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零羅「僕らの世界」【遊戯王ARC-V】
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102 :
◆02/1zAmSVg
[saga]:2018/06/24(日) 19:54:28.39 ID:smndEJtZO
…………………………………………………………………………
チュンチュン……
零羅「う、うう〜〜ん……」
ジリジリ! ジリジリ!
零羅「……っ、」ピッ
103 :
◆02/1zAmSVg
[saga]:2018/06/24(日) 19:55:33.95 ID:smndEJtZO
零羅「……ふわあ〜〜、よく寝た〜〜」ムクッ
ズァーク『……起きたか、零羅』
零羅「……ん、おはよう、ズァーク。僕が起こす前から起きてるなんて珍しいね」
ズァーク『………』
零羅「……黙っちゃって、どうかしたの?」
ズァーク『……起きたばかりで悪いが、お前に話がある』
104 :
◆02/1zAmSVg
[saga]:2018/06/24(日) 19:56:58.34 ID:smndEJtZO
零羅「……なあに、話って?」
ズァーク『俺は3つ、お前に伝えなきゃならないことがある』
零羅「………?」
ズァーク『まずは、一つ目だ』
ズァーク『……昨夜は突き放すようなことを言って悪かった』
零羅「!?」
ズァーク『……本当のことはまだ話せないが、それでも言い方というものがあった』
ズァーク『本当に悪かった……』
零羅「ズァーク……そんな、僕は別にーーー」
105 :
◆02/1zAmSVg
[saga]:2018/06/24(日) 19:58:09.59 ID:smndEJtZO
ズァーク『……そして、二つ目』
零羅「………」
ズァーク『……お前は一人じゃない』
零羅「………!」
ズァーク『お前には家族がいるし、友達がいる』
ズァーク『みんな、お前が大好きなんだ。本当のことを話さないのは、お前に壊れて欲しくないからだ』
ズァーク『それだけお前のことを大切に思っているからなんだ』
ズァーク『それをどうか、わかって欲しい』
106 :
◆02/1zAmSVg
[saga]:2018/06/24(日) 19:59:42.32 ID:smndEJtZO
零羅「ズァーク……」
ズァーク『そして、三つ目』
ズァーク『……何があろうと俺たちは一緒だ』
零羅「!!」
ズァーク『……もし、分離することがあったとしても、俺は必ずお前の側にいる』
ズァーク『お前が嫌がろうと変わらず取り憑いてやる』
ズァーク『だから、何があろうと俺たちは一緒なんだ。覚えておけ』
107 :
◆02/1zAmSVg
[saga]:2018/06/24(日) 20:01:13.31 ID:smndEJtZO
零羅「…………」
ズァーク『……話はそれだけだ。悪かったな、時間を取らせて』
零羅「……悪くなんてないよ」
ズァーク『!』
零羅「ありがとう、ズァーク。僕を想ってくれて……」
ズァーク『……礼を言われるようなことでもないと思うがな』
零羅「何言ってるの、嬉しい気持ちにしてくれたら、お礼を言うのは当然だよ」
ズァーク『………ふん』プイッ
零羅「……いやー、それにしても、まさか、ズァークからプロポーズされるなんてねー」
108 :
◆02/1zAmSVg
[saga]:2018/06/24(日) 20:02:36.70 ID:smndEJtZO
ズァーク『ぷ、ぷろぽ……っっ、?!!』
零羅「だって、さっき、ズァークは、異性の僕とずっと一緒にいる宣言したわけじゃん」
ズァーク『!』
零羅「それって、つまり、そういうことじゃーーー」
ズァーク『ち、ちがわい! 誰がお前のようなガキと……!』カアアッ
零羅「あはは、冗談だよ」
ズァーク『なっ……!!』
零羅「いや、ズァークが僕をそういう対象として見ていないことくらいわかってるからね?」
零羅「なのに、そんなに照れるだなんて、ズァークって本当にウブだねー」
109 :
◆02/1zAmSVg
[saga]:2018/06/24(日) 20:04:40.31 ID:smndEJtZO
ズァーク『〜〜〜〜っ、零羅! お前ーーー!』
零羅「でも、さっきの言葉を嬉しく思ったのは事実だし、お礼を言いたかったのも事実だよ」
零羅「本当にありがとう、ズァーク」
ズァーク『〜〜っ、ふん! 本当に捻くれたガキだ! まったく、なんでこんな風になってしまったんだか……!』
零羅「ウブな反面教師がいるからじゃない?」
ズァーク『ああっ!?』
零羅「それよりも、ほら、今日の朝食のことでも考えようよ。きっと美味しいよ」
ズァーク『……うおおっ、そうだった!』
零羅「ほんと、今日の朝ご飯はどんな味がするんだろうねー? 今から楽しみだよ♪」
110 :
◆02/1zAmSVg
[saga]:2018/06/24(日) 20:06:23.93 ID:smndEJtZO
零羅(……僕の名前は赤馬零羅。どこにでもいる普通の女子高生だ)
零羅(もし、普通と違うところがあるとすればーーーーーー)
ズァーク『うおおっ! メシ! メシ! メシ!』
零羅(……かなりボケまくりの幽霊に取り憑かれているってとこかな?)
111 :
◆02/1zAmSVg
[saga]:2018/06/24(日) 20:07:28.57 ID:smndEJtZO
零羅「……とりあえず今から制服に着替えるから、一回眠ってね?」
ズァーク『ん? ……ああ、すまん。それじゃおやすみ……ぐぐーっ!』スヤスヤ
零羅「……ほんと眠るの早いよね。取り憑く前は、スリープが基本なナマケモノ生活でもしてたのかな?」
ズァーク『ぐぐーっ、ぐがーっ、』スヤスヤ
零羅「……完全に寝ちゃってるね。まあ、いつものことだけど……」
112 :
◆02/1zAmSVg
[saga]:2018/06/24(日) 20:08:49.28 ID:smndEJtZO
零羅「……ねえ、ズァーク」
ズァーク『ぐごーっ、ぐがーっ、』
零羅「僕はズァークがいつ眠っても起きても、それを受け入れるよ」
ズァーク『ぐがーっ、ぐぐーっ、』
零羅「……着替える時でも、お風呂の時でも…………たとえ、どんなことをしている時であっても、起きてくれて構わない」
零羅「僕はそれを受け入れる」
113 :
◆02/1zAmSVg
[saga]:2018/06/24(日) 20:09:52.22 ID:smndEJtZO
ズァーク『………』
零羅「……なぜなら、僕がズァークの帰る場所で、ズァークが僕の居場所なんだからーーー」
零羅「ーーーそう、僕らが、僕らの世界なんだ」
零羅「だったら、お互い変な気をつかう必要は無い。そうでしょ?」
ズァーク『………………』
114 :
◆02/1zAmSVg
[saga]:2018/06/24(日) 20:10:57.82 ID:smndEJtZO
零羅「だからーーーね、?」スッ
ズァーク『………………………』
零羅「……ずっと一緒だよ、ズァーク」ニコッ
ズァーク『……ぐーっ、』
115 :
◆02/1zAmSVg
[saga]:2018/06/24(日) 20:12:54.71 ID:smndEJtZO
以上で完結です。
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/24(日) 22:35:20.66 ID:2wuw07aZo
乙
この世界ではBBや勝鬨も平和に暮らせてるってことでいいのかな
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