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【安価】異世界に来たので、折角だから何かする【オリジナル】
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6 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/04(水) 22:42:05.47 ID:vif28EoIo
選択:1、男
貴方は目を覚ます。
そこは、見覚えの無い場所。
少なくとも、人が寝て目を覚ます場所はベッドの上だという確信がある貴方は、自分が木々が生い茂る場所に寝転がっている自分に違和感を覚えます。
そこであなたは、昨日までの状況を思い出そうとしました。
貴方は―――
コンマ判定
00〜20 全く思い出せない
21〜50 名前くらいは思い出せる
51〜90 前日の事まで明確に思い出せる
91〜99 全てを理解した
直下コンマ
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/04(水) 22:43:08.13 ID:NQkxZsU80
ほい
8 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/04(水) 22:55:20.62 ID:vif28EoIo
コンマ判定:13
自分の事を思い出そうとして、貴方はハッと気づきます。
『何も思い出せない』ということに。
言葉を理解し、思考を理解し、常識すらもキチンと記憶に備わっているにも拘らず、自身に関する記憶が何も思い出せません。
家族や友人はおろか、自分の名前すらも思い出せないのです。
そんな、あまりに異常な状態に混乱してしまっている貴方の下へ、何かが近づいてきているようです。
草を踏みしめる音が、真っ直ぐ此方へと向かって来ます。
徐々に近づいてくる足音の主は、どうやら一人ではないようで、話し声のようなモノが聞こえてきます。
「ねえナキ、さっきの妙な光って、こっちからだったよね?」
「そのようなだな」
「今まで見たことも無かったから気になって来てみてるけど、おじいちゃんは何か心当たりある?」
「……いや、まだ分からんな。一応警戒だけはしておけよ」
「はいはーい」
和解快活な女性の声と、しわがれた威圧感のある老人の声だ。
その二人組は、ここに貴方が居るということに確信をもって近づいてきているのだろうと、そう察せられます。
貴方は――
1、何もしない
2、隠れる
3、自分から近付く
安価↓
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/04(水) 22:58:03.87 ID:zSWhZnSR0
3
10 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/04(水) 23:10:35.03 ID:vif28EoIo
選択:3、自分から近付いていく
近づいてくる二人組から悪意や敵意のようなモノを感じなかった貴方は、自分から二人組に近づくことにしました。
状況も自分の事も分からない以上、情報が少しでも欲しいと思っての行動でした。
軽く体の汚れを払い、立ち上がって声のする方に歩きます。
「…ッ!こっちに来る!」
「いつでも剣を抜く準備はしておけ…!」
突然動き出してしまったことにより、どうやら警戒をさせてしまったらしい。
その誤解を解くためにも、貴方は2人の前に慌てて姿を見せました。
両手をあげて二人の前に姿を現した貴方に、目の前に居た人物は目を丸くさせ驚いています。
しかし、驚いたのは貴方も同じでした。
なんと、二人組だと思っていたはずの二つの声の場所には一人の若い女性が立っているだけでした。
黒く長い髪をポニーテールに結っているその女性は、軽装の鎧のようなモノを着こみ、その背には赤いマントを携えています。
いわば、ファンタジー世界の女騎士のような容貌の女性でした。
しかし、一つ大きな違和感をあげるとすれば、その女性は首に『白い蛇』を巻きつかせていたのです。
11 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/04(水) 23:20:28.70 ID:vif28EoIo
そして、更に驚いたことが起こります。
「ぷはぁ……な〜んだ、ただの人間じゃん。迷子か悪戯かな?」
「主よ、そう簡単に警戒を解くな」
「大丈夫だってナキ。多分この人はそんな悪い人じゃないよ」
さも当然のように白い蛇と女性が会話をしているのです。
どうやらこの場所は、自分の常識とは大きく外れたところにある。そんな確信を得ました。
女性は腰に提げた剣から手を離し、両手を広げ友好的に話しかけてきます。
「ええ〜っと、一先ず事情聴取しないとね。私は見れば分かるとーり『図書館騎士』よ。よって、不審人物を取り調べる義務があります」
「私の質問には一切の虚偽も許されてません。貴方が嘘を言った瞬間、厳粛なる『罰』が与えられることになるでしょう」
「我々は『正直者』を善しとします。まあ、この国の人なら知ってるだろうけどね」
「取り敢えず、住所と氏名。仕事を教えてもらえる?」
何やら聞き慣れない単語が混ざっていたが、相手は剣を持っている以上あまり下手な行動はとるべきじゃない。貴方はそう判断し、素直に答えることにしました。
選択
1、俺は……
2、僕は……
3、私は……
安価↓1
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/04(水) 23:21:28.95 ID:NQkxZsU80
3
珍しく
13 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/04(水) 23:30:58.81 ID:vif28EoIo
選択:3、私は……
「私は………その、自分が何者なのかを説明できないのです」
「はい?」
「えっと…私自身混乱していて、上手く言えないのですが……記憶喪失と言えば伝わるでしょうか?」
「…………つまり、自分が誰か分からないから質問に答えられないって事?」
「はい」
「……それが、『図書館騎士』である私の質問への答えなの?」
「…はい」
貴方は、思わず生唾を飲み込みます。
まだ年若い目の前の少女が放つ威圧感に、一気に血の気が引いていく感覚が分かります。
14 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/04(水) 23:43:27.73 ID:vif28EoIo
暫くの沈黙の後
「ふーむ、困ったさんだねぇ…これは。ねえねえナキ、こういう場合ってどういう処遇が正解なんだっけ?」
「ふむ、頭でも打ったのなら病院にでも連れて行くか?」
「なるほど。ねえ貴方、怪我とかはしてない?頭が痛むとか、頭から血を流してるとか、実は頭がおかしいとか」
その質問に、貴方は首を振ります。
頭がおかしくないといえば全くそうではないという自信はなかったが、少なくとも怪我はしてない。
あんな場所で無防備に寝ていた割に、何も外傷は負っていません。
「だってさ、ナキ」
「だってさ…ではない。一々ワシに振らずに自分で考えてみればよいではないか」
「う〜ん……どうしよっか?町でも歩かせたら何か思い出すかな?いっそ王様に見せに行く?あの謎の光の事も報告しとくべきだろうし」
「或いは『司書殿』に話を聞いてみてもいいやもしれんな」
「こういう事例初めてだからな〜…なにしていいか全然分かんないや……」
二人(一人と一匹?)は貴方の処遇の事でうんうんと頭を悩ませている。
どうやら貴方が記憶喪失だということは信じて貰えたらしく、貴方は胸を撫で下ろす。
「ねえ貴方、貴方は何か記憶の手掛かりになりそうなことある?」
その質問に貴方は……
1、街に行ってみたい
2、王様とは誰か?
3、『司書殿』とは?
4、その蛇は…?
5、自由安価
安価↓1
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/04(水) 23:43:55.85 ID:DlBBfZPd0
3
16 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/04(水) 23:56:23.02 ID:vif28EoIo
選択:3、『司書殿』とは?
貴方は、二人の会話の中で気になったことを聞いてみた。
「とは?って………司書様は司書様だよ?私のような『図書館騎士』が守ってる『図書館』の管理人さん」
女性から何故知らないんだと不思議そうな顔で、そう説明される。
貴方にも、確かに『司書』という仕事については何となくの知識がある。図書館の管理人というのもイメージ通りだ。
しかし、どうにも貴方のイメージと女性の説明では、大きくイメージがかけ離れているような気がしてならなかった。
貴方はもう一つどうしても気になっていたことを問いただした。
「あの、先程から気になっていたのですが『図書館騎士』とは何なのでしょうか?」
「ええっ!?図書館騎士も知らないの!?知らないのは自分の事だけじゃなくて、この世界の常識も全然知らないの!?」
「『図書館騎士』とは、それ程一般的なご職業なのでしょうか?」
「い、一般的っていうか……知らないなんて……余程俗世からかけ離れた場所で生活してたのかな?」
まるで未知の生物を見るかのような目で、女性は貴方を見ている。
どうやら、この世界では『図書館騎士』はそれほどまでに高名な職業らしい。
改めてあなたの常識と重ねてみても、全くの異国…いや異世界であると言っていいと、貴方は確信する。
コンマ一桁判定
5以上で………
直下コンマ
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/04(水) 23:57:15.57 ID:koXUhdzDO
あ
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/04(水) 23:59:24.96 ID:xM3aBo4X0
ジルオールみたいだな期待
st
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 00:03:01.35 ID:MCDiRX0tO
蘭子「混沌電波第161幕!(ちゃおラジ第161幕)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1522060111/
蘭子「混沌電波第162幕!(ちゃおラジ第162回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1522664288/
蘭子「混沌電波第163幕!(ちゃおラジ第163回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1523269257/
蘭子「混沌電波第164幕!(ちゃおラジ第164回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1523873642/
蘭子「混沌電波第165幕!(ちゃおラジ165回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1524480376/
蘭子「混沌電波第166幕!(ちゃおラジ第166回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1525058301/
蘭子「混沌電波第167幕!(ちゃおラジ第167回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1525687791/
蘭子「混沌電波第168幕!(ちゃおラジ第168回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526292766/
蘭子「混沌電波第169幕!(ちゃおラジ第169回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526897877/
蘭子「混沌電波第170幕!(ちゃおラジ第170回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527503737/
蘭子「混沌電波第171幕!(ちゃおラジ171回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1528107596/
蘭子「混沌電波第172幕!(ちゃおラジ第172回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1528712430/
蘭子「混沌電波第173幕!(ちゃおラジ第173回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1529353171/
蘭子「混沌電波第174幕!(ちゃおラジ第174回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1529922839/
蘭子「混沌電波第175幕!(ちゃおラジ第175回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1530530280/
20 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 00:13:49.64 ID:/axQZUF/o
コンマ判定:7 成功
「ふむ、分かったぞ主様よ」
「え?今ので何か分かったの?」
二人は貴方に背を向け、何かを話し始める。
どうやら貴方には聞かせたくないらしく、ぼんやりとした言葉しか貴方には聞き取れない。
「ああ。彼奴は恐らく『―――』から――だろう」
「…!成程ね。それなら諸々説明がつきそうだけど、―――――――じゃない?」
何とか聞き取れた会話の内容は、こんな感じのモノだった。
二人だけで会話をしている間、手持無沙汰になった貴方は、自分の正体の手掛かりはないかと自分の体を弄ってみる。
すると――――
所持品安価(一つだけ、かつ懐などに入っていて不自然ではないもの)
安価↓1
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 00:14:19.90 ID:YHy3wKWhO
サイコロ
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 00:20:28.74 ID:cOgSgAm+O
博徒かな?
23 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 00:40:43.81 ID:/axQZUF/o
※つい最近嘘喰いを読んだ私になんとタイムリーな代物
選択:サイコロ
財布でもあれば、身分証が入っていないだろうかと貴方は自分の懐を探っていると、何か堅いものが手に触れたことに気付きます。
手の平で容易に包み込める程度の大きさのそれを握り、何かを確認してみると、それは『サイコロ』でした。
それも一般的によく見る6面ダイスではなく、0から9の数字が描かれている『十面ダイス』と呼ばれるもの。
何故こんなものを持っているんだろう?
思い出そうと首を捻っていたところで、話し合いを終えたのか、二人が貴方に再び話しかけてきます。
「あーっと取り敢えず、今から私たちは司書様に会いに行くことにしたから。ついて来ること、いいね?」
特に拒否する理由もない貴方は、頭を縦に振ります。
「それとは別に、ついでに町を案内してあげるから、思い出したことがあったり気になったことがあれば教えなさい」
再び貴方は承諾の意思を見せます。
それを見て満足げに女性は頷くと、マントを翻しそのマントに描かれた紋章のようなモノを見せてきました。
「まだ名乗ってなかったわね。私は『リメロン・アスバール』図書館守護の命を聖下より賜りし図書館騎士よ。それでこっちが…」
「ワシは『ナキ』。まあ、主様の付属品とでも思っておけ。ワシから汝らへ干渉することはそうない。そういう『契約』故な」
「とまあ、分からないことばっかりで混乱してるかもしれないけど、一先ず私にドーンと任せなさい!この生命の樹のマントに誓って、貴方を助けてあげるわ」
24 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 01:04:06.46 ID:/axQZUF/o
貴方は、言われるがままにリメロンと名乗る女性について歩く。
その間に、この国の事を軽く教えてもらった。
世界最大の魔法国家『ルーラー』それがこの国の名前だという。
魔法国家という名前の通り、魔法によって国を大きく発展させてきたのだという。
貴方が倒れていたのはリメロンの屋敷のすぐ近くの森林。見たことも無い謎の光の調査に森に足を踏み入れた先で、光の発生源付近に貴方が居たのだと言う。
貴方は、リメロンの話の節々から『図書館』という場所は、自分の知っているような大衆に解放された場所ではなく、ごく一部の知識層のみが利用する重要な施設であることを察することができた。
それと同時に、『本』という物が重要な意味を持つ資源であるらしいということも感じられた。
そして今練り歩いている町は、国家最大級の大都市らしく、人通りも多く市場も活気づいている。
初めてリメロン以外の人や町の姿を見て、貴方は特に―――
1、行きかう人々の様子が目に止まった
2、一際大きな大樹に目がいった
3、市場の商品に目が奪われた
安価↓1
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 01:04:43.11 ID:+1mkrg320
2
26 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 01:15:18.09 ID:/axQZUF/o
選択:2
街のどこからでも姿が見える、あまりにも巨大な大樹に、どうしても目がいってしまう。
気になり、貴方はリメロンにアレは何かと聞いてみた。
「ああアレ?あの大樹は今私たちが目指している場所。図書館ね」
貴方は驚き、目を丸くする。
まさかあれが建造物であるとも、図書館であるとも想像していなかった。
「ほら、私のマントにも描かれてるでしょ?『生命の樹』って言ってね、あの場所には国中の叡智が集まってるの」
「そんな大切な場所の守護を任されたのが、この私図書館騎士ってわけ」
ドヤ顔で、リメロンはそう説明している。
その流れで、もう一つ貴方は気になったことを聞いてみる。
会話安価↓1
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 01:17:28.25 ID:bhgPreeDO
一緒にいる蛇について
28 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 01:27:17.32 ID:/axQZUF/o
選択:一緒にいる蛇について
やはり、一度自己紹介をされただけではどうしても納得しきれない。
百歩譲って蛇を飼うのが一般的だとして、それを首に巻いて連れ歩いていても、周りから一切奇異の目を向けられていないのはやはりおかしい。
そして何より、やはり喋る蛇というのは貴方の常識から大きくかけ離れ過ぎている。
こうして町を歩いてみても、他に喋る蛇なんて見かけないのであれば、貴方が気になることも仕方ないだろう。
改めて、その蛇は何なのかとリメロンに訊いてみる。
「え?紹介したでしょ?ナキだよ。ナキおじいちゃん」
「おじいちゃん、というのはリメロンさんの祖父ということなんでしょうか?」
「いやいやいや!私はどう見ても人間じゃん!」
「ふふっ…ワシを主様の祖父と勘違いされるのは初めてだな。奇天烈なこと考えるのだな」
「では、どういう関係なのでしょうか?」
「ん〜……まあそこらへん含めて司書様に説明してもらうつもりだから、直ぐに分かるよ」
「噛み砕いていうのなら、ワシは主様の仕事道具だな。これが一番語弊が無い」
図書館騎士とは、どうやら蛇を扱う仕事らしい。
改めて、この世界の謎は深まるばかりだ。
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 01:35:05.55 ID:mAgMZiu50
wktk
30 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 01:43:58.78 ID:/axQZUF/o
程なくして、貴方は大樹……図書館にたどり着く。
図書館の根元には、大きな扉があり、そこで漸くここが人工的な建造物なのだと納得できた。
「図書館騎士リメロン・アスバール!ただいま戻りました!」
そう扉の前で言うと、扉が自動的に開いていく。
恐らく、これも彼女が少しだけ語っていた『魔法』と呼ばれる物なのだろうと貴方は勝手に解釈する。
リメロンに続いて中に入ると、その大樹の中は360℃あらゆる場所が本棚と本で埋め尽くされていた。
大樹の中をくり抜いたような円状の室内は、見上げても見上げても、何処までも同じ光景が続いている。
そんな中で、いくつかある扉のうち一つをリメロンはノックする。
「入ります」
そう言うと、リメロンは返事も待たずにその中に足を踏み入れる。
それに続いて貴方も室内に入ると、そこには一人の少年が居た。
どう見てもリメロンよりも年若い、幼いと言ってもいいような容姿の少年が、まるで魔法使いのような黒いローブを身に纏っている。
31 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 01:48:54.60 ID:/axQZUF/o
本を読んでいたその少年は、リメロンの来訪に特に動揺することも無く、本を閉じて此方に向き直る。
「戻りましたか、リメロンさ…………あの、その見慣れぬ男はどなたでしょう?」
「拾って来ました」
「……貴女、謎の光の調査に赴いたのではなかったのですか?」
「はい。そこで拾って来ました」
「………詳しく、説明をお願いします」
辛そうに眉間を揉みながら、少年はリメロンさんから、今まであったことの説明を受けていた。
そこで漸く、貴方はこの目の前に居る少年こそが『司書様』なのだと気付いた。
喋る蛇が普通に受け入れられている以上、この少年が重要なお役目だとしてもあまり驚きはない。きっとそういう世界なんだろうと勝手に納得する。
32 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 02:03:33.71 ID:/axQZUF/o
「……ふむ、不明瞭な点はあれど、ある程度状況の理解は出来ました」
少年はじっくりと値踏みをするような目で、貴方を見る。
その視線からは、あの時のリメロンさんのような奇妙な威圧感を覚える。
「リメロンさん。まずは貴女の見解をお聞きしましょう」
「はい。ここに居る彼は『漂流者』ではないかと考えます」
「……『契約者』や『はぐれ』ではないと?」
「はい」
「その根拠は?」
「彼の周囲には彼以外の生命の気配がありませんでした。それに、あまりにもこの世界に無知すぎます」
「『はぐれ』の可能性もあるでしょう?」
「それもありません。もし彼が『導師』を殺したのだとすれば、その匂いを私が見逃す筈がありません」
聞き慣れない単語ばかりだが、『殺す』という言葉に貴方は嫌な汗をかく。
何となくではあるが、文脈的に自分は犯罪者かどうか疑われているらしいということを察する。
そして、リメロンが貴方を弁護してくれているのも、何となくではあるが伝わった。
33 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 02:18:30.36 ID:/axQZUF/o
「その言葉、我ら『生命の樹』に誓えますか?我々は正直者を善しとします」
「誓いましょう。私は彼を『漂流者』であると主張します」
再び、少年の目が貴方に向きます。
先程よりもずっと長く、顔に穴が開きそうなほどに貴方を見つめてくる。
永遠にも感じられた沈黙の末
「ふむ、分かりました。リメロンさん、貴方の判断を信じましょう。曲がりなりにも、貴方は図書館騎士ですからね」
「曲がりなりにもは余計です〜」
いーっと口を開いて威嚇のような事をしているリメロン。
貴方は薄々と感じていたが、彼女は見た目以上に子供っぽいところがあるらしい。
一方、見た目以上に大人っぽい少年――司書は貴方と初めて正面から向き合う。
「『ルーラー』へようこそ、漂流者さん。私はこの図書館の司書『アルフォード』です。分からないことばかりで混乱しているでしょう、長い話になりますが、貴方の置かれている状況を説明します。一先ず座って下さい」
そう言いながら差し出された椅子に、貴方は言われるがままに座る。
「リメロンさん、お茶を淹れてください。私と彼の分を」
「はいはい、お茶三つですねー」
「何さり気なく自分も混ざろうとしてるんですか………」
何となく二人の力関係を察しながら、貴方はアルフォードから話を聞くことにした。
34 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 02:44:27.12 ID:/axQZUF/o
貴方はアルフォードの話の中で、小難しい話はイマイチ理解しきれなかったが、いくつか確かに分かったことがある。
まず、大前提としてこの世界には『異世界の門』というモノがあるらしい。
その名の通り、異世界と繋がる門であり、この世界とは違う世界との繋がりを得るためのモノらしい。
喋る白蛇の『ナキ』も異世界からやってきたのだという。だからこそ、貴方の正体にすぐに気づいたのだと説明を受けた。
そこで次に『契約者』と『導師』という存在の説明を受けた。
簡単に言えば異世界の門を開くことができる人物が『導師』であり、それによって呼び出されたモノが『契約者』という事らしい。
そして『導師』と『契約者』の間には『契約』というのが結ばれているらしいが、ここの辺りの説明は正直よく分からなかったが、とても大変で非常に危険らしいということくらいは、貴方にも理解できた。
そして最後に『漂流者』という存在についてだ。
なんでも極稀に、貴方のような前触れもなくこの世界と繋がってしまった異世界人、という事例が存在するらしい。
導師の居ない契約者。そんな存在の事を、『漂流者』と呼ぶようになったらしい。
「と、まあこんなところですかね。理解できましたか、漂流者さん」
貴方は自信なさげに頷いた。
「ふむ、しかし…漂流者が記憶喪失なんていう事例は今までありませんでしたから、本当に漂流者かどうかはグレーな部分ですけれどね」
「一先ず今は、呼ぶ名がありませんから漂流者さんとお呼びします。…それとも、この世界で使う名前くらい付けておきますか?名前があった方が、いろいろ便利でしょうからね」
「どうです?よろしければつけてあげますが?」
確かに、アルフォードの提案通り名前くらいはあった方が今後色々都合がいいかもしれない。
どうしようか?
1、つけてもらう
2、漂流者でいい
3、自分でつける
安価↓1
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 02:51:47.72 ID:YG6DCw460
1
36 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 02:56:02.95 ID:/axQZUF/o
選択:1、名前を付けてもらう
というわけで、今回の更新は終わりです。
世界観説明に時間喰い過ぎた感ある。書くのも遅くって申し訳ないです。
多分明日も更新すると思いますので、いい感じの名前を考えておいてくださいね!
ではでは、遅くまでお付き合いいただきありがとうございました。
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 07:06:01.16 ID:bhgPreeDO
乙
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 07:41:31.55 ID:lDRhxSx50
面白そうじゃん乙
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 07:55:15.65 ID:BJFSbsv+0
期待してます
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 10:42:52.73 ID:IDcGVgLQo
おつ
きたい
41 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 20:19:48.56 ID:/axQZUF/o
ではでは、そろそろ再開いたします!
貴方の名前
安価↓3までで一番コンマの大きいものを採用
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 20:21:03.89 ID:LjMURySR0
アスラ
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 20:23:32.86 ID:hHqykxnmO
クロノス
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 20:23:54.80 ID:Q4BO2ZTA0
ヤマト
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 20:24:00.87 ID:vUij1F7BO
サスケ
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 20:24:26.78 ID:bhgPreeDO
グリン
47 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 20:37:05.06 ID:/axQZUF/o
>>42
選択:アスラ
貴方は、折角なのでアルフォードに名前を付けてもらうことにした。
「そうですか。では、アスラなんてどうでしょう?」
「何かこの変だと聞き慣れない感じの名前だね」
「ええ、さっき呼んでいた本からそのまま引用しただけですので。異世界の文献で、善悪の対立を描いた神話に出てくる善神の名前ですね」
「司書様も大分テキトーだね」
「漂流者さんはこの辺では馴染みのない服装ですのでね、名前もこの辺に馴染みのない方が良いだろうと思いまして」
何だか身の丈に余る名前を頂いてしまったようだと、貴方は苦笑いをする。
とはいえ、ゲン担ぎにはなるかもしれないと、貴方は前向きに考えることにした。
貴方の容姿の設定(体格とか身長とか服装とか)
安価↓3までをMIX
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 20:38:17.69 ID:0j86KPlhO
左腕がない
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 20:38:22.12 ID:Q4BO2ZTA0
服装からは普通に見えるが中々引き締まった体。髪は黒
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 20:38:39.70 ID:xlraPJF1O
第3の目を持つ
51 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 20:50:28.78 ID:/axQZUF/o
>>48-50
選択
「……改めて見ても、アスラさんは大分人目を惹く姿ですね」
そうだろうか?と貴方が首を傾げると、アルフォードさんが鏡を持ってきてくれた。
そこに映っていた姿は、手入れのされていないぼさぼさの黒髪に浅黒い肌、身長180cmくらいはありそうだ。
しかしそんな部分より目に見えて異質な個所が一つ。それは、本来人に備わっていて当然の両腕、その片方が無かったのだ。
貴方はその事に、鏡を見てようやく気付いた。
しかし、体に違和感はなく、これがあるべき形であるようにも見える。
ともすれば、最初から左腕は無かったのかもしれない。と貴方は勝手に納得した。
「いやぁこんな人がいきなり正面から歩いて来るんだから、私も最初は身構えちゃったよね」
確かに、身構えるのも仕方ないのかもしれない。と貴方は苦笑する。
軽く談笑を交えている間、無意識のうちに何故か自らの額を撫でていた。
貴方は、はて?と首を捻る。
額には何もない。ごく普通の人の額だ。
しかし、どうしてだろうか?貴方はその『何も無い』事に奇妙な違和感を覚えていた。
52 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 21:05:27.12 ID:/axQZUF/o
「さて、アスラさん。貴方はこれからどうするおつもりですか?」
唐突な質問に、貴方は首を捻る。
「貴方はこの世界のいわばイレギュラーのような存在、暫くは他人の手助けなしでは満足に暮らすことは難しいでしょう」
成程、確かにそうかもしれない。と貴方は大きく頷いた。
自分の記憶が何もないうえに、唯一ある常識すらこの世界では通用しない。更には隻腕と来た。
頼れる身内も居ない。まさに八方塞がりとも言える状況だと、貴方は冷静に分析する。
自分にはどんな選択肢があるのだろう?と貴方はアルフォードに問いかける。
「それは、貴方が何をしたいかによって大きく答えが変わります」
「一先ず生活する場所が欲しいなら、数日程度なら私が面倒を見てあげてもいいですが、ずっととなると此方も都合が悪い。相応の仕事をしていただくことになるかと思います」
「自分が元居た世界に帰りたいと思うのなら、そうですね……国王様に頼ってみるのも一つの手かもしれません。王様は未知がお好きです。貴方のような漂流者は歓迎されることでしょう」
「記憶を取り戻したいと思うのならば、より多くの見聞を広めていくことが必要でしょう。貴方が異世界の人と決まったわけでもありませんから、色々な場所を巡るうち、貴方を知る人と出会えるやもしれません」
「安全に生きたいのでしたら、『教会』の庇護下に入るのが一番でしょう。貴方のような身寄りのない人々の為に、彼らはあるのですから」
「……それと、貴方が酔狂な方ではないと信じて忠告しますが、自分は漂流者であることをそう軽々しく吹聴しないように。異世界の力を欲しがる輩は,それこそ掃いて捨てるほどいるのですから。貴方のような同士が傍に居ない契約者なんて、それこそいい鴨です」
53 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 21:13:46.34 ID:/axQZUF/o
「さてアスラさん、貴方はどうしたいですか?」
貴方は沈黙する。
知りたいことはいくつもある、だが全てを知るには足りないモノがいくつもある。
どうすることが最善なのだろうか?
貴方は、大いに頭を悩ませる。
「あ〜っと、アスラさん!一応だけど、私の屋敷に来るっていうの手かもしれないよ!まぁ…貧乏貴族だし、大したもてなしはできないけど」
「無責任な事言うな主よ。……アスラよ、そう難しく考え過ぎるな。汝の思うままに歩くといい。善なる道が苦無き道とは限らぬのだからな」
だ、そうだ。
さて、貴方はどうしたいだろう?
1、一先ずの行動方針を決める
2、その前に質問がある
安価↓1
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 21:14:36.13 ID:lE1AUvMw0
2
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 21:15:56.81 ID:oFTQwm/h0
2今この町に自分以外の漂流者はいるのだろうか
56 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 21:17:02.09 ID:/axQZUF/o
選択:2
何かを決める前に、自分はあまりにも無知すぎる。
貴方はそう思い、思いつく限りの質問を二人に聞くことにした。
質問安価
安価↓4まで採用
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 21:18:03.77 ID:oFTQwm/h0
失礼しました
改めて、今この町に自分以外の漂流者はいるのだろうか
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 21:19:39.60 ID:bhgPreeDO
図書館や教会以外にどんな施設があるか
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 21:31:22.25 ID:Bm2bUDLJ0
『教会』について詳しく聞いてみる
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 21:37:21.44 ID:lDRhxSx50
図書館での仕事はどのようなものか
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 21:40:23.33 ID:dcyhjibb0
図書館騎士は大仰な名のついたただの警備員なのか、それとも明確な敵がいるのか
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 21:40:57.36 ID:dcyhjibb0
あっ更新してなかった恥ずかしい
63 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 21:52:56.20 ID:/axQZUF/o
>>57
「今この町に他の漂流者…ですか?そうですね………可能性は高いです。どうしても必要であれば、私が後で調べて差し上げましょう」
>>58
「図書館や教会以外の施設ですか?当然列挙するのも面倒なほどにありますけど、主だった施設といえば王の住まう『宮廷』や導師や魔法使いの育成のための『学校』、身寄りのない者の吹き溜まり『スラム街』ですかね」
「後は……恐らく門前払いを受けるでしょうが、我々命の樹に連なる者達が居る『叡智の殿堂』があります」
>>59
「教会…『ソピラ』の方々の事ですね。我々生命の樹とはあまりいい関係ではありませんから、あまり話したくはありませんが、『白き人』という眉唾物の現人神を奉っている少々心の弱い方々です」
「個人的にはハッキリ言って嫌いですが、無辜の民…特に『無知なる人』にはお優しいです。特にあなたのような右も左も分からぬ異邦人は、よく勧誘されていらっしゃいます」
「もし教会をご利用になるのでしたら気を付けてください。『善なる』をこよなく愛する方々ですので、彼らの前で無法を働けば無事で居られる保証はありません」
「………やや私的な意見が入り混じった解説ですが、まあ悪い方々ではありませんよ。我々の蔵書を世間に公開しろという世迷い事をほざきさえしなければ」
>>60
「図書館での仕事ですか?そうですね……私はこの場所から一歩も外に出ることができませんから、主にお遣いをして貰うことになりますね」
「知識だけは無限に手に入るこの場所ですが、世間とはあまりにもかけ離れた場所ですので、自由に使える足があれば便利なんですよ」
>>61
「う、う〜ん…警備員って呼ばれ方は好きじゃないんだけど……基本的な仕事はそんなに変わらないから強く違うとは言えないのが辛いところ…」
「でもでも、私はこう見えてもこの国で6人しかいない図書館騎士の一人何だから、実はスーパーエリート貴族なんだ〜」
「敵?う〜ん……この図書館を害する人全てが敵かな。だから、明確な敵っていうのは………居なくもないか…」
「この国ではまだ起きた事ないんだけど、遠くの国では『ギルド』っていう図書館だけを狙った盗賊が居るらしいから、大分問題視されてるね」
「明確な敵といえば、そのくらいかな?『ソピラ』の人たちは思想対立してるけど、敵とはちょっと違うかな〜」
64 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 21:58:29.26 ID:/axQZUF/o
取り敢えず、思いついた質問を全てぶつけ終えた貴方は改めて考え込む。
自分がしたい事、興味がある事、心惹かれる場所……それは何だろうか?
目的安価
↓3まででコンマの最大値の安価が当面の目的
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 21:59:03.08 ID:Bm2bUDLJ0
教会に行ってみる
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 22:01:27.36 ID:A/43NhlF0
義腕が欲しい
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 22:02:51.41 ID:bhgPreeDO
各地を周り自分の記憶を取り戻す
68 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 22:11:10.06 ID:/axQZUF/o
>>67
選択
色々と思う所はあるが、やはり一番初めにやるべきことは『記憶を取り戻す』ことだろう。
何故、自分は記憶喪失なのか?
何故、自分はこの世界に来たのか?
何故、自分には片腕が無いのか。
自分は何者なのか?
どうしても、それを知りたいと貴方は思った。
「私は、自分の記憶を取り戻したいです。その為にも、各地を回ってみたいと思います」
「…そうですか。ええ、いいと思いますよ」
アルフォードは柔らかく微笑みながら、そう言った。
そういえば、アルフォードが笑っている姿を始めてみるかもしれない。と貴方は感心する。
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 22:12:16.62 ID:dcyhjibb0
おおう、ありがとうございます
70 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 22:20:43.19 ID:/axQZUF/o
「では、私にできることはもう無いようですね」
そう言うと、アルフォードは貴方に背を向け、読みかけだった本を改めて読み始める。
「まずは、町を巡ってみるといいですよ。この町だけでも、今の貴方には広すぎるくらいでしょうから」
「この国を出るのは、それからでもいいと思います。もっとも、貴方がこの国から出るというのなら、止めはしませんが」
「じゃあ私も、図書館騎士の仕事があるから!といっても、仕事中はこの図書館の中に居るから、用があるならいつでも呼んでね?」
「ではな、異界の旅人よ。道に迷ったのなら、主様を訪ねるといい。どうしようもないお節介焼き故な、飯には困らぬだろうよ」
そうして、二人は各々の仕事に戻ったようだった。
貴方は、ここで初めてこの世界に来て一人になった。
さて、取り敢えず外に出ようか?
そう思い立ち、図書館から出て行こうとすると、アルフォードから声を掛けられる。
「ああ、町を巡るのでしたら案内人をつけましょうか?護衛代わりにもなるでしょう」
貴方は――
1、必要ない
2、案内人をつけてもらう
安価↓1
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 22:21:33.16 ID:dcyhjibb0
2
72 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 22:32:51.50 ID:/axQZUF/o
選択:2
この世界のマナーもよく分からない身だ、何か無礼があったらいけない。
そう思った貴方は、お言葉に甘えて案内人をつけてもらうことにした。
「ふむ。でしたらコレを」
そうしてアルフォードから、彼が身に着けていた懐中時計のようなモノを手渡される。
「時計です。その時計には私の契約者『キア』が宿っています。大抵の質問には答えられるはずですよ」
イマイチ判然としない説明に首を傾げていると
「始めまして、『キア』です。アルフォード様の命により、貴方の町先案内人に任命されました。今日一日、貴方をお世話させていただきます」
まるで機械音声のような淡々とした口調で、時計に話しかけられる。
喋る時計……喋る蛇が居る以上、そうおかしなことではないのかもしれない。と、勝手に納得する。
貴方はアルフォードに感謝を述べながら、図書館を出た。
73 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 22:36:52.49 ID:/axQZUF/o
さて、図書館を出てみたはいいものの…本当に右も左も分からない。
取り敢えず、市場への道だけは分かっている。
気になる建物もいくつかある。
さて、これからどこに行こうか?
1、適当に歩く(コンマイベント)
2、白い豪奢な建物に向かってみる
3、市場をうろつく
4、病院でも探してみようか?
5、自由安価
安価↓3まででコンマの最大値採用
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 22:37:27.26 ID:Bm2bUDLJ0
4
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 22:41:28.36 ID:9n8CJBzLO
3
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 22:44:21.76 ID:mUrgQgar0
3
77 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 22:53:13.64 ID:/axQZUF/o
>>76
選択:3
一先ず市場をうろついてみることにした。
市場では、食べ物を売る露店が多く立ち並ぶほか、仮面を売るという珍しい店もあった。
他にも、見慣れない銀食器?のようなモノを売る店や、最早なんと形容するべきか分からない怪しい露店もあった。
貴方は改めて人の多い場所に出てみると、今まで気づいて居ないことにも気づけた。
それは、行きかう人々が必ず『人』とは限らないことだ。
獣のような耳が生えた人、不健康そうな緑色の体色の人、やけに耳の尖った色白の人。
犬の顔をした人のような者も見受けられる。
この中にも、自分と同じ漂流者や契約者が居るのだろうな。と貴方は思う。
イベント判定(1桁コンマ)
1−3 怪しげな口調の男
4−6 小太りの中年
7−9 自由安価
0 火の手が上がる
直下コンマ
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 22:55:26.33 ID:Uj/FXMH50
あ
79 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 23:05:46.34 ID:/axQZUF/o
コンマ判定:3
貴方が市場巡りを楽しんでいると
「ネネ、そこの褐色のおニーサン。ちょっとちょっと」
高い男の声に呼び止められる。
一瞬、何処から声が聞こえているのか分からずに周囲を見渡していると、少し喧騒から離れた暗い路地から糸目の男が貴方に手を振っていた。
吸い寄せられるように貴方はその男に近寄る。
男は身長はやや小さいが、恐らく大人だろうと何となく察せられた。
服装は町を行きかう人のそれとは少し違い、言うなれば…中華風とも言うべき不思議な出で立ちの男だった。
「アイヤーおニーサン、何やらお困りのようネ」
お困り……確かにそうかもしれない。
貴方は素直に頷いた。
「そうだと思ったヨー、おニーサンこの町歩くの初めてネ」
確かにそうだ。
何故わかるのだろう。やはり服装だろうか?
貴方が素直に頷くと、男は人懐っこくニコニコと笑いながら話し続ける。
80 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 23:16:31.77 ID:/axQZUF/o
「おニーサン、ズバリ…お金に困ってるネ?」
確かに、困っていると言えば困っているかもしれない。
貴方は気になる物があっても何も買えない。交換できるような物も持ってない。
文字通りの無一文だ。
貴方は頷く。
「ここで働き口探すのは大変ネ。此処に居るのはゼーンブ地元の人。あぶれて仕事も無い奴は皆スラムに押し込まれてるヨ」
そうだったのか、と貴方は驚く。
適当にバイトでもできないだろうかと薄ら考えていたが、どうやら難しそうだ。
貴方は困った顔をしていると、男は笑顔を絶やさず言葉を続ける。
「私実は仲介屋ネ。おニーサンみたいな人が、食いっぱぐれ無いようにするのが仕事。トッテモ親切な仲介屋さんネー」
成程、つまり自分に仕事を紹介するために声を掛けてくれたようだ。
「そゆ事ヨー。おニーサンみたいなハンサムな人におススメの仕事があるんだけど、聞いてくアルか?」
貴方は―――
1、聞いていくことにした。
2、遠慮することにした。
安価↓1
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 23:18:07.96 ID:bhgPreeDO
2
82 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 23:20:35.15 ID:/axQZUF/o
>>81
選択:2
貴方は遠慮することにした。
「まあまあ、おニーサン!そう言わずにネ!話だけでもネッ!」
貴方は―――
1、聞いていくことにした。
2、遠慮することにした。
安価↓1
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 23:21:43.86 ID:9n8CJBzLO
2
84 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 23:25:29.23 ID:/axQZUF/o
選択:2
貴方は、それでも遠慮することにした。
「まあまあまあまあ!おニーサンッ!そう言わないでネッ!きっとお金に困るヨ〜、お腹へるのは辛いヨ〜、仕事が無いのは心が貧しくなるヨ〜」
「ちょっと付き合ってもらうだけアルヨ〜」
貴方は―――
1、聞いていくことにした。
2、遠慮することにした。
安価↓1
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 23:26:16.86 ID:Uj/FXMH50
2
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 23:26:42.40 ID:dcyhjibb0
無限ループって怖くね?
87 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 23:34:17.90 ID:/axQZUF/o
選択:2
もうここまで来たら意地だ。
何が何でも聞いてやらない。貴方はそんな気持ちになった。
「お、おニーサンも意地っ張りネ…」
目の前の男も、貴方の頑なな態度に少々疲れを見せている。
「しつこいのは貴方の方ですよ。私に構わず、別の困っている誰かを助けてあげてください」
「チッ……私がこんなに優しくしてやってんのによ……」
「今、舌打ちしませんでした?」
「し、してないヨ〜?今のは投げキッスネ〜」
どうやら、男もそう簡単には諦めてくれないらしい。
貴方はそこで、自分のポケットの中にサイコロがある事を不意に思い出した。
貴方は――
1、サイコロの出目で決めないかと提案した
2、折れて話を聞くことにした
安価↓1
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 23:34:57.52 ID:137GKl4jo
1
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 23:36:20.04 ID:9n8CJBzLO
1
90 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 23:48:25.32 ID:/axQZUF/o
>>88
選択
「そういえば私、一つ面白いものを持ってるんですよ」
「ハ?」
貴方はポケットから取り出したサイコロを、親指で宙に弾く。
そして落下してくるサイコロを、人差し指と中指で器用にキャッチして見せる。
余りの突然の事に、糸目の男はポカンと間抜けに口を開けている。
「このサイコロ、0〜9までの目が書かれてるんです。どうです?一つ勝負しませんか?」
「しょ、勝負?」
「ええ。もし負けたら、私は貴方の話を聞くとお約束しましょう」
「お、おニーサン何者ネ?」
「身よりも職も無い、ただの異邦人ですよ。で、どうします?」
貴方の突然の饒舌ぶりに糸目の男は呆気に取られていたが、このままでは埒が明かないとは思っていたようで、勝負を引き受けるようだ。
勝負の内容はどうしようか?
1、お互いがサイコロを振って、大きい出目が出た方が勝つ
2、貴方が、男の振った出目を当てる
安価↓1
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 23:52:39.60 ID:dcyhjibb0
2
92 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/06(金) 00:01:13.03 ID:ppSbcyGco
>>91
選択:2
「ほ、本当にその勝負内容でいいアルか?」
「構いませんよ」
その勝負内容は、貴方が男の振った出目を事前に予測するというもの。
明らかに貴方が不利な内容の勝負だった。
「その代わり、私が勝ったなら。一つ質問に答えてもらいます」
男は思わず生唾を飲む。
彼自身、理由は分からない。
何故か、ただならぬものを目の前の不敵に笑う貴方から感じ取っていた。
「では、貴方がサイコロを振る前に出目を宣言させてもらいます」
1桁コンマ判定
5以上で……
直下コンマ
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 00:01:45.61 ID:BWqDVqMD0
あ
94 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/06(金) 00:06:30.94 ID:ppSbcyGco
コンマ判定:1 特殊判定失敗
「……予想は、1です」
その言葉を聞いた瞬間、男は今まで貴方から感じていた奇妙な威圧感が無くなっていることに気付く。
腑に落ちない奇妙な感覚のまま、男はサイコロを振った。
コンマ判定
『1』で貴方の勝利。それ以外で敗北
直下コンマ
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 00:07:54.68 ID:EDufxHb+0
ま、まだ本気出してないだけだから(震え)
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 00:09:57.64 ID:iFz1U1O2o
オイオイ異世界でエスポワールにでも乗るつもりか
97 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/06(金) 00:21:30.87 ID:ppSbcyGco
コンマ判定:8
男が振ったサイコロの出目は『8』だった。
どうやら、貴方は負けてしまったようだ。
自分が仕掛けた勝負だ。貴方は潔く男の話を聞くことにした。
「エっ?あ、あー……いや…おニーサンにはヤメておくネ」
男は勝負に勝ったにも拘らず、貴方から身を引くようだ。
貴方は納得できない。と理由を聞く。
「あ〜………おニーサン、不思議な人ネ。さっきまでは人を呑むような迫力だったのに、今ではフツーのとっぽいニーチャンアル」
「私、本当は親切な仲介屋じゃ無いネ。………本当は『ゴミ拾い』してたあるよ」
ゴミ拾い…やはりこの男の人は、割といい人なようだ。
「アイヤー…どうにも毒気抜かれちゃったアル……。今日は止めネ、仕事続ける気分じゃないアル」
男は、そう言うと貴方に背を向けて暗い路地の向こうへと向かって行った。
「……私の名前は『ファン・イン』ヨ。おニーサン、この町はおニーサンが思ってる以上に汚いヨ。私みたいな人に引っかからないよう気を付けて」
そう言い残すと、まるで暗がりに溶けるように姿を見失ってしまった。
98 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/06(金) 00:28:52.82 ID:ppSbcyGco
糸目の男――ファンが去る後ろ姿を見て、貴方は奇妙な寂しさのような物を感じた。
改めて手の内にあるサイコロを見る。
黒い、ただのサイコロだ。
何か、仕掛けがあるようにも見えない。
しかし、このサイコロを握りしめた時、何故か自信のようなモノが湧き上がってきた感覚が確かにある。
やはり、自分の持ち物だけあって、何か自分と関係が深い物なのかもしれない。
貴方はそう思い、サイコロを大切に懐に仕舞いこんだ。
さて、多少道草を食ってしまったが、まだまだ日は高く上っている。
また市場を周ってもいいかもしれないが、別の場所を目指してもいいかもしれない。
行動安価
安価↓1
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 00:30:07.34 ID:mpO1SKaW0
病院を探す
100 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/06(金) 00:41:18.89 ID:ppSbcyGco
>>99
選択:
よし、病院に行ってみよう。
記憶の事も何か分かるかもしれない。ついでに、左腕の事も相談できそうだ。
そう思い立った貴方は、『キア』に話しかける。
「キアさん。病院はどこですか?」
「『病院』は、この町にはありません」
「………?」
貴方は自分の耳を疑う。
もう一度同じ質問を投げかける。
「キアさん。病院はどこですか?」
「『病院』は、この町にはありません」
やはり聞き間違いではなかったと貴方は確信する。
流石に、病院という概念が無いということは考えられない。リメロンとナキが病院に連れて行くかどうか話していたことを、貴方は確かに覚えている。
『この町』という表現を使っているためか、恐らくこの町の外にはあるのかもしれないが、キアはこの町の案内人だ。それ以外の場所は恐らく管轄外だと貴方は予測する。
どうするべきか。と貴方は頭を悩ませていると……
イベント判定(コンマ1桁)
1−3 大量の仮面を買っていく少女
4−6 何かにぶつかられる
7−9 豪奢な馬車が通りかかる
0 自由安価
直下コンマ
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 00:42:23.15 ID:07U4w2gsO
あ
102 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/06(金) 00:46:16.22 ID:ppSbcyGco
コンマ判定:5 何かにぶつかられる
さらに判定
1−3 子供
4−6 上品な紳士
7−9 白い外套
0又はゾロ目で ???
直下コンマ
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 00:46:51.11 ID:mpO1SKaW0
はい
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 00:47:15.31 ID:oVTVn+bi0
ゾロ目きちゃったよ…
105 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/06(金) 00:57:55.98 ID:ppSbcyGco
コンマ判定:ゾロ目
ナニカが貴方の肩にぶつかる。
貴方は目を瞑って考え事をしていたためか、どうやらその接近物に気付かなかったようだ。
貴方は顔を起こす。
人であったのならば、謝るべきだと思ったからだ。
何気なく、そのナニカがぶつかった個所に手を当てる。
ニチャッ……
嫌な感触だった。
ぬめりがあって、生暖かく、外気に触れていると指先に何かが張り付くような感覚。
そして、噎せ返るような生臭さ。
頭が警告を鳴らす。
本能が貴方に危険を告げていた。
同時に、キアの声が貴方の耳に入る。
「警告。全速前進を推奨します。決して振り返ってはいけません」
貴方は――――
1、振り返った
2、振り返らずに走り去った
安価↓1
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