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美波「実は私……サキュバスなんです」モバP「へー」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 00:53:16.14 ID:uUEd0sYe0
P「そうだったのか」カタカタカタッ!
美波「はい……えっ?」
P「あれ、C社の打合せデータどこに入れたかな……」カタカタカタッ!
美波「あのっ!」
P「ん?」
美波「ちゃんと聞いてますか? 私、サキュバスなんですよ?」
P「聞いてる聞いてる、すごいすごい。ちょっと明日の打合せに使う資料の準備が終わってないんだ」カタカタカタッ!
美波「サキュバスが目の前にいるんですよ! 何かないんですか!?」
P「あーすごい。美波はサキュバスっぽいと思ってたから後でな……やっべ、データ戻ってるじゃん……」カタカタカタカタカタッ!
美波「絶対信じてないですね……Pさん、これを見てください」
P「ん?」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1531669995
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 00:58:31.88 ID:uUEd0sYe0
美波「ふふっ……どうですか、この姿。この背中の羽も……」バサッ!
P「お前いつの間に前の仕事の衣装引っ張り出してきたんだ……その格好で外に出るなよ」カタカタカタカタカタカタッ!
美波「」イライライライラ
P「うひぃ……見積りどう分けてたんだったか……ちひろさん覚えてるかな……」カタカタカタカタッ!
美波「ふんっ!」ビュッ!
ギシッ!!
P[うおおおおおっ!? な、何だいきなり紐で縛られて……」
美波「それ、私の尻尾ですよ。サキュバスですから尻尾くらいありますよ」
P「……え、マジで?」
美波「だからさっきから言ってるじゃないですか……」
P「……お、おいちょっと待て!!」
美波「待ちませんよ……それじゃあ、さっそく……」
P「サキュバスって言ったけどお前、もしかして普段からサキュバスの謎パワーでアイドルやってるとかじゃないだろうな!?」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 01:06:37.04 ID:uUEd0sYe0
美波「え? い、いえ、普段はサキュバスだって気付かれないように魔力を隠してますから……」
P「はぁぁぁぁぁよかった……俺のこれまでのプロデュースに謎パワー補正が掛かっていたらと思うとやりきれないところだったわ……」
美波「そ、そこはPさんを信じてアイドルをやっていましたから」
P「……で、俺はなんで縛られたの」
美波「それはですね……私の体が、もう限界だからです」
P「……」
美波「サキュバスは長い間、雄から精気を取らないと正気じゃいられなくなるんです」
美波「Pさんにスカウトされてから長い間アイドルとして生活して……サキュバスとして迂闊なことも出来なくなっていましたから……」ハァ、ハァ、ハァ……
P「な、なるほど……そのテレビに映せないような顔を見ると本当のようだが……てか俺はサキュバスをスカウトしたのか……宝くじより確率低そうだな」
美波「そうです。だからPさん……」ハァッ、ハァッ、ハァッ!
P「ちょっと待て! 俺も男だ、そういうのもやぶさかではないが詳しい事情を知りたい。もう少し話を聞かせてくれ!」
美波「えっ? そ、それは……し、仕方がありませんね――」
P「今だ!」(手刀)
美波「うっ……」ドサッ……
P「危なかった……プロデューサーとしてアイドルに手を上げるわけにはいかんが、そんな関係になるのはもっといかん」ゴソゴソ
P「美波の目も何というか、飢えた野獣の眼光みたいに光っていたし、いったん事務所を離れてどうするか考えるか……」タタタタッ!
……
…………
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 01:14:10.83 ID:uUEd0sYe0
――事務所(通路)
P「とりあえずは家に帰るか……いや、人通りの多い駅前の喫茶店とか……」タタタタタッ!
美優「きゃっ!?」
P「っと! す、すみません美優さん……」
美優「い、いえ……どうしたんですか……? 走って……急いでいるようでしたけど……」
P「いや、ちょっと……」
P(しまった。俺だけこの場から離れると美優さんや他のアイドルたちが……いや、しかしここに残ると……)ハァ、ハァ……
美優「……」ギュッ
P「っ!? み、美優さん……?」
美優「す、すみません……その、Pさんが……震えているみたいで……」ギュッ!
美優「何か、怖いを思いをしたのかと……だから、こうすれば、少しは落ち着くかと思って……」
P(うっぷ……このおっぱいは……)
P「美優……さん……」
美優「……」ムラムラムラ
P「……もう、大丈夫です。俺は――」
美優「……P、Pさん……!!」ドンッ!
P「うぉっ!?」ドサッ!
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 01:22:47.55 ID:uUEd0sYe0
美優「……」ハァ、ハァ、ハァ!
P「み、美優さん!? ど、どうし……」ハッ!
P「その背中にあるものは……」
美優「今まで……黙っていて、すみません。実は、私……サキュバスだったんです」
P(美優さんの姿が、一瞬のうちに美波と同じようなサキュバスの姿に変わっていった……)
美優「私、ずっと……我慢していて……だけど、もう、む、無理です……!」ガバッ!!
P「美優さん!」
美優「は、はいっ!?」ビクッ!
P「俺も男です。その、美優さんとそういうことをしてしまうのはですね、とっても興味があるのですが……ま、まずはその目の前にある……大きなものを堪能したいのですが」チラッ
美優「わ、私の……胸ですか? その、Pさんがその気になってくださるのなら――」
P「今だ!」(手刀)
美優「うっ……」ドサッ……
P「やべぇ、やべぇよこの事務所……」
P「とりあえず避難しなければ!」タタタタタッ!!
……
…………
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 01:27:16.67 ID:uUEd0sYe0
――外、駐車場
P「ていうかちひろさんはいつまでコンビニに行ってんだよ! いや、まずは身の安全を第一に……」ガチャッ!
愛梨「あっ、Pさーん!」タッタッタッタッ!
P「愛梨!? あっ、そういや午前中はレッスン場に行ってたんだったか……」
愛梨「レッスン終わって戻ってきました。Pさんはお昼ご飯ですか?」
P「あ、ああ……」
愛梨「わかりましたっ! それじゃあ私は事務所で休憩してから帰ろうかなぁ……」
P(いかん、愛梨を事務所で一人にしては……ここは連れていくしか……)
P「愛梨、昼飯まだなら一緒に行こう! というか付き合ってくれ!」
愛梨「へぇっ?」
P「ちひろさんもどこか行って一人寂しく飯を食うところだったんだ。いいか?」
愛梨「……はいっ、わかりましたっ♪」ガチャッ!
P「それじゃ車に乗ってくれ。シートベルト忘れるなよ」
愛梨「はーい。はぁ……車の中、暑いですねぇ……」バタンッ!
P「今日は猛暑だからな……レッスンも大変だったろう?」
愛梨「はいー……あっつい……」シュルッ
パサッ!
P「おいちょっと待て、暑いからって服を脱ぐんじゃない」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/16(月) 01:35:10.86 ID:u71FnHyj0
今だ!(先手)
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 01:36:10.05 ID:uUEd0sYe0
愛梨「へぇ? あ……でも、とっても暑くて……」ハァ、ハァ、ハァ……
P「もう……ほら早く服を着なさい! 車出すから!」
愛梨「……」ハァ、ハァ、ハァ……
愛梨(Pさん……私に、付き合ってって……)ハァ、ハァ、ハァ……
P「とりあえず駅前だな……店は……いやとりあえず行ってからだな……」
愛梨「……Pさん!」ガバッ!
P「ぬおおおおっ!? ってその衣装と羽、お前もか!!」
愛梨「ご、ごめんなさい……その、暑いのと、Pさんを見てたら……なんだか、私の体が熱くなって……」ボヨンッ!!
P「その体でその衣装は素っ裸よりヤバイぞ……」
愛梨「Pさん……私――」
P「くっ!」(手刀)
愛梨「うっ……」ドサッ……
P「愛梨は気絶させやすかったな……いやそうじゃなくて!」
P「車は使えん……このまま走っていくか!」ガチャッ!
バタンッ!
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 01:42:25.88 ID:uUEd0sYe0
ちひろ「あらPさん、外出ですか?」
P「お前もか!!」
ちひろ「はあ?」
P「……なんで駐車場に来たんですか」
ちひろ「いや、なんか騒がしかったので」
P「ちなみに、コンビニに行くって話だったのに、戻ってくるのが随分遅かったですね」
ちひろ「ああすみません。いつも飲んでるペットのコーヒーが売ってなかったのでスーパーまで行っちゃって」ゴソゴソッ
ちひろ「じゃーん。ついでにプロデューサーさんにプリン買ってきましたよ。食べます?」
P「……」
ちひろ「あ、120円ですけど100円でいいですよ」
P「頼んでもない物なのに金取るのかよ!」
ちひろ「チッ、ケチ臭い……まあいいです。暑いし早く事務所に戻ろ……」
P「あっ、い、いま事務所には行かないほうがいいです!」
ちひろ「いやいやこのクソ暑い中にいるほうが死にますから……ご飯に行くなら早く済ませてきてくださいね」
P「おおおいっ!」
美波「見つけた!」バサッ!
ちひろ「ん?」
P「やべっ、追っかけてきた!?」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/16(月) 01:44:37.46 ID:seceGpIU0
ちひろさんはデビルかな
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 01:50:04.27 ID:uUEd0sYe0
美波「ちひろさん……チッ、戻ってくるまでに済ませたかったけど……」
ちひろ「あらー美波ちゃん、その衣装着てどうしたんですか? ていうか外でそんな恰好すると色々マズイですよ。絵的に」
P「あの様子だと明らかにちひろさんは違うか……ちひろさん逃げてください! 美波はサキュバスなんです!」
ちひろ「はい?」
美波「……ふふっ、そうなんですよ。今からPさんを美味しく頂こうかと思っていたところです」
ちひろ「あーはいはい、サキュバスね。はいはい……あ、美波ちゃんプリン食べます? 100円でいいですよ」
美波「なんでちひろさんも信じないんですか!」
ちひろ「そういう設定ね。蘭子ちゃんもどこかにいるんですか? 事務所の外でそんな変態みたいな恰好しちゃダメですよ」
P「緊張感無さ過ぎだろ」
美波「さっきまでのPさんも似たようなものですからね! もうっ、これを見てもまだそんなことが言えますか!」パアアアアアッ!
ちひろ「へっ?」
ズドォォォォンッ!!
P「なんだありゃ……手からビーム出したぞ……」
美波「サキュバスの魔力……これくらいのことなら、簡単に――」
ちひろ「キエエエエエッ!!」(手刀)
美波「うっ……」ドサッ……
P「ええええええ……」
ちひろ「あービックリした……え、ていうか何ですか今の? 駐車場が粉々に……」
P「い、いや……まあいいや。ちひろさんもいれば何とかなるか……とりあえずこいつら縛って事務所に戻りましょうか」
ちひろ「一体何が何やら……」
……
…………
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/16(月) 01:52:25.87 ID:siVuYG3S0
手刀ってすごい
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/16(月) 01:52:56.33 ID:D88gYWcxo
つよい
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 01:54:15.23 ID:uUEd0sYe0
――事務所
ちひろ「で、とりあえずは縛り上げましたけど」
美波「……」
美優「……」
愛梨「……」
P「まさかうちの事務所にサキュバスが3人もいるとはなぁ……てか実在したんだ」
ちひろ「人外が所属するユニークな事務所になるとは……」
美波「私だってビックリです。まさか美優さんと愛梨ちゃんもサキュバスだったなんて……」
ちひろ「お互いのことは知らなかったんですか?」
美優「人間の生活に溶け込む為に……普段は、魔力を抑えていますから……お互いのことも、気付かないことが多いです」
愛梨「私は、お母さんにサキュバスだってことは言っちゃダメって教えられていましたから……」
ちひろ「3人ともPさんを襲ったみたいですけど、どうしてそんなことをしたんですか? 正直もっといい男ならたくさんいるでしょ?」
P「一言多いんだよ」
美波「……サキュバスは、雄の精気を取り込む本能があるんです。精気は無くても生きてはいけますけど、快楽を求める欲求は強くなり続けるんです」
美波「Pさんにスカウトされて、アイドルになってからはそういうことはやり難くなって……我慢していたんですが、もう限界になってきて……」
P「禁煙してたようなもんか」
ちひろ「ふーん……ま、避妊するならいいんじゃないですか? マスコミにバレないようにやってくれるなら」
P「おい」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 01:59:27.31 ID:uUEd0sYe0
美優「ですが……私たちが、我慢していたのには……理由があるんです」
美波「サキュバスは、普通に精気を吸うときはわざわざ避妊しなくても問題ないんです」
ちひろ「よかったですねPさん、生でヤリ放題ですよ」
P「よかないわ!」
美波「その理由は……下から精気を取り込むと、中に入ったモノを魔力で殺してしまう体の作りになっているんです」
美波「そして口から精気を取り込んで、それを飲み込むと……魔力が回復するんです」
美優「快楽を求める為に、魔力を消費して……そして、口で魔力を回復させて、また快楽を求めて魔力を消費して……」
美優「その繰り返しが止まらずに続くので……サキュバスと体を重ねた男性のほとんどは、すべてを吸い取られて死んでしまうんです……」
ちひろ「却下! うちの事務所にはプロデューサーさん1人しかいないんですよ! 他所でやってください!」
愛梨「そ、そんなぁ……」
ちひろ「Pさんが死んだら他のアイドルたちの面倒は誰が見るんですか。稼ぎ手が無くなったら事務所も終わりなんですから……ああサキュバスなんて恐ろしい」
P「俺は金勘定でそこまでブレるお前のほうが恐ろしいわ……ん?」
P「ちょっと待て、いまほとんどの男は死ぬって言ったけど、生き残る男もいるのか?」
ちひろ「話を聞く限りだと絶倫は生き残りそうですね」
美波「いえ、絶倫でも限度はありますから……雄が生き残る場合は、1人のサキュバスを大勢の雄が1度に抱いたときです」
美波「精気の供給が多すぎて魔力の回復が追いつかなくなって、私たちの魔力が尽きたときに中で出されると……出来ちゃうので」
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