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【ガルパン】優花里「丑の日ですよ、西住殿!!」
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1 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
:2018/07/20(金) 19:56:41.85 ID:d0UvfASqO
丑の日記念SSです。
みんながウナギを楽しむ(一部例外あり)だけのSSとなっております。
時系列ぐっちゃぐちゃですが気にしないでくれると嬉しいです。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1532084201
2 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 19:58:01.31 ID:d0UvfASqO
〜大洗・あんこうチームの場合〜
優花里「西住殿、西住殿!!」
みほ「優花里さん? どうしたの?」
沙織「今日のゆかりん、なんかすっごい嬉しそうだね」
華「なにかいいことでもあったのでしょうか?」
優花里「今日は何の日だか知ってますか?」
みほ「今日?」
沙織「何の日だっけ?」
麻子「土用の丑の日ではあるが・・・」
3 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 19:58:28.34 ID:d0UvfASqO
優花里「そうです! その丑の日です!!」
沙織「それがどうかしたの、ゆかりん?」
優花里「丑の日といえば、うなぎですよ、うなぎ!」
華「あら、そういえばそうでしたね。確かに、今日の朝はテレビでもうなぎの話をしていました」
沙織「おお! 商店街でもいっぱい幟が立ってたよ!」
みほ「うなぎかぁ・・・。昔、お姉ちゃんによく連れてってもらったっけ。わたしもうなぎ好きだよ、優花里さん!」
麻子「わたしも好きだ。・・・まあ、丑の日は平賀源内が始めたキャンペーンに過ぎないがな」
沙織「もー! そういう無粋なこと言わないの、麻子!」
麻子「すまん。だが、うなぎはいいものだ」
4 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 19:59:02.98 ID:d0UvfASqO
優花里「というわけで、今日はみんなでうなぎを食べに行きませんか?」
沙織「おー! ・・・と、言いたいところだけど、高くて手が出せないよ〜」
みほ「わたしも、今月ボコグッズを買いすぎちゃって・・・」
華(あれ以上どんなボコグッズが存在するというのでしょうか・・・)
優花里「ふっふっふ・・・。そう言われると思いましたが、お金の心配はいりませんよ」
華「どういうことなのでしょうか?」
優花里「じゃーん!! これを見てください!!」
沙織「宝くじ・・・? ゆかりん、まさか」
優花里「そのまさかです! この間、皆さんと一緒に買った宝くじが見事当選したんですよ!!」
華「まあ! それはおめでとうございます!!」
麻子「その前に初めてみんなで買った宝くじは全員分外れたが、今回は当たったのか・・・。すごいな、秋山さん」
5 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 19:59:53.68 ID:d0UvfASqO
沙織「で、で! いくら当たってたの、ゆかりん!」
優花里「二万円です。宝くじの当選金としては決して多くはありませんが、うなぎを食べるにはちょうどいいかと思いまして・・・」
みほ「でも、いいの?」
優花里「? なにがですか?」
みほ「だって、その宝くじは優花里さんの宝くじだし・・・」
麻子「その通りだな。なにもみんなで買ったものだからってみんなで使う必要はないんじゃないか?」
優花里「いえ、確かにこれはたまたまわたしが買ったものですが、みなさんと一緒でなければ買いませんでしたし・・・」
沙織「それはそうだけど・・・、さすがに悪いよ〜!」
優花里「気にしないでください! わたしがうなぎを食べたいだけなので! 一人で食べるのも寂しいですから、せっかくなのでみなさんで行きましょう!!」
華「本当によろしいのでしょうか・・・?」
優花里「はい! ささ、早く行かないと売り切れちゃいますよ!! 行きましょう!」
みほ「うん・・・、ありがとう、優花里さん!」
優花里「わわ! 西住殿にお礼を言われちゃいました〜!!」クシャクシャ
沙織「・・・まあ、なんだかゆかりん嬉しそうだからいっか。ありがと!」
麻子「ありがとう」
華「ありがとうございます、優花里さん!」
優花里「いえ! ささ、行きましょう!」
みほ「うん!」
6 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:00:30.86 ID:d0UvfASqO
〜商店街・うなぎ屋〜
ガラガラガラ
沙織「すみませーん、5人なんですけどー・・・」
ハーイ ドウゾー
華「空いてるみたいですね」
麻子「すぐに座れそうだな」
杏「あれ? おーい、西住ちゃーん」
みほ「え? あ、会長!」
桃「なんだ、お前らも食べに来たのか」
柚子「丑の日だもん。みんな考えることは同じだね、桃ちゃん」
沙織「柚子先輩に桃ちゃん先輩!?」
桃「お前ら、揃いも揃って桃ちゃん言うな!!」
華「旧生徒会の方々も、食べに来られてたんですね」
7 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:01:32.41 ID:d0UvfASqO
優花里「えへへ、みなさんもうなぎがお好きなんですね!」
杏「まぁね〜。ここのうなぎ、絶品だからさ」
柚子「みんな、隣のお席あいてるみたいだから隣に座る?」
沙織「いいんですか? じゃあ・・・。すみませーん! ここの席にしてもらっていいですかー?」
ドウゾー
沙織「やったあ! じゃあ、おじゃましまーす!」
みほ「皆さんはよくこのお店に来られるんですか?」
杏「いやいや、さすがに丑の日以外は来れないよ〜」
柚子「毎年丑の日にはこうしてみんなで来てるんだけどね」
優花里「夏の大変な時期にこうして喝を入れなおす・・・、その姿勢が、生徒会の秘訣なんですね! 勉強になります!」
華「そうなのでしょうか?」
8 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:02:05.62 ID:d0UvfASqO
麻子「それで、注文はどうするんだ?」
優花里「おっとと、そうでした。すみませーん! 特上5つでお願いします!!」
杏「おおっ、豪勢だねぇ」
沙織「なんと、ゆかりんが宝くじを当てたんです!」
柚子「そうなの? おめでとう、秋山さん!」
優花里「えへへ、ありがとうございます」
桃「まったく、宝くじが当たったのならばわが校の戦車道に寄付すればよいものを・・・」
みほ「あはは・・・、それはちょっと」
9 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:02:54.71 ID:d0UvfASqO
沙織「だけど1憶とか当たれば、自分用の戦車買いそうだよね、ゆかりん・・・」
優花里「おお! その手があったとは、盲点でした!」
麻子「買うのか・・・」
華「たしかに、シャーマンぐらいなら買えるかもしれませんね」
杏「M4は量産されてるからねぇ」
優花里「戦車道用に改造されたものも多数ありますからね! あと、CV33なんかもねらい目です!」
華「まあ、CV33ですか! とてもかわいらしくて、よろしいかと思います!」
沙織「そういう問題!?」
柚子「あはは、やっぱり戦車の話になっちゃうね」
みほ「ええ。みんな、戦車道が大好きですから!」
10 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:03:34.84 ID:d0UvfASqO
オマタセシマシター トクジョウヤッツデース
沙織「お、来た来た。待ってました!」
桃「なんだ、同時か。我々の方が先だったのに・・・」
杏「まあまあ。ここに来た時間、そんなに違わないしさ」
優花里「皆さんも特上だったんですね!」
杏「まあ、せっかくだからね〜」
桃「さて、料理も揃ったし・・・、西住」
みほ「はい?」
桃「音頭をとれ。隊長だろ?」
みほ「えっと・・・、なんの音頭ですか?」
桃「いただきますに決まってるだろう」
みほ「えぇ〜!?」
11 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:04:37.82 ID:d0UvfASqO
柚子「桃ちゃん、それはいくらなんでも・・・」
桃「なんだ柚子。それぐらいできなくて、何が隊長だ!」
みほ「あぅ・・・」
麻子「・・・ちょっと待て。そんなこと言うなら、次期隊長は河嶋先輩なんじゃなかったのか?」
桃「え?」
華「そういえば、そうでしたね」
桃「え、いやその」
杏「かーしま、言い出しっぺはやらなきゃだよ〜」
桃「会長!?」
柚子「桃ちゃん、ファイト!」
桃「柚子ちゃぁん!?」
みほ「えっと・・・。じゃあ、河嶋先輩、お願いします」
桃「西住まで・・・」
桃「・・・し、仕方ない。コホン・・・」
桃「・・・すぅ〜」
桃「ぱ、ぱんつぁ〜、ふぉ〜〜!!」
一同「「いただきまーす!」」
12 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:05:07.19 ID:d0UvfASqO
桃「き、貴様らぁ!! 掛け声が違うだろう!!」
杏「何言ってんの、食べる前なんだからいただきますでしょ」モグモグ
柚子「桃ちゃん、お店で大きな声出したら駄目だよ」モグモグ
桃「う、うう・・・。だまされた・・・」ストン
優花里「だましたつもりはありませんが・・・」
麻子「そもそも、自分で『いただきますに決まってるだろう』とか言ってたしな」
みほ「あはは・・・」
13 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:05:35.33 ID:d0UvfASqO
沙織「あ〜ん、ん〜・・・。っおいしー!!」モグモグ
優花里「やっぱり奮発した甲斐がありましたねぇ!」モグモグ
みほ「うん! とってもおいしい!!」モグモグ
麻子「うまいな。うなぎなんて久しぶりだがやっぱりうまい」モグモグ
華(ご飯だけでも大盛りにしてもらった方がよかったのでしょうか・・・)モグモグ
杏「ここのは肝吸いもいけるんだよ〜」ズズ…
桃「会長! わたしのうなぎもどうぞ!」
杏「かーしま。それやっちゃうと、かーしまの分がなくなっちゃうでしょ?」
桃「ですが・・・」
14 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:06:11.12 ID:d0UvfASqO
柚子「うふふ。じゃあ桃ちゃん、わたしが貰ってもいい?」
桃「ダメだ!」
柚子「ええ〜? 桃ちゃんのいじわるぅ」クスクス
優花里「えへへ。仲がいいですね、旧生徒会のお二人!」ヒソヒソ
みほ「うん! 苦しいことを乗り越えてきたからこそって感じがするね」ヒソヒソ
華「わたくしたちも、あんな感じになれるといいですね」ヒソヒソ
沙織「もう既にわたしたちあんこうチームは十分仲良しだよ!」ヒソヒソ
麻子「そうだな」ヒソヒソ
杏(うんうん。後輩たちにいい姿を見せれてるね。河嶋もたまにはやるじゃん)ニッ
15 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:06:57.24 ID:d0UvfASqO
桃「全く、油断も隙も無い・・・。それに、そんなに食べたら太るぞ、柚子」
柚子「・・・え?」ピタッ
みほ(あれ・・・?)
沙織(い、今・・・)
華(なんだかとっても・・・)
優花里(まずい空気に・・・)
麻子(変わったような・・・?)
杏(・・・前言撤回)
柚子「・・・」
桃「まったく、会長はそんなに痩せていらっしゃるのに、どうして柚子は・・・」モッチャモッチャ
16 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:07:28.84 ID:d0UvfASqO
柚子「あはは、そうね、桃ちゃん」
柚子「あははは」ガシッ
桃「え・・・? ゆ、柚子ちゃん?」
柚子「あははは。ちょっとお話しましょうか。あははは」ズルズル
桃「ゆ、柚子ちゃぁん!? ちょ、離して・・・、か、会長! に、西住ぃ!!」
杏「・・・」
みほ「あ・・・」
杏「しーっ・・・」
みほ「・・・」
柚子「あははっははははははははははは」ズルズルズルズル
桃「っ! ゆ、許してぇ!! 柚子ちゃぁああぁぁぁああああん・・・・」
17 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:07:58.96 ID:d0UvfASqO
バタン…
杏「・・・」
みほ「・・・」
沙織「・・・」
華「・・・」
優花里「・・・」
麻子「・・・」
18 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:08:26.28 ID:d0UvfASqO
優花里「っ、さ、さあ! 皆さん、うな重の続きをいただきましょう!!」
華「そ、そうですね!(もう空ですが・・・)」
沙織「う、うん! た、食べよっか、麻子!!」
麻子「お、おうよ! 会長の言う通り、うまいな。この肝吸い」ズズズ
みほ「・・・あの、会長」
杏「聞かないでね〜」
みほ「は、はい・・・」
優花里「や、やっぱり丑の日はうなぎに限りますね、西住殿!」
みほ「あはは・・・、そ、そうだね」
〜大洗・あんこうチームの場合 完〜
19 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:09:00.60 ID:d0UvfASqO
〜知波単とアヒルさんチームの場合〜
典子「いくぞ佐々木!!」
あけび「はい!」バシッ
典子「ダメだダメだ!! それじゃあ88ミリ砲には通用しないぞ!!」
あけび「はい、キャプテン!!」
典子「いいかみんな。たとえ17ポンド砲だろうがカール自走臼砲の600ミリ砲だろうが返せるように根性で頑張るんだ!!」
あけび・忍・妙子「「「はい、キャプテン!!」」」
典子「よーし、それじゃあ今日はこれまで!!」
あけび・忍・妙子「「「ありがとうございました!!」」」
20 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:09:35.96 ID:d0UvfASqO
妙子「ふぅ〜、今日もいい練習でしたね〜」
典子「そうだな。みんな、どんどん良くなってるぞ! だが、まだもっと練習が必要だ!」
あけび「それにしても、お腹がすきました〜」
忍「そうね。わたしももうお腹がすいて・・・」
典子「みんなでなにか食べてから帰ろうか?」
妙子「いいですね、キャプテン!」
あけび「そういえば、今日は丑の日なんでしたっけ?」
典子「そう言われればそうか・・・。うーん、でもさすがにうなぎは懐的に厳しいな」
妙子「そうですねぇ・・・」ぐぅ〜
21 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:10:25.32 ID:d0UvfASqO
忍「あ、ご飯のことなんですけど、福ちゃんがアヒル殿たちにおいしいものを送りますって言ってた気がします!」
典子「そういわれると、そんなこと言ってた気がするな・・・。それ、もう着いたの?」
忍「はい、今朝わたしの部屋宛てに荷物が来てました!」
妙子「じゃあ、忍ちゃんの家に行ってそれをみんなで食べよう!」
あけび「おいしいもの・・・、なんだろう」ワクワク
典子「お肉かな!」ワクワク
忍「福ちゃん、何送ってくれたんだろう・・・」ワクワク
妙子「お肉!」ワクワク
〜〜〜〜〜
22 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:10:59.43 ID:d0UvfASqO
〜河西の家〜
忍「よいしょ・・・っと。これが福ちゃんから送ってきた荷物なんだけど・・・」
典子「早速開けよう!」
あけび「はい、キャプテン!」
忍「はさみはさみ・・・、あった。はい、妙子ちゃん。お願い」
妙子「はーい」ジャキン ジャキン
パカッ
典子「こ・・・、これは・・・!!」
あけび「え・・・、まさか・・・!!」
妙子「う・・・・、」
忍「う・・・・!!!」
一同「「「「うなぎだーー!!!!!!」」」」
23 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:11:36.36 ID:d0UvfASqO
典子「こ、これは金メダル級の贈り物だ・・・!!」
忍「福ちゃん、ありがとう!!」
妙子「で、でもこんな高いものほんとにいいの?」
あけび「あ、手紙があるよ!!」
忍「ほんとだ、読むね。 なになに・・・」
福田『アヒル殿、いかがお過ごしでしょうか。
突然なのですが、我らが知波単学園では、ついにウナギの完全養殖に成功しました!!
それで、商業化に向け、他の学園艦の方々にもご試食してもらいたいと水産科の方からの申し出がありました。
つきましては、天然モノでなくて大変恐縮なのですが、アヒル殿にぜひご賞味いただきたいと思い、完全養殖うなぎのかば焼きセットを贈呈いたします。
是非味のご感想を聞かせていただきたいのであります!』
24 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:12:12.15 ID:d0UvfASqO
忍「アヒル・・・、いかがお、ごし・・・。ね、ねえ妙子ちゃん。この字、ようしょく、って書いてあるんだよね」
妙子「うん! そんな感じだった気がする!!」
忍「ようしょく・・・、えっと、がくえんかん、みず・・・」
典子「ここに『あじ』って漢字と『かんそう』って文字が書いてあるな。きっと、わたしたちの感想をききたいんじゃないか?」
あけび「さすがキャプテン!」
忍「ありがとうございます、キャプテン!」
妙子「じゃあ、早速これを温めましょう!」
典子「よし! じゃあわたしはお米を買ってくるから、みんなはその間にそれを温めておいてくれ!」
一同「「「はい! キャプテン!!」」」
25 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:12:56.29 ID:d0UvfASqO
〜知波単学園〜
福田「アヒル殿、我々のうなぎを召し上がってくれたでしょうか・・・」
西「どうしたんだ、福田?」
福田「あ、西隊長! アヒル殿にこないだ贈呈したかば焼きのことを考えていたのであります!」
西「そうか・・・。皆さんが喜んでくれるといいな!」
福田「はいであります!」
26 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:13:23.26 ID:d0UvfASqO
西「それはそうと福田、喜べ! 今日は我々もうなぎだそうだ!!」
福田「本当でありますか!?」
西「ああ、何せ今日は丑の日だからな!」
福田「やったであります! 大戦果であります!!」
西「じゃあ、手を洗ってこい、福田!」
福田「了解であります!!」タタタタ
西「・・・ふふ、福田があれだけ嬉しそうにしてるんだから、きっとアヒル殿も喜んでくれているだろうな」
玉田「西隊長! 夕食の準備がととのったようでありますよ!!」
細見「細見、辛抱堪らんであります! はやく食堂への突撃命令を!!」
西「おお、そうか。では、食堂へ突撃!!」
一同「「「突撃ーー!!!!!!」」」
〜アヒルさんチームと知波単編・完〜
27 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:14:22.25 ID:d0UvfASqO
〜聖グロの場合〜
アッサム「ふぅ・・・。あら?」
TV『おう! お前ら、丑の日だぜ! うなぎ食えよな!!』
アッサム「なるほど・・・、今日は丑の日だったわね」
アッサム「・・・」
タタタタタタダダダダダダダ
ローズヒップ「帰宅ですわー!! 帰りますわー!!!!」バビュンッ
アッサム「・・・」
28 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:14:59.61 ID:d0UvfASqO
アッサム「お待ちなさい」ギュッ
ローズヒップ「わととと!!? あ、アッサム様!!」
アッサム「廊下を走ってはいけませんとあれほど言ってるでしょう!」
ローズヒップ「す、すみませんでございますわー!」
アッサム「まったく・・・」
アッサム「・・・」
ローズヒップ「あの、アッサム様?」
アッサム「ねえローズヒップ」
ローズヒップ「はい!」
アッサム「この後暇かしら?」
ローズヒップ「え?」
〜〜〜〜〜
29 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:15:41.87 ID:d0UvfASqO
ローズヒップ「アッサム様、まだでございましょうか?」ソワソワ
アッサム「落ち着きなさい、ローズヒップ」
ローズヒップ「ですがアッサム様、わたくし楽しみで楽しみで、仕方ないのでございますわ!」
アッサム「あら、そんなに楽しみなの?」
ローズヒップ「当然でございますわ! まさかアッサム様にうなぎ屋へと誘っていただけるなんて、喜びの極みでございます!!」
アッサム「うふふ・・・、それはよかった」
ローズヒップ「しかもアッサム様がお代をお支払いしてくださるなんて、感謝感激雨あられなのでございますですわ!!」
アッサム「はぁ・・・。ローズヒップ、そういうことは思ってても言っちゃダメよ」
ローズヒップ「はは、はい!!」
アッサム「まったく・・・」
30 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:16:50.98 ID:d0UvfASqO
オマチドウサマデス トクジョウフタツオモチシマシタ
アッサム「あら、ありがとうございます」
ローズヒップ「やったでございますわー!! うなぎ様なのでございます!! では早速・・・」
アッサム「!」
アッサム「待ちなさい、ローズヒップ」
ローズヒップ「え?」
アッサム「うな重が来たときは、すぐに蓋を開けたりせずに、しばらく待つのがマナーなのよ」
ローズヒップ「え? そうなのでございますか?」
アッサム「ええ。ですからすこし待ちなさい」
ローズヒップ「は、はい・・・」
アッサム「・・・」
ローズヒップ「・・・」ソワソワ
アッサム「・・・」
ローズヒップ「・・・うなぎ・・・・・・」モジモジソワソワソワソワ
アッサム「・・・くすっ」
31 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:17:53.90 ID:d0UvfASqO
アッサム「・・・ぷくくく・・・っ」
ローズヒップ「え? アッサム様、どうされましたのですか?」
アッサム「あっははは・・・! ご、ごめんなさいローズヒップ。冗談よ」
ローズヒップ「え?」
アッサム「別に待たなくてもいいのよ。温かいうちに早く召し上がりなさいな」
ローズヒップ「え、ええええ!? あ、アッサム様!! ひどいのでございますわ!!」
アッサム「ご、ごめんなさい。あなたがその、あまりにも嬉しそうだから。ちょっとからかいたくなって」
ローズヒップ「アッサム様もお人が悪いのでございます!」プンプン
アッサム「ごめんなさいってば・・・。その代わり、今日は好きなように食べていいわよ」
ローズヒップ「え? マジでございますか!?」
アッサム「ええ。わたくししか見ていないのだから、マナーについてとやかく言うつもりはありません」
ローズヒップ「でも・・・」
32 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:18:33.24 ID:d0UvfASqO
アッサム「いいのよ。・・・だけど、ダージリンたちには内緒よ?」
ローズヒップ「アッサム様・・・! はい!! では、お言葉に甘えまして・・・。いただきます! はむ! むぐ!! むごごごっ!!」
アッサム「あ、だけどそんなにがっつくと・・・」
ローズヒップ「むぐ! もごご!! もご!!」ドンドン!!
アッサム「ほらごらんなさい。はい、お茶よ」
33 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:19:05.62 ID:d0UvfASqO
ローズヒップ「もごっ!! っ、ごくっ、ごく・・・、っぷはー!! 助かりましたでございます! ありがとうございますです、アッサム様!」
アッサム「全く。いくらマナーについては何も言わないとはいえ、よく噛んで召し上がりなさいな」
ローズヒップ「肝に銘じますでございます! では、改めましていただきます! もご、もぐ、もぐ・・・」
アッサム「・・・では、わたくしもいただくとしましょうか。いただきます」
ローズヒップ「もご! もぐ! むぐ!!」
アッサム「はむ・・・、うん、おいしいですわ」
ローズヒップ「ふぉふぁっふぁふぇふ! ふぁっふぁふふぁふぁ!!」
アッサム「もぐ・・・、ごくん。何言ってるか全然わからないわよ。飲み込んでからしゃべりなさいな」
ローズヒップ「ふぁい!! もぐもぐ・・・。ふぁひふぁふぉうふぉふぁいふぁふ、ふぁっふぁふふぁふぁ!」
アッサム「はあ・・・」
アッサム「どういたしまして、ローズヒップ」
ローズヒップ「ふぁい!!」
34 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:19:32.56 ID:d0UvfASqO
〜次の日〜
ローズヒップ「いや〜、昨日は本当においしかったでございますわー!」ニコニコ
ダージリン「ごきげんね、ローズヒップ」
ローズヒップ「あ! ダージリン様! ごきげんよう!!」
オレンジペコ「なにかいいことでもあったんですか?」
ローズヒップ「えへへ・・・、実は昨日、うな」
アッサム「おほん!!」
ローズヒップ「はっ!!」
35 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:20:50.79 ID:d0UvfASqO
アッサム『ダージリンたちには内緒よ?』
オレンジペコ「・・・ローズヒップさん?」
ローズヒップ「いやー! 実は昨日、うなじの綺麗なお姉さまをお見掛けしてお持ち帰りしたのでございますわ!!」
アッサム「ぶっ!!」
オレンジペコ「・・・はい?」
ローズヒップ(アッサム様、わたくしは秘密を守り通したのでございますわ!)
アッサム(あの子は・・・!!)ワナワナ
36 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:21:26.25 ID:d0UvfASqO
ダージリン「うふふ、それは楽しそうね。ローズヒップ!」
ローズヒップ「はい! 大層たのしゅうございましたわ!!」
ダージリン「・・・あら? そういえば昨日は丑の日だったみたいね。一日遅れだけれど、みんなでうなぎでもいかがかしら?」
オレンジペコ「本当ですか? ダージリン様!」
37 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:22:06.10 ID:d0UvfASqO
ダージリン「ええ。わたくしの家でご馳走しますわよ?」
アッサム・ペコ(あっ・・・)
ローズヒップ「マジでございますか!?」
ダージリン「ええ、マジでございますわよ」
ローズヒップ「やったでございますわ!! ダージリン様、是非ご馳走になりたいのでございます!!」
ダージリン「あらそう。そこの二人はどう?」
オレンジペコ「す、すみませんダージリン様。実は昨日、クラスの友人たちとうなぎを食べてしまいまして・・・」
アッサム「じ、実はわたくしも、昨日の夕飯がうなぎでして・・・」
ダージリン「そう、それは残念ね・・・」
38 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:22:32.66 ID:d0UvfASqO
ルクリリ「〜♪」テクテク
ダージリン「ルクリリ」
ルクリリ「!? あ、だ、ダージリンさま! ご、ごきげんよう」
ダージリン「あなた、今年もわたしのお家へうなぎを食べに来ない?」
ルクリリ「え、えっと・・・。すみません、昨日すでに食べてしまいまして・・・」
ダージリン「そう。みんな食べちゃったのね。・・・しょうがないわね。行きましょうか、ローズヒップ」
ローズヒップ「はい!」
39 :
らぐB
◆asJU3gh8ZA
[saga]:2018/07/20(金) 20:23:00.14 ID:d0UvfASqO
オレンジペコ(アッサム様、確認ですが、あれって・・・)
アッサム(ええ、オレンジペコの思っている通りよ・・・)
オレンジペコ(じゃあ・・・)
アッサム(ローズヒップ・・・、強く生きなさい・・・)
ルクリリ(馬鹿め、二度も騙されるか・・・)ゲッソリ
ダージリン(せっかくわたくし特製のうなぎの煮こごりをご馳走しようと思ったのに・・・。つれないのね、みんな)
ローズヒップ(いやぁ〜、昨日もうなぎ、今日もうなぎ、わたくし、とってもついてるのでございますわ!!)
ローズヒップの行方は、誰も知らない――――
〜聖グロの場合・完〜
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