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男「僕の生徒は亜人だらけ」ロウェナ「おねーさんを称える三回目!」

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605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/04(金) 23:01:49.27 ID:SOWBFt+yO
3どうみても怪しい偽ルーティを問い詰める
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/04(金) 23:01:57.05 ID:/uIHiM+DO
2 ミレイア
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/04(金) 23:03:13.14 ID:wtB6sVCg0
>>605にすれば良かったが、変更はできないよね……・
608 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/04(金) 23:16:05.34 ID:/rBoIdgc0
男「また作ってるの?」

プライヤ「これは祭りで使う舞台装置だよぉ」

男「なんだ。また悪巧みしてるのかと思った」

プライヤ「オイラとしては悪巧みをしているつもりはなんだぞぉ」

男「結果としては悪いことしてるんだから」

プライヤ「反省はしてるぞぉ」

男「プライヤ君はなんでも作れるんだね。こんなものを一人で」

プライヤ「んー、兄貴のほうがもっと色々作れるぞぉ」

男「あ、プライヤ君も兄弟がいるんだ」

プライヤ「オイラの数倍凄いけど、事件になる確率が10倍高いんだぞぉ」

男「………」

プライヤ「3日に一回風紀委員に捕まっているぞぉ」

プライヤ「自慢できない兄だぞぉ」
609 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/04(金) 23:23:37.34 ID:/rBoIdgc0
プライヤ「それで、先生はこんな夜遅くにどうしたんだぁ?」

男「いや、今朝だけど、ほら」カシャッ

プライヤ「うわぁっ、まぶしっ」

プライヤ「」バタンッ

男「プライヤ君!?」

プライヤ「………」

男「プライヤ君!? どうしたの!? プライヤ君!!」

「おーい、旦那ぁー」

男「あっ、ディーピカーさんっ、プライヤ君が!!」

ディー「あー、旦那ぁ。またかい」

男「またって?」

ディー「旦那は昼夜逆転してるから朝の光を浴びるととたんに睡魔に襲われて寝ちゃうんだよねぇ」

男「え?」

ディー「あと真夜中に甘いもの食べるとなんかテンションが上がったりするよ。まぁ、旦那も色々と面白いんだねぇ」

ディー「一緒にいてて飽きないよ。それでこそアタシが好きな旦那だ」

男「…じゃあ、あと任せていいかな?」

ディー「任せておくれよ! それで先生さんはなんでここへ?」

男「ちょっと用事があったんだけどこの様子ならいいや」

ディー「アタシから旦那に伝えておこうか?」

男「いいよ、また今度にするから」

男「プライヤ君によろしくね」

ディー「てやんでい!」
610 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/04(金) 23:33:23.17 ID:/rBoIdgc0
〜26週〜

男「………え?」

「」ズタボロ

男「え、えぇ?」

男「人が倒れてるよ。しかも………女の子、かな?」

男「とりあえず手当しなきゃ」

―――

――



「はっ!」ガバッ

男「大丈夫? 傷だらけで倒れてたけど」

「………っ」バッ

男「何もしてないから、落ち着いて」

「はっ、第一種の言うことなんか信用できるもんか。仲間を売って今の地位を手に入れた奴らなんかよう」

男「僕は第一種とか第二種とか気にしないから信用してほしい」

「! って言ってるけどてめぇも第二種の奴隷を連れてたじゃねぇか!」

男「メイドちゃんのこと? メイドちゃんは奴隷じゃなくて家族だから。それより傷はどう?」

「………うぐっ」ズキッ

男「なにがあったか知らないけどさ、動けるようになるまでここで休憩していきなよ。僕以外誰も来ないからさ」

「んだてめぇ」

男「僕は男って言うんだ。一応教師やってる。君は?」

オルタ「………オルタネート。一応生徒だ」

男「ならなおさら助ける理由ができた。深いことは聞かないから」

オルタ「………けっ」

男(亜人で第一種嫌いかぁ。珍しいなぁ)
611 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/04(金) 23:35:32.57 ID:/rBoIdgc0
男「よし、準備ができた」

オルタ「どこ行くんだよ」

男「教師だからね、講義があるんだよ」

オルタ「俺をここに残しておいていいのかよ」

男「とられて意味のあるものはないからね」

オルタ「………けっ」

男「さて、今週は」

亜人【ヒヅキ・ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】

教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】

>>614
612 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/04(金) 23:36:05.48 ID:/rBoIdgc0
今日はここまで

おやすみなさい
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/04(金) 23:36:47.92 ID:ENUO5GQno
リリ理系
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/04(金) 23:37:46.69 ID:swh9Zk8RO
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/04(金) 23:38:21.69 ID:swh9Zk8RO
ごめん踏んでた
ベル魔導で
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/04(金) 23:41:29.99 ID:RzVYjv/M0
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/04(金) 23:49:14.55 ID:pbcNN4Eho
着々と道を踏み外す男
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/04(金) 23:51:07.84 ID:/uIHiM+DO
乙です
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/05(土) 10:54:18.26 ID:7Qpw5P7Bo
乙ー
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/05(土) 11:43:23.53 ID:gEpgArO+o
なんで明るい話のヒロインは毎回いないんだろう
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/05(土) 13:55:53.94 ID:4D62K1jY0
更新多くて嬉しい乙
無理はしないでね
622 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 19:24:23.52 ID:2Hs5Nyk50
ベール「はい着席」

男「え? 僕も?」

ベール「私いるならあんたいらないじゃない」

男「………」スッ

ベル「一緒に勉強だねっ、先生!」

ベール「はい、私語は慎む」

ベル「怒られちった」テヘペロ

ベール「まずは魔導を学ぶ前に魔術についての基礎と理系…の工業系に関しての理解度を確認するためにテストをするわ」

ベル「うへぇ、理系は苦手だよぉ」

ベール「ついでにあんたも」

男「え!? 僕も!?」

ベール「一応ね」

男「緊張するなぁ」

―――

――



ベール「理系はいいけど、魔術が及第点ね、あなた」

男「本職が遺伝子工学だからねぇ」

ベル「私は!? 私は!?」

ベール「理系に関しては中学生のほうができそう」

ベル「がーんっ」

ベール「とりあえず今日は理系と魔導のつながりから勉強していくとしましょう」

男(なんか僕より先生っぽい)

ベルグレイン 【魔導 263】
623 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 19:32:19.11 ID:2Hs5Nyk50
ヒヅキ【魔術 353】

ジェラルド【理系 196】

サレム【文系 347】

ルーティ【運動 90】

プライヤ【魔導 727】

ロウェナ【魔導 141】

ミレイア【理系 217】

リリ【魔術 351】
624 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 19:38:10.94 ID:2Hs5Nyk50
〜26週 土曜日〜

R「引っ越したNOですね」

リリ「はい。先生に命令されました」

R「……一体どういう関係なのか興味は尽きませんが」

R「今日もつまらない顔していますね」

リリ「テケのこれは顔という部品を模しているだけであり、正確に言うと顔ではありません。なのでつまらない顔であるというならば面白い顔にすることも可能です」

R「ロボットより話が通じませんぜこれ」

R「Iみたいな感情豊かになりなさい」

リリ「難しい要求です。そういえば貴方様は前よりも感情が豊かになったように思えます」

R「色々助けてもらって吹っ切れたんですYO。私のこれはバグではないということを知ったのです」

リリ「なるほど。もしかしたら私も」

R「どうでしょうね。きっかけはあるかもしれませんが」

リリ「………」

R「貴方には難しそうですね」

リリ「?」
625 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 19:39:27.44 ID:2Hs5Nyk50
男「さて、今日は」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>627
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/05(土) 19:40:04.40 ID:dZy8oRnIo
2プライヤ
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/05(土) 19:40:16.82 ID:lHxpWN0AO
2リリ
628 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 20:42:46.06 ID:2Hs5Nyk50
男「家の前でなにやってるの?」

R「いやん、いくらIがクールキューティーだからって覗き見は駄目ですよ」

男「朝起きて外見たら君たちが目に入ったから」

男「まぁいいや、朝ごはんできたけど、君たちも食べる?」

R「私はゴーレムですからNOセンキューです」

男「あー、灯油ならあるよ?」

R「魔石はありますか?」

男「あるけどさぁ」

R「いただきます」

男「高い朝食だ………」

R「気分が高揚します」フワフワ

男「リリさん、どうしたの? 入りなよ」

リリ「まだテケは栄養補給が必要な状態ではありません。故に朝食をとる事に意味はないと進言します」

男「えーっと、それじゃあ僕と一緒に朝食をとってほしいと頼んだら?」

リリ「それが貴方様の欲望であるなら」テクテクテク

男「………」ハァ
629 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 20:57:02.71 ID:2Hs5Nyk50
男「いきなりでごめんね」

メイド「いえ、すぐにできますから問題はありません」

リリ「私も手伝います」

メイド「いえ、お客様に手伝っていただくわけにはいきません」

リリ「………」

R「ではIがお手伝いしましょう」

メイド「ですが」

R「いいからいいから」

メイド「あ、ありがとうございます」

R「R−10 料理モード!!」ウィーンウィーンカシャンカシャンッ

R「ばばーん! このドリルがクールでしょう」

男「うわぁ、なんでもひき肉になりそうだ」

R「Iの腕前を見るといいのです」ウィンガガガガ

メイド「凄い、あっという間にメレンゲができました」

男「いや、なんでメレンゲ作ってるの?」

キャッキャ

リリ「………」ジーッ
630 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 21:08:06.46 ID:2Hs5Nyk50
リリ「御馳走様でした」

リリ「あの、洗物はテケが―――」

R「洗物はIがしますよ」

リリ「………」

メイド「ですが」

R「いいですからからいいですから」

R「Iに任せてメイドちゃんは食後の紅茶でも」

リリ「あのっ!」

R「!」

メイド「っ リリ様。いかがされましたか」

リリ「! ………いえ、なんでもありません」

男「リリさん」

1. 一緒に皿洗いしてくれないかい?

2. 言いたいことあったら言ってくれてもいいよ

3. 皿洗いをしろ

>>632
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/05(土) 21:12:47.31 ID:95ibRx/cO
2
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/05(土) 21:13:08.25 ID:dZy8oRnIo
2
633 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 21:38:05.36 ID:2Hs5Nyk50
男「言いたいことがあるなら言ってもいいんだよ? どうしたいんだい?」

リリ「っ」

リリ「わ、私も皿洗いがしたいです」

R「!」

メイド「いいのですか。任せてしまっても」

リリ「私が皿洗いをしたいのです。やらせてください」

R「じゃあメイドちゃんはクールなIとホットな紅茶を入れましょう」

メイド「わかりました」

リリ「………!」

男「どうかした? リリさん」

リリ「なにか、違和感があります。体に異常はないはずなのですが」

男「ふふふ。たぶんきっといいことだよ。じゃあ皿洗いをお願いするね」

リリ「わかりました。任せてください」

男(今のは結構いい変化、みたいだね)

リリの好感度【34】
634 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 21:42:16.31 ID:2Hs5Nyk50
〜26週 日曜日〜

ベール「ねぇ」

ベール「………そっか、今日は誰もいなかったわね」

ベール「自分で紅茶を入れに行くのは面倒ね」

ベール「………ゴーレムでも作ろうかしら」

ベール「あー、面倒」
635 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 21:44:35.57 ID:2Hs5Nyk50
男「今日はなにをしようかな〜」

R「美味しいですね」

メイド「お気に召したようでなによりです」

男「なぜいる」

R「お気になさらず」ズッ

男「いやいやいや」

男「………はぁ」

男「えーっと今日は」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>636
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/05(土) 21:44:45.82 ID:ecOdik+DO
2 ルーティ(?)
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/05(土) 21:45:01.70 ID:3DaoexS90
>>605
638 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 22:24:01.68 ID:2Hs5Nyk50
男「ルーティさんかっこ仮がいる場所は大体聞いている」

男「女子寮だね。なんども入ってるし、一度見てるからわかる」

男「問題は………どうやって会うかだ」

男「平日に聞けばいいんだけど、ルーティさんが一人になるときってないからなぁ」

男「………きがえよ」
639 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 22:28:00.28 ID:2Hs5Nyk50
男(女装姿)「また来ちゃいましたっ」キャハッ

男「………」

男「えーっと、ルーティさんに会いにきたんだけど」

男「とりあえずぶらついてみるか」

>>640(コンマ40以下)
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/05(土) 22:29:35.47 ID:3DaoexS90
そろそろ成功させたい
641 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 22:36:10.48 ID:2Hs5Nyk50
男「………いないなぁ」

マナ「ママン、今日の御飯なににしようか」

ナタリー「ママって言わないの。そうねぇ、何が食べたいのかしら」

マナ「私プリン!!」

ナタリー「お夕飯でしょ?」

ナタリー「それよりあの子は何が好きなのかしらね」

マナ「んー、たしかおさかなだったと思うよ?」

ナタリー「え? お魚好きなの?」

マナ「うんっ」

ナタリー「じゃあ、そうしましょうか」

男「はぁ、今日はもう帰ろう」
642 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 22:43:01.70 ID:2Hs5Nyk50
〜27週〜

男「僕もなにか特殊能力が欲しい」

ジェラ「いきなりどうしたんですか?」

男「いや、皆色々できていいなぁって思ってさ」

男「人間って良くも悪くも平均だから」

ジェラ「でも、こないだローエンさんは人間?に負けましたよ」

男「たぶんあれ人間じゃないと思う」

男「ビームとか打てないかなぁ」

ジェラ「あ、僕は血なら吐き出せますよ」

男「!?」

ジェラ「デュラハンの特徴の一つです」

男「そうだったのか………」
643 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 22:50:10.16 ID:2Hs5Nyk50
男「今週はどうしようかな」

亜人【ヒヅキ・ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】

教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】

>>644
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/05(土) 22:50:25.25 ID:dZy8oRnIo
ミレイア理系
645 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 23:06:58.46 ID:2Hs5Nyk50
ヒヅキ【運動 327】

ベルグレイン 【魔導 276】

ジェラルド【運動 175】

サレム【理系 334】

ルーティ【魔導 215】

プライヤ【魔導 740】

ロウェナ【文系 225】

ミレイア【文系 217】

リリ【魔導 325】
646 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 23:08:45.24 ID:2Hs5Nyk50
訂正

ミレイア【理系 233】
647 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 23:24:42.19 ID:2Hs5Nyk50
〜27週 土曜日〜

セフィム「眼に見えるものだけがすべてじゃないように目に見えているものが眼に見えているとは限らない」

セフィム「違うかな?」

リンネ「あのぉ、どちら様でしょうか」

セフィム「君をどうやってみるか。どれは人次第」

セフィム「必ずしも君を君として見てくれる人だけではない」

セフィム「他人に自分を認識してもらうためには声をあげるしかない。だから赤子は命を震わせて泣くんだ」

セフィム「逆に口を噤めば世界からは消える」

セフィム「さぁ、君はどんな声をあげるんだい?」

リンネ「だから貴方誰ですかぁ!? ここ私の部屋ですよ!?」

セフィム「ふふふ。そういう見方もあるということね」

リンネ「えぇ………困りましたよぉ」
648 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 23:26:26.33 ID:2Hs5Nyk50
男「おや、今日もいるのか」

オルタ「隠れ家にはちょうどいいからな」

男「そっか。今から僕は研究するから」

オルタ「おう、邪魔しないようにしてるぜ」

男「ありがとうね」

男「さてと」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>649
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/05(土) 23:26:34.66 ID:dZy8oRnIo
2ベルスタシア
650 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 23:35:48.98 ID:2Hs5Nyk50
ベル「ごぼぼぼぼぼぼ」

男「ベルスタシアさ―――なにやってんの!?」

ベル「あ、先生。暇だから溺れてた」

男「わけがわからないよ」

ベル「まぁ、スライムだから溺れないんだけどね」

男「なおさらわけがわからないよ」

ベル「それよりどうしたのさ先生」

男「なんかベールクレアさんがこれをベルスタシアさんに渡してほしいって」

ベル「ほうほう。なにかな?」

男「……注射器に入ってるなにかの液体」

ベル「ふーん」

男「見るからに怪しいんだけど」

ベル「刺せばわかるさ!」ヒョイッ

男「ベルスタシアさん!?」

ベル「ん、んんん?」

男「どうしたんですか!? どうなったんですか!?」

ベル「ん、あ、あんっ! あぁっ! そういうことねぇ〜」

男「え!? え!?」

ベル「固まっちゃった」

男「はい?」

ベル「正確に言うと人型として固定される薬だね。まるで人魚姫だ」

男「………なんで?」

ベル「ベールちゃんのところにいってみよっか〜」
651 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 23:46:47.15 ID:2Hs5Nyk50
ベル「ベールちゃーんっ!」スタタタタ

ベール「思ったより速く来たわね」

ベル「走れるからね」

男「はぁ、はぁ、べ、ベルスタシアさん、速い」

ベル「自慢の美脚がありますからっ」

男「いや、なんでそんな、はや、けほっけほっ」

ベール「運動神経良いベルスタシアに使うとここまでの効果が得られるのね」

男「はぁ、はぁ、えっと、なにがしたいのかな?」

ベール「見ればわかるでしょ。足が欲しかったの。こんな水たまりみたいな下半身じゃなくてね」

ベル「美脚!!」

男「えぇっと、なんで?」

ベール「色々と不便なのよこの体。たとえば合わせれる服は一杯あるけれど、合う服はない」

ベール「とかね。これは私達の望み」

ベール「いえ、私達以外もこれを望んでいるものは多くいるたとえばドッペルゲンガーのマナとか」

男「マナ? 誰?」

ベール「あぁ、貴方にはわからないわよ」

ベル「あ、あっ」ドロドロ

ベル「溶けちゃった」

ベール「想定はしてたけど、効果時間はこんなもんね。ありがとうベルスタシア、帰っていいわよ」

ベル「あいさ!」

ベール「………ねぇ」

男「………え? 僕?」

ベール「このことは他言無用よ。もし言いふらしたら」

男「言いふらしたら?」

ベール「脳みそを赤子まで戻す薬を飲ませるわ」

ベル「脳みそとぅるっとぅるのぴちぴちだね!」

男「なんかよくわからないけど、恐ろしい」
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/05(土) 23:49:49.95 ID:atasL4OCO
結構マナ認識できる人多いな
653 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 23:51:22.66 ID:2Hs5Nyk50
ベール「とりあえずこれあげるわ。迷惑料とでも思ってちょうだい」ポイッ

ベル「わぁい!」

男「なにこれ」

ベール「さっき買った飴」

男「………ありがとう」

ベル「あまーい!!」

ベルスタシアの好感度【29】
654 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/05(土) 23:56:15.59 ID:2Hs5Nyk50
〜27週 日曜日〜

マナ「ベールちん、できた?」

ベール「昨日できなかったものが今日できるわけないでしょう」

マナ「一日せんしゅーの思いでまっているんだよ?」

ベール「知らないわよ」

マナ「じゃあできるまでここで待つもん」

ベール「あっそう。たぶん餓死するわよ」

マナ「ベールちん冷たい」

ベール「体が水銀で構成されてるもの」

マナ「わお」

マナ「まー、いいやっ。じゃあのん!」パタパタパタパタ

ベール「世話しないわね………」

ガチャッ

ニース「図書館混んできたからこっちで寝させてもらうよー。あれ、今日は眼鏡なんだ」

ベール「…そういう気分のときもあるのよ」
655 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/06(日) 00:03:05.11 ID:kpykWpxN0
男「え?」

ミレイア「というわけで来週の土日は皆で旅行よ」

男「聞いてないんだけど」

ミレイア「言ってないもの」

男「いや、言ってよ」

ミレイア「言ったら文句言うでしょ」

男「言わな……ちょっと言うかも」

ミレイア「ね?」

男「いや、だからって」

ミレイア「暇でしょ」

男「暇じゃないんだけど」

ミレイア「旅行ほど大切な用事ないでしょ」

男「研究…」

ミレイア「書を捨て街に出なさい」

男「………どうしてもいかないとだめ?」

ミレイア「行かなくてもいいけどその場合何名か確実に文句言うわよ」

ミレイア「そして私は旅行の楽しかった話を延々とあんたのそばで言うわ」

男「………いきます」

ミレイア「そ」

男(なぜ僕は生徒にこうも簡単に負けるのだろうか)
656 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/06(日) 00:03:57.86 ID:kpykWpxN0
男「研究したいんだけど>>657があるんだもんなぁ」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/06(日) 00:05:42.90 ID:1kwR84lV0
1ルーティ魔術
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/06(日) 00:05:46.90 ID:Sf6hYDDDO
2ミレイア
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/06(日) 00:06:27.45 ID:DtK1aMxm0
2 ヒヅキ
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/06(日) 00:09:13.53 ID:6M0bIRv3O
勉強といって呼び出し偽ルーティを問い詰めた方が良かったのでは
661 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/06(日) 00:12:45.81 ID:kpykWpxN0
男「えっと、なんで君もいるの?」

ロウェナ「いたらいけないってのかい!? ひどいわっ!!」

男「いや、いてもいいけどさ。邪魔しないでくださいね」

ロウェナ「むしろ勉強をするために来ました。ねー」

ルーティ「ねー」

男「…ロウェナさんが勉強したいだなんて驚きましたね」

ロウェナ「ワリト・シツレイ」

ルーティ「さぁさぁ、勉強しようよ! 先生っ」パチンッ

男「はぁ」

ルーティ 【魔術 272】
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/06(日) 00:14:34.46 ID:1kwR84lV0
ごめん、勉強だったら会えて話せると思ってた
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/06(日) 00:14:53.80 ID:qG/kHvJ/o
旅行前のこれがルーティ復帰の最後のチャンスじゃないかと勝手に勘繰ってる
664 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/06(日) 00:15:52.58 ID:kpykWpxN0
〜28週〜

男「もうすぐお祭りの時期だね」

男「そっちは何するんですか?」

アータル「パブ」

男「は?」

アータル「ショーパブ」

男「なにやってるんですか、学校で」

アータル「俺が選んだんじゃねぇよ。馬鹿どもが盛り上がったんだ」

男「でも止めなかったんでしょう?」

アータル「私は生徒の自律精神を支持します」

男「なんて説得力がない」

アータル「おう、なんだてめぇこら」

男「最終的なストッパーが教師でしょう」

アータル「知らんな。俺の管轄外だ」

男「なんて人だ」
665 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/06(日) 00:18:01.11 ID:kpykWpxN0
オルタ「ん、こいつだろ」

男「あぁ、そうそう。ありがとうオルタネートさん」

オルタ「使わせてもらってる身だからな」

男「それじゃあ行ってくるよ」

オルタ「おう」

亜人【ヒヅキ・ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】

教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】

>>668
666 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/06(日) 00:18:29.00 ID:kpykWpxN0
今日はここまで

おやすみなさい
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/06(日) 00:18:32.42 ID:DtK1aMxm0
サレム 魔術
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/06(日) 00:19:42.26 ID:qG/kHvJ/o
乙乙
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/06(日) 00:20:30.74 ID:Sf6hYDDDO
乙です
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/06(日) 00:20:46.97 ID:2wlpAO4S0
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/06(日) 00:24:45.83 ID:CPL7Lt/jO
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/06(日) 00:48:38.73 ID:qG/kHvJ/o
自分が安価踏んでるやん
サレム魔術で
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/06(日) 00:49:52.08 ID:aUDaiqbJO
おつー
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/06(日) 00:49:52.17 ID:ndZG0+WCO
次のテストまで約20周
時間足りるかな
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/06(日) 13:28:44.93 ID:m1f1fnx0o
C判定はとれるんじゃないかなぁ

リリが自分のことを私って呼んだのが最かわ
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/06(日) 15:35:34.05 ID:PToCA3DPO
ベールをデレデレにし隊
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/07(月) 22:46:00.60 ID:bk6V8Rfho
少年のほうは誰がヒロインになるのかね
678 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/08(火) 19:49:31.19 ID:yp+B89+r0
ヒヅキ【理系 113】

ベルグレイン 【魔術 241】

ジェラルド【理系 208】

サレム【魔術 123】

ルーティ【運動 120】

プライヤ【魔導 755】

ロウェナ【運動 143】

ミレイア【魔術 223】

リリ【魔術 365】
679 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/08(火) 20:26:04.86 ID:yp+B89+r0
赤茶けた煉瓦でできた建物。街の西側、学園からみて山側にあるのがこの街と外を繋ぐ交通手段の一つ、駅だ。

ここでは学園に次いで色々な人種を見ることができる。外から来た人、外へ行く人。同じ種族を二度見るほうが難しいと言っても過言ではない。それほど大量の人が行き来するこの場所はまるで心臓のようだ。

男「皆、遅いなぁ」

というものの、実際は僕が早く来すぎただけだったりする。約束に送れないように早めに出るのは僕の性分なんだ。

そういえばアータル先輩と待ち合わせすると、僕は早く来てアータル先輩は遅刻するものだから用事を済ませる前に疲れていたなぁ。

ロウェナ「あれ、今日はスカート履いてないんだね」

突然後ろから現れたロウェナさんに驚く。ロウェナさんには慣れたけれどいきなり後ろに現れるのは慣れるものではない。

ただ、ロウェナさんの言葉のほうがよっぽど心臓に悪かった。

男「履いてません! 履きませんから!!」

メイド「………私はご主人様がどんな姿であろうと、どんな趣味であろうと付き従うまでです」

男「ほら! 変な誤解を与えてしまったじゃないですか!」

………実は誤解じゃないことがとても悲しい。

小さいころはこんな大人になると思ってなかったよ。

男「……まさかロウェナさんが一番早く来るとは思いませんでした」

ロウェナ「君が早く来すぎたからおねーさんも来てしまったんだよ」

そういって頬を膨らませるロウェナさん。

ロウェナ「君に憑りついているんだから君が移動するとおねーさんも引きずられてしまうんだよ」

男「勝手に取りつかないでください」

ろういうとロウェナさんはそっぽを向いてにやりと笑っていた。なんで笑うんだろう。
680 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/08(火) 20:46:24.39 ID:yp+B89+r0
駅の時計台を見ると時間は朝の8時を周ろうとしていた。

待ち合わせの時間は8時。おそらくもうそろそろ誰かが。多分

ジェラ「はぁ、はぁ、お待たせしましたっ」

予想通りジェラルド君だった。

片手にバッグ、片手に頭を抱えて人ごみに流されまいと踏ん張ってこっちへ向かって来ている。

ロウェナ「両手が塞がっている今なら痴漢できるね」

男「何を言ってるんです?」

するわけないだろう。いくらジェラルド君が女顔だからって。

いや、別に男だからしないってわけじゃないよ。痴漢そのものをしないってことだよ。

ベル「おはようっ! ハッピーデイズだねっ!」

ルーティ「みゃはは、いえーいっ、ハッピーでーいず!」

次にベルスタシアさんとルーティさんが一緒に。

リリ「! 待たせてしまい申し訳ありません」ペコリ

リリさんが8時ちょうどに

サレム「! 負けてしまいましたか」

十秒ほど遅れてサレム君が

プライヤ「ふわぁ、眠いぞぉ」

5分ほど遅れてプライヤ君が

ヒヅキ「………」モグモグ

10分ほど遅れてヒヅキさんが何かを食べながら

男「………遅いなぁ」

後はミレイアさんだけ。主犯は一体いつ来るのだろうと待っていたら。

キャーッ

ウワァッ

人ごみから悲鳴が上がっていた。

そちらを見ると二つに割れていく人の波。その中心を走ってくるのは

男「!!?」

黒くて長い魔導車。その車は僕たちの前に止まると。

ミレイア「あーっはっは。待たせてしまったわねっ」

なぜか遅刻したことを誇らしげにしているミレイアさんが現れた。
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/08(火) 21:03:51.70 ID:KBY3kX2dO
皆集合する話ほんわかして好き
なおルーティ
682 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/08(火) 21:04:54.90 ID:yp+B89+r0
ロウェナ「ほえー、汽車って結構速いんだねぇ」

男「大体の種族よりは速いと思いますよ」

汽車より速い種族はいる。テラス学園長がその筆頭だったりする。まぁ、それでもこのご時世遠くまで飛んで行こうなんてのは物好きしかいないから天狗も汽車を使う。

ジェラ「サレムさん、凄い荷物ですね。一泊二日ですよ?」

サレム「ふふふ、移動中のお供、トランプを持ってきたのですよ」

ルーティ「やんややんや!」

ベル「ひゅーひゅー!」

リリ「皆さま、軽食とお飲み物を用意しております」

サレム「むむむ」

向こうは向こうで盛り上がっているらしい。リリさんが用意したサンドイッチの山を皆で仲良く(ヒヅキさん6:他の人4)食べていた。

男「にしても別荘とは、お金持ちは世界が違うね」

ミレイア「崇めてもいいわよ?」

それは勘弁願う。凄いとは思うけれど羨ましいとは思わない。

ロウェナ「ほらほら! 海がきらきらって、綺麗だよ! ほらっ」グイングイン

プライヤ「あぁ゛ア゛あ゛ああァ 、オイラ寝たいんだぞぉオ」ガクンガクン

男「ロウェナさん、止めてあげましょう」

ロウェナ「だって海が! 綺麗! ぴかぴか!!」

朝日を反射してきらきらと光る海に圧倒されたらしいロウェナさんは語彙力を失っていた。

確かに海は綺麗だけど、そこまで感動………そうか、ロウェナさんだもんなぁ。

ミレイア「さて、これから汽車で2時間の旅だけど、親睦深めるには良い時間なんじゃない?」

ミレイア「あんたはどこか人から距離を取ってる節があるのよ、もうちょっと親身になってくれてもいいんじゃない?」

男「そんなことないよ。僕は」

ミレイア「そうね、教師としては親身にはなってるわ」

皆のために色々しているつもり、と言おうとした。

だけどその言葉はミレイアさんの先回りした言葉に潰されていた。

ミレイア「私はあんた“個人”の話見たいのよ。ねぇ、ロウェナ」

ロウェナ「ん? そうだね。もっと先生と仲良くなりたいなー。んーっ」

ロウェナさんの顔が迫る。どんどん迫る。近づく。

男「なにしてるんですか!?」

ロウェナ「仲良くしようかと」

ミレイア「あんたの価値観はずいぶん派手ね」

ミレイア「ロウェナの冗談はともかく本当に誰かと親しくなる覚悟くらいはしてもいいと思うわよ。ほらほら、誰かと親睦を深めてきなさいな」

そう言ってミレイアさんが手をしっしと振る。バカにしてるように見えて、その目はどこか優しかった。

………誰かと仲良く、か。

仲良くはあるつもりなんだけどミレイアさんの言うとおり親睦を深めてみよう。

>>683
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/08(火) 21:05:45.45 ID:+bK8RZe90
ルーティ
684 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/08(火) 21:13:55.31 ID:yp+B89+r0
男「ねぇルーティさん」

ずっと気になっている人。ルーティさんに話しかける。

周りに皆いるからそんな踏み込んだことは聞けないけれど

ルーティ「どうしたの? 先生も食べる?」

差し出されたサンドイッチを断りながら言葉を考える。

いきなり話しかけたは良いものの対人関係が大の得意というわけではない僕はどう話題を切り出せばいいか困っていた。

ルーティ「あ、先生もトランプに混ざるの? それじゃあ」

男「えっとね、ルーティさん」

男「>>685
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/08(火) 21:23:58.61 ID:8mMTLAX/o
最近歌ってる所見ないね
686 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/08(火) 21:29:29.10 ID:yp+B89+r0
男「最近歌ってるところみないね」

ルーティ「!」

ルーティ「えっと、最近ちょっと喉の調子が悪くてですね」

そういって数度軽く咳をするルーティさん。

その表情はとても調子が悪いとは思えない。大声で騒ぐことはできるのに?

僕が知らないだけで歌うときの喉の使い方は難しいのだろうか。

ルーティ「それにここで歌うわけにはいかないでしょ。 ね?」

ルーティさんがちらりと周りの男性陣を見る。

確かにここで歌うわけにはいかないだろう。

他にお客さんもいるわけだし。

男「ごめんね、変なこと聞いちゃって」

ルーティ「い、いいよいいよっ。それより先生もトランプする?」

男「いや、僕はいいよ。皆で楽しんで」

ルーティ「そっかぁ! 残念残念」

再びルーティさんはトランプへと戻って行った。

そういえば最近ルーティさんがやけに明るいな。

いいことなんだろうけど、なぜか違和感を感じる。

どこが、ここが、とは言えないけれど。
687 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/08(火) 21:42:41.50 ID:yp+B89+r0
ミレイア「あんた友達いないでしょ」

大人しく戻ってきた僕に待っていたのはミレイアさんの辛辣な言葉だった。

たしかに多くはないかもしれない。いや本当を言うとほとんどいないんだけどさ。

ロウェナ「ボクにはおねーさんがいるもんねー」

メイド「ご主人様。私はいつもご主人様のお傍にいます」

なんて慰められる始末。

ミレイア「もっと楽しい話振りなさいよ。そんなんじゃ彼女もできやしないわよ?」

ロウェナ「先生に彼女なんてできなくていいよ」

いや、うん。その予定もその気もないけどさ。

そこまで言わなくてもよくない?

男「はぁ………」

チョンチョン

男「ん?」

ヒヅキ「腹が、空いたのか?」

男「いや「喰え」

否定する前に僕の口に突きつけられるサンドイッチ。その迫力に思わず僕は口を開けてしまった。

ねじ込まれるサンドイッチ。美味しいけど苦しい。

ロウェナ「ヒヅキちゃんが、人に食べ物を分けた………!?」

ミレイア「驚きね」

僕が咀嚼するのを見たヒヅキさんはどこか満足げに自分の席へ戻って行った。その際刀の鞘が寝ているプライヤ君の顔面に強く当たっていた。

あと2時間。僕も一眠りしよう。

そう思って瞳を閉じる。

ガタンガタンと揺れる振動が心地よく―――

ギュウウウウウウッ

男「いたぁいっ
688 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/08(火) 21:46:23.90 ID:yp+B89+r0
ミレイア「寝るなっての。ほら諦めずにもう一回誰かに話しかけてきなさい」

男「いや、だって早く別荘に行った方が」

ミレイア「あんたが寝ても時間が進むわけじゃないわよ」

男「そうだけどさぁ」

ミレイア「ほら、行ってきなさい。しっし」

再び追い払われる僕。最年長の威厳はどこへ落としてきたのだろう。

男「始めからないか。そんなもの」

ミレイアさんに促されるまま再び僕は>>689へ話しかけることにした。
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/08(火) 21:47:03.22 ID:t7azWrV1O
ベルスタシア
690 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/08(火) 21:56:21.87 ID:yp+B89+r0
男「ベルスタシアさん」

ベル「やほうー」

ベル「どうしたの先生!」

可愛らしく首(?)をかしげるベルスタシアさんの体は振動でぷるぷると震えている。

その様子を観察しているとベルスタシアさんは恥ずかしそうに両手で顔を隠して顔を左右に振った。

ベル「いやんいやんっ」

ベル「あんまり見るのはセクハラに当たると思うんだよねっ」

男「! ごめん。ちょっと面白かったから」

ベル「むぅ〜」

指の隙間からちらりとこちらを睨む瞳が見える。そんなに震える姿を見られるのは嫌だったのか。

人種間の感覚の差って難しい。

さて、ちょっと警戒されているがここから巻き返す話題が何かあっただろうか。

例えばベルスタシアさんに聞きたいこととか言いたいこととか

男「>>691
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/08(火) 22:06:35.75 ID:xsA+pSuKO
ベルスタシアさんってなんやかんやでお姉ちゃんしてるよね
692 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/08(火) 22:08:36.97 ID:yp+B89+r0
今日はここまで

旅行編はそこそこ長くなりそうで怖いのです。
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/08(火) 22:11:33.34 ID:8mMTLAX/o
乙乙
旅行編みたいなほのぼのイベント好きよ
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/08(火) 22:12:02.08 ID:GksiNpRRO

仲良しポイントたくさん稼げるイベントという認識でいいのかな
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/08(火) 22:13:36.99 ID:FW4Ej8Glo
おつおつ
伝統のくそニブ主人公
今回は出来るだけ多くの人を幸せにしたい
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/08(火) 22:17:19.92 ID:xsA+pSuKO
ヒヅキかわいい
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/08(火) 22:19:15.80 ID:8TFy2ifpO
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/08(火) 22:20:52.16 ID:YAqI9eIDO
乙です
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/08(火) 23:04:43.55 ID:K5lOIpbLO
乙ー
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/08(火) 23:33:12.94 ID:RUxUu/DY0
ルーティ(仮)の真相に迫りたいが、下手に核心部分に触れるのは地雷扱いになりそうで怖い
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/09(水) 00:09:41.80 ID:55VWwx110
702 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/09(水) 19:18:17.43 ID:6bCaaYjl0
男「ベルスタシアさんってなんだかんだでちゃんとお姉ちゃんしてるよね」

ほとんどベールクレアさんに甘えてる姿だけしか見ない様な気もするけどあまり人付き合いが得意でないベールクレアさんをしっかりと引っ張っているところもある。

そしてなによりあのベールクレアさんがベルスタシアさんだけは毛嫌いしていないのが何よりの証明となるだろう。

心を許しているようにも見えるし、甘えているようにも見える。

ただこれはあくまで僕の主観で思っただけだけども

ベル「え? えぇ? そんなことないよぉ」クネクネ

どうやら嬉しかったらしく体がぐねぐねとうねっていた。

ベル「もう、褒めてもなにもでないんだからねっ。えーっと、それじゃあ先生もベルスタシアお姉ちゃんに甘えて、みる?」

そういってベルスタシアさんは両手を広げた。

………僕に何をしろと?

1.飛び込んでみる

2.両手を広げてみる

3.頭を撫でてみる

>>703
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/09(水) 19:18:53.99 ID:GuiImVrB0
704 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/09(水) 19:29:56.53 ID:6bCaaYjl0
男「?」

僕も両手を広げてみた。

二人が向かい合って両手を広げる光景。傍から見たらかなり奇妙だろう。

ベル「どーんっ」

そのまま何秒か固まっていると突拍子もなくいきなりベルスタシアさんが突進してきた。

不意を突かれた僕は運の悪いことに息を吐ききったときにその直撃を受けてしまったため、苦しくてけほけほと喘いだ。

振動で足場の悪い車内。そしていきなりのためだったために僕はその突進に耐えれず床へと倒れ伏した。

そして僕の上にかぶさるようにして同じく倒れこむベルスタシアさん。

ベル「あははは♪」

楽しそうに笑っているがのしかかられた僕はたまったものではなかった。

重い。かなり重い。

当り前だ。体のほとんどが水銀でできているベルスタシアさん。いっちゃなんだけど軽い訳がない。

ベル「ほーら、ぷるぷるだぞぉー」

たしかにやわらかくぷるぷるとしている。

だから押しのけようともがいても手がベルスタシアさんの体に沈んでいくばかり。

ベル「きゃっ、や、やんっ! 先生っ、こんなところで、そんなっ! ひやぁんっ」

一体僕は何を触ってしまったのだろうか。

その答えに気付く前にミレイアさんが怒り心頭で僕の頭を踏み潰したために僕の意識は途切れることとなった。

ベルスタシアの好感度【34】
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