宮本フレデリカ「ダメなところ10コ言うよー!」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/23(月) 17:37:01.97 ID:S8SEmB1s0
〜事務所〜

城ヶ崎莉嘉「……うぅ〜〜ん」


ガチャッ

宮本フレデリカ「おはよー! 呼ばれてないのにフレデリカー!」

莉嘉「あ、フレちゃん……おはよ」

フレ「ンー? リカちゃんどうしたの? ケータイ無くした?」ヒョコッ

莉嘉「いや、持ってるけど」

フレ「ふむ……」

フレ「名探偵フレちゃんの推理によれば、城ヶ崎リカちゃん……
   あなたはちょっとブルーであるとみた!」


莉嘉「んー……どうしよう〜って、悩みがあってさ」

フレ「聞かせてくりゃれ」


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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/23(月) 17:39:56.05 ID:S8SEmB1s0
莉嘉「ガッコーの友達とね? 話してたんだけどさ……」


――――

――

友達A『本当の友達は、相手のダメなところを10コ言えないとダメなんだって!』

莉嘉『えーっ、何で? イミ分かんない!』

友達B『それくらい、友達をちゃんと見ているかどうかってことかな』


友達C『えー、どうしよう……10コって、結構多いよね?』

友達A『私はちゃんと皆のダメなところ言えるもーん!』ドヤッ

友達B『それ、アンタが性格悪いってだけじゃない?』

友達A『何よそれー!』ムキー!


莉嘉『……』
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/23(月) 17:41:02.83 ID:S8SEmB1s0
莉嘉(ちゃんと、ダメなところを見てないと……友達じゃない?)

――――

――


莉嘉「なーんて事をさ、話してて……」

フレ「ほぅ……つまりナウ、リカちゃん氏は親密になりたい人がいると?」

莉嘉「お姉ちゃん」

フレ「ン?」



莉嘉「お姉ちゃんとアタシ、本当の友達なのかな、って……」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/23(月) 17:44:04.68 ID:S8SEmB1s0
フレ「何で? リカちゃんとミカちゃん、すごく仲良しじゃない?」

莉嘉「で、でも! アタシお姉ちゃんのダメなところ10コなんて言えないよ!」

莉嘉「優しくって、カッコ良くて、キレイでカワイくて……お料理も上手なんだよ?」

フレ「うんうん。ミカちゃん、レッスンでも人一倍頑張り屋さんだもんねー」

莉嘉「でしょ? アタシ、すっごくお姉ちゃん大好きなのに……」


莉嘉「ダメなところを10コ言えなきゃ、ちゃんと見てないのかな……
   友達じゃないのかな、って……」

莉嘉「うぅ〜〜〜ん……」グデー…


フレ「ふむふむ、なるほどなるほど」

フレ「どうしたら良いかな、シューコちゃん?」

塩見周子「おっと、キラーパスやねフレちゃん」

莉嘉「えっ、い、いたの周子ちゃん!?」

周子「いたよー。ウンウン唸ってる莉嘉ちゃんの真ん前でケータイ弄ってた」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/23(月) 17:45:43.72 ID:S8SEmB1s0
莉嘉「き、気づかなかった……ゴメン」

周子「いいのいいの、気配消してたから。で、どうしろって?」

フレ「リカちゃんがミカちゃんのダメなところ10コ言わないとダメなんだって」

周子「いや聞いてたけどさ」

フレ「こういう時、頼りになるのがシューコちゃんなんだよー!」

周子「どんな時やねん。そんなダメ出しするキャラじゃないでしょ、あたし」


周子「ただ、まぁ……うん」

周子「無いワケでも無いかなー、方法としては」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/23(月) 17:47:26.73 ID:S8SEmB1s0
莉嘉「しゅ、周子ちゃん!」

フレ「聞かせてくりゃれ」

周子「フレちゃんそれマイブームなん? まぁいいや」


周子「確かに、美嘉ちゃんはすごく良い子だよね」

周子「欠点も無いこたぁないけど、それはあたしの主観だし、
   今回は、莉嘉ちゃん自身がそれを見つけないと意味が無い」

周子「さて、どうしたもんか……その方法は一つ」

莉嘉「……」ゴクリ…



周子「無いものは、作ればいいんだよ」

莉嘉「……え?」


周子「いっそ美嘉ちゃんをダメ女にしちゃえばいいと思うよ」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/23(月) 17:49:49.20 ID:S8SEmB1s0
莉嘉「だ、ダメ女……!?」チラッ

双葉杏「何で杏を見たのさ」

周子「まぁつまりさ、美嘉ちゃんに何かしらチョンボさせて、茶化しちゃおうって話」


周子「どうこれ、フレちゃん?」

フレ「ウーーン!」マルッ!

周子「宮本議院は通過しました。さて、どうされます総理?」

莉嘉「よ、よぉし! お姉ちゃんともっと仲良くなるためだもん!」


莉嘉「お姉ちゃんダメ女化計画、やってみよー!!」ガッツ!

フレ「ミカちゃんのダメなところ10コ見つけよー!」オー!

周子(キマッてんなー)オー!
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/23(月) 17:51:55.58 ID:S8SEmB1s0
〜ラウンジ〜

城ヶ崎美嘉「アハハハ! でさー、その時に凜がねー?」

大槻唯「ウソー!? それマジヤバくなーい!?」

キャッキャ…!



ヒョコッ ヒョコッ

フレ「こちらフレちゃん、今ターゲットを捕捉しました」

莉嘉「アタシ達も一緒だけどね」

周子「唯ちゃんとギャルトークに華を咲かせてますなぁ」


周子「さて、莉嘉ちゃんちょっとコレを」スッ

莉嘉「? なにコレ?」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/23(月) 17:54:25.81 ID:S8SEmB1s0
周子「このボードを、美嘉ちゃんが飲み物を飲むタイミングで美嘉ちゃんに見せてみて」

周子「あ、莉嘉ちゃんは見ちゃダメだよ?」

莉嘉「えーなにー? 気になるー!」

周子「ダメダメ。莉嘉ちゃんは絶対に見ないこと。美嘉ちゃんと仲良くなるんでしょ?」

莉嘉「ぶー……分かった」

フレ「おぉっと、ミカちゃん氏ここでおもむろにペットボトルを取り出しました!」

周子「グッドタイミングやね。あたしの合図で出して、莉嘉ちゃん」

莉嘉「う、うん!」ドキドキ…



美嘉「そうそう、それからの未央ったらもう……?」グイッ



莉嘉「」 つ 『Pの全裸マッチョポーズコラ写真』ムンッ!


美嘉「ッッ!!!?」ゲブーッ!!

唯「うわああーっ!! ちょ、ちょっとミカちゃん!?」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/23(月) 17:57:52.93 ID:S8SEmB1s0
周子「でかした莉嘉ちゃん! さて、逃げよ」サツ

莉嘉「あっ、待って周子ちゃん!」ダッ!

フレ「ミカちゃーん、ありがとー!」フリフリ

タタタ…


美嘉「ゲェホッ!! ゲホッ!! ウェッホ!」

唯「ミカちゃん、大丈夫!? いきなりどうしたの!?」

美嘉「な゛っ!! い、いま゛、エホッ!! 莉嘉が……!?」



【お姉ちゃんのダメなところ@】
 ・唯ちゃんの前でいきなり吐く。
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/23(月) 18:00:25.03 ID:S8SEmB1s0
〜レッスンルーム〜

タンッ タンッ! キュキュッ!

美嘉「はぁ、はぁ……!」

ベテラントレーナー「ダレるな! 目の前にいる観客を常に意識しろ!」

美嘉「はいっ!!」タタン タンッ!



ガチャッ キィィ…


ヒョコッ ヒョコッ

フレ「こちらフレちゃん、ターゲットはすっごく頑張っています…!」

莉嘉「お姉ちゃん、カッコいい……」

周子「うーん、こういうのに水を差すのはさすがに気が引けるなぁ」


周子「なので、頑張るミカちゃんには差し入れを持っていってあげよう」スッ
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/23(月) 18:02:52.10 ID:S8SEmB1s0
莉嘉「えっ、そ、それって……」

周子「大丈夫、別に変なモン入れてないよ。自販機で買ったフツーのコーラ」

フレ「シキちゃんのお薬とかも?」

周子「志希ちゃんが自販機に細工でもしてない限りはね」

周子「とりあえず、これを目一杯振っといて、と……」シャカシャカ


ベテトレ「よし、休憩だ。私は少しプロデューサーと話をしてくる」スッ

美嘉「はい! ……はぁ、はぁ」

ガチャッ バタン



ガチャッ

周子「やっほー美嘉ちゃん、お疲れさんやね」

美嘉「……え?」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/23(月) 18:04:33.53 ID:S8SEmB1s0
莉嘉「お姉ちゃーん!」

美嘉「莉嘉! どうしたの皆して、今日レッスンじゃないでしょ?」

美嘉「あ、そういやさっきアンタ…!」

フレ「呼ばれてないのにフレデリカー!」ガバーッ!

美嘉「えぇい、フレちゃん暑苦しい!」


周子「まーまー、とりあえずはい、これ」スッ

美嘉「え……あ、ありがと」

美嘉「あっ、ちょっと待って、何かヤな予感がする」

周子「へ? 何が?」

美嘉「目一杯振って、アタシがビチョビチョになんの狙ってたりしない?」

莉嘉(す、鋭い……)

美嘉「ま、そうでなくてもアタシ、炭酸は飲まないけどね」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/23(月) 18:07:05.14 ID:S8SEmB1s0
周子「あらら、そりゃましょうがない。邪魔してごめんね」

美嘉「ううん全然! ありがとう。
   法子達がこの後来るから、そこのクーラーボックスに入れといて」

周子「はいよー」


ガチャッ

椎名法子「やったー、一番乗りー! ねぇ、時子さんも早く!」グイーッ

財前時子「気安く手を引くのは止めて。何が楽しいのかしら、この子は」

法子「えー、ドーナツの後の運動だよ? しかも時子さんと一緒……あっ!」


美嘉「ヤッホー★ 待ってたよ、法子、時子さん」

法子「美嘉ちゃん! すっごい汗だくだね!」

美嘉「第一声がそれ!?」

時子「蒸し暑いわね、まるで豚小屋だわ……あら、あなた達も一緒なの?」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/23(月) 18:09:47.88 ID:S8SEmB1s0
周子「あ、時子さん。ううん、あたし達はただの冷やかしだよ」

フレ「冷やしデリカー☆」

周子「んじゃ、帰ろっか莉嘉ちゃん」

莉嘉「う、うん……」

莉嘉(お姉ちゃんのダメなとこ、見つけられなかったかぁ……)


時子「ところで美嘉。せっかく私が来たというのに、もてなしの一つも無いのかしら?」

美嘉「あ、あぁ。ごめんね時子さん、そこのクーラーボックスにコーラがあるけど」

法子「あ、ホントだ!」ガチャッ
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/23(月) 18:13:25.48 ID:S8SEmB1s0
時子「アァン? コーラ?」

法子「ドーナツのお供にはコーラもアリだよ!」

時子「スイーツのお供が砂糖水? 法子、あなたの頭も立派に砂糖まみれのようね」

美嘉「うーん、まぁ、運動には甘いものが良いっていうし、法子にも悪気は無いしさ」

時子「当たり前よ、悪気があったらとっくに私が躾けているわ」

法子「じゃあ皆で飲もっか!」グリッ

ぶしゃああああ〜〜!!


時子「」ポタポタ…
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/23(月) 18:16:24.70 ID:S8SEmB1s0
法子「あ、あわわわわ……!」

時子「……」ポタポタ…

美嘉「と、時子さん、違うんだよコレは…」


時子「二人して良い度胸ね。
   そこに倣いなさい。そのおめでたい根性を叩き直してあげるわ」ビシィッ!

美嘉・法子「ひええぇぇぇぇぇっ!!」



周子「……よし、撤収っ」

莉嘉「ひょっとして……周子ちゃん、ここまで計算ずくだったの?」

周子「いやいや、まさか」ケラケラ



【お姉ちゃんのダメなところA】
 ・コーラを時子さんにぶちまける。
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