岡部「最近クリスティーナがマッド過ぎて怖い……」

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37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/25(月) 22:22:04.92 ID:VPDSjn9SO
>>36
誰だよ
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/25(月) 22:25:39.31 ID:u2KF+s4S0
>>36

あ・・・綯ちゃんでした

すみません
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/26(火) 00:12:52.86 ID:Ex42D7yv0
やべーやつや…
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/26(火) 20:47:50.31 ID:5qEPk+bQ0

〜次の日

紅莉栖「出来たわ!未来ガジェット17号機!その名も『パンチドランカー』よ!

ダル「何それ?パッと見た感じボクシンググローブっぽいけど、どやって使うん?」

紅莉栖「よくぞ聞いてくれたわね、この『パンチドランカー』は
    このグローブ部分に衝撃を与えると、中にある機械が超振動してね。
    対象者を殴りつけると、プロボクサーに殴られる程の破壊力を与える事が出来るの。」

ダル「牧瀬氏本当にそれ死ぬって!流石に物理的なのはまずいよ!」

紅莉栖「ん〜?何か言ったかしら橋田。」

ダル「……もう付き合ってられんわ!悪いんだけどさ、牧瀬氏。
   オカリンには全部話そうと思う。僕は友人を失いたくない。」

紅莉栖「そう……残念ね。私も友人は失いたくないんだけど……。」

ダル「えっちょ牧瀬氏それ……こないだの14号機……。」

紅莉栖「ニコッ。」ギュオンギュオンギュオーン!!ギュルルルルルルルルルルルルデンデンデュィーーーーン!!

ダル「ぎゃああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

紅莉栖「それじゃあここに自動演奏モードで置いとくから。
    生きていたらまた会いましょう。チャオ!」キィィィ…バタン
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/26(火) 20:48:42.41 ID:5qEPk+bQ0
ダル「あば!あば!あばばばばっばばっばばっばばば!!」

ダル(まずい意識が朦朧として来たお……でもこのまま倒れるわけにはいかんのだな……。)

ダル「せめて……メ、メールを……」

―――――――――――――
宛先:オカリン
件名:まきせしきけん
本文:はやくにげろ
―――――――――――――

ダル(最期のメッセージ……これが……せい……いっぱい……だお
   オカリン……受け取って……くれ……伝わって………く、れ……。)

ダル「………。」ガク
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/26(火) 20:52:15.36 ID:5qEPk+bQ0
岡部「………。」

岡部(昨日はダルにああ言ったものの……本当に紅莉栖が今回の騒動の原因なのだろうか?
   俺にはどうもそうは思えない……いくら実験大好き天才HENTAI処女とはいえ、
   ここまで非人道的な行為に手を染めるとは……。)

ピタッ

岡部「……って冷たっ!なにをする!」

紅莉栖「なーに沈んだ表情してんのよ。もしかして昨日の事で落ち込んでんの?
    ……バッカみたい。ほら、ドクペでも飲んで少しは落ち着きなさい。」

岡部「なんだクリスティーナか……。」

紅莉栖「なんだとは何よ!それにティーナは余計だ!
    まったく……人が心配で来てやったっていうのに失礼しちゃうわね。」

岡部「ははは……。」

岡部(紅莉栖がそんな事する訳無いよな。
   状況証拠だけ見て、我が観察眼は鈍ってしまっていた様だ……。)


ブーン…ブーン…

紅莉栖「ほら、携帯なってるわよ……出たら?」

岡部「……ん?あ、あぁそうだな……メール?誰からだ……。」

―――――――――――――
宛先:オカリン
件名:まきせしきけん
文面:はやくにげろ
―――――――――――――
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/26(火) 20:55:38.46 ID:5qEPk+bQ0
岡部「な――!?」

紅莉栖「……あーあ、やっぱりバレちゃったか。
    しかも橋田の奴、最期の最期にやってくれるわね。
    まさかこんなメッセージを送る余裕があるなんて。
    ラボメンのよしみで温情をかけたのが仇になったか。
    ……きちんとトドメを刺すべきだったわね。」

岡部「紅莉栖……?お前は何を言って……。」

紅莉栖「岡部はもうとっくに気づいてたんでしょ?
    ここ最近のあんたを取り巻く異常事態は、あたしが原因だって。」

岡部「……!やはりお前だったのか……!だがどうしてだ!何故俺を狙う!?
   俺がお前にそこまでされる程の事をしたというのか!?そんなに俺の事が嫌いか!」


岡部(もしもそこまで紅莉栖が俺の事を憎んでいたというのなら、俺はとても悲しい……。)

紅莉栖「……そんな訳……そんな訳ないだろうが!寧ろあたしは岡部の事が……。」

岡部「……え?」

紅莉栖「ううん……この際だから、全部言う。ぶちまける。
    私は岡部の事が好き。これはラボメンの仲間としてじゃなく異性として。」

岡部「紅莉栖……。」

紅莉栖「だからあんたの苦しむ顔が見たい……痛みに歪む本物の表情が見たい!
    あんたの本物の感情を見る事で、私は本当の岡部を手に入れるの!!」

岡部「いやその理屈はおかしい!」
44 :>>42間違えた……【宛先:オカリン→送信者:ダル】で [saga]:2018/06/26(火) 21:00:43.58 ID:5qEPk+bQ0
紅莉栖「わかって……くれないんだ。」

岡部(いやいやいや!ちょっと待て!なにこの乙女心をわからない俺が悪いみたいな空気!?
   クリスティーナよ、ヤンデレか?今流行りのヤンデレラって奴なのか!?)

紅莉栖「うふ……ふふふ……それじゃあ最期にいいものを見せてあげる。」

岡部「く、紅莉栖……?それは……?何故グローブなど付けている……。」

紅莉栖「あぁ、あんたには説明がまだだったわね。
    これは未来ガジェット16号機その名も『パンチドランカー』。」

岡部「『パンチドランカー』……?」

紅莉栖「このグローブの中には衝撃を与えると、超振動する機械が入っててね。
    対象者を殴りつけると、プロボクサーに殴られる程の破壊力を与える事が出来るの。
    そしてその名の通り、相手をパンチドランカーにする事が出来る。」キリッ

岡部「な――!?ば、馬鹿な真似はやめろ!
   そんな事をしたら傷害罪……下手をしたら殺人罪になるぞ!」

紅莉栖「ふふ……ふふふ、殺人罪?望む所よ。
    岡部が私の物になるのを拒むなら、ぶっ壊して永遠に私の物にしてあげる……!」

ドゴォ!

岡部「ひっ!?(思わず避けたはいいものの……今凄い音がしたぞ!?)」

紅莉栖「避けるなあああああああ!!!!」ブンブン!

岡部「わあああああ!?き、貴様!
   こんな人のいる往来で暴れるとは正気か!?」

紅莉栖「それはどうかしら?あんたはこれがどういう代物か知ってるかもしれないけど。
    普通の人はこう思うはず、『か弱い美少女が成人男性とじゃれてるだけ』って。」

岡部「くっ……。」ダッ


紅莉栖「ふふ……精々逃げなさい岡部……逃げて逃げた末に捕まえてあげる。」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/26(火) 21:05:25.05 ID:5qEPk+bQ0
岡部(おもわず逃げてしまったものの……どうする!?
   このままではどこに逃げた所で、奴に追い詰められるだけだ!)

岡部「……ならば行くべき場所は一つだな。」

岡部(ラボに向かうしかない……そしてタイムリープマシンなり、
   Dメールを使ってこの世界線から脱出する……!)

岡部「そうなると協力者が必要だな……。」プルルルル

岡部「俺だ。ブラウン管42型を点灯とその守護を頼む。ああ――俺は世界線を変えるつもりだ。
   ――ってすまなかった!頼むから切らないでくれ……!今度埋め合わせするから!
   それじゃあ頼んだぞ……エル・プサイ・コングルゥ(早口)。」ピッ
――――――――――――
―――――――
―――

〜ラボ〜

岡部「はぁ……はぁ……何とかラボに着いた……きちんと鍵も閉めておこう……。
   ……!ダル……変わり果てた姿になって……。」

ダル「」ビクンビクン

岡部「だがもう心配はいらん……後はDメールなりタイムリープマシンで……!」


ガチャガチャガチャガチャ!

岡部「!?」

紅莉栖「岡部ぇ……鍵を閉めても無駄よ……?
   今の私はプロボクサー並のパンチ力なんだから……
   こんな鉄屑、一分もしない内に破壊してやる……。」

岡部「な――!?紅莉栖……!
  (もう追いつかれたというのか!俺がさっきドアに鍵かけてから1分も経ってないぞ!?)」

紅莉栖「開けろ岡部ええええええ!!」ガンガンガン

岡部「ひぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」


???「おいうるっせーぞ!岡部!!」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/26(火) 21:06:59.53 ID:5qEPk+bQ0
岡部(この声は……ミスターブラウン!?
   駄目だミスターブラウン!今の紅莉栖に近づいては……!)

天王寺「てめーら一体何やってやがんだコラァ!?さっきからギターの音もうるせーしよ!
    近所迷惑なんだよ!……ってお嬢ちゃんじゃねえか。こんな所で何を――」

紅莉栖「……。」ニコ

天王寺「?」

紅莉栖「ふん……っ!」ドゴォォォォォォォォオオオ

天王寺「ごは……っ!?じょ、嬢ちゃんがどうして
    そんなパンチ力を……?がは……っ!?」

岡部(すまない、ミスターブラウン……俺はあなたを救う事は出来ない……。
   あなたの犠牲は無駄にしない……しかしどうすればいい……。
   Dメールを送るべきか?タイムリープするべきか……?
   この時間に考えろ……何か思い出す事があるなら思い出せ……!あ……っ。)


岡部「そうだ……確か、あれは今から一週間前――」


ドカッ!バキ!ボコン!ボコン!ボコン!

天王寺「ぐあああああああああああ!!!!」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/26(火) 21:08:42.50 ID:5qEPk+bQ0
――――――――――――――――――――――――――――――――

〜一週間前、ブラウン管工房前にて〜

岡部「はぁ……はぁ……。」

紅莉栖「はぁ……はぁ……。」

岡部「――しかし本当に重いな!このっ!IBN5100はっ!全く……っ骨が折れる……っ!」

紅莉栖「元は……とっ!いえば……っ!あんたが、
   こんな物運ぼうって……言い出したんだろうが……っ!」

岡部「わかっている!……だがこの苦しみも後、もう少しだ。
   ブラウン管工房の前まで着いたのだ。後はこれをラボに運び込めば作戦完了だ!」

紅莉栖「うっ……階段きつい……。」

岡部「怯むなクリスティーナ!
   これさえ終われば楽園が待っている!最後に気合を入れ直せっ!」

紅莉栖「ちょっ!?いきなりヒートアップすなー!
    転んじゃうからぁ!あっ――」ドンガラガッシャーン

岡部「紅莉栖ーーっ!」
――――――――――――――――――――――――――――――――
。oO
岡部「まさか……あれが原因で脳に異常をきたして……?
   いや、確証は無いが試してみる価値はある……。」

岡部(最悪の場合はタイムリープすればいいし、な……。)
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/26(火) 21:12:13.96 ID:5qEPk+bQ0
―――――――――――――
宛先:電話レンジ(仮)
件名:無題
本文:階段は慎重
   に紅莉栖が
   大怪我する
―――――――――――――

ボゴン!ボゴン!ダンダン!!

岡部「よし後はメールを送るだけ……!」

ボッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

岡部「!?」

紅莉栖「ふふ……ふふふ、岡部……もう逃げられないわよ。」

天王寺「」

紅莉栖「次はあんたがこうなる。」

岡部「くっ……ミスターブラウン、あなたまで変わり果てた姿になって……。
   だがあなたでなければ、紅莉栖のパンチに何度も耐え切れなかっただろう……感謝する。」

岡部(しかしまずいな……これではDメールかタイムリープのどちらかしか使えない……!
   もし失敗した時の事を考えてタイムリープするか……?
   だが、駄目だ!結局タイムリープでは同じ事の繰り返しになるだけだ!)

紅莉栖「おぉぉぉかぁぁぁぁぁべぇぇえええええええ!!
    あんたの脳裏にあたしの姿を焼き付けろぉぉぉぉぉぉッ!!」

岡部(ならば多少の博打にはなるが……俺はDメールを送る……!)


岡部「頼む鈴羽!ブラウン管テレビつけといててくれよ!!」ポチッ

紅莉栖「な――阿万音さん!?しまった――岡部まさか!Dメールを――!」

岡部(くっ……リーディングシュタイナーが発動した……!
   これで世界線が変わる……!)

         ぐにゃあ〜〜
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/26(火) 21:15:33.89 ID:5qEPk+bQ0
岡部「………。」

岡部「ここは……ラボか。俺はまたどうしてここにいるんだろう。」

ダル「オカリンどしたん?またいつもの厨二病?」

岡部「(ダル……そうか前の世界線が無かった事になったから無事で済んだのか……)
   いや何でもない。ちょっとな――」

ダル「つーかさ何それ?パッと見た感じゲームのコントローラーっぽいけど、どやって使うん?
   つーか名前聞いただけでとっても不穏なのだが。」

岡部「は?何を言ってるんだダル。俺は――おやこれは何だろう。コントローラー?」

ダル「おいおい困るな〜……オカリンがわからないなら僕にわかる訳ないじゃん。」

岡部「………。」


岡部(どうやらこれは、前の世界線で紅莉栖が造ったのと同じ様な未来ガジェットらしいな。
   だがダルの様子からすると、紅莉栖では無くこの世界線の俺が作ったものらしい。)

岡部(つまりあの時階段から転がり落ちたのは、紅莉栖ではなく俺という事になったのか。
   きっとこの世界線の俺も、あの世界線の紅莉栖の様に頭を打って――
   そして、前の世界線の紅莉栖と同じ道筋をこの世界線の俺は辿った、と。)

岡部(まあもっとも。この世界線の俺の頭がおかしくなったとしても、
   今の俺に上書きされた事で思考回路は正常に戻ったわけだが。)


岡部「つまりこれは、あいつが作ったのと同じ様な拷問器具という訳か。」

ダル「さっき自分で言ってたじゃん……もしかしてまた厨二病の一環ですかお?」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/26(火) 21:17:14.18 ID:5qEPk+bQ0
岡部「ふ、ふふふ……。」

岡部「くくく……このガジェットが何だか知らんが面白そうではないか……。」

ダル「オカリン……?」

岡部「ククク……フゥーッハッハッハ!!復讐するは我に有り!
   この世界線の紅莉栖に恨みは無いが、存分に鬱憤を晴らさせてもらうしようでは無いか!」

ダル「復讐ってかただの嫌がらせじゃんか……牧瀬氏なんか悪い事した?」

岡部「ん〜?何か言ったかダルぅ〜?」

ダル「あぁいえ何でも無いです。だから対象者を僕にしないでくれます?」

岡部「ククク……くっりす♪くっりすに悪戯〜♪」

ダル(牧瀬氏強く生きろよ……。)


おわり
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/26(火) 21:18:47.25 ID:5qEPk+bQ0
ゼロアニメを見てたらシュタゲ熱が再熱したので
むしゃくしゃしてやった。ギャグでもよかった。反省はしていない。

嘘です。
本当は真面目でシリアスなのを書こうと思ってました。
でもいつの間にか箸休めでギャグを書き始めて……


  ど  う  し  て  こ  う  な  っ  た


あ、ちなみに>>1はクリスティーナ普通に大好きです(マッドヤンデレにしてゴメンヨ)
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/26(火) 21:22:59.26 ID:kT58XVip0

真面目シリアスな話も書いてええんやで(ニッコリ)
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/26(火) 21:37:28.04 ID:h7v5Awoqo
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