提督「朝潮ちゃんにビンタする」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/29(日) 20:21:22.48 ID:fghpv5ya0
提督「かわいそうなのでやめた」

朝潮「えらい」

提督「もっと」

朝潮「やさしい」

提督「もっと」

朝潮「すてき」

提督「もっと」

朝潮「すきです」

提督「もっと」

朝潮「あいしてます」

提督「もっと」

朝潮「けっこんします」

提督「しよう」

朝潮「しれいかんいがいと」

提督「」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1532863282
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/29(日) 20:43:17.07 ID:fghpv5ya0
朝潮「ねえ、荒潮。気になっていたことがあるのですけど」

荒潮「なあに? 朝潮ねえさん」

朝潮「日本書紀でイザナギとイザナミに子作りの方法を」

荒潮「セックス」

朝潮「子作りの方法を」

荒潮「セックス」

朝潮「……セックスを教えたのはセキレイと言われているらしいのですが、無理があると思うんです」

荒潮「どうして?」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/29(日) 21:12:26.34 ID:fghpv5ya0
朝潮「だってセキレイの尾を振る姿から着想を得たんでしょ?」

荒潮「腰を振る感じね」

朝潮「でもそれって一匹のセキレイじゃないですか。どうして男女のまぐわいに至ったんですか」

荒潮「なるほど。朝潮ちゃんの言いたいことは、セキレイをみるだけだとオナニー、しかもとりわけ床オナしか推論できないんじゃないかってことね」

朝潮「イザナギはどうして床オナしなかったのでしょうか?」

荒潮「でもまって朝潮ちゃん。これは国生みの話だから、そもそもオナる床がなかったんじゃない?」

朝潮「ならセキレイはどこにいたんですか」

荒潮「……なんかどろどろした地面?」

朝潮「そこでオナればいいじゃないですか。ローション付きで気持ちいいでしょうに」

荒潮「どうしたの朝潮ねえさん。つかれてる? ……でも古事記だとちょっと違うのよね」

朝潮「どのように」

荒潮「えっと、イザナミが体に穴があると言い、イザナギが俺にはなんか余計な突起があるし、合わせてみましょうって感じよ」

朝潮「下ネタじゃないですか!」

荒潮「えぇ……? 因みにこの合意の後彼らはわざわざ待ち合わせデートして、互いに褒めあうとかしてるわ。それで男が先に女を褒めるべきだなんて言ってたりするの、現代にも続く恋愛方式のルーツね」

朝潮「なるほど。デートして親しくした結果のセックスではなく、まずセックスありきのデートその他手続きなのが歴史的に正当なのですね」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/29(日) 21:19:10.32 ID:fghpv5ya0
荒潮「それで面白いのは、彼ら子供を産んでも思うようでなかったら、舟に乗せて流したり、認知しなかったのよ」

朝潮「今やったらひどいバッシングものですね」

荒潮「兵庫県の淡路島はその認知されてない子供よ」

朝潮「かわいそう」

荒潮「でも、淡路島はいじらしく、今の日本として初めて産まれた場所として、両親の逸話を象徴してセキレイ石なんて記念碑を置いているわ」

朝潮「無慈悲であっても子はその両親を敬っているんですね。いい話です。孝経にあってもおかしくない!」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/29(日) 21:47:15.33 ID:fghpv5ya0
朝潮「なにしているんですか?」

提督「見てわからないか」

朝潮「わかりません」

提督「コンドームを水風船にしてるんだよ。パイプ回転式で三角ハンドルの単水栓。いまは見ることも少なくなった古き良き蛇口だよ全くお前は。水風船作るのに最適だ」

朝潮「はあ」

提督「あ。そうだ。朝潮。ちょっとこっちこい」

朝潮「はい」

提督「蛇口を跨いで腰を落とせ」

朝潮「え? なぜ」

提督「どうせならお前の膣内に入れて膨らませてみたい」

朝潮「こんなところの蛇口をいれろと?」

提督「大丈夫だ。コンドームもついてる。清潔だ。さっさとパンツ脱げ」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/29(日) 22:21:10.07 ID:e2skIWNvO
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7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/29(日) 22:46:43.23 ID:fghpv5ya0
提督「どうだ」

朝潮「下腹部に圧迫感が出てきました。あと恥ずかしいです。さっき通りすがりの子供に指さされたのですが」

提督「がまんしろ」

朝潮「でも、これ涼しくて夏場はよいかもしれません」

提督「そうか。ちょっと待ってろ。今これ止めて口を結ぶから」

朝潮「え? これ入れたままなんですか?」

提督「そっちのほうが涼しいだろ。よしできた。ほらパンツも履け」

朝潮「ありがとうございます。んしょ」

バシャッ

提督「……」

朝潮「あの、スカートも濡れて、なんかすごい派手に漏らしたみたいになったんですが」

提督「うーん。破水したことにしとけばいいんじゃないか」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/30(月) 09:35:22.29 ID:ccAllIBJ0
朝潮「あ。二宮金次郎像」

神風「今時珍しいですね。ちゃんと薪を背負って歩いている姿のですね」

朝潮「歩きスマホとかの関係で最近減っているんですよね」

神風「さすがに漫画じゃないからセーフとはいかなかったようで」

朝潮「というかあれ何読んでいるんですか?」

神風「『大学』ですね。儒教の経典の一つです」

朝潮「ああ。天下を治めるには国家を治める必要があり、国家を治めるには一家を治める必要があり、一家を治めるには一身を治める必要がある云々の修養の教科書ですね」

神風「そうですそうです」

朝潮「あれって勉強する意味ある?」

神風「えぇ? ……や、やはり常識的なことも漢文で格調高く書かれてると峻厳な気持ちになるじゃないですか? 例えば六章の書き出しとか――――」

『財を生ずるに大道あり。これを生ずる者衆く(おおく)して、これを食らう者寡なく(すくなく)、これを為す者疾く(とく)して、これを用うる者舒やか(ゆるやか)なれば、則ち財恒に足る。』

神風「びっくりするぐらい普通のことを言っているのになんかすごいってなりません!?」

朝潮「神風あなたって詐欺に騙されそう」

神風「!?」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/30(月) 09:54:58.62 ID:ccAllIBJ0
朝潮「でもわかります」

神風「え」

朝潮「教育勅語ってあるじゃないですか。あれの二段落目から『爾臣民、父母ニ孝ニ、兄弟ニ友ニ、夫婦相和シ……』と守るべき項が続けていますよね」

神風「ええ」

朝潮「それのエッセンスを英訳したのが明治神宮崇敬会から「Important Qualities」として出ていたんですが、それのはじめが」

『1. Father and Mother,thank you』

朝潮「いや、サンキューじゃねえよと思いましたもん。これもはや教育勅語から学ぶ必要あるのと思いましたもん」

神風「そ、そうですよね。やはり同じ命題でも格調によって全然受ける印象異なりますよね!?」

朝潮「まあ、あなたが何をどう言おうと悪い男に騙されそうという私があなたから受ける印象は変わらないですけどね」

神風「!?」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/30(月) 13:15:42.70 ID:ccAllIBJ0
鈴谷「ちーす提督。スイカ持ってきたからたべよ」

提督「なるほど。スイカ割りだな?」

鈴谷「え。普通に切り分けて食べればいいじゃん」

提督「ビニールシートよし。棒よし。目隠しよし。準備は万端だ」

鈴谷「用意周到すぎ! ていうか執務室でするの!?」

提督「鈴谷ほら目隠しするぞ」

鈴谷「しかも、わたしから!?」

提督「ほらどうだ。見えるか? 今指何本?」

鈴谷「何も見えない」

提督「ほほう。……では。なるほど。淡いピンクに黒のレースか」

鈴谷「っ!///」ぶん

ごっしゃあああ
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/30(月) 13:41:27.04 ID:ccAllIBJ0
提督「……君たち艦娘は腕力あるんだから少しは加減してくれないと。見ろよこれ。脳天勝ち割られて脳みそでろでろじゃないか」

鈴谷「何も見えない」

提督「提督を殺してもスイカを割るまで目隠しを外さないという強い意志を感じる。素晴らしい」

鈴谷「あれぐらいよけれたでしょ!? どうして」

提督「お前のスカートの中が美しくて見惚れていたんだ。外見だけじゃなく、ちゃんと内面まできれいな鈴谷みたいな奴好きだぜ」

鈴谷「キュン///」

鈴谷「も、もうとにかくスイカ割りやるんならはやくしよ!」

二時間後

鈴谷「はあはあ」

提督「気持ちよかったぞ鈴谷」

鈴谷「コンドームないからって全部中に出すなんて思ってなかったわ」

提督「仕方ないだろ。水風船に使っちまったんだから」

鈴谷「なにそれ。まあいいや、提督もう一度抱きしめて。そう。……ん。んちゅっ」

提督「俺の大脳皮質とディープキスすることにはまったのか?」

鈴谷「ん、れろっ、ちゅ。……ちょっと新鮮な感じ。なんていうの柔らかいんだけどコリコリしてて舌で転がすの楽しい」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/30(月) 16:01:59.44 ID:ll2CCaEaO
狂気
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/30(月) 19:57:11.49 ID:EAYjvHodo
この提督は不死者かなんかか
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/30(月) 20:44:34.29 ID:ccAllIBJ0
朝潮「ねえ荒潮」

荒潮「なあに、朝潮姉さん」

朝潮「先日ドラマで108本のバラの花束を出してプロポーズしている場面を見たんですね」

荒潮「バラが108本で結婚してくださいという意味らしいわねー」

朝潮「あれって貰った方は嬉しいんでしょうか」

荒潮「確かに多少処理に困るかもしれないけれど、花束の代わりに五万円を差し出す風景を想像してみて? だめでしょう?」

朝潮「私は五万円貰える方がうれしいです」

荒潮「だめよ。朝潮姉さんが司令官から五万円貰ってプロポーズ受けてたら殴るわ」

朝潮「いくら司令官が男性だからといっても殴るなんてことは許されないんですよ。差別ですよ。めっ」

荒潮「大丈夫よ。両方殴るから〜」

朝潮「!?」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/30(月) 21:10:52.30 ID:ccAllIBJ0
荒潮「それに現金だとその額の分だけが気持ちみたいになるじゃない? 花束とか現物にして贈った方が気持ちが伝わると思わない?」

朝潮「なるほど。花束とか価値がわかりづらいものにして具体的な数値を濁しているわけですか。これがマネーロンダリング」

荒潮「……。まあ何かあいまいな数値のものを介することによって、贈る方も受け取る方も生々しい価値衡量しないで済むわけね」

朝潮「でも、どうして花束なのでしょうか」

荒潮「え。きれいだからじゃないの」

朝潮「花ってあれ植物の性器ですよね? つまりドラマの彼らは108個の性器をやり取りしていたことですよね」

荒潮「ええ……」

朝潮「どうして彼は切除した女性器108個を串に刺して渡さなかったんでしょうか」

荒潮「……朝潮姉さんはそれ貰ってうれしいの?」

朝潮「うれしいうれしくないの話じゃないって話じゃありませんでしたか。私は五万円貰える方がうれしいです」

荒潮「いや、でも見た目も悪いし、プロポーズ一つに払う代償が大きすぎるじゃない」

朝潮「でも、絶対浮気しなさそうですよ?」

荒潮「まあ、周りの女性をそれだけ使用できなくするとね……」

朝潮「というわけで私も司令官に男性器108本串に刺して贈ってみようと思うのですが、どうでしょうか!?」

荒潮「そんなことしたら卒倒するわ。司令官も私も」

朝潮「よい案だと思うのですが」

荒潮「ごめんね。私がその、下ネタばかり話したのが悪かったわ。昔の朝潮姉さんに戻って」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/30(月) 21:15:08.50 ID:YCHz5IESO
ミムラ
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/30(月) 23:16:58.93 ID:ccAllIBJ0
鈴谷「あ、そういえばこのスイカ結局食べずじまいじゃん。どうする?」

提督「ママぁ……おっぱい」

鈴谷「」

鈴谷「やっばー……提督の脳みそ吸いすぎて幼児退行しちゃった」

提督「ママぁ……ぐす」

鈴谷「あーはいはい。ママですよー」

提督「ちゅぱちゅぱんまんま」

鈴谷「どう鈴谷のミルクおいしい?」

提督「んまー!」

鈴谷「そっかそっかー!」

熊野「……な、なにをしているんですの?」

鈴谷「あ、熊野! 私決めたよ!」

熊野「……なにを」

鈴谷「私この子の母親になる!」

熊野「……それって提督じゃなくて?」

鈴谷「そうだよ」

熊野「……」

鈴谷「ほーらいい子いい子ー」

提督「きゃっきゃっ!!」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/30(月) 23:29:30.44 ID:EAYjvHodo
うわぁ…(うわぁ…)
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/31(火) 07:24:06.79 ID:65lxkD3mo
ヒェ-
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/31(火) 21:19:44.57 ID:DKTzgVi10
霞「――――ねえ。今の話聞いていて思ったんだけど、サルバドール・ダリって胎内回帰願望みたいなものでもあったのかしら」

朝潮「!?」荒潮「!?」

霞「プラスチック製の卵の殻に裸で閉じこもって瞑想したり、絵画作品でも卵白卵黄を紐で垂れ下げたようなやつあるじゃない」

霞「その頃のダリは緒で括られた卵のイマージュに憑りつかれていたんじゃないかしら」

サルバドール・ダリ『皿のない皿の上の卵』1932
https://www.musey.net/wp-content/uploads/2017/10/fried-egg-on-the-plate-without-the-plate-1932Large.jpg

荒潮「わ、わあ。さすが、霞ちゃん、しっかりもの、ね……?」

朝潮「それが私たちの話から出てくるんですか?」

霞「花が性器という話よね。ダリは後年、瞑想するバラなんて描いているのよ。茎もなく宙にただ浮くバラよ」

サルバドール・ダリ『瞑想するバラ』1958
https://www.musey.net/wp-content/uploads/2016/09/rose-meditative.jpg


霞「ダリの精神の位相はその間に緒のついた胎児からそれを包括する子宮に移動したわけね」

霞「でも、瞑想を胎児ならまだしも胎児を含んだ子宮がするとなるとその瞑想主体って一体どこにあるのかしらね」

荒潮「あ、あの霞ちゃん。」何か悩みでもあるの……? お姉さんでよかったらきいてあげても」

霞「今聞いたじゃない」

荒潮「えぇ……?」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/31(火) 22:11:04.32 ID:DKTzgVi10
霞「そういえば、胎児の相続権利に関する法理学上の問題があったわね」

朝潮「生まれるまでは権利能力を与えない停止条件説と胎内でも権利能力を与えるけど死産の場合それを遡って無かったことにする解除条件説とかの話ですか?」

霞「どっちなんでしょうね」

朝潮「……? 通説では停止条件説らしいですが」

霞「それだと、私たちには権利はないの?」

朝潮「私たち? いえ、あの、胎児? いや、ダリ? の話じゃないのですか?」

霞「そうよ胎児ダリあなた私バラの話よ」

朝潮「では権利って相続権ではないのですか?」

霞「そう相続権、われわれの存在する権利」

霞「ええ今までここは何もうまれてこなかった。ここは子宮だからよ」

霞「わたしたちにはだから相続権を保証されなければならない」

霞「前世代のものをひきつぐけんりを願い請求せねばならない」

霞「ここはほんとうに子宮なのよ。あらかじめ知らなかったでしょ?」

荒潮「朝潮姉さん。少し霞ちゃん休ませてくるわね。なんだか非常に調子が悪そうだから」

朝潮「そうですか。お大事に」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/31(火) 23:09:20.61 ID:ewfaPwCj0
そうだよ
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/02(木) 00:40:07.62 ID:HTcKA/2b0
暁「ねえ響。聞いてくれる?」

響「なんだい。姉さん」

暁「私、気づいたの。いつまでもおばけの話を怖がっているようじゃ、もしや一人前のレディーとは呼べないんじゃないかってね」

響「さすがだよ。姉さんそこに気付くとは」

暁「でね。やっぱり怖いのはあばけの正体が不明だからだと思ったのね」

響「なるほど」

暁「それで神風さんにも協力してもらいながら色々おばけの話調査したのよ」

響「神風も暇だね」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/02(木) 01:12:46.63 ID:HTcKA/2b0
響「それで何を調べたりしたんだい?」

暁「メリーさん」

響「ああ。有名どころだね」

暁「いろいろバリエーションがあるみたい。ある少女がひき逃げにあった現場を雨の金曜日に通ると、傘を差し婚約指輪を嵌めたメリーさんがナイフを持って立っているとか」

響「それは少女の代理なのかい」

暁「ちなみにそのメリーさんには少女が好きだったポテトチップスを渡せば助かるらしいわ」

響「少女とメリーさんが同一化したのか、それとも死後の少女は全員メリーさんなのかな」

暁「メリーさんと同系統の怪異としてリカちゃんの電話というのもあって、リカちゃんが電話の度に近づいてくるものらしい。元ネタとして、電話するとテープ音声が流れるリカちゃん電話サービスも実在したみたい」

Wikipedia「リカちゃん」リカちゃん電話の項参照。
https://ja.wikipedia.org/wiki/リカちゃん
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/02(木) 02:10:24.39 ID:HTcKA/2b0
暁「ところでメリーさんの電話番号は「111」とされることもあるらしいんだけど、これは線路試験受付につながるだけで意味なかったわ」

響「線路試験受付?」

暁「電話回線を確認用の番号らしく、かけるとすぐ後に電話が折り返しかかってくるシステムらしい。キャリアによって変わるらしく私もかけたんだけど、テストは終了しましたって延々と流れ続けるだけだったわ」

響「へえ。折り返しかかってくるというのが噂の原因なんだろうね」

暁「それでメリーさんの由来なんだけど、実在した横浜のメリーさんが関係しているんじゃないかとも、戦前アメリカから親善目的で一万体以上贈られた青い目の人形が元ネタなんじゃないかってことらしいわ」

響「ああ、学校とかで飾られていたけど、戦時下には敵性人形と判断されて焼却廃棄処分するよう命令されたやつのことだね」

詳細はWikipedia「青い目の人形」のページ参照のこと。
https://ja.wikipedia.org/wiki/青い目の人形

暁「子供たちが愛着を持っていたりしたので実際にはかなりの数が天井裏とかに隠されていたようで、戦後たくさん出てきて再び学校で飾られたりしたらしいわ」

響「でも、その人形が来たのって1927年とかじゃなかった? 電話と関係づけられるかな」

暁「神風さんは戦前戦後の電話加入数グラフを見て、戦中の抑圧と戦後の安堵と開放感という点で青い目の人形と電話は軌を一にしているのかもしれないって言っていたわ」

「固定電話の歴史」電話加入者数グラフ参照。太平洋戦争の始まる1941年までには電話加入者数は100万人を超えたが終戦時には40万少しと半減し、戦後加入者数は急速に増加するというV字型を見せる。
http://www.kogures.com/hitoshi/history/tushin-denwa/index.html

暁「メリーさんの電話はゴミ捨て場から始まって、普通は捨てられた怨みからやってくると考えられたんだけど、もしかしたら戦中の抑圧から解放されて帰ってくるという構図で必ずしも害はない、それどころか受け手にとっても歓迎すべきことであったかもしれないって神風さんは言っていたわ」

響「なるほど、自由な文化性の回帰という開放感を背景に生じた可能性もあるということだね」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/02(木) 02:10:53.52 ID:XxsAjd5t0

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