【ミリマス】P「琴葉、おかえり」【アイドルヒーローズ】

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1 : ◆8PvrU9Ob/. [saga]:2018/07/09(月) 17:16:47.99 ID:ApRGfkc30
アイドルヒーローズネタです。何番煎じなのやら。

「もし撮影後にPが実際に戦っている世界に紛れ込んでしまったら?」という仮定で話を進める予定です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1531124207
2 : ◆8PvrU9Ob/. [saga]:2018/07/09(月) 17:45:42.43 ID:ApRGfkc30
1、クランクアップ――――

スタッフ&P「おつかれさまでしたー!」

撮影スタッフがみんなに花束を配りながら労っている光景は、何度見てもいいものだ。
正義と悪とに分かれて演じる――不満や不安がありながらも、みんなで解決してようやく撮影が終了した。

P「よく頑張ったな、翼」

真っ先に駆け寄ってきたのは翼だった。

翼「Pさん♪ 見ててくれました〜? 『キネティック・スラーッシュ!』」

P「ああ、すごく目立ってたぞー」

翼「ぶー、Pさんのうそつきー。海美さんの方が目立ってたよ! 傷ついたー。おわびに今度パフェおごって?」

そういいつつ翼がネクタイをつかんで上目遣いでまくしたてる。

P「わかったわかった。今度な」

翼「やったー♪ Pさん、約束だからねー!」

撮影の疲れを感じさせない足取りで、翼は走り去っていった。
3 : ◆8PvrU9Ob/. [saga]:2018/07/09(月) 18:22:53.59 ID:ApRGfkc30
P「琴葉も、おつかれさま」

琴葉「Pさん、ありがとうございます」

先ほどまで囲まれていて近寄れなかったが、波が引いたようだ。
一人佇んでいる琴葉に声をかけるとお辞儀を返してくれた。

P「琴葉が〈デストルドーの支配者〉とは意外性があったというか、大変だったろう」

琴葉「初めは私にできるかどうか不安でしたけど、エミリーちゃんが悩んでいた分、私がしっかりしないといけないなって」

P「気負いすぎるきらいがあるからな。それにしても、よくやりきったよ!」

琴葉「皆さんの協力がありましたから」

P「そうだな。ところで、琴葉はどのシーンが印象に残ってる?」

琴葉「最終決戦、と言いたいところですけど、環ちゃんが技を繰り出すシーン、ですね」

P「ああ、『ジェットウルフ』の」

P・琴葉「「超はやいパーンチ!」」

P「あれはつい笑っちゃってNG食らっていたな」

琴葉「環ちゃんが真面目に言ってるから、かえって笑っちゃうんですよね」

環「おやぶーん、呼んだー?」

P「おう、環もおつかれさま」

環「たまき、ヒーローになれて楽しかったぞ!」

P「琴葉と好きな場面を話してたんだよ」

環「ほんとか!? たまきがいちばん?」

P「ああ、みんなが楽しめるいいシーンだった」

環「くふふ、おばあちゃんに自慢しないとなー!」

琴葉「そろそろ暗くなるから、環ちゃん、帰ろうか」

環「うん、おやぶん、ばいばーい!」

P「おぅ、気をつけて帰るんだぞー!」

全員に挨拶しようと思ったが、スタッフが片づけを始める時間になってしまった。

P「明日、劇場に着いたら声をかけて回るか!」

そうと決まれば早く寝て早起きしなくては。
いつもより早く布団に入り、眠りに就いた―――はずだった。

4 : ◆8PvrU9Ob/. [saga]:2018/07/09(月) 19:20:41.85 ID:ApRGfkc30
今日はここまでになります。

次からは異世界編となります。筆が遅いため更新は時間がかかりそうです。

ところで、ミリシタでヒーローズイベがあったら、振り分けはどうなるのか。
デストルドーに歌織さん、紬がヒーローズ側になるのか。気になりす。
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/09(月) 21:53:28.73 ID:eWmiURnt0
ミリオンライブではよくあること
いったんおつ
6 : ◆8PvrU9Ob/. [saga]:2018/07/11(水) 20:50:10.91 ID:6zG9nk2r0
2、夢の向こう側

P「うわぁぁぁぁあああああああ」

空を飛んでいた。海美の腕を掴んだままで。
否、Pは必死にしがみついている、といった方が正しい。

海美「ちょっと! 静かにしてもらえない!?」

風でうるさいはずなのだが、それよりも叫び声が癇に障ったようだ。

P「降ろしてくれ――――!」

一体どうしてこんなことになったのか。
7 : ◆8PvrU9Ob/. [saga]:2018/07/11(水) 21:22:08.85 ID:6zG9nk2r0
回想――――

朝起きて、劇場へ行くべく家を出て、劇場に着いたと思ったら、別の場所だった。
スマホで場所を確認しようと思ったが、忘れてきたようで確認できなかった。

P「帰るにしても、出口が見当たらない」

そうしてウロウロしていたら、あずささんと海美が入口から出てきた。

P「海美、あずささん、おはようございます。撮影の格好のままなんですね」

呼びかけた途端、二人は驚いたようにこちらを見た。

海美「あずささん、もしかして、デストル…」

あずさ「海美ちゃん、朋花ちゃんを呼んできて! 時間は私が稼ぐわ!」

海美「はいっ!」

P「あのー、あずささん。どうかしました?」

どうも雰囲気がいつもと違う。

あずさ「私たちの名前だけでなく、本拠地まで知られてしまうなんて…」

P「あのー、あずささん?」」

あずさ「逃がすわけにはいかないわっ!」

P「」

あずささんが抱き着いてきたので、動けなくなってしまった。
朋花を呼ばれた時点で、なんとなくこれからの自分の運命が見えた。
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