【偽三次創作】どこかの誰かの話 その2【のんびり、まったり】

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64 :俯瞰者 ◆e/6HR7WSTU [sage saga]:2018/11/19(月) 07:48:47.63 ID:oUlyviO90
即興投下。南皮横家の当主(横着さんの長男)も黄巾対策に出陣ですw

「『兵五百を率いて南皮周辺の警戒に当たれ』で、御座いますか?」
横着不在の、もっといえば横家係累は自分しかいない南皮横家。それでも後継の彼は郎党達と共に日々職務と鍛錬に勤しんでいた。
といっても、官位はもちろん袁家内でも無位無官。一応武官として南皮城下の見回りやら城内警護の一部隊の長として働いている。
故に田豊がもたらした命令も彼の地位に合ったものだった。
「おうよ。最近蠢いておる黄巾の連中。あやつらの勢力が無視できん位になりつつあってな、洛陽からの勅もあって、我々も動く」
「それは、田豊様も出られるということでしょうか?」
「たわけ」
苦笑とともに自身の出馬は否定する田豊。幼い頃から師父として鍛えられてきて、同時に父とよく無茶をしては二人して母に説教されている姿を見ているので
(てっきり出馬されると思ったのだけどなぁ)
そう考えてしまうのも無理はない。

「兵五百って……」
田豊が帰った後、郎党を集めて袁家からの命令を伝えて将兵を募ったのだが、
「おーれーたーちーつーえーえー。ぜえったーいーつーれーてーけー」ドンドンドン
「若の出陣なら、是非我らにお伴を!」
あっという間に千を超える手勢が集まり、さらに後続も集まりつつある。

(えーと。どうしよう、これ)

嬉しくはある。が、同時に限定された兵力のなかでどう選抜するか。実質初陣となるこの事態に半分恐慌状態になっている彼である。
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