まる子、デスゲームをするの巻

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112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 23:11:03.35 ID:emqBYKc90
まる子は2人が戦っている近くにいき、その2人を取り囲めるような大きな円を書きはじめる

まる子(あいつらが戦いに夢中になっていれば私たちには気づかないはずだから…どうにかなるね…!)

山田「あはははは!!」グシャッ

山根「ンガアアアアア…!!!!!!!」

城ヶ崎(あの怪物が押されている…山田があんなに強いなんて…)

???「おい」

城ヶ崎「…!!??」ビクッ

三沢「俺だ、三沢だ。」

城ヶ崎「待っ…お願いだから今は殺さないで…」

三沢「別に殺すつもりはねぇよ…今はな」

三沢「ずっとあの岩山からお前達を見ていたが…さくらのやつ、何をするつもりだ?」

城ヶ崎「いま、あの化け物と山田が戦っている間にさくらさんのアイテムの能力でアイツらを無効化させるのよ」

三沢「??…どういう事だ?」

城ヶ崎「だから… 」


……


三沢「なるほどな…円の中に閉じこめる…か。」

三沢「でも円に閉じこめてもその後どうやって2人を殺すんだ?円の中じゃ攻撃ができないんだろ…?」

城ヶ崎「…!そうね…!肝心なことを忘れてたわ…」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 23:11:51.29 ID:emqBYKc90
山田「あはははは!」

山田が怪物の腹に大きな穴を開ける

山根「ガアアアアッッッ!!」

山田「あはーはは…」

山根「……ッッゴアアアアアアアア!!!!!」

山根が大きな雄叫びをあげると体がどんどん赤く染まり、そしてオーラが山根の右手に集まり
その拳を山田に叩き込む

すると大きな衝撃がその場にいた全員を襲い、城ヶ崎と三沢は後ろの木に叩きつけられる

城ヶ崎「痛…」

三沢「痛ってぇぇ…なんだよ…クソが…」

先程山田が立っていた場所には底が見えない大きな穴が空いており

山根「ハァ……ハァ……」

山根「!!?」

山田「あ………はは」

山根の懇親の一撃は、これまで何度も生き返り精神を狂わせた山田を何も動くことが出来ない廃人状態にさせる

城ヶ崎「山田もあの怪物も体力の限界なのね…」

三沢「山田は不死身のはずだが…あいつも死にかけてるように見えるな… 今なら俺らでも殺れんじゃねぇか…?」

山根がもう動くことも出来ない山田をまた殺そうと腕を振り上げたその瞬間、2人を取り囲む円が現れる

山根「…!!!???」

山田「…」

円に取り囲まれた山根の体はどんどん小さくなり、4日前までの山根の姿に戻る

まる子「…山根……」

山根「さ……くら……?僕は……何を……関口くんは…?」

まる子「アンタ…やっぱり何も覚えてないんだね…」


………


山根「僕は…そんな事を……嘘だろ…」

城ヶ崎「…山田はもうピクリとも動いていないわ…死亡報告が無いのならまだ生きてはいるのね…」

山根「さくら……僕を早く殺してくれ…さくらからほなみを奪ってしまって…もう1秒でも早く…」

三沢「ほなみのカメラで石に出来るんだろ…?石にしたあと壊せば痛みなく殺せるんじゃねぇのか…」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 23:12:27.07 ID:emqBYKc90
【午前2時 ゲーム終了まで残り6時間】

まる子「とりあえず円の外に出よう…まだ生きてるかよ子ちゃんと杉山くんにも会いたいし…誰が生き残るか相談しよ…?」

城ヶ崎「そうね…山田はどうする…?」

まる子「山田ももう楽にさせてあげようよ…」

三沢「指輪を外さなきゃまた生きかえっちまうしな…指輪は捨てて…俺が円の外まで連れてくぜ」

山根「……うぅ…」

まる子たちが円の外に出た瞬間

パァン!!!

という銃声とともに山田の頭が弾け飛ぶ

『山田、死亡!死亡!残り6人!!』

三沢「な…山田…!!?」

城ヶ崎「キャァッッ!」

城ヶ崎の足が撃ち抜かれその場にくずれおちる

まる子「だ…誰…!!?」

藤木「うまく狙えたぞ…あと4人だ…」

三沢「藤木!!?てめぇ死んだはずじゃ…」

藤木「いやぁ…役に立つね…『死んだという誤報を流すことが出来る能力』これで自由に動くことが出来るからね…」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 23:12:58.83 ID:emqBYKc90
山根「僕が藤木を止めるよ…!せめてもの罪滅ぼしだ…その間に逃げてくれ…」

そう言うと山根はまた怪物の姿に変わり

まる子(うぅ…止めたいけど…何か複雑な気持ちだよ…)

山根「理性があるうちに……早く…」

まる子「……!!」

三沢「そんな弱々しい体じゃ安心出来ねぇな…俺も手伝うぜ」

山根「三沢くん……」

藤木「今の僕は完璧で最強さ…誰にもかないやしないよ…」

まる子「城ヶ崎さん…歩ける?…行こう…」

三沢「行くぜ山根…」

山根「……うん…」


………


かよ子「やぁっと…見つけた〜♪♪」

杉山「山田……」

かよ子「待った甲斐があったよ…♪」

杉山「お前だけは止めなきゃ行けねぇみたいだな…」

かよ子「いっぱい遊んであげるからね…!」


………

三沢「うおおおっ!!」

三沢の持っているステッキから雷が放たれる
すると藤木はそれをいとも容易く躱してしまう

藤木「えいっ」パンッ!!

三沢「…ぐぁあああっ!!腕が…!」

藤木「あはは…」

山根「おおおおおおお!」

藤木「前にあった時より全然弱いね…『攻撃全反射』発動!」

三沢がもう一度放った雷は藤木の能力により反射され山根を貫く

山根「っ!!」

藤木「はははは!もう1ダメージも僕に与えることは出来ないのさ…」

藤木「……!?」

山根「グオアアアアアアアッッッ!!!!!!!」

山根は藤木を強く握ると、山田を仕留めた時のように体が赤くなる

山根「君もろとも自爆してやる…君を殺せばもう敵意を持つやつはいないはずだ…」

藤木(うわああああ…!防御魔法、反射魔法はもう使い切っちゃったあああ!)

藤木「ま…まってくれ!!話し合おうよ…!ねぇねぇねぇぇ!!」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/20(土) 23:13:25.94 ID:emqBYKc90
山根「君はつくづく卑怯な奴だな…そんなこと通じるわけないだろ…」

藤木「うわぁああああっ死にたくない!やだああああ!!」

キュイイイイイイイイン

山根「三沢くん…君も巻き添えになるかもしれないから…できるだけ離れてくれ…!」

山根「あと3秒だ…3…2…」

藤木「あああああああ!」

山根「1……」

山根のカウントダウンが終わると赤い体が光だし、大きな爆発を起こす

三沢「うあああっっ!!」


………



『山根、死亡!死亡!藤木くんが生きていたのでよって残り6人』


かよ子「えへへ…あぁぁ…杉山くんの血…美味しい……」

杉山のアイテムは全て破壊され、横腹を撃ち抜かれており

かよ子「いつ死んでくれるかワクワクするね…♪」ベキッ

杉山「ぐわあああああ!」


………


三沢「山根の死亡報告だけってことは…あいつは…」

三沢がそう呟いた途端、胸が貫かれる

藤木「ワープ能力がまだあったのを思い出したよ…発動できてよかった…」

三沢「く…っそ……ああああああ!!」

三沢が最後に抗おうとステッキから電気を流し藤木に浴びせる

藤木「ああああああ!???!」

藤木「ハァ…ハァ…やばい…危なかった…もう少し浴びてたら死ぬ所だった…」

三沢「へ…へへ…」

藤木「何を笑って…ああああ!!僕の腕時計が壊れてる!!?」

三沢「ざま…みろ…」バタッ

『三沢、死亡!死亡!残り5人』
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/20(土) 23:14:01.86 ID:emqBYKc90
今日はここまでです
明日おそらく完結します
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/21(日) 17:11:15.92 ID:WzAVx8Lc0
面白い
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/07(水) 09:49:21.09 ID:6Qcunh+n0
続きまだ?
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/07(月) 15:26:40.91 ID:QXxmFllK0
藤木「糞…どうしよう…腕時計が無ければなんにも出来ないじゃないかぁ!!」

藤木がそう言いながら何かないかとポケットを探ると…

藤木「…ククク…僕は天才だ…笹山さんのアイテムだった手袋があるじゃないか…」

藤木「残りの生存者で危険なのはもういない!!僕の勝ちだっ!」

藤木(おっと…あれは…?)


………


杉山(俺は…こんな所で死んじまうのか…?)

杉山(大野との約束はどうなるってんだ…あと生存者は5人…山田さえ止めればどうにかなるんじゃねぇのか…!?)

かよ子「えへへ…まだ死なないでね杉山くん…♪」

かよ子が杉山の傷口をまじまじと見つめて

杉山(俺は…生きる…!生きてサッカー選手になってやるんだ…!!けど…どうすれば…)

杉山(…!!)

杉山はかよ子の右足に怪我をしているのを見つける

杉山(あれって…大野が死んだ時に俺が銃で撃ち抜いた場所じゃ…多分…俺を探すのに夢中で包帯も巻いてねぇんだな…)

かよ子「そろそろ思い切って脳みそを撃っちゃおっかなぁ…」

杉山(!!やべぇ…迷ってる暇はねぇ!)

杉山は横たわりながらかよ子の右足を蹴り飛ばす

かよ子「…痛っっ!!」

蹴りは見事命中してかよ子はレーザー銃を手から離してしまい、杉山はその隙を見逃さず痛みに耐えながらも銃をキャッチする

かよ子「うーわ…終わった…最悪…」

杉山「ハァ…ハァ…これで終わりにしようぜ…山田…」

かよ子「あーあ…まぁ…杉山くんになら…いっか…」

杉山「あの世でお前が殺したやつに…しっかり謝ってこいよ…」

杉山は銃の引き金を引き、かよ子の心臓を貫いて
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/07(月) 15:27:19.00 ID:QXxmFllK0
かよ子(私…まだ意思あるんだ…杉山くん…どこ行くんだろ……あっ…杉山くん…後ろ…)

杉山「終わった…よし…まだ立てる…早く生きてる奴らに会いにいかねぇと…」

杉山が立ち上がった瞬間背後から誰かに肩を叩かれると

杉山「おお、藤木…」

パァンッ!!!

手袋の効果により、杉山の肩が破裂してしまう

藤木「よし…これで山田も杉山も死んだ…あとはさくらと城ヶ崎だけだ…」

杉山(ヘマした…クソ…マジ……か……)

『山田、杉山、死亡!死亡!残り3人!!』


………

【午前4時半 ゲーム終了まで残り3時間半】

まる子「あと3人ってことは…もう藤木しかいない…よね」

城ヶ崎「ええ…どうするのさくらさん…」

まる子「あたしの白いチョークはさっきの山根と山田を止めた時に使い切っちゃったんだよ…」

城ヶ崎「…!藤木がどういうアイテムを使ってくるのかよく分からないから気をつけないと…」

ガサッ

まる子「!!!!」

藤木「…やぁ」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/07(月) 15:28:00.77 ID:QXxmFllK0
藤木「さて、もう朝日が昇る…そろそろこの戦いも終わらせようよ」

まる子「…そうだね…あんただけはどうにかしないとね…」

まる子は赤チョークで地面に剣を描いて出現させる

藤木「…?剣を出した所で君ごときが僕を斬れるのかい?」

城ヶ崎「はぁっ!!」

城ヶ崎が緑色の瓶を投げつけるが、藤木は簡単に避けてしまう

藤木「地面がドロドロに…危ないな…」

まる子「わああああっ!」

藤木「今の僕は最強だ…!」

まる子が剣を振り下ろすがそれを藤木は片手で受け止め、手袋により剣を破裂させる

まる子「うわぁ…」

藤木「喰らえ…!!」

藤木はレーザー銃でまる子の腹を撃つ

まる子「痛い…血が…出てるよ…」

城ヶ崎「さくらさん…!!?ど…どうすれば…」

城ヶ崎がまる子に気を取られている隙に、藤木は城ヶ崎の赤い瓶を奪い取って二人目掛けて投げつけて

城ヶ崎(赤い瓶…猛毒ガス…!!)

城ヶ崎「ゲホッ…ゴホッ…ぅあ…」

まる子「…っ!!!?ゴホッ…」

藤木「ははははは!!僕の!!勝ちだ!!!」

城ヶ崎(瓶に付いてたこのガスマスクで………さくらさんに……)

城ヶ崎は力を振り絞り、瓶に付属していたガスマスクをまる子に被せて

まる子「城ヶ崎さん…!!あんた自分に使わなきゃ…!!」

城ヶ崎「さくらさん…は…ゲホッ…ほなみさんの為にも生き……なきゃ…」

城ヶ崎はそう言うと事切れてしまったのか動かなくなり
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/07(月) 15:28:36.98 ID:QXxmFllK0
藤木「さぁ!コジコジとか言うやつ出てこい!!」

藤木は既に2人はもう死んだと思って背を向けており…

まる子(ガスが晴れた…城ヶ崎さん…せっかくここまで一緒に生き残れたのに…)

まる子(城ヶ崎さんには悪いけど…あたしゃもうフラフラで動けないよ…)

まる子(でも…藤木だけは殺さなきゃ…)

まる子の足元には、藤木に破裂させられて先が折れてしまった剣がありそれを手に持って

まる子(藤木…あんただけは生きてちゃ行けないよ…)

ザクッ

藤木「…え?…さ…くら??」ゴフッ

藤木の胸にはしっかりと剣が突き刺さって

藤木「そ…んな…僕が…あああ…」

まる子(たまちゃん…山根…城ヶ崎さん…お母さん…おじいちゃん…皆…ごめん…)

まる子(私もここまで…だよ…)バタンッ

藤木「く…そ…こんなあっさりと…僕が…」



……

『藤木、さくら、死亡!死亡!残り…0人だね。結局生存者0かぁ…面白くないね』

『でも…このクラスのメンバーは面白かったね、時を戻して…もう1回やってみる価値もあるね…』

『そうと決まれば…もう一度だね。』



後半へ続く……
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/07(月) 15:29:23.04 ID:QXxmFllK0
一応これで完結です。
最後は駆け足で行ってしまいグダグダですみません。
ここまで読んでくれた方ありがとうございました。
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/07(月) 17:44:45.20 ID:KTc1pnGfO
完走乙!
最後駆け足でちょっと残念だったけど面白かったよ!
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/07(月) 18:43:19.78 ID:goBbNepvo
乙。面白かったわ
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/07(月) 19:48:54.82 ID:QXxmFllK0
>>125
>>126
ありがとうございます!
確かにこれはあっけない終わり方でしたね…反省
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/07(月) 19:54:39.31 ID:69drZen4o
駆け足だとは思わなかったけど、打ち切りっぽいかな
結局コジコジはなんでこんなこと始めたのかとか、二回戦はどうなったのかとか色々気になる
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