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まほ「西住邸一泊二日の旅」
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1 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/01(日) 22:36:56.99 ID:RDKZ3mel0
―――西住邸―――
みほ「・・・」ゴクリ
みほ「・・・」ソワソワ
みほ「・・・」ウズ・・・
みほ「はぁ〜〜〜・・・」タメイキー
みほ「うう・・・やっぱりまだ覚悟が完了しないよぉ〜・・・」
みほ「でもお姉ちゃんからの手紙・・・応えないわけにもいかないなぁ」ペラ
[拝啓、西住みほ様
前略――このたび、西住邸にて一泊二日のお泊まり会を開催することと相成りました。
ふるってご参加ください]
みほ「はぁ〜〜〜・・・」タメイキィィィ
みほ「・・・お泊まり会かぁ・・・」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1530452216
2 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/01(日) 22:38:39.05 ID:RDKZ3mel0
こちらのスレッドは
まほ「西住流お泊まり会」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521382480/
の仕切り直しとなります。ご容赦ください
3 :
◆t8EBwAYVrY
[saga sage]:2018/07/01(日) 23:01:06.61 ID:RDKZ3mel0
みほ「お母さん・・・まだ怒ってるかなあ・・・うう〜・・・やっぱり顔を合わせづらいよぉ〜」オドオド
ザッ!
ダージリン「みほさん」ジリッ!
みほ「!・・・ダ、ダージリンさん!どうしてここに・・・」
ダージリン「ふふ、どうしてとはごあいさつね。まほさんからのご招待を受けてはせ参じたのよ」ピラッ
みほ「そ、それはお姉ちゃんのお手紙!・・・ダージリンさんも誘われてたんですね」
ダージリン「実家にお呼ばれなんてまほさんってば私のことを親友と思ってくれていたようね。それも実妹のみほさんと一緒に呼ぶほど・・・ふふふ、まほさんが私のことをそこまで想って――」
カチューシャ「ここがマホーシャとミホーシャのおウチね!」ザッ!
ノンナ「まほさんのご実家に招待されるとは感激ですねカチューシャ」ザッ
ケイ「アマリロテリ〜♪アマリロドリ〜♪・・・HEY!ガールズ!あなたたちもマホのパジャマパーティに?」バッ!
アンチョビ「ハッハッハー!アンツィオ高校の統帥アンチョビ参上ー!みんなそろっとるけ!」バーン!
西「やややっ!みなさんお揃いで!不肖、西絹代、まほさんからの召集を受けて馳せ参じました!」ビシッ
ミカ「おいしいご飯が食べれると聞いて」ポロンッ♪
みほ「み、みなさんおそろいで・・・」アワワ
ダージリン「・・・まほさん、私以外にこんなにたくさん声をかけていたなんて・・・」
4 :
◆t8EBwAYVrY
[saga sage]:2018/07/01(日) 23:57:55.42 ID:RDKZ3mel0
まほ「みんな、よく来てくれた」ザッ
みほ「お姉ちゃん」
ケイ「HI!マホ!今日はウェルカムしてくれてありがサンキュー!」YEAH!
カチューシャ「このカチューシャがじきじきにやってきてあげたんだから感謝しなさいよね!」フンス
アンチョビ「しかしなんだって強豪校の隊長達を集めたんだ?それになんでこのメンツに私が・・・あっ!アンツィオも強豪ってことだなフッフーン!さすがわかってるなオイオイ!」ヘヘーン
まほ「まあ、いいじゃないか・・・たまにはこういうのも」
ノンナ「隊長格のみなさんを招かれているのに私までご一緒でよかったのでしょうか」
まほ「かまわないさ。プラウダの隊長はカチューシャとノンナでニコイチみたいなものだからな」
カチューシャ「ふふんっ!そうそう!よくわかってるじゃないのマホーシャ!」←ヨクワカッテナイ
西「して、まほさん、今回の招集は一体全体どういう意図のもとでありますか?もしやまた強大な敵との戦車戦を!?お任せくださいこの西絹代!皆さんと共になら地の果てまででも突撃いたします!」
まほ「期待しているところ申し訳ないが・・・私はただ、みんなとお泊まり会がしたかっただけだ。たまには戦車から離れて、学生らしく、純粋に親睦を深めようと思ってな」
西「なぁるほどぉ!さすがはまほさん!・・・して、何時頃に突撃いたしますか?」
ミカ「夕飯の献立は何かな」ポロロン♪
ダージリン「まほさん、私だけが特別だったんじゃないのね・・・こんなにいっぱいツバつけて・・・」ジリッ・・・
みほ「あわわ・・・みなさん個性的すぎて前途多難だよぉ・・・」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/02(月) 23:13:45.92 ID:pIQAP35KO
まほ厨カプ厨の書くつまらんssやでぇ
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/03(火) 23:09:53.57 ID:DA+YjZAho
続きまだかよ
7 :
◆t8EBwAYVrY
[saga sage]:2018/07/04(水) 20:29:13.08 ID:SrYu2EeU0
まほ「さあ、立ち話もなんだ。こっちだ。案内しよう」
アンチョビ「ここが西住ん家か〜・・・西住流の総本山だって言うからどんなモンかとワクワクしていたが・・・そこまでブっ飛んでるわけではないんだな」ポテポテ
ケイ「どんなのを想像してたの?」
アンチョビ「ホラ、もっとこう・・・門をくぐってから邸宅まで何キロもあるとか、お城みたいな家とか、黒服サングラスのボディーガードがいっぱいお出迎えとか・・・」
カチューシャ「アナタ、マンガの読みすぎよ」
まほ「すまんな、田舎の地主のような家で」
菊代「皆様、ようこそいらっしゃいました」ペコ
まほ「皆、紹介する。西住家のお手伝いをしてくれている井手上菊代さんだ。私とみほも幼い時から面倒を見てもらっていた」
菊代「本日は西住邸にお越しいただき誠にありがとうございます。日頃からまほお嬢様とみほお嬢様と仲良くしていただいて、本当にありがとうございます」ペコペコ
みほ「き、菊代さん」テレ
西「こちらこそまほさんみほさん共によろしくしていただき大変誠にありがとうございます!」フカッ!
まほ「この敷地内で何かわからないことがあれば菊代さんに聞けばいい。お母様もよく靴下が無くなった時、菊代さんに尋ねている。菊代さんはこの家における全てを知っているからな」
カチューシャ「母親の面目まるでないわね」
菊代「みなさん、私のことは菊ちゃんって呼んでくださいね♪」ニコッ
8 :
◆t8EBwAYVrY
[saga sage]:2018/07/04(水) 20:56:48.67 ID:SrYu2EeU0
菊代「お部屋にご案内しますね。荷物をおもちします」スッ
ケイ「おーっとノンノンノン。自分で運ぶわ。レディに重いもの持たせるわけにはいかないもの」ウィンク☆
ダージリン「私たちガールズのハズよね」
みほ「菊代さん、重い荷物も軽々と運んじゃうんですよ。昔は戦車の整備もやってたって聞いたことあるし」
まほ「私たちがお泊まりする部屋の掃除も菊代さんがやってくれたんだ。このピカピカの廊下も、水みたいに綺麗な窓も、全部菊代さんが・・・あ、あのフスマが破れてるのはお母様がついうっかり――」
<まほ
みほ「!」
しほ「そちらの方々が?」ザッ・・・
まほ「学校の友人達です。お話していたお泊まり会の参加メンバーです」
しほ「そう・・・皆さん、ようこそ西住流に」ペコリ
アンチョビ「あの・・・べつに西住流に入るつもりは・・・」
しほ「今日の私は、西住流家元としてではなく、西住まほと・・・西住みほの母親として皆さんを歓迎します」
みほ「・・・」
しほ「みほ」
みほ「!」
しほ「・・・・・・ゆっくりしていきなさい」
みほ「・・・・・・はい」
9 :
◆t8EBwAYVrY
[saga sage]:2018/07/04(水) 22:40:47.75 ID:SrYu2EeU0
しほ「では皆さん、ゆっくりしていって」
ダージリン「今日はお世話になります」ペコリ
一同「「「おせわになりまーす」」」ペコリ
しほ「はい、おせわします。菊代さん、話があるのでこちらに。まほ、皆さんを部屋まで案内してあげなさい」
菊代「あっ、はいはい。明日の打ち合わせですね」ソソソ
まほ「わかりました。みんな、客間はこの廊下の先だ」
カチューシャ「よーし!一番乗りはこのカチューシャがいただくわよー!西側になんか負けてらんないんだからー!」ダッ
みほ「あっ、待ってくださ――」
矢<シュッ!
壁 >カッ!<
カチューシャ「」
アンチョビ「・・・な、なんかどこからともなく矢が飛んできたぞ・・・」ゾォ〜ッ
まほ「気をつけろ。油断すると一瞬でやられるからな」
カチューシャ「どっ、どっ、どうして家の中に弓矢トラップがあるのよ!」
まほ「常日頃から警戒心を鍛え、砲弾が飛んできても咄嗟に回避できるようになるための訓練だ」
西「こ、これが西住流・・・」ゴクリ
ミカ「そりゃ家出したくもなるね」ポロロン♪
10 :
◆t8EBwAYVrY
[saga sage]:2018/07/04(水) 22:47:08.61 ID:SrYu2EeU0
みほ「安心してください。矢の先端は吸盤ですから」キュポッ
カチューシャ「安心ったって・・・」
ケイ「当たったらカッコ悪いったらないわね」
ダージリン「私が行くわ。聖グロリアーナの戦車道は優雅で美麗・・・一本残らず全てかわしてみせるわ」スッ・・・
西「おおっ!だぁじりん殿が先陣を切られる!お先に勉強させていただきますっ!」
カチューシャ「き、気をつけなさいダージリン!ボヤボヤしてると後ろからバッサリよ!」
ダージリン「フッ・・・見ていなさい」ススス・・・
西「おおっ・・・なんと優雅な歩き様!・・・歩く姿はまるで百合の花のごとく!」
矢<シュッ!
ダージリンオデコ >カッ!<
ケイ「JACK POT」
11 :
◆t8EBwAYVrY
[saga sage]:2018/07/04(水) 23:09:52.12 ID:SrYu2EeU0
みほ「とりますよ〜」ギュッポン
ダージリン「屈辱・・・」ジリッ・・・
ノンナ「さすがは西住流といったところでしょうか。部屋に行くだけでも一苦労なのですね」
みほ「私は子供のころからこうだったから慣れちゃいました」
まほ「そうこうしている間に次のトラップだ。上からくるぞ気をつけろ」
ケイ「Uh-oh」
\シャキーン!シャキーン!シャキーン!/
アンチョビ「巨大ギロチンだー!」ギャー! カチューシャ「あぶなーい!」ヒエー!
\ゴロゴロゴロゴロゴロ!/
アンチョビ「大岩だー!」ウゲー! カチューシャ「にげろー!」ワー!
\ボオオオオオオオオオオオオオ!/
アンチョビ「火炎放射だー!」ヌオー! カチューシャ「あちゃちゃちゃ!」ドヒー!
(U^ω^)<ワンワン!
アンチョビ「犬だー!」ヒュー! カチューシャ「かわいー!」ヨシヨシナデナデ!
\ビリビリビリビリビリチュドーン!/
アンチョビ「電流爆破デスロードだー!」オオニター! カチューシャ「どしえー!」ギエピー!
まほ「ついたぞ。ここが客間だ」オツカレー
アンチョビ「もう二度とこの家には来ないからな!」ゼーゼー!
カチューシャ「そもそも戦車道全然関係ないじゃない!」ハーハー!
12 :
◆t8EBwAYVrY
[saga sage]:2018/07/04(水) 23:19:02.16 ID:SrYu2EeU0
ケイ「WHOA!タタミにショージにカケジク!まさしく和風なお屋敷ね!」スマホ パシャパシャ
アンチョビ「まるで外国人観光客だな」
西「やあ、随分綺麗な和室ですね。畳から井草の香りが・・・」スンスン
まほ「菊代さんが張り切って新品に換えてくれたんだ。障子も全部張り替えてな。私とお母様も手伝おうとしたが片っぱしからバリバリ破ってしまって・・・」
ミカ「親子そろってポンコツなんだね」
カチューシャ「こんな罠だらけの家に住んでるのになんでそんなトコでドジなのよ・・・」ゼイゼイ
ノンナ「カチューシャ、お疲れですか?」
カチューシャ「そりゃあんなゼルダの伝説みたいな廊下渡ってきたからね!ノドもカラカラよ!」ゼイゼイ
まほ「すまん、気が利かなかったな。今水を」バァン!
アンチョビ「わあ!畳を叩いたらひっくり返った!」
まほ「下に冷蔵庫完備だ。はいボルビック」スッ
ケイ「HA!まるでニンジャ屋敷ね!」
まほ「ちなみにこの畳裏は超合金製だ。戦車砲もへっちゃらだぞ。もしも奇襲を受けた際、盾にできるようにな」ニヤ
カチューシャ「もしもって!?」
13 :
◆t8EBwAYVrY
[saga sage]:2018/07/04(水) 23:26:45.54 ID:SrYu2EeU0
ダージリン「さて、この後は何をするの?まほさん」
まほ「・・・」
ダージリン「・・・」
まほ「・・・?」
ダージリン「考えてなかったのね」
アンチョビ「お泊まり会の企画者なんだから何するかくらい考えておけよ!」
みほ「たしか・・・今日ってお祭りの日だよね。夕方から出店とかあると思うんだけど」
ケイ「OH!夏キャンプ・・・サマーキャンプね!」
ミカ「焼きそばとかたこ焼きとか牛串とかあるかな?」
みほ「たぶんありますよ」
ミカ「最高」ポロン♪
アンチョビ「じゃあそれまで時間つぶすか〜。なにして過ごす?みんなでお料理しよっか」
カチューシャ「夕方からお祭りで食べましょうって今話したとこでしょ!脳みそまで胃袋なのアンタ!」
アンチョビ「地毛だ!」
カチューシャ「!?」
ノンナ「近所を散歩するのはどうでしょう。まほさんとみほさんが育った地を少し見てみたいです」
西「おお!それは妙案!西住流の強さの秘訣を学べるやもしれません!」
みほ「私も・・・久しぶりにちょっと近くを歩きたいな」
14 :
◆t8EBwAYVrY
[saga sage]:2018/07/04(水) 23:40:56.08 ID:SrYu2EeU0
まほ「いいのか?何もない田舎だぞ」
ケイ「その田舎がいいのよ♪デパートもコンビニも車もないような田舎って憧れてたの!」ウキルン
ダージリン「私も近い内にイギリスに留学するから、それまでに日本の田舎を堪能するのも悪くないわ」
ミカ「カブトムシとか採りたいよね」
まほ「わかった。では行こうか」スック
アンチョビ「ま、待った!まさかまたさっきの道を通るのか!?怒りのデス廊下!」
まほ「? そうだが?」
アンチョビ「ヤダ!もうあんな危険な道とおりたくない!」
カチューシャ「また行くっていうならダンコとしてここから動かないわよ!」
まほ「仕方ないな。こっちの畳を裏返すと」バン!
まほ「隠し通路になっている」ジャーン
アンチョビ「そんなのがあるなら最初から使わせろ!」
カチューシャ「ホントなんなのよ西住流!」
15 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/05(木) 00:01:18.86 ID:XP++BlGL0
今回はここまでで
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 00:17:19.86 ID:KlKO3SSeO
西住流の屋敷が忍者屋敷みたいになってるなら忍者戦法の島田流の屋敷はどんな風になってるのやら
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 13:20:53.28 ID:seCOggXd0
乙、待ってた
島田さん家はそういう城か砦みたいになってるんだろう
18 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/10(火) 22:39:08.33 ID:63Z02zah0
パカッ
まほ「出口だ」
カチューシャ「に、庭の石の下に隠し通路があるなんて・・・」
まほ「もしも奇襲を受けた時、脱出するためのルートでもある」
アンチョビ「もしもが物騒すぎるぞ!」
菊代「あら、皆さんお出かけですか?」レレレノレ
まほ「ちょっとみんなで近くを歩いてきます」
みほ「えへへ、久しぶりに散歩したくなっちゃって」
菊代「お気をつけて皆さん。知らない人についていかないように。お母さんが呼んでるとか言われてもダメですからね。車に気をつけて。ハチの巣をつついちゃダメですよ」
ダージリン「すごい心配されてるわ」
カチューシャ「あ〜ららのら!ミホーシャったらまだまだガキんちょなのね!」ヒッヒッヒ
ケイ「ベビーシッターはいかが〜?」HAHAHA!
みほ「き、菊代さん・・・もう子供じゃないんですから・・・はずかしいですよ・・・」カ〜ッ
まほ「カラスが鳴いたら帰ってきますのでご安心を」
カチューシャ「マホーシャが一番ガキね!」
19 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/12(木) 22:09:07.97 ID:/ZnjeP1r0
イナカァ〜〜〜ッ・・・
西「やあ・・・いい所ですなぁ、ここは。緑が残っていて、空気も澄んでいる」
みほ「・・・」
まほ「どうした?みほ」
みほ「・・・なんだか、景色が小さくなった気がする」
ノンナ「景色が小さく?」
みほ「うまく言えないんですけど・・・この道も、あの木も、もっと大きかった気がするんです」
カチューシャ「なによそれ。私はそんなこと一度も感じたことないわ」
ダージリン「こんな言葉を知ってる?『かつて世界はもっと広かった』・・・有名な海賊が残した言葉よ」
ケイ「それはねミホ、世界が小さくなったんじゃなくてあなたが大きくなっただけよ。子供のころと違って見えるのはそれだけあなたが成長してるって証拠なの」
みほ「・・・成長・・・してるのかな・・・私も」
ノンナ「カチューシャはそんなこと一度も感じたことないんですよね」アンシン
ミカ「一番お子様なのはだれかわかったね」
カチューシャ「ぐぬぬ・・・ちがうもん!カチューシャは生まれた時から大人なだけだもん!」
ミカ「ね?」ポロロン♪
20 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/12(木) 22:27:52.72 ID:/ZnjeP1r0
ケイ「HEY!見て!ジャパニーズDAGASHI-YAよ!」YEAH!
アンチョビ「わーすごい!絵に描いたような昭和!」
西「?・・・なにが物珍しいのでしょうか?いたって普通の駄菓子屋かと・・・」
ダージリン「知波単の学園艦には一度行ってみたいものね」
西「おおっ!どうぞいらしてください!凧上げしたり独楽を回して遊びましょうぞ!きっとだぁじりん殿も気に入られますこと請け合いです!」
ダージリン「んっふ、考えておくわ」
みほ「わあ・・・懐かしい。このお店まだあったんだ・・・」
まほ「よくここでお菓子を買ったものだな」
店主「まあ、みほちゃんじゃないの」
みほ「あっ!駄菓子屋のおばちゃん!わ、私のこと覚えててくれたんですか!?」
店主「何言ってるの。ウチのお得意さんだもの、当たり前じゃない。まあ〜えらい大きなってぇ」ナデナデ
まほ「お久しぶりです」ペコ
店主「まぁまほちゃんまで。ちいちゃい時からそうだったけど、余計にべっぴんさんになったねぇ。もうそろそろ中学生になるんかい?」
まほ「いえ、そろそろ高校卒業です」
みほ「おばちゃん、あんまり来れなくてごめんね」
店主「何言ってるのさ。こうやって元気に顔見せてくれただけでうれしいよ。二人ともええ嫁さんになりぃな」ナデナデ
みほ「えへへ・・・」テレ まほ「えへへ」
カチューシャ「!み、見て!あのマホーシャが・・・えへへって・・・!」ガクガク
ダージリン「あんなまほさん初めて・・・」ジリ・・・
ケイ「しまった!キャメラを持ってくればよかったわ!」グヌヌ!
21 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/13(金) 00:03:52.53 ID:jVIGDL+f0
カワァ〜〜〜ッ・・・
西「おお、見事に澄んだ小川ですね。川底まで透き通って見えます」
アンチョビ「あ!お魚がいたぞ!ホラ!また光った!」ソコソコ!
カチューシャ「まかせなさい!つかまえてあげるわ!」バシャバシャ!
ノンナ「カチューシャ、逃げてしまいましたよ」
まほ「小さいころのみほも魚を捕まえようとして川で暴れていたな」ナツカシイ
みほ「お、お姉ちゃんはずかしいってば・・・」
カチューシャ「アッハッハ!ミホーシャはほんとおこちゃまだったのね!」
ケイ「カチューシャはブーメランの達人だ」
ミカ「・・・」スッ スス・・・
ミカ「・・・」スイ〜
アンチョビ「わ!なんだ!なんか今流れていったぞ!」
ノンナ「葉っぱで作った小さな船のようですね。ミカさんが?」
ミカ「なるべく水面に波紋を立てないように遊ぶのがプロってものさ」ポロリンチョ♪
カチューシャ「か・・・か・・・カッコイイ!カチューシャもつくる!作り方教えなさい!」グイグイ
ミカ「プラウダの食糧3カ月分をウチに支給してくれたら教えるよ」
カチューシャ「のった!」バン
ノンナ「カチューシャ」
ケイ「乗るのはノンナの肩だけにしなさいネ。なんちゃって!」A-HAHAHAHAHA!
ノンナ「ケイさん」
ミカ「やっぱり5カ月分で手を打とう」
ノンナ「ミカ」
22 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/13(金) 00:20:33.68 ID:jVIGDL+f0
カチューシャ「でけたー!」ササブネ〜
ミカ「まいどあり」ポロン♪
ノンナ「お見事ですカチューシャ。代償は高くつきましたが」
みほ「私もできましたー」ササブネッ!
カチューシャ「わ!ミホーシャの船めちゃくちゃ強そう!いいないいな!」
アンチョビ「私のもどーだ!速そうだろー!」ササブネェ
カチューシャ「普通ね」 ノンナ「普通も普通ですね」
アンチョビ「ぬゎにおぅ!」
西「皆さん手先が器用ですね。私は何度やっても上手く作れなくて・・・」
ケイ「私がサポートしてあげるから、もっかいやってみましょ」
西「申し訳ありません。自分不器用ですので・・・」
ケイ「ドントウォーリー!ビーハッピー!まずこっちに葉っぱを折って――」
ダージリン「ふふふ・・・ほんと、みんな子供ね。開放的な空気が童心に帰らせてるのかしら」
まほ「・・・子供か。ダージリン、お前は子供じゃないのか?」
ダージリン「・・・・・・そうね・・・アルコール飲めないから子供かしら」
まほ「先週、お母様と今後について話あったんだ。ドイツに行って腕を磨くのはどうだろうと・・・」
ダージリン「!ド、ドイツ!・・・ず、ずるいわよまほさん!私だってまだイギリス行ったことないのに!」ジリッ
まほ「お母様に言わせると、私もそろそろ大人になるべき時かもしれないそうだ。西住流の正統後継者として、流派の師範になる手順を踏む頃合いだと・・・」
ダージリン「まほさんが師範に・・・もしかして、大人になる前に子供らしいことをしようとお泊まり会を?」
まほ「・・・私はどうして大人になるんだろうな。いつごろ・・・大人になるんだろうな」
23 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/19(木) 22:42:07.75 ID:SHQJwdI/0
みほ「お姉ちゃん!見て!ほら、あの木!子供の頃によく木イチゴ食べてたけど、まだ生ってるよ!」
まほ「む、ほう・・・まだあの木は残っていたか」
ダージリン「野生のラズベリーね」
みほ「この辺りの景色は変わっちゃったと思ってたけど、変わらないものもあったんだね」プチッ
カチューシャ「あっ、かってに木の実を採っちゃっていいの?」
みほ「大丈夫ですよ。誰の土地ってわけでもないですから」
ノンナ「なんとも奔放な地域なのですね。しかし木の実をとって一体何を――」
みほ「みほっ」パクッ
カチューシャ「!?ちょっ!ミホーシャ!?そんなの食べちゃダメでしょ!」
まほ「私も一つもらおうかな。まほっ」パックンチョ
ノンナ「まほさんまで!?」
アンチョビ「お、お前達・・・そこまでヒモジイ思いをしていたのか・・・」ウルウル
みほ「あーなつかしい味〜」ミモミモ
まほ「お前達は食べないのか?」マモマモ
カチューシャ「たっ、食べるわけないじゃない!そんな道端に生えてる木の実なんて!原始人じゃあるまいし!田舎者でもお金がなくてもそんなの食べたりしないわよ!」
ミカ「遠慮なくもらうよ」バクバクガブガブグチュゥゥウウウウ!
カチューシャ「この子、口に入るもん何でも食べちゃう!」
24 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/19(木) 23:16:55.42 ID:SHQJwdI/0
ケイ「アラ?ヘイ、マホ。あの小屋は何?やたら横にロングだけど」
まほ「あれは牛小屋だ」
ケイ「牛!?ビーフ!?それともカウ!?もしかしてバッファロー!?」
まほ「牛だ」
ノンナ「一般家庭で牛を飼っているのですか?」
みほ「詳しくは知りませんが、牛乳を絞って出荷したりしてるそうです。あとは牛そのものを出荷したり・・・」
アンチョビ「そ、それって・・・ドナドナ的な・・・?」
みほ「たぶんそうかと」
アンチョビ「うわぁ〜・・・キッツゥ〜・・・」
まほ「見てみるか?」
アンチョビ「え」
牛<ギュウ〜
カチューシャ「わー、モーモーさんがいっぱい!」
ケイ「ヒー!くっせぇ〜!HAHAHAHA!あークセー!」HAHAHA!
ノンナ「さすが、すごいにおいですね・・・」ハナツマミ
みほ「なつかしいな〜。子供の頃はよくお姉ちゃんと見に来てたよね」
まほ「うむ。何があるわけでもないが、たまにデカイゲップをしたりしておもしろかった」
ダージリン「変わった幼女だったのね・・・まほみほシスターズは」
25 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/19(木) 23:29:10.34 ID:SHQJwdI/0
西「やあ・・・それにしても鼻がまがりそうな匂いですなぁ」ハハハ
ノンナ「なぜ満面の笑顔でいられるのですか」
アンチョビ「うぅ〜・・・」
みほ「?・・・どうしたんですかアンチョビさん」
アンチョビ「いや・・・この牛達もいずれ牛肉にされるのかと思うと、かわいそうで・・・直視できなくて・・・」
まほ「安心しろ。ここの牛は食用に育てられているわけではない。乳牛だ」
アンチョビ「そ、そうか!よかった〜!そうとわかったら安心した!思う存分見学しよう!おお!ここの柵には子牛がいるぞ!かんわいい〜!」チョビィー
まほ「その子は隣町の牛舎に移されるんだ。ここは頭数が多すぎるから家族と引き離してヨソで一人ぼっちになる」
アンチョビ「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁぁ・・・そ”ん”な”ぁぁぁぁぁ・・・」ヘタヘタヘタ・・・
まほ「嘘だ」
アンチョビ「お、お前〜!からかってるのか〜!」プンチョビ
みほ「あはは、お姉ちゃん子供の頃もそういう嘘で私をからかってたよね〜」
ダージリン「ねえ、いつまでもこの小屋にいたら匂いがついちゃうわ。そろそろ出ましょう」
みほ「えー、もうですか〜」
ミカ「ひとつ聞きたい。ここでお肉の試食はできないのかい?」
まほ「乳牛だってば」
ミカ「それじゃあここに長居する理由はないね。時間は有限なんだ。早く行くよ」
カチューシャ「この子・・・」
まほ「まあそういうな。たしかに牛がいるだけで他に何があるわけでもないが、割と楽しいものだぞ、こういう場所も。あ、ほら、あの牛、今うんちした」
ダージリン「もう無理」
26 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/19(木) 23:32:19.28 ID:SHQJwdI/0
今回はここまでで
27 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/19(木) 23:38:08.56 ID:SHQJwdI/0
>>23
で木イチゴを食べていますが、その辺の木になってる木イチゴを勝手に食べるのはあんまり良くないかと思います
お腹によくないかもしれないしだれかの土地のものなのかもしれないので、確固たる安全と保障がない限り野生の木イチゴは食べないでください
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/21(土) 21:35:27.64 ID:cZQSbf5w0
プンチョビがちょっとツボに入った
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/21(土) 22:06:21.65 ID:jcDW9btF0
>まほ「乳牛だってば」
ヤベくっそかわいい
30 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/21(土) 22:06:22.21 ID:UPC0Ydaw0
みほ「あー懐かしかったー」マンゾクー
ミカ「懐かしい・・・それは本当に良いことなのかな」
みほ「お姉ちゃん!次は商店街いこ!昔よく行ったおもちゃ屋さんとかみたい!」グイグイ
まほ「おいおい、そんなにせかすな」ハハハ
ケイ「なんだかミホ、いつもよりハイ!になってるわね。ホームに帰ってきて浮かれ気分なのかしら。マホもなんだか普段より明るいわ」
アンチョビ「たしかに・・・姉妹そろって幼児退行してるな・・・」
西「よいではありませんか。あのように明朗快活で純粋な西住さん姉妹はお初にお目にかかります」
カチューシャ「まったく、マホーシャとミホーシャのフルサトに来れば西住流の強さの秘密がわかるかと思ったけど、ただのカッペじゃないの」
ノンナ「むしろこの純朴な環境が強靭な精神と肉体を育む秘訣なのかもしれません」
みほ「にしっ♪ずみっ♪にしずみっ♪」ミホ!
まほ「にしっ♪ずみっ♪にしずみっ♪」マホ!
カチューシャ「・・・・・・あれが?歌いながらズンズン行進してるあれが?」
ノンナ「・・・」
31 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/22(日) 00:11:29.08 ID:u5O2IouR0
みほ「わぁ〜!なつかしぃ〜!」キラキラ
アンチョビ「戦車のプラモデルがたくさんだ!ブルムベアーなんて渋い戦車まで!」オオ〜!
西「なんとチハの模型まで!いい仕事してますなぁ!」ウム!
まほ「物心ついた時からお母様に連れられてよくこのおもちゃ屋にプラモデルを買いに来たものだ。ゲームの発売日にも連れてきてもらったりしていたよ」
ケイ「バービー人形とかリカちゃん人形じゃないところが西住流英才教育だわ」
ダージリン「『蛙の子は蛙』・・・ね」
<ペコグゥ〜
まほ「あ、だれかのお腹の音」
ミカ「私だよ」ペコグゥ〜
まほ「お前だったのか」
みほ「あっ、そうだ!この商店街に肉屋さんもあるんですけど、そこでコロッケも売ってるんですよ。食べに行きましょう!」
ミカ「それしか道はないね」
ノンナ「ほう・・・コロッケですか・・・」キラーン
カチューシャ「はっはーん!本場北海道産じゃがいもコロッケで大きく育ったこの道産子カチューシャの肥えた舌を満足させられるかしらぁ!?いっとくけど私は超辛口のグルメーシャだからね!」
カチューシャ「なまらおいしい!!!(とてもおいしい)」カチュァアア!
ケイ「たしかにベリーデリシャスね。略してベリシャス」HAHAHA!
まほ「ふふ、そうだろうそうだろう」トクイゲッ
みほ「満足してもらえたようで安心しました。ミカさんはどうですか?」
ミカ「とてもおいしいよ。やっぱり人のお金で食べるご飯は最高だね」モムモム
まほ「えっ」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/22(日) 00:29:33.77 ID:CG7EsNUH0
ちょくちょくまほ姉の素の女の子の部分が表れてるのが素晴らしい
33 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/22(日) 00:35:05.55 ID:u5O2IouR0
西「いやあそれにしてもこの美味ですなあこの吹かし芋揚げは」モグモグ
アンチョビ「まったくだ。あっ!いいこと思いついた!コロッケをピザに乗せたコロッザってのはどうだろう!特許取っていっぱい儲けられるぞ!こ、これは天才かも!」
みほ「メンチカツもありますよ〜」ホクホク
アンチョビ「ぬゎんだと!?まだメニューが!?」
ミカ「受けて立とう」スック
ダージリン「ふふ・・・この子達は『花より団子』ね」
ケイ「アラ?・・・ねえ、あそこのフリフリのドレス着てる子って・・・」
エリカ「まったく・・・帰省してきた娘に夕飯の買い出しさせるなんて、ウチのお母ちゃんはホント無粋よね・・・隊長みたいにビシっとかっこいい人がお母ちゃんだったらいいのに・・・」ポテポテ
ダージリン「んっふ」
ノンナ「プライベートのエリカさんのようですね。意外な私服を着ておられますが・・・」
まほ「エリカー」オーイ
エリカ「はあ・・・ストレスのあまり隊長の幻聴が聞こえるわ。精神的に疲労すると本能で幸福を求めるようになってるのね人間って・・・」
まほ「エーリカー」オーイ
エリカ「・・・あれ?・・・・・・なんかやけにリアルな幻聴のような・・・」
まほ「エーリカッ」ザッ
エリカ「ほぇあっ!?たったたたた隊長!?そ、それにみほ――副隊ちょ――元副隊長!さらに他校の目くそ鼻くそ!」
ダージリン「ひどいいわれよう」
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/22(日) 11:12:14.06 ID:UldAqE3LO
拡散希望
【SS掲載拒否推奨】あやめ速報、あやめ2ndは盗作をもみ消すクソサイト
SSを書かれる際は掲載を拒否することを推奨します
概略1
現トリップ◆Jzh9fG75HAは
混沌電波(ちゃおラジ)なるSSシリーズにより、長くの間多くの人々を不快にし
また、注意や助言問わず煽り返す等の荒らし行為を続けていたが
その過程でついに、ちゃおラジは盗作により作られたものと露呈した
概略2
盗作されたものであるためと、掲載されたシリーズの削除を推奨されたSSまとめサイト「あやめ2nd」はこれを拒否
独自の調査によりちゃおラジは盗作に当たらないと表明
疑問視するコメント、および盗作に当たらないとの表明すら削除し、
盗作のもみ消しを謀る
概略3
なおも続く追及に、ついにあやめ2ndは掲載されたちゃおラジシリーズをすべて削除
ただし、ちゃおラジは盗作ではないという表明は撤回しないまま
シリーズを削除した理由は「ブログ運営に支障が出ると判断したため」とのこと
SSまとめサイトは、SS作者が書いたSSを自身のサイトに掲載し、サイト内の広告により金を得ている
SSまとめサイトは、SSがあって、SS作者がいて、はじめて成り立つ
故に、SSまとめサイトによるSS作者に対する背信行為はあってはならず、
SSにとどまらず創作に携わる人全てを踏みにじる行為、盗作をもみ消し隠そうとし
ちゃおラジが盗作ではないことの証明を放棄し、
義理立てすべきSS作者より自身のサイトを優先させた
あやめ速報姉妹サイト、あやめ2ndを許してはならない
あやめ速報、あやめ2ndは盗作をもみ消すクソサイト
SSを書かれる際は掲載を拒否することを推奨します
35 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/24(火) 22:09:01.38 ID:zaHNri2f0
まほ「実はコレコレシカジカ・・・」
エリカ「カクカクウマウマ・・・ということですか、なるほど」
ケイ「スピーディーな飲み込み」
西「逸見殿はいかがお過ごしでしたか?」
エリカ「私はおか――母にお使いを――任務を命じられて、夕飯のおか――物資を補給に向かうところよ」
アンチョビ「なんだ、西住ん家でお泊まり会するのにどうして来なかったんだ?」
エリカ「・・・・・・だって私、呼ばれてないし・・・」
アンチョビ「ゲッ!」シマッチョビ!
ケイ「あーあ、千代美ったらデリカシーないわね〜」HAHA
アンチョビ「い、いや!あ、あのっ・・・ご、ごめん!ホントごめん!」ユルシテ!
エリカ「いいもん・・・私は孤高の狼・・・逸見の逸は逸脱の逸・・・」ブツブツ
アンチョビ「あわわわ・・・ごめんってば〜!」アタフタ
まほ「エリカ、帰省しているとは知らなかったんだ。それに今回のお泊まり会は各校の隊長格を招集したのであって、決してお前を疎外したわけではない」
エリカ「・・・本当ですかぁ?」クスン
まほ「まほ嘘つかない」フンス
エリカ「・・・・・・隊長が言うなら信じますけど・・・」グスッ
みほ「エリカさんもウチ来る?」
エリカ「ハッ!私がみほのウチに!?じょぉ〜だんじゃないわよっ!私達はライバル同士よ!そんな慣れ合いなんてお断り!でもアナタがどーしてもっていうなら行ってあげてもいいけどね!」
まほ「エリカ、遠慮せずに泊まりに来い。一人や二人増えたところこでどうということはない」
エリカ「隊長の実家にお泊まり!?そそそそそそんな私なんかが恐れ多い!だけどもだけどせっかくの機会ですし隊長さえよければ・・・ふ、ふつつかものですが逸見エリカ!お世話になりやす!」
カチューシャ「この子ホンットめんどいわね」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/26(木) 00:10:23.35 ID:ekbvHXWZ0
ずび♪ずび♪ずびずび♪
エリカさんは今日も安定のエリカさんでした
37 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/27(金) 20:52:08.50 ID:zzJsPb6P0
>>36
文字だけじゃずびずびだと伝わらないかなーと思ってたらわかる人いたのでホっとしました
38 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/27(金) 21:04:53.31 ID:zzJsPb6P0
しほ「――では、手筈通りに。改めて・・・この話を受けてくれて・・・本当に感謝しているわ。手間をかけるわね」
「何言ってるのよ。私達だってちょっと楽しみにしてるくらいなんだから」
「しほさんに貸しを作るのもまた一興」
しほ「ふふ・・・」
菊代「家本、お嬢様達が帰ってこられましたようです」スッ
しほ「わかった。では、皆ぬかりないように」
―――玄関
まほ「ただいまもどりました」ゾロゾロ
菊代「はーい、おかえりなさーい」ソソソ
エリカ「お、おっ、オッ・・・オジャマシマス・・・」カチコチ
アンチョビ「なにをキンチョーしとるんだ」
エリカ「だ、だって・・・西住流総本部はいつ来ても緊張するにきまってるじゃないのよさ・・・」カチコチ
みほ「もーエリカさんってば、強張ることないですよ。そんなコワイ顔しないで」
エリカ「顔は生まれつきよ!」
しほ「まほ、みほ、みんな、おかえりなさい」
みほ「ただいまおかあさん!」パァー
しほ「」
エリカ「み、みほ・・・!」
みほ「あっ・・・ご、ごめんなさい・・・・・・あの・・・懐かしい所いろいろ行って・・・ちょっとテンション上がってて・・・ごめんなさい・・・」シュン
しほ「――いえ、かまいません」ボタボタ
菊代「家本、鼻血はなぢ」
39 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/27(金) 23:18:27.19 ID:zzJsPb6P0
しほ「失礼したわね」ハナセン
ダージリン「鼻にティッシュ詰め込んだ西住流家元なんて珍しいもの見たわ」
しほ「みんなには内緒よ」ハガネノオキテ
菊代「西住流はガワだけ見れば厳格かもしれませんが、家元はけっこうポンコツなんですよ」
しほ「菊代」
アンチョビ「長女もたいがいポンコツだからみんな薄々気づいてるよ」
まほ「安斎」
ケイ「HAHAHA!似たもの親子ね!」
<ザッ
常夫<・・・
菊代「あ、旦那様、おかえりなさい」
しほ「常夫さん」
西「おお!この方が西住さん方のお父様ですか!はじめまして!私、知波単学園戦車道部隊長を務めさせてもらっております西絹代と申します!」ペコッ!
カチューシャ「西住の婿養子にして名の知れた整備士・・・この人がいじった戦車は鬼のように強いといわれているわ」
ケイ「実物を見たのは初めてだわ。ねえ、今度ウチの戦車もカスタムしてちょうだい!報酬なら弾むわよ!」
エリカ「ちょっとちょっと!かの有名な西住常夫がそう易々と仕事を引き受けたりするわけないでしょ!」
常夫<OK
エリカ「アッチョンプリケ!」
ケイ「HAHAHA!話がわかるじゃない!そういうノリのいい人は好きよ!よろしくねミスターT!」バンバン
常夫<テレル
しほ「常夫さん・・・」メラメラメラ
菊代「しほさん、娘の友人に嫉妬しないで」
40 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/27(金) 23:31:31.07 ID:zzJsPb6P0
アンチョビ「――で、客間に案内されたが、なんなんだ一体?あのアブナイ廊下を渡らずに別のトコで助かったが・・・」
しほ「常夫さんが用事で出かけていたのは、これを取りに行ってくれていたのよ」コト
常夫<ツカレタヨ
ダージリン「なになに?宝石とか?お宝とか?」
ミカ「食べ物にきまってる」
菊代「ぱんぱかぱーん」パカッ
みほ「!」
西「やあ・・・綺麗なお着物ですな」
菊代「今日はお祭りに着ていくための浴衣です。まほお嬢様が友人を招いてお泊まり会をすると聞いて、家元が地元の織物職人の所でみんなの分を織ってもらったんですよ」
みほ「お母さんが・・・」
しほ「・・・・・・女の子だもの、浴衣くらい着たい時もあるでしょう。それにこれは常夫さんの案でもあります」
まほ「お母様、お父様、ありがとうございます」
しほ「別にお礼を言われるほどでもないわ。母親として母親らしい振る舞いをしただけよ。いいのいいの気にしないでちょっと母親らしさ出ただけだから」
常夫<フフフ
アンチョビ「そんなわざわざ・・・けっこうかかるだろうお金とか」
まほ「ウチは懐事情に余裕があるからな」
アンチョビ「そりゃあよござんしたねぇ!」ギリリ!
菊代「さあさ、せっかくですから皆さん着つけしましょう。きっと似合いますよ〜」ニコニコ
常夫<サア、ハヤクキガエルンダ・・・
アンチョビ「アンタは出ていけよ」
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/30(月) 01:03:39.00 ID:GeTVu7470
面白い
続き待ってる
42 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/30(月) 23:00:39.44 ID:cmehiPer0
>>41
見てくれてる人がいるのがわかるだけで活力になりますありがとう
更新頻度はマチマチなのであんまり期待せずにのんびりまっててくれれば・・・
43 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/30(月) 23:11:31.87 ID:cmehiPer0
オビキュッ!
菊代「はい、できましたよ〜」
ケイ「O〜〜〜H!綺麗に着つけしてくれてサンキュー菊代さん!」
菊代「菊ちゃんって呼んでくださいね」
ケイ「サンキュー菊ちゃん♪」
西「こんな上等な生地の浴衣・・・私なぞに本当にふさわしいのでしょうか」
ノンナ「とても似合っていますよ。やはり和装がピッタリですね。長い黒髪をまとめてうなじを出すサマがなんとも和風美人といった様子です」
西「そそそそそそんな私なんぞにそのようなお言葉とんでもない!そうおっしゃるのんな女史こそ、綺麗な黒髪に浴衣がお似合いで、まさしく京美人でございます!」
ノンナ「道産子です」
ケイ「ミカも千代美もいい感じね!グーよグーッ!」
アンチョビ「そ、そうかな?」テレ
ミカ「ありがとう」ポロン♪
アンチョビ「そういうケイだって似合ってるぞ!金髪で浴衣ってどうかなって思ったけどベストマッチだ!」
ケイ「えへへ、ありがテン!」
ダージリン「今の私にちょうどいい言葉があるわ。『馬子にも衣装』」
アンチョビ「それ意味わかって言ってる?」
ノンナ「ところでカチューシャは――」
カチューシャ「に、似合うかしら・・・」テレ
ノンナ「ごふっ!!!」カッ!
アンチョビ「わー!ノンナが吐血した!」
44 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/30(月) 23:30:13.22 ID:cmehiPer0
カチューシャ「や、やっぱり似合ってないんだ!カチューシャは浴衣なんか着ない!」プイ
ノンナ「い、いえ・・・・・・最高です・・・超絶似合ってますよカチューシャ・・・」ポタポタ
カチューシャ「・・・ホント?・・・じゃあ大丈夫ね!ノンナが言うなら間違いないわ!」コレニハ カチューシャモ ニッコリ
アンチョビ「プラウダも大変だな・・・」
エリカ「ちょっとちょっと!私が着つけしてもらってる間になに血ぃ吐いてんのよ!西住邸の畳よごすんじゃないわよ!」
ケイ「WHOA!エリカもベリーフィットしてるわね」
エリカ「えっ、そお?」ケロ
カチューシャ「うんうん、よく似合ってるじゃないイツミーシャ」
ミカ「普段の狂暴な雰囲気がおだやかな浴衣で緩和されているね」
ダージリン「『豚に真珠』」
エリカ「あっ!わかった!もしかしてバカにしてるでしょ!」
しほ「はい、できたわ」ポン
みほ「ありがとうお母さん・・・」
しほ「・・・次はまほよ。こっちにおいで」
まほ「はい」
菊代「あ、みほお嬢様もできたみたいですね。わあ、すっごくお似合いですよ」
ケイ「A-HA!カンワイイ〜!」
みほ「そ、そうかな・・・」テレ・・・
エリカ「グッ!」ガクン!
エリカ「ッ・・・!・・・〜〜〜ッ!・・・」ギギギ・・・
エリカ「―――ッ!・・・・・・ッ・・・・・・ふぅ〜・・・・・・よしよし落ち着いた・・・」フシュー
エリカ「ふん、まあまあ似合ってるじゃない」
ミカ「ひねくれてるなあ」
45 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/07/31(火) 00:14:26.21 ID:ubBOzBv20
西「やあ、実に可憐ですな!」
ダージリン「あらまあかわいらしい。私が女なら放っておかないわ」
アンチョビ「・・・ん?」
みほ「見てください。これボコの柄なんですよ。お母さんが気をきかせてくれたみたいで、織物屋さんに特注してもらったそうです」
カチューシャ「さすがに子供っぽすぎない?・・・」
ケイ「いいじゃないの、本人が気に入ってるなら。どうミホ、イイ感じ?」
みほ「はい!ほら、かわいいですよ」クルッ
エリカ「んっ!」プシュッ
ノンナ「エリカさん、鼻血吹き出しましたよ」
エリカ「・・・平気よ」ポタポタ・・・
ミカ「難儀だねぇ」
しほ「はい、できたわ」オビワン!
まほ「ありがとうございます。・・・どうですか?」クルッ
しほ「・・・よく似合っているわ。綺麗になったわね、まほ」
まほ「そうですか?自分ではよくわかりません」
しほ「ええ、とっても綺麗よ。誇らしい、自慢の子よ・・・」
まほ「お母様の娘ですから」
しほ「・・・」
菊代「あ、まほお嬢様も着つけ終わったみたいですね。わあ!綺麗!」
西「これはこれは、まっこと美人!」
まほ「そ、そうかな・・・」テレ
エリカ「」パァン!
アンチョビ「どわー!逸見の鼻が破裂したぁ!」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/31(火) 11:10:33.15 ID:0Qrk65GL0
この調子でエリカは縁日を無事生き残れるのか
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/31(火) 11:45:02.35 ID:U4Rk7jPL0
鼻が破裂ってどういう状況……
48 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/08/02(木) 19:22:06.73 ID:YDQdwp+Q0
エリカ「生きててよかった・・・今まで何度もつらいことや泣きたいこともあったけど・・・こんなにうれしいことはない・・・」ボタボタ
ミカ「鼻血で出血死しちゃうよ」
まほ「へ、変かな」
エリカ「人類史上最高です」キリッ
みほ「すっごく似合ってるよお姉ちゃん!」
ケイ「ひゅーひゅー!ネーちゃんキュートだね〜!」A-HA!
まほ「そ、そうか・・・ありがとう」
アンチョビ「よーし!これで準備はととのったぁ!みんなでお祭りに行くぞー!」
みほ「あ、そうだ。この子も連れてっていいですか?」
∪・ω・)<ワフ!
カチューシャ「いぬだ!」
西「やあ、かわいらしい犬畜生ですなぁ」
ダージリン「とってもかわいいわね、この犬野郎」
まほ「なぜそんな言い方をするんだ」
ノンナ「お名前は?」
まほ「公式で明言されてないから各々が好きなように名前を付けて呼んでいるんだ。な、犬太郎」ナデナデ
カチューシャ「二次創作も大変ね」
菊代「どうぞみほお嬢様、リードをつけてあげてください」
みほ「はい。よーし、久しぶりの散歩だね。行くよ、エリカ!」
∪^ω^)<バウ!
エリカ「っどぉぉぉい!今その犬なんて呼んだぁ!」
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/03(金) 07:06:56.32 ID:FbrpE+ME0
エリカはハスキー犬っぽそう
見た目怖いけど実は大人しい
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/03(金) 10:10:41.84 ID:0owyHa3sO
実はハスキーは外見に似合わずお馬鹿さんで死ぬ程運動好きだぞ
しかもメッチャ人好きで不審者にすら愛嬌振っちゃうもんだから番犬に適さないとまで言われるレベル
51 :
◆t8EBwAYVrY
[saga]:2018/08/03(金) 22:59:49.25 ID:WT+/qAKR0
―――・・・・・・ペタンペタンペタン
西「いやあそれにしても、浴衣だけでなく草履まで手配していただけるとは」ペタンペタン
ダージリン「私アーミーブーツ履いて来てたからサンダルもらえてよかったわ!それにしてもこれビルケンのサンダルでしょ?しかも本場の。人数分揃えるなんてけっこうな値段でしょ」ペタンペタン
アンチョビ「びるけん?」ペタンペタン
ノンナ「ドイツのブランドです。物にもよりますが、いいのだと一足で万は越えるかと」ペタンペタン
アンチョビ「ぬゎんだと!?高級品なのか!?」ササッ
ミカ「おやま」ササッ
ノンナ「慌てて脱いでも仕方ないですよ」
まほ「お母様が手配してくれたそうだ」ガコンガコンガコン
カチューシャ「ってマホーシャは何履いてんのよ!」
みほ「お姉ちゃんが鉄下駄を!」
まほ「ふふ、かっこいいだろう」ドヤサァ
カチューシャ「かっこいいけどなんでそんなものがあるのか甚だ疑問だわ!」
まほ「西住流を継ぐ者たるや、努力を怠るなかれとお母様に言われている」
ミカ「大人は時々無理言うよ。子供に真面目に無理言うよ」ポロロロ〜ン♪
まほ「ちなみに普段履きの靴にもつま先に鉄の砂が詰めてある。もしもの時の護身用武器としてな」
みほ「あ、それ私もお母さんにもらった」
アンチョビ「だから西住流のもしもって物騒すぎるぞ!」
ダージリン「素で超人的身体能力のまほさんとみほさんなのに護身用装具まで与えるなんて、家元ってつっけんどんに見えて親バカなのね」
まほ「お母様は馬鹿じゃない」
みほ「お母さんは馬鹿じゃないですよ」
ダージリン「んっふ、親が親なら子も子ね。こわやこわや」
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/04(土) 00:13:26.40 ID:LVUbM2iF0
ダー様のお召し物随分と・・・と思ったけどカッちゃんかな
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