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【モバマス×餓狼伝説】ビリー・カーン「はァ?アイドル?プロデューサー?」 2
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453 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/08/31(金) 00:45:05.33 ID:QA2OxkhR0
山崎「(……ヒッヒッヒ、コイツは傑作だ!ハワード・コネクションは自分トコのボスを殺した男にへいこら頭を下げて証言をお願いしたってワケだ!惨めさもここまで来ると笑えるぜ!)」
バンバン
男「(……それが、ボガードは自らの意思で証言をしたようです。自分のケガはビリー・カーンとは無関係だと)」
山崎「(……あァ?そんなわけがあるかよ、あいつらは顔も見たくねえ敵同士だろ?特にテリー・ボガードとビリー・カーンはよ……とんでもねえ額の金でも積みやがったか)」
男「(……とにかく、この二人の証言と、警察関係者に金を流して今回の件を不問に漕ぎつけたようです)」
454 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/08/31(金) 00:54:37.84 ID:QA2OxkhR0
山崎「(……くっくっく、犬一匹牢屋から逃がす為に随分と苦労なされるこって)」
男「(……よろしいので?)」
山崎「(まぁあの野郎がブタ箱にブチ込まれるってのは愉快だったが……だが今更ヤツが出てきた所でもうどうしようもねえ)」
山崎「(あの事務所はもう死に体……俺のモンになるのは時間の問題だぜ……!)」
455 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/31(金) 00:57:55.23 ID:5CRSCAnIo
山崎……お前にはテリーのことは分からねぇよ……
456 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/08/31(金) 01:00:34.86 ID:QA2OxkhR0
街中
スタスタ
ビリー(……本当に釈放されやがった……リッパーのヤツ、ムチャしやがる……)
ビリー「……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
457 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/31(金) 01:03:13.87 ID:7A1X49TF0
ホンフゥもそろそろ仕事しなさい!
458 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/08/31(金) 01:08:38.40 ID:QA2OxkhR0
リッパー「さて、ここから出た後だが……もうこうなってしまった以上、プロデューサーを続けていくのは不可能だろう。そもそも事務所もどうなるかわからん」
ビリー「……」
リッパー「ひとまずはサウスタウンに帰ることになるが……リリィ・カーンはどうする?お前は逮捕されて以来、彼女から逃げ回っていたんだろう」
ビリー「……てめェ……」
リッパー「事実だろう。……だから気を使ってやってるんだ。彼女にお前から伝えるのか、否か」
459 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/08/31(金) 01:17:50.96 ID:QA2OxkhR0
ビリー「……」
ビリー「……俺から伝える。ンなことまでやらせられっか」
リッパー「そうか。マンションまで車で送ろう」
ビリー「……いや、いい。勝手に行く」
リッパー「……別に構わんが、お前に監視はつけておくぞ?今のお前から目を離すリスクは、コネクション内の誰も見逃してはくれんだろう」
460 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/08/31(金) 01:25:46.14 ID:QA2OxkhR0
ビリー「……勝手にしろ」
リッパー「あと、外を出歩くつもりなら顔を隠せ」
ビリー「……」
リッパー「さらに言うなら、そんなに時間もやれん。もし時間が掛かり過ぎるようなら」
ビリー「あ〜うるせえな!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜
461 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/08/31(金) 01:36:41.47 ID:QA2OxkhR0
ビリー(……ああは言ったが、どのツラ下げてリリィに会やいいんだ……)
スタスタ
ビリー(今回の件でリリィは流石に悟っただろう……俺の本性ってやつに)
ビリー(なんて話す?何を話す?……なんて謝ればいい?)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜
『彼女、泣いていたぞ』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜
ビリー「……チッ……」
462 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/08/31(金) 01:41:25.00 ID:QA2OxkhR0
スタスタ
ビリー「……」
ドンッ
女性「あいてっ……っとすまねぇな、よそ見して……」
ビリー「……チッ、ボサッとしてんじゃねえよ」
女性「……ああ?下向いて歩いてきてたのはテメェの方だろうが。こっちゃ一応謝ってやったのにンだその態度はコラ」
463 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/08/31(金) 01:44:58.76 ID:QA2OxkhR0
ビリー「……んだこのアマ、こっちゃあそれどころじゃねえんだコラ……」
ギロ
女性「上等だオラ……」
ギロッ
ビリー「……」
リッパー『……お前に監視はつけておくぞ……』
ビリー「……チッ」
クルッ
スタスタ
464 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/08/31(金) 01:49:07.44 ID:QA2OxkhR0
女性「……ああ?なんだよ!ビビったのかぁ!?」
ビリー「……」
スタスタ
女性「……」
女性「……ビビってたな。アタシにじゃあねえけど……何かを失いたくねえって眼だった」
女性「……やれやれ、アイツは拳を交えただけで相手の人となりがわかるって言ってたけど、アタシもその域に近付いちまったのかね……」
465 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/08/31(金) 01:50:35.33 ID:QA2OxkhR0
今日はここまで
466 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/31(金) 04:33:02.50 ID:2YAm6zqqo
乙
たくみんが戻ってきたか
467 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/31(金) 07:39:02.78 ID:sXXgbtO3O
乙です
何かたくみんと一緒にゴーグル付けた飛行機乗りを凝視してしまうな
ただそれだとビリーを洗脳していた奴も来ちゃうし……続きも期待
468 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/31(金) 09:02:09.73 ID:s/UtlkoDO
リリィのケアならカッコ良くて頼れるムエタイ使いのお兄さんに任せとけ
469 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/31(金) 13:40:30.27 ID:eEIRff39O
乙
肩ぶつかったときの会話がチンピラ同士のそれ過ぎて吹いた
470 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/09/03(月) 10:51:46.91 ID:ycrQICYi0
色んな意味でムチャを要求したのがツケとして一気に噴出しちゃった感じだな…
つかさもビリーも忍たちも…
ビリーの場合はポジションがポジションなせいで今までのプロデューサーになった面子とはまた違った問題が出てくるねえ
471 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/15(月) 19:52:00.06 ID:6RYDYuWA0
速報復活につき保守
しかし良いところで中断してたんだなあと
改めて続きに期待
472 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/10/27(土) 00:08:08.08 ID:7wG4fhJ40
保守頂いてましてありがとうございました。
いつの間にか復活していたなんて……チマチマ投下再開していきます。
473 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/10/27(土) 00:10:24.20 ID:7wG4fhJ40
ビリー「……」
スタスタ
ビリー(マンションに着いちまった……だが……)
ビリー「……」
ビリー(……考えても仕方ねえ、詫びて許されるとも思えねえが……とにかくサウスタウンにリリィを連れて帰らねえとな……)
474 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/10/27(土) 00:17:10.26 ID:7wG4fhJ40
ビリー(……さて、どう切り出すか……そもそもどんなツラして……)
スタスタ
パサッ
「……兄さん……?」
ビリー「……!?」
バッ
ビリー「……リ、リリィ……!」
リリィ「……っ」
ビリー(しまった……!買い物帰りか……?迂闊だった……!)
475 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/10/27(土) 00:29:06.69 ID:7wG4fhJ40
ビリー「……」
リリィ「……」
ビリー「……リリィ……」
リリィ「……おかえりっ!兄さん!」
ニコッ
ビリー「……!」
リリィ「おなか空いてるでしょ?ちょうど食材も買ってきたし、ごはんにしよう?」
ビリー「……あ、ああ……」
476 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/10/27(土) 00:39:33.27 ID:7wG4fhJ40
マンション
リリィ「♪〜」
トントン
ビリー「……」
ビリー(どういうこった……?俺がどうなったのか知らねえのか……?)
ビリー(いや、そんなハズはねえ……リッパーの話じゃテレビで大々的に報道された……いや、そもそもリリィは面会に留置場へずっと来てたじゃねえか……)
477 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/10/27(土) 00:48:24.36 ID:7wG4fhJ40
ビリー「……おい、リリィ……」
リリィ「……はいっ!出来たよ!兄さんの好きな卵料理!」
トン
ビリー「あ、ああ……すげえ量だな……」
リリィ「えへへ……ちょっと張り切りすぎちゃったかな?」
ビリー「……いや、ありがとよ……ん?これは……」
478 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/10/27(土) 00:58:18.63 ID:7wG4fhJ40
リリィ「……うん、だし巻き卵って言うんだって。前にはぁとさん達と行った居酒屋で食べた、日本料理……練習してたの」
ビリー「そうか……いただくぜ」
パク
ビリー「……うめえ。やっぱりお前の料理が最高だな」
モグモグ
リリィ「本当?よかった……」
ビリー「……」
479 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/10/27(土) 01:03:48.29 ID:7wG4fhJ40
ビリー「……リリィ、帰国の準備をしろ」
リリィ「……どうして?」
ビリー「こんなことになっちまった以上、日本に残っててもしょうがねえからだ」
リリィ「……」
ビリー「……」
ビリー「……リリィ、すまなかった」
480 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/10/27(土) 01:08:24.43 ID:7wG4fhJ40
リリィ「……なにが?」
ビリー「なにがって……」
リリィ「……兄さん、どうして……面会してくれなかったの?」
ビリー「……!」
ビリー「……すまねェ。だが、お前に会わせるツラがなかった……」
リリィ「……」
481 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/10/27(土) 01:14:35.26 ID:7wG4fhJ40
ビリー「……リリィ。お前にゃ謝らないことが他にもある。……俺は本当は……」
リリィ「待って」
ビリー「……!」
リリィ「……ううん、兄さん。私も本当は……知ってたの」
ビリー「……!」
リリィ「……そんなに驚かないで?あの街に住んでたんだから、いくら私だって、わかっちゃうよ」
482 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/10/27(土) 01:20:15.98 ID:7wG4fhJ40
ビリー「……あのパンツ野郎から……聞いたのか?」
リリィ「違うよ。ジョーさんは優しいから……私にはむしろ隠そうとしてくれてた。……そう考えると、ジョーさんと兄さんは似てるかもね」
ビリー「……」
リリィ「街に行けばみんな優しくしてくれる。どんなに怖い人たちでも、兄さんの名前を出したら逃げて行っちゃう」
ビリー「……」
リリィ「……わかるよ。兄さんが良くないことをしてしまってたことも、それが私の為だってことも」
483 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/10/27(土) 01:27:20.77 ID:7wG4fhJ40
ビリー「リリィ、それは……」
リリィ「……むかしむかしの、ちっちゃい頃。私と兄さんがサウスタウンのスラムにいた時……毎日毎日寒くてひもじくて、死にそうだった」
ビリー「……」
リリィ「あの日も確か何日も何も食べてなくて、辛かった。けど――――その日、兄さんはパンと温かいスープを持って帰ってきてくれた」
ビリー「……」
リリィ「美味しかった。嬉しかった。兄さんに泣きながらお礼を言った」
リリィ「すると、兄さんは次の日から毎日のようにパンを持って帰ってきてくれるようになった。……あの頃はわからなかったけど、あのパンは―――――」
484 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/10/27(土) 01:34:21.28 ID:7wG4fhJ40
ビリー「……リリィ、俺は……」
リリィ「いいえ、謝るのは私のほうだよ。ごめんなさい」
ビリー「……なんでだ。お前が謝ることなんて、何もねえじゃねえか――――」
リリィ「ううん……私は途中からもう気づいてたの。この幸せな生活の裏に、きっと他の知らない人の不幸せがあってるって、気づいていたの」
ビリー「……」
リリィ「それでも、私は兄さんを止められなかった。『もうやめて』って言えなかった」
485 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/10/27(土) 01:43:13.30 ID:7wG4fhJ40
リリィ「それは、兄さんといつまでも一緒にいられるこの生活を失いたくなかったから。偽りでもいい、兄さんと一緒にいられる以外に私が望むことなんてないんだから……」
ビリー「……」
リリィ「……だから、これは兄さんのせいじゃない。私が悪いの。私が兄さんを止めていれば――――」
ビリー「言うな!」
リリィ「……!」
486 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/10/27(土) 01:53:50.88 ID:7wG4fhJ40
ビリー「……確かに始めはお前のためのつもりだった。いや、それは今も変わらねえつもりだ」
ビリー「……だが、俺は出会っちまった。俺たちを地獄から救い出してくれる存在に。ゴミみてえに打ち捨てられるだけの存在だった俺たちに家―――いや、本当の居場所を与えてくれる御方に」
ビリー「尊敬した。心酔した。この人のためだったら、なんでも出来る。どんな汚え仕事だって出来る。どんなモンだって捨てられる。……それが例え、俺の命や、お前であっても……」
リリィ「……」
ビリー「……だから俺がやってきた事はお前のせいじゃねえ、飽くまで俺が望んで、好きでやってきたことだ」
487 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/10/27(土) 01:58:26.57 ID:7wG4fhJ40
リリィ「……そっか。ちょっと妬けちゃうな、その人に」
リリィ「……それでも、私は兄さんが大事なのは変わらないし、離れたくないよ」
ビリー「……リリィ、じゃあ……」
リリィ「……けど、それがきっと兄さんの足枷になってたんだね。……私も、大人にならなきゃいけないんだなって」
ビリー「……何言ってる?」
488 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/10/27(土) 02:04:48.85 ID:7wG4fhJ40
リリィ「……私は日本に残るよ、兄さん。桐生社長、事務員さん、はぁとさんたち……みんなが大変な今の状況で、わたしだけ逃げる訳にはいかないから」
ビリー「……リリィ……」
リリィ「……これは私が望んで……好きでやることだから、兄さんもきっとわかってくれるよね?」
ビリー「……」
489 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/10/27(土) 02:06:49.91 ID:7wG4fhJ40
今日はここまで
休止期間にも別に書き溜め量は増えなかったので相変わらず更新はクッソ遅いですが、
引き続きお付き合い頂ければと思います。
490 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/27(土) 03:12:21.41 ID:HPZufRCwo
復活キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
続きをお待ちしてます
491 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/27(土) 07:28:58.47 ID:8re+B3AWO
復活嬉しい……嬉しい……
リリィがここまで腹くくってるなら他のアイドルはどうかな
楽しみ
492 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/27(土) 09:59:44.95 ID:Zxi9UMNho
やった
大復活した
続き待っとるよ
493 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/20(木) 23:46:04.57 ID:qI979BM10
ビリー「……」
ピッ
プルルルル
リッパー『俺だ』
ビリー「……リッパーか」
リッパー『妹との話はどうだった?ちゃんと帰国の件は伝えられたのか?』
494 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/20(木) 23:51:03.75 ID:qI979BM10
ビリー「……」
リッパー『……ビリー?』
ビリー「……」
ビリー「俺は……もうあいつのそばにいる資格はねぇ…」
リッパー『なに?』
ビリー「……リッパー、あの野郎は……テリーはどこにいる?」
495 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/20(木) 23:53:32.93 ID:qI979BM10
リッパー『……テリー・ボガードの入院している病院か?……そこに行って何をする気だ?』
ビリー「……」
リッパー『……ビリー、今すぐ戻ってこい。妹と何を話したかは知らんが……お前は……』
ビリー「……」
ピッ
496 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/20(木) 23:57:37.15 ID:qI979BM10
リッパー「……おい!ビリー?……通じないか……」
ピッ
プルルルル
リッパー「……もしもし、俺だ……ああ、そうだ、ビリーから目を離すな」
リッパー「……もしまた暴れだすようだったら……やむを得ん、銃の使用も許可する」
ピッ
リッパー「……拳銃程度であいつを止められるとも思わんが……」
リッパー「ビリー、いったい何を考えてる……」
497 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/21(金) 00:04:42.12 ID:9GyHvc2K0
ビリー「……」
ジョー「……おい」
ビリー「……てめェは」
ジョー「どこに行く気だよ。……つうか釈放されたんだな」
ビリー「……」
498 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/21(金) 00:10:15.15 ID:9GyHvc2K0
ジョー「もうわかってるとは思うが……全部滅茶苦茶だ。リリィちゃんだって傷ついてる……どうやって出てきたかは知らねえが、今はあの娘の傍に居てやるべきだろうが」
ビリー「……」
ジョー「それなのにお前はリリィちゃんから離れてどこに行こうってんだ?」
ビリー「……ちょうどいい。テリーのいる病院……てめェなら知ってんだろ」
ジョー「……んだと?」
ビリー「教えろ」
ジョー「……!」
499 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/21(金) 00:14:56.01 ID:9GyHvc2K0
ジョー「てめェ、テリーに会いに行って何しに……いや、聞くまでも無ぇか」
ビリー「……」
ジョー「てめェ、そんなにテリーが憎いのか……!こないだだってアイツはお前を止めるためにあの場所に行ったんだ……!」
ビリー「……」
ジョー「それなのにてめェは……アイツを……!」
ビリー「……もう一度聞くぜ。テリーは、どこだ」
500 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/21(金) 00:20:39.26 ID:9GyHvc2K0
ジョー「……リリィちゃんには悪いが……もうこれ以上は見逃せねえ……!留置場に戻ってもらうぜ……!」
グッ
ビリー「……」
スッ
ジョー「……!棍を出したって事は、そういう事だよな……!上等だオラアアアアア!」
ダッ
ビリー「……」
501 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/21(金) 00:24:47.64 ID:9GyHvc2K0
ジョー「オラアアアアア!!」
ブォン
ビリー「……」
スッ
ジョー「……!?」
バキィ
カランカラン
502 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/21(金) 00:30:37.09 ID:9GyHvc2K0
ビリー「……グッ」
ガクッ
ジョー「……お前……どうして、棍を……捨てて……」
ビリー「……俺は、テリーに手を出すつもりはねェ……」
ジョー「……なに……?」
ビリー「ただ、話を聞きてえだけだ……さっきてめェが言った通り、何故あの野郎があそこまでしたのか……そして、ギース様の最期の真実を……」
503 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/21(金) 00:35:26.57 ID:9GyHvc2K0
ジョー「ギースの……真実……?」
ビリー「だから……頼む、ジョー・ヒガシ……テリーの病院を教えてくれ」
ジョー「……!……だが、それを聞いてお前はどうするつもりだよ」
ビリー「……さあな。自分にもわからねえが……それを知らねえ限り……俺はずっとドン詰まりなんだろうよ」
504 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/21(金) 00:39:56.68 ID:9GyHvc2K0
ジョー「……言っとくが、お前のツラはもう日本中に割れてるし、テリーが担当してるアイドルの娘たちは多分お前を恨んでる。会いに行っても歓迎はされねえぞ」
ビリー「関係ねえ」
ジョー「……覚悟は出来てんのか」
ジョー「……この住所の病院だ。ここはマスコミにも隠されてる……お前ントコの社長サンが用意した病院だ」
スッ
ピッ
ビリー「……」
505 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/21(金) 00:43:05.67 ID:9GyHvc2K0
ジョー「……言っとくが……もしテリーに少しでも手を出しやがったら……絶対に俺はお前を許さねえからな」
ビリー「……その時は、好きにしやがれ」
スタスタ
ジョー「……」
ビリー「……」
ジョー「……お前には、まだリリィちゃんがいるじゃねえか。まだ帰る場所が……」
506 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/21(金) 00:47:34.59 ID:9GyHvc2K0
ビリー「……リリィはもう、俺の手を離れた。自分の意志でな」
ジョー「……なんだって?」
ビリー「……事務所が襲われた時も、俺が捕まってた時も……てめェがリリィを守ってやがったんだってな」
ジョー「……」
ビリー「一応礼を言っとくぜ、パンツ野郎。恩に着る」
ジョー「……お前」
507 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/21(金) 00:50:08.85 ID:9GyHvc2K0
ビリー「……それと、ガキ共は……どうしてる?」
ジョー「……はぁとちゃんたちの事か?……マスコミの目から隠れてレッスンをやってる娘もいるが……」
ジョー「……正直、お前はもうあの娘達に会うべきじゃねえ」
ビリー「……別に会うつもりなんざ無ェ。どうしてるか、聞いときたかっただけだ。……じゃあな」
スタスタ
ジョー「……あいつ……」
508 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/21(金) 00:52:20.73 ID:9GyHvc2K0
今日はここまで
今年中には完結させる予定だったのに……
なんとか年内にあと1回は更新させたいと思います……
もし待って下さってる方がいたらすみません……
509 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/21(金) 01:05:38.70 ID:5hK854PWo
帰ってきてくれただけで十分よ。乙です
510 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/21(金) 02:20:14.52 ID:nOIsQZr+o
復活嬉しい!少しづつでもいいので、書いてくれるのを気長に待ってます
511 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/21(金) 04:58:43.09 ID:tX9ADQVwO
祝復活
信じて待ってて良かった
次回以降も期待してます
一人でも多くの娘とキャラが幸せになってほしい
512 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 22:06:23.26 ID:YyNe+r8+0
病院
アンディ「……ここの、125号室に兄さんは入院しているようだ」
舞「テリー……聞いた話だとすごく酷くやられたって……」
アンディ「ああ……先日まで面会謝絶だったていうくらいだから、軽いはずはない……」
舞「心配ね、アンディ……」
513 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 22:10:26.27 ID:YyNe+r8+0
アンディ「……ここか」
舞「125号……うん、間違いないよ」
ガチャ
アンディ「……失礼するよ」
ロック「……ん?」
アンディ「君は……」
舞「ロック君!」
514 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 22:15:12.98 ID:YyNe+r8+0
ロック「あ、アンディさん、舞さん……」
舞「久しぶり、元気にしてた?」
ロック「あ、はい、おかげさまで……」
アンディ「……兄さんの姿がないようだが……」
ロック「……テリーは……」
舞「……え?まさか……」
アンディ「……!」
515 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 22:20:18.97 ID:YyNe+r8+0
ガチャ
テリー「ふぅ〜、いい汗掻いたぜ!」
友紀「もぉ〜!テリープロデューサー本気出しすぎでしょ!ていうかホントに病み上がりなの!?」
ナターリア「全然ボールとれなかったナ!」
ありす「はぁ……はぁ……」
唯「いや〜、バスケなんて久しぶりにやったけど楽しかったね〜!」
516 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 22:27:28.07 ID:YyNe+r8+0
美玲「どこがだよッ!ウチら5人がかりだったのに全然ボールさわれなかったぞッ!」
テリー「ハッハッハ!まぁ俺からボール奪うにはまだまだ力不足……ん?」
アンディ「……兄さん」
舞「……」
ロック「……テリーなら、身体動かしに行ってたよ」
517 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 22:33:44.58 ID:YyNe+r8+0
テリー「アンディ!それに舞じゃないか!来てたのか!」
舞「来てたのか!……じゃないわよ!え!?全然元気じゃないの!」
テリー「ハッハッハ!」
舞「何も可笑しくないけど!?」
アンディ「……とにかく、元気そうで良かったよ」
テリー「……ああ、心配かけたな、二人とも」
518 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 22:42:00.12 ID:YyNe+r8+0
友紀「……テリープロデューサー、知り合い?」
唯「すっごい美男美女!ザ・美形って感じ!」
テリー「ああ、こっちは弟のアンディ」
アンディ「……君たちが兄さんがプロデュースしているというアイドル達だね。いつも兄さんがお世話になっています」
テリー「で、こっちが……」
舞「アンディのお嫁さんの、不知火舞です」
519 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 22:48:25.97 ID:YyNe+r8+0
ナターリア「エ!ケッコンしてるのカ!?」
アンディ「いや、舞……まだしてないじゃないか……」
舞「あらアンディ、照れなくたっていいじゃない♡時間の問題なんだし!」
アンディ「いやいや……私はまだ修行中の身で……」
舞「もう!いつまでそんなこと言ってるつもりなのアンディ!」
ありす「……なんとなく、苦労人のにおいがします」
美玲「……女の方からは肉食獣のにおいがするぞ」
520 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 22:53:27.61 ID:YyNe+r8+0
舞「……じゃあ、ほんとにケガ自体は重かったのね……」
ロック「うん……この病院に運ばれたときは意識もなかったし……」
アンディ「……相手はビリー・カーンだったみたいだけど、兄さんがそこまで後れを取るなんて考え難い……兄さん、一体何が……」
ありす「……え?アンディさんもカーン……プロデューサーをご存じなんですか?」
アンディ「カーン……プロデューサー?兄さん、いったいどういう……」
テリー「……ああ」
521 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 22:57:51.24 ID:YyNe+r8+0
アンディ「……なんだって!?あいつも、アイドルのプロデューサーを!?」
舞「ええ……無理よそんなの……あいつに女の子のお世話なんて!」
テリー「いや、案外そうでもなかったみたいだぞ?ジョーの話じゃそこそこ仲良くやってて、アイドルからも信頼されていたみたいだ。それにあいつは妹や子供にはけっこう優しいしな」
アンディ「……何が狙いなんだ……」
テリー「……さあな。だが、俺が会ったとき……というかLIVEの時だな、あの時はかなりギスギスしてたみたいだが……」
522 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 23:04:28.91 ID:YyNe+r8+0
ありす「私たちの目から見れば……担当アイドル達に辛く当たった上に、プロデューサーさんに暴力を振るって大怪我をさせる……最低な人にしか見えませんでしたけど」
ナターリア「……シノブやチエリ、泣いててカワイソウだったゾ」
友紀「チームをまとめる監督があれじゃ誰もついてこないよね……」
テリー「……まぁ、そうかもな……」
「その最低野郎が……邪魔するぜ」
523 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 23:09:38.25 ID:YyNe+r8+0
舞「な……!?」
美玲「……なぁッ!?」
ロック「お前は……!」
テリー「……ビリー。釈放されたのか」
ビリー「……ああ、おかげさまでな。てめェこそ思ってたより元気そうで何よりだぜ」
524 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 23:14:41.59 ID:YyNe+r8+0
アンディ「……ビリー・カーン!貴様……よくもノコノコと……!どうしてこの病院の場所を!」
スッ
ビリー「……てめェか。てめェこそ部外者のくせになんでこんな所にいやがる」
アンディ「なんだと……!」
ギロッ
舞「アンディ……!」
ギュッ
アンディ「舞……止めるな。こいつは兄さんが怪我で動けない事をいいことに止めを刺しに来たんだ……!俺が兄さんを守る……!」
525 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 23:20:58.21 ID:YyNe+r8+0
ビリー「すっこんでな。てめェになんざ用は無ェ」
アンディ「貴様!」
ビリー「……」
ツカツカ
アンディ(……!やってやる!)
ザッ
バッ
ビリー「……!」
アンディ「!」
唯「……行かせないよ」
526 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 23:25:02.65 ID:YyNe+r8+0
友紀「唯ちゃん!」
ビリー「……どけ」
唯「……どかない」
アンディ「……待つんだ!その男は危険だ!その男は……」
バッ
バッ
友紀「……」
ナターリア「……!」
527 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 23:28:05.60 ID:YyNe+r8+0
ありす「友紀さん、ナターリアさん……!」
ロック「……!」
ナターリア「またテリープロデューサーにヒドイことするのカ!?ココカラ出てってヨ!」
友紀「テリープロデューサーには絶対近づけさせないよ……!」
舞「あ、あなたたち……」
528 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 23:32:48.76 ID:YyNe+r8+0
ビリー「……」
テリー「……みんな、ありがとうな。けど……少し、ビリーと二人で話をさせてくれないか」
アンディ「……!?兄さん!?」
舞「正気!?あなた、ただでさえ入院中の身なのにアイツと二人で話なんて……!」
ありす「そんな……どうかしてます……!」
529 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 23:37:07.89 ID:YyNe+r8+0
テリー「いや、大丈夫だ。もし本当に俺を始末しに来たんだとしても、俺ももう逃げ果せるくらいには回復してるさ」
唯「……テリーちゃん」
ナターリア「ウウ……」
テリー「……心配すんな。また後でな。ロック、頼むぜ」
ロック「……」
アンディ「……ビリー・カーン。もし兄さんに何かあれば、俺はお前を……!」
ギロッ
ビリー「……」
バタン
530 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 23:40:12.39 ID:YyNe+r8+0
テリー「……まったく、あいつらも無茶しやがる」
ビリー「随分好かれてるこった」
テリー「まぁ、おかげさまでな」
テリー「だが、お前だってアイドル達には随分と慕われてるように見えたけどな」
ビリー「……余計な話は良い。聞かせてもらうぜ、何故この間てめェの行動と、てめェとギース様の闘いの顛末をよ」
テリー「……」
531 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 23:43:59.07 ID:YyNe+r8+0
友紀「……テリープロデューサー、大丈夫かな」
ありす「ついこの間あんな事があったばかりですからね……」
唯「テリーちゃん本人が大丈夫って言ってたから大丈夫だって思うけど……心配だよ〜……」
アンディ「……もし少しでも病室の方から不審な物音がしたら私がすぐに踏み込む。兄さんなら……いくら病み上がりでもそれまでにやられたりはしないだろう」
532 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 23:46:59.39 ID:YyNe+r8+0
ナターリア「アンディはタヨリになるナ!」
舞「そうでしょそうでしょ?好きになっちゃダメよ?」
ロック「……」
美玲「……ロック、オマエどうしたんだ?さっきから元気ないだろ」
ロック「別に、何もないよ」
美玲「……ふーん」
533 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 23:51:53.14 ID:YyNe+r8+0
ロック「……」
美玲「……」
ジーッ
ロック「……さっき、あいつが……ビリー・カーンが病室に押し入った時……俺は何もできなかった……」
美玲「……」
ロック「唯や、友紀……ナターリアもテリーを守るために前に出たのに……俺は……」
534 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 23:55:11.22 ID:YyNe+r8+0
スタスタ
ありす「あの3人はちょっとお気楽すぎるところがありますから……別に気にすることなんてないと思いますけど」
美玲「ありす」
ロック「……」
ありす「それに……私たちがあの時前に出たって……あんな危ない人を止められる訳ないじゃないですか」
ロック「止められるとか止められないとか……そういうことじゃないんだ」
美玲「……」
535 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/30(日) 23:58:28.49 ID:YyNe+r8+0
ロック「普段からずっとテリーと一緒にいて……一番世話になってるのは俺なのに……普段からテリーに守ってもらってるのに……」
ポロ
ロック「さっきだけじゃない……この間だってそうだ……」
ロック「いざテリーが危ないって時に、俺は何も出来なかった……!」
ポロポロ
美玲「ロック……」
ロック「ちくしょう……くやしい……くやしいよ……!」
ポロポロ
ありす「……ロック君」
ギュッ
536 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/31(月) 00:01:05.64 ID:5kB7Li/m0
ロック「……もっと大きくなったら……大人になったら、俺も強くなれるのかな?友紀たちみたいに……テリーみたいに、なれるのかな?」
グスグス
ありす「……それは……わかりません。悔しいですけど……私も、まだ子供だから……」
ロック「……俺、早く大人になりたいよ……!」
美玲「……そうだな」
美玲「早く大人に、なりたいな」
537 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2018/12/31(月) 00:03:28.04 ID:5kB7Li/m0
今日はここまで
読んでくださってる方、今年中に完結できずすみません。
来年もよろしくお願い致します。
538 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/31(月) 09:41:19.41 ID:8UbORhc10
乙
続きも楽しみにしています
よいお年を
539 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/01/02(水) 21:04:09.18 ID:zol2XRjGo
乙
そのうち否応なしに宿命と対峙せざるを得なくなるんだからロックはもう少し子供でいとけ……って思ってしまう
540 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/01/04(金) 19:54:02.78 ID:6iOrvAfH0
センス有るとはいえ17歳でテリーを唸らせるわガチ化け物のグラント
倒せるわで青春犠牲にして生きてるんだろうしなぁロック。学校通ってないし
同世代の知り合いもほたるくらいしか居ないけど。幸いテリーという導き手は
居るが
541 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/02(土) 23:06:07.51 ID:WAJBdBpY0
ほしゅ
そろそろ戻ってこれないかな
542 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/08(金) 01:11:35.98 ID:6t9fGz5Y0
最近続きがあるのを知った、楽しみにしてます
543 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/05/02(木) 19:20:06.65 ID:MMtDSYeC0
保守
544 :
◆z4l4K/HkZ2
[sage]:2019/05/03(金) 20:08:42.76 ID:FlBKl4TP0
めちゃくちゃ更新止まっててほんとすみません……
GWの連勤終わればやっと一息つけるので更新再開できる見通しです……
保守してくれてる方たちほんとありがとうございます
545 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/08(水) 13:34:30.03 ID:i3U2joCho
OK!
待ってた!
546 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2019/05/28(火) 23:00:25.83 ID:OG0U9wl50
ビリー「……じゃあ、そろそろ話してもらおうじゃねぇか」
テリー「……」
テリー「……ビリー、話す前にひとつだけ良いか?」
ビリー「……なんだよ?」
テリー「俺は今まで誰にもこれからする話をしたことはない」
テリー「だが……俺がこの目で見た事実だ」
ビリー「……」
テリー「信じるかどうかは聞いてからお前が判断してくれ」
547 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2019/05/28(火) 23:07:03.43 ID:OG0U9wl50
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーーー
「レイィジング……」
「パワァァァ……」
タイミングはアイツの方が少し早かったと思う。
548 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2019/05/28(火) 23:13:41.39 ID:OG0U9wl50
俺は、しまった……と思ってイチかバチかでゲイザーを撃つんだが、内心では終わったと思った。
だが、アイツはレイジングストームを撃ってこなかった。
その理由は今でもわからない。
もしかしたらダメージが蓄積していて撃てなかったのかもしれないし、敢えて撃たなかったのかもしれない。
「ゲイザァァァァァァ!!」
「ウワアアアアアアアアア」
そのまま止めることは出来ずに放たれたゲイザーが、ヤツの身体を吹き飛ばす。
549 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2019/05/28(火) 23:18:45.25 ID:OG0U9wl50
そのままギースの身体は柵を突き破った。
その瞬間、否でも応でも思い出す。
その5年前、息を荒げて立ち尽くすアイツを蹴り飛ばして、タワーから叩き落したあの時のことを。
あの時の俺は、父さんの復讐の事しか考えてなかった。
明確な殺意を持ってあいつを落としたんだ。
悲鳴を上げて落ちていくアイツを見下し一人でタワーの上で立ち尽くしてた。
550 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2019/05/28(火) 23:26:40.33 ID:OG0U9wl50
スカッとした?
恨みが晴れた?
仇を取った?
そんな気持ちじゃなかった。
いつまでもいつまでも、アイツを蹴り落した感覚ばかりが記憶に残ってる。
『人一人をこの手に掛けた』という事実だけが、気色の悪い感覚とともに俺の中に残った。
その4年後、アイツが実は生きているとわかるまで、俺は悪夢を見ない夜はなかった。
551 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2019/05/28(火) 23:35:06.48 ID:OG0U9wl50
あんなに憎んでいたのに、アイツは俺とアンディの父さんを殺した張本人なのに。
それでも俺は、アイツが生きてたと聞いて……内心、ホッとしてたんだ。
そんなこと、アンディにも、ジョーにも言えやしない。
そのせいもあったのかな。
だから、アイツとの最後の闘いの時……俺は、あんなに憎んでいたはずのギースと闘っていた時……楽しい、と感じてたのかもしれない。
ギースは、強かった。
552 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2019/05/28(火) 23:42:15.95 ID:OG0U9wl50
初めて闘った時だって、最初は打ちのめされた。
アイツが復活して、秦の秘伝書を狙っていたときに闘った時も、俺は何も出来ずにやられた。
最後の時も、そうだ。
アイツは常に俺たちよりも高い所に立っていて、俺たちを見下ろしている。
どうしてヤツがこんなに強いのか、考えたことがある。
才能と言えば、そうだろう。
ヤツは紛れもなく天才だった。
鍛錬の結果と言えば、それもそうだろう。
ヤツは長年、血の滲むような研鑽を積んで、あの境地に達した。
けど、それだけじゃない。
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