めぐみん「私はカズマに節操を求めません」ダクネス「しかし、そうは言っても……」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 21:21:36.02 ID:DaHGsbQ60
真の男女平等を追求した結果、今作はめぐみん視点での物語となっております。
そうした作風が苦手な方は、ご注意ください。

それでは以下、本編です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1532175695
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 21:26:29.86 ID:JLGUecXPo
・登場人物設定

三浦八幡
17歳 身長182cm 原作とは違い目が腐っていなくてイケメン(葉山の数倍) 学年主席
双子の姉は三浦優美子、1つ下には三浦小町
原作とは違い、制服を着る時、ネクタイを付けている。
原作とは違い、右の前髪に赤いメッシュを入れている
高1の時、体育祭で不良15人まとめて1人で相手にして無傷で倒して、総武高のヒーローになったが、闘ってる時に服を脱いだせいで、背中の刺青を全校生徒に見られる。怒ると学校一怖いと言われ、背中の刺青には「雷神」が描かれていたため、「総武の雷神」と言われる。
右耳には、優美子とお揃いのピアスを付けている。
父親に、一人暮らしをしろと言われ、優美子と小町と3人で住んでいる(土日には実家に帰る)
家に帰ると、優美子や小町とイチャイチャしている。
小学校からの、幼馴染が5人いる(雪ノ下雪乃、陽乃、由比ヶ浜結衣、一色いろは、城廻めぐり)
恋愛には鈍感
スポーツ全般得意
歌が上手く、文化祭で歌ってくれと頼まれる。
ギターが弾ける。
美容師に向いていると言われ、よく組の人などの髪を切ったりセットしている。
小町や雪乃より料理が出来る。
いつもバイク登校。父親には、「車で送ってやる」と言われたがバイクが好きな為、バイクで登校している。(小町を乗せている)
いつもヤクザらしくないと言われる。
高校に入るまで、男友達が1人もいなかった。
喧嘩が強過ぎる。
葉山が嫌い
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 21:29:33.57 ID:DaHGsbQ60
どうも、めぐみんと申します。
私のことをご存知の方も多いとは思いますが、一応、初めに自己紹介をさせて貰いますね。
紅魔族出身で、アークウィザードを生業とするこの私は、爆裂魔法をこよなく愛する者。
故に、爆裂魔法以外の魔法は習得してません。
そのおかげで、様々な苦労を背負いました。

カズマ「なあ、めぐみん」

めぐみん「なんですか、カズマ」

カズマ「前にお前の爆裂道を認める発言をしたのは一時の気の迷いだったと認めるからさ、いい加減、爆裂魔法以外も覚えたらどうだ? あまりにも芸がなさすぎるだろ」

めぐみん「一芸に秀でていればそれで良いのです。多くを望めば、全てを失い兼ねません」

カズマ「多くを望めば、ねぇ」

今、私をおんぶしてくれている彼は、カズマ。
莫大な魔翌力を消費する爆裂魔法を放つと、私はしばらく身動きがとれなくなってしまいます。
なので戦闘の後はカズマに運んで貰うのです。
カズマは私が所属するパーティのリーダーであり、何を隠そうこの私の思い人でもあります。
そんな彼は、私の発言を受けて、何やら物思いに耽っている様子。少々気になる反応ですね。

めぐみん「何か思うところがあるのですか?」

カズマ「いや、なんでもないよ。気にすんな」

ダクネス「カズマ、そろそろ疲れただろう? めぐみんを背負う役目を代わろうか?」

気を遣う素ぶりを見せたのは金髪碧眼の美女。
クルセイダーのダクネスがそう申し出ました。
話をはぐらかしたカズマはその申し出に首を振り、しっかりと私を抱え直して、きっぱりと。

カズマ「大丈夫。責任を持って、俺が運ぶよ」

ダクネス「……そうか。うん、それがいい」

その、なんだからしくない男らしさに、嬉しい気持ちと複雑な気持ちを抱いてしまいます。
切なげなダクネスの表情が目に焼き付いて離れません。私は別に、この男を独占したいなどとは微塵も思っていないのに。もやもやします。

アクア「それなら、力持ちのダクネスには私が運んで貰うわ! 家までよろしくお願いね!」

微妙な空気の中、アクアはいつも通りでした。
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 21:33:14.21 ID:DaHGsbQ60
カズマ「ダクネス、唐翌揚げを一個くれ」

ダクネス「ど、どうして私にたかるんだ!? 自分のを食べたら、それでおしまいだろう!!」

カズマ「だって、お前は肉付きが良すぎるし」

ダクネス「別に太っているわけではない! ……太って、ないよな? あ、おい! 目をそらすな! わかった! 仕方ないから唐翌揚げを一個やる!」

少々騒がしく賑やかな、いつもの夕食の風景。
今日の献立はジャイアント・トードの唐翌揚げ。
カズマとダクネスは口論しながらも仲が良さそうです。微笑ましいその光景を眺めていると。

ダクネス「あっ! こ、これは違うんだ、めぐみん。 私は別にカズマにあーんをしてやりたいなどとは微塵も思ってないからな! 本当だぞ!」

めぐみん「あーんをしても構いませんよ?」

ダクネス「だから、そんなつもりはなくて……」

アクア「なら、私が唐翌揚げを貰うわ! あーん」

ダクネス「うぅ……こんな筈ではなかったのに」

何故か言い訳を口にするダクネスは機を逃して、結局、アクアにあーんをする羽目に。
カズマが助け船を出す素ぶりはなく、それでいて、ちらちらとこちらを気にしていました。
その微妙な空気の中、アクアは満足そうです。
自分の最後の唐翌揚げを食べられた、ダクネス。
悔しげなその表情が、全てを物語っています。

ダクネスもまた、カズマに恋をしていました。
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 21:36:13.67 ID:DaHGsbQ60
申し訳ありません!
何故か『からあげ』が文字化けしてしまいました。
脳内で返還して頂ければ、ありがたいです。

それでは、続きです。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 21:40:46.30 ID:DaHGsbQ60
めぐみん「ダクネス、少々話があります」

ダクネス「なんだめぐみん。こんな夜更けに」

場面は変わりまして、その日の晩。
私はダクネスの部屋を訪れました。
ブラシを片手に迎え入れてくれました。
どうやら、髪を梳かしていたようです。
寝巻き姿ダクネスに、単刀直入に尋ねます。

めぐみん「ダクネスはカズマが好きですか?」

ダクネス「ぶっふぉっ!?」

反応は劇的でした。わかりやすいですね。
それまで淑女然としていたダクネスは盛大にむせ返り、何やら大慌てで言い訳を連ねます。

ダクネス「わ、私は別に、あの男のことなど……! からあげについては、めぐみんの誤解だ! 少々食べすぎかと思い、奴に恵んでやろうと思っただけで、深い意味はないというか……」

めぐみん「そんな言い訳が聞きたいのではありません。私たちは仲間ではありませんか。正直にありのままの本心を打ち明けてくださいよ」

なるべく、優しくダクネスを諭しました。
すると彼女は顔を真っ赤にして、頷きました。
どうやら、私の目に狂いはなかったようです。

めぐみん「カズマのことが好きですか?」

ダクネス「はぃ……好き、です」

ようやく、本心を打ち明けてくれたダクネス。
俯いて、サラサラの金髪が赤くなった表情を隠すその姿は、流石は良家のご令嬢といった美しさであり、悔しながら私もつい、ときめいてしまいました。恋する乙女は、本当に綺麗です。

私も彼から見てそう映っているのでしょうか?

ふと、そんなことに思いを馳せて。
同時に、対抗心が燃え上がります。
ダクネスよりも、良く映って欲しい。
私の方がかわいいと、綺麗だと思って欲しい。

そう思ってしまうのは、おかしいでしょうか?
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 21:41:51.12 ID:JLGUecXPo
【序章・初めての始まり】


古代的なようであり近代的な場所で銀髪の少年が“何か”に語りかけていた。

「やあ。調子はどうだい?」

「オナカ、スイタ……」

少年の澄んだ声色に対し、しわがれた声が返事を返す。

「それは何よりだ。君が成長している証だからね」

「インシ、ホシイ……」

“何か”が餌となる物質を求める。

「うん。たくさん持ってくるからたくさん食べるんだよ」

少女と見まごう美貌に笑みを浮かべて少年はどこかへと行く。“何か”が育つ為の糧を求めて。


8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 21:43:16.42 ID:DaHGsbQ60
めぐみん「私は負けませんよ」

何はともあれ、ライバルに戦線布告です。
ようやく、同じ舞台に上がってくれましたね。
これからは熾烈なカズマ争奪戦を繰り広げることになるでしょう。とてもワクワクします。

しかし、ダクネスは、何故か泣きそうな顔で。

ダクネス「いや、私の負けでいいんだ」

めぐみん「はい?」

何を言っているのでしょう、この女は。
言ってる意味がわかりません。拍子抜けです。
せっかくライバルになれたのに敗北宣言とは。
我が魔導のライバルたるゆんゆんでさえ、もうすこしは骨のある反応を示すでしょうに。

ダクネスの態度は、見ててイライラしました。

めぐみん「ちっともやる気がないようですね」

ダクネス「ああ、そうだ。私はめぐみんとカズマを奪い合うつもりはない。あの男は譲るよ」

これには普段温厚な私もカチンときましたね。
えっ? 普段からキレたナイフですって?
何を馬鹿な。私は滅多なことではキレません。
ええ、この私が本気でキレたら、怖いですよ?

それをダクネスに、思い知らせてやります。
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 21:45:46.64 ID:DaHGsbQ60
めぐみん「ダクネス」

ダクネス「なんだ、めぐみん?」

めぐみん「ちょっと、失礼しますね」

キョトンと首を傾げる寝巻き姿のダクネス。
彼女の胸元はいつもユルユルで、扇情的です。
もちろん、カズマの気を惹く為の格好です。

そのユルユルな胸元に、私は手を入れました。

ダクネス「ひゃんっ!?」

めぐみん「おや、また成長したのですか?」

ダクネス「こ、こら! 突然なにをする!?」

めぐみん「これだけのものを持ちながら意中の相手を譲るなど、嫌味でしかありませんよ。それで私が納得するとでも思っているのですか? いーえ、納得しませんとも。このまま揉みしだかれたくなければ、立ち向かって来なさい!」

ガシガシと、乱暴に揉みしだきます。
ダクネスの胸は、大きくて柔らかでした。
たびたびカズマに胸まで筋肉と揶揄されますがそんなことはありません。気持ちいいです。

一心不乱に揉んでいるとついに折れたらしく。

ダクネス「わかったからもうやめてくれ!」

めぐみん「では、反撃してください」

ダクネス「ああ、覚悟しろ、めぐみん!」

ガバッと、襲いかかってきたダクネス。
私もろとも、ベッドに倒れ込みます。
反撃したダクネスによって押し倒されました。

彼女のベッドは、とてもいい匂いがしました。
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