亜里沙「ラブライブ」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/09(月) 22:14:17.61 ID:rvvnzEnZ0
雪穂「って言う感じで。音ノ木坂のアイドル研究部としては同じ部員だったけど別々のグループで活動する事になったんだ」

鳥居「ふ〜ん。別に6人で活動すれば良いのにと思いますけどね。よく分かりませんけど」

亜里沙「ふふっ。まあ昔の話はいっか」

雪穂「そうだね。確実にランキング上位に組み込めるように当面は体力作りと既存のダンスの練習、そして新曲の作成だね」

亜里沙「うん。よ〜し。頑張るぞ〜」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/09(月) 22:16:53.17 ID:rvvnzEnZ0
理事長室

コンコン

理事長「どうぞ」

「失礼します」

理事長「あら?久しぶりね。卒業して以来だから…三年ぶり?」

「はい…。ご無沙汰してます。来週からまたお世話になります」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/09(月) 22:26:52.75 ID:rvvnzEnZ0
数日後

雪穂「よしっ!こんな感じで良いのかな?」

亜里沙「うん。完璧だよ」

藤城「だから〜…踊るんだからね?分かってる?舞踏会じゃないんだよ?」

鳥居「そんなのは分かってるわよ」

藤城「だったらこんなデザインにならないよね?」

九条「あの…やっぱり私はもうちょっとファンの皆さんも一緒に歌って踊れる事を前提とした曲調が良いと思うんですけど」

相川「いえ。圧倒的なパフォーマンスを披露する事こそ大切かと」

九条「ですけど…」

亜里沙「皆んないい感じだね?」

雪穂「そうかな…?全然纏まってない様な気がするけど…」

亜里沙「そんな事ないよ。こうやってお互いに研鑽して良い曲は出来るんだよ」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/09(月) 23:44:16.61 ID:2ZoPos33O
教育実習かな?
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 01:32:04.74 ID:AKPtQCT80
誰だろう
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/10(火) 07:42:40.58 ID:hJ2XHbZuO
雪穂「さあ、曲作りも大切だけど練習しに行こう。身体が鈍っちゃうよ」

鳥居「ふっ、私は練習などしなくても余裕ですけどね」

亜里沙「真姫さんを見返すんでしょ?そんなんじ無理だよ?」

鳥居「わ、分かってます」

藤城「どうだかね」

九条「真姫さんが悪者みたいになっちゃってるね」

亜里沙「よしっ!じゃあ、屋上に行こうか!」

雪穂「そうだね」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/10(火) 21:57:23.13 ID:1OxtSTa+0
カァー カァー

雪穂「ワンツースリーフォー ワンツースリーフォー。はい、終了〜」

亜里沙「ふぅ…」

鳥居「はあ…はあ…はあ…」

九条「やっぱり凄いですね。キレが全然違う」

鳥居「あっ、当たり前でしょ。はあ…はあ…あなた達とはレベルが違うの」

藤城「これで体力があればな〜」

雪穂「まあ、なんとなく課題も見えてきたね」

鳥居「くっ…あ、あなた達レベルなど直ぐに追いついてみせるわ」

亜里沙「お〜凄い向上心」

鳥居「って言うか…相川!なんであなたは全然余裕そうなのよ?」

相川「私ですか?私は日々鍛錬していますから」

藤城「おおっ!これは頼もしい!」

相川「まあ…私の仕事は体力勝負なので」

亜里沙「へ〜侍女って大変なんだ」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 02:27:06.79 ID:iqfUY2Ct0
海未式合宿メニューの出番か
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 02:41:39.07 ID:tApDjrgl0
相川「侍女たから大変なのではありません。歩美様の侍女だなら大変なんです」

藤城「へ〜なるほど」

鳥居「どういう事よ!」

雪穂「また…賑やかになって来たね」

亜里沙「うん!」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 02:43:01.26 ID:tApDjrgl0
第3話
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 02:52:11.61 ID:tApDjrgl0
キーンコーンカーンコーン

藤城「ふぁ〜」

九条「こらっ。女の子がそんな大口開けて」

藤城「ん〜朝から練習張り切り過ぎたからなぁ」

九条「これで日中ダウンしてたら元も子もないね…」

藤城「そんな事はないよ」

ガラガラ

教師「はい、皆んなおはよ〜」

藤城「ん…ちょっと少しの間目を瞑ってるから何かあったら教えて?」

九条「ちょっと…目を瞑るって…寝ないでよ」

教師「え〜今日からウチのクラスに教育実習生が来てます。それじゃあ、紹介するので…どうぞ」

57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 02:58:46.52 ID:tApDjrgl0
ガラガラ

絵里「これから一ヶ月間お世話になります。絢瀬絵里です」

九条「え?…ちょっ…悠弓ちゃん…」

藤城「ん…何?何かあった?」

九条「あれ…」

藤城「へ?あっ!?」

絵里「数年前、私も音ノ木坂学院に通っていました。皆さんの少し先輩になります。どうぞよろしくお願いします」

九条「知ってた?」

藤城「いや…聞いてない」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 03:03:27.47 ID:tApDjrgl0
キーンコーンカーンコーン

藤城「ちょっと!亜里沙先輩!どういう事ですか?」

九条「そうですよ。先に言っといて下さい。びっくりしました」

雪穂「本当だよ。私も全校集会で絵里さんが出て来てビックリしたよ」

亜里沙「そんな事言われても…。私も知らなかったよ」

藤城「え?そうなの?」

雪穂「絵里さん何も言ってなかったの?」

亜里沙「うん。教職を目指すとは聞いてたけど…。お姉ちゃんは何を考えてるんだろう」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 10:32:07.25 ID:2XemLEYio
絢瀬先生きたーーー!!
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 20:50:51.60 ID:tApDjrgl0
雪穂「あ〜…でも一つ謎が解けたよ」

亜里沙「謎?」

雪穂「うちのお姉ちゃんも将来先生になるって言い出したから…そうか…絵里さんの影響だったのか…」

亜里沙「えっ!?穂乃果さんも?」

雪穂「うん。ビックリだよね…」

ガチャ

鳥居「どういう事ですか!!!?」

亜里沙「あっ!?鳥居さん…何かな?」

鳥居「あなたのお姉さんの話です」

藤城「もうそのくだりやったよ」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 21:04:54.00 ID:tApDjrgl0
絢瀬家

亜里沙「お姉ちゃん!どういう事!?」

絵里「あら〜何の事?」

亜里沙「何の事って一つしかないでしょ。お姉ちゃんが教育実習で来るなんて私聞いてない」

絵里「だって言ってないもの。びっくりした?」

亜里沙「したよ。なんで言わないの?」

絵里「だから…びっくりさせようと思って…」

亜里沙「もう!そう言うのいいよ。大事な事なんだからちゃんと教えといてよ」

絵里「ごめんごめん。悪かったわ。まあ、私は二年生の担当だから亜里沙とは直接関わり合いになる事はないと思うけど」

亜里沙「お姉ちゃんの担当のクラスに九条聖来って娘と藤城悠弓って娘がいたでしょ?」

絵里「う〜ん…」

亜里沙「いるの!あの娘達アイドル研究部の部員だから。一度会ってるはずだけど…忘れた?」

絵里「あ〜覚えてわよ。忘れる訳ないじゃない。今日はほら?顔合わせ程度で終わっちゃったから。へ〜そうなの。アイドル研究部のね〜」

亜里沙「そうなの。だから変な事しなにでね?」

絵里「しないわよ。亜里沙はお姉ちゃんの事なんだと思ってるの?」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 21:41:04.94 ID:3s6hCBnIO
むしろ変なことされそうな…ゴクリ
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 22:07:41.54 ID:tApDjrgl0
翌日

キーンコーンカーンコーン

絵里「はい。じゃあ、今日はここまで…ですよね?」

教師「はい」

絵里「えっと…じゃあ…日直の方。お願いします」

生徒「起立!礼!」

絵里「ふう。緊張したぁ」

藤城「絢瀬先生」

絵里「ん?あら!」

九条「ご無沙汰してます。アイドル研究部の九条と藤城です。亜里沙さんにはいつもお世話になってます」

絵里「ふふっ、こちらこそ。妹がお世話になってます」

藤城「絵里さん…じゃないよね。絵里先生忙しそうだったからなかなか声掛けられなくて」

絵里「そう見えた?そっか…まだ慣れなくてね」

藤城「先生は放課後は忙しいの?もし時間があったら部室に来てよ!懐かしいでしょ?」

絵里「う〜ん。まあ…色々やる事はあるけど。そうね、タイミングを見て行かせて貰うわ」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 22:14:07.22 ID:tApDjrgl0
部室

藤城「という事で絵里さん来てくれるって言ってたよ?」

亜里沙「そうなの?」

藤城「うん」

亜里沙「お姉ちゃんの授業どうだった?」

九条「すっごい分かりやすかったですよ。緊張してるって言ってましたけど全然そんな事なかったです」

藤城「ね〜?本当の先生みたいだったよ」

亜里沙「ふ〜ん。そうなんだ」

雪穂「流石絵里さんだね」



65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 22:39:00.46 ID:tApDjrgl0
コンコン

藤城「ん?は〜い」

ガチャ

絵里「失礼するわね」

雪穂「あっ!絵里さん」

亜里沙「お姉ちゃん」

絵里「雪穂ちゃん久しぶり。懐かしいわね〜この部室も。にこの私物がないと広く感じるわ」

雪穂「何年振りですか?来るの」

絵里「え〜…最後に来たのいつだったかしら?花陽達が卒業する時に一回来たけど…部室には入らなかったのよね。だから…あれだ!ことりがあっちに行くって時に皆んなで顔を出して以来だわ!」

雪穂「じゃあ、二、三年ぶりくらいですかね」

絵里「そうなるわね〜。部員はこれで全員なの?今年も結構入ったって言ってなかったっけ?」

亜里沙「今年入った一年生は皆んな辞めちゃったの。お姉ちゃんにも話したと思うけど」

絵里「あれ?そうだったっけ?」

亜里沙「も〜人の話聞いてないんだから」

絵里「まあ…結構体育会系だしね。実際に入ってビックリする子もいるかもしれないわね。じゃあ、今は四人?」

九条「後二人居るんですけど」

雪穂「あの二人は生徒会の仕事もあるからね。だいたい遅れて来るですよ」

絵里「へ〜生徒会やってる子なの?親近感湧くわね。でも、さっき生徒会室に行った時誰も居なかったけど」

亜里沙「行ったんだ…」

絵里「まあね。それこそ生徒会室なんて何年振り出し。っとそろそろ行かなくちゃ」

藤城「え?もう行っちゃうの?」

絵里「ええ。やらなきゃいけない事もあるから」

藤城「そうですか」

絵里「えぇ。また来るわ。亜里沙…」

亜里沙「ん?何?」

絵里「頑張って。応援してる」

亜里沙「うん…。ありがと」

絵里「じゃあ、お邪魔したわね」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 22:58:29.20 ID:tApDjrgl0
バタン

亜里沙「お姉ちゃん…」

雪穂「まあ…色々あったからね。絵里さんも心配してたのかな」

亜里沙「うん」

ガチャ

鳥居「お疲れ様」

相川「遅れてしまい申し訳ありません」

亜里沙「大丈夫だよ」

藤城「今ちょうど亜里沙先輩のお姉さんが来てたんだよ」

鳥居「へ〜そうなの」

亜里沙「うん」

相川「亜里沙さんのお姉様の資料は大変読みやすくまとまっていて助かっています…とお礼を言いたかったのですが。一足遅かったですね」

亜里沙「うん。本当ちょうどさっき出て行ったんだよ」

鳥居「それで?」

亜里沙「え?」

鳥居「μ'sの絢瀬絵里が部室に来たのでしょう?」

亜里沙「うん。そうだけど?」

鳥居「せっかく教育実習で来て居るんですからもちろん練習を見てもらう様頼んだのでしょう?その為に部室に来たのでは?」

亜里沙「頼んでないよ?」

67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 23:12:45.30 ID:tApDjrgl0
鳥居「はあ?何故?あなた達バカなの?せっかくラブライブ優勝経験者が二ヶ月もいるのに。こんなチャンスを無駄にするなんて」

亜里沙「お姉ちゃんにコーチして貰うって事?」

雪穂「その発想はなかったなぁ。海未ちゃんや真姫さんに作詞作曲のやり方とかは教わったりしたけど…」

鳥居「そうよ。本気で優勝したいなら使えるものは使わなくちゃ」

藤城「うわ〜嫌な言い方。まさにお嬢様って感じ…」

九条「うん…」

亜里沙「でも、確かに鳥居さんの言う事も一理あるかもしれない」

鳥居「そうでしょう?」

亜里沙「ちょっと今日、家出お姉ちゃんにあたってみるよ」

雪穂「いや、お願いするならちゃんと皆んなでお願いしに行こう。部員全員で」

藤城「そうだね。私もその方がいいと思もう」

亜里沙「じゃあ…明日?」

雪穂「うん。そうだね」



68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 23:40:06.02 ID:EmVbjHahO
言い方悪いなw金髪生徒会長同士ライバル意識あるのだろうか
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 01:16:50.74 ID:2v0yR9h00
エリチカ家出する!
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 06:12:37.03 ID:BYPEpTmbO
これだから生徒会長は
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 13:13:24.09 ID:EvQhmo1XO
家出お姉ちゃんをまずは探してあげないとね
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 21:19:06.04 ID:a3Vu0czF0
翌日

ガチャ

鳥居「ごきげんよう」

相川「お疲れ様です」

藤城「あっ!キタキタ」

九条「全員揃いましたね」

雪穂「それじゃあ絵里さんにお願いしに行こうか?」

亜里沙「うん。お姉ちゃんどこに居るかな?」

雪穂「取り敢えず職員室じゃない?」

73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 21:30:21.32 ID:a3Vu0czF0
職員室

亜里沙「え〜お姉ちゃん居ないんですか?」

教師「なんか生徒に呼ばれて出て行ったぞ?」

亜里沙「…お姉ちゃんって本当にタイミング悪いなぁ」

雪穂「絵里さんって人気ありそうだもんね〜」

教師「お〜そうそう。生徒に凄い人気だぞ。授業もしっかり行えてるし。実習日誌も読みやすいし。流石は絢瀬だなぁ」

亜里沙「えへへ〜ありがとうございます」

雪穂「いや…亜里沙の事じゃなくて絵里さんの事だよ」

亜里沙「分かってるよ。冗談だって」

教師「多分、2年A組に行ったと思うよ。行ってみな」

亜里沙「はい。ありがとうございます」

雪穂「よしっ!行ってみよう!」

亜里沙「うん」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 21:37:48.72 ID:a3Vu0czF0
2年A組

ガラガラ

藤城「絢瀬先生いる?」

生徒「悠弓ちゃん?どうしたの?」

藤城「あ〜絢瀬先生を探してるんだ」

亜里沙「このクラスに居るって聞いたんだけど…来てない?」

生徒「さっきまでは居たんだですけど」

生徒「バスケ部の子に連れてかれちゃったよ」

亜里沙「バスケ部の子に?」

生徒「うん。昼休みにクラスの何人かでバスケしたんだけど凄く上手くて」

九条「あ〜そう言えばやってたね」

雪穂「絵里さんって運動神経抜群だもんね」

亜里沙「そっか〜。バスケにねぇ」



75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 21:41:21.33 ID:a3Vu0czF0
生徒「はい」

亜里沙「分かった。バスケ部に行ってみるよ。ありがとう」

生徒「いえ…」

亜里沙「所で…お姉ちゃんと何してたの?」

生徒「色々質問してたんです」

亜里沙「質問?」

生徒「はい。も〜絵里ちゃんって面白くて可愛くてサイコーです。ね?」

生徒「うん」

亜里沙「絵里ちゃん…」

鳥居「あなたのお姉さん本当人気あるのね」

亜里沙「そうだね」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 21:52:26.23 ID:a3Vu0czF0
体育館

バスケ部員「絢瀬先生?うん。さっきまで居たよ?二年生の子が連れてきたみたいだけど」

亜里沙「え?もう居ないの?」

バスケ部員「うん。図書委員の子に呼ばれていったよ?」

雪穂「え?また?」

亜里沙「そっかぁ」

鳥居「あなたのお姉さんジッとしていられないの?」

亜里沙「あはは…面目無いです」

バスケ部員「それにしても亜里沙のお姉さん凄いね!バスケ未経験者なんでしょ?」

亜里沙「うん。そのはず…」

バスケ部員「だよね?でも初心者とは思えないよ。うちの部員に欲しいくらい」

亜里沙「え〜そうかなぁ」

鳥居「なんで貴方が照れてるのよ?」

藤城「そりゃあ、姉がこんなに褒められてれば妹としては嬉しいでしょ。ねえ?」

九条「そうだね。羨ましいよね」

雪穂「絵里さんってやっぱり凄いんだね」


77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 22:01:24.93 ID:a3Vu0czF0
図書室

亜里沙「お姉ちゃん居る?」

図書委員「しぃー。ここは図書室ですよ?」

亜里沙「あっ、そうか。ごめんなさい」

鳥居「絢瀬先生が来なかったかしら?教育実習生の…」

図書委員「あ〜さっきまで居ましたよ」

亜里沙「また!?」

鳥居「あなた嫌われてるんじゃないの?お姉さんに」

亜里沙「姉妹仲良好だよ」

雪穂「むしろ亜里沙を溺愛してる感じだよね?絵里さんって…」

亜里沙「そんな事はないけど」

図書委員「はい。本を借りてそのまま出て行きました」

亜里沙「本を?」

図書委員「絢瀬先生優しいんです。私が好きな作家の話をしたら是非読んでみたいって言ってくれて。わざわざ借りていってくれたんです」

亜里沙「そうなんだ」

図書委員「はい。この後職員室に戻るって言ってましたけど?」

亜里沙「結局?」

雪穂「振り出しに戻る…か」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 22:17:29.78 ID:a3Vu0czF0
職員室

亜里沙「…で?お姉ちゃん帰っちゃったんですか?」

教師「おう。やる事も終わったみたいだしね」

雪穂「って事は家に帰ったんじゃ?」

亜里沙「あ〜結局そうなるのかぁ」

藤城「え?それじゃあ亜里沙先輩の家に行くの?」

亜里沙「かなぁ」

教師「この後どこか行くって言ってたぞ?」

亜里沙「え?そうなんですか?」

教師「うん」

亜里沙「え〜どこに行ったんだろ」

鳥居「あなたのお姉さん本当忙しい人なのね」

亜里沙「そんな事ないと思うんだけどなぁ」

雪穂「どこに行ったか分からないんじゃ」

九条「また明日ですか?」

鳥居「同じ事の繰り返しにならなければ良いですけどね」

亜里沙「だよね〜」

鳥居「そもそもあなたがお姉さんに一言伝えておけば良かったんじゃないの?」

亜里沙「だって皆んなで言おうって…」

鳥居「それとな〜く皆んなで尋ねる事を伝えるとか出来たでしょう?一緒に住んでるんだから」

亜里沙「それは…そうだけど」

九条「今更亜里沙先輩を責めたってどうにもならないですよ」

藤城「そうだよ。亜里沙先輩のせいにするのはどうかと思うよ」

鳥居「私は本当の事を言っただけです」

藤城「だったら最初に言えば良かったじゃん」

亜里沙「ご、ごめんね。あの…私が悪かったよ」

雪穂「も〜、ここで喧嘩したって仕方ないでしょ?そもそもここ職員室だよ?」

教師「そうだぞ。教師の前で喧嘩するなよ。生徒会長!」

鳥居「うっ…」

79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 22:24:31.10 ID:a3Vu0czF0
教師「他人をせいにばかりしていると成長しないぞ?」

鳥居「…はい」

藤城「言われてやんの〜」

教師「お前もだよ」

藤城「えっ?」

鳥居「わ、悪かったわよ」

藤城「いや…こっちこそ」

鳥居「絢瀬さんも…悪かったわね。ちょっと言い過ぎたかも…」

亜里沙「ううん。私がうっかりしてたよ」

鳥居「そうでしょう?」

亜里沙「え?うん」

九条「鳥居さんって…素直なんですかね…」

雪穂「そうだね…良くも悪くもね…」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 22:33:31.09 ID:a3Vu0czF0
雪穂「さて、結局。どうしようか?」

鳥居「行き先が分からないんじゃ無闇に探しても仕方ないでしょう?明日にしましょう」

亜里沙「そうだね」

相川「一つよろしいでしょうか?」

亜里沙「え?」

鳥居「あら?相川居たの?ずっと喋らないから居ないのかと思ったわ。それで?どうしたの?」

相川「行き先が分からないのであれば電話すれば良いのではないでしょうか?と言うか最初から…」

亜里沙「あっ…確かに…」

鳥居「何でそれを先に言わないのよ」

相川「申し訳ありません。偉そうに振舞っていながらそんな事にも気がつかない歩美様が面白くて…つい」

藤城「えぇ…そんな理由で」

鳥居「あなたは私の侍女なのよね!!!?」

侍女「はい」

九条「そっか。電話すれば良かったんだ」

雪穂「そんな事にも気がつかないとは…」

亜里沙「よしっ!さっそく電話してみよう」


81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 22:53:01.19 ID:a3Vu0czF0
神田明神

絵里「でね…ねえ?聞いてる?」

希「あ〜聞いとる聞いとる。聞いとるよ〜」

絵里「本当に聞いてるの?」

希「もう。しょっちゅうウチん所こないで彼氏の一人でも作ったら?」

絵里「何よそれ?親友がせっかく来てるのに」

希「大学で会ってるやんか」

絵里「なによ。本当に私に彼氏が出来たら焦る癖に」

希「焦らん焦らん。そん時は祝福するから…」

絵里「どうだか。…まさか?あなた?私が教育実習に行ってる間に…」

希「あ〜……大丈夫やって」

絵里「何?その間は?待って…嘘よね?ねえ?変な冗談はやめてよね?そう言う時はちゃんと言うって約束したじゃない」

希「もう。何を一人で焦ってるんや」

絵里「だって…希が変な事言うから」

希「勝手にえりちが勘繰ってるだけやん。そんな事よりも。ほら?」

絵里「え?」

希「来たみたいやん?」

82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 23:26:22.17 ID:a3Vu0czF0
亜里沙「お姉ちゃーーん」

絵里「亜里沙…」

亜里沙「やっと会えたよ。希さん、こんにちは」

希「こんにちは。久しぶりやね。雪穂ちゃんも」

雪穂「こんにちは。希さん」

絵里「何?わざわざ電話までして来て。しかも、アイドル研究部皆んなで来て」

希「え?皆んなアイドル研究部なん?」

亜里沙「あっ!そっか…ずっと神田明神で練習してなかったもんね」

雪穂「お姉ちゃん達や花陽さん達と練習場所がかぶっちゃうからね」

藤城「初めまして!藤城悠弓ですμ'sの頃応援してました!」

九条「初めまして、九条聖来です。私も…ずっと憧れてました!特に…スノハレの時の希さん…凄い憧れます」

希「いやぁ…これは照れるなぁ。ウチ等もそんな事言われる様になったんやね?」

絵里「あら?今日は生徒会長と副会長も居るのね」

鳥居「…どうも」

希「え?生徒会長と副会長も居るの?へ〜凄いなぁ。そうなんやぁ。なんか運命感じるなぁ」

相川「絢瀬絵里さまと東條希さまが残してくれ資料は大変見やすくまとまっていて我々も助かっています」

希「え?そう?あはは…だって、えりち。懐かしいなぁ。生徒会やってた頃」

絵里「そうね〜。よく二人で遅くまで残って仕事したものね」

希「うん。そっかぁ。生徒会長がアイドル研究部にねぇ」

亜里沙「そうなんだ。二人ともダンスも歌も上手くて凄い頼りになるし…」

鳥居「勘違いしないで。私はあなた達の仲間になった覚えはないわ。目的の為に手を組んでるだけよ。アイドル研究部に入ったつもりもないわ」

藤城「まだ言ってるよ…」

相川「私は入部申請しましたけどね」

鳥居「はあ?主人にだまって勝手に?」

相川「はい」




83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 23:31:09.26 ID:a3Vu0czF0
希「あははは。なんや面白く子が揃ってるなぁ。ねえ?」

鳥居「お、面白い…」

絵里「そうね。やっぱりアイドル研究部はこうでなくっちゃ」

亜里沙「いやぁ」

鳥居「くっ…そんな事より!本題に入らなくていいの?」

亜里沙「あっ!そうだったね」

絵里「あっ!そうよね。何か用があって来たんでしょ?」

亜里沙「うん。実はお姉ちゃんにお願いがあるの」

絵里「お願い?」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 23:38:54.54 ID:a3Vu0czF0
亜里沙「そう。お姉ちゃんに私達のコーチをして欲しいの」

絵里「私に?」

雪穂「はい。絵里さんにコーチをして貰えれば…私達まだまだレベルアップ出来るんじゃないかって考えたんです」

藤城「スクールアイドルがメジャーになって他校でもコーチを付けて活動してるチーム多いらしいし…」

九条「絢瀬先生が教育実習に来てくれたのはまさに運命なんです」

亜里沙「お姉ちゃん。私達本気でラブライブで優勝を目指してるの。だから…お願い。私達に力を貸して」

鳥居「私からも…お願いします」

相川「お願い致します」

亜里沙「皆んな…」

六人「お願いします」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 23:54:48.87 ID:a3Vu0czF0
絵里「そう…そういう事」

亜里沙「お願いします」

絵里「あなた達の気持ちは分かったわ。顔を上げて?」

亜里沙「お姉ちゃん…」

絵里「亜里沙…」

亜里沙「うん」

絵里「甘いんじゃないの?」

亜里沙「え?」

雪穂「絵里さん?」

絵里「ラブライブで優勝したいから私にコーチをして欲しいって?甘いわよ」

亜里沙「だ、だって…悔しいけど…まだ私達のレベルじゃ…ラブライブで優勝するには…」

絵里「亜里沙、雪穂ちゃん…あなた達言ったわよね?μ'sを超えるって。それなのに私にコーチを付けてくれって?あの時の言葉は何だったのよ?」

亜里沙「そ、それは…」

鳥居「確かに私達はμ'sを超えるつもりです。けれど、スクールアイドルとして私達には実力が足りてないのも事実。恥を承知で頼んでいます。ラブライブで優勝する為に手段なんて選んでる暇はないんです。お願いします。私達に稽古をつけて下さい」


86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 00:08:19.74 ID:N2jTvDsw0
亜里沙「お願いお姉ちゃん」

絵里「ダメよ。何度お願いされてもダメよ」

亜里沙「そんな…」

絵里「応援はしてる。もちろんあなた達に優勝して欲しい」

亜里沙「だったら」

絵里「またあの頃に戻りたいの?」

亜里沙「え?」

絵里「やっと私達から…μ'sから離れられたんじゃない」

亜里沙「お姉ちゃん…」

九条「…」

藤城「…」

雪穂「亜里沙…。絵里さんの言う通りだよ」

亜里沙「うん。分かったよ。私達の力だけでお姉ちゃん達を超えるよ」

絵里「ええ」

亜里沙「それじゃあ…行くよ」

藤城「あっ、先輩。待って…」

九条「す、すいません。失礼します」

絵里「ええ。雪穂ちゃん。ごめんなさい、厳し事を言ってしまって」

雪穂「いえ、お陰で目が覚めました。ありがとうございます。それじゃあ…」


87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 00:16:08.01 ID:N2jTvDsw0
絵里「…」

希「厳しく突き放すのも…辛いね」

絵里「そうね。でも、そうしなきゃダメなのよ。あの子達は…私が一緒に居る訳にはいかないでしょ?」

希「そうやなぁ」

鳥居「どう言う事なんですか?」

絵里「あなた…まだ居たの?」

鳥居「どうやら私と相川だけが事情を把握してない様なので」

絵里「そっか。あなたは今年入ったばかりだから知らないのね」

鳥居「そういう事です。私にも聞く権利があると思います。仲間ですから…」

絵里「そうね。どこから話せばいいのかしら。私達がラブライブで優勝したのはもちろん知ってるわよね?」

鳥居「はい…」

88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 02:01:50.88 ID:rwMYzSVLo
サマルトリア感あったのに急に賢くなりやがって……
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 03:10:43.72 ID:gSHAWA7c0
賢さに磨きがかかってる
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 23:24:27.78 ID:N2jTvDsw0
第4話
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 23:44:58.46 ID:N2jTvDsw0
私達がラブライブで優勝した事。その事が亜里沙と雪穂ちゃんにとってはプラスなったとは言えなかった。

穂乃果「明日だね!やっとだね!待ちに待ったスクールアイドルのイベント!」

凛「穂乃果ちゃん達と凛達とそして亜里沙ちゃん達が揃うだもんね。楽しみにゃ〜」

雪穂「結局夏は私達が間に合わなくってあまり活動も出来ませんでしたからね」

海未「それは仕方ありませんよ。二人とも作詞も作曲も初心者だったのですから」

ことり「衣装作りも二人でやりながらだしね」

穂乃果「海未ちゃんは昔からポエムを書き溜めてたからね〜」

海未「そ、それは触れないでと言ったでしょう」

亜里沙「明日のイベントでアピール出来ればランキングも上がるかもしれないね」

花陽「そうだよ。明日のイベントは大勢の前で披露するいい機会だし自分の実力を図るにも絶好の舞台だよ」

亜里沙「はい!」

真姫「花陽も部長っぽくなって来たわね」

凛「ぽいじゃなくて部長だにゃ〜」

真姫「どうして凛が怒るのよ」

亜里沙「雪穂!明日頑張ろうね」

雪穂「うん」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 23:53:58.43 ID:N2jTvDsw0
鳥居「本番で失敗したんですか?」

絵里「いいえ。初めての大舞台でむしろ良くやった方よ」

鳥居「じゃあ、一体何の話をしてるのですか?」

希「最初に言ったやろ?ウチ等がラブライブで優勝した事が亜里沙ちゃん達にとってはプラスにならなかったって」

絵里「確かに亜里沙達は良くやったわ。けどね世間はそうは見なかったの」

鳥居「どういう事?」

希「μ'sの絢瀬絵里と高坂穂乃果の妹。前回のラブライブ優勝校のスクールアイドル。それが夏の大会には出場せず満を辞しての登場。分かるやろ?」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 23:58:12.92 ID:N2jTvDsw0
亜里沙「はあ…はあ…」

雪穂「はあ…はあ…」

亜里沙「やったね。雪穂…」

雪穂「うん」

司会「以上。音ノ木坂学園でした」

穂乃果「いや〜やりきったね。二人とも」

海未「素晴らしかったですよ」

雪穂「本当?」

穂乃果「うん」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/14(土) 00:06:47.81 ID:10yK7FCK0
ワイワイ ガヤガヤ

凛「さ〜帰ろ〜」

穂乃果「そうだねぇ。もうクタクタだよぉ」

亜里沙「…」

穂乃果「ん?どうしたの?」

客「μ'sの妹って言うから期待してみたら…大した事なかったね」

客「あれくらいのレベルなら全国にはうじゃうじゃいるよね」

客「今回のイベントに呼ばれたのも話題性だけなんじゃない?」

客「あ〜ありえる。だいたい音ノ木坂学園から3チーム出場って出来過ぎだよね?」

花陽「あ、あの…気にする事ないよ?」

亜里沙「え?あっ…はい。大丈夫です。そっか。私達もまだまだだね?」

雪穂「うん。そうだね。もっと練習しなくちゃだね」

穂乃果「そうだよ。二人ともその意気だよ」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/14(土) 00:55:02.86 ID:czIkTUT5O
色眼鏡でみやがってよぉ……
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/14(土) 01:43:23.63 ID:Rc9wOV/Zo
かなり傷ついてそう…
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/14(土) 01:56:44.88 ID:zoEkXKVA0
亜里沙は楽観してるだろうけど雪穂は抱え込みそう
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/14(土) 19:57:20.83 ID:8DJBy0yiO
絵里「最初はあの子達も世間の評価なんて気にしないで頑張ってたんだけど…」

希「亜里沙ちゃん達が新曲を発表する度に、ライブを行う度に否定的な声が目立つ様になっていったんよ」

鳥居「…」

絵里「心の無い事も沢山言われた。私の知らない所でも辛い思いをしてたと思う。部屋に閉じこもって泣いてる時もあったわ」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/14(土) 20:14:28.52 ID:8DJBy0yiO
亜里沙「もう…スクールアイドルやめたい」

雪穂「そんな…ここまで頑張って来たのに。やめるなんて言わないでよ」

亜里沙「そうだよ。頑張って来たよ。けど…頑張ってもダメだもん。所詮は七光りだって。期待はずれだって言われてるのも知ってる。μ'sの足元にも及ばないって…」

雪穂「世間の声なんて気にしないでいいよ」

亜里沙「もう無理。もう…辛いの…」

雪穂「そんな…それじゃあ、亜里沙が辞めたら私はどうすればいいの?私一人になっちゃうよ」

亜里沙「………ごめん。でも、もう…無理だよ。私はスクールアイドルを嫌いになりたくない。μ'sの事も嫌いになりたくないよ」

雪穂「亜里沙…」

100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/14(土) 20:33:32.25 ID:8DJBy0yiO
絵里「そして、亜里沙は一度スクールアイドルのをやめた」

相川「そんな事が…」

鳥居「…」

絵里「そう。だから…今、ここで私が…μ'sのメンバーだった私が手を差し伸べる訳にはいかないの」

鳥居「そうですか。話してくれてありがとうございます。行くわよ、相川」

相川「これ以上は聞かなくていいのですか?」

鳥居「あの人がどうやって立ち直ったのかまでは興味ないわ。今立っているのだから、それでいいでしょう」

相川「そうですか」

鳥居「さっ、行くわよ」

絵里「応援はしてるわ。陰ながら見守ってる」

鳥居「…心配ご無用。そんな事をして頂かなくても優勝してみせますから」

絵里「そっか…」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/14(土) 20:50:12.80 ID:8DJBy0yiO
鳥居「…」コツン コツン

相川「…」コツン コツン

藤城「あっ!居た!」

九条「どこ行ってたんですか?」

鳥居「別に…」

亜里沙「お姉ちゃん達と話してたの?」

鳥居「…違いますけど」

雪穂「じゃあ、どこ行ってたの?」

鳥居「別にどこだっていいでしょ?」

藤城「人を散々待たせておいて…その言い草…」

相川「実は歩美様が催した様でして」

鳥居「はあ?」

藤城「なんだ…そういう事か」

鳥居「違います!!」

藤城「そんな必死ならなくても」

雪穂「あはは。さて、亜里沙」

亜里沙「うん。あの…鳥居さん、相川さん。実はね、お姉ちゃんがああ言ったのは…前に私が…」

鳥居「悪いけど昔話には興味がないわ。私達がやらなきゃいけないのは前に進む事でしょ?こんな所でウダウダやってるのは時間の無駄なんじゃない?」

亜里沙「…うん。そうだね。よしっ!じゃあ、改めて…ラブライブ優勝しよう!」

雪穂「うん。やってやろう!」

鳥居「当然っ」

102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/14(土) 21:52:23.86 ID:In8AL7GrO
亜里沙がなんとなく達観してる感じに見えてたけどそういう理由か…
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/15(日) 14:27:10.47 ID:ErMRqDomO
鳥居ちゃんのパイセン感
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/16(月) 18:29:07.13 ID:eR4tFmG90
第05話
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/16(月) 18:36:43.59 ID:eR4tFmG90
雪穂「さあ、ライブ本番だと思って集中してー」

亜里沙「ふっ」バッ

藤城「おおっ!」

九条「亜里沙、ダンスのキレの良さが増してきましたね」

藤城「これは私達も負けていられないね」

雪穂「よしっ、ラストスパート!」


???「ふ〜ん。アイドル研究部か…」

106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/16(月) 18:44:57.72 ID:eR4tFmG90
亜里沙「あ〜疲れたぁ」

雪穂「はい、ジュース。いい感じだったね。これならそろそろ新曲の練習に移れるかな」

藤城「おー!新曲!」

九条「新しい曲と言うのも久しぶりですね」

亜里沙「うん。新曲ってなんだかワクワクするね」

鳥居「一ついいかしら?」

亜里沙「何?」

鳥居「センターは誰がやるの?」

亜里沙「センター?」

鳥居「そうよ。センター!普通こういうのってセンターで踊る人とか決まってるでしょ?」

亜里沙「あ〜…」

鳥居「あ〜って…今までなかったの?」

藤城「そう言えばなかったね」

雪穂「ほら?私達ってずっとメンバーの人数が偶数だったから。センターを決めちゃうとなんとなくアンバランスになっちゃう様な気がして。まあ、やりようはいくらでもあるんだろうけどさ」

亜里沙「それに最初は二人だったしね」

鳥居「ふ〜ん。でも、これからはセンターを決めた方がいいんじゃない?その方がフォーメーションも考えやすと思うけど?」

亜里沙「そっか。センターかぁ。そうだね。検討してみようか」

107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/16(月) 21:34:38.37 ID:eR4tFmG90
カァー カァー

藤城「じゃあ、私達はここで」

九条「また明日です」

雪穂「はーい。気をつけてね」

亜里沙「また明日〜」

雪穂「さっ、行こうか」

亜里沙「うん」

雪穂「センターかぁ。どうしようか?」

亜里沙「人数も増えて来たしちょうどいいかもしれないけどね」

雪穂「問題は誰がやるかだよね。やっぱまで亜里沙やりたい?」

亜里沙「う〜ん…センターかぁ」



108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/16(月) 21:47:02.29 ID:eR4tFmG90
「あれ?亜里沙さんと雪穂さん!」

「ホントだ!お〜い!」

雪穂「ん?この声は?」

亜里沙「あっ!こころちゃん!ここあちゃん!」

こころ「お久しぶりです。亜里沙さん、雪穂さん」

ここあ「久しぶりだね!亜里沙さん、雪穂さん」

亜里沙「久しぶりだね〜。二人とも。大きくなったね〜」

ここあ「うん。好き嫌いしないで沢山食べてるもんね!」

亜里沙「そっか〜。偉いね」

雪穂「今日は二人?」

こころ「はい。秘密の特訓をしてたんです」

雪穂「秘密の特訓?」

ここあ「私達も高校生になったらスクールアイドルになるんだ。だから秘密の特訓をしてるの」

雪穂「へ〜そっかぁ。将来有望だ。でも、小学生はもうちょっと早くお家に帰った方がいいんじゃないのかな?」

こころ「え?もうそんな時間ですか?」

ここあ「やばいよ。またにこお姉ちゃんに怒られちゃうよ」

雪穂「そうだぞ〜。怒られちゃうぞ〜。亜里沙、二人を送って帰ろうか」

亜里沙「そうだね」

109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/16(月) 22:03:44.57 ID:eR4tFmG90
ここあ「二人は今日練習だったの?」

亜里沙「そうだよ。ここあちゃん達と一緒だね」

ここあ「うん!実はね今日グループ名考えたんだ!」

亜里沙「え〜グループ名を?」

ここあ「うん。こころとここあだから合わせてココロアシスターズ!シスターズって言うのはね日本語で姉妹って意味なんだよ!」

亜里沙「ココロアシスターズ?」

こころ「あっ!まだ言ってはいけないって約束だったのに」

雪穂「あはは…シンプルな名前だね。所でにこさんは元気?」

こころ「ん〜…最近は忙しいみたいです」

雪穂「へ〜やっぱり忙しいんだ」

亜里沙「頑張ってるんだね。にこさん」

ここあ「うん。そうなの」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/16(月) 22:18:37.80 ID:eR4tFmG90
雪穂「っと…二人のお家はここら辺?」

こころ「はい。あそこです」

ここあ「ねえ!上がってってよ!」

雪穂「え?う〜ん…でもねぇ?」

亜里沙「うん。今日は遠慮しておくね」

ここあ「え〜」

こころ「ここあ。わがままだめですよ」

亜里沙「ごめんね。また遊びに来るよ」

ここあ「約束だよ」

亜里沙「うん」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/16(月) 22:30:26.61 ID:eR4tFmG90
雪穂「さて、それじゃあ帰るね?」

亜里沙「またね、二人とも」

こころ「ありがとうございました。雪穂さん、亜里沙さん」

ここあ「ばいばーい」

雪穂「じゃあ、行こうか」

亜里沙「うん」

???「あの…」ザッ

雪穂「はい?」

亜里沙「雪穂知り合い?」

雪穂「いや…」

???「今日一日お二人の事拝見させて貰いました」

亜里沙「え?拝見?」

雪穂「何?亜里沙なんかしたの?」

亜里沙「何もしてないよ」



112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/16(月) 22:40:14.48 ID:Qx3Kkx5JO
誰だ!
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/16(月) 22:41:53.28 ID:eR4tFmG90
下園「私、下園咲と言います」

雪穂「えっと…」

亜里沙「雪穂…この子ウチの学校の一年生だよ。ほら?リボンの色」

雪穂「ほんとだ。その…私達何かしたかな?」

下園「先輩方…スクールアイドルなんですね」

雪穂「うん。そうだけど…」

下園「はっきり言いわせて貰います。アイドル活動はお遊びじゃない」

114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/16(月) 22:58:50.47 ID:eR4tFmG90
翌日

亜里沙「って言われたんだけど…私達の活動ってお遊びに見えるのかな?」

藤城「そんな訳ないよ。真剣にやってるじゃん」

九条「そうですよ。失礼です」

鳥居「ふん。部員でもない人にとやかく言われる筋合いはないでしょう?好きに言わせておけばいいのよ」

相川「歩美様も部員登録してませんけどね」

雪穂「そう言えばそうだったね」

相川「下園咲でしたよね?」

亜里沙「うん。確かそう言ってたよね?」

相川「少々お待ちください」

雪穂「え?」

鳥居「相川はこの学校の生徒の情報を全て管理してるのよ」

藤城「ええ?そうなの?」

相川「下園咲…一年B組、神田在住。家族構成は父、母、兄が一人いる様ですね。好きな食べ物はクラムチャウダー。趣味は絵を描く事…」

藤城「え?そんな事まで…」

九条「プライバシーって一体…」

相川「ほう。なるほど」

鳥居「どうしたの?」

相川「下園咲は中学までジュニアアイドルをやっていた様ですね」

雪穂「ジュニアアイドル?」

亜里沙「芸能人なの?」

相川「物は言いようですが…日の目を見る前にグループは解散したみたいですね」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/16(月) 23:09:04.50 ID:eR4tFmG90
藤城「そう言う事かぁ」

九条「要するにプロって事ですね」

相川「まあ、ほぼ活動休止みたいなものですけどね」

雪穂「でも…それでも私の活動がお遊びだなんて言われるのは心外だなぁ」

藤城「そうだよ。私達だって真剣なのにさ」

亜里沙「ん〜…それともプロのアイドルからしたらスクールアイドル自体がお遊びに見えるって事なのかな?…そうだとしたら…きっと勘違いしてるよね」

相川「本人に聞いてみましょうか?」

藤城「クラスに乗り込むの?」

九条「乗り込むって…言い方…」

相川「いいえ。先程から扉の向こうにいる様なので」

亜里沙「え?」

ガララ

下園「え?」

相川「ほら?」

116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/17(火) 21:25:14.81 ID:e509P4G3O
かすかすっぽい子か
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/18(水) 00:35:12.82 ID:fCHcrQM00
「素人にしか見えない」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 18:08:10.68 ID:Fyqv89cGO
続き待ってるぞ
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/19(木) 20:50:04.43 ID:uZiTd2IF0
下園「わっ…とっとっとっ…」

ドテッ

下園「イタタタ…」

亜里沙「大丈夫?」

下園「大丈夫です!あなた方に心配される筋合いはありません」

藤城「いや…でも結構派手に転んだけど…お尻が二つに割れてるかもしれないよ」

下園「え?嘘…」

亜里沙「…多分元からだと思うよ?」

下園「へ?あっ…からかいましたね?」

雪穂「いや…今のは騙される方にも非があると思うけど…」

九条「ですよね」

下園「くっ…な、何なんですか?あなた達は」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/19(木) 21:53:29.62 ID:uZiTd2IF0
鳥居「それはこっちのセリフです!会話を盗み聞く様な真似をして」

下園「それは…」

亜里沙「下園咲ちゃん…でいいんだよね?昨日のあれは…」

下園「そのままの意味です。アイドル活動は遊びじゃないんです」

藤城「別に遊びでやってるつもりはないけど」

雪穂「何が気にくわないのかな?」

下園「全てです。スクールアイドルの存在が私は許せません。もうご存知の様ですが私は小学生の頃からジュニアアイドルとして活動していました。同学年の子達が遊んでいる時だって全てをアイドル活動に捧げて来ました。でも、それでも成功しなかった」

鳥居「それでスクールアイドルの活動はお遊びに見えると?何ですかそれ?完全に逆恨みじゃない。くだらない」

相川「歩美様と同じですね」

鳥居「いちいちうるさいのよ」

下園「私にとってアイドルは人生だったんです。それなのに…スクールアイドルなんて…」

亜里沙「私達だって真剣だよ!」

下園「いいえ。スクールアイドルなんてお遊びです。先輩方の活動もアイドルの真似事をしてるお遊びにしか見えません」

藤城「あのさ…さっきから聞き捨てならないんだけどさ。下園さんは私達の活動をずっと見てた訳じゃないでしょ?」

藤城「そうだよ。毎日毎日遅くまで練習してるんだから」

下園「ですけど…」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/19(木) 22:09:42.37 ID:uZiTd2IF0
鳥居「はあ…まどろっこしいですね。もういいでしょう?ハッキリ言ってあげますけど」

下園「はい?」

鳥居「羨ましいんでしょ?自分が夢を諦めたのに、夢を追いかけて活動してる亜里沙さん達が羨ましくて仕方ないんでしょう?」

下園「なっ…!?」

藤城「うわぁ。本当にハッキリ言うなぁ。しかも図星っぽい」

九条「流石鳥居さん…」

下園「違います。なんでそうなるんですか?」

鳥居「違うんだったら私達の事なんて放って置けばいいじゃない?」

下園「だから…それは…。私はアイドルの端くれとして…」

鳥居「へえ。プロとしてですか?プロ野球選手が高校球児にお遊びだって言うのかしら?」

藤城「凄い楽しそうだよ…」

九条「生き生きしてる…」

下園「くっ。それとこれとは話が違います。私は…」

鳥居「もう本音を言って楽になったら?」

下園「ですから…」

鳥居「ここの人達は…あなたがスクールアイドルをやりたいって言ったら快く受け入れてくれると思うわよ」

下園「私はそんな事一言も…」

122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/19(木) 22:39:08.06 ID:uZiTd2IF0
亜里沙「咲ちゃん。私も鳥居さんと同じで咲ちゃんは本当はスクールアイドルに興味があるんじゃないかって感じた。だから私達と一緒にスクールアイドルやってくれないかな?」

下園「無理です…」

亜里沙「無理?」

下園「無理です。アイドルがダメだったからじゃあ今度はスクールアイドルをなんて。そんな…そんないい加減な事。私は出来ません」ダッ

亜里沙「あっ、待って…」

下園「失礼しました」ガチャ

バタン

藤城「行っちゃった…」

雪穂「どうする?」

亜里沙「うん…」

123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 23:11:43.34 ID:58E6i4zQO
鳥居さん、つよい
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/22(日) 19:00:32.99 ID:bVwYLYgWO
ゆきあり優勝まで頼む!
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/22(日) 19:09:25.16 ID:XYAjQ98fO
下園(私がスクールアイドルに…そんな事…)

ドンッ

下園「あっ!?」

「きゃあ」

ドテッ

下園「イタタ…」

「もう。廊下は走っちゃダメでしょ」

下園「す、すいません」

「気をつけるのよ」

下園「は、はい」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/22(日) 19:22:50.27 ID:rk+Ei6j80
「大丈夫?立てる?」

下園「はい。ありがとうございます」

亜里沙「お〜い。咲ちゃ〜ん」

下園「あっ!?」

「あなたの事?」

下園「えっ…はい」

亜里沙「咲ちゃん。あの…」

「亜里沙ちゃん、久しぶり」

亜里沙「え?あっ!真姫さん!」

真姫「って言ってもまだそんなに経ってないか」

亜里沙「どうして学校に?」

真姫「絵里が実習をやってるって穂乃果に聞いてね。ちょっと近く用があったから顔出しに来たのよ」

亜里沙「へ〜そっかぁ」

下園「あの…知り合いなんですか?」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/22(日) 19:47:14.72 ID:XYAjQ98fO
亜里沙「アイドル研究部の先輩だよ」

下園「アイドル研究部の…って言う事はスクールアイドル?」

真姫「えぇ。まあね。もしかして今年入部した子?」

亜里沙「の予定です」

下園「勝手に話を進めないで下さい」

亜里沙「けど、咲ちゃんだって本当はやってみたいって思ったんでしょ?」

下園「確かに…生徒会長の言う通り夢を追いかける先輩達が羨ましかったのかもしれません。そこは認めます」

亜里沙「だったら…」

下園「だから無理なんです。さっきも言ったでしょ?アイドルがダメだったからスクールアイドルでなんて風に私は出来ないんです。だって…そんな事したら…今までの事を全てなかった事にしてしまう気がして」

亜里沙「そんな事はないよ。咲ちゃんがやって来た事は絶対に無駄にはならない」

下園「でも…」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/22(日) 19:48:48.55 ID:xF2ygSJ6O
亜里沙が立派に部長やってるとジーンとくるなぁ
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/22(日) 20:10:03.57 ID:XYAjQ98fO
真姫「なるほどね。なんとなく話が読めて来たわ」

亜里沙「真姫さん…」

真姫「私が知ってる人はね。ずっと独りぼっちだったの」

下園「なんですか?」

真姫「裏切られた事もあったかもしれない。心無い言葉を掛けられる事もあったかも。それでも。それでも彼女は夢を諦めなかったわ。なんでか分かる?好きだったからよ」

亜里沙「真姫さん…それって…」

下園「だ、だから何なんですか?そもそも、その人と私の場合は全然違うし。それに…」

真姫「ムカつくのよ。夢を言い訳にして」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/23(月) 00:22:11.03 ID:C3RQ3aSiO
下園「言い訳なんて…」

真姫「やらない理由をウダウダと言ってる暇があるならやってみたらいいじゃない」

下園「そんな…私…」

亜里沙「あのね、咲ちゃん。さっき言ってた夢の話。きっとね、繋がってるよ」

下園「繋がってる?」

亜里沙「うん。今まで追いかけてた夢とこれから追いかけて行く夢は繋がってるよ。」

下園「そう…かな?」

亜里沙「それに知ってる?ラブライブ優勝してからプロのアイドルになった人達も居るんだよ」

下園「でも…」

亜里沙「いいじゃないかな?取り敢えずやってみるだけでも。ね?一緒にスクールアイドルをやってくれない?」

下園「はい…」

亜里沙「よしっ!」

真姫「ごめんね、亜里沙ちゃん。横から口を出して」

亜里沙「ううん。ありがとう真姫さん」

真姫「でも、ちょっとびっくりしたわ。亜里沙ちゃんのがさっき言った台詞。まるで…」

131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/23(月) 00:32:14.72 ID:C3RQ3aSiO
雪穂「あっ!居た!」

亜里沙「雪穂!」

下園「皆さん…」

藤城「なんだ。こんなとこに居たんだ。って真姫さん居るじゃん」

鳥居「に、西木野真姫…さん…。なんでここに…」

九条「今日はどうしたんですか?」

真姫「まあ、野暮用でね。亜里沙ちゃんのお姉ちゃんに会いに来たの」

雪穂「あ〜絵里さんに」

真姫「うん」

132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/23(月) 00:52:48.68 ID:C3RQ3aSiO
亜里沙「あのね。みんな聞いて」

雪穂「ん?」

下園「下園咲です。中学までジュニアアイドルをやっていました。身長146センチ、体重44キロ。スクールアイドルは初心者です」

雪穂「え?って事は?」

下園「これからお世話になります」

藤城「そう言う事だよね?」

九条「新しい7人目のメンバーに?」

下園「はい。よろしくお願いします」

藤城「わ〜やったね!」

鳥居「ふん。最初から素直に仲間に入れてくれって言えば早かったのに」

亜里沙「咲ちゃん。改めてよろしくね」

下園「はい」

真姫「って言うか鳥居さん…アイドル研究部に入部したんだ…」

相川「いえ。入部はしてないんですよ」

真姫「は?」

133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/23(月) 01:10:50.17 ID:0yIyDTMe0
なんだかんだで残りのメンバーもやってきそう
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/23(月) 01:20:02.83 ID:hPjGUi7S0
鳥居さんにとっては念願の再会だよね
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/23(月) 12:34:11.24 ID:C3RQ3aSiO
第6話
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/23(月) 22:16:09.04 ID:C3RQ3aSiO
藤城「ふぁ〜」

九条「あらら。大口あけちゃって」

雪穂「寝不足?」

藤城「ん〜昨日遅くまでスクールアイドルの動画見てたからさ」

雪穂「熱心なのはいいけどそれで練習に支障をきたす様じゃ元も子もないからね」

下園「そうですよ!」バンッ

藤城「いっ!」

下園「夜更かしは美容の敵です。アイドルって言うのは常に見られる立場にあるんですからね?もっと意識を高く持たなきゃダメです」

藤城「あ〜…うん。気をつけるよ」

下園「本当に分かってるんですか?」

藤城「うん。ワカッテルからさ」

137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/23(月) 22:28:21.42 ID:C3RQ3aSiO
ガチャ

亜里沙「皆んな揃ってる〜?」

下園「あっ!亜里沙先輩〜待ってました〜」

藤城「うわぁ。態度の変わり方が凄い。随分懐かれたなぁ。亜里沙先輩」

九条「ふふっ。そうだね。元気になって何よりだね」

雪穂「まだ鳥居さんと相川さんが来てないけど」

亜里沙「あっ!そうなの?」

雪穂「うん。何?何か話しでもあるの?」

ガチャ

鳥居「私と相川が何か?」

相川「歩美様の悪口を言っていたのでは?」

鳥居「なんでよ!」

相川「冗談です」

亜里沙「噂をすればだね」

鳥居「で?なんです?」


138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/23(月) 22:38:40.12 ID:C3RQ3aSiO
下園「遅れて来たのに偉そうですね」

藤城「そう言う人なんだよ」

鳥居「私は生徒会の仕事をして来たんです。暇なあなた達と一緒にしないで」

亜里沙「まあ、それはどうでもいいんだけどね」

鳥居「どうでもいい?」

亜里沙「みんなに話があるの」

雪穂「話って?」

九条「重要な話ですか?」

藤城「ラブライブ関係?」

139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/23(月) 22:50:19.12 ID:C3RQ3aSiO
亜里沙「一つはね。なんと私達が来月行われるスクールアイドルのイベントに招待されました!」

藤城「え?イベント?」

亜里沙「うん。地方からも話題のスクールアイドルが集まって行われるイベントなんだ」

雪穂「私と亜里沙は2回目だね」

九条「でも私達って今年になってからまだ一つも曲を発表してないですよね?」

雪穂「それはほら?去年もラブライブ本選にこそ出場してはないけどそこそこ活躍はしたしね」

藤城「なるほど。そう言う事か」

鳥居「もちろん出場するのよね?」

亜里沙「うん。もちろん。出場しない手はないよ」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/23(月) 23:06:18.97 ID:C3RQ3aSiO
鳥居「それで?まだ話はあるのでしょう?」

亜里沙「うん。さっき聖来ちゃんも言ってたけど。私達まだ新曲をを一つも発表してないんだよね」

下園「こないだ練習してた曲は新曲じゃないんですか?」

雪穂「うん。新曲だけど…そっか。あの曲をイベントに持って行く?」

藤城「って言うかなんで知ってるの?」

下園「見てましてから」

藤城「あぁ…なるほど」

亜里沙「でも、イベントは来月だし。あの曲は予定通りの発表って事にしてイベントの曲はイベントの曲で作らない?イベントって言うと観客もいるしステージも広いだろうから。それに合わせた曲を。どう?皆んな?」

雪穂「うん。いいと思う」

下園「亜里沙先輩の意見に賛成です」

藤城「私も。聖来は?」

九条「うん。賛成。後は…」

相川「そうですね。いいと思います」

鳥居「別に…いいんじゃない?」

亜里沙「よしっ!じゃあ決定だね」


141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/24(火) 00:06:24.49 ID:Ur2L2dqG0
鳥居さんはいつになったら入部するのかな
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/24(火) 01:57:46.30 ID:08k82SvK0
生徒会長だから密かに部員名簿に名前を連ねるくらい簡単だろ
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/24(火) 21:44:40.63 ID:c4OS8XSkO
数日後

雪穂「ん〜…ここの詞をもうちょっと変えて見たらさ」

亜里沙「うん。そうだね」

藤城「せっかくデカイステージで踊るんだから最大限に使いたいんだよな〜。こう…アクティブな感じで」

九条「そうすると曲調もアップテンポの方がいいよね」

下園「…」

亜里沙「どうしたの?」

下園「いえ…そっか。作詞しも作曲もダンスの振り付けも自分達でやらなきゃいけないんですよね」

雪穂「そうだよ。衣装を作ったりサイトの更新とかやる事は盛りだくさん」

下園「そうなんですか…」

亜里沙「うん。これから忙しくなるよ」


144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/24(火) 21:55:20.32 ID:c4OS8XSkO
雪穂「ワン、ツー、スリー、フォー」

藤城「…」バッ

九条「…」バッ

亜里沙「…」バッ

下園「…」バッ

雪穂「はいっ!ストップ!」

亜里沙「今のどうだった?」

雪穂「ん〜なんかなぁ。キレがイマイチだね」

亜里沙「だよね〜」

相川「今のステップは重心の移動を意識すると良いと思いますよ。大袈裟に言うと後ろに倒れる感じですかね」

鳥居「そうね。その際にかかとを軸にしてくるっと回るのよ。そうするとキレが出ると思うけど」

亜里沙「なるほど!」

雪穂「よしっ!それじゃあ、今の録画してたから相川さんと鳥居さんの言った事を意識して見てみようか」

亜里沙「そうだね」

145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/24(火) 22:06:07.80 ID:c4OS8XSkO
神田明神

藤城「皆んなファイト!」

鳥居「はあ…はあ…はあ…。ふっ、ふふ…全然楽勝だわ…」

藤城「おお!今日はついて来れたんだ」

鳥居「当たり前よ」

雪穂「最初は全然体力なかったのにね」

鳥居「そんな事…はあ…ない…わよ」

相川「とか言ってますけど自宅のトレーニング室で毎日走ってます。相当悔しかったみたいですね」

亜里沙「おおっ!流石!」

鳥居「何で言うのよ!」

九条「って言うか…家にトレーニング室があるんだね」

下園「はあ…はあ…はあ…ぜぇ…」

藤城「おっ!やっと来た」

下園「す、すいません。最近…サボっていたので…」


103.68 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)