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【安価】異世界に来たので、折角だから何かする【オリジナル】
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59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 21:31:22.25 ID:Bm2bUDLJ0
『教会』について詳しく聞いてみる
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 21:37:21.44 ID:lDRhxSx50
図書館での仕事はどのようなものか
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 21:40:23.33 ID:dcyhjibb0
図書館騎士は大仰な名のついたただの警備員なのか、それとも明確な敵がいるのか
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 21:40:57.36 ID:dcyhjibb0
あっ更新してなかった恥ずかしい
63 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 21:52:56.20 ID:/axQZUF/o
>>57
「今この町に他の漂流者…ですか?そうですね………可能性は高いです。どうしても必要であれば、私が後で調べて差し上げましょう」
>>58
「図書館や教会以外の施設ですか?当然列挙するのも面倒なほどにありますけど、主だった施設といえば王の住まう『宮廷』や導師や魔法使いの育成のための『学校』、身寄りのない者の吹き溜まり『スラム街』ですかね」
「後は……恐らく門前払いを受けるでしょうが、我々命の樹に連なる者達が居る『叡智の殿堂』があります」
>>59
「教会…『ソピラ』の方々の事ですね。我々生命の樹とはあまりいい関係ではありませんから、あまり話したくはありませんが、『白き人』という眉唾物の現人神を奉っている少々心の弱い方々です」
「個人的にはハッキリ言って嫌いですが、無辜の民…特に『無知なる人』にはお優しいです。特にあなたのような右も左も分からぬ異邦人は、よく勧誘されていらっしゃいます」
「もし教会をご利用になるのでしたら気を付けてください。『善なる』をこよなく愛する方々ですので、彼らの前で無法を働けば無事で居られる保証はありません」
「………やや私的な意見が入り混じった解説ですが、まあ悪い方々ではありませんよ。我々の蔵書を世間に公開しろという世迷い事をほざきさえしなければ」
>>60
「図書館での仕事ですか?そうですね……私はこの場所から一歩も外に出ることができませんから、主にお遣いをして貰うことになりますね」
「知識だけは無限に手に入るこの場所ですが、世間とはあまりにもかけ離れた場所ですので、自由に使える足があれば便利なんですよ」
>>61
「う、う〜ん…警備員って呼ばれ方は好きじゃないんだけど……基本的な仕事はそんなに変わらないから強く違うとは言えないのが辛いところ…」
「でもでも、私はこう見えてもこの国で6人しかいない図書館騎士の一人何だから、実はスーパーエリート貴族なんだ〜」
「敵?う〜ん……この図書館を害する人全てが敵かな。だから、明確な敵っていうのは………居なくもないか…」
「この国ではまだ起きた事ないんだけど、遠くの国では『ギルド』っていう図書館だけを狙った盗賊が居るらしいから、大分問題視されてるね」
「明確な敵といえば、そのくらいかな?『ソピラ』の人たちは思想対立してるけど、敵とはちょっと違うかな〜」
64 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 21:58:29.26 ID:/axQZUF/o
取り敢えず、思いついた質問を全てぶつけ終えた貴方は改めて考え込む。
自分がしたい事、興味がある事、心惹かれる場所……それは何だろうか?
目的安価
↓3まででコンマの最大値の安価が当面の目的
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 21:59:03.08 ID:Bm2bUDLJ0
教会に行ってみる
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 22:01:27.36 ID:A/43NhlF0
義腕が欲しい
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 22:02:51.41 ID:bhgPreeDO
各地を周り自分の記憶を取り戻す
68 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 22:11:10.06 ID:/axQZUF/o
>>67
選択
色々と思う所はあるが、やはり一番初めにやるべきことは『記憶を取り戻す』ことだろう。
何故、自分は記憶喪失なのか?
何故、自分はこの世界に来たのか?
何故、自分には片腕が無いのか。
自分は何者なのか?
どうしても、それを知りたいと貴方は思った。
「私は、自分の記憶を取り戻したいです。その為にも、各地を回ってみたいと思います」
「…そうですか。ええ、いいと思いますよ」
アルフォードは柔らかく微笑みながら、そう言った。
そういえば、アルフォードが笑っている姿を始めてみるかもしれない。と貴方は感心する。
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 22:12:16.62 ID:dcyhjibb0
おおう、ありがとうございます
70 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 22:20:43.19 ID:/axQZUF/o
「では、私にできることはもう無いようですね」
そう言うと、アルフォードは貴方に背を向け、読みかけだった本を改めて読み始める。
「まずは、町を巡ってみるといいですよ。この町だけでも、今の貴方には広すぎるくらいでしょうから」
「この国を出るのは、それからでもいいと思います。もっとも、貴方がこの国から出るというのなら、止めはしませんが」
「じゃあ私も、図書館騎士の仕事があるから!といっても、仕事中はこの図書館の中に居るから、用があるならいつでも呼んでね?」
「ではな、異界の旅人よ。道に迷ったのなら、主様を訪ねるといい。どうしようもないお節介焼き故な、飯には困らぬだろうよ」
そうして、二人は各々の仕事に戻ったようだった。
貴方は、ここで初めてこの世界に来て一人になった。
さて、取り敢えず外に出ようか?
そう思い立ち、図書館から出て行こうとすると、アルフォードから声を掛けられる。
「ああ、町を巡るのでしたら案内人をつけましょうか?護衛代わりにもなるでしょう」
貴方は――
1、必要ない
2、案内人をつけてもらう
安価↓1
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 22:21:33.16 ID:dcyhjibb0
2
72 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 22:32:51.50 ID:/axQZUF/o
選択:2
この世界のマナーもよく分からない身だ、何か無礼があったらいけない。
そう思った貴方は、お言葉に甘えて案内人をつけてもらうことにした。
「ふむ。でしたらコレを」
そうしてアルフォードから、彼が身に着けていた懐中時計のようなモノを手渡される。
「時計です。その時計には私の契約者『キア』が宿っています。大抵の質問には答えられるはずですよ」
イマイチ判然としない説明に首を傾げていると
「始めまして、『キア』です。アルフォード様の命により、貴方の町先案内人に任命されました。今日一日、貴方をお世話させていただきます」
まるで機械音声のような淡々とした口調で、時計に話しかけられる。
喋る時計……喋る蛇が居る以上、そうおかしなことではないのかもしれない。と、勝手に納得する。
貴方はアルフォードに感謝を述べながら、図書館を出た。
73 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 22:36:52.49 ID:/axQZUF/o
さて、図書館を出てみたはいいものの…本当に右も左も分からない。
取り敢えず、市場への道だけは分かっている。
気になる建物もいくつかある。
さて、これからどこに行こうか?
1、適当に歩く(コンマイベント)
2、白い豪奢な建物に向かってみる
3、市場をうろつく
4、病院でも探してみようか?
5、自由安価
安価↓3まででコンマの最大値採用
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 22:37:27.26 ID:Bm2bUDLJ0
4
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 22:41:28.36 ID:9n8CJBzLO
3
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 22:44:21.76 ID:mUrgQgar0
3
77 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 22:53:13.64 ID:/axQZUF/o
>>76
選択:3
一先ず市場をうろついてみることにした。
市場では、食べ物を売る露店が多く立ち並ぶほか、仮面を売るという珍しい店もあった。
他にも、見慣れない銀食器?のようなモノを売る店や、最早なんと形容するべきか分からない怪しい露店もあった。
貴方は改めて人の多い場所に出てみると、今まで気づいて居ないことにも気づけた。
それは、行きかう人々が必ず『人』とは限らないことだ。
獣のような耳が生えた人、不健康そうな緑色の体色の人、やけに耳の尖った色白の人。
犬の顔をした人のような者も見受けられる。
この中にも、自分と同じ漂流者や契約者が居るのだろうな。と貴方は思う。
イベント判定(1桁コンマ)
1−3 怪しげな口調の男
4−6 小太りの中年
7−9 自由安価
0 火の手が上がる
直下コンマ
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 22:55:26.33 ID:Uj/FXMH50
あ
79 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 23:05:46.34 ID:/axQZUF/o
コンマ判定:3
貴方が市場巡りを楽しんでいると
「ネネ、そこの褐色のおニーサン。ちょっとちょっと」
高い男の声に呼び止められる。
一瞬、何処から声が聞こえているのか分からずに周囲を見渡していると、少し喧騒から離れた暗い路地から糸目の男が貴方に手を振っていた。
吸い寄せられるように貴方はその男に近寄る。
男は身長はやや小さいが、恐らく大人だろうと何となく察せられた。
服装は町を行きかう人のそれとは少し違い、言うなれば…中華風とも言うべき不思議な出で立ちの男だった。
「アイヤーおニーサン、何やらお困りのようネ」
お困り……確かにそうかもしれない。
貴方は素直に頷いた。
「そうだと思ったヨー、おニーサンこの町歩くの初めてネ」
確かにそうだ。
何故わかるのだろう。やはり服装だろうか?
貴方が素直に頷くと、男は人懐っこくニコニコと笑いながら話し続ける。
80 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 23:16:31.77 ID:/axQZUF/o
「おニーサン、ズバリ…お金に困ってるネ?」
確かに、困っていると言えば困っているかもしれない。
貴方は気になる物があっても何も買えない。交換できるような物も持ってない。
文字通りの無一文だ。
貴方は頷く。
「ここで働き口探すのは大変ネ。此処に居るのはゼーンブ地元の人。あぶれて仕事も無い奴は皆スラムに押し込まれてるヨ」
そうだったのか、と貴方は驚く。
適当にバイトでもできないだろうかと薄ら考えていたが、どうやら難しそうだ。
貴方は困った顔をしていると、男は笑顔を絶やさず言葉を続ける。
「私実は仲介屋ネ。おニーサンみたいな人が、食いっぱぐれ無いようにするのが仕事。トッテモ親切な仲介屋さんネー」
成程、つまり自分に仕事を紹介するために声を掛けてくれたようだ。
「そゆ事ヨー。おニーサンみたいなハンサムな人におススメの仕事があるんだけど、聞いてくアルか?」
貴方は―――
1、聞いていくことにした。
2、遠慮することにした。
安価↓1
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 23:18:07.96 ID:bhgPreeDO
2
82 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 23:20:35.15 ID:/axQZUF/o
>>81
選択:2
貴方は遠慮することにした。
「まあまあ、おニーサン!そう言わずにネ!話だけでもネッ!」
貴方は―――
1、聞いていくことにした。
2、遠慮することにした。
安価↓1
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 23:21:43.86 ID:9n8CJBzLO
2
84 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 23:25:29.23 ID:/axQZUF/o
選択:2
貴方は、それでも遠慮することにした。
「まあまあまあまあ!おニーサンッ!そう言わないでネッ!きっとお金に困るヨ〜、お腹へるのは辛いヨ〜、仕事が無いのは心が貧しくなるヨ〜」
「ちょっと付き合ってもらうだけアルヨ〜」
貴方は―――
1、聞いていくことにした。
2、遠慮することにした。
安価↓1
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 23:26:16.86 ID:Uj/FXMH50
2
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 23:26:42.40 ID:dcyhjibb0
無限ループって怖くね?
87 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 23:34:17.90 ID:/axQZUF/o
選択:2
もうここまで来たら意地だ。
何が何でも聞いてやらない。貴方はそんな気持ちになった。
「お、おニーサンも意地っ張りネ…」
目の前の男も、貴方の頑なな態度に少々疲れを見せている。
「しつこいのは貴方の方ですよ。私に構わず、別の困っている誰かを助けてあげてください」
「チッ……私がこんなに優しくしてやってんのによ……」
「今、舌打ちしませんでした?」
「し、してないヨ〜?今のは投げキッスネ〜」
どうやら、男もそう簡単には諦めてくれないらしい。
貴方はそこで、自分のポケットの中にサイコロがある事を不意に思い出した。
貴方は――
1、サイコロの出目で決めないかと提案した
2、折れて話を聞くことにした
安価↓1
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 23:34:57.52 ID:137GKl4jo
1
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 23:36:20.04 ID:9n8CJBzLO
1
90 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/05(木) 23:48:25.32 ID:/axQZUF/o
>>88
選択
「そういえば私、一つ面白いものを持ってるんですよ」
「ハ?」
貴方はポケットから取り出したサイコロを、親指で宙に弾く。
そして落下してくるサイコロを、人差し指と中指で器用にキャッチして見せる。
余りの突然の事に、糸目の男はポカンと間抜けに口を開けている。
「このサイコロ、0〜9までの目が書かれてるんです。どうです?一つ勝負しませんか?」
「しょ、勝負?」
「ええ。もし負けたら、私は貴方の話を聞くとお約束しましょう」
「お、おニーサン何者ネ?」
「身よりも職も無い、ただの異邦人ですよ。で、どうします?」
貴方の突然の饒舌ぶりに糸目の男は呆気に取られていたが、このままでは埒が明かないとは思っていたようで、勝負を引き受けるようだ。
勝負の内容はどうしようか?
1、お互いがサイコロを振って、大きい出目が出た方が勝つ
2、貴方が、男の振った出目を当てる
安価↓1
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 23:52:39.60 ID:dcyhjibb0
2
92 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/06(金) 00:01:13.03 ID:ppSbcyGco
>>91
選択:2
「ほ、本当にその勝負内容でいいアルか?」
「構いませんよ」
その勝負内容は、貴方が男の振った出目を事前に予測するというもの。
明らかに貴方が不利な内容の勝負だった。
「その代わり、私が勝ったなら。一つ質問に答えてもらいます」
男は思わず生唾を飲む。
彼自身、理由は分からない。
何故か、ただならぬものを目の前の不敵に笑う貴方から感じ取っていた。
「では、貴方がサイコロを振る前に出目を宣言させてもらいます」
1桁コンマ判定
5以上で……
直下コンマ
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 00:01:45.61 ID:BWqDVqMD0
あ
94 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/06(金) 00:06:30.94 ID:ppSbcyGco
コンマ判定:1 特殊判定失敗
「……予想は、1です」
その言葉を聞いた瞬間、男は今まで貴方から感じていた奇妙な威圧感が無くなっていることに気付く。
腑に落ちない奇妙な感覚のまま、男はサイコロを振った。
コンマ判定
『1』で貴方の勝利。それ以外で敗北
直下コンマ
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 00:07:54.68 ID:EDufxHb+0
ま、まだ本気出してないだけだから(震え)
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 00:09:57.64 ID:iFz1U1O2o
オイオイ異世界でエスポワールにでも乗るつもりか
97 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/06(金) 00:21:30.87 ID:ppSbcyGco
コンマ判定:8
男が振ったサイコロの出目は『8』だった。
どうやら、貴方は負けてしまったようだ。
自分が仕掛けた勝負だ。貴方は潔く男の話を聞くことにした。
「エっ?あ、あー……いや…おニーサンにはヤメておくネ」
男は勝負に勝ったにも拘らず、貴方から身を引くようだ。
貴方は納得できない。と理由を聞く。
「あ〜………おニーサン、不思議な人ネ。さっきまでは人を呑むような迫力だったのに、今ではフツーのとっぽいニーチャンアル」
「私、本当は親切な仲介屋じゃ無いネ。………本当は『ゴミ拾い』してたあるよ」
ゴミ拾い…やはりこの男の人は、割といい人なようだ。
「アイヤー…どうにも毒気抜かれちゃったアル……。今日は止めネ、仕事続ける気分じゃないアル」
男は、そう言うと貴方に背を向けて暗い路地の向こうへと向かって行った。
「……私の名前は『ファン・イン』ヨ。おニーサン、この町はおニーサンが思ってる以上に汚いヨ。私みたいな人に引っかからないよう気を付けて」
そう言い残すと、まるで暗がりに溶けるように姿を見失ってしまった。
98 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/06(金) 00:28:52.82 ID:ppSbcyGco
糸目の男――ファンが去る後ろ姿を見て、貴方は奇妙な寂しさのような物を感じた。
改めて手の内にあるサイコロを見る。
黒い、ただのサイコロだ。
何か、仕掛けがあるようにも見えない。
しかし、このサイコロを握りしめた時、何故か自信のようなモノが湧き上がってきた感覚が確かにある。
やはり、自分の持ち物だけあって、何か自分と関係が深い物なのかもしれない。
貴方はそう思い、サイコロを大切に懐に仕舞いこんだ。
さて、多少道草を食ってしまったが、まだまだ日は高く上っている。
また市場を周ってもいいかもしれないが、別の場所を目指してもいいかもしれない。
行動安価
安価↓1
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 00:30:07.34 ID:mpO1SKaW0
病院を探す
100 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/06(金) 00:41:18.89 ID:ppSbcyGco
>>99
選択:
よし、病院に行ってみよう。
記憶の事も何か分かるかもしれない。ついでに、左腕の事も相談できそうだ。
そう思い立った貴方は、『キア』に話しかける。
「キアさん。病院はどこですか?」
「『病院』は、この町にはありません」
「………?」
貴方は自分の耳を疑う。
もう一度同じ質問を投げかける。
「キアさん。病院はどこですか?」
「『病院』は、この町にはありません」
やはり聞き間違いではなかったと貴方は確信する。
流石に、病院という概念が無いということは考えられない。リメロンとナキが病院に連れて行くかどうか話していたことを、貴方は確かに覚えている。
『この町』という表現を使っているためか、恐らくこの町の外にはあるのかもしれないが、キアはこの町の案内人だ。それ以外の場所は恐らく管轄外だと貴方は予測する。
どうするべきか。と貴方は頭を悩ませていると……
イベント判定(コンマ1桁)
1−3 大量の仮面を買っていく少女
4−6 何かにぶつかられる
7−9 豪奢な馬車が通りかかる
0 自由安価
直下コンマ
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 00:42:23.15 ID:07U4w2gsO
あ
102 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/06(金) 00:46:16.22 ID:ppSbcyGco
コンマ判定:5 何かにぶつかられる
さらに判定
1−3 子供
4−6 上品な紳士
7−9 白い外套
0又はゾロ目で ???
直下コンマ
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 00:46:51.11 ID:mpO1SKaW0
はい
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 00:47:15.31 ID:oVTVn+bi0
ゾロ目きちゃったよ…
105 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/06(金) 00:57:55.98 ID:ppSbcyGco
コンマ判定:ゾロ目
ナニカが貴方の肩にぶつかる。
貴方は目を瞑って考え事をしていたためか、どうやらその接近物に気付かなかったようだ。
貴方は顔を起こす。
人であったのならば、謝るべきだと思ったからだ。
何気なく、そのナニカがぶつかった個所に手を当てる。
ニチャッ……
嫌な感触だった。
ぬめりがあって、生暖かく、外気に触れていると指先に何かが張り付くような感覚。
そして、噎せ返るような生臭さ。
頭が警告を鳴らす。
本能が貴方に危険を告げていた。
同時に、キアの声が貴方の耳に入る。
「警告。全速前進を推奨します。決して振り返ってはいけません」
貴方は――――
1、振り返った
2、振り返らずに走り去った
安価↓1
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 00:59:20.23 ID:tii3kzEK0
2
107 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/06(金) 01:03:17.31 ID:ppSbcyGco
選択:2
即座に体が反応する。
弾き出された様に貴方は前へと走り出す。
血だ。
これは血だ。
人の血″だ。
心臓が警鐘を鳴らすかのように異常な速度で波打っている。
貴方は決して後ろを振り返らず、全速力で走り去った。
――――貴方の後ろから、何かの気配がする。
コンマ判定
6以下で………
直下コンマ
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 01:04:01.96 ID:ldRk2Preo
お
109 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/06(金) 01:12:44.16 ID:ppSbcyGco
コンマ判定:6
突如、燃えるような激痛が貴方の背中を襲う。
貴方はその痛みに足をもつれさせ、盛大に転んでしまう。
大の大人が全速力での転倒。
それだけでなく、貴方は隻腕だ。
全身の激痛と、グシャグシャの三半規管の酔いで、まともに立ち上がることも出来ない。
助けを呼ぼうと周りに目を向けるが、そこは人一人いない暗い路地裏。
どうやら貴方は、逃げているようでそこに誘い込まれてしまったようだ。
後ろから声が聞こえる。
「ったく。いきなり逃げんなよ。ビビっちまうだろ?」
「まあでも、逃げたっつーことは何か『見ちまった』んだろ?」
「ごめんなぁ。本当は殺しなんてしたくねーんだけどよ。俺の後始末が下手なばっかりに、本当にごめんな」
優し気な男の声だった。
しかし、発する言葉の内容からは、一切の慈悲をも感じられない。
貴方は――――
コンマ判定
4以上で……
直下コンマ
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 01:13:54.62 ID:nLXj4tSDO
お願い
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 01:14:49.97 ID:nLXj4tSDO
ごめん…
112 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/06(金) 01:20:27.80 ID:ppSbcyGco
コンマ判定:2
熱い。
背中が熱い。
体が、思うように動かない。
徐々に、徐々に、体の熱が引いていく。
徐々に、徐々に、意識が霞んでいく。
徐々に、徐々に、瞼が落ちていく。
意識を手放すその刹那、貴方は最後に声を耳にする。
「……コイツ…まさか……冗談だろ?この入れ墨…!」
それが、貴方が最後に訊いた言葉だった。
Dead END
113 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/06(金) 01:21:34.24 ID:ppSbcyGco
というわけで、今回の更新はここまでです。
次回は、再開場所を安価で決めて再開します。
ではでは、遅くまでお付き合いいただきありがとうございました。
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 01:29:43.73 ID:EDufxHb+0
…もしかしてデストラップ多め?
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 03:49:19.23 ID:o2ncwNzDO
デストラップと言うには無用心すぎたと思うぞ
案内人がいるのに適当にふらついたことといい、裏路地の入り口でのんびり考え事していたことといい
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 07:07:12.87 ID:PC3PrP0y0
単純にコンマ判定で失敗しまくっただけじゃないの
>>115
も後出しで偉そうな事言ってるけど、事前に言えよ。そもそもそこに安価判定無かっただろ。
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 07:26:06.86 ID:nLXj4tSDO
本当にごめんなさい
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 10:10:28.62 ID:pAxj3q8y0
血濡れの人はゾロが出たから遭遇したんだったか
最後の反応的に、切り抜けられたら結構なメリットありそう?
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 13:54:07.01 ID:o2ncwNzDO
>>116
スレ覗いたのがそのタイミングだったのに事前に言えっつわれてもな……
>>73
は折角つけてもらった案内人に助言を求めることもなく、金もないのに市場に向かうってのがよく分からんし、
>>98
も一先ずこの場を立ち去る、としておけば裏路地に追い込まれることは回避できたんちゃうか。こっちは低コンマ重なりすぎたのが直接の死因だろうけどさ。
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 14:15:39.28 ID:ItCwg7pR0
安価取った奴が正義
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 15:12:17.75 ID:vSZ2UgoF0
安価コンマスレ特有の読者同士の叩き合い本当に嫌い。もっと気軽に楽しめばいいのに。
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 15:35:36.82 ID:9oX8ye1C0
仮に
>>119
が正しかったにしても
>>73
に関してはわざわざ選択肢を用意しといて自由安価が最適というのは単に作者の意地が悪いだけじゃないの
なんか作者にしろ読者にしろ意識高い系の奴が増えたなぁ
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 15:56:15.02 ID:PynoGeVrO
安価に自信ニキは次から自分だけで安価取れば良いんじゃないですかね(嘲笑)
今に始まったことじゃないけど安価スレなのに安価取らなかった奴が結果論で叩くとか聡ずかしくないの?
124 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/06(金) 17:14:50.12 ID:ppSbcyGco
選べば即死のデストラップとかは滅多に無いつもりですが、コンマが振るわなければ今回のようにポックリ逝くことも多いです。
とはいえ、危険な目に合うのが必ずしも失敗というわけではなく、リスクに見合うようなイベントや救済処置は用意してます。
今回は、キアが居る分コンマに補正つけるべきだったかなと私も反省してます。
病院に行くの選択肢は、この町には病院が無い。⇒ではこの町の傷病者はどうしてるんだろう?という世界観を考察して貰う為の選択肢でした。
今回はコンマが面白い方向に転んで、その部分に着目する暇がありませんでしたが。
選択肢に何が正解とかは無いつもりなので、ガンガン色々なことに首を突っ込んで良いと思いますよ!!
死んでも死に戻りするだけですので。
とまあ、そんな感じです。
今日は更新ありません。明日またお付き合いいただければ嬉しいです。
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 17:28:27.21 ID:oVTVn+bi0
乙乙
ゾロ目になってもいい目どこらか痛い目にあうのね
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 17:31:08.90 ID:nLXj4tSDO
乙です
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 17:51:43.54 ID:pAxj3q8y0
あ、デスペナないのか
ならある程度は死んで覚えるでもいいのかね
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 18:19:42.41 ID:S6++PbhZo
はーい了解
129 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/07(土) 20:59:04.88 ID:bMzyVt0To
そろそろ再開です!
再開する場所(最大で
>>98
まで)
安価↓3まででコンマの最大値
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/07(土) 21:06:34.27 ID:5lPsl14i0
>>73
131 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/07(土) 21:06:45.74 ID:bMzyVt0To
再開する場所
1、
>>98
2、
>>100
3、
>>105
4、
>>109
安価↓1
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/07(土) 21:07:27.25 ID:5lPsl14i0
>>98
以降だったか
2
133 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/07(土) 21:10:36.58 ID:bMzyVt0To
>>132
そのつもりでした。分かり難くてすみません。
選択:2
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
よし、病院に行ってみよう。
記憶の事も何か分かるかもしれない。ついでに、左腕の事も相談できそうだ。
そう思い立った貴方は、『キア』に話しかける。
「キアさん。病院はどこですか?」
「『病院』は、この町にはありません」
「………?」
貴方は自分の耳を疑う。
もう一度同じ質問を投げかける。
「キアさん。病院はどこですか?」
「『病院』は、この町にはありません」
やはり聞き間違いではなかったと貴方は確信する。
流石に、病院という概念が無いということは考えられない。リメロンとナキが病院に連れて行くかどうか話していたことを、貴方は確かに覚えている。
『この町』という表現を使っているためか、恐らくこの町の外にはあるのかもしれないが、キアはこの町の案内人だ。それ以外の場所は恐らく管轄外だと貴方は予測する。
どうするべきか。と貴方は頭を悩ませていると……
イベント判定(コンマ1桁)
1−3 大量の仮面を買っていく少女
4−6 何かにぶつかられる
7−9 豪奢な馬車が通りかかる
0 自由安価
直下コンマ
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/07(土) 21:11:33.82 ID:9Typ7nag0
どりゃ
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/07(土) 21:14:53.79 ID:XZ4dP150o
>>100
から
136 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/07(土) 21:21:42.97 ID:bMzyVt0To
コンマ判定:2
しかし、この町に病院が無いとなると、この町の傷病者はどうするのだろう?
ここは自分の情隙が通用しない場所。病院以外の医療施設があるのかもしれない。
貴方はそんな事を考えていると、気になる姿が目に止まる。
一人の少女が、露店から仮面を買っている姿だった。
それだけならば、それほど異様な光景ではないかもしれない。だが、その少女は露店の仮面を全て買い占めていった。
大きな風呂敷のような袋に無造作に仮面を仕舞い、背負って歩く少女。
大の大人ですらそれを羽織部のに苦労しそうな大荷物を、少女は涼しい顔で運んでいる。
貴方は、そんな姿に不思議と視線が吸い寄せられた。
貴方は―――
1、少女に話しかけてみた。
2、自分も仮面が欲しいと思った。
3、この世界で、仮面は独特の意味があるのかもしれないと興味が湧いた。
安価↓1
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/07(土) 21:22:51.85 ID:5lPsl14i0
1
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/07(土) 21:23:18.07 ID:96cI6ApDO
3
139 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/07(土) 21:27:12.18 ID:bMzyVt0To
選択:1
どうしても気になった貴方は、少女に話しかけてみた。
「…………」
しかし少女は、厳しい目つきで貴方を一睨みし、そのままの速度で歩き続ける。
少女の視線からは、明確な敵意のようなモノを貴方は感じ取った。
貴方は―――
1、めげずに話しかける
2、何も言わず追いかける
安価↓1
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/07(土) 21:31:34.44 ID:96cI6ApDO
2
141 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/07(土) 21:47:06.95 ID:bMzyVt0To
選択:2
少女が話しかけて欲しくないことを察した貴方は、何も言わずについて歩く。
貴方は改めて少女の姿をマジマジと見る。
肩にかからない程度の黒い髪。
全身を包み込むように羽織る古布。その下に軽装の革の鎧のようなモノを着こんでいる。
上げ底のかっちりとしたブーツに、手には手袋を嵌めてある。
そして、こんもりと膨らんだ大量の仮面が入っていると思われる袋。
その少女は、行きかう他の人々と比べて、異様なまでに露出の少ない格好だった。
太陽は人々の真上に鎮座している時間。
多くの人々がミッシュしている場所な子もあって、貴方は額に汗をかき始めていた。
しかし、少女はその息を乱すことも無く、汗をかいている様子も全くない。
何か、この少女は普通ではない気がする。
貴方がそんな事を思ったとき、少女は突然走り出しました。
不意をつかれた貴方は少女を追いかけますが、一瞬目を離しただけで、人ごみに紛れてしまったのか見失ってしまいます。
しかし、貴方は一つの仮面が地面に落ちていることに気が付きます。
恐らく、あの少女が落した物だろうと貴方は推測する。
今度あの少女を見かけたら返してあげよう。
貴方はそう思い、仮面を懐の中に仕舞いこみました。
142 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/07(土) 21:48:40.79 ID:bMzyVt0To
誤字訂正
× 多くの人々がミッシュしている場所な子もあって
〇 多くの人々が密集している場所な事もあって
143 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/07(土) 21:55:45.45 ID:bMzyVt0To
貴方は仮面を手に取ってマジマジと観察する。
材質は樹。
とても軽く、貴方の顔よりは少し小さく、顔が綺麗に隠せそうにない。
もしかしたら、子供用の大きさなのかもしれない。
そんな事を思いつく。
気がつけば、日が少しづつ落ちてきている。
キアを返さないといけない以上、夜にはもう一度図書館に行く必要があるでしょう。
貴方は周囲を見渡す。
少女を追いかけて歩いてきた貴方は、いつの間にか中心街から離れた場所に来ているようです。
これ以上中心街から外れると、アルフォードが言っていた『スラム街』という場所に足を踏み入れることになるでしょう。
貴方は―――
1、ベンチに座ってキアと話す。
2、お金を稼ぐ方法を探すを探す。
3、スラム街に行ってみる。
4、町を歩いているときに何度も見かけた、鎧を着こんでいる人に話しかける。
5、自由安価
安価↓1
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/07(土) 22:01:11.44 ID:5lPsl14i0
1
145 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/07(土) 22:18:59.85 ID:bMzyVt0To
選択:1
一日中市場を歩き回った貴方は、噴水近くに設営されたベンチに座り、腰を落ち着かせることにした。
こうして歩き回った中で、貴方が感じたことは、どれも自分とは馴染みの無い物。そんな感想だった。
食べ物や道具、どれもが自分とは縁のない物のように、貴方は感じた。
だからこそ、一つの現実に確信を持てる。
自分はこの世界の人間ではない。と。
このまま市場を巡ってみても、自分の見知った人物とは決して出会えないだろう。
やはり、最初に思い立ったように、この町から出てみるのもいいかもしれない。と貴方は思った。
「アスラさん。如何でしたか?この町を巡って?」
珍しく、キアの方から貴方に話しかけられる。
貴方は、人がたくさんいて少し疲れた。と正直に話した。
「そうですね、此処にはとても人が多い。ですが、争いとはとても遠い場所にある。私はそう思っています」
何故?と貴方は問いかける。
「この場所には多くの人とモノが流れ着きます。ですが、この町には『人種』の差別がありません。『獣人』であろうと『エルフ』であろうと、アスラさんのような異国人であっても、ナキ様のような人ならざるものであっても、等しくこの町の一部として受け入れられるのです。それは、平和である証ではないか?と私は考えます」
貴方はキアの語りに大きく頷く。
確かに、一日中この町を歩いていて、貴方は奇異の目が向けられるようなことが無かった事を思い出す。
そして、明らかに普通の人間じゃない人も、自然にこの町に溶け込んでいたことも。
146 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/07(土) 22:24:18.73 ID:bMzyVt0To
キアの言う通り、この町は平和そのものなのかもしれない。
「他の町では、そうではないのですか?」
「はい。この国は異色の国です。あらゆる文化、可能性、力を受け入れます。そんな国は、この世界のどこを探しても此処だけでしょう」
「そうなんですね」
そう聞くと、自分はとても幸運だったのだろうと貴方は思う。
もう少し、キアと話してみよう。
会話安価
安価↓1
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/07(土) 22:26:39.54 ID:XZ4dP150o
仮面についてきいてみる
148 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/07(土) 22:40:37.84 ID:bMzyVt0To
選択:仮面について
貴方は拾った仮面について、キアに聞いてみた。
「この仮面が、どうかしましたか?」
「落し物だと思うんですけど、何に使う仮面なのかなと思いまして。」
「調べてみます」
キアがそう言うと、時計が光りを放つ。
暫くして光が収まると
「顔を隠すために用いられる道具。子供用の玩具のようです。何も特別なものは感じられません」
「この町で、仮面は特別な道具だったりしますか?」
「いえ、そのような文化は聞き及んでいません。仮面は、顔を隠す道具です」
どうやら、貴方が思う仮面と何ら変わりはないようだ。
149 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/07(土) 22:50:41.47 ID:bMzyVt0To
「よろしければ、落とし主を探すことも出来るかもしれません」
「そんなことができるのですか?」
「はい。私は、『案内』の領域を扱うことができますから」
「領域を扱う?」
「簡潔に説明するのならば、この世界だと『魔法』が近いかもしれません」
「近いということは、魔法とは違うんですね」
「はい。私は悪魔ですので」
「えっ!?」
突然の告白に、貴方は目が点になる。
貴方のイメージにある悪魔の像と、目の前にある時計のイメージがどうしても結びつかない。
「キアという悪魔、ご存知ありませんか?」
貴方は首を振る。
「…どうやら、アスラさんは私の居た世界とも違う住人のようですね。………ところで、落とし主の追跡を致しますか?」
貴方は―――
1、お願いする
2、遠慮して、もう少しキアと話す。
安価↓1
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/07(土) 22:56:21.55 ID:y5gXZcaF0
1
151 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/07(土) 23:03:58.29 ID:bMzyVt0To
選択:1
折角なので、陽が落ちる前に返してあげよう。
そう思った貴方は、キアに案内をお願いした。
「では、案内いたします」
キアに指示された通りに、貴方は歩き続ける。
しかし、奇妙なことに歩けば歩くほど、人通りが少なくなっていく。
そして遂には、周囲に殆ど人の居ない、薄暗い路地に入ろうとしていた。
「……この先はスラム街です。この先に進むことを、私は推奨いたしません。それでも進みますか?」
貴方は―――
1、進む
2、やめておく
安価↓1
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/07(土) 23:07:39.46 ID:96cI6ApDO
2
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/07(土) 23:08:41.89 ID:XZ4dP150o
2
154 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/07(土) 23:14:38.26 ID:bMzyVt0To
選択:2
貴方は忠告に従い、その先には行かないことにした。
「その落とし主は、どうやらスラムの人間のようですね」
どうやらそうらしい。
しかし、そこで一つの疑問が貴方に浮かぶ。
ファンの言葉では、スラムには金も仕事も無い人が住んでいる、と言った口ぶりだったが、あの少女はあんなにも大量の仮面を買っていた。
あの量の仮面の使い道にも気になるが、それ以上に、そんなお金が何処にあるのだろう?というのも気になってくる。
今にして思えば、あの少女は何か怪しい所が多い。
そんな事を思いながら、貴方は来た道を帰ることにした。
155 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/07(土) 23:17:35.79 ID:bMzyVt0To
日が暮れはじめる。
貴方は、疲れもあるが、それ以上に空腹を感じ始めてきた。
考えてみれば、貴方は今朝から一度も食事をしていないことに気が付いた。
「宿が無いのでしたら、図書館に戻ることを推奨します」
キアもそう言っている。
貴方はこれからどうしようか?
1、図書館に帰る。
2、宿を探す
3、自由安価
安価↓1
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/07(土) 23:20:36.83 ID:WT74gTvs0
心惹かれる飯屋を探す
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/07(土) 23:22:15.60 ID:y5gXZcaF0
1
158 :
◆7m3grp2dM2
[saga]:2018/07/07(土) 23:23:23.90 ID:bMzyVt0To
選択:3
気が付いてしまった以上、どうしても気になって仕方が無くなる。
貴方は、何をするよりもまず、この空腹をどうにかしようと飯屋を探すことにした。
コンマ判定
1−3 酒屋
4−6 民家
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