アイアンマン「この魔法の世界に鉄人を!」【このすば×アイアンマン】

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550 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:23:10.63 ID:Jm3MQdrM0
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カズマ「・・・とまぁ、詳細はわからないけど何かしらの形で直接干渉はしてくる・・・と思う」

トニー「地上に降りて来て僕らの為に祈ってくれるとか?」

カズマ「さすがにその皮肉は毒がありすぎるぞ。駄女神アクアじゃなくて本物の女神のエリス様のセリフだし、期待してもいいんじゃないかな」

アクア「ねぇねぇ、なんかものすごく失礼な会話をしている気がするんですけど。気のせいじゃないかしら?」

トニー「今日の晩飯について話していたんだよ。君は何が良い?」

551 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:25:24.03 ID:Jm3MQdrM0

アクア「えっと・・・そうねぇ・・・なにかこってりしたものが食べたい気分だわ。トニーもそうで・・・ねぇ、なんでそんな残念な人を見る目をしているの?」

トニー「なんでもないさ・・・」

めぐみん「晩御飯の献立なんかより、カズマの作戦はどうなっているのですか?まだ何も聞いていないのですが」

カズマ「おっ、来たかめぐみん。スーツを着て鏡の前でポーズをとる時間はもう終わったのか?」

めぐみん「トニーの嫌な皮肉が移っていますよカズマ。鏡の前でポーズを決めるのは紅魔族において正式な鍛錬ですよ。ああやってカッコイイポーズを研究、開発し、己を高めるのです」

トニー「君達紅魔族は本当にユニークだな。魔導書を借りに行ったときは散々な目にあったが、里の学校に頼まれた特別講師の依頼、受けて見てもいいかもな」

めぐみん「え、そんなこと頼まれていたのですか!?トニーの授業・・・気になりますね・・・って、そうじゃないです!今はロキです!攻撃するのは今日でしょう?」

アクア「ちょっと思ったんだけど、一週間たっても音沙汰ないってことは、もしかして猶予はまだ結構あるんじゃないの?今日から作戦決行とはいかずに、もうちょっと万全にしてから・・・」


  ピピピッ


フライデー『ボス。王都近辺でコロナタイト、および四次元キューブのエネルギー反応が増大し始めています』


552 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:26:43.96 ID:Jm3MQdrM0

カズマ「このバカッ!なんでお前はそうお約束が好きなんだよ!毎度毎度迷惑になるようなことばかりしやがって!!」

アクア「待って!ねぇ待って!今のは私のせいじゃないからっ!私まだ何もしてない!!」


  バンッ


ダクネス「トニー!今の報告を聞いたか!今すぐに準備するぞ!」

トニー「聞いてたよ。ダクネス、倉庫に向かうぞ」

カズマ「え、倉庫?なんで倉庫・・・あっ、アイツかぁ・・・すっかり忘れてた・・・うわぁ、面倒だな」


553 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:27:38.10 ID:Jm3MQdrM0
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倉庫



  ウィーン…


アイギス《おやおや・・・?ヘイブラザー!元気してたか?》

トニー「僕をブラザーって呼ぶなよ。君こそ今の生活に満足しているようでなにより」

トニー「次に君が欲しがるものを当ててやろうか?水着の美女のホログラム映像だろ?」

アイギス《いいねぇ。今度は赤髪でグリーンの目をした巨乳の美女が良いな》

トニー「用意しておこう」

カズマ「え・・・なんで仲良くなってるの?」

554 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:28:34.27 ID:Jm3MQdrM0

アイギス《いやー、女性の趣味が彼と合ってね。さすがに胸の大きさの話では一度決別しかけたけどさ》

カズマ「・・・お前何やってんの?」

トニー「彼を懐柔するのに必要な事だったんだ・・・このことは内密にしといてくれ」ヒソヒソ…

カズマ「少し本音も混じってたんじゃないのか?」

トニー「否定はしない」

アイギス《なぁトニー、俺好みの美人が好きなだけ見れるこの生活には感謝してるが・・・満足しているかと言われたら正直難しいところだ。やっぱり映像だけじゃ寂しいや》

アイギス《体をピカピカに磨いてくれるのも嬉しいが、やはり機械じゃなくて美女の手に磨いてもらいたいとかあるんだよ。その辺は何とかならないのか?ブラザー》

トニー「だから僕をブラザーと呼ぶなよ。それで、君の不満点の件だが・・・僕がとびっきりの美女を包ませてやるって言ったら?」

アイギス《おいおいマジかよ!!今度俺をちょっとだけ着る権利をやってもいいぜ!どんな美女だ?》

トニー「自前のがあるんで君を着るのは結構だ。それでは紹介しよう、貴族令嬢のララティーナお嬢様だ」

555 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:29:36.96 ID:Jm3MQdrM0

ダクネス「ト、トニー・・・恥ずかしいのでその名前で紹介するのはやめてくれないか・・・///」スッ…

アイギス《ワーオ!いいじゃんいいじゃん!綺麗な顔したエロバディ!しかも貴族令嬢だって!?ポイント高いぜオイ!》

アイギス《ヘイお嬢ちゃんお名前は?ボクの名前はアイギス!見ての通り無敵の鎧なナイスガイさ!》

ダクネス「なんなのだコイツは!さっきから変な事ばかり口走っているぞ!」

トニー「コイツの名前はアイギス。中身は空っぽの全身鎧型の神器だ。君に着せるために用意した」

ダクネス「用意した!?神器を一体どこから用意したというのだ!?怪しい話には乗りたくないぞ!」

トニー「女神エリスが僕らの為に用意した。クリスの話覚えているか?」
556 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:31:46.97 ID:Jm3MQdrM0

ダクネス「・・・エリス様からのお告げを受けて神器を回収しているって話か?」

トニー「その通り、彼もその一つだ。そしてクリスはこれをダクネスに渡してほしいと言っていた。女神エリスは君にこれを着て世界を救う手助けをして欲しいそうだ」

トニー「つまり彼は女神エリスが世界を救う為に君を信じて渡した神器ってことだ。どうだ、やるか?ダクネス」

ダクネス「エリス様のご遺志・・・や、やるしかないだろう!そう望まれているのであれば!私はあの鎧を着て戦うぞ!」

トニー「そう来なくちゃ」

カズマ「ちょろい・・・」

アイギス《まずはお互いよく知らなくちゃな。手始めに君の職業とスリーサイズを教えてくれないか》

ダクネス「え、えっと・・・職業はクルセイダーで、スリーサイズは・・・」

カズマ「おい、神器相手だとしても嫌なことは嫌だと言って断ってもいいんだぞ」

アイギス《じゃましちゃらめぇ!もうちょっとですべてがうまく行く所だったのに!》

ダクネス「おい!本当にコイツはエリス様が授けてくださった神器なのか!?そうは思えないんだが!」

557 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:32:18.68 ID:Jm3MQdrM0

トニー「本当だ。今度クリスに尋ねてみるといいさ」

アイギス《うーん・・・でもなぁ・・・その子クルセイダーなんだって?よりにもよって一番前線で攻撃受けまくるクルセイダー・・・アイギスさん悩んじゃうな》

トニー「カズマ、何かコイツのやる気出るような情報とかないか?」

カズマ「そうだなぁ・・・あっ、良い事考えた。アイギス、取引しよう」スッ…

カズマ「この街にはな、それはそれは煽情的な恰好をした美女が大勢働いている素敵なお店があるんだ」ヒソヒソ

アイギス《くわしく》

カズマ「いいか?この戦いにだけ付き合ってくれたら、お前をそこの置物か用心棒として置いといてもらえるよう俺が口添えしといてやるよ。どうだ?」ヒソヒソ

トニー「ついでに言うなら、僕の新型スーツを作るのに使ったオリハルコンの余りを使って君の傷付いたところを修繕してやろう。それで乗るか?」

アイギス《・・・》


558 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:34:39.52 ID:Jm3MQdrM0
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アイギス《チィーッス!というわけで、今回だけお世話になりまーす。よろ!ちなみララティーナちゃんはとても良い匂いがします》

ダクネス「お、おい!変な事言うな!」

めぐみん「なんともうるさいのが来ましたね・・・その中にダクネスが?」

アイギス《そうだよ。とてもお嬢様なにおいがする。そして君は・・・顔の造形Aランク、職業適性Dランク、胸のランクは・・・論外ですね》

めぐみん「トニー、この神器でも実験しましょうよ。耐久実験です」

トニー「悪いがコントやってる場合じゃ無いんだ。ほらめぐみん、こいつを受け取れ。調整は済んである」ゴトッ…

559 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:35:27.67 ID:Jm3MQdrM0

めぐみん「なんですかこれ?私の杖ですか?なんか輪切りにしたレンコンみたいなのが取り付けられているのですが・・・」

カズマ「おいトニー・・・これってまさか・・・」

トニー「見ての通りリボルバーの回転式弾倉だ。サイズは一般的な奴の10倍くらいあるが。それにこいつをはめ込む・・・」ガチッ

トニー「弾倉の穴の分・・・」ガチッ

トニー「三発だ」ガチンッ

めぐみん「はめ込んでるその丸い玉は・・・?マナタイトに見えますが」

560 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:36:09.26 ID:Jm3MQdrM0

トニー「劣化版コロナリアクターってとこだ。自分から魔力を生成することはできないが、中にため込むことはできる」

トニー「先日作ったコロナリアクターが生み出す余剰魔力エネルギーをすべてこいつに突っ込んだ」

トニー「この弾一つに付き君のエクスプロージョン一発分の魔力が入っている。つまり・・・」

トニー「充填さえすれば、自身の魔力で撃てるのも含めて君はエクスプロージョンを日に四度撃てるようになる」

トニー「一発撃ったら手元のスイッチを押せ。弾倉が回転し、次の弾が装填される」

めぐみん「・・・」

トニー「・・・なにか不満か?」

561 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:37:26.80 ID:Jm3MQdrM0

めぐみん「そ、それを手に入れるのに私は何をすればいいんでしょうか・・・?下着姿までにならなりますけど・・・」

トニー「僕をなんだと思っているんだ!?別になにもしないからさっさと持っていけ!」

トニー「ったく、作りがいのない奴だ」

めぐみん「いえ、すいません、冗談が過ぎました。ありがとうございますトニー。これは大事にしますね」

トニー「それでいい」

カズマ「・・・で、もう出発するのか?」

トニー「いいやまだだ。ウィズとバニルとゆんゆんがもうすぐここに来ることになっている。だが、それまでに終わらせなきゃならない最後の実験がある」

カズマ「・・・最後の実験?」

トニー「・・・スーツの試着だ」

カズマ「まだしてなかったのかよ」
562 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:41:40.87 ID:Jm3MQdrM0
今回はここまでとなります。次回からは既に頭の中で組み上がっている話を書いていくだけなので更新ペースが上がっていくと思います
パニッシャーS2がネットフリックスで公開中!悪党には全く容赦しないパニッシャーさんはやっぱり素敵です


>>549
次回か次々回には戦闘シーンに突入すると思います。もう少しお待ちを

563 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:46:16.52 ID:Jm3MQdrM0
追記


>>556でミスがありました

ダクネス「エリス様のご遺志・・・や、やるしかないだろう!そう望まれているのであれば!私はあの鎧を着て戦うぞ!」 ×

ダクネス「エリス様の御意志・・・や、やるしかないだろう!そう望まれているのであれば!私はあの鎧を着て戦うぞ!」 〇


エリス様死んだことになってしまう・・・
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/21(月) 03:42:27.03 ID:WYIP7bN1o
もりあがってきたな
おつ
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/22(火) 01:19:14.18 ID:QSoQrEt5o
おつ
面白い
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/26(土) 22:32:37.86 ID:Mu0h9MQK0
更新ペースが上がるといったよね
567 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/27(日) 21:30:33.06 ID:OLguJpWU0
......
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トニーのラボ 実験室


カズマ「それで?なんでまだ試着してないんだ?」

トニー「あー・・・実は新しい発見があったんだ」

トニー「スーツ自体に不具合は無いんだが・・・装着者の体内で膨大な量の魔力が駆け巡ることが分かった」

トニー「だからまぁ・・・魔力が0に近い僕が着ると・・・肉体が耐えられない可能性がある」

カズマ「致命的すぎる」

568 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/27(日) 21:31:34.04 ID:OLguJpWU0

トニー「そこでカズマ、君に提案がある。君のドレインタッチを使って魔力を吸い続けてくれないか?」

トニー「スーツの出力を少しずつ上げていくから、危なくなったら吸ってくれ。それでどこまで耐えられるか試す」

カズマ「俺だってそんなに魔力高くないから危ないと思うんだけど・・・アクア、お前なら魔力をたくさん送り込んでも大丈夫だろ。吸った魔力をお前に流す、いいな?」

アクア「本当はアンデッドのスキルで吸った魔力なんて体に取り込みたくないけど・・・」

アクア「まったくもう。トニーったら仕方がないわね!もし仮に死んじゃってもリザレクションかけてあげるから安心しなさいな!」

トニー「そうならないようにして欲しいんだが」

トニー「まぁいい、任せたからな?スーツを呼ぶぞ。全員下がれ」

アクア・カズマ「・・・」ススッ...
569 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/27(日) 21:32:21.46 ID:OLguJpWU0

トニー「・・・できれば、もう少し・・・すぐに助けに入れる距離まで近づいてくれ」

アクア「かっこ付かないわね、トニー」スッ...

トニー「うるさいぞ。準備は良いか?」

カズマ「いつでも」

トニー「よし・・・スーツ!」

Mk.46「」ヒュンッ ヒュヒュンッ!

  
   キュィッ チキチキチキ...
  
ウィーンッ ギュィィッ 

    ガッコンッ...
   
ガキキッ ガギンッ!
 

570 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/27(日) 21:32:58.10 ID:OLguJpWU0

めぐみん「むぅ・・・私にくれたスーツよりも音が重く、ところどころ光っててカッコイイですね・・・」

アイギス《おいおいなんだありゃ。俺、あの鎧気に食わないね》


     カンッ...


フライデー『スーツの装着が完了しました。スーツ出力10%』

トニー「問題ない。もっと上げろ」

フライデー『スーツ出力20%』

トニー「うぐっ・・・!」ビキッ...

トニー「まだ上げろ!」

571 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/27(日) 21:35:05.22 ID:OLguJpWU0

フライデー『出力30% 心拍数、体温共に上昇。ボス、これ以上は危険です』

トニー「まだだ!」

カズマ「おい無理すんな!ドレインタッチ!」ガシッ

アクア「もうっ!トニーってばなんで実験になったらこんなに無茶するの!?マッドサイエンティストなの!?」

トニー「ぐ・・・少しはマシになった・・・!そ、そのまま続けてくれ・・・!」

フライデー『出力45% ・・・50%・・・60%』

トニー「ぐぁあっ!」ビキビキビキ…

めぐみん「カ、カズマ!」

572 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/27(日) 21:36:15.25 ID:OLguJpWU0

カズマ「わかってる!クソッ!本気で吸ってるって言うのに・・・!」

ダクネス「トニー!少ない出力で動かせないのか!?」

トニー「80%は行かないと飛ぶことすらできない!」

フライデー『65%・・・70%・・・75%・・・バイタル異常。バイタル異常』

カズマ「トニー!大丈夫か!」

トニー「AAAAAAAAUUUGHHH!!シャワシャワと・・・メタルの味だ!!」

カズマ「マジで色々と大丈夫か!?」

573 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/27(日) 21:36:55.64 ID:OLguJpWU0
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王都 王城 王室


研究員A「ロキ様。コロナタイト、並びに四次元キューブの出力数値は正常です」

ロキ「維持し続けろ。扉はいつ開けられるようになる?」

研究員A「もう少しだと思われます」

ロキ「わかったら私に知らせろ。お前はもう下がれ」

研究員A「はい。失礼しました」ガチャッ

セシリー「ロキ様・・・何か私に出来ることは無いでしょうか?添い寝や下着の洗濯など喜んでやりますよ!」

574 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/27(日) 21:37:40.18 ID:OLguJpWU0

ロキ「お前への命令はただ一つだ。私の半径10メートル以内に近付かず、今すぐこの部屋から出ていけ。そして二度と入ってくるな」

セシリー「あぁっ、どうしてそんなに冷たいのですかロキ様!わかりました、では下着を洗濯するところから履かせるところまで・・・」

ロキ「『カースド・・・」

セシリー「はい、今すぐ出ていきます」ガチャッ…

ロキ「・・・ハァ・・・アクシズ教徒と言うのはなんなんだ・・・貴重な存在のプリーストでなければその場で灰にしてやると言うのに・・・」

ロキ「あと少しだ・・・あと少しでこの世界は私の・・・いや---」


    バンッ!


魔族A「ロキ!話が違うぞ!どうなっている!」
575 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/27(日) 21:38:32.54 ID:OLguJpWU0

ロキ「騒々しいぞ。部下の分際で断りもなく扉を開けるだけじゃ飽き足らず、私の名まで呼び捨てか?」

魔族B「俺達は魔王様の部下であってお前の部下じゃない!!」

魔族C「それよりもだ!あんたは一体なにを企んでいるんだ!?魔王様からの指示をすべて無視し、勝手な行動ばかりしやがって!」

魔族C「挙句の果てに、王都を制圧したにも関わらず魔王様や幹部の立ち入りを許可しないとはどういうことだ!?取引を忘れたのか!?」

ロキ「私の計画をあの老いぼれに邪魔されたくなかったものでね」

魔族C「このっ・・・魔王様を裏切る気か!!」

魔族B「お前は半人前だロキ・・・!その計画とやらを実行したかったのなら、俺達も洗脳にかけるべきだったな!!」チャキッ

魔族B「死ね!」バッ 

576 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/27(日) 21:40:38.29 ID:OLguJpWU0

 ブンッ
  スカッ…

魔族B「・・・は?なんで剣がすり抜け・・・」


  「『ライト・オブ・セイバー』」


      ズバンッ


魔族B「グギャッ!!」ズルッ…


   ドチャッ…


魔族A「なっ・・・どこから出てきた!?あそこに立ってるロキは・・・」

ロキ「半人前なのはお前たちの方だ。判断を誤ったな」

ロキ「お前たちを洗脳しなかった理由は簡単だ。魔力の無駄だからだ」

ロキ「魔族連中にお前らのようなものがまた出てくると面倒だ。見せしめとして細切れにしてから床に散らかしてやろう」スッ…

魔族C「や、やめ・・・」


   ギャァァアアアアアアッ!!!


577 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/27(日) 21:44:07.58 ID:OLguJpWU0
今回はここまでです。ロキは裏切ってこそロキ

>>566

ANTHEM体験版の魅力には勝てなかったよ・・・
すいません、次回はもっと早く更新します
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/27(日) 21:48:18.92 ID:gxwoB4rh0
アイアンマン2の名シーンだな
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/27(日) 23:40:29.91 ID:2jn+I1WFo
おつ
580 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/31(木) 21:22:11.53 ID:Ft/JMqtC0
明日の夜九時頃に続きを投稿します。おたのしみに
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/31(木) 21:26:29.49 ID:EFKcc0HH0
スタンリー出てこないかな
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/31(木) 21:29:43.64 ID:EFKcc0HH0
http://www.nicovideo.jp/watch/sm33621360
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/31(木) 21:34:03.59 ID:EFKcc0HH0
アイアンマンのすべて/全能力&全スーツまとめ(アベンジャーズ/エンドゲームへ)
http://www.youtube.com/watch?v=DKtmmh4cJFE
584 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/01(金) 21:00:13.47 ID:sHNBA3de0
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トニーのラボ



カズマ「全員そろったな。一応考えておいた作戦を説明するぞ」

ウィズ「あ、あの・・・トニーさんの姿が見当たらないようなのですが・・・」

カズマ「・・・」

バニル「ふーむ・・・そこの発光女の光が邪魔でヒゲ中年の姿が見通せんが・・・小僧の顔から察するに、なにやら困りごとのようだな?」ニヤリ

カズマ「・・・あいつは今スーツの再調整をしてるよ。体の魔力量が少なすぎて、スーツから流れるエネルギーに体が耐えられないんだってさ」

585 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/01(金) 21:03:15.68 ID:sHNBA3de0

バニル「フハハハハッ!つまりこうか!せっかく手間暇かけて鎧を作ったというのに、当の本人が装着できなかったというわけか!」

ゆんゆん「バ、バニルさん・・・」

バニル「なんと勿体ない!それが分かったときの悪感情を食らってみたかったぞ!フハハハハハッ!!」

トニー『聞こえているぞバニル。退魔用の武器を作ったらまずはあんたで試してやるからな。カズマ、僕は作業しながら聞くからもう作戦を話して良いぞ』

バニル「おっと失敬!では小僧、その作戦とやらを聞こうではないか?」

カズマ「まず、洗脳されている人達の救助を優先したい。戦うことになったら面倒だしな」

カズマ「フライデーの操っているドローンの情報だと、どういうわけかロキは魔王軍の配下たちを城に配備せず、洗脳した冒険者に護衛を行わせているらしい」
586 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/01(金) 21:05:14.58 ID:sHNBA3de0

カズマ「代わりに魔王軍の魔物たちは王都自体を守るように展開しているようだ」

めぐみん「魔王軍を最初から裏切るつもりだと言ってましたもんね。おそらく自分の野望を魔王軍に悟らせないためでしょう」

トニー『僕も同意見だ。で、どうやって洗脳された冒険者を助ける?』

カズマ「洗脳された冒険者は皆ロキを崇拝していただろ?だから、そこを突けば何とかなるはずだ」

カズマ「トニー、今王都を偵察しているステルスドローンにスピーカーってついてるか?」

トニー『潜入時に敵の気をそらすためのスピーカーが付いてる。それがどうかしたか?』

カズマ「王都にある放送室にドローンを送り込んで、トニーの声真似装置かアクアの宴会芸を使ってロキの声を流すんだよ。それで王城内部にいる洗脳された冒険者たちを誘導する」

カズマ「そして、城から出てきたところをアクアのスキルを使って洗脳を解くって寸法だ」

587 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/01(金) 21:06:42.80 ID:sHNBA3de0

ダクネス「また隠密作戦か・・・好きだなそういうの・・・」

カズマ「化け物が大勢ひしめく王都に真正面からぶつかって勝てる自信ないしな・・・こっちの方が確実だろ」

バニル「悪くない作戦ではあるが・・・王都にどうやって近付くつもりだ?」

カズマ「光の屈折魔法と潜伏スキルを発動させた状態でテレポートする。あとはバニルの目と俺の敵感知を使って敵が多いところをよけながら進んでいこう」

ウィズ「それならバレませんね。生気で追いかけてくるアンデット系モンスターが居たら難しい所ですが・・・」

カズマ「いたらアクアの浄化魔法で暗殺してもらう」

アクア「任せなさいな。声を出す暇も与えずに消してやるわ!」

ウィズ(巻き込まれないように気を付けないと・・・)

588 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/01(金) 21:07:10.96 ID:sHNBA3de0

カズマ「さすがに放送室で音を流したらロキが気付くだろうから、ロキの部屋にサイレントの魔法をゆんゆんがかけてくれ」

ゆんゆん「えぇっ!?それって王都で一番厳重な王室に近寄るってことですよね!?で、できるかな・・・」

トニー『安心しろ。僕のスーツで一気に王室のある階まで運んでやる。君は光の屈折魔法を使って城を上る僕の姿を隠してくれ』

ゆんゆん「わかりました!」

カズマ「そして、冒険者たちを助けたら後は・・・」


589 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/01(金) 21:09:05.47 ID:sHNBA3de0
......
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カズマ「以上が作戦だ。気乗りしないけどやるぞ」

アクア「気乗りしないけどってあんた・・・もうちょっと指揮を上げるような演説とかできないの?」

カズマ「こんな世界を救うような事、ほぼ一般人の俺には荷が重すぎるんだよ!思いついただけでもありがたいと思え!」

トニー『とかいいつつ、何とかしてきたのが君達なんだろ?』

めぐみん「ええそうですよ。トニーに見せつけてあげましょう!」

ダクネス「あぁ。存分に暴れて見せるつもりだ!」
590 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/01(金) 21:10:23.56 ID:sHNBA3de0

アイギス《オイオイオイ、傷だらけになるわ俺》

ダクネス「・・・というより、トニーの鎧の調整はまだなのか?」

トニー『あー・・・悪いが、もう少しかかりそうだ。先に行っててもらえないか?』

トニー『僕のスーツなら数分と経たずに王都まで飛んでいける』

トニー『王都について人気のない所まで到着したら呼んでくれ。そこに着陸する』

カズマ「わかった。なるべく早くきてくれよ?ウィズやバニルがいるとはいえ、戦闘になったら面倒なんだからな」

めぐみん「この会話の流れでウィズとバニルの名前を出しますか・・・いえ、カズマらしですが」

591 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/01(金) 21:37:14.68 ID:sHNBA3de0

アイリス「もう行ってしまわれるのですね、お兄様・・・」

カズマ「お兄ちゃんが何とかしてやるよ。こう見えても幹部を大勢倒してるベテラン冒険者だしな!」

ダクネス「こ、この男・・・自分のさっきの発言を忘れているのか・・・?」

カズマ「いい男ってのはな、過去に縛られないんだ」

クレア「なんて都合のいい・・・や、やはりこの男はアイリス様に悪影響だ・・・!」

カズマ「バ、バニル!ウィズが登録してる王都のテレポート登録地点付近に魔物がいないかどうか見通してくれないか?」

バニル「もうやっておる。転送先に人がいて事故が起こることを避けるために、店主が少し離れたところに登録していて助かったな」

バニル「転送先付近に魔物はみあたらん」
592 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/01(金) 21:39:29.15 ID:sHNBA3de0

カズマ「よし、ウィズ、やってくれ」

ウィズ「はい!皆さん準備は良いですか?」

アイリス「今から王都奪還に向かわれる勇気ある皆様、あなた方のご武運を心から願っています!どうかお気をつけて・・・!」

ダクネス「アイリス様、この私、ダスティネス・フォード・ララティーナの名に懸けて、必ずや王都を奪還して見せます」

アイリス「フフッ、頼もしいわ、ララティーナ・・・えぇ、奪還して、必ず生きて帰ってきてくださいね!」

めぐみん「全員で余裕の凱旋をしてみせますとも!あなたはここで本でも読んでるといいですよ」

アクア「帰ってきた時の為に宴会の用意とかしてくれたら嬉しいわ!」

アイリス「はい、わかりました。皆様が戻ってきた暁には、王都で盛大に宴を行いましょう」

593 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/01(金) 21:41:23.28 ID:sHNBA3de0

アクア「やったぁ!私、やる気が出てきたわカズマさん!」

カズマ「はいはい、お前ら続きは帰ってきてからにしろよ」

カズマ「最後にアイリス、俺の願いを一つだけ・・・戻ってきたらまた王城に---」

ダクネス「今すぐその男の口をふさげ!何もしゃべらせるな!」

めぐみん「ウィズ!今すぐテレポートをお願いします!カズマ、それ以上は言わせませんよ!」ガバッ

カズマ「モガッ!お、おい・・・!俺は王城で退廃的な生活を・・・」

ゆんゆん「カ、カズマさん・・・」

トニー『君達は何をやっているんだ・・・?』

ウィズ「わ、わかりました!行きますよ!?テ、『テレポート』ッ!!」

594 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/01(金) 21:43:55.47 ID:sHNBA3de0
今回はここまでです。次回から戦闘シーンに入っていきます。うまく描写できるように頑張ります
そんな次回は二日後の日曜日夜に投稿予定です。お楽しみに!
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/01(金) 21:56:53.17 ID:/MmuIzlG0
何か月ぶりの戦闘シーンだ?
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/03(日) 22:43:42.58 ID:/RS5JUmK0
そろそろかな
597 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/03(日) 23:24:54.32 ID:z44YII3T0
......
....
..
.



数分後 王都 郊外



カズマ「・・・遅いなトニー・・・今の内にドローンの操作の練習でもしておくか」

ゆんゆん「ドローンはフライデーさんが操作しているのでは・・・?というかそのコントローラーは・・・」

カズマ「チッチッチ・・・まだまだ甘いなゆんゆんは・・・いいか、いざって時は人間の腕の方が頼りになるんだよ。なんでもかんでも機械任せは駄目なんだ」

ゆんゆん「な、なるほど!」

カズマ「うわ、すげぇなこのドローン。透明になれるぞ」
598 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/03(日) 23:25:41.74 ID:z44YII3T0

アクア「あ、ズルいわよカズマ。私にも操作させてよ」

カズマ「今建物の中を移動してるんだから駄目だ。今までレースゲームやフライトゲームで鍛えた俺の操縦テクを見せてやるよ」

めぐみん「建物・・・?今建物の中と言いましたか?」

カズマ「トニーがまだ来てないだろ?今の内に放送室にドローンを仕込んでおこうかと思ってさ」

ダクネス「ふむ・・・一理あるな。作戦は迅速に行わねば」

カズマ「その考え、もっと普段から心がけてくれないかな」

ダクネス「・・・」プイッ

カズマ「・・・っと、放送室は・・・あった。ドアを何とかして開けないとな」

カズマ「確か磁石の力で鍵を開けれるらしいんだけど・・・どこのボタンだ?これか?」ポチッ
599 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/03(日) 23:26:48.94 ID:z44YII3T0

カズマ「違うな・・・これか?いや・・・これ?」ポチッ ポチッ ポチポチッ

アクア「これとかそれっぽいんじゃない?」ポチポチッ

ウィズ「あ、あの・・・そんなにむやみやたらといじるのは・・・」

カズマ「おっ、いけたいけた。機材設備がどんな感じか見ておこう。アクア、お前も今の内に声真似練習しとけ」カチャカチャ

アクア「えー、麗しき水の女神が邪神のモノマネなんて嫌よ。ちょっとそこのヘンテコ悪魔、あんたの変身能力で何とかなさいな」

バニル「断る。どうして我輩が敵対者である神に化けねばならんのだ」

めぐみん「そういうことなら、私がやります!いえ、やらせて下さい!邪神のようにふるまえばいいのでしょう!?やりますやります!」

600 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/03(日) 23:27:51.67 ID:z44YII3T0

アクア「なんだかもの凄く乗り気になってるみたいだから、めぐみんに任せるわね。『ヴァーサタイル・エンターテイナー』!」スッ...


ポゥッ…


めぐみん「『あー、あー、どうでしょ・・・!?』」

めぐみん「『す、凄いです!アクア!これは凄いですよ!ロキそっくりです!』」

カズマ「うっわ、めぐみんからロキの声がする」

ゆんゆん「すっごいシュール・・・」プルプル…

めぐみん「『喋るときはどうすればいいのですか?』」

カズマ「プッ・・・くくくっ・・・その声でいつものめぐみんの口調でしゃべるのは反則だろ・・・」プルプル…

601 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/03(日) 23:28:45.64 ID:z44YII3T0

カズマ「しゃ、喋る場所はこのコントローラーに向けてで良いみたいだ。今機材がどんなもんか見て途中だから用意ができたら教える。それまで口上を考えておいてくれ」

めぐみん「『我が名はロキ!世界を牛耳る邪神なり!いいか、城の中にいる各員に告ぐ!今から城より西側の郊外に全員集結せよ!これは命令だ!』」

めぐみん「『・・・こんな感じでどうでし・・・』」


 ゼンインシュウケツセヨ!
   コレハメイレイダ!
    メイレイダ…
     イレイダ…
      ダ…



カズマ「」

602 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/03(日) 23:29:32.06 ID:z44YII3T0

カズマ「」

アクア「い、今のこだまって・・・」

ウィズ「あ、あの・・・王城の方から何か音が聞こえてきたのですが・・・」

ダクネス「あ、あれは王城で使う放送用魔道具の音だ・・・カ、カズマ・・・お前まさか・・・」

カズマ「・・・間違えたな、うん。どうやらポチポチ押しまくってうちに勝手にスピーカーがオンになってたみたいだ。やべぇ」

ダクネス「お前と言う奴は!どうしてそんないじくりまわしてしまったのだ!」

カズマ「し、しょうがないだろ!見たこともない機材だったんだし、ドローンのスピーカーがオンになってるなんて思わないだろ!」

アクア「わ、私は何も悪くないわよね・・・?」

603 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/03(日) 23:30:19.92 ID:z44YII3T0
......
....
..
.



王城内部




『我が名はロキ!世界を牛耳る邪神なり!いいか、城の中にいる各員に告ぐ!今から城より西側の郊外に全員集結せよ!これは命令だ!』


    「ロキ様の声・・・?」
「西側の郊外?」 「ご命令とあらば今すぐ向かわなくては・・・」
    「ロキ様の言葉を疑ってはならない・・・」
   「全員外に出ろ!!今すぐ向かうのだ!」

 
  「「「「ロキ様の為にーっ!」」」」
 
    ドドド…


604 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/03(日) 23:32:02.05 ID:z44YII3T0

----------------

王城 王室

ロキ「な・・・一体どういうことだ!!一体だれが放送室を使っている!?」

ロキ「外の様子を確認しなくては・・・!」ダッ…

   ガチャッ…

ロキ「・・・こ、これは・・・!」


   ガランッ…


ロキ(全員出ていっただと・・・!私への信仰心を上げ過ぎたのがアダとなったか・・・!)

ロキ「スターク・・・」ギリッ…



605 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/03(日) 23:34:14.99 ID:z44YII3T0
......
....
..
.



王都 郊外


アクア「私別に悪くないでしょ!?なんで私まで怒られなくちゃいけないの!?」

カズマ「お前も散々ボタン押しまくってただろうが!!同罪だ同罪!!」

ダクネス「落ち着け!喧嘩してる場合じゃないだろう!」

ウィズ「たくさんの人影が近付いて来てますよ!洗脳された冒険者たちは私たちの姿をヴォーミアで一度見ています!見つかったらマズいですよ!?」

カズマ「というか、やけに多くないか・・・?ちょっと千里眼で様子を・・・」ジッ…

カズマ「・・・!や、やべぇ!どうしよう!?冒険者だけじゃなくてなぜか魔物まで来ている!!」

606 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/03(日) 23:36:56.56 ID:z44YII3T0

ゆんゆん「えぇぇえ!?なんでですか!?」

カズマ「ロキの部屋にサイレントかけずに放送かけたから、きっとロキが魔王軍の配下に様子を見に来させたんだ!やっべぇ!!」

ウィズ「ど、どうしますか!?一度撤退しますか!?」

カズマ「この機会を逃したらもう洗脳を解くチャンスが・・・!」

カズマ(考えろ・・・!考えろ・・・!なんかあるはずだ・・・!)

カズマ「クソ!何も浮かばな---」



   『やぁ、みんな。楽しそうだな』

607 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/03(日) 23:40:49.22 ID:z44YII3T0


   キィィィィインン…
     ガンッ!


トニー「さて・・・押し寄せてきている魔物と冒険者・・・状況を説明してくれないか?」

めぐみん「ト、トニー・・・今の拳を地面に突き立てる着地ポーズは一体なんですか・・・?恐ろしくカッコいいのですが・・・」ソワソワ

トニー「悪いが特許とってあるんだ。真似はするなよ?」

めぐみん「ぐっ・・・」

トニー「そんなことよりこの状況だ。僕が来るまで待機してるんじゃなかったのか?」

カズマ「いやぁ・・・実は・・・作戦の予行練習してたらそれを間違って放送しちゃって・・・すいませんでした」

トニー「・・・はぁ・・・君の行く先ではトラブルしか起きないって話は本当だったみたいだな」

608 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/03(日) 23:49:58.44 ID:z44YII3T0
>>607

拳を突き立てる着地ポーズ


三点着地のポーズの事。ヒーロー着地の方がなじみ深い名前かもしれない。さすがデップー
両足と、片手を地面につけて着地してれば大体これになる。アイアンマンの場合は脚を大きく開き、右拳と右ひざ、左の足を地面につけている
アイアンマンだけではなく、他にもいろんなヒーローがこの着地をおこなっているので、アイアンマンが起源というわけではない
めちゃくちゃカッコイイポーズだが、デップーも行ってるように膝にすごく悪い。本当に悪い
ポーズをとるだけならいいが、骨折の危険性があるので着地にこれをするのはオススメしない


アイアンマン着地シーン集
https://youtu.be/Noooxfq6RE0
609 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/03(日) 23:51:10.13 ID:z44YII3T0

トニー「まぁいい。なんとかなるだろう」

カズマ「えっ!本当か!?」

トニー「アクア、君の回復魔法はどれくらいの怪我まで治せる?大勢相手でも魔力は持つか?」

アクア「えっ?そうねぇ・・・死んでさえいなければ、大けがでもほぼ全快させることができるわよ?」

トニー「よし。それが聞けて良かった」

アクア「ね、ねぇ・・・すごく嫌な予感がするんですけど・・・あの、私の信者もいることだし、あんまり傷つけないでね・・・?絶対だからね?」

トニー「安心しろ、使い方は僕が一番熟知している。ちょっと全員に寝っ転がってもらうだけさ」

610 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/03(日) 23:52:04.61 ID:z44YII3T0

ダクネス「お、おいまさか・・・!アレを使う気なのか!?」

トニー「さて諸君、ちょっとしたプレゼンの時間だ」

カズマ「プ、プレゼン・・・?一体何言ってるんだ・・・?」

トニー「恐れられる存在、敬われる存在・・・その両方が欲しくないか?」

トニー「今ここに、僕の最新の武器を発表しよう」

トニー「リパルサー技術を搭載した新兵器。もちろん威力は控えめ」

トニー「よく、一度も撃たずに済む武器が最良の武器と言うが・・・僕はそうは思わない」

ゆんゆん「ト、トニーさん・・・?」

めぐみん「ちょっ、ちょっとまってください!アレはもう使わないで欲しいと言ったはずでは・・・!」

611 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/03(日) 23:53:25.86 ID:z44YII3T0

トニー「最良の武器とは、一度撃てば勝負が決する武器だ。戦いに勝った国はみな今までそうしてきた」

ウィズ「あ、あの・・・大群がもう近くまで・・・」

トニー「この兵器を一度撃てば・・・間違いなく悪党どもは・・・怖気づいて、洞窟にこもることだろう」

  キィィィン…
     
バニル「ふむ・・・あれは・・・」

バニル「・・・!あれはマズいぞ!おい、今すぐどこか身の隠せるところを用意するのだ!」

カズマ「全員今すぐ地面に伏せろ!早く!!ウィズ!ゆんゆん!シェルター作ってくれ!!」

612 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/03(日) 23:56:15.73 ID:z44YII3T0

ウィズ・ゆんゆん「「はい!!『カースド・クリスタルプリズン』!」」


   パキパキパキ…
      パキンッ


トニー「フライデー、冒険者全員の意識を奪える程度の威力になる距離で爆発させろ」

フライデー『はい、ボス』

アクア「トニー!あんた覚えてなさいよ!!」バッ





トニー「どうぞご覧あれ。『ジェリコ』」


  バシュンッ 
    キュィィィッ
     ヒュルルルルル…



   ズガァァァアアアアッ!!!!


613 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/04(月) 00:02:32.73 ID:XJKB+Rr+0
今回はここまで。あのトニーのプレゼン大好きです。特に腕を広げるところが
着地ポーズは本当に膝に悪いです。体育の授業の時にやって本気で膝の皿が割れるかと思いました
ほどほどにしましょう
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/04(月) 00:17:55.06 ID:1q5srW1Z0
鎧着てたりスーパーパワー持ってる人なら大丈夫だよな
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/04(月) 00:18:28.53 ID:1q5srW1Z0
アイアンマン着地シーン集
http://youtu.be/Noooxfq6RE0
616 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/10(日) 21:22:16.38 ID:ezkXpgQp0
遅れてて申し訳ありません
続きは明日の夜九時あたりに投稿します
617 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/11(月) 21:06:10.49 ID:3Ush7EVt0


カズマ「うぉぁああーっ!!!」グラッ…!

アクア「いやーっ!!ウィズ何とかしてー!!」ガバッ

ウィズ「アクア様落ち着いてください!だ、抱き着かれたところがだんだん熱く・・・」チリチリ…

   ビシッ…
    ビキキッ…

めぐみん「ひ、ひびが!シェルターにひびが入ってますよ!ゆんゆん!補修してください!」

ゆんゆん「ク、『クリスタル・プリズン』!!こんなに分厚い氷のシェルターなのになんで・・・?」

ダクネス「うぅっ、ここに入らず外に残っていればよかった・・・あれを味わってみたかったのに・・・」

アイギス《ねぇ、今この子なんて言ったの?もしかして俺騙された?事故物件掴まされちゃった?》

618 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/11(月) 21:07:33.01 ID:3Ush7EVt0

  ビリビリ…
   シュゥゥゥ…

カズマ「・・・終わった・・・のか?」

トニー「全員外に出てきていいぞ」

カズマ「俺、お前の事嫌いになりそうだわ」ヨロッ…

トニー「悲しいなぁ、僕のハートは割れそうだ」

めぐみん「割ってあげましょうか・・・?」ヨロヨロ…

ゆんゆん「な、なにも割る必要はないから・・・」

バニル「それではオムレツはできぬぞ」

トニー「言おうと思ったら先越された・・・」
619 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/11(月) 21:08:57.30 ID:3Ush7EVt0

アクア「ぐすっ、うええ・・・空気がびりびり震えてたし、口の中がじゃりじゃりするぅ・・・ロキよりトニーの方が危なっかしく見えてきたわよ・・・」

トニー「ちゃんと安全面には配慮してある。それよりほら・・・」

  「うぅ・・・」  
      「一体何を・・・?」
 「ロキ様・・・」 
   「体が動かん・・・」
「ぅぐっ・・・」  「なんだ・・・今のは・・・」


トニー「君のヒールとブレイクスペルで彼らの手当てと洗脳の解除をしてやってくれ」

アクア「死屍累々なんですけど」スッ…

620 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/11(月) 21:10:54.37 ID:3Ush7EVt0

トニー「安全面には配慮してあるって言っただろ。今使ったのは爆風による衝撃だけを強化した非殺傷の広範囲攻撃型ミサイルだ」

トニー「さすがに近すぎると危ないが、ちゃんと距離を考えて使えば・・・」

めぐみん「それを使い続けると言うことは、私への挑戦とみていいんですね?これからは背中に気を付けることです」

トニー「そう目を光らせるなよ。君の出番はまだまだあるさ」

めぐみん「そういうことではないですよ!私の存在価値を奪うような武器は全部敵です!」

トニー「はぁ・・・わかった、わかった。もう使わないから落ち着いてくれ」

めぐみん「絶対ですよ!!」

トニー「はいはい」

621 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/11(月) 21:11:56.84 ID:3Ush7EVt0

バニル「ふぅむ・・・」ジッ…

トニー「・・・なんだ?どうして僕をジッと見ているんだ?」

バニル「興味深いな・・・普段の汝は簡単に見通せると言うのに、その鎧を着た途端にまるで見通せなくなった。中々面白いものを作ったな」

トニー「悪魔のお墨付きか。喜ぶべきやら、心配すべきやら・・・」

バニル「素直に喜ぶがいい。我輩の目が見誤る事などないぞ?」

ダクネス「確かにすさまじい鎧だ・・・というより、前々からだがなんで鎧が空を飛べるのだ・・・?」

アイギス《俺の中に入っておきながら他の鎧を褒めないでくれない?俺凹むよ?凹んじゃうよ?》

622 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/11(月) 21:12:23.29 ID:3Ush7EVt0

ダクネス「す、すまないアイギス・・・そんなつもりでは・・・」

カズマ「そいつの言うことを真に受けるなよ。大抵演技だから」

アイギス《んもー!だからどうしていいところで邪魔しちゃうの!?》

アイギス《あとちょっとで傷心につけこんであんなことやこんなことが・・・あっ、待ってごめん!謝るから腕と腕をこすり合わせないで!俺削れちゃう!》

トニー「ここは最終決戦の舞台だと言うのに、まるで緊張感が無いんだが」フッ…

めぐみん「そう言いながらも、トニーだって笑っているではないですか。これでこそ私達ですよ」

トニー「なぁ・・・その中にもう僕も入っているのか?」

めぐみん「・・・?」

623 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/11(月) 21:13:02.57 ID:3Ush7EVt0

めぐみん「今更何を言っているのですか?あなたはちゃんとした私たちの仲間でしょうに」ニコッ

トニー「・・・カズマが君を将来絶対悪女になると言ってた理由が今分かった・・・」

めぐみん「兜が閉まっているせいで全く顔が見えませんが・・・ひょっとして照れているのですか?」ニヤニヤ

トニー「大人をからかってるといつか痛い目見るからやめておけよ。それよりアクアはどうなっているんだ?もう終わったのか?」

ウィズ「アクア様―!様子はどうですかー!」ブンブン

アクア「もう大体終わったわよー!」グッ

 「ここは・・・?」  「トナカイ頭・・・大爆発・・・頭が・・・」

   「なんだかすごく不快な思いをした気がする・・・」

「俺はこんなところで何を・・・?」 「ロキ様・・・“様”?」

       「口の中が砂だらけだ・・・」

アクア「おはようみんな!目は覚めた?」

624 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/11(月) 21:15:29.79 ID:3Ush7EVt0
中途半端ですが今回はここまで
次回は明後日夜に投稿します

アクアマンめっちゃくちゃ面白かったです
DCCUの弱点を全部克服しているうえに完成度が非常に高いです
水中の戦いは迫力満点です。ぜひIMAXで!
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/11(月) 22:35:37.19 ID:sWevD+RqO
サメが咆哮するから良作だってサメ映画ファンが誉めてた!
626 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/13(水) 21:01:35.67 ID:V2wnauFq0

冒険者A「えーっと・・・一体どういう状況なんだ?」

アクア「良い?あなた達はね、邪神であるロキに洗脳の魔法によって操られ、悪の手先にされていたのよ!」

アクア「でも安心して!高貴で麗しいアクシズ教の御神体であるこの女神アクア様がその洗脳の魔法を解いてあげたわ!」

セシリー「キャーッ!アクア様ー!!」

アクシズ教徒A「アクア様ー!!」パチパチ

アクア「てなわけで、今後はアクシズ教をよろしくお願いします!」

ダクネス「おいアクア、あまり調子に乗るんじゃ・・・」
627 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/13(水) 21:02:03.20 ID:V2wnauFq0

カズマ「ほっとけダクネス」

トニー「だな。あいつはもう手遅れだ」

バニル「忌々しい光景だ」チッ…

冒険者A「ア、アクシズ教徒!?」

冒険者B「これってよ・・・お前らの自作自演の罠ってことはねぇよな?お前らはどう思うよ?」

冒険者達「「「アクシズ教徒ならありえる」」」

アクア「何でよーっ!?私あなた達の事を治してあげたのに!!」

628 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/13(水) 21:03:05.12 ID:V2wnauFq0

セシリー「そうよそうよ!!あんたたちに感謝の心ってもんはないの!?」

アクシズ教A「この背教者共め!!」

冒険者A「何が背教者だ!一度たりともあんたらの教えに従ったことはねぇよ!!」

セシリー「なんですってぇえ!?助けてもらっておいてこの仕打ち!!こうなりゃ聖戦よ!!」

めぐみん「落ち着いてください、セシリーさん」グイッ

セシリー「あら、めぐみんさんじゃない!それにさんまでゆんゆんさんまで!どうしてここに!?」

めぐみん「話せば長いです」

ゆんゆん「お、お久しぶりです!大丈夫そうで良かった・・・」

セシリー「心配してくれるだなんて嬉しいわ!いつ見ても可愛いわね!二人共ぎゅってしてもいいですか!?」

629 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/13(水) 21:03:44.56 ID:V2wnauFq0

めぐみん「や、やめてください。というか、皆さん紹介すべきですね。何というべきですか・・・この人は・・・」

セシリー「姉です」

めぐみん「ねつ造しないでもらえますか!?彼女は昔お世話になった人で・・・」

トニー「あー・・・なんだ、彼女は美人だが・・・」ヒソヒソ…

カズマ「ああ、分かるぞ。綺麗な人だけど俺の仲間たちに似た駄目な人間のオーラを感じる。俺の周りこんなんばっかかよ」ボソッ…

トニー「君の言う駄目な仲間ってのに、僕はさすがに含まれていないだろ?」

カズマ「でもお前マッドサイエンティストなうえに自分が一番正しいと信じて疑わないタイプじゃん。正直俺の仲間の中で一番ヤバイ存在だと思ってるよ」

トニー「・・・」

630 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/13(水) 21:05:47.90 ID:V2wnauFq0

めぐみん「洗脳が解けてよかったです。みんなまだ混乱しているようですが、アクアのヒールを受けたならもう大丈夫でしょう」

セシリー「洗脳されてる間私は一体どうなっていたの・・・?もしかして・・・口に出すのもはばかれるような恥辱の限りを尽くされて・・・」

めぐみん「むしろ恥辱の限りを尽くそうとしてましたよ。ロキを信仰してその体をベタベタと・・・」

セシリー「そっちの方がショックなんだけど!?私がアクア様以外を信仰していたって事よねそれ!?そ、そんな・・・!」

カズマ「まぁまぁ、洗脳されていただけなんだからそう深く考えんなよ」

冒険者A「談笑中の所悪いんだが、本当に俺たちは操られていたのか?」

カズマ「そうだよ。あんたらはロキっていう鹿だかトナカイだかわからない兜をした自称邪神に操られてたんだ」

冒険者A「クソ・・・何者だかわからねぇが、勝手な真似してくれやがって・・・!」

631 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/13(水) 21:06:15.76 ID:V2wnauFq0

トニー「さらに言うとロキは洗脳した君たちの力を利用して王都をいとも簡単に侵略して見せた。今僕らは王都奪還作戦の途中なんだ。君達も協力してほしい」

冒険者A「あったりまえだ!邪神だか何だかしらねぇが、冒険者が舐められっぱなしでいられるかよ!」

ウィズ「あのー・・・みなさん・・・」

ダクネス「どうした、ウィズ?なにやら焦っているような顔だが」

ウィズ「その・・・先程のトニーさんの攻撃でダウンしていたのは冒険者の方々だけではなくってですね・・・」

魔物たち「「「「グォォォオオッ!!」」」」

バニル「ようするに、汝らがコントやってるうちに気絶してた敵が復活したのでさっさと向かい撃てって事である」

632 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/13(水) 21:07:36.56 ID:V2wnauFq0

カズマ「もっと早く言ってくれよぉぉおお!!」バッ

冒険者A「ふっ・・・ここは俺達に任せておきな!アクシズ教徒だけのセリフじゃ説得力に欠けてたが、助けられたのは事実みたいだしよ!」

冒険者B「あんたたち、これから王城まで奪還に向かうんでしょ?だったら、ここは私たちが食い止めたげる!」

冒険者C「このまま助けられっぱなしってのはベテランの俺たちのプライドが許さねぇ!さぁっ、行ってきな!!」

カズマ「おぉ・・・」

カズマ(これだ!これだよ!今の俺達、まるでファンタジー世界の主人公じゃないか!こういう展開を待っていたんだよ!)グッ…

冒険者A「まぁ、どうせあんなやつらすぐにぶっ倒して追いついてやるからよ。それまでやられるんじゃねぇぞ?全身鎧のにいちゃんよ」

トニー「逆に君たちが来る前に終わらせてやるさ。さっさと倒して来いよ?」

冒険者A「はっはっは!言うねぇ!気に入ったぜ!それじゃぁ、行くぞ野郎ども!!切りかかれぇぇえええ!!」ダッ

冒険者達「「「「おおおおおおーーっっ!!」」」」

633 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/13(水) 21:08:39.12 ID:V2wnauFq0






めぐみん「『エクスプロージョン』ッッッ!!!」


    カッ

  ドゴォオオオンッ


魔物たち「「「「「グギャァァァァァァアッッッ!!??」」」」


   パラパラ…


トニー「」

カズマ「」

冒険者達「「「「」」」」

めぐみん「・・・ふっ、これで全員で戦いに行けますね・・・!嬉しいですか?」

634 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/13(水) 21:09:35.48 ID:V2wnauFq0

トニー「」

めぐみん「見ましたかトニー?我が爆裂魔法の方があんな“じゃがりこ”だとかいう偽物よりもケタ違いに強いでしょう!」フンス

カズマ「お前ってやつは!少しはいい話で終わらせられないのか!」

冒険者A「まぁ、なんだ・・・奪還作戦・・・よろしくな・・・」

トニー「あぁ・・・」

めぐみん「それにしても、爆裂魔法を撃っても倒れないって言うのは最高の気分ですね!見栄えもいいですし、良い事づくめです!改めて感謝しますよ、トニー!」

トニー「そりゃよかった・・・」

635 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/13(水) 21:10:36.79 ID:V2wnauFq0
......
....
..
.


トニーのラボ 来客室


クレア・レイン「・・・」ソワソワ

アイリス「クレア、レイン、どうか落ち着てください。ほら、ボタンを押すだけで飲み物が出てくる不思議な魔道具もあることですから」

フライデー『ドリンクバーです』

クレア「う、うむ・・・では飲むとシュワシュワする黒い飲み物をいただこう」

フライデー『コーラですね』

レイン「では私はお茶を・・・」

クレア「・・・多くの魔王軍幹部を倒してきたカズマ殿、あらゆる画期的な武器を作り、騎士団の死亡率を激減させ、空飛ぶ鎧を身にまとうスターク殿の腕は確かです」

クレア「それでも・・・彼らは王都を奪って見せるような化け物相手に勝てるのでしょうか・・・」
636 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/13(水) 21:12:07.65 ID:V2wnauFq0

レイン「今回ばかりは・・・冒険者達だけではどうしようもない危機な気がします・・・」

アイリス「えぇ・・・確かに、冒険者なら今回の危機を乗り切ることはできないでしょう」

クレア「・・・?」

アイリス「そして、つい先ほど向かった彼らは・・・冒険者ではありません」

レイン「・・・どういう意味でしょう?」

アイリス「助けを求める声に駆け付け、世界を救いになった彼らは、冒険者ではなく・・・」







アイリス「・・・勇者(ヒーロー)です」

637 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/13(水) 21:16:15.92 ID:V2wnauFq0
今回はここまでです。次回は一週間以内に投稿予定です
アベンジャーズ:エンドゲームの新しいトレイラーがつい最近公開されましたが、トニーがアイアンマン1の時の同じタンクトップ姿で何かを作っている姿で既に歓声が出そうでした
あれでも冒頭15分の映像しか使われていないそうなので、まるで展開が予想出来ません
638 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/15(金) 08:02:39.27 ID:dyLnFfh70
>>636の言い回しや誤字が気になったので修正します。修正後の文は以下の通りです




レイン「今回ばかりは・・・冒険者だけで解決できるような危機ではない気がします・・・」

アイリス「えぇ・・・確かに。でも、心配する必要はありません」

レイン「・・・どういう意味でしょうか・・・?」

アイリス「なぜなら・・・助けを求める声に駆け付け、世界を救いに向かった彼らこそは---」






アイリス「---勇者(ヒーロー)だからです」

639 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/20(水) 21:50:23.95 ID:y391odli0
一週間以内と告知していましたが諸事情で一日遅れてしまいそうです
あと一日お待ちください・・・
640 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/21(木) 20:20:41.78 ID:+7YYYev40

レイン「アイリス様・・・」

クレア「えぇ!その通りですね!信じて送り出したからには心配など・・・」


  ピピピ… ピピピ…


クレア「・・・?この音は・・・」

レイン「確か・・・ムセンとか言う連絡用の魔道具でしたよね」

フライデー『正しくは電子機器です』

レイン「う、うむ・・・連絡の主はスターク殿か・・・え、えっと・・・どこを押せば・・・」アタフタ…

641 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/21(木) 20:21:08.35 ID:+7YYYev40

フライデー『私が接続します』

  ピッ

トニー『やぁクレア。聞こえてるか?』

クレア「あぁ、問題なしだ。そちらの状況はどうだ?」

トニー『あー・・・まぁ、ちょっとしたハプニングはあったが・・・おおむね快調だ』

トニー『とりあえず、Ms.アイリスに代わってもらえないか?許可を得たいことがある』

クレア「アイリス様に・・・?わかった、今代わろう。アイリス様、スターク殿です」スッ…

642 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/21(木) 20:24:20.14 ID:+7YYYev40

アイリス「か、変わりました、アイリスです。どういったご用件でしょうか・・・?」

トニー『王都南東側の端から王城までの区画を買収したい。できるか?』

アイリス「え、えぇ!?そ、そちらは商業区で、民家はほとんど存在しないので不可能ではないですが・・・」

トニー『それじゃ、買った。じゃあな』

  ブチッ…

アイリス「えっ」

クレア「アイリス様・・・?どういった内容だったのですか?」

レイン「なんだかお顔が優れませんが・・・」

アイリス「・・・王都の一部を買収されました」

クレア・レイン「「!?!?」」

643 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/21(木) 20:24:56.27 ID:+7YYYev40
......
....
..
.


王都 町中



トニー「行けるぞ、ばら撒けフライデー」

フライデー『了解です。ボス』

カズマ「気のせいだといいんだけどさ・・・お前、今この街の区画を買ったとか言わなかった?」

トニー「言ってない」

カズマ「言ったろ」

トニー「言ってない」

カズマ「ていうか、今から一体何をするつもり---」

アクア「カ、カズマさーん!!カズマさーん!!アレ何とかしてぇ!」ダダダ…

644 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/21(木) 20:26:29.93 ID:+7YYYev40

魔物A「待ちやがれそこのプリースト!!てめぇ、俺達の兄貴を散々罵倒しといて何逃げてんだコラッ!」ダダダ…

魔物B「見ろ!兄貴がヘコんじまったじゃねぇか!」

魔物C「べ、べつにヘコんでねぇし・・・初めてあんなに罵倒されたから驚いてるだけだし・・・」

カズマ「お前一体何したの?」

アクア「ちょっとめぐみんと一緒に敵を煽っていたら様相以上にキレだしたのよ!!なんとかしてー!」

めぐみん「逃げては駄目ですよアクア!口上を述べたうえで敵を倒さないと!」

アクア「そんなこと言ってなんでめぐみんはずっと宙に浮いて上から見てるの!?」

645 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/21(木) 20:27:08.73 ID:+7YYYev40

めぐみん「強者は上から見下すものです」

魔物A「てめぇら馬鹿にしやがって!何が“ちょっと煽った”だ!“片手でひねりつぶす”だの“便器に吐き出されたタンカス共”だのめちゃくちゃ言いやがって!!兄貴がお前らに何をしたって言うんだ!」

魔物B「もう構わねぇ!あいつらまとめてぶっ潰してやる!」

アクア「カズマさーん!なんとかしてー!あいつら以外にも後ろからワラワラきてるの!」

めぐみん「ふっふっふ・・・今こそ我が爆裂魔法の活躍の場・・・」

トニー「君はもう一発撃ってしまっただろ?ロキに備えて温存しとけ。ここは僕がやる」

トニー「カズマ、アクアと魔物たちの距離を離せ。このままじゃアクアが巻き込まれる」

646 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/21(木) 20:28:52.98 ID:+7YYYev40

カズマ「お前が何をするのか大体見当がついた。めぐみんに怒られても知らないからな」スチャッ… ギリリッ…

 バシュッ!
  ドスッ!

魔物A「いだッ!?なんだ・・・?矢が膝に・・・!」グラッ

カズマ「矢についてるボタンを押して展開して・・・魔法を唱えるだったな」ポチッ

  カシャッ ヴンッ…

魔物A「な、なんだこの矢!?急に光り出したぞ!?」

魔物B「おいバカ!立ち止まるな!後続がつっかえ----」

カズマ「『ライトニング』ッッッ!!」

  ヴァチチィイッ!!

647 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/21(木) 20:29:42.57 ID:+7YYYev40

魔物たち「「「うぎゃっばあああっ!?」」」ヴァチチッ!

トニー「今だ!」



ジェリコ「」ヒュルルルルル… バシュンッ…


   カッ…

ズドォォォァァァアアッ!


パラパラ…


トニー「よし、道が開けたな。先に進むぞ」

ウィズ「さ、先程撃ってたものより攻撃力が上がっているような・・・?」

トニー「落としたのは衝撃じゃなくて攻撃力を上げた非殺傷じゃないミサイルだからな。ひとたまりもないはずだ」
648 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/21(木) 20:30:09.04 ID:+7YYYev40

カズマ「お前・・・街の一角を消し飛ばしておいて何か思う所はないの?」

トニー「もう僕の物だし問題ない」

ダクネス「大ありだこのたわけが!あわわ・・・美しい王都の街並みが・・・!この光景を国のお偉いさんが見たら、トニーは間違いなく最重要危険人物に認定されるぞ・・・!国が放っておかなくなる・・・!」

バニル「フハハハハハッ!なんとも豪快な金の使い方であるな!今後とも我輩の店をよろしく頼む!」

めぐみん「なんですか・・・?なんなのですか・・・?さっきからっ・・・私をそんなに怒らせたいんですかっ・・・?」

ゆんゆん「めぐみん落ち着いて!目が真っ赤!!」

めぐみん「落ち着けるわけないでしょう!私の存在価値の危機なのですよ!?」

トニー「カズマも言ってただろ。君にはロリ枠と言う貴重な存在価値が・・・おい、僕に杖を向けるな!僕が作った杖だぞ!」

649 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/02/21(木) 20:30:53.38 ID:+7YYYev40
中途半端ですが今日はここまで
引っ越しすることになったので更新が遅れ気味になります
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