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ハート「チェイス、そこのレモンを取ってくれ」
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1 :
◆Dm8ArSIo3MOQ
[sage saga]:2018/07/20(金) 00:51:40.93 ID:7jVqUVPR0
チェイス「それは夕食に使うのだぞ。いくら何でも気が早すぎる」
ハート「いや分かってはいるんだ。分かってはいるんだぞ?しかしなチェイス…俺のはやる気持ちも分かってはくれないか」
ハート「昨日から、ずっと楽しみで仕方なかったんだ!」
チェイス「まだ昼食も取っていないというのに」
ガチャッ
ブレン「外暑いですねぇ!ただいま戻りましたよハート。チェイス」
ハート「おかえりブレン。わざわざ暑い中買い出しに行って貰ってすまなかったな」
ブレン「いえいえ、こうも暑い日が続くと当然必然当たり前に飲み物の消費が激しくなりますからね」
チェイス「メディックはどうした。一緒に行ったのではなかったのか」
ブレン「ああ、あの腹黒なら風都探偵の新刊が出ていると言って本屋に行きましたよ」
ハート「もう発売していたのか。確か今回は福井警視のインタビューが掲載されているんだったか」
チェイス「照井だ」
ブレン「あ、クーポンあったので久しぶりにマック買ってきましたよ。お昼にしませんか?」
ハート「おおっ!お手柄だブレン!」
チェイス「エビの下処理がもうすぐ終わるから待ってくれ」
ハート「ではその隙にビッグマックはいただいてしまうぞチェイス」
ブレン「フィレオは私の分ですからね」
チェイス「既に選択肢が半分になっているぞ」
ガチャッ!
メディック「暑っいですわぁ!あ、ただいま帰りましたわハート様。チェイス。あとマッドローグみたいな人」
ブレン「あなたにィ!忠誠をォ!誓おォォオっておバカ!」
チェイス「テリヤキとダブルチーズ…俺はどちらを選べばいいんだ」
ハート「自分の道を決められない奴に何を言っても意味が無い。一口食べたいからテリヤキにしないか」
注・キングダークがムニャムニャうたた寝しているくらいには平和です
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1532015500
2 :
◆Dm8ArSIo3MOQ
[sage saga]:2018/07/20(金) 00:53:57.24 ID:7jVqUVPR0
ハート「うん…たまに食べると一際美味いな、こういうのは」モグモグ
ブレン「チェイス、貴方今から夕飯の支度をしていたんですか?」
チェイス「今晩の献立は色々と手間がかかるのだ」
メディック「ハート様熱望のアレですものねぇ」
ハート「ハハッ、待ちきれないぞチェイス!」
チェイス「ビッグマックを貪りながら豪快な男だ」
ブレン「ナゲットとポテトもありますから各自お好きにどうぞ。…メディック取りすぎです!」
メディック「煩いですわよメロンソーダ。大人しくブレン飲んでなさい」
ブレン「逆!」
ハート「お、ナゲットのソース2種類両方貰って来たのか」
ブレン「ええ、私はマスタード派ですけどチェイス、貴方は確かバーベキュー派でしたよね」
チェイス「ああ」
メディック「私もバーベキュー派ですわ」
ハート「俺は両方好きだぞ」
ブレン「マックのバーベキューソース美味しいですよね。ついこうやってポテトをつけたりしてしまいます」
チェイス「家庭でもお好みソースとケチャップで似たようなソースは作れるが…結局似て非なるものになってしまうな」
メディック「ナゲットと言ったら私マックも良いですけどモスのも好きですわ。あの衣と肉に絶妙な隙間があって…」
ハート「確かにモスも良いよな。ポテトが太くてホクホクしていて。あれは実に素晴らしい」
ブレン「ケンタッキーもポテトの形が個性的ですしナゲットのクオリティも高いですよね」
チェイス「お前たち…これから夕食に油物を散々食べるんだぞ」
メディック「別腹ですわ」
ブレン「ご心配なく。夕食時には空腹になっているでしょう」
ハート「それはそれ、これはこれというやつだ。テリヤキ一口くれないか」
チェイス「一口だぞ」
ハート「あむ……うん、このベッタリとした味わい、クセになるな」
メディック「ハート様ハート様!ダブルチーズこそ鉄板ですわ!」グイッ
ブレン「フィレオにこそバーガーの真理が真髄が真骨頂があるというものです!」グイッ
ハート「もがががっ」
チェイス「ハートがハムスターのようになってしまった」
3 :
◆Dm8ArSIo3MOQ
[sage saga]:2018/07/20(金) 00:58:41.06 ID:7jVqUVPR0
チェイス「さて、では腹も膨れた事だ。夕飯の準備を続けるぞ」
ハート「む、まだかかるのか」
チェイス「お前のリクエストは色々と下拵えが必要なのだ」
ハート「そうか…それは悪かったな。4人でカービィでもやろうかと思ったんだが」
ブレン「では取り合えず3人で遊びましょうかハート」
メディック「チェイス、早めに終わらせてハート様と遊びなさいっ」
チェイス「俺はお前たちのオカンか」
ハート「チェイスは俺たちの夕食の用意をしてくれているんだ、あまり困らせる訳にはいかない。3人でプレイしようじゃあないか」ポチッ
ガチャッ
剛「追跡!」
ブレン「あ、4人目来ましたよハート」
メディック「手を洗ってうがいしてこっちに来なさい。ハート様が待っているじゃありませんの」
剛「撲め…っていらっしゃいすら言われないのな!」
ハート「ちょくちょく遊びに来ているのに何を今更って話だな」
剛「遊びにじゃねぇよオマエらが何か悪さしねぇように監視だ監視」
ブレン「人間のほうがよっぽど悪さしているではありませんか。ゲンムの社長といいユグドラシルのロン毛といいブラッドスタークといい」
剛「待て待て待て最後のは地球外生命体だ」
メディック「貴方の父親もその最たる例ですわよね」
剛「父親の話はすんなァ!」
チェイス「剛、夕飯までしばらくかかる。ハート達と遊んでやってくれ」
剛「…オマエのエプロン姿もそろそろ慣れてきたわ。うっわ、油の匂い凄ぇけど何作る気だよ」
チェイス「ハートが揚げ物を所望していてな。家で作ると油の準備と処理が面倒だと言ったのだが…」
ハート「ハハッ、どうしても食べたくなってしまってな。すまんチェイス」
メディック「後片付けお手伝いしますから。このメガネが」
ブレン「貴女も手伝うんですよ!」
剛「またこのクソ暑い季節によくそんなギトッたもん食いたくなるよな……っと、そうだそうだ」ゴソゴソ
剛「ん、テキトーにアイス買ってきたから冷凍庫入れとけ」
チェイス「やはり遊びに来ているのではないか」
4 :
◆Dm8ArSIo3MOQ
[sage saga]:2018/07/20(金) 01:04:31.08 ID:7jVqUVPR0
ハート「いつもは揚げ物の類は近所のスーパーか肉屋で購入しているんだがな」
メディック「あそこのお肉屋、看板娘が妙に女王様チックですわね。アイドルやっているらしいですけれど」
剛「それがまたどうして今日に限って自作してんだよ」
チェイス「最近さっぱりとしたものが続いた反動なのだろうか、ガッツリとカロリーを取りたい、とダダをこね始めてな」
ブレン「丁度その時かつ屋の前を通りがかったので、そうだ揚げ物にしようという事になった次第です」
剛「聞いておいて悪ぃけど心底どうでもいいわ」
チェイス「取り合えず定番のトンカツ、メンチカツ、コロッケにエビフライと考えているが」
剛「ホントにガッツリ油モノだなおい」
ハート「依然作ってくれたトンカツは絶品だったな…あれはまさしく至福のひと時だった」パァァッ
ブレン「ハート、ハート!思い出し超進化はやめてください!」
メディック「ご飯も沢山炊いておいてくださいねチェイス」
チェイス「心得ている」
剛「揚げ物ねぇ…外はあんな暑ぃのにそんな食えんのかよ」
チェイス「フライは揚げたての方が口当たりが軽い。時間が立つと脂が劣化したり衣に過度に染み込むからクドくなるのだ」
チェイス「それに今回はさっぱりと食べられるように色々と準備もしている。剛、お前は気兼ねなくカービィをしていればいい」
剛「いやそんな心配元々してねぇし!ってかコラ、コントローラー渡すな誰がオマエらと遊ぶっつった!?」
ハート「カービィは俺が操作するぞ」
ブレン「あ、神殿行ってくださいハート。私メタナイト使いたいです」
メディック「ズルいですわ!ブレンはグーイがお似合いですわよ!」
剛「てか聞けよオマエら!」
剛「あとメタナイトは俺も使いてぇわ!」
紘汰「今日もお隣さんは賑やかだなぁ。いいよなぁ仲良しで」
戒斗「フン、群れたがるのは弱者の証だ。真の強者に馴れ合いなど必要ない」
紘汰「みんなでキャンプも海もディズ〇ーランドも行っといて何言ってんだお前」
5 :
◆Dm8ArSIo3MOQ
[sage saga]:2018/07/20(金) 01:07:18.47 ID:7jVqUVPR0
ハート「ん?ここのギミックは一体どうすれば…」
ブレン「まずはあそこの爆弾をカッターで切って落とすのでは?」
メディック「ああもう、一度戻って能力拾ってこないといけませんわ」
剛「メタナイトなら切れるだろ。…ほら見ろ出来たじゃねぇか!」
チェイス(楽しそうで何よりだ)
ハート「ハハッ、やはり4人プレイは盛り上がるな!心が躍るぞ!」
ブレン「誰かさんがいちいち露骨に足を引っ張ってくるのでノーコンティニューでクリアとはいきませんけどね」
メディック「コンティニューしてでもクリアするから良いんですわ」
剛「いいから協力しろ!フレンズ能力使えねぇだろ!」
チェイス(ふむ…材料の下拵えはこんなものか。あとは衣の用意だな)
ハート「くぅっ!ここのボスは手強いな…!うおっ!ダメージでコピー能力が!」
ブレン「ああっ!やられてしまいました!ちょ、誰か復活させてくださいよ!」
メディック「煩いですわメガネ!4人がかりでこんな苦戦しますの!?」
剛「オマエらがふざけてハンマー×4とかにすっからだろうがぁ!!」
チェイス(…混ざりたくなってきたな)ウズウズ
ハート「ふぅ、随分エキサイトしたな!」アロワナノー
メディック「何とかクリア出来ましたわね…白熱しましたわ」
ブレン「私ずーっとやられたまんまでしたけどね」
チェイス「下拵えが済んだ。俺も遊ぶぞ」
ハート「よし、それじゃあ次はボンバーマンにするか!」
メディック「桃鉄もありますわよハート様」
ブレン「絶対私を狙い撃ちするでしょう、貴女」
剛「っつーかチェイス入ったら5人だぞ。全員で出来ねぇだろ」
6 :
◆Dm8ArSIo3MOQ
[sage saga]:2018/07/20(金) 01:11:11.40 ID:7jVqUVPR0
ハート「うおおお!?お、俺の渾身のハート・バルバトスが!?」
ブレン「あっという間にザク頭になりましたね。あ、手がハイゴックに。何ですかこの寄せ集め感」
メディック「カメラワークが最悪ですわ!あとロックオン機能!巨大ボスに近づいたら何にも見えなくなりますわ!」
剛「そもそもザコの弾幕凄すぎだろ!おい浮かされたら撃墜するまでお手玉状態じゃねぇかコレ!」
チェイス「フィンファンネルの、折り方が、逆だ」
ハート「……いやぁ、ある意味盛り上がったな。中々興味深いゲームだったぞ」
ブレン「プレイし進めるにつれプレイヤーのメンタルを執拗に的確に無慈悲にへし折りに来ますね…」
メディック「ああっ!見てくださいハート様!もう買取価格暴落してますわ!」
剛「ここまでアレだと逆に清々しいわ…っと、騒いだら腹減ってきたな」
ハート「ん、もうこんな時間か。随分白熱してしまっていたな」
ブレン「結局ボンバーマンやって桃鉄やってドカポンやってモンハンやってしりとりしてババ抜きしてからのコレですからねぇ」
メディック「チェイスー、そろそろご飯にして欲しいですわ」
チェイス「取り掛かるとしよう」
ハート「さぁお前たち。俺たちも食事の準備に取り掛かるとしよう!」
ブレン「メディックは茶碗とお皿を用意してください。詩島剛。飲み物をとってきてください」
メディック「ブレンに仕切られるとイラッとしますわね」
剛「当然のように俺も仲間扱いかよ!…まぁ腹減ってるから食ってってやるけどよ」
ハート「では俺はゲームの片づけをするとしよう」
チェイス「今日は献立が献立だ。まとめて揚げるのではなく出来次第持っていくことにするぞ」
ハート「ああ、お前に任せる」
メディック「お願いしますわ」
ブレン「ソースとカラシと…醤油は使います?」
剛「なぁ、麦茶の容器ってどれだ?これか?」
チェイス「それはめんつゆだ」
剛「んじゃこれか」
チェイス「てんつゆだ」
紘汰「おっ?お隣さん今日は揚げ物みたいだな。油の匂いがこっちにまできたぜ戒斗」
戒斗「物欲しそうな顔をするな、みっともない。……チッ、唐揚げで我慢しろ!」
紘汰「しょうゆ!しょうゆ味で頼むな!」
ロードバロン「調子に乗るな!今日は塩だ!」
7 :
◆Dm8ArSIo3MOQ
[sage saga]:2018/07/20(金) 01:14:50.12 ID:7jVqUVPR0
ハート「ご飯の量は…面倒だ、全員最初からクライマックスでいいだろう」ペタペタ
ブレン「全員分のお皿とマグカップ、行き渡りましたね?」
メディック「チェイスー。このボウルに入っているのはサラダですの?」
チェイス「ああ。持って行ってくれ。大根おろしも頼む」
メディック「はぁい」
剛「うっお、何だこの千切りキャベツの量。切りすぎだろ」
チェイス「揚げ物にはキャベツの千切りを添えるのが人間のルールだろう」
剛「いやそんなルールねぇ……とは言えねぇか」
チェイス「…そろそろ温度も良い頃だな。揚げるぞ」ジュゥゥゥゥッ!
ハート「おおっ!心震わせる音だ!目覚ましのアラームにしたいな!」
ブレン「ハート…絶対起きられないでしょう」
剛「やっべ、揚げ物の匂いってダイレクトに胃にクるよな…俺昼飯食ってねぇのに」
メディック「私たちの残した冷めたフライドポテトならありますわよ?」
剛「いるかぁ!」
チェイス「…よし、こんなものか」スッ
ハート「出来上がりか!?」
チェイス「二度揚げだ」ジュゥゥゥッ
ハート「くっ…!待ち切れんぞチェイス!」
剛「あと数分くらい待てよ」
チェイス「…頃合いだな」
ハート「出来たか!?」
ブレン「ハート、ステイ」
メディック「ハート様ハート様。トンカツは逃げませんわ。誰も取ったりしませんわ」
剛「あぁ、トンカツって子供の頃は妙なご馳走感あったわ。ソースたっぷりつけて一口サクッと齧ったら米かっこんで…」
ハート「チェイスゥ!!」
チェイス「暑苦しいのは服装だけにしろ」
8 :
◆Dm8ArSIo3MOQ
[sage saga]:2018/07/20(金) 01:18:15.66 ID:7jVqUVPR0
チェイス「出来たぞ。カットしてそちらに持っていく」ザクッザクッ
ハート「おおおお…!ここにまで聞こえてくるぞ!揚げたてのサクサクのカツを切るザクザクとした小気味の良い音が!」
メディック「幸せの象徴みたいな音ですわね…」
剛「揚げ物って何が卑怯かって音も匂いも全部胃にダイレクトに響くってとこだよなぁ」
ブレン「ささ、トンカツを置くためのスペースを空けておきましょう。茶碗とグラスもう少しそちらに寄せてください」
チェイス「待たせたな」
ハート「マッテターヨ!」
メディック「イッテイーヨ!?」
ブレン「ここまで来たらあとほんの少しぐらいマッテローヨ」
チェイス「俺の武器をネタにしすぎだ。なぁ剛」
剛「俺はイッテネーヨ!」
ハート「ふぉぉぉぉおおおお…!分厚い、なんて分厚いトンカツなんだ…!」
メディック「あぁ、もう見た目からして絶対美味しいつですわ。これ絶対間違いなく美味しいやつですわ!」
ブレン「たっぷりのキャベツにレモン。ソースはドロッと濃厚なとんかつソース…何と美しく力強く隙の無い布陣…」
剛「炊き立てご飯に揚げたてカツとかもう反則だわ。ほれハート。いつもみたいに音頭取れ音頭」
ハート「む、やはり俺なのか」
ブレン「何をいまさら。ささ、ロイミュードの王からビシッとお言葉を」
チェイス「早くしろ。食いたい」
メディック「ハート様はよ」
ハート「やれやれ仕方ない…」コホン
ハート「えー、これから益々暑くなるだろう。各自こまめな水分補給を怠るな。塩分だけでなくミネラルを取る事も大事だとこの前テレビで花屋先生も言っていた」
ハート「全員体を壊す事なくこの夏を乗り切ろう。さぁその為にも今日はたっぷりとエネルギー摂取といこうじゃあないか!では、いただきます!」
脳看剛「「「いただきます(わー)」」」
チェイス「タベレバイーヨ」
草加「ほら揚げたてだ。冷めないうちに食べるといいよ」ニヤリ
巧「お前…絶対ワザとだろ」
海堂「ちゅーかヤロウばっかでムサくね?ほれ、ふーふーしてやっから貸しなさい」
木場「科捜研の女が再放送してるね。チャンネル変えてもいいかな」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/20(金) 01:21:22.31 ID:gkegp1XBo
流石に笑えない中の人(死亡)ネタはやめーや
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