可「ハッハッハッハー!違いねぇ!俺も大殿と一緒にいて退屈した時は無かったしな!!」

長可「特によくつるんでいる沖田って奴には興味が湧いたな。あの大殿とタメで喋っているんだからよっぽどの奴だろうな!」

ぐだお「沖田さんとノッブは腐れ縁だからね」

251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:31:17.63 ID:hv46sW/l0
長可「どんなやつか見てみたいぜ。…ん?」

長可「おいマスター、ありゃ戦っているのか?」

ぐだお「え? …本当だ!!西郷隆盛像の前で坂本さん達が戦ってる!!」

252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:32:36.58 ID:hv46sW/l0



龍馬「ック!」


ザン!


クレオパトラ「遅いですわよ!」


シュバ!


お竜「危ないリョーマ!」


ブン!

キン!


クレオパトラ「あぁもう!あと少しでしたのに!」

お竜「一旦下がれリョーマ!」

龍馬「あぁ、あんがとうお竜さん!これはワシも本気出すしかないが!」
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:33:11.71 ID:hv46sW/l0

クレオパトラ「大人しく死んでいれば良かったものを…妾を苛立たせないで欲しいですわ」

ぐだお「坂本さん!!」

龍馬「ぐだお君!!」

クレオパトラ「あれ?マスターかしら貴方…」
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:33:47.19 ID:hv46sW/l0
クレオパトラ「そうよね、マスターを殺せば全て解決よね!これでカエサル様の前で死ななくて済むわ!」


シュン


ぐだお「え?」

クレオパトラ「死になさいマスター」


ブン!


キン!!


長可「バーカ、そんな事はさせねぇよアサシン」
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:41:49.39 ID:hv46sW/l0


クレオパトラ「ック!こいつ!」

長可「キャスターの野郎に何言われたか知らないが、俺の仮のマスターは殺させねぇぞ」


ブン!


ザク!


クレオパトラ「……な!?」

長可「槍で串刺しにすりゃ動けなくなるだろう、これでおしまいだ」

クレオパトラ「ガハ…!!そん、な……」


256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:43:05.70 ID:hv46sW/l0
ぐだお「待って長可さん!そのアサシンはカルデアのサーヴァントなんだ!!」

ぐだお「殺さないで!」

長可「なんだと…?」

長可「………」

長可「…ッチ、よく見りゃ絶世の美女だし、宝具開帳して鯵の開きにするのはやめだ!」


ブン!


ドサ!


ぐだお「クレオパトラ!」

クレオパトラ「…ぐ…うぅ…」
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:47:21.34 ID:hv46sW/l0


龍馬「待った…まだ触らないでぐだお君!!」

龍馬「……彼女の身体中に奇妙な紋章が動いている!」

お竜「これなんだ?」

龍馬「おそらくこれがキャスターの洗脳した術の正体かもしれない…」

長可「あぁ確か俺の時も紋章を埋め込まれたな。死にまくって気付いたら解けたけどよ」


258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:48:48.85 ID:hv46sW/l0


龍馬「死にまくって…もしかしたら今が洗脳を解くチャンスか!」

龍馬「ぐだお君!君の礼装の出番だ!!」

ぐだお「わかった!」

ぐだお「礼装、イシスの雨!!」




パァァァ!!



259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:49:27.99 ID:hv46sW/l0



クレオパトラ「う……うん……」

龍馬「よし、紋章が消えた。これで洗脳は解けたはずだ」

龍馬「ぐだお君急いで彼女と仮契約をしてくれ!魔力を供給出来れば暫くは大丈夫なはずだ!」

お竜「見たところ霊基も異常はない、良かったなぶっ壊れなくて」

長可「殺す気は無かったしな、美人だったし」

龍馬「とりあえず、頭さんのところまで運ぼう!あそこにはカエサルがいるはずだ!」

ぐだお「クレオパトラ…!頑張って…!!」

クレオパトラ「……はい、マスター…」

260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:49:58.44 ID:hv46sW/l0







ぐだお『礼装、イシスの雨!!』

キャスター「………」






261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 12:51:57.28 ID:hv46sW/l0






キャスター「………」

キャスター「………」

キャスター「………」






キャスター「………は?」




262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 13:21:22.35 ID:hv46sW/l0
キャスター「は?え!?ちょっと待ってください!?!?え!?」

キャスター「ハァァァァァーーーーーー!?!?」

キャスター「いやいやいやいやいやいやいや!!!!」

キャスター「そんなつまらない展開ってありですか!?」
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 13:21:54.20 ID:hv46sW/l0


シュン


家康「どうした騒々しい、下の階にまで響いたぞ」

キャスター「あぁ家康公!聞いてくださいよ!」

キャスター「今まさに私たちの計画が進もうとしていたのに、カルデアのマスターってばあろう事か俺の洗脳術を解いたのですよ!!!」

キャスター「アサシンに掛けた呪い、死ななければ解けない僕の洗脳をあのカルデアのマスターは死の淵の状態で完全に解いた!」

キャスター「アサシンと出会った時からやっておけよと思うでしょ普通!!」

家康「おぉ…そうだな」



264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 13:22:47.19 ID:hv46sW/l0



キャスター「正規のサーヴァントかカルデアのサーヴァントかで迷っていたのもあったし、何が敵かもわからない状況の真理であるのならばこそ判断が遅くなるでしょうが、まさかこの瞬間に使ってくるなんて!!!」

キャスター「マズイですね、昨日の時点で向かわせなければ良かった…俺たちの計画に大きなズレが…!!」

家康「ならばもう一度攫っていけば良いではないか、貴様なら出来るのであろう?」

キャスター「出来ます、出来ますけど……」

キャスター「…いいえ、冷静になりましょう。そうですね、私たちがいる限り最終日は必ずやここに攻めてくるんですから」

キャスター「ならば私たちは敵を待ち構えていればいい、それで決定。もし来なければそれこそ私たちからこちらに来るようにすればいいだけ」

キャスター「…いや、それでは私たちの計画が無意味になるのでは?」

キャスター「えぇと、そうですね。でも意味が付け加えられる。出会いと別れの因果が」

キャスター「だからそうだとしても俺たちの計画が!!!!」

家康「……」



265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/15(水) 13:23:16.70 ID:hv46sW/l0



がん!


キャスター「痛」

家康「……久しぶりにバグが発生したようだな」

キャスター「すみません、醜態を晒してしまって。叩かれるのはあまり慣れていないせいか皆黙ってしまいましたね」

家康「今喋っているお前はキャスターか?」

キャスター「はい、私はキャスターです」

家康「であれば、修正した計画についてまとめて話せ」

キャスター「はい、仰せのままに」

家康「……」


266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/15(水) 13:24:27.86 ID:hv46sW/l0
今日の分はこれで終了です。
宝具名どうすっかな
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/17(金) 00:37:16.93 ID:1wW59Vs50
あげ
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/17(金) 19:39:46.39 ID:1wW59Vs50
undefined
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/17(金) 19:40:25.50 ID:1wW59Vs50

【屋敷】

カエサル「もうすぐ陽が落ちる…」

頭「カエサルさん、ワシらも準備が整いました」

カエサル「ふむ…敵は英霊兵や訓練で鍛えた兵士達だ。そのような武装で行くのは些か心配ではあるな」

頭「何を言っていますか、ワシらはこの道のプロだ。このような修羅場なんてワシは何度もくぐり抜けております」

ヤクザ「そうだぜ先生!昨日言われた通り武器も集めたし、頭数もうちの組員全員揃えたんだ!これなら帝国の兵士どもも恐れるこたぁねぇよ!」

ヤクザ2「先生の大事な女が捕らえられてるってんだ!第三帝国は痛い目みねぇといけねぇぜ!!」

カエサル「良い、良いぞ!これだけの武勇を携えた者達ならば必ずやクレオパトラを助け、彼女の呪縛も解けよう!」

カエサル「マスターには悪いが、この帝都で起きている全ての事件を今日終わらせよう!」

カエサル「皆のもの、私の後に続け!!」

ヤクザs「「「「オォォォォォーーー!!」」」」

下っ端「大変です頭!屋敷前に人がいますか!!」

頭「こんな時になんだ!!放っておけ!」

下っ端「いえ、先生のお連れさん達のようです。あと血塗れの女性も抱えていまして…」

龍馬「夜分遅くに失礼、急いでいてね!」

頭「おぉ坂本様!」

カエサル「マスター達か、1人見知らぬ顔がいるが今は忙しいから後にして…」

カエサル「…待て、そこの巨漢が抱えているのはクレオパトラか!?」

長可「あ?誰だよこの真っ赤なデブ」

ぐだお「良いから!早く通して!」

カエサル「待てマスター!なぜそなた達が我が妻を抱えているのだ!なぜクレオパトラは重傷を負っている…!!」

ぐだお「それについては後で説明するから!」

長可「オラオラどけどけ!!」



ドタドタドタ

270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/17(金) 19:41:57.06 ID:1wW59Vs50

【広間】

頭「あのお嬢さんはどうやら大丈夫そうだ、意識はまだ戻っていないが」

龍馬「そうか、僕らがもう少し看病したいところなんだけどね…」

長可「さっきの赤いデブ…セイバーだったか?あいつが自分がやると言って二人っきりで部屋に篭っちまったな」

ぐだお「…カエサル」

お竜「それにしても物々しいな、なんかお祭りでもやるのか?」

頭「いや、実は昨日先生にさっきのお嬢さんを助けに行こうと言われましてな、組の者全員集めて第三帝国の本拠地に乗り込もうとしていたんです」

お竜「ふーん」

頭「死ぬ覚悟で今夜構えおったが、その前に連れて帰ってくれたので、驚いたわ…」

龍馬「そうだったのか…寸での所で戻れて良かった」

長可「まぁ外で武器持ってた野郎どもの顔つきは良いし、あれなふぁ英霊兵相手でも抵抗ぐらいできるだろ」

ぐだお「それじゃ今日やろうとしていた襲撃は…」

頭「先生があの状態なので、今日はこれで解散ですな。まぁ助けられて良かったですが」

頭「ぐだおさん達もここで休んで行くと良い。食事の準備もします」

ぐだお「ありがとうございます」

龍馬「お言葉に甘えて…」


271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/19(日) 22:20:42.49 ID:4m24NxQb0

ぐだお「クレオパトラ大丈夫かな…」

龍馬「大丈夫さ、霊基も魔力も万全なんだ。キャスターの術も解けたし、あとは彼女が目を覚ますまで待つしかないね」

長可「にしても、サーヴァントが寝込むなんて話聖杯からの知識でもオレァ聞いたことねーな」

お竜「そうか?カルデアだと日常茶飯事だと思うぞ」

長可「余計に興味が湧くなカルデアって所…」

ぐだお「とにかく今日はここで休もう」


ガラララ


カエサル「その前に、私が来た!」

ぐだお「カエサル!」

長可「お、デブのセイバーか」

カエサル「ふむ…その見た目はおそらくバーサーカーか?新聞の写真通り何とも立派な体躯よ」

長可「何だこいつ、まるでサルみてぇに喋るな」

龍馬「カエサル、クレオパトラの方は大丈夫だったかい?」

カエサル「あぁ…何とか意識も戻っている。マスターに謝りたいと泣いておったが、さすが怪我を負ったばかりの怪我人を立たせることは私が許さないと断った。マスターよ、疲れているだろうがクレオパトラの謝罪を聞きに部屋まで行ってはくれまいか?」

ぐだお「クレオパトラがそんなに思いつめていたなんて…」

ぐだお「分かった、俺行くよ」


スタスタスタスタ


カエサル「行ってくれたか…」

龍馬「カエサル、君がさっき行おうとした行為は聞いてるよ。僕が咎めるってわけではないけど、ぐだお君の安全を確保するのがサーヴァントの役目だ」

龍馬「勝手な行動で、ぐだお君の背負うものを増やしてはいけない。彼もまだ少年なんだから」

カエサル「反省はしている、後できちんと謝るつもりだ」

カエサル「ただ…クレオパトラの事で頭がいっぱいでな…私とのあろうものが冷静さを欠いていた」

お竜「まぁよくある事だ」

カエサル「……すまない」

龍馬「いや、良いんだよ」

龍馬「……さて、話は変わるけど。カエサル、君達は帝国を攻めようとしていた」

龍馬「攻めようとしていたということは、帝国に関して何かしら情報を集めたはずだ。良い情報はあったかい?」





272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/19(日) 22:21:30.31 ID:4m24NxQb0
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273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/19(日) 22:22:07.17 ID:4m24NxQb0

ピピッ!


ぐだお「え!?」

ダヴィンチ『やぁ!やっと繋がったよ!』

ホームズ『ダヴィンチ以外にも私もいる。そっちでは久しぶりになるのかな?』
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/19(日) 22:23:02.67 ID:4m24NxQb0
ぐだお「ダヴィンチちゃんにホームズ!?あれ!?でもキャスターに…」

ホームズ『ふむ、確かに観測機器全てにキャスターの宝具の影響が出ていた。しかし、キャスターの正体がわかっていれば修復箇所も分かるものだ』

ホームズ『さて、そこまで話す前にまずはそっちの状況を知らないといけない。そこにいるクレオパトラは正気に戻っているのかい?』

ぐだお「う、うん!夕方にキャスターの洗脳を解いたんだ。安心して大丈夫だよ!」

クレオパトラ「えぇ、妾も恥ずかしい事ですがこうやってマスターと共におります」

ホームズ『そうか、ではここに居ない他の者達をすぐに呼んでくれないか?急いでこの事件の全容を語らなければならない』

ぐだお「分かった!」
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/19(日) 22:23:47.85 ID:4m24NxQb0




龍馬「カルデアとの通信が回復したのか…でも時間は限られているのだろ?」

ダヴィンチ『そこは心配せずとも大丈夫だ。天才の私がホームズの助言の元、キャスターの宝具の正体を知って調整しているから。こっちは暫くの間ステルス状態での通信を行えるから。現に向こうはまだ気づいてない』

龍馬「それは驚いた…まさかキャスターの真名がそっちで分かったのか!」

ホームズ『真名、そうは言えない。ただ、数値上で現れた数字から遅れた時代のテクノロジーだと分かった上で、カルデアから観測するデータに介入出来ないように複雑な式を加えた。50分前の襲撃以降ずっとダヴィンチがやってくれたが』

長可「何だこのヒョロもやし?何言ってやがんだ?」

ぐだお「ようは敵が分かったって事で良いんでしょ」

ホームズ『あぁ、この事件の黒幕も全容も推理し終えている。彼らがやろうとしていることも、散りばめられた証拠と証言を辿って推察可能だ』

お竜「おい、良いから話せ。お前の話まだるっこしい」

ホームズ『今は語るべき時ではない』

ホームズ『まだ推察の段階、私の口から語るのは今ではない。しかし、確定した事を語ろう』

クレオパトラ(面倒ですわよね本当…)



276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/19(日) 22:25:22.81 ID:4m24NxQb0

カエサル「確定した事、すなわち先の話のキャスターの正体か」

ホームズ『その通り』
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/19(日) 22:26:54.78 ID:4m24NxQb0



龍馬「殴っても切っても死なない英雄、近代の英雄なのは確かなのにそれに関する記録が無い。彼は一体何者なんだ?」

ホームズ『私も近代の英霊の可能性が高いと最初は考え、キャスターについて詳細を調べていたが、ダヴィンチから計測機器のどこを乗っ取られたのかを聞いてひとつの憶測を打ち出した』

ホームズ『例えば幻霊、通常サーヴァントになり得ない霊基が他の霊基と混じり、現界する。それと同じ事が可能であれば、概念と霊基の混じり合いなどが起こるのではないか』

ホームズ『ポールバニヤン、ジャック・ザ・リッパー、ナーサリー・ライム。この英霊の例に習えば、概念が霊基を獲得してもおかしくはない』

ホームズ『ただし、そうなるとひとつの疑問が浮かぶ。ではその概念とは何か?』

ホームズ『答えは彼の発した科学と故障した機器の種類から分かった』

ホームズ『彼は人ではない、英雄とも違う存在。先の彼女達とは違い、それこそ実体が無い英霊』

カエサル「……それは何だ?」

ホームズ『『2000年問題』、キャスターは近代の否定された概念から発生した実体の無い英霊だ』



278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/19(日) 23:08:17.69 ID:4m24NxQb0
ぐだお「に、2000年問題…って何?」

長可「おいなんだそりゃ?意味分かんねーぞ!」

お竜「全然わからんぞリョーマ!」

龍馬「…2000年問題って言うのは、2000年代に入ると古いコンピューターが暦などから数値上のバグが発生して大きな誤作動を起こしてしまう現象を危惧したもの…だったかな?」

ダヴィンチ『そそ、まぁ当時騒がれていた以上の大きな障害もなく過ぎた問題だけどね〜』

ダヴィンチ『でも、さっきキャスターが破壊した観測機器から通常ではあり得ないバグが起きた。それは数値上の演算ミス、数字を上書きして機器の誤作動を引き起こしたようだった』

ホームズ『そこで私は正体を英霊ではなく概念だと推理できた。そして2000年問題自体、現代の技術からすればそれほど深刻なバグでは無い。技師の協力の元すぐに正常値に戻り、こうやってキャスターの結界を掻いくぐる策を行える。向こうにとっては思わぬ誤算だっただろ』

龍馬「だがそうだとしても、キャスターを打ち破る事が出来なければ僕たちでは勝てない」

ホームズ『キャスターを倒す手段は後に置いておこう。彼を倒すにはそれ相応の宝具か、或いは黒幕のマスターを倒さなければならない』


279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/19(日) 23:08:59.36 ID:4m24NxQb0
微妙だな…元々か
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/19(日) 23:38:34.98 ID:4m24NxQb0
ホームズ『だがここで一つの謎が浮かぶ』


ホームズ『そこを語るにはまずその世界で何が起きているのか、口頭できちんとしなければならない』

龍馬「ここでは何度も聖杯戦争を繰り返している。それも同じ時間を繰り返して」

カエサル「そしてキャスターとランサーのみが変わらずか」

ホームズ『あぁ、だがその世界の聖杯は確実にキャスターが手に入れている。そして総統と名乗る人物とランサーと共にここまで勝ち残っている』

ホームズ『しかし、登場人物の中に1人足りない人物がいる。それがキャスターのマスターだ』


281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/19(日) 23:39:22.03 ID:4m24NxQb0
ぐだお「?」

ぐだお「いや、黒幕だからいなくても当然なんじゃないの?」

ホームズ『居なくて当然か、確かに部屋に隠れて全てのことがトントン拍子で運ばれていけば、マスターなる人物もそれで良いかもしれないが…坂本龍馬が語った中である一点に引っかかった』

ホームズ『頭、君達がいる屋敷の主人』

ホームズ『私が引っかかったのはそこだ』

ホームズ『彼はこの世界で唯一の記憶保持者だ。しかし、彼の他にも繰り返す記憶を持っているものがいたはずだ』

ホームズ『英霊兵を率いていた将校、彼の手際の良さに坂本龍馬もその線を見ていたはずだ』

長可「…そういや、俺のマスターがそんなこと言ってたな。今回こそとか」

ぐだお「えぇ!?って事はバーサーカーってあの軍人がマスターなの!?」

長可「そうだな!」

ぐだお「いやそうだなって…」
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/19(日) 23:40:01.55 ID:4m24NxQb0
龍馬「けど、そうなると頭さんが僕らを匿う理由がわからない。僕にはあれだけ必死にぐだお君に縋ってきたのが演技とは思えない」

ホームズ『私が聞いただけの状態ではそこは分からない。しかし、その頭なる人物はその世界が何をするか分かっているのではないか?』

ホームズ『そして、キャスターのマスターについても。恐らく私の推理通りの回答が帰ってくるはずだ』
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/19(日) 23:46:09.32 ID:4m24NxQb0



ビービービー!!



ダヴィンチ『ホームズ!ステルスでの介入に向こうが気付いた!もう通信切るよ!!』

ホームズ『プロテクターを外すのが思ったよりも早い、2000年問題の概念にしては此処まで辿り着くのに時間がかかる数式だったはずだが』

ぐだお「ダヴィンチちゃん!ホームズ!」

ホームズ『すまない、私が語れるのは此処までのようだ。しかし、時間があればすぐにこの事件の全容を……』



ザザザザザザザザザザザザーーーーー!!!!!

284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/20(月) 19:35:59.13 ID:iAwbAFn7O
今日は休みで
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