【安価】異世界に来たので、折角だから何かする【オリジナル】

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1 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/04(水) 22:31:42.01 ID:vif28EoIo

あなたはここで旅をしてもいいし、一つの町に定住してもいい。

特別な力を持っているかもしれないし、何も持っていないかもしれない。

多くの人と関わる中で生涯の友と出会えるかもしれないし、宿命の敵を見つけるかもしれない。

正しき者として振る舞ってもいいし、悪しきに手を染めてもいい。

これは、『目的』を見つける物語。





オリジナルの異世界的な世界観で、ゲームブック風なTRPGっぽい奴で遊ぼうぜという趣旨のスレです。
人が居らっしゃれば早速始めます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1530711101
2 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/04(水) 22:34:30.22 ID:vif28EoIo

書き込み失敗しましたと言われたんですけど大丈夫ですかね…?(久々のスレ立てでめっちゃ不安)
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 22:34:58.56 ID:CsSIPC0T0
大丈夫だ、問題ない
4 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/04(水) 22:36:29.44 ID:vif28EoIo

良かった…!
人が来て下さったので早速始めます!!




『あなた』は?


1、男
2、女

安価↓1
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 22:36:47.42 ID:CsSIPC0T0
6 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/04(水) 22:42:05.47 ID:vif28EoIo

選択:1、男




貴方は目を覚ます。
そこは、見覚えの無い場所。
少なくとも、人が寝て目を覚ます場所はベッドの上だという確信がある貴方は、自分が木々が生い茂る場所に寝転がっている自分に違和感を覚えます。

そこであなたは、昨日までの状況を思い出そうとしました。



貴方は―――


コンマ判定

00〜20 全く思い出せない
21〜50 名前くらいは思い出せる
51〜90 前日の事まで明確に思い出せる
91〜99 全てを理解した

直下コンマ
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 22:43:08.13 ID:NQkxZsU80
ほい
8 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/04(水) 22:55:20.62 ID:vif28EoIo

コンマ判定:13


自分の事を思い出そうとして、貴方はハッと気づきます。
『何も思い出せない』ということに。

言葉を理解し、思考を理解し、常識すらもキチンと記憶に備わっているにも拘らず、自身に関する記憶が何も思い出せません。
家族や友人はおろか、自分の名前すらも思い出せないのです。


そんな、あまりに異常な状態に混乱してしまっている貴方の下へ、何かが近づいてきているようです。
草を踏みしめる音が、真っ直ぐ此方へと向かって来ます。

徐々に近づいてくる足音の主は、どうやら一人ではないようで、話し声のようなモノが聞こえてきます。

「ねえナキ、さっきの妙な光って、こっちからだったよね?」

「そのようなだな」

「今まで見たことも無かったから気になって来てみてるけど、おじいちゃんは何か心当たりある?」

「……いや、まだ分からんな。一応警戒だけはしておけよ」

「はいはーい」

和解快活な女性の声と、しわがれた威圧感のある老人の声だ。

その二人組は、ここに貴方が居るということに確信をもって近づいてきているのだろうと、そう察せられます。



貴方は――


1、何もしない
2、隠れる
3、自分から近付く

安価↓
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 22:58:03.87 ID:zSWhZnSR0
3
10 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/04(水) 23:10:35.03 ID:vif28EoIo

選択:3、自分から近付いていく


近づいてくる二人組から悪意や敵意のようなモノを感じなかった貴方は、自分から二人組に近づくことにしました。
状況も自分の事も分からない以上、情報が少しでも欲しいと思っての行動でした。

軽く体の汚れを払い、立ち上がって声のする方に歩きます。

「…ッ!こっちに来る!」

「いつでも剣を抜く準備はしておけ…!」

突然動き出してしまったことにより、どうやら警戒をさせてしまったらしい。
その誤解を解くためにも、貴方は2人の前に慌てて姿を見せました。

両手をあげて二人の前に姿を現した貴方に、目の前に居た人物は目を丸くさせ驚いています。
しかし、驚いたのは貴方も同じでした。

なんと、二人組だと思っていたはずの二つの声の場所には一人の若い女性が立っているだけでした。
黒く長い髪をポニーテールに結っているその女性は、軽装の鎧のようなモノを着こみ、その背には赤いマントを携えています。
いわば、ファンタジー世界の女騎士のような容貌の女性でした。

しかし、一つ大きな違和感をあげるとすれば、その女性は首に『白い蛇』を巻きつかせていたのです。

11 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/04(水) 23:20:28.70 ID:vif28EoIo

そして、更に驚いたことが起こります。

「ぷはぁ……な〜んだ、ただの人間じゃん。迷子か悪戯かな?」

「主よ、そう簡単に警戒を解くな」

「大丈夫だってナキ。多分この人はそんな悪い人じゃないよ」

さも当然のように白い蛇と女性が会話をしているのです。
どうやらこの場所は、自分の常識とは大きく外れたところにある。そんな確信を得ました。

女性は腰に提げた剣から手を離し、両手を広げ友好的に話しかけてきます。


「ええ〜っと、一先ず事情聴取しないとね。私は見れば分かるとーり『図書館騎士』よ。よって、不審人物を取り調べる義務があります」

「私の質問には一切の虚偽も許されてません。貴方が嘘を言った瞬間、厳粛なる『罰』が与えられることになるでしょう」

「我々は『正直者』を善しとします。まあ、この国の人なら知ってるだろうけどね」

「取り敢えず、住所と氏名。仕事を教えてもらえる?」


何やら聞き慣れない単語が混ざっていたが、相手は剣を持っている以上あまり下手な行動はとるべきじゃない。貴方はそう判断し、素直に答えることにしました。



選択

1、俺は……
2、僕は……
3、私は……

安価↓1
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 23:21:28.95 ID:NQkxZsU80
3
珍しく
13 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/04(水) 23:30:58.81 ID:vif28EoIo

選択:3、私は……



「私は………その、自分が何者なのかを説明できないのです」

「はい?」

「えっと…私自身混乱していて、上手く言えないのですが……記憶喪失と言えば伝わるでしょうか?」

「…………つまり、自分が誰か分からないから質問に答えられないって事?」

「はい」

「……それが、『図書館騎士』である私の質問への答えなの?」

「…はい」

貴方は、思わず生唾を飲み込みます。
まだ年若い目の前の少女が放つ威圧感に、一気に血の気が引いていく感覚が分かります。
14 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/04(水) 23:43:27.73 ID:vif28EoIo

暫くの沈黙の後

「ふーむ、困ったさんだねぇ…これは。ねえねえナキ、こういう場合ってどういう処遇が正解なんだっけ?」

「ふむ、頭でも打ったのなら病院にでも連れて行くか?」

「なるほど。ねえ貴方、怪我とかはしてない?頭が痛むとか、頭から血を流してるとか、実は頭がおかしいとか」

その質問に、貴方は首を振ります。
頭がおかしくないといえば全くそうではないという自信はなかったが、少なくとも怪我はしてない。
あんな場所で無防備に寝ていた割に、何も外傷は負っていません。

「だってさ、ナキ」

「だってさ…ではない。一々ワシに振らずに自分で考えてみればよいではないか」

「う〜ん……どうしよっか?町でも歩かせたら何か思い出すかな?いっそ王様に見せに行く?あの謎の光の事も報告しとくべきだろうし」

「或いは『司書殿』に話を聞いてみてもいいやもしれんな」

「こういう事例初めてだからな〜…なにしていいか全然分かんないや……」


二人(一人と一匹?)は貴方の処遇の事でうんうんと頭を悩ませている。
どうやら貴方が記憶喪失だということは信じて貰えたらしく、貴方は胸を撫で下ろす。


「ねえ貴方、貴方は何か記憶の手掛かりになりそうなことある?」


その質問に貴方は……

1、街に行ってみたい
2、王様とは誰か?
3、『司書殿』とは?
4、その蛇は…?
5、自由安価

安価↓1
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 23:43:55.85 ID:DlBBfZPd0
3
16 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/04(水) 23:56:23.02 ID:vif28EoIo

選択:3、『司書殿』とは?


貴方は、二人の会話の中で気になったことを聞いてみた。

「とは?って………司書様は司書様だよ?私のような『図書館騎士』が守ってる『図書館』の管理人さん」

女性から何故知らないんだと不思議そうな顔で、そう説明される。
貴方にも、確かに『司書』という仕事については何となくの知識がある。図書館の管理人というのもイメージ通りだ。
しかし、どうにも貴方のイメージと女性の説明では、大きくイメージがかけ離れているような気がしてならなかった。

貴方はもう一つどうしても気になっていたことを問いただした。

「あの、先程から気になっていたのですが『図書館騎士』とは何なのでしょうか?」

「ええっ!?図書館騎士も知らないの!?知らないのは自分の事だけじゃなくて、この世界の常識も全然知らないの!?」

「『図書館騎士』とは、それ程一般的なご職業なのでしょうか?」

「い、一般的っていうか……知らないなんて……余程俗世からかけ離れた場所で生活してたのかな?」

まるで未知の生物を見るかのような目で、女性は貴方を見ている。
どうやら、この世界では『図書館騎士』はそれほどまでに高名な職業らしい。
改めてあなたの常識と重ねてみても、全くの異国…いや異世界であると言っていいと、貴方は確信する。


コンマ一桁判定
5以上で………

直下コンマ
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 23:57:15.57 ID:koXUhdzDO
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 23:59:24.96 ID:xM3aBo4X0
ジルオールみたいだな期待
st
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 00:03:01.35 ID:MCDiRX0tO
蘭子「混沌電波第161幕!(ちゃおラジ第161幕)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1522060111/
蘭子「混沌電波第162幕!(ちゃおラジ第162回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1522664288/
蘭子「混沌電波第163幕!(ちゃおラジ第163回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1523269257/
蘭子「混沌電波第164幕!(ちゃおラジ第164回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1523873642/
蘭子「混沌電波第165幕!(ちゃおラジ165回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1524480376/
蘭子「混沌電波第166幕!(ちゃおラジ第166回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1525058301/
蘭子「混沌電波第167幕!(ちゃおラジ第167回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1525687791/
蘭子「混沌電波第168幕!(ちゃおラジ第168回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526292766/
蘭子「混沌電波第169幕!(ちゃおラジ第169回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526897877/
蘭子「混沌電波第170幕!(ちゃおラジ第170回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527503737/
蘭子「混沌電波第171幕!(ちゃおラジ171回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1528107596/
蘭子「混沌電波第172幕!(ちゃおラジ第172回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1528712430/
蘭子「混沌電波第173幕!(ちゃおラジ第173回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1529353171/
蘭子「混沌電波第174幕!(ちゃおラジ第174回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1529922839/
蘭子「混沌電波第175幕!(ちゃおラジ第175回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1530530280/
20 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/05(木) 00:13:49.64 ID:/axQZUF/o

コンマ判定:7 成功


「ふむ、分かったぞ主様よ」

「え?今ので何か分かったの?」

二人は貴方に背を向け、何かを話し始める。
どうやら貴方には聞かせたくないらしく、ぼんやりとした言葉しか貴方には聞き取れない。

「ああ。彼奴は恐らく『―――』から――だろう」

「…!成程ね。それなら諸々説明がつきそうだけど、―――――――じゃない?」

何とか聞き取れた会話の内容は、こんな感じのモノだった。




二人だけで会話をしている間、手持無沙汰になった貴方は、自分の正体の手掛かりはないかと自分の体を弄ってみる。
すると――――


所持品安価(一つだけ、かつ懐などに入っていて不自然ではないもの)
安価↓1
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 00:14:19.90 ID:YHy3wKWhO
サイコロ
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 00:20:28.74 ID:cOgSgAm+O
博徒かな?
23 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/05(木) 00:40:43.81 ID:/axQZUF/o
※つい最近嘘喰いを読んだ私になんとタイムリーな代物

選択:サイコロ


財布でもあれば、身分証が入っていないだろうかと貴方は自分の懐を探っていると、何か堅いものが手に触れたことに気付きます。
手の平で容易に包み込める程度の大きさのそれを握り、何かを確認してみると、それは『サイコロ』でした。
それも一般的によく見る6面ダイスではなく、0から9の数字が描かれている『十面ダイス』と呼ばれるもの。

何故こんなものを持っているんだろう?

思い出そうと首を捻っていたところで、話し合いを終えたのか、二人が貴方に再び話しかけてきます。


「あーっと取り敢えず、今から私たちは司書様に会いに行くことにしたから。ついて来ること、いいね?」

特に拒否する理由もない貴方は、頭を縦に振ります。

「それとは別に、ついでに町を案内してあげるから、思い出したことがあったり気になったことがあれば教えなさい」

再び貴方は承諾の意思を見せます。
それを見て満足げに女性は頷くと、マントを翻しそのマントに描かれた紋章のようなモノを見せてきました。

「まだ名乗ってなかったわね。私は『リメロン・アスバール』図書館守護の命を聖下より賜りし図書館騎士よ。それでこっちが…」

「ワシは『ナキ』。まあ、主様の付属品とでも思っておけ。ワシから汝らへ干渉することはそうない。そういう『契約』故な」

「とまあ、分からないことばっかりで混乱してるかもしれないけど、一先ず私にドーンと任せなさい!この生命の樹のマントに誓って、貴方を助けてあげるわ」

24 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/05(木) 01:04:06.46 ID:/axQZUF/o

貴方は、言われるがままにリメロンと名乗る女性について歩く。
その間に、この国の事を軽く教えてもらった。

世界最大の魔法国家『ルーラー』それがこの国の名前だという。
魔法国家という名前の通り、魔法によって国を大きく発展させてきたのだという。
貴方が倒れていたのはリメロンの屋敷のすぐ近くの森林。見たことも無い謎の光の調査に森に足を踏み入れた先で、光の発生源付近に貴方が居たのだと言う。

貴方は、リメロンの話の節々から『図書館』という場所は、自分の知っているような大衆に解放された場所ではなく、ごく一部の知識層のみが利用する重要な施設であることを察することができた。
それと同時に、『本』という物が重要な意味を持つ資源であるらしいということも感じられた。

そして今練り歩いている町は、国家最大級の大都市らしく、人通りも多く市場も活気づいている。

初めてリメロン以外の人や町の姿を見て、貴方は特に―――


1、行きかう人々の様子が目に止まった
2、一際大きな大樹に目がいった
3、市場の商品に目が奪われた

安価↓1
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 01:04:43.11 ID:+1mkrg320
2
26 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/05(木) 01:15:18.09 ID:/axQZUF/o

選択:2


街のどこからでも姿が見える、あまりにも巨大な大樹に、どうしても目がいってしまう。
気になり、貴方はリメロンにアレは何かと聞いてみた。

「ああアレ?あの大樹は今私たちが目指している場所。図書館ね」

貴方は驚き、目を丸くする。
まさかあれが建造物であるとも、図書館であるとも想像していなかった。

「ほら、私のマントにも描かれてるでしょ?『生命の樹』って言ってね、あの場所には国中の叡智が集まってるの」

「そんな大切な場所の守護を任されたのが、この私図書館騎士ってわけ」

ドヤ顔で、リメロンはそう説明している。
その流れで、もう一つ貴方は気になったことを聞いてみる。


会話安価↓1
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 01:17:28.25 ID:bhgPreeDO
一緒にいる蛇について
28 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/05(木) 01:27:17.32 ID:/axQZUF/o

選択:一緒にいる蛇について


やはり、一度自己紹介をされただけではどうしても納得しきれない。
百歩譲って蛇を飼うのが一般的だとして、それを首に巻いて連れ歩いていても、周りから一切奇異の目を向けられていないのはやはりおかしい。
そして何より、やはり喋る蛇というのは貴方の常識から大きくかけ離れ過ぎている。
こうして町を歩いてみても、他に喋る蛇なんて見かけないのであれば、貴方が気になることも仕方ないだろう。

改めて、その蛇は何なのかとリメロンに訊いてみる。

「え?紹介したでしょ?ナキだよ。ナキおじいちゃん」

「おじいちゃん、というのはリメロンさんの祖父ということなんでしょうか?」

「いやいやいや!私はどう見ても人間じゃん!」

「ふふっ…ワシを主様の祖父と勘違いされるのは初めてだな。奇天烈なこと考えるのだな」

「では、どういう関係なのでしょうか?」

「ん〜……まあそこらへん含めて司書様に説明してもらうつもりだから、直ぐに分かるよ」

「噛み砕いていうのなら、ワシは主様の仕事道具だな。これが一番語弊が無い」

図書館騎士とは、どうやら蛇を扱う仕事らしい。
改めて、この世界の謎は深まるばかりだ。
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 01:35:05.55 ID:mAgMZiu50
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