アイアンマン「この魔法の世界に鉄人を!」【このすば×アイアンマン】

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469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/01(土) 20:54:05.15 ID:Lj9/H5E10
アイアンマンスーツがマーク85まで進化するとか
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/01(土) 21:39:33.10 ID:Lj9/H5E10
アイアンマンのすべて/全能力&全スーツまとめてみた(アベンジャーズ4へ)
http://www.youtube.com/watch?v=DKtmmh4cJFE
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/07(金) 23:38:30.93 ID:WV2OwYY70
アベンジャーズの予告来たぞ
472 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/08(土) 20:38:51.68 ID:OhKAt61J0
......
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翌日 トニーのラボ



トニー「参った・・・」ゴロンッ…

めぐみん「なんでもう音を上げているのですか!昨日の威勢はどこへ行ったのですか!?今のあなたを見たら、居住区で寝泊まりしてるアイリスたちの気が病みますよ!」

トニー「コロナタイトの成分解析、構造解析はできてもプログラムに組み込むことができない・・・」

トニー「組み込んだら解読不可の電気信号のようなものが流れて回路全体に強制的にロックがかかってしまう・・・まるで科学が魔力そのものを拒んでいるかのようだ・・・」

ダクネス「“のようなもの”?定かではないのか?」

トニー「正体不明だ。おそらくは魔力だろうが・・・見たこともないパターンだ」

473 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/08(土) 20:39:55.17 ID:OhKAt61J0

トニー「魔力を可視化する時は固定化されたパターンがあって、残存した魔力から何時、何の魔法をどれだけの魔力を込めて使ったのかさえ分かるんだが・・・機動要塞デストロイヤーは一体どうやって動いていたんだ?」

アクア「ふむふむ・・・つまり、魔力を理解したつもりが理解できていなかった。井の中のジャイアントトードだったって訳ね!」

カズマ「色々おかしいだろが!邪魔にならないようにお前はこっちでなんか飲んでろ!」グイッ

アクア「何でよー!私にもなんか頭が良さそうに見えるセリフを言わせてよー!」ズルズル…

トニー「人にはそれぞれ得意分野があるんだ。できない事はするもんじゃないぞ?君は宴会芸でもして僕らの士気を上げるなりしててくれ」

カズマ「で、何が飲みたい?ほら、注いでやるから自分で歩け」

アクア「・・・お酒」

カズマ「はいはい」

  ズルズル…

474 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/08(土) 20:40:44.48 ID:OhKAt61J0

めぐみん「・・・で、要するに、コロナタイトの中にある力の流れが見えず、スーツに組みこむことが出来ないということですね?」

トニー「そうだ。パターンさえ見つかればなぁ・・・」

めぐみん「トニーを馬鹿にするわけじゃありませんが、もしかしたらアクアの言うことにも一理あるかもしれませんね」

トニー「魔術への理解が足りないって?」

めぐみん「えぇ。ここは、魔術に長けた者を呼び集めてコロナタイトの性質を理解しましょう」

トニー「・・・そういえば君って・・・」

めぐみん「なんですか?私はもちろん魔術に長けていますよ?学年一位だったのですから」

トニー「・・・」
475 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/08(土) 20:41:40.69 ID:OhKAt61J0

めぐみん「おい、言いたいことがあるなら聞こうじゃないか!爆裂魔法以外使えないからと言って、知識も無いというわけではありませんからね!!」

トニー「だといいんだが・・・まぁ、君やアクアの言う通りだ。僕より専門家がいた方が良いだろう。知識がありそうなのに心当たりが・・・」ピッピッ… ピピ…


 ピピピ… ピピピ…

    ガチャッ



バニル『バニルである。なんだ?』
476 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/08(土) 20:44:53.06 ID:OhKAt61J0

トニー「やぁ、バニル。あんたにちょっと頼みたいことがあるんだ」

バニル『すまぬ、どうやら電波の状況が悪いようだ。もう一度頼む』

トニー「だから、あんたに頼みたいことがあるんだ。協力してほしい」

バニル『聞こえんな?もう一度頼む』

トニー「・・・あんたの力が要る。この前はからかって悪かった。だが今は一刻を争う危機で、嫌がらせの応酬をしてる場合じゃない。長年生きた悪魔の知恵が必要---」

バニル『まぁ、我輩は留守なので何を言っても聞こえぬのだが』

トニー「・・・は?」

バニル『電話に出ているかと思ったか?残念!!留守番電話でした!要件があれば我輩の素敵な笑い声の後に伝言をどうぞ!』

バニル『フハハハハハハハハハハハハハハハ----』


   ブチッ


トニー「・・・」クルッ…

   スタスタ…

めぐみん「・・・トニー?どうしたのですか?そっちは出口ですよ?」
477 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/08(土) 20:46:08.33 ID:OhKAt61J0




トニー「ちょっとバニルを滅ぼしてくる」

めぐみん「一体なにがあったのですか!?」



......
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数時間後


バニル「よもやあの機動鎧も無しに殴りこみに来るとは、この我輩でも見通せんかったぞ」

ウィズ「あんなことをされたら誰でも怒りますよ・・・」

トニー「まぁ、その話は置いといて・・・要件はさっき話した通りだ。協力してくれるか?」

ウィズ「えぇ、喜んで。トニーさんがウチに商品を置いてくれるようになったおかげで固形物が食べられるようになったんですよ!」

トニー「そ、そうか。それは良かった」

478 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/08(土) 20:46:54.10 ID:OhKAt61J0

バニル「まぁ、なんだかんだ言って汝は商売相手であるし、この世界がヘンテコ兜をかぶったヘンテコ神に乗っ取られるのもつまらん。奴を倒す手伝いならやってやろう」

トニー「助かる」

ゆんゆん「私も微力ながら協力します!仲間の為に!だよね!めぐみん!そのために私を呼んだんだよね!」フンスッ

めぐみん(戦力を増やしておきましたよ、トニー)グッ

トニー(またいいように使われているな・・・だが・・・)

トニー「心強いな。まずコロナタイトの性質を調べるにあたって、僕がどこまで理解しているのかの説明をしたい」
479 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/08(土) 20:48:26.42 ID:OhKAt61J0

バニル「どうせ間違っているのだから必要ない。それより早くコロナタイトを見せるが吉。我輩がパパっと性質を解いてやろう」

ウィズ「ちょっと待ってくださいよバニルさん。ここは魔道具店店主の私の勘と知識にお任せを・・・」

めぐみん「私だって学園で色々習っているのですから。まずは私に見せてくださいよ。学園随一の知能ですぐに性質だって理解してやりますよ」

ゆんゆん「あっ!負けないわよ、めぐみん!私だって学校でずっと一人だった間に、図書室でいろんな本を読み漁って知識を蓄えてたんだから!」

アクア「ねぇ、ゆんゆんって呪いの使い手じゃないわよね?なんだか心が重くなってくるんですけど。それよりも、この私も混ぜなさいな!女神の勘と知識を総動員して導いてあげる!」


 「「「結構(である)です」」」


アクア「何でよー!!」ワッ!
480 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/08(土) 20:49:07.42 ID:OhKAt61J0

カズマ「お前引っ込んでろって言っただろうが!何しに来たんだ!戻ってこい!」

アクア「いやーっ!女神らしいことしたいの!世界を救うお手伝いをしたいの!!」

カズマ「いいから来い!」グイッ

トニー「・・・」







トニー「ぼくさっそくまちがえたかもしれない」

ダクネス「・・・」ポンッ

トニー「何で慰めてるんだ?あんたは僕の悩みの種でも特にデカい方だからな?」

ダクネス「!?」
481 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/08(土) 20:52:27.67 ID:OhKAt61J0
短いですが今回はここまで。次回も来週土曜日のこれくらいの時間に投稿します
留守番電話のあたりのやり取りは知ってる人はしってるかも・・・?


>>471

来ましたね!情報をあまり見せたくないせいか、だいぶフワフワしたトレイラーでしたが・・・
とにかく楽しみにしています。スパイダーマンFFHのトレイラーも楽しみですね!
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/08(土) 21:40:18.18 ID:a0zq3iToo
馴染んでるなトニーいいことだ
おつ
483 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:43:22.31 ID:2SfUqK7t0
......
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トニーのラボ 実験室



バニル「ふぅむ・・・」

トニー「何か分かったか?」

バニル「一応聞いた汝のコロナタイトについての仮説だが・・・まぁ、所詮は人間がたどり着ける程度の領域だ。見てはいるが、観察はしていないといった所だな、四十五点!」ニヤリ

トニー「特定できていない部分があるってことか?胡散臭い存在特有の抽象的な意見じゃなくて、もっと具体的な助言を言ってくれると助かるんだが。やっぱり肝心な時に限って君の目は見えなくなるのか?」
484 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:44:13.24 ID:2SfUqK7t0

バニル「・・・おぉっ!見える!見えるぞ!貴様がまた我輩に騙されて悪感情を献上する未来が!!」

トニー「あ、ウィズ。この間君が店に並べていた僕の改造されたアイテム達だが・・・あれはすごくいいものだ、これからもぜひ続けてくれ。君の商売センスは最高だ」

ウィズ「やっぱりそうでしたか!聞きましたか?バニルさん!当の本人が言っ」

バニル「待て!ウチのガラクタ店主を唆すでない!店が潰れるわ!貴様何考えておるのだ!!」

トニー「君が困ることだ」

ゆんゆん「あ、あの〜・・・喧嘩はやめた方が・・・」オロオロ…

めぐみん「ここはゆんゆんの言う通りですよ。こんなことをしてる場合ではないでしょう」

485 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:45:14.61 ID:2SfUqK7t0

ウィズ「えっと、バニルさんはあんなこと言ってますけど、魔術の知識は本で得たばかりにも関わらず、もう既にここまで理解してるのは十二分に凄いですよ?」

ウィズ「間違いなく手に入れてから三日程の今日までで、人類史で百と数十年分の解析が進んでいると思います」

ゆんゆん「こうして実物を見ると、とても複雑な存在だってことがわかるね・・・普通のマナタイトなんかとはもはや別の存在みたい」

めぐみん「そうでなければ永い間デストロイヤーの動力源は務まらないでしょうね」

トニー「僕の新スーツの動力源もな」

ウィズ「おそらくですが・・・常に魔力が変動しているんだと思います」

トニー「変動?」

バニル「コロナタイトは永遠に燃え続けると言われている伝説級の鉱石。中に秘められている魔力は“たくさんある”だとかそんな次元の話ではない。文字通り無限である」

486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/16(日) 21:46:18.15 ID:Ahe2l5XG0
インフィニティストーンかよ
487 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:46:18.92 ID:2SfUqK7t0

ゆんゆん「でも、実際に目の前にして見てみると、コロナタイトからは無限に湧いているっていうより、なんだか中身で渦巻いているって感じの魔力の流れを感じますね・・・」

めぐみん「それがウィズの言う“変動”というやつでしょう魔力を作り出しては内部で複雑に魔力を分散させ、暴発を防いでいるのではないでしょうか」

めぐみん「それならコロナタイトを前にしてあふれんばかりの魔力を感じるのも納得がいきます」

バニル「まるで魔龍や亜神と言った高レベルの魔物のようであるな」

トニー「成る程。決められた数式とプログラムで動かそうとするとフリーズするのも当然だな。僕は常に形状が変化する鍵穴を開けようとしてたって訳だ」

めぐみん「ふふ、どうやら謎は解けたみたいですね・・・まぁ、これだけの者が揃っているのです。この結果もまた必然・・・!」

ウィズ「お力添え出来たのなら幸いです」ニコッ

トニー「まだ解けたとは言えないな。あくまでも解き方が分かっただけだ」

ゆんゆん「これからどうするんですか?」

トニー「鍵作りだ。これからコロナタイトの性質変化に合わせたプログラムの開発をする。ゆんゆん、君確か科学の知識を得ていたよな?」

ゆんゆん「はい!お手伝いしますね!

トニー「よし、早速取り掛かろう。並行して皆の装備の開発もしないとな」

トニー「フライデー、映像記録を取れ。録画スタート」

   ピッ…






488 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:47:07.22 ID:2SfUqK7t0
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コロナリアクター製作開始から 三日後・・・


トニー「ダクネス、君にちょっとしたプレゼントがある」

ダクネス「・・・プレゼント?わ、私にか?一体・・・」

トニー「カズマ」

カズマ「ララティーナお嬢様、お手を拝借」グイッ

   チャキッ

ダクネス「へ---」

  バスッ

489 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:48:46.14 ID:2SfUqK7t0

ダクネス「痛っ・・・!な、なんだ今のは!?/// まるで小さな針を体にチクチク刺していくかのような・・・!新感覚、新感覚だ・・・!も、もう一回・・・!」

カズマ「どうだ?フライデー」

フライデー『失敗です。弾かれました』

カズマ「・・・トニー、大変だ」

トニー「これほどとはな・・・さすがの僕でも予想できなかった」

ダクネス「なんだ・・・?なんで二人共そんな残念そうな顔をしているのだ・・・?」

トニー「今君の体に撃ち込んだのはマイクロチップだ。これと今制作中の盾を連動させ、“自動で攻撃から使用者の身を守る”っていう神器に元あった効果を再現できないかと思っていたんだ」

カズマ「まぁ・・・どうなったかは見ての通りだよ。お前の筋肉が固すぎてマイクロチップが腕の中まで入っていかない」

490 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:50:38.41 ID:2SfUqK7t0

ダクネス「き、筋肉が固いとかいうな!私はクルセイダーなのだ!多少は固くて当然だろう!」

トニー「マイクロチップを跳ね返す筋肉を“多少”固いじゃ済ませられないだろう」

ダクネス「大体!何故許可も無しに私の体に変なモノを植え付けようとしてるんだ!そういうプレイは断ってからにしろ!金も払う!」

カズマ「お前は一体何を口走ってんだ、ドスケベクルセイダー!お前が盾役こなせないと俺たちの命にかかわってくるんだよ!トニー、なんか手は無いか!?」

トニー「体をスキャンして腕のもっとも筋肉が薄い層に撃ち込もう」

ダクネス「ま、待ってくれ!自動で攻撃を防げるようになって何が面白いと言うのだ!ただ構えて耐えるよりも面白くないではないか!私は嫌だからな!」ダッ!

カズマ「おい逃げんな!」

トニー「こうなることは予想済みだ、カズマ。予定通りバインドで動きを止めろ!」

カズマ「ゲヘヘ!!お嬢様!どうか抵抗なさらずに!!『バインド』ッッッ!!」シュルッ…

491 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:51:32.54 ID:2SfUqK7t0

ダクネス「何故腰に紐をぶら下げているのかと思ったらそういうことか!この卑怯も---」

  ヒュンッッ

ダクネス「あぁんっ!!///」ギュルルッ ドサッ

カズマ「観念しろダクネス!お前は今から体をいじくりまわされるんだよぉ!ゲッヘッヘ!!」

ダクネス「くっ、殺せ!なんてことだ・・・こんな風に何もできぬまま縛られるなんて・・・屈辱だ・・・ハァハァ・・・///」

トニー「ほーら、ララティーナ。おとなしくしてないと逆に痛くなるんだぞ?力を抜いてリラックスしてろ、すぐに済ませてやるから」

ダクネス「た、頼む!そんな邪悪なモノを私に近付けるなぁ!/// もし私の体を自由に操れるようにしたとしても、心までは自由にできるとおもうな!///」

カズマ「トニー!こいつ自分でどんどん力を弱めていくぜ!とんだ欲しがりめ!オラッ!こいつをお前にブチ込ん---」

めぐみん「なにをしているのですか、あなた達は」

アイリス「お兄様・・・?ララティーナ・・・?それに、スタークさんまで・・・一体何を・・・?///」


   「「「!?」」」


492 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:52:29.43 ID:2SfUqK7t0
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コロナリアクター製作開始から四日後・・・


トニー「・・・」

アクア「なにしてるのトニー?そんな悩んだ顔をして」

トニー「・・・また少し行き詰ってな。コロナタイトのエネルギーの流れの可視化から、コードとして表記させるところまでは出来たんだが・・・このコードから意味を見出すことが出来ない」

トニー「全くの未知のコードの羅列からどうやって意味を見出せって言うんだ?」

アクア「昨日あんなふうにくんずほぐれつしてたのはてっきり余裕があるからだと思ってたわよ。トニーったら大丈夫なの?」

トニー「くんずほぐれつとか言うな。ちょっとクルセイダーとしての力を上げてやろうかと思っただけだ」

トニー「君こそここでモニターを眺めて何やっているんだ?君の顔に考え事は似合わないぞ」

493 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:52:58.70 ID:2SfUqK7t0

アクア「なーんかこの画面ひっかかるなって・・・いや、ちょっと待って。今なんて言ったの?」

トニー「引っかかる?どういう意味だ?」

アクア「今新しい引っかかりが増えたんですけど」

アクア「まぁいいわ。あのね、なんだかこのズラッとした文字の並び方に見覚えがあるの」

トニー「どういう所で見た記憶がある?」

アクア「うーんと・・・どこだったかしら・・・少なくともこの世界じゃないわ。多分天界で・・・ハッ!」

アクア「ああああっーー!!」

トニー「なんだ急に!驚くだろ!これで昼ごはん食べるの忘れてたとか言ったら部屋から放り出すからな!」

アクア「言うわけないでしょそんな事!ちゃんとツナマヨおにぎり食べたの覚えてるわよ!そうじゃないの!これに似た文字の並びを思い出したのよ!」

494 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:54:45.16 ID:2SfUqK7t0

アクア「これ、日本から転生する人の頭にこの世界の言語知識を覚えさせるときに展開する魔法陣の並びとよく似てるの!」

アクア「詳しくは私もよくわからないんだけど、記憶をいったん展開して読み書きができるという事実を上書きするなんて言ってたのを覚えているわ!私、難しい話は嫌いでいつもは聞かないんだけど、その時丁度似たような能力を使うバトル漫画を見てて、なんだか覚えているのよ!確か名前はヘブンズ・・・」

トニー「いや、そこまでで十分だ。そうか、記憶を展開した魔法陣か・・・」

トニー(待てよ・・・科学技術ってのは積み重ねで出来ていくものだ・・・魔術だって調べてみれば科学の似たり寄ったりな部分はあった・・・大本は同じなんじゃないか?)

トニー(記憶のコードと似ているというなら・・・もしかしてこのエネルギーは単純なリアクターなどから発せられるものとは全くの別物なんじゃないか?意志に似た何かが・・・)

   ----『まるで魔龍や亜神と言った高レベルの魔物のようであるな』
   ----『常に形状が変化する鍵穴を開けようとしてたって訳だ』
   ----『これは頭脳だ・・・物を考えている・・・』

トニー「---!」

495 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:56:09.69 ID:2SfUqK7t0

トニー「フライデー、コロナタイトのコードの中に、君のオペレーションマトリックスとメモリーコードとの類似性が無いか確認してみてくれないか?」

フライデー『検索中・・・』

  ピッ… ピピッ…

フライデー『検索完了。ボス、コロナタイトのコードの中に私との類似性が2.3%存在しました』

トニー「やっぱりだ・・・!コロナタイトはロキの杖の中に入っていた石に似ている・・・人工知能に近い・・・!これなら、類似性を持つフライデーを元に制御できるプログラムの開発ができる・・・!」

トニー「愛してるぞアクア!これで完成への道のりが見えた!」

アクア「へぇえぁ!?何急に告白してるの!?トニーってばおかしくなっちゃったの!?」

アクア「そ、その・・・ごめんなさいトニー、私はあなたの気持ちには答えられないわ。だって、私は女神だから・・・」

トニー「はぁ!?ちょっと待て!そういう意味で言ったんじゃない!」

アクア「でも、この見目麗しい女神に怖気つかずに告白してきたその勇気はほめてあげるわ!馬小屋で一緒に寝てたのに照れ隠しで興味ないとか言っちゃうカズマなんかとは大違いよ!」

アクア「というわけで私は告白されたって自慢してくるわね!きっとみんな驚くわ!」ダッ!

トニー「だから待て!おい!」



496 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:58:53.59 ID:2SfUqK7t0
中途半端ですが今回はここまでです
何かの開発シーンや作戦の立案中に、全くそれらに対しての知識を持ち合わせていないやつが発した何気ない一言で一気に解決に向かうみたいな展開っていいですよね
いい一言が思いつかなくて、だいぶアクアが頭良くなったみたいな会話になってしまいましたが・・・

次回も土日に公開なると思います
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/16(日) 22:45:32.16 ID:Ahe2l5XG0
ロキの杖の中にマインドストーン入ってたんだよな
498 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/23(日) 21:45:28.72 ID:8XG/w3eN0
年末で少々忙しくなってきたため、投稿が遅れ気味です
ちかいうちに必ず続きを・・・
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/23(日) 23:44:06.57 ID:HUE3isp/0
わかった
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/24(月) 00:09:12.49 ID:WVltKppTo
エタらなければありがたい
エタる時はスレを消していただきたい
気になって覗いちゃうからな!
501 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:28:23.94 ID:VilBacMO0
......
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コロナリアクター 製作開始から五日後・・・



トニー「ゆんゆん、そこのリパルサー・トランスミッター組み立てといてもらえるか?」カチャカチャ…

ゆんゆん「はい!」

トニー「助かる。まさかこの国でエンジニアの助手が得られるとは思っていなかった」ジジジ…

ゆんゆん「まだ齧った程度なので、あまりあてにはしないでください・・・」

トニー「わからないところがあったらフライデーに聞けばいいさ」
502 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:28:53.48 ID:VilBacMO0

ゆんゆん「いえいえ、ずっとお世話になっているのにこれ以上頼めませんよ」

トニー「・・・ずっとお世話に?」

ゆんゆん「はい、トニーさんに貰った端末でいつもメールの相手してくれたり、宿でトニーさんから借りた本を読んでくれたり・・・とても優しくしてもらっています!」

ゆんゆん「フライデーさんは・・・大切な・・・その・・・」

フライデー『私はあなたの友人ですよ、ゆんゆん様。友人にはいつでも頼ってください』

ゆんゆん「フライデーさん・・・!」パァッ…

トニー(彼女の友達の殆どが人間じゃないってことは黙っておくべきなんだろうな、きっと)

503 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:29:49.01 ID:VilBacMO0

フライデー『ところでゆんゆん様、必殺技の開発は順調ですか?』

ゆんゆん「あぁっ!い、今その話はちょっと・・・!」アタフタ

トニー「君必殺技作ってるのか?Wow、やっぱり君も紅魔族だな」

ゆんゆん「え、えっと・・・その・・・めぐみんは爆裂魔法なんて特大の必殺火力を持っていて・・・」

ゆんゆん「私は色々な魔法が使えますが、イマイチ決定打になるような技を持っていないので・・・そういうのが欲しいなと・・・」

トニー「決定打になるような高威力の攻撃手段か・・・そうだな、何かアイテムに頼るか・・・もしくは魔法で化学反応を再現して簡単な爆発を起こしてみるか・・・とかか?」

ゆんゆん「魔法化学反応の再現!それ素敵ですね!」

トニー「それじゃ手を動かしながらでも君に魔法で再現できそうな爆破方法をいくつか考えて行くとしようか」

ゆんゆん「はい!」






めぐみん「・・・」

カズマ「あの二人、仲良さそうだな」
504 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:30:38.71 ID:VilBacMO0

アクア「ああ見えて意外と世話好きなのかもしれないわね」

ダクネス「どうしたのだ?めぐみん。さっきから黙って二人を遠巻きに見つめて・・・」

カズマ「これが寝取られか・・・」

めぐみん「あんな歳の離れた男相手に寝取られとか言ったらシャレになりませんよ!・・・違います、頃合いを見計らってるだけですよ」

カズマ「頃合い?てか、さっきから気になってたんだけど、お前が手に持ってるその六角形のレンズみたいなのはなんだよ?」

めぐみん「・・・そろそろですね」スッ…


   スタスタ…
 

505 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:32:28.77 ID:VilBacMO0


トニー「よし、あとは胸部に熱可塑性レンズを組み込んだら・・・」


  ゴトッ…


トニー「・・・なんだめぐみん、どうしたんだ?」

めぐみん「組み込むならこっちの方が良いですよ」

トニー「これは・・・」

めぐみん「私特製の熱可塑性レンズとリパルサー・トランスミッターです。コロナタイトのエネルギーを射出するのであれば、魔法金属の割合を私なりに改良したこちらの方が魔力伝導率が上がると思いますよ?」

トニー「・・・」

トニー(確かに・・・これを組み込んだ方がユニ・ビーム、リパルサー・レイの威力が増すし、巡航速度も最大速度も上昇する・・・)

トニー「・・・やるじゃないか。コロナリアクター開発の糸口発見に浮かれすぎてトランスミッターの調整をミスしていたか・・・助かった。というか、一体どこで機械工学の知識を得たんだ?」

めぐみん「作業を見てたら理解できましたよ・・・言われた通りに作ることしかできないゆんゆんとは違うのです・・・フッ」ドヤッ

ゆんゆん「なぁっ・・・!」




カズマ「ああやって自慢する為にわざわざ良いタイミングが来るまで待ってたのか・・・うわぁ」 

506 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:33:13.06 ID:VilBacMO0
......
....
..
.



コロナリアクター製作開始から六日後・・・



Mk.46「」

トニー「完成まであと一歩ってところだな。いくつかテストをしたらそれで終わりだ」

カズマ「おぉ・・・かっこいいな。」

クレア「また凄い兵器を作ったな、スターク殿。この鎧は前とどう違うのだ?」

カズマ「また”?前になんか作ったのか?」

507 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:35:39.09 ID:VilBacMO0

トニー「大したものじゃ無いさ。騎士団に配備できる対モンスター用の兵器をいくつか渡しただけだよ」

カズマ「あぁ、顔見知りなのはそういう取引をしてたからなのか」

トニー「クレア、繰り返し言ってるし、わかっているとは思うが・・・」

クレア「だ、大丈夫だ。人間相手には決して使わない、約束する」

トニー「それでいい。もし破ったら兵器ごと吹っ飛ばすと、王都を奪還したら他の連中にも伝えておけ」

ダクネス「トニー!!国家を脅すな!無礼にもほどがあるぞ!も、申し訳ないシンフォニア卿・・・!無礼千万だが彼はあれで正気なのだ・・・」

クレア「いや、構わん。彼のおかげで騎士団の死亡率が劇的に下がったのだ、文句は言えん・・・」

カズマ(あれ・・・?もしかしてトニーがこのまま俺のパーティーに居続ければ、国家に対してさらなるコネが出来て、結果的にアイリスとよく会えるようになるんじゃないか?)

カズマ「トニー、これからもよろしくな!」ニコッ

トニー「カズマ、僕は金やコネ目的で近付いてくる人間の顔を今まで嫌というほど見てきたんだ、もっと上手くやれよ?」ニコッ

カズマ「すいませんでした」

508 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:36:27.97 ID:VilBacMO0

ダクネス「お、お前・・・」

アイリス「それにしても、スターク様の技術力は一体どうなっているのですか?ここに来てから驚かされてばかりです」

トニー「だろうな。僕が技術提供をして、あと半年もしないうちにこの国の技術力を第二次産業革命レベルまで進める予定だ。再来年辺りには、君はスマホ片手にツイッターで“会食なう”ってつぶやいてるかもな」

アイリス「すまほ・・・?ついったー・・・?」

カズマ「おいやめろ」

トニー「ただのジョークさ」

カズマ「お前の場合ジョークに聞こえないんだよ・・・」

509 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:38:22.63 ID:VilBacMO0
今回はここまでです。遅れて申し訳ない・・・
年末だとどうしても遅れがちになってしまいます。ですが、作品ももうすぐ終わりなので気長に待っていただければ幸いです
投稿できそうな日があれば前日に連絡いたします
510 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:41:43.99 ID:VilBacMO0
>>461に本来あるはずだった文が抜けていました
正しくは


トニー「それは後で説明するから今はお口チャック」

クレア「貴様はまだ静かにしていろ、サトウカズマ」


というやり取りが>>461に入っているはずでした。
511 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:43:11.42 ID:VilBacMO0
追記

今日は女神エリス&クリスの誕生日です
彼女にはちゃんと女神らしい出番がこの先待っているかも・・・?
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/26(水) 01:17:31.02 ID:y9YYUvXbo
おつです、いつも楽しく読ませてもらってます
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/26(水) 12:39:37.59 ID:V+NlblXKO
おっつ
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/02(水) 11:55:46.89 ID:iDYu2YRE0
アクアはアクアマンになってもらおう
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/02(水) 17:53:01.87 ID:SqmFX66B0
え?アクアビットマンだって
ゆんゆんってめぐみんよりハイスペックだよな…
516 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/02(水) 21:41:08.70 ID:ojmqjts80
年末、正月と忙しかったですが明日か明後日の夜には続きを投稿出来そうです
もう少々お待ちを

>>514
アクアの統治する海底都市とかアクシズ教徒だらけで狂気に満ちてそうですね

>>515
整波性能19103&KP出力999を誇る最強のヒーローじゃないですか!
めぐみんは強敵相手ならゆんゆんよりハイスペックだから・・・
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:52:59.98 ID:iDYu2YRE0
マダンテしか使えない魔法使いみたいなもんだしボス戦では強いんだけど…
518 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/04(金) 21:11:25.40 ID:9UKuwppZ0


 
   ガチャッ


めぐみん「おはようございます・・・おや、スーツが完成したのですね?」

アクア「ムニャ・・・おはよー・・・」

トニー「まだだ、いくらか調整した後に稼働実験をする。おいアクア、顔洗ってこい、酷い顔だぞ。これから映像を撮るんだ、もっとマトモな面構えにしろ」

アクア「ダミー・・・顔拭いてちょうだい・・・」ウトウト

ダミー「」キュイッ… ゴシゴシ

アイリス「あの、鎧に名前は付けないのですか?」
519 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/04(金) 21:15:17.58 ID:9UKuwppZ0

トニー「名前?」

アイリス「神器級の武器や防具には大抵名前が付いているものです。私がここに持って来た剣にも、なんとかカリバーって名前が・・・」

トニー「忘れてるじゃないか。しかし名前か・・・まぁ、特別なスーツだし、名前を付けるのも悪くないか」

めぐみん「フッ・・・実は、こうなることを予想して魔法のかかった札を用意しておきました」ピラッ

トニー「ずいぶん用意が良---」

  スタスタ….
    ペタッ

めぐみん「・・・そして、名前も考えておきました」


  【Mk.46 てつてっつん】


トニー「」
520 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/04(金) 21:16:10.66 ID:9UKuwppZ0

カズマ「あーあ・・・」

トニー「なぁ・・・カズマ・・・」

カズマ「言っておくが、外せたら俺の刀は“ちゅんちゅん丸”なんて悲しい名前になってない。あきらめろ、お前の新スーツの名前は“てつてっつん”だ」

アクア「あははは!!それ聞いて目が覚めたわ!可愛い名前になって愛着湧くんじゃないの?プークスクス!!」

トニー「・・・」

めぐみん「おい、私のネーミングセンスに文句があるなら・・・あ、あの・・・ごめんなさいトニー、私が悪かったので至近距離でガンつけないでください。ものすごく怖いです」

トニー「今度こんなマネしてみろ、爆裂魔法を撃とうとする度に強烈な吐き気と頭が割れるような頭痛に襲われる装置を作ってあんたに取り付けてやるからな」

521 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/04(金) 21:22:47.41 ID:9UKuwppZ0

めぐみん「悪魔か何かですかあなたは!?私を反省させる為に言ってみただけですよね・・・?そんな恐ろしいモノ実際に作ったりしませんよね!?」

トニー「・・・さて、スーツの稼働実験を始めるとするか。ダミー、カメラ持て」

ダミー「」ウィィッ… キュィッ 

めぐみん「・・・ちょっ!嘘ですよね!?カ、カズマ!助けてください!このままでは二度と爆裂魔法を撃てない体にされてしまうかもしれません!」

カズマ「もしそうなったら上級魔法使えばいいじゃん。大丈夫大丈夫」

めぐみん「何が大丈夫なのですか!?上級魔法を覚えさせるいいチャンスだとか思っているでしょう!?私は血反吐を吐いてでも爆裂魔法を使い続けますからね!」

トニー「諸君、静粛に。これよりMk.46、コロナ・リアクター内蔵型スーツの起動実験を行う」

アクア「名前呼んであげないの?」

トニー「絶対呼ばない」
522 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/04(金) 21:26:51.66 ID:9UKuwppZ0

カズマ「ほら、スーツの起動実験楽しみにしてたろ?落ち着いて見ようぜ」

めぐみん「ぐぬぅ・・・今夜眠れるか不安になりそうです・・・」

トニー「ダミー、ここからはアップで撮・・・おい、近すぎる。それじゃ僕の鼻しか映らないぞ、もう少し下げろ」

ダミー「」キュィッ

トニー「よし、そこだ。さて・・・これからスーツを起動し、エネルギーの循環効率を調べる」

カズマ「その前にちょっと聞きたいんだが。起動実験をするのはいいんだけどさ、実験の成功率はどれくらいなんだ?爆発したりしないのか?」

カズマ「俺はコロナタイトには良い思い出が無いんだ。領主の屋敷ぶっ飛ばして、国家転覆罪の容疑で死刑にされそうになった原因だしな」

トニー「そりゃ確かに不安になるだろうが、僕を誰だと思っているんだ?もちろん、シミュレーションによる成功率は100%だ。でも試行回数は黙秘する。爆発したりしないのかという質問に対しても黙秘する」
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/04(金) 21:28:56.47 ID:QjTAWjiiO
マーク47開発時にはめぐみんはぶられそうやな
524 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/04(金) 21:29:13.89 ID:9UKuwppZ0

カズマ「めぐみん、今日はまだ爆裂散歩に行って無かったな。ここにいるみんなで行こうぜ」スタスタ

めぐみん「そうですね。ほら、行きますよアクア、ダクネス。それにアイリス達も」

アイリス「え、えっと・・・?」

トニー「まぁ、ちょっと待てよ」ガシッ

カズマ「おい離せ!先にスケールを小さくしたモデルとか使ってもっといろいろ検証したりするべきだろ!」

アクア「そうよ!ブラウン博士だってそうしてたでしょ!?」

トニー「いいかよく聞け。今の所シミュレートでは一度も失敗していない。だから成功率は100%だ。でも、もし何度もシミュレートして失敗の結果が出てしまったら?」

トニー「・・・そう、100%じゃなくなるんだ。つまり、実験をすればするほど成功率が下がっていってしまうって訳だ。ほら、今は安全だろ?」
525 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/04(金) 21:30:18.46 ID:9UKuwppZ0

アクア「あっ、そっか!確かにそうね!トニーの言う通りだわ!なら大丈夫ね!」

カズマ「そんなわけねーだろ、このマッドサイエンティスト!!どんな確率の計算だ!」

ダクネス「さすがに今のは私でもおかしいって分かるぞ!!」

めぐみん「逃げましょう!今すぐここから逃げましょう!!」

トニー「科学とは“ものは試し”を地で行く活動だ。つまり、こういうことだ。スーツ起動」

カズマ「あっ!コイツ勝手に起動しやがった!!」サッ



Mk.46「」ヴゥン…
526 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/04(金) 21:43:52.36 ID:9UKuwppZ0

フライデー『エネルギー循環、異常なし。システムチェック中・・・異常なし。問題ありません、起動に成功しました』

トニー「・・・な?大丈夫だったろ?」

カズマ「・・・なんだ、案外大したことなかったな・・・」

ダクネス「私の背中に隠れながら言われても・・・」ジトッ…

カズマ「それはね、広くて頼りがいのある背中だったからだよ」

ダクネス「おい!それは女に言うセリフじゃないだろう!!」

クレア「スターク殿!さすがにアイリス様が巻き込まれるような実験をするのはやめていただきたい!」

トニー「悪かった。さっきのはギロチンマジックをするマジシャンのパフォーマンスみたいなものだよ。不安を煽ってから成功させた方が盛り上がっ・・・おっと、全員頭のおかしい奴を見る目だな」

527 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/04(金) 21:44:50.77 ID:9UKuwppZ0

トニー「まぁそれは置いといて、次の実験だ。カズマ、このスーツにスティールを仕掛けてみてくれないか?」

カズマ「スティール?なんでだ?」

トニー「前のスーツはスティール一発で無力化されただろ?まずは僕のスーツの天敵であるスティールを克服できたかどうか試したい」

カズマ「無敵の鎧の弱点がスティールなんて、カッコイイやらダサいやら・・・これで壊しても文句言うなよ!」

カズマ「・・・あと氷用意しといて。それじゃやるぞ!『スティール』ッッ!」バッ


   「・・・」

カズマ「おお・・・すげぇ・・・本当に何も取れない。代わりに射線にギリギリ入ってためぐみんのぱんつが取れたけど」ゴソゴソ…

めぐみん「なに平然とポケットの中にしまっているのですか!そ、その・・・スースーするので早く返してください・・・///」

528 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/04(金) 21:45:26.55 ID:9UKuwppZ0

アクア「カズマ・・・あんた・・・」

トニー「実験中だってのに君は一体何をやっているんだ・・・?」

アイリス「お兄様・・・」

カズマ「わかった!わかったからみんなそんな目で俺を見ないでくれ!ほら返すよ!トイレなりで着替えてこい!」

ダクネス「皆の目の前でぱんつを剥ぎ取り、そして衆目を集めたところでぱんつを晒し上げながら返す・・・いいぞ、やはりお前はそうでなくちゃな!」

カズマ「なに感心してんだ!と、ところでトニー!なんでスティールが完全に無力化されてるんだ?」アセアセ

トニー「見苦しいな・・・簡単に説明すると、魔法金属とオリハルコンを特殊な比率で合成して出来た外殻に、コロナタイトの魔力エネルギーを張り巡らせている」

トニー「それで疑似的な結界を作っている状態だ。スティールだけじゃなく、あらゆる状態異常魔法や攻撃魔法から身を守れる」

529 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/04(金) 21:49:46.46 ID:9UKuwppZ0

カズマ「ずるい・・・」

アクア「私もちょっと着てみたいって言ったらだめかしら?」

トニー「駄目だ。体格が合わないし、なにより君に着せたらロクなことにならないだろうからな。ここが吹っ飛んでもおかしくない」

アクア「そこまで言わなくてもいいでしょ!私だって好きで迷惑かけてるんじゃないのに!いじわるしないでよ!」

トニー「あんたの普段の行動を見てどうやったら信用できるって言うんだ!あと脳みそを五十回くらいアップグレードできたらその時は着せてやるよ」

アクア「上等よこのトニート!女神を馬鹿にした罪で聖なるグーを食らわせてやるわ!」ガバッ

トニー「変な名前で呼ぶな!なんだ、やるってのか!?君の知力が最低とはいえ、戦う相手の見極めくらいはできると思ってたよ!!」





530 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/04(金) 21:52:29.05 ID:9UKuwppZ0

カズマ「おい!いい歳したおっさんが暴れるなよ!!」

トニー「そのセリフは僕よりいい歳したこの古い女に言ってくれ!」

アクア「また言った!トニーがまた言っちゃいけないこと言った!ああああっ!痛い痛い!!やめて!変な装置使うなんて反則よ!!」

クレア「ス、スターク殿・・・前会った時よりずいぶんと・・・なんというか・・・」

アイリス「・・・フフッ」クスクス

クレア「どうかなさったのですか?アイリス様」

アイリス「王都奪還作戦の前日だと言うのに、なんだかすごく安心するんです。彼らは決してまとまりのあるパーティーとは言えないのに・・・何故かなんでも出来てしまうような・・・安心感があるんです」

531 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/04(金) 21:53:42.32 ID:9UKuwppZ0
今回はここまで。次回からは週一くらいのペースで投稿できそうです
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/04(金) 22:40:02.90 ID:r6VvrtWOo
おつおつ
トニーもかなり染まったな
533 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/04(金) 23:11:02.12 ID:9UKuwppZ0
追記

このすばラジオが復活しました!
カズマ役とめぐみん役の声優による掛け合いは本当に面白いです
このすば関連の最新情報が出ることもありますよ!
響ラジオで無料で聞くことが出来ますで是非
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/05(土) 01:14:03.70 ID:4YFcMVgq0
トニーもたいがいふざけるからな
535 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/05(土) 02:52:41.35 ID:ItNLVMWl0
>>157 ダミー


トニーが昔作った発明品であるロボットアーム
アイアンマン1、2ではトニーの補助を行っていたが、不器用なため色々失敗する。かわいい
しかし、トニーが胸のリアクターを取られたときは旧式のリアクターをトニーの元に運び、命を救うなど大活躍を遂げている
他にも“ユー”という名前のロボットアームも存在している
アイアンマン3で二体とも海の底に沈んでしまったが、その後トニーが回収した
現在はどうなっているか不明
このSSでは、復活してラボのどこかで働いているということで・・・
536 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/11(金) 18:14:38.73 ID:cNzhNFy10
続きは明日土曜日の夜九時ごろに投稿します
お楽しみに
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/12(土) 14:55:08.62 ID:yU+Vydclo
自らハードルをあげる作者の鏡
楽しみに待ってる
538 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/12(土) 21:03:24.88 ID:Z0+9aBWI0
......
....
..
.


コロナリアクター製作開始から・・・



カズマ「とうとうきちまったなぁ・・・この日が・・・」

アクア「そうね・・・あーあ、エリスがしっかりこの世界を守ってくれていればこんなことにはならなかったのに・・・まっ、後輩女神を助けてあげるのも先輩女神である私の仕事だけど」

カズマ「あまり無茶言ってやるなよ。ロキの力はお前も見ただろ?あんなの正直倒し方が浮かばないぞ。はぁ・・・」

トニー「怖いのか?」

カズマ「そりゃお前・・・怖いよ。俺はお前と違ってヒーローじゃないただの人間だし」

トニー「そうだったな」

539 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/12(土) 21:04:22.69 ID:Z0+9aBWI0

カズマ「即答で肯定されるとそれはそれで腹立つ」

トニー「別に馬鹿にしてるわけじゃない。ほら、おびえる君にプレゼント」スッ

カズマ「なんだこれ・・・矢尻?」

トニー「ゆんゆんに渡す予定の電子書籍からヒントを得て作った“展開式マジックスクロールアロー”だ」

トニー「この中にマジックスクロールがホログラムになって入っている。矢に取り付けてから弓のスイッチを押すと・・・」ポチッ

  カシャッ ヴンッ ピピッ…

トニー「このようにスクロールのホログラムが展開、もう一度押せば引っ込む」ポチッ

   カシュッ…

540 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/12(土) 21:07:47.97 ID:Z0+9aBWI0

トニー「あとは対応した魔法を唱えれば矢を中心に魔法が炸裂。敵の足元に撃つか直撃させてから唱えろよ?近いと自爆するからな」

トニー「魔法の種類は矢尻の色で判断できるようになっている、あとで確認しろ」

カズマ「おぉぉ・・・まさに映画か漫画の世界でしか見れないような武器・・・」キラキラ…

トニー「壊すなよボウズ。代えは無いからな」

カズマ「おい、ちょっと待て。めぐみんとかはまだしも俺まで子供扱いすんの?」

トニー「僕が今いくつだと思っているんだ?君くらいの子供がいたっておかしくない歳だ。僕にはパーティーメンバー全員子供に見える」

トニー「まぁ・・・一応アクアもな」

541 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/12(土) 21:09:52.97 ID:Z0+9aBWI0

アクア「いい加減私を年齢面でいじるのはやめていただけますか?トニー・スタークさん?天界とこの世界は時間の流れが違うんです。そろそろ物理で天罰を食らわせますよ?」

アクア「というか、どうして私には何もないの!?他の皆にはいろいろ作ってるのに!!スーツみたいなのとか着てみたかったんですけど!私だけ除け者にしないでよ!」

トニー「正直君には何も思いつかなかった。能力面に関しては弱点らしい弱点が見当たらないからな・・・光に属する魔法に対抗できる相手とも戦えるスーツでも作ってやりたかったが、単純に時間が足りなかった」

トニー「まぁ、そのうち作ってやるよ。ディスプレイの色が君のイメージカラーの青色になってるやつをね」

アクア「私だけクリスからもトニーからも装備貰えなかったから作ってくれるって言うなら嬉しいわ。でも、そうプレゼント作戦とかで迫られても困っちゃんですけど」

トニー「だからどうして口説いていることになるんだ!!心に決めた人がいると言っているだろ!」

トニー「はぁ・・・もういい。ところでカズマ、ちょっと耳を貸せ。クリスについてだ」コソッ

542 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/12(土) 21:11:29.68 ID:Z0+9aBWI0

カズマ「うん?クリス?なんでクリスなんだ?」コソッ

トニー「彼女は一体どこで何をしているんだ?装備を渡して早々に居なくなっただろ」ヒソヒソ

トニー「こんなこと言いたくないが、エリスは自分の世界の危機に対して多少でも自分で何とかしようとしないのか?ただアドバイスしたり装備だけ渡して空の上から眺めてるだけなのか?」ヒソヒソ

カズマ「・・・その心配ならいらないと思うぞ」

トニー「・・・なに?」

カズマ「ロキに殺された時に、エリス様の元へ行ってたんだよ。アクアに蘇生してもらうまで結構時間があったから、暇つぶしに三文字しりとりでエリス様と勝負してた時に話をしてな」ヒソヒソ...

トニー「君は人が真面目に戦っているときに一体何をしていたんだ?」



543 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/12(土) 21:12:40.02 ID:Z0+9aBWI0

......
....
..
.

カズマ死亡直後 エリスの神殿



エリス「え、えーと・・・“プール”!」

カズマ「“ループ”」

エリス「うーん・・・プ、“プラス”!」

カズマ「“スープ”」

エリス「うぅっ・・・“プ”責めが辛すぎます・・・もう浮かばない・・・」

カズマ「よし、俺の勝ちですねエリス様。約束通り一枚脱いでください」

エリス「いつそんな約束したんですか!?女神相手にセクハラすると本気で罰が当たりますよ!」
544 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/12(土) 21:13:28.79 ID:Z0+9aBWI0

エリス「というか、死んだ直後なのにずいぶん元気ですね、カズマさん・・・」

カズマ「もうあそこまで色々ぶっ壊れた奴に殺されたらかえって冷静になりますよ。一体何なんですかアイツは」

カズマ「大勢の上級冒険者を洗脳するわ、上級魔法を爆裂魔法並みの威力で撃って来たかと思えば、おかしな幻術使って欺いたり・・・」

カズマ「正直言って勝てるどころかなにもできる自信が無いんですが。ああいうのって人間じゃなくてアクアやエリス様見たいな神々が相手するようなレベルの敵じゃないんですか?」

カズマ「魔道具店前でも言いましたけど、エリス様ももう少し何かしてくれると助かるんですが・・・」

エリス「・・・」

カズマ「あ、すいません。嫌味を言ってるつもりじゃないんですよ?」

545 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/12(土) 21:14:29.14 ID:Z0+9aBWI0

エリス「いえ、気にしていませんよ。実はですね・・・今、上と交渉しています。さすがに他世界の神による侵攻は無視できないみたいでして」

カズマ「え・・・いったい何するつもりなんですか?」

エリス「ふふっ、あっと驚くことですよ」ニコッ


《カズマー!聞こえてるー?リザレクション掛けたから、もう戻ってきていいわよー!》


カズマ「楽しい時間も終わりか・・・もう行かなくちゃ。エリス様、お願いします」

エリス「はい、今門を開けますね」パチン

   ポウッ…

エリス「ではカズマさん、何度でも言いますが、ここにはもう戻ってこないことを心から祈っています。またあとで!」スッ…

カズマ「えっ、いまなんて---」

   フッ…


546 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/12(土) 21:18:35.89 ID:Z0+9aBWI0
短いですが今回はここまでです。そろそろ結まで一気に進めたいです。やらせたいやり取りが多すぎて進まない・・・
アクアマンの評判いいみたいですね。早く見たいです


>>366 >>364でトリップが変わっていますが本人です。うっかり名前を一文字削除してしまって変わってしまいました
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/12(土) 21:24:36.36 ID:ALjJZwSD0
ソー連れてくるのかな?
548 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/19(土) 21:35:02.46 ID:x1n+ifcA0
続きは明日日曜日の夜九時に投稿予定です
お楽しみに
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/20(日) 17:42:22.65 ID:Nviv3Bxj0
早く戦闘シーンが見たい
550 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:23:10.63 ID:Jm3MQdrM0
......
....
..
.



カズマ「・・・とまぁ、詳細はわからないけど何かしらの形で直接干渉はしてくる・・・と思う」

トニー「地上に降りて来て僕らの為に祈ってくれるとか?」

カズマ「さすがにその皮肉は毒がありすぎるぞ。駄女神アクアじゃなくて本物の女神のエリス様のセリフだし、期待してもいいんじゃないかな」

アクア「ねぇねぇ、なんかものすごく失礼な会話をしている気がするんですけど。気のせいじゃないかしら?」

トニー「今日の晩飯について話していたんだよ。君は何が良い?」

551 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:25:24.03 ID:Jm3MQdrM0

アクア「えっと・・・そうねぇ・・・なにかこってりしたものが食べたい気分だわ。トニーもそうで・・・ねぇ、なんでそんな残念な人を見る目をしているの?」

トニー「なんでもないさ・・・」

めぐみん「晩御飯の献立なんかより、カズマの作戦はどうなっているのですか?まだ何も聞いていないのですが」

カズマ「おっ、来たかめぐみん。スーツを着て鏡の前でポーズをとる時間はもう終わったのか?」

めぐみん「トニーの嫌な皮肉が移っていますよカズマ。鏡の前でポーズを決めるのは紅魔族において正式な鍛錬ですよ。ああやってカッコイイポーズを研究、開発し、己を高めるのです」

トニー「君達紅魔族は本当にユニークだな。魔導書を借りに行ったときは散々な目にあったが、里の学校に頼まれた特別講師の依頼、受けて見てもいいかもな」

めぐみん「え、そんなこと頼まれていたのですか!?トニーの授業・・・気になりますね・・・って、そうじゃないです!今はロキです!攻撃するのは今日でしょう?」

アクア「ちょっと思ったんだけど、一週間たっても音沙汰ないってことは、もしかして猶予はまだ結構あるんじゃないの?今日から作戦決行とはいかずに、もうちょっと万全にしてから・・・」


  ピピピッ


フライデー『ボス。王都近辺でコロナタイト、および四次元キューブのエネルギー反応が増大し始めています』


552 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:26:43.96 ID:Jm3MQdrM0

カズマ「このバカッ!なんでお前はそうお約束が好きなんだよ!毎度毎度迷惑になるようなことばかりしやがって!!」

アクア「待って!ねぇ待って!今のは私のせいじゃないからっ!私まだ何もしてない!!」


  バンッ


ダクネス「トニー!今の報告を聞いたか!今すぐに準備するぞ!」

トニー「聞いてたよ。ダクネス、倉庫に向かうぞ」

カズマ「え、倉庫?なんで倉庫・・・あっ、アイツかぁ・・・すっかり忘れてた・・・うわぁ、面倒だな」


553 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:27:38.10 ID:Jm3MQdrM0
......
....
..
.


倉庫



  ウィーン…


アイギス《おやおや・・・?ヘイブラザー!元気してたか?》

トニー「僕をブラザーって呼ぶなよ。君こそ今の生活に満足しているようでなにより」

トニー「次に君が欲しがるものを当ててやろうか?水着の美女のホログラム映像だろ?」

アイギス《いいねぇ。今度は赤髪でグリーンの目をした巨乳の美女が良いな》

トニー「用意しておこう」

カズマ「え・・・なんで仲良くなってるの?」

554 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:28:34.27 ID:Jm3MQdrM0

アイギス《いやー、女性の趣味が彼と合ってね。さすがに胸の大きさの話では一度決別しかけたけどさ》

カズマ「・・・お前何やってんの?」

トニー「彼を懐柔するのに必要な事だったんだ・・・このことは内密にしといてくれ」ヒソヒソ…

カズマ「少し本音も混じってたんじゃないのか?」

トニー「否定はしない」

アイギス《なぁトニー、俺好みの美人が好きなだけ見れるこの生活には感謝してるが・・・満足しているかと言われたら正直難しいところだ。やっぱり映像だけじゃ寂しいや》

アイギス《体をピカピカに磨いてくれるのも嬉しいが、やはり機械じゃなくて美女の手に磨いてもらいたいとかあるんだよ。その辺は何とかならないのか?ブラザー》

トニー「だから僕をブラザーと呼ぶなよ。それで、君の不満点の件だが・・・僕がとびっきりの美女を包ませてやるって言ったら?」

アイギス《おいおいマジかよ!!今度俺をちょっとだけ着る権利をやってもいいぜ!どんな美女だ?》

トニー「自前のがあるんで君を着るのは結構だ。それでは紹介しよう、貴族令嬢のララティーナお嬢様だ」

555 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:29:36.96 ID:Jm3MQdrM0

ダクネス「ト、トニー・・・恥ずかしいのでその名前で紹介するのはやめてくれないか・・・///」スッ…

アイギス《ワーオ!いいじゃんいいじゃん!綺麗な顔したエロバディ!しかも貴族令嬢だって!?ポイント高いぜオイ!》

アイギス《ヘイお嬢ちゃんお名前は?ボクの名前はアイギス!見ての通り無敵の鎧なナイスガイさ!》

ダクネス「なんなのだコイツは!さっきから変な事ばかり口走っているぞ!」

トニー「コイツの名前はアイギス。中身は空っぽの全身鎧型の神器だ。君に着せるために用意した」

ダクネス「用意した!?神器を一体どこから用意したというのだ!?怪しい話には乗りたくないぞ!」

トニー「女神エリスが僕らの為に用意した。クリスの話覚えているか?」
556 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:31:46.97 ID:Jm3MQdrM0

ダクネス「・・・エリス様からのお告げを受けて神器を回収しているって話か?」

トニー「その通り、彼もその一つだ。そしてクリスはこれをダクネスに渡してほしいと言っていた。女神エリスは君にこれを着て世界を救う手助けをして欲しいそうだ」

トニー「つまり彼は女神エリスが世界を救う為に君を信じて渡した神器ってことだ。どうだ、やるか?ダクネス」

ダクネス「エリス様のご遺志・・・や、やるしかないだろう!そう望まれているのであれば!私はあの鎧を着て戦うぞ!」

トニー「そう来なくちゃ」

カズマ「ちょろい・・・」

アイギス《まずはお互いよく知らなくちゃな。手始めに君の職業とスリーサイズを教えてくれないか》

ダクネス「え、えっと・・・職業はクルセイダーで、スリーサイズは・・・」

カズマ「おい、神器相手だとしても嫌なことは嫌だと言って断ってもいいんだぞ」

アイギス《じゃましちゃらめぇ!もうちょっとですべてがうまく行く所だったのに!》

ダクネス「おい!本当にコイツはエリス様が授けてくださった神器なのか!?そうは思えないんだが!」

557 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:32:18.68 ID:Jm3MQdrM0

トニー「本当だ。今度クリスに尋ねてみるといいさ」

アイギス《うーん・・・でもなぁ・・・その子クルセイダーなんだって?よりにもよって一番前線で攻撃受けまくるクルセイダー・・・アイギスさん悩んじゃうな》

トニー「カズマ、何かコイツのやる気出るような情報とかないか?」

カズマ「そうだなぁ・・・あっ、良い事考えた。アイギス、取引しよう」スッ…

カズマ「この街にはな、それはそれは煽情的な恰好をした美女が大勢働いている素敵なお店があるんだ」ヒソヒソ

アイギス《くわしく》

カズマ「いいか?この戦いにだけ付き合ってくれたら、お前をそこの置物か用心棒として置いといてもらえるよう俺が口添えしといてやるよ。どうだ?」ヒソヒソ

トニー「ついでに言うなら、僕の新型スーツを作るのに使ったオリハルコンの余りを使って君の傷付いたところを修繕してやろう。それで乗るか?」

アイギス《・・・》


558 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:34:39.52 ID:Jm3MQdrM0
......
....
..
.



アイギス《チィーッス!というわけで、今回だけお世話になりまーす。よろ!ちなみララティーナちゃんはとても良い匂いがします》

ダクネス「お、おい!変な事言うな!」

めぐみん「なんともうるさいのが来ましたね・・・その中にダクネスが?」

アイギス《そうだよ。とてもお嬢様なにおいがする。そして君は・・・顔の造形Aランク、職業適性Dランク、胸のランクは・・・論外ですね》

めぐみん「トニー、この神器でも実験しましょうよ。耐久実験です」

トニー「悪いがコントやってる場合じゃ無いんだ。ほらめぐみん、こいつを受け取れ。調整は済んである」ゴトッ…

559 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:35:27.67 ID:Jm3MQdrM0

めぐみん「なんですかこれ?私の杖ですか?なんか輪切りにしたレンコンみたいなのが取り付けられているのですが・・・」

カズマ「おいトニー・・・これってまさか・・・」

トニー「見ての通りリボルバーの回転式弾倉だ。サイズは一般的な奴の10倍くらいあるが。それにこいつをはめ込む・・・」ガチッ

トニー「弾倉の穴の分・・・」ガチッ

トニー「三発だ」ガチンッ

めぐみん「はめ込んでるその丸い玉は・・・?マナタイトに見えますが」

560 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:36:09.26 ID:Jm3MQdrM0

トニー「劣化版コロナリアクターってとこだ。自分から魔力を生成することはできないが、中にため込むことはできる」

トニー「先日作ったコロナリアクターが生み出す余剰魔力エネルギーをすべてこいつに突っ込んだ」

トニー「この弾一つに付き君のエクスプロージョン一発分の魔力が入っている。つまり・・・」

トニー「充填さえすれば、自身の魔力で撃てるのも含めて君はエクスプロージョンを日に四度撃てるようになる」

トニー「一発撃ったら手元のスイッチを押せ。弾倉が回転し、次の弾が装填される」

めぐみん「・・・」

トニー「・・・なにか不満か?」

561 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:37:26.80 ID:Jm3MQdrM0

めぐみん「そ、それを手に入れるのに私は何をすればいいんでしょうか・・・?下着姿までにならなりますけど・・・」

トニー「僕をなんだと思っているんだ!?別になにもしないからさっさと持っていけ!」

トニー「ったく、作りがいのない奴だ」

めぐみん「いえ、すいません、冗談が過ぎました。ありがとうございますトニー。これは大事にしますね」

トニー「それでいい」

カズマ「・・・で、もう出発するのか?」

トニー「いいやまだだ。ウィズとバニルとゆんゆんがもうすぐここに来ることになっている。だが、それまでに終わらせなきゃならない最後の実験がある」

カズマ「・・・最後の実験?」

トニー「・・・スーツの試着だ」

カズマ「まだしてなかったのかよ」
562 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:41:40.87 ID:Jm3MQdrM0
今回はここまでとなります。次回からは既に頭の中で組み上がっている話を書いていくだけなので更新ペースが上がっていくと思います
パニッシャーS2がネットフリックスで公開中!悪党には全く容赦しないパニッシャーさんはやっぱり素敵です


>>549
次回か次々回には戦闘シーンに突入すると思います。もう少しお待ちを

563 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/20(日) 21:46:16.52 ID:Jm3MQdrM0
追記


>>556でミスがありました

ダクネス「エリス様のご遺志・・・や、やるしかないだろう!そう望まれているのであれば!私はあの鎧を着て戦うぞ!」 ×

ダクネス「エリス様の御意志・・・や、やるしかないだろう!そう望まれているのであれば!私はあの鎧を着て戦うぞ!」 〇


エリス様死んだことになってしまう・・・
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/21(月) 03:42:27.03 ID:WYIP7bN1o
もりあがってきたな
おつ
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/22(火) 01:19:14.18 ID:QSoQrEt5o
おつ
面白い
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/26(土) 22:32:37.86 ID:Mu0h9MQK0
更新ペースが上がるといったよね
567 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/27(日) 21:30:33.06 ID:OLguJpWU0
......
....
..
.



トニーのラボ 実験室


カズマ「それで?なんでまだ試着してないんだ?」

トニー「あー・・・実は新しい発見があったんだ」

トニー「スーツ自体に不具合は無いんだが・・・装着者の体内で膨大な量の魔力が駆け巡ることが分かった」

トニー「だからまぁ・・・魔力が0に近い僕が着ると・・・肉体が耐えられない可能性がある」

カズマ「致命的すぎる」

568 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2019/01/27(日) 21:31:34.04 ID:OLguJpWU0

トニー「そこでカズマ、君に提案がある。君のドレインタッチを使って魔力を吸い続けてくれないか?」

トニー「スーツの出力を少しずつ上げていくから、危なくなったら吸ってくれ。それでどこまで耐えられるか試す」

カズマ「俺だってそんなに魔力高くないから危ないと思うんだけど・・・アクア、お前なら魔力をたくさん送り込んでも大丈夫だろ。吸った魔力をお前に流す、いいな?」

アクア「本当はアンデッドのスキルで吸った魔力なんて体に取り込みたくないけど・・・」

アクア「まったくもう。トニーったら仕方がないわね!もし仮に死んじゃってもリザレクションかけてあげるから安心しなさいな!」

トニー「そうならないようにして欲しいんだが」

トニー「まぁいい、任せたからな?スーツを呼ぶぞ。全員下がれ」

アクア・カズマ「・・・」ススッ...
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