【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」

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505 : ◆A81ULt4CV6 [sage saga]:2018/07/29(日) 03:12:30.33 ID:EQtXuMvN0
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506 : ◆A81ULt4CV6 [sage saga]:2018/07/29(日) 03:13:31.90 ID:EQtXuMvN0
真帆「…………」


『リーディングシュタイナーが発動し、世界線は移動した。現に、中鉢に関わる事象に変化が現れている。だが……』


真帆(……この一文から連なる流れ、情報量が多いわね)

真帆(世界線とは動くものであり、その動きは『移動』というワードに置き換えることができるものである)

真帆(そして、第三者が過去改変を手に入れた結果、世界線は『移動』という動きを見せるかもしれない)

真帆「ふむふむ」

真帆(過去改変を起こすにはDメールというものを利用するはず。となると……)

真帆(Dメールを使って過去改変を行った場合、世界線が移動する。この解釈は正しそうな気がするわね)

真帆(過去改変を行う事で起きる事象といえば、当然それまでの歴史の書き換えといったところでしょう)

真帆(であるなら、Dメール→過去改変→歴史の再構築→世界線の移動……と)

真帆(つまり。世界線の移動とは、それまでとは異なった歴史への移動であると。そして世界線とは歴史の形であると……そう考えることができるわね)

真帆(ではその仮説に、αやβといった記号を混ぜ込むとどうなるか?)

真帆(このお話の中には、複数の世界線というものがあることになり、作中の岡部倫太郎はその世界線を思うように扱おうと考えている……?)

真帆(どうだろう。基本設定は何となく理解できてきたけど、登場人物たちの立ち位置はいまだに判然としないわね)
507 : ◆A81ULt4CV6 [sage saga]:2018/07/29(日) 03:14:13.08 ID:EQtXuMvN0
真帆(…………)

ペラリ
508 : ◆A81ULt4CV6 [sage saga]:2018/07/29(日) 03:14:48.27 ID:EQtXuMvN0
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509 : ◆A81ULt4CV6 [sage saga]:2018/07/29(日) 03:15:55.59 ID:EQtXuMvN0
      6

 微かに響く物音に、薄っすらとまぶたを上げる。

 視界に映る光景を、寝ぼけた頭で識別していく。まだ薄暗いラボの中。もうすっかりと見慣れた風景に、ゆっくりと視線を這わせていく。と──

『む、助手ではないか……』

 これまた見慣れた後姿を視界が捕らえる。いつもの改造制服の上から、愛用の白衣をまとった、科学者然とした凛々しい立姿。
 俺はそんな紅莉栖の背中を、半開きの目で追いかけながら思う。

『何をしているのだ?』

 日の出からさして時間はたっていないのであろう。窓から差し込む日差しは弱々しい。真っ暗というほどではないにしろ、しかし、ラボ内の光源が不足している事は、明らかである。
 そんな薄暗いラボの中を、照明も点けず、紅莉栖はウロウロと歩き回っているのだ。

 少し歩いてはピタリと止まり、棚や机や乱雑に積み上げられた荷物に視線を這わせる。そして、しばらくするとまた歩き出す。

 そんな行動を繰り返していた。

 まるで、何かを探し回っているように見える紅莉栖の行動。その様を目で追う俺に、微かな疑問が生まれる。
 そして、たまに聞こえてくる『違う』とか『分からない』とか『無意味だ』といった独り言が、生まれた疑問を膨らませる。

『直接聞いた方が早いな』

 そう考え、俺は横たえていた身体をゆっくり起こす。ソファが小さな軋み声を立てた。

「何をしているのだ、助手よ?」

 白衣をまとった華奢な背中に向けて、静かに問いかける。と、紅莉栖の肩が驚いたように小さく跳ねた。

「あ……岡部、起こしちゃった?」

 慌てた様子で振り向く紅莉栖。その無理やり作った笑顔の中に、少なからず狼狽の色を感じ取る。

「どうした? ラボに来たなら、起こせばよいものを」

「あ、うん。でも、よく寝ているみたいだったから、悪いかと思って……」

 紅莉栖らしからぬ、どことなく歯切れの悪さを感じさせる物言い。それはまるで、何かやましい事でもあるような、そんな口ぶりに──聞こえなくもない。
510 : ◆A81ULt4CV6 [sage saga]:2018/07/29(日) 03:17:07.35 ID:EQtXuMvN0
「何か、探していたのか?」

「いや、そういう分けでは……」

 単刀直入に問うた俺の言葉に、紅莉栖が瞳をブレさせながら言葉を濁す。

「相変わらず、嘘がヘタだな。何か欲しいものがあるなら、直接言えばよかろう」

「別に欲しい物があるとか……」

 やはり、歯切れが悪い。明らかに、何かを隠していそうではある。だが、あえてその事に対して、追求はしようとは思わなかった。
 下手に追求なぞした日には、頑固な紅莉栖を相手に、無意味な押し問答に発展しかねない。

『正直、それに時間を割いている場面ではないからな』

 そんな事を考えながら、俺は昨日、ラジカンの屋上で固めた決意を呼び起こす。

『これから俺は、紅莉栖に全てを伝える。その上で、紅莉栖の帰国を阻止せねばならん』

 それこそが、現状における、最重要項目であった。

 再発したリーディングシュタイナーの事。
 ロシア国籍を取得した、中鉢の事。
 得体の知れない世界線の行く末。

 頭を席撒く疑問は、腐るほどある。だがしかし、今、俺にとって最も優先されるべきは、俺の元から離れていこうとしている、牧瀬紅莉栖の事なのだ。

『それ以外の事は、とりあえず後回しだ』

 頭の中で燻る幾つもの疑念を振り払い、俺はソファから立ち上がる。

「よく来たな紅莉栖。では、約束どおり──」

 俺の言いかけた言葉の先を察知したのか、紅莉栖が開いた手のひらを俺に突き出し、続けるはずの言葉に待ったをかけた。

「ごめん、岡部。その話はまた今度」

 紅莉栖の言葉に、俺の眉が微かに上がる。

「また今度ってお前……今日、帰ると言っていたではないか?」

「ええと、その件に関してなんだけど……とりあえず、保留になった」

 その言葉の意味に戸惑う。

「保留?」

「そう、保留。まだしばらくは、帰らない。だから、その話はまた改めてと思うんだが……ダメか?」

「いや、別にダメという事はないが……」
511 : ◆A81ULt4CV6 [sage saga]:2018/07/29(日) 03:17:52.66 ID:EQtXuMvN0
 状況把握が追いつかず、俺の言葉まで歯切れが悪くなる。

 母親との約束だからと、けじめをつけなければと、引き止められたら困ると、そう言った昨日の紅莉栖。俺はその言葉に、強い決意を感じていた。
 だからこそ、それを引きとめようとする俺も、強い決意で紅莉栖に立ち向かおうとしていた。
 だというのに──

『紅莉栖に、何があった?』

 わずか一日の間に、あまりにも大きく反転した、紅莉栖の決意。それが何を示しているのか、俺には想像もつかなかった。

 とは言うものの、紅莉栖が今しばらく、日本に留まるという事実に、少しばかり心が浮つく。

「では、後どれくらい日本にいられるんだ?」

「どうだろう。ハッキリとは分からないけど、多分、十日くらいは……」

『多分……?』

 やはり、どこかいつもの紅莉栖らしくない。短い会話のやり取りだが、何となくそう感じ、浮き上がりかけていた心が、再び地に足を付ける。

『紅莉栖は、多分などという中途半端な表現を、あまり好まないと思っていたが』

 とは言え、紅莉栖の口からそう言った、曖昧さの残る言い回しを聞いた事が無いわけでもなく──

『単に、本当に日程が決まっていないだけ……だよな?』

 などと思うもものの──

 薄暗いラボの中を、明かりも付けずに何かを探していた紅莉栖。
 俺の声に驚いて振り向いた、狼狽の色を隠しきれていない紅莉栖。
 
 目の当たりにした、そんな紅莉栖の所作が、どうにも気に掛かった。

「どうした岡部。急に黙りこんだりして? さては、私の帰国が延びたことが、よほど嬉しいんだな。図星だろ?」

 どこかからかう様な紅莉栖の言葉。それに俺は、気も疎空に返す。

「ああ、そうだな」

「えっと……その解答は、その、ストレートすぎだろ。へ、変な風に勘違いしてしまう……」

 紅莉栖の言葉が耳を通り抜けていくが、いまいち頭に入ってこない。だがそれでも、とりあえず相槌だけは忘れない。

「ああ、別にそれで構わない」

「ふぇ? 岡部、それって、どういう……」

 昨日までの言い分をひるがえし、急遽、帰国を取りやめた紅莉栖。
 無理やりにでも推測を立てるのならば、紅莉栖の心変わりの原因。それは恐らく、昨夜、紅莉栖が俺との約束を反故にしてまで──

『ああ、そう言えば……』
512 : ◆A81ULt4CV6 [sage saga]:2018/07/29(日) 03:19:41.47 ID:EQtXuMvN0
 そこまで考えて、ふと思いだす。

『そう言えば、中鉢の一件があったな。紅莉栖の妙な言動は、それが絡んでいるのか?』

 そんな大事に思い至らないとは、どうやらまだ少しばかり、寝ぼけているらしい。

 俺は動きの鈍い頭脳を覚醒させようと、軽く頭を振りながら紅莉栖に──

「どうした、助手よ? なぜ赤くなっている?」

「あ、あんたが変な事を……」

「まあいい。それよりも、お前の滞在延期は、ひょっとして中鉢教授がらみなのか?」

「いくないだろ! ……って、パパ? パパがなに?」

 中鉢の名を出すと、紅莉栖がキョトンとした目を見せる。

「いやお前、知らないわけないだろ? 中鉢教授に、ロシア国籍が授与された話……」

「何それ、うそ……。その話は、聞いてない」

「聞いてないって、ニュースでも取り上げられて……って、本当に知らないのか?」

「ええと、昨日からテレビもネットも見てないから……」

 口ごもる紅莉栖。そんな彼女の反応に、俺の寝ぼけた頭の中が、盛大に混ぜっ返される。 

『紅莉栖の奇妙な言動は、中鉢とは別件?』

 ようやく見えかけた一つの解答のはずが、どうやらまったくのお門違いだったらしい。

「パパが……ロシア国籍……」

 微かに、紅莉栖の顔色が青ざめたように見えた。その様子から、本当に初耳だった事が読み取れる。
 微かに唇を震わせている紅莉栖。やはり、あんな父親でも、他国の人間となってしまうと、それなりに動揺するもののようだ。
 俺はそんな紅莉栖を見かねたように──

「仕方ない。ダルの話だと、ヤフーのトップに載っていたらしいから、まだ過去記事で見られるだろ」

 そう言うと、紅莉栖の脇をすり抜けて、パソコンの前へと向かう。と──

「……いい」

 紅莉栖が小さな呟きと共に、俺の腕を掴んで引き止めた。

「いいってお前、父親の……」

「岡部、いいから。私、今……それどころじゃないから……」


『──それどころじゃない?』


 その言葉に、俺の混乱が激しさを増す。
513 : ◆A81ULt4CV6 [sage saga]:2018/07/29(日) 03:21:21.38 ID:EQtXuMvN0
 自分の父親が、なにやらとんでもない事になっている状況を、『それどころ』と言い切った紅莉栖。思わず耳を疑わずにはいられない。

「いや、しかし……」

「私は……大丈夫だから」

「紅莉栖、お前、何を言って──」

 俺は出かかった言葉を飲み下す。
 俺の腕を掴んだ華奢な手の振るえが、うつむけた瞳の色が、あまりにも痛々しく俺の目に映る。
 とてもではないが、『大丈夫』といった紅莉栖の言葉に、信憑性の欠片も見つけることができなかった。


 底の見えない不安を感じる。


「おい、何を考えてる、紅莉栖」

 俺は、紅莉栖の両肩を強く掴むと、正面から紅莉栖の顔を見据えた。

「お前、何か変な事に巻き込まれているんじゃないだろうな?」

 真っ直ぐと紅莉栖を見る。微かな表情の変化も見落とすまいと、瞬きもせずに視線を向ける。

 そんな俺を前に、紅莉栖は視線をそら──

「岡部。一つだけ、教えてほしい」

 逸らしかかった視線が戻り、紅莉栖の瞳に俺の表情が映り込んだ。

 その、強い意志を感じさせる瞳の光に、そこに映った、俺自身の悲壮感溢れる顔に、鋭く息を飲む。

「……質問しているのは、俺だ」

「ダメ。その質問には、答えられない。だけど、答えて欲しい。お願いだから」

 そこには、これまでの歯切れの悪い紅莉栖の姿は、微塵も見当たらなかった。代わりに、いつも通り──いや、いつも以上に強い光を宿した、紅莉栖の目があった。
514 : ◆A81ULt4CV6 [sage saga]:2018/07/29(日) 03:22:11.59 ID:EQtXuMvN0
 俺は、紅莉栖から発せられた、有無を言わさぬ強い何かに、二の句が告げられなくなる。

「岡部、あの時……昨日、あんたから電話があった少し前……」


 ──世界線が動いたんだよね?──


 その紅莉栖の言葉に、俺は額然とする。

 何度も言うが、紅莉栖はリーディングシュタイナーを備えていない。だから、世界線の移動を知覚する事は不可能なのだ。だというのに──

「お前、どうしてそれを……?」

 ありえない言葉を聞いた。その事に、いささか頭が混乱をきたす。そんな俺に、紅莉栖が身を寄せるように身体を近づけ、声を振り絞るようにして言う。

「そう、やっぱり」

 紅莉栖は俺の動揺を解答と捕らえ、一度大きく顔を伏せる。そして、肩を震わせながら顔を上げ──

『な……涙……?』

 紅莉栖は泣いていた。端正な顔をクシャクシャに歪め、それでも口元に笑顔を貼り付け、泣きながら微笑んでいた。

「良かった……岡部、良かった……ほんとに……ほんとに……」


 ──世界線が動いていて良かった──


 紅莉栖の嗚咽に混じる言葉。俺はそれを聞きながら、その言葉の意味を理解する事を、放棄した。








515 : ◆A81ULt4CV6 [sage saga]:2018/07/29(日) 03:23:24.13 ID:EQtXuMvN0
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516 : ◆A81ULt4CV6 [sage saga]:2018/07/29(日) 03:24:15.91 ID:EQtXuMvN0
真帆(やっぱり……)

真帆(動くはずのなかった世界線が動いた。つまり、現状では不可能なはずの過去改変が、何らかの方法で行われた)

真帆(この出来事が、このお話における問題提起の出発点だったわけね)

真帆(変わるはずのないものが、しかし突然動いた。そしてそれは、望まれるものではなかった、と)

真帆(そう考えれば、酸欠になった際の岡部さんの狼狽ぶりも、一応の説明付けが可能よ)

真帆(ついでに、リーディングシュタイナーとかいうものが何なのかも、多少分かってきたわね)

真帆(リーディングシュタイナーとは、世界線の移動を感知できるような何かで、それは個々に装備、非装備を選ぶことのできる何か)

真帆(どんな感じの物なんだろう? イメージとしては日本のアニメで見た……あれって確か、スカウターとかいったかしら?)

真帆(あんな風に、目とか顔とかに装着する類のアイテムなのかな?)

真帆「まあ、それはさておきよ」

真帆(問題は、ここにきて紅莉栖の言動が理解できなくなってしまったことかしら)

真帆(世界線が動いていって良かった……)

真帆(どういう意味? 岡部さんは世界線の移動に対して明らかな恐怖心を持っていたはず)

真帆(なのに紅莉栖は、それが起きた事を喜んでいる)

真帆(ポイントはやはり……紅莉栖が会っていた人物が誰かということなのだろうけど……)
517 : ◆A81ULt4CV6 [sage saga]:2018/07/29(日) 03:25:06.37 ID:EQtXuMvN0
真帆「………」
真帆「……」
真帆「…」

真帆(これは無理ね。皆目見当もつけられないわ)

真帆(仕方ないわね。じゃあもう少しだけ……)

ガチャリ

真帆(え?)

紅莉栖「あ、やっと見つけましたよ先輩」

真帆(あわわわわ!?)ササッ

真帆「く、紅莉栖じゃない。どうしたのこんな夜更けに……」

紅莉栖「いえその……どういうわけか今日は先輩と顔をあわせられなかったので……それで、その」

真帆「…………」

真帆(何かしら。紅莉栖にしては歯切れが悪い……)

紅莉栖「あ、あの先輩! さ、昨夜のメールの件ですけど!」

真帆(!?)ピク

紅莉栖「その……本当に、何もないですか? その、お体に異常だとか……」

真帆(何だか、ものすごく怖い聞かれ方をしている気がするー!?)
518 : ◆A81ULt4CV6 [sage saga]:2018/07/29(日) 03:26:01.18 ID:EQtXuMvN0
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519 : ◆A81ULt4CV6 [sage saga]:2018/07/29(日) 03:27:35.65 ID:EQtXuMvN0
やっと500超えたよ半分きたよと見返したら
500は ついたなり だった
ふてねするなり
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/29(日) 10:34:30.32 ID:d9cwb9gZo
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/29(日) 13:27:54.11 ID:kU5VsBJDo
おつなり
世界線変動がおそらく起きてそれが自分にとって好ましい結果を引き起こしている(はず)って何を知っているんだセレセブ……
522 : ◆A81ULt4CV6 [sage]:2018/07/29(日) 16:19:02.19 ID:EQtXuMvNo
乙ありがと
次の方向性なんも考えい&多忙につき次回は未定スマヌ
ちなみにオカリン主観の地の文有りの方は過去作なので 気になる方は帰郷迷子で検索するとどっか出てくるろ

ごめんしてくだしい
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