?【ウマ娘】ウマっ娘(小)話

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1 :ingramtgsk :2018/07/02(月) 22:47:57.85 ID:h28fVppb0
ゲーム出るの冬かあ…。
ウマ娘ロスが酷く、皆さんの二次創作物を楽しく拝見させて頂いている物の、まだまだ飢えが凌げないのでツラツラと妄想をSSにまとめてみる事にしました。


・12R〜EXの合間のお話
・競馬成分少な目
・ややキャラ崩壊気味
・何番せんじ感


では、よろしくお願い致します。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1530539277
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/02(月) 22:53:03.07 ID:h28fVppb0

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<ボテ腹伝説>



イナリワン (ここトレセン学園は、トウィンクルシリーズを夢見るウマ娘たちのいわば登竜門であり、育成機関!)

スーパークリーク (私達はレースを競いあい、勝ち取ったウイニングライブで華やかなライブを披露するために、学園生活を通じて日々切磋琢磨しています)

タマモクロス (いわば全てのクラスメイトがライバルであり、同じ釜の飯を食う戦友ちゅう訳や)

イナリワン (そりゃあ同期の桜ともなれば、格別の思い入れも出てくる)

スーパークリーク(最初は孤高の存在と思っていたオグリちゃんも、ちょっと不器用で口下手なだけの優しい良い子。今では私たち4人すっかり仲良くなりました)

オグリ (…)モグモグ

イナリワン (ようやく大食いを恥ずかしがらなくなったのは良いけど、連れてこっちまでつい食べ過ぎちまうのが難だけどな?)

タマモクロス (そんな中、平和な食堂での一時にそっと忍び寄る一つの影があったんや…)


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3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/02(月) 22:54:23.96 ID:h28fVppb0
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−−トレセン学園 食堂内?


イナリワン 「…お、おい後ろ!またあのコが来たぞ?」

スーパークリーク「リターンマッチ?リターンマッチですのね?!」


カツ、カツ、カツ…


タマモクロス 「…黄金世代と呼ばれる並みいる同期との数々の死闘を経て」

スーパークリーク「ついには世界の強豪ブロワイエをも打ち倒した日本総大将…」

イナリワン 「…本当の敵は、諦めだ。スペシャルウィーク、逆襲のラン!」


4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/02(月) 22:55:22.51 ID:h28fVppb0

タマモクロス 「そんなアイツが狙いを定めたのが…」

イナリワン 「我らがアイドル。芦毛の怪物、オグリキャップ!」


オグリ 「…///」カアアッ


スーパークリーク「そこで照れちゃうんですよねえ」ウフフ


スペ 「…」カチャ…ッ…


タマモクロス 「たかが食器置くだけで何凄みのある音立てとんねん…って、相変わらずオグリに負けず劣らず量多っ?!」


オグリ 「!…」ガチャ…ッ…


タマモクロス 「いやお前は対抗して食器置き直さんでええから」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/02(月) 22:56:23.66 ID:h28fVppb0

スーパークリーク「そしてお互い鋭い視線をぶつけあっています!」

イナリワン 「早くも熱い火花がバチバチと音を立てているかのようだぜぃっ!!」


スペ 「…!」フッ…

オグリ 「…!」フッ…


タマモクロス 「ドヤ顔で通じ合うの止めえや」

スーパークリーク「今の邂逅で一体お互いの何が解ったというのでしょうか?!」

イナリワン 「ここで熱いエールのやり取りでもおっ始めようってのかい?え?ええっ?!」


オグリ 「…」モグモグ

スペ 「…」ムグムグ


イナリワン 「そして何のやり取りもなく黙って食い始めるんかいっ!!」タハーッ!!

スーパークリーク「この世の全ての食材に、それに関わる全ての人に、感謝を込めて頂きます!…要約するとそんな感じだったみたいですね!!」

タマモクロス 「どこぞの美食屋か?!」

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/02(月) 22:57:38.65 ID:h28fVppb0


オグリ 「…!」ガツガツ

スペ 「…!」バクバク


イナリワン 「ものスゴい集中力で飯の山を減らして行きやがるっ!」


カチャッ…


オグリ 「…」ゴチソウサマデシタ

スペ 「…」キョウモオイシカッタデス


スーパークリーク「両者共に一礼!ほぼ同時に食べ終わったようです」

イナリワン 「オグリは一見表情が変わらないように見えるな」

タマモクロス 「対するスペシャルウィークの方は悔しそうな表情を浮かべとる…」

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/02(月) 22:58:52.89 ID:h28fVppb0


オグリ 「…今日も、良い勝負だった…」ニコッ

スペ 「ありがとうございます…でも、明日はこうはいきませんよ?」ニコッ


スーパークリーク「おおっと、両者初めて会話を交わしました。感動的ですねえ…でもあの二人、一体何と戦ってるんでしょうか…」

イナリワン 「量なんだか速さなんだか、勝敗基準がさっぱり分からんからな…」

タマモクロス 「何はともあれ、まずはそのボテ腹を何とかせえよ」


オグリ 「望むところだ…ダービーよりも」

スペ 「負けられない闘いが、」

ボテ腹ズ 「「ここ(食堂)にはあるッ!!」」カッ!

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/02(月) 22:59:42.91 ID:h28fVppb0

ガッターン!


キングヘイロー「本末転倒ですわ?!」

パサー 「ミー達のアイデンティティがクライシスデース?!」

グラス 「…!(やだスペちゃんカッコ可愛いい…!)」

セイウンスカイ 「ち、ちょっと?何か蒼いの出ちゃってるんだけど?!」

ウララ 「…うんっ。よく分かんないけど、熱いライバル関係だねっ!」

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/02(月) 23:00:35.31 ID:h28fVppb0

スーパークリーク「…ビックリしましたー」

イナリワン 「で、アンタらは柱の影でこそこそ何しとんの?」

セイウンスカイ 「あ、あははー…ついに見つかっちゃった」

グラス 「あのー…私たちがご飯を食べていると、いつの頃からか後でオグリキャップ先輩もご飯を食べている事が多くなって…」

パサー 「それがどうしても気になって仕方がないスペちゃんが、今度は私が!って逆にオグリ先輩の後を取るようになったんデース!」

キングヘイロー「でもヘタに先輩を怒らせてしまってはどうにも良くありませんから、心配なので私たちも後から見守る事にしたのです」


タマモクロス 「おいおい、全ての元凶はオグリってか…今の話、間違いは無いんやな?!」

オグリ 「…」コクコク

スーパークリーク「フムフム…一緒にいると気分良く食が進むから?なるほどねえ…」

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/02(月) 23:01:23.62 ID:h28fVppb0

イナリワン 「無っ器用な奴らだな?お前ら。それなら互いの仲間に声かけて、皆で一緒にメシ食えば良かっただけの話じゃねーか!なあ?」

ウララ 「うんっ私もそう思ってた!スペちゃん?皆で食べるご飯はきっともっと美味しいよっ!!」


オグリ 「…!!」…ハッ!

スペ 「…!!」…ハッ!


タマモクロス 「今気がつきましたって顔すんな!お前ら二人とも友達付き合い下手か?!」


オグリ 「…」コクコク

スペ 「…」コクコク


タマモクロス 「はぁ…だからな?もう今度から皆で一緒に食べよーや」


オグリ 「…///」テレテレ

スペ 「…///」テレテレ


タマモクロス 「仲良しかっ!!」



おしまい。


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11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/02(月) 23:03:42.98 ID:h28fVppb0

こんな感じで書いていきます。
今回はここまで。
また同じ頃合いに書き貯めた一本を上げさせてもらいます。
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 23:19:21.66 ID:zQ+7dKXPo
しえん
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/03(火) 13:04:00.73 ID:HsJQK3wG0
腹ボテsかわいい
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/03(火) 23:52:40.69 ID:OoKYVBb80
今日はAパート。行きます。
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/03(火) 23:53:49.79 ID:OoKYVBb80

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<ゴールドシップはいつも通り>


−−とあるレース場の観客席


マックイーン 「さあっ!今日は渡米準備で留守中のトレーナーとスズカさんの分までゴールドシップを応援しますわよーっ?!」

スピカ 「「「「おーーーッ!!!!」」」」

テイオー「…あれ?何かゲートの付近が騒がしいけど…」



−−とあるレース場の実況席


解説 「ゲートに入らないみたいウマ娘がいるみたいですね。あれは…ゴールドシップでしょうか?」

実況 「係員が数人掛りで押し込もうとしているようですが…全く動きがありません!」




−−とあるレース場の観客席


スカーレット 「何だかボーッとしてるわね…」

ウオッカ「あ、やっと入った」

マックイーン 「一体何をやってるんですの…」


16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/03(火) 23:54:33.45 ID:OoKYVBb80


−−とあるレース場の実況席


解説 「ようやく全ウマ娘がゲートに入りました!」


バシャッ!ヒャッハーッ!!


実況 「アッー…???!!!」

解説 「な、何と一番人気のゴールドシップ、スタートと同時に派手に伸び上がり?!大きく出遅れましたーーーっ!!」



−−とあるレース場の観客席


スピカ 「「「「!!… … … 」」」」アングリ

観客 「!!… … … … 」アングリ



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17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/03(火) 23:55:15.97 ID:OoKYVBb80

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−−チーム スピカ 部室内?


テイオー「…で、やっぱ大負けしちゃったねー?」

マックイーン 「バッカじゃないですのっ?!バッカじゃないですのっ?!」ギリイッ!ギリイッ!!

ゴルシ 「ギブギフギブイヤまじで本気で荷重かけたキャメルクラッチだけは止めて体がブロッケンしちゃうーっ!」パンパンパンッ!

スカーレット 「やっぱメジロのお嬢様は伊達じゃないわねー」ツヨイワーコワイワー

ウオッカ「…(罰として危険技が掛けられると分かっているのに、なぜゴルシ先輩はいつもスゴスゴと技に掛かられに行くのだろう…)」


18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/03(火) 23:56:06.15 ID:OoKYVBb80

スペ 「スタート前からゲート入りを嫌がってましたよね?何か心配事でもあったんですか?」

ゴルシ 「あ?あぁ。別に嫌がってねーし、心配事も無え。悪かったな…ちと考え事してただけだって」イテテ

テイオー「考え事って?」

ゴルシ 「いやあ…。ここ最近、スピカにいるのがスゴく良いなあって思ってさ」フッ…

マックイーン 「き!…急に何を言い出しますの?そんな話で誤魔化されませんわよっ!」トゥンク…

19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/03(火) 23:56:41.22 ID:OoKYVBb80

ゴルシ 「だってさあ、チーム人数足らないからトウィンクルシリーズ参加出来ないって言われてたリギルがだよ?」

スカーレット 「そうそう。最初はゴールドシップ先輩しかいなかったもんねー…」シミジミ

ゴルシ 「いつの間にか愉快な仲間が出揃ってさあ…」

ウオッカ「ほんと、随分と賑やかになったよなあ…」シミジミ

ゴルシ 「いや。賑やかな要因の7割以上はお前ら二人のせいだからな?まあ、それはともかく…」

20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/03(火) 23:57:18.83 ID:OoKYVBb80


ゴルシ 「その日の状況で敵にも味方にもなる観客席の中に、必ず自分を応援してくれる仲間がいる…これって本当にスゴい事なんだぜ?」

スペ 「…ハイッ!私にとってのニンジンは、いつだってスピカの皆さんでしたから!!」グスッ

ゴルシ 「だから、普段のトレーニングだって楽しくって仕方ねー。お前たちとなら、どんな猛特訓だって付き合ってやるぜ?!」

テイオー「…そうだよね。時々よく分かんないメニュー組むけど、何だかんだ言いながらいつも最後まで付き合ってくれるもんねっ!」ヘヘッ

ゴルシ 「おうよっ!今じゃレースより、次どんな面白トレーニングをするかを考えるのが楽しくってさ?ついヒャッハーしちまった!!」アハハー



21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/03(火) 23:58:28.64 ID:OoKYVBb80





スピカ 「「「「………ん?」」」」


マックイーン 「本末転倒ですわ?!」メジロッ

スカーレット 「私たちのアイデンティティがクライシス帝国?!」ウマピョイッ!

ウオッカ「え、てつを?!」ギリッユルザンッ!

テイオー「ダメだこいつ早く何とかしないと!」メチャクチャヤバイー

スペ 「テイオーちゃん言い方ァ!!」スペッ


ガシイッ!


マックイーン 「バッカじゃないですのっ?!バッカじゃないですのっ?!」ズドンッ!ズドンッ!!

ゴルシ 「ギブギブイヤまじでキン肉ドライバーの連続掛けは止めて頭がブロッケン伯爵しちゃうーっ!」ノーッノーッ!


スペ 「マックイーンちゃんストップ!白目剥いて舌が出ちゃってるよっ?!」

スカーレット 「それって、いつものゴールドシップ先輩じゃない」

ウオッカ「…今のなんか明らかに協力しないと出来ないのに、どうしてゴルシ先輩は自ら技を掛けられに行くのだろう…」

テイオー「そんなのどうでもいいから早く二人とも止めてってばー!!」




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22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/03(火) 23:59:50.33 ID:OoKYVBb80
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ゴルシ 「…なあマックイーン?悪かったって。いつまでも怒ってないで、もう帰ろうぜ?皆も帰っちまったし、いい加減機嫌直せよー」

マックイーン 「直る訳無いじゃない!大体あなたと来たら、いっつもふざけてばかりで。この前だって…!!」

ゴルシ 「そう言うなよー…ちゃんと勝つ時は、きちんと勝ってるだろー?」

マックイーン 「ちゃんとなもんですかっ!たまに勝ったと思ったら、舌出しながらふざけるわ、最後の最後まで本気は出さないわ!!」

ゴルシ 「あんまり余裕で勝っちまうと、記者さんが何も書く事無くなっちまうだろ?だから話題作りのためにも…」

マックイーン 「…その言葉、走りたくても走れずに泣いているウマ娘の前で言えるんですの…?」

ゴルシ 「ま…マックイーン?お、おい…」

マックイーン 「グラスさんや…スズカさんの前で、そのふざけた言葉を口に出す事があなたには出来るんですのっ?!」ポロッ…

23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/04(水) 00:00:39.47 ID:nHKRmmAE0

ゴルシ 「?!」

マックイーン 「言えないですわよね?いいえ…言う事を想定すらしていないでしょう、本当は心優しいあなたがっ!!」

ゴルシ 「…マックイーン…お前…」

マックイーン 「わたっ…私は、本当は悔しいんですっ!さっきテイオーが言ってた通り、あなたは何だかんだ言いながら誰よりも長くスピカの練習に付き合っています!!」ポロポロ…

ゴルシ 「…」

マックイーン 「皆が何と言っているかあなたは知ってるんですのっ?!稀代の癖ウマ娘、走らせてみないと分からない、だってゴルシだもん、散々なものなんですよっ!!」エッグエッグ…

ゴルシ 「…知ってるけど、さ…」

マックイーン 「本当は誰よりも優しくて…誰よりも強い…なのに、なぜ、肝心の勝負事からは…ふざけて逃げるのですかっ?!」ボロボロ…

ゴルシ 「あ、あー…ご、ごめんなマックイーン?ま、まさか泣かせちまうとは…」オロオロ

マックイーン 「!!…あ、謝るのはそこじゃないですわっ!だ、たからっ…あなたって人は…っ…!!」ダッ!


バタンッ!パタパタパタ…



ゴルシ 「………はあーっ………」ポリポリ



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24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/04(水) 00:02:20.05 ID:nHKRmmAE0

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−−とあるレース場の観客席


スカーレット 「…ゴールドシップ先輩、四番人気ですって」

ウオッカ「何だってこんな強豪だらけのレースに参戦したんです?」

トレーナー 「仕方ないだろう。手っ取り早く参戦できるレースを望んでいたのは、他でもないゴルシ自身なんだからさ」

スペ 「前のレースの疲れも残ってそうだし、その割には相変わらず皆の練習全てに付き合ってくれてたし、心配です…」

テイオー「…そりゃ同じスピカとしては応援するよ?だけど観客の立場からしたら、やらかしちゃう可能性のあるウマ娘を応援する気には中々ならないだろうし、ねー…」


マックイーン 「……」


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25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/04(水) 00:03:20.13 ID:nHKRmmAE0

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−−とあるレース場のコース上


ゴルシ 「…だってしょうがないじゃん。あれからマックイーン、ロクに口も聞いてくれないし、レースで勝って良いとこ見せないとどうしようも無いみたいだし…」チラッ

ゴルシ 「かと言って、強豪強豪言うけどさ。こう何て言うの?闘争心を煽られるような敵もまたいないんだよなあ…」ウーン

ゴルシ 「そんな事言ってる場合じゃないのは充分解ってるんだよ?マックイーンを泣かせちゃったんだ、ここで本気を出さないとヤバいなんてもんじゃないっ!」グッ!

ゴルシ 「でもなあ…そもそも一緒に走りたい奴はとっくにスピカに引きずり込んじまってるし、せめてリギルの連中でもいれば多少のヤル気も出るんだけどなあ…」ハアーッ…


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26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/04(水) 00:05:04.44 ID:nHKRmmAE0
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−−とあるレース場の観客席


テイオー「何か百面相してる…ぱかチューブかな?」

ウオッカ「まあそれでも、普段に較べたら落ち着いてる…って言えるのか?」

トレーナー 「ありゃあ、覇気が無いって言うんだよ」

マックイーン 「…〜っ!(あの時はついカッとなって、その後はつい意地を張って冷たくしてしまいましたが…早く謝っておくべきでしたわっ…)」ハラハラ

スペ 「…マックイーンちゃん…大丈夫?」ソッ…

マックイーン 「!…心配してくれて、ありがとう…。大丈夫ですわ」ニコッ…


ザワアッ…?!


スカーレット 「…え?え?な、何なの?!」


??? 「話は全て聞かせてもらったわ…主にスペちゃんからっ!」 ザシャアッ!

ウオッカ「あっ、あなたは?!」タケー!

27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/04(水) 00:06:15.52 ID:nHKRmmAE0

スカーレット 「わざわざ観客席の上の方から登場して、そのままジャンプしたわよっ?!」

トレーナー「おいコラ、無茶すんなっての!」


ザンッ!


スズカ 「ここに集結。スズカでした!」ドヤアッ!


スペ 「ど、どうしよう…スズカさんがどこか遠くの人になっちゃったみたいで」オロオロ

テイオー「安心しなよスペちゃん?むしろグッと近付いてるから」ヨシヨシ

スカーレット 「…そっかー、これがやりたいがためだけにわざと遅れて来たんだー」

ウオッカ「クールなスズカ先輩が、すっかりスピカ色に染まっちゃって…」

28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/04(水) 00:07:08.65 ID:nHKRmmAE0

ザワザワ…


スカーレット 「うー…皆が見てるじゃない?!恥ずかしいわよぅ…///」

スズカ 「気にする事は何もないわ!ここは、安心して私に任せてっ?!」ビシイッ!

ウオッカ「そりゃスズカ先輩は気にならないでしょうよ!当事者ですもんねっ?!」

テイオー「早くスズカを止めないとっ…アレ?トレーナーは?」

スペ 「スピカの新人勧誘だって、若いウマ娘のピチピチの太腿を撫で回すお仕事に向かいましたっ!」

ウオッカ「誰もが所属チームを決めちゃったこの時期にっ?!」

スカーレット 「あンのバカトレーナー、肝心な時に役に立たないんだからっ!」


スズカ 「みんな、落ち着いて?…これはもうアレをするしかないわね…」ズズズ…


マックイーン 「あ、アレって…まさか?!」


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29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/04(水) 00:08:11.13 ID:nHKRmmAE0

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−−とあるレース場のコース上


ゴルシ 「…ふうっ!あれやこれやウジウジ考えてても仕方ねー。しゃあない、覚悟決めっかー…って」


ザワザワ…


ゴルシ 「ん、何だ?観客席の方がやけに騒がしいけど…ん、んんっ?!」



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−−とあるレース場の観客席


スピカ 「「「「「勝て〜…勝て〜…勝て〜ッ!!!! 」 」」」」ネンネンネン…!


マックイーン 「…〜っ!!」



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−−とあるレース場のコース上


ゴルシ 「…は、ははっ!あいつら…あんなに前はやるの嫌がってたのに…けど!!」グッ…!


ゴルシ 「…すっげー、ヤル気出たわ…!!」…ニヤリッ


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30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/04(水) 00:09:08.64 ID:nHKRmmAE0

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−−とあるレース場の実況席


バシャッ!


実況 「…さあ、各ウマ娘一斉にスタート!」

解説 「全てのウマ娘がキレイに出揃いましたね…って、おや…?!各ウマ娘が、一斉…に?!」

実況 「な、何と!あの最後尾スタートが常のゴールドシップが、既に先頭集団の中にいる?!初っ端から前代未聞のスタートとなりましたーっ!!」


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31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/04(水) 00:10:05.80 ID:nHKRmmAE0

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−−とあるレース場の観客席


ザワアッ?!


トレーナー 「あ、あのゴルシが…まさかの先行策だとぉーっ?!」

マックイーン 「だ、大丈夫なんですのっ?!」ハラハラ

トレーナー 「むしろ理想の形だって!元々アイツの売りは無尽蔵なスタミナだ。最初から良い位置に付けていれば、最後はアイツ自身のペースでいつでもゴールを狙える!!」

マックイーン 「それが分かっているのなら、なんで最初から言わなかったんですの?!」

トレーナー 「何度言っても聞きゃしないから、もう諦めてアイツ任せにしてたんだよっ!!」

マックイーン 「あ、ああ。そういう訳でしたのね…」

トレーナー 「ヘソ曲げると何するか分からんからなあ…でも何で今回に限ってヤル気出したんだろうな?アイツは」ニヤニヤ

マックイーン 「んんっ!さ、さあっ…?」コホンッ


ワアーッ!!!


トレーナー 「…よしっ、良い形のまま最終コーナーに入った!…それにしてもあの走り、どっかで見た事無いか?」

マックイーン 「え…っ?」

トレーナー 「あの何者をも寄せ付けない速さ…まるでお前みたいじゃないか、マックイーン?!」


マックイーン 「…ゴールドシップっ!」パアッ


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32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/04(水) 00:11:12.50 ID:nHKRmmAE0
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−−とあるレース場の実況席


エェェーッ??!!


実況 「ゴールドシップ突き抜けたーっ!…最後の直線、終わってみれば、並みいる強豪を全く物ともせず、な、何と…三バ身半差の圧勝っ!別格の強さをつけましたっ!!」


−−とあるレース場の観客席


スピカ 「「「「!!… … … 」」」」アングリ

観客 「!!… … … … 」アングリ



・・・・・・・・・・・・・・・・
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/04(水) 00:11:52.72 ID:nHKRmmAE0
・・・・・・・・・・・・・・・・


ゴルシ 「ワーイ、1着とったぞー♪見てくれてたマックイーン?褒めて褒めてー」


マックイーン 「あ…貴方って人は…っ…!」 ブルブル


ゴルシ 「…って、ありゃ?どしたの?」



スピカ 「「「「お前はもっと…!! 」」」」

観客 「普段から本気出せーーっ!!!」



ゴルシ 「…アルェー?」テヘペロー



おしまい。


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34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/04(水) 00:12:21.35 ID:nHKRmmAE0

<痴漢、だめ、ゼッタイ!>


スズカ 「それはそうと…スピカ期待の新人は、見つかりましたか?」ニッコリ…

トレーナー 「…ハッ!!」ドキイッ!



おしまい。


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35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/04(水) 00:13:09.67 ID:nHKRmmAE0
次回はBパートとなります。では。
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 00:16:22.13 ID:Q+ONRMsio
宝塚…ゴールドシップ…
うっ、頭が…
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 00:17:35.76 ID:CAx4w4wL0
おつ
14年宝塚はまじで頭おかしいレースだった
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 09:30:54.06 ID:8AvKZMPB0
最終回でハブられた可哀そうなタイキシャトルに光を。レースに出れないのはしかたないけど観客からも消えたのはなんでやなんでや
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 13:11:19.59 ID:2RaI8Xx30
メジロ・マジチョロイン
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/04(水) 21:48:16.18 ID:5cfTgNQq0
そうだよな、チームリギルって云うなれば20世紀の名馬100選のオールスターでぶっちゃけゴルシが現役の頃って存命馬自体片手数えるぐらいしか居ないんだよなwwwでゴルシに近い世代は皆スピカで(笑)そりゃゴルシちゃん気が乗らないよね
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/07(土) 21:48:30.14 ID:AGdX4rj30
読んでくれてありがとうございます。
少し間が空きましたが、これからBパート行きます。
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/07(土) 21:49:32.81 ID:AGdX4rj30
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〈ご注文はどのウマ娘執事ですか?〉


−−チーム スピカ 部室内


テイオー「…エーッ?ウオッカ、カイチョーから執事喫茶で働かないかって薦められてるのー?!」

ウオッカ「正直あんま気が進まないんだけどなー…」

マックイーン 「…そういえば、以前ファン大感謝祭で行った執事喫茶の評判が、予想以上に良かったと聞きましたわ」ワタシハサンザンデシタケド

テイオー「むしろ来すぎて、入ることが出来なかったファンが続出したからねー」カイエンドウジニカケコンデヨカッタヨー

ゴルシ 「で、その時来れなかったファンへのサービスと地域交流の一環で、少し形を変えて行う事にしたらしい」キューブカチャカチャ

テイオー「いいなイイナー!ボクだったら即OKだしてるよ?!」

ウオッカ「トレーナーはどう思います?バイト扱いとはいえ、それなりに修得に時間がかかるらしいし、練習時間が減るのは正直…」

トレーナー 「良い話なんじゃねーか?幸いお前は今クールダウンの時期なんだし」

マックイーン 「レースにしてもライブにしてもここでの生活にしても、ファンや地域の皆様の協力が無ければ何も成り立ちませんからね」

ゴルシ 「売上の一部はこっちにも入ってくるんだろ?小遣い稼ぎにはもってこいな話だ。行ってこい行ってこい!」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/07(土) 21:50:18.13 ID:AGdX4rj30


ウオッカ「んー…お金、お金なあ…そりゃ自由に出来る分があるに越したことは無いけど…」

テイオー「あーっ?ひどいよ、ボクの時はあんなに裏切者呼ばわりして反対してたくせにーっ!」

ゴルシ 「あん時は、あくまでリギルの演し物だっただろ?今のはトレセン学園全体の話だ、ぜっ?!」マンヂガタメッ!


テイオー「ア"ーッ"???!!」


ウオッカ「…あ。そういえばもうすぐ5月か…」


?!イタイイタイイタイイタイタイイタイモーイーカゲンワザトイテヨー?!


?????? 「フフーン?…ウオッカがかしずく姿を見れるのは、中々悪くないかもね…」ニヤリッ


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44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/07(土) 21:51:41.73 ID:AGdX4rj30

−−−−−−−−−−−−−−−−−?


−−ある日の執事喫茶


エアグルーヴ「今日デビューなのに、早速"専属"を決め込むとはな?」

オペラオー 「期待の新人だね?ボクもうかうかしてられないっ!」キラーン

フジキセキ 「今まで修得してきた事をそのまま出せば良い。頑張れよ、ウオッカ?」

ウオッカ「はい寮長、ありがとうございます。お二人にもご迷惑をおかけしないよう頑張ります!…さて、そろそろお嬢様のお出迎えをしない、と…」


カランカラーン♪


?????? 「大和 緋美(だいわ あけみ)です♪」ニコニコ

45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/07(土) 21:52:27.70 ID:AGdX4rj30

ウオッカ「…こんな所で何やってんの?スカーレット」

スカーレット 「ここでの私の名前は、大・和 ・緋・美っ!…全く、言葉使いが悪い上に私の名前も忘れたの?本当にダメな執事なんだからっ!!」フフーン!

ウオッカ「はあ…(ここ仮名での予約も有りだから、全然気が付かなかった…どういうつもりだ?まあ初執事の経験相手としてはちょうど良いかも…)」


ズイッ!


スカーレット 「?!…な、何よっ」ビクッ

ウオッカ「…失礼致しました。お帰りなさいませ、緋美お嬢様」ニコッ…

スカーレット 「んなっ?!」ドキーッ?!

ウオッカ「僕らと出会えた運命に、祝杯を捧げ…奇跡の様な時間を、共に過ごしましょう」ユウガニイチレイ

スカーレット 「あぅ…は、ハイ。ヨロシクお願いシマシュ…///」ゴニョゴニョ


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