アイアンマン「この魔法の世界に鉄人を!」【このすば×アイアンマン】

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335 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/28(火) 21:35:22.50 ID:BCiv1cx+0

クリス「こちらこそ、よろしく頼むよ!・・・ところで、顔が真っ白だけど大丈夫かい?なんだかまるで・・・」

クリス「・・・アンデッドみたいだよ?」

ウィズ「!?」ビクッ

クリス「・・・?どうしたの・・・?」

ウィズ「えーっと・・・その・・・」ダラダラ…

カズマ「おっと!これはだなクリス!ウィズのお店は客が全く来なくて年中赤字だからウィズは食べるものが無くて栄養失調気味なんだよ!なっ?ウィズ!」

ウィズ「は、はい!そうなんです!そ・・・そうなんです・・・」シュン…

クリス「た、大変だね・・・今度何か買いに行くよ・・・」ポリポリ…
336 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/28(火) 21:36:19.52 ID:BCiv1cx+0

クリス「あっ!エリス教徒の人たちが恵まれない人たちの為に炊き出しとかやってるから貰ったらどう?」

ウィズ「えぇ!?いやいやとんでもないです!!」ブンブン

カズマ(エリス教の炊き出しに並ぶアンデッドか・・・最悪の光景だな・・・とりあえず、クリスがウィズの正体を知ったら絶対に駄目だ・・・ここはトニーにでも話を振って・・・)

カズマ「・・・トニー?何してるんだ?それにアクアも。クリスの話を聞いてなかったのか?」

アクア「クリスの持って来た神器が気になってちょっと見てたのよ。それで、話?なんかしてたの?」

クリス「いや・・・何でもないよ・・・で、トニーは一体何をしているの?」

トニー「・・・改良の余地ありだな」

クリス「えっ・・・?一体何を言ってるの?」
337 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/28(火) 21:40:44.88 ID:BCiv1cx+0

トニー「この神器二つを僕なりに改良してあげよう」

クリス「駄目だよそんなことしたら!?神器なんだから下手にいじると罰が当たるよ!?」

トニー「よーく観察してみたが・・・ところどころ改良できそうな点がいくらか見つかってね。安心しろよ、ちゃんと改良するから」

クリス「い、いやいや・・・そういうことじゃなくって・・・!」

トニー「素材は凄く良い。少し時間をくれれば、かなりいい武器が作れる筈だ」ウキウキ

クリス「待って!?ねぇ、本当に待って!?神器ってのは神々が作ったとても神聖なもので・・・」

トニー「さて諸君!僕のラボに集合だ!分娩室に招待しよう!」

クリス「お願いだから待ってぇぇぇぇえええ!!!」
338 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/28(火) 21:41:45.44 ID:BCiv1cx+0
今回はここまで。次回、トニー・スタークの楽しい実験教室
お楽しみに!
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/28(火) 21:52:05.08 ID:0/s74fT5o

伝説のアイテムが最新のテクノロジーと融合してラスボスを倒すための武器になるのは王道だから仕方ないね
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 00:17:25.18 ID:Rbh+ueZZO
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 17:36:59.28 ID:tz1FvGas0
科学と魔法のハイブリッドとか最強だな
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/30(木) 17:59:30.96 ID:7+fIhz3l0
コロナタイトをリアクターの代わりにするつもりか
343 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:42:22.62 ID:4e/hKFMI0
......
....
..
.



トニーのラボ


めぐみん「神器を改造してそれ以上のアイテムを作る・・・?本気ですか?」

トニー「冗談に聞こえるか?」

めぐみん「・・・本気ですね。本気で冗談みたいなことをやるつもりですか」

トニー「でも君だってなんだかんだワクワクす」

めぐみん「勿論ですとも!一体何を作るつもりなんですか!?カッコイイものですよね!?」ズズィッ

トニー「・・・そう来てくれると思った」

ゆんゆん「神器をいじくりまわそうなんて考える人初めて見たかも・・・」

ウィズ「そもそも加工すること自体可能なのでしょうか・・・?」

344 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:43:23.26 ID:4e/hKFMI0

トニー「元の形が完全になくなるほど変える気はないさ。それじゃぁ、いってみようか!」

クリス「それあたしの決めセリフなのにーっ!」

トニー「そうムスッとした顔をするな。この神器二つの説明を頼むよ」

クリス「はぁ・・・色々と言いたいことがあるけど・・・説明するね」


    スチャッ…


クリス「まずはこの弓。名は“魔弓レゴラス”」

トニー「・・・この神器を作った奴は誰なんだ?絶対ロード・オブ・ザ・リング・・・」

クリス「話を続けるね。この弓は、“放った矢が絶対に当たり、どんなものも撃ち貫く”っていう神器だったよ」

ダクネス「すごいな・・・ん?“だった”?」

クリス「神器は本来の持ち主でないと力を最大限発揮できないって話は知っているかな?」

めぐみん「確か、カズマがあの魔剣使いから魔剣を奪った時もただの剣にしかならないとアクアに言われていましたよね」

345 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:44:19.92 ID:4e/hKFMI0

クリス「そう。この神器も例に漏れず力は制限されてしまっているよ」

ダクネス「具体的には?」

クリス「そうだね・・・絶対に当たるって力は無くなって・・・“強力な貫通力を持った弓”・・・ってところかな」

トニー「・・・微妙じゃないか?当てられないなら意味が無いんだろ?」

めぐみん「そうでもないでしょう。使う人によっては非常に強力になりえるのではないですか?例えば・・・運が極端に高く、それに伴って矢の命中率も高いような男が使えば・・・」チラッ…

カズマ「・・・ふっ」キリッ…

クリス「うん、この弓はカズマ君にあげる。最初からその予定だったんだ」

カズマ「よっしゃぁ!マトモな神器を扱える日がとうとう来るなんてな!」

アクア「ねぇ、その言い方だと私が役立たずな神器だって聞こえるんですけど」

カズマ「そう言ってるんですけど」

アクア「・・・」ブチッ


  ギャーギャー
346 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:45:14.69 ID:4e/hKFMI0

トニー「おい、僕のラボで暴れるな」

クリス「それで・・・もうひとつなんだけど・・・これはダクネスに渡そうと思ってね」

ダクネス「なぁ、これ・・・」

クリス「・・・見ての通り、これは盾だよ。名は“聖盾ヴィヴラニオン”」

トニー「聞いて良いか?本当にこの神器を作った奴は誰なんだ?さっきからピンポイントで・・・」

クリス「話を続けるね。この盾は、元々は“どんな攻撃も自動で防ぎ、絶対に破壊されない”っていう力を持っていたよ」

めぐみん「それで、今はどんな力を持っているんですか?」

クリス「自動で攻撃を防ぐ力は使えないけど、頑丈さはかなりのものだと思うよ」

ダクネス「なぁ・・・クリス・・・」
347 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:46:28.43 ID:4e/hKFMI0

クリス「言いたいことは分かるよ・・・でも、凄い力をもった神器だから・・・」

ダクネス「・・・そうだな・・・アクシズ教徒のシンボルさえ彫られていなければ・・・すごくいい神器なんだろうな」

アクア「これの元の持ち主についてとても気になるわ!どんな人だったの?」

クリス「えっと・・・自由を愛するクルセイダーだったみたいだね・・・」

アクア「ふふ・・・自由を尊ぶアクシズ教に魅せられたって訳ね!」

カズマ「どっちかっていうと洗脳されたってほうが近いんじゃね?」

トニー「破壊できない盾を持った自由を尊ぶクルセイダーか・・・なんだか既視感を感じるな・・・」

クリス「ダクネスにはこの盾を装備してもらおうかと思ってるんだけど・・・どう?」

ダクネス「エリス教のクルセイダーの私に、アクシズ教のシンボルが彫られた盾を背負えというのか!?」

クリス「ごめん!こんなの本当にどうかしてるよね!でも、この盾の力は絶対に必要になると思うんだ!」

カズマ(エリス教の御神体が自分の敬虔な信者にアクシズ教のシンボルが彫られた装備を渡す光景か・・・駄目だ・・・笑っちゃ駄目だ・・・)プルプル…

トニー「ぷっ・・・くくくっ・・・・」プルプル…
348 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:46:57.78 ID:4e/hKFMI0

アクア「いいじゃない!これを機に二人共アクシズ教に改宗しちゃいなさいな!」

ダクネス・クリス「「しない!」」

ダクネス「だ、第一私はクルセイダーだぞ!剣で戦う職だ!盾の神器なんて・・・!」

カズマ「でもお前剣あたらないじゃん」

ダクネス「んんっ・・・/// い、いや・・・でも・・・」

トニー「いいか、ダクネス。僕の話を聞け、必ずこの盾を装備したくなると約束しよう」

ダクネス「へ・・・?」

トニー「まず、君が剣のスキルを取らない理由はなんだった?」
349 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:48:08.60 ID:4e/hKFMI0

ダクネス「も、もちろん、剣を振るうが当たらず、力及ばずに圧倒されてしまうのが気持ちいいからだ!!」

トニー「・・・だよな?そこで考えてみよう、君はこの盾を持ち、敵の前で構える」

ダクネス「うむ・・・」

トニー「当然敵は攻撃するわけだ。盾で身を守る君を、盾を打ち破って蹂躙するために」

ダクネス「・・・ッ」ゴクリ…

トニー「君は盾を構え続け、ひたすら耐える。だが・・・やがては崩され、そのまま敵に・・・」

ダクネス「そ、そんな素晴らしいプレイが・・・!盲点だった!ありがとうトニー!」

トニー「だろ?お役に立てて良かったよ」
350 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:49:01.50 ID:4e/hKFMI0

カズマ「トニーも段々こいつらの扱い方ってのがわかって来たな」

トニー「わかりたくなかったけどな」

クリス「・・・で、どう改造するつもりなんだい?」

トニー「まず盾は二つに切り分ける」

クリス「切り分ける!?さ、さすがにそれは駄目だよ!」

アクア「そうよ!アクシズ教のシンボルが彫られているのにそれを切るなんてバチを当ててやるからね!」

トニー「まぁ、落ち着け。ダクネスは攻撃が当てられない。それは皆知ってるだろ?だが、素手での戦いは例外だ。ダクネスが、ギルドで煽ってきた冒険者を素手で捕まえて締め上げるところを僕は見て考えた」

トニー「・・・“この女、剣を持つんじゃなくて腕にはめた方が強いんじゃないか・・・?”ってね」
351 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:49:44.62 ID:4e/hKFMI0

カズマ「・・・天才か?」

トニー「だろ?で、普段は盾だが、二つに割ることでガントレット型の武器に、またくっつけたら盾に戻るっていう新しい武器を作る予定だ」

めぐみん「面白そうですね・・・!」

アクア「でも真っ二つにするのは・・・いや、結局戻るからいいのかしら・・・?」

クリス「うーん・・・」ポリポリ…

トニー「そのまま使うよりきっと良くなるって僕が保証するよ」

クリス「う、うん・・・それじゃぁ任せるよ」

アクア「アクシズ教団のシンボルは消さないでよね?それだけは約束してよ?」
352 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:51:23.96 ID:4e/hKFMI0

トニー「はいはい。それじゃ早速・・・」

    ピピピ…

フライデー『ボス、コロナタイトの分析が完了しました』

トニー「結果は?」

フライデー『破壊可能です』

ウィズ「壊しちゃうんですか!?きわめて貴重な代物なのですが・・・」

トニー「まだだ。どんな力を秘めているのか徹底的に解析してから決める」

めぐみん「私は使うべきだと思いますよ。だって、燃えるじゃないですか!強力なエネルギーを秘めたアイテムを使うことによって邪神を打ち砕くなんて!」

ゆんゆん「え、えぇ・・・ロキの計画が良くわからないけど・・・コロナタイトが使われちゃったら何が起こるかわからないでしょ・・・?あぶなくない・・・?」

めぐみん「これだから変わり者のゆんゆんは・・・だからボッチなのですよ」

ゆんゆん「な、なによ!!」
353 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:52:03.70 ID:4e/hKFMI0

フライデー『あの・・・』

トニー「静かにしろ。今フライデーが何かを言おうとしている」

フライデー『構造分析と成分解析の結果、興味深いデータを発見しました。きっと気に入ると思います』

トニー「なに?」

フライデー『コロナタイトは、アークリアクターに大変酷似した性質を持っていました。つまり・・・』









フライデー『スーツにコロナタイトを取り付け、エネルギー源として使用することが可能です』

トニー「・・・面白い」
354 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:56:39.19 ID:4e/hKFMI0
短いですが今回はここまで。開発まで一気に行く予定が・・・
あんな巨大な機動要塞デストロイヤーを長い間動かし続けられるコロナタイトはひょっとしたらアークリアクターより凄い力を持っているかもしれません
355 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 22:00:00.16 ID:4e/hKFMI0
オマケ

>>351で言っていたダクネスの新武器のイメージ図

https://imgur.com/a/PiTz2rG
356 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 22:02:36.48 ID:4e/hKFMI0
オマケ2

>>347

破壊できない盾を持った自由を尊ぶ〜

キャプテン・アメリカのこと。ヒーローと言えば彼、彼と言えばヒーロー

本名 スティーブ・ロジャース

性格 高潔。並々ならぬ正義感と愛国心、なんど負けても立ち上がる強い意志を持つ。

第二次世界大戦中に超人兵士計画(スーパーソルジャー計画)に志願、その正義の心を認められ見事合格。特殊な血清を打たれ超人的肉体を手に入れる。
とある事件でアメリカを守るために自ら爆弾を積んだ飛行機ごと北極海に墜落。死亡したかに思えてたが、70年間氷漬けにされなんとか生存していた為、S.H.I.E.L.Dという組織に助けられ、現代に復活。再びアメリカ国民のため戦う事となる。
破壊不可のシールドを持って戦う。クソかっこいい。
キャプテンアメリカ 映画予告
https://m.youtube.com/watch?v=0vjSfPIev1g
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/02(日) 22:17:18.63 ID:63nUDDx+o

……え、ちょっと待ってまさかキャップが来てたの?え?
358 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 22:53:25.93 ID:4e/hKFMI0
>>357

>>356はトニーの言う既視感とはキャプテン・アメリカの事であることと、キャプテンアメリカとは何であるかの説明になっています。分かり辛いですねこれ・・・抜粋した文章を最後まで載せるべきでした。すいません

359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/03(月) 00:32:53.80 ID:WdFAPHni0
攻撃が当たるダクネスとかやばい
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/03(月) 00:51:42.39 ID:WdFAPHni0
俺はこれだと思った
http://www.youtube.com/watch?v=0FfE-zMOhuM
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/03(月) 10:56:51.63 ID:jBUdOAUWO
ストライクウィッチーズのスレは落ちたか
362 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:34:33.21 ID:qPAdyUI40

めぐみん「これは、トニーの国の“カガク”の技術と私たちの国の魔術の融合ということですね!!ふわぁーっ!燃えてきましたよ!紅魔族の琴線にビンビン来る実験です!」

トニー「僕もだ。歴史に残る実験になるだろうな」

ダクネス「実験するのは良いが、ロキはどうするのだ?野放しにしておくつもりか?」

トニー「大丈夫だ。ロキの位置は完全に把握出来ている」

ダクネス「・・・一体どうやって?」

トニー「トニー・スタークだからだ」

ダクネス「真面目に答えろ!」

トニー「行動に完全な偶然は無い。確率論を十分に把握し、心理の徹底的な理解、そして性格と合わせて計算すると変数を絞れる」
363 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:35:50.20 ID:qPAdyUI40
ダクネス「な・・・なに?何を言っている?」

トニー「僕も無数にあると想える変数を実現可能ないくつかに絞れる手法を58通知っている」

ダクネス「えぇっと・・・真面目に答えろと言っておいてすまないが・・・その・・・もう少しわかりやすく・・・」

アクア「?・・・??・・・???」

カズマ「すごく難しいと思うけど、アクアにもわかるように言ってくれ」

トニー「ロキに追跡装置を取り付けた」

アクア「なぁるほど!追跡装置ね!トニーったらやるじゃない!」
364 : ◆G7gAhUxDx. [sage]:2018/10/20(土) 22:40:46.32 ID:qPAdyUI40
めぐみん「おや?クリスは知っているのですか?」

クリス「あっ・・・えっと・・・あたしも知らないから、教えてくれると助かるかな?」

トニー「まぁ、簡単に言うと敵の位置が分かる道具だ」ピッ

    ヴンッ...

めぐみん「この画面内で映っている赤い点がロキですか?」

トニー「そういうこと。そして、これをマップ内に落とし込めば・・・」


   ピッ… ピッ…


トニー「ほら・・・おっと、まだヴォーミアでピクニックしてるみたいだ」

アクア「・・・なーんか、トニーが来てから便利になったのは良いけど・・・色々とオーバーすぎないかしら?」
365 : ◆Ua1M3q7gGI :2018/10/20(土) 22:42:33.76 ID:qPAdyUI40

トニー「僕が付けた追跡装置は盗聴器としての役割も持っている。あ、盗聴器って言うのは、遠く離れたところにいる相手の会話を盗み聞きできる道具だ。悪用厳禁」

ウィズ「いつの間に付けたんですか・・・?」

トニー「僕のスーツが破壊される寸前に、発信機を射出してロキにくっつけた。当分気が付かないはずだ」

ウィズ「なるほど、煙を上げたのは時間稼ぎだけじゃなくて、そういう意図もあったんですね!」

カズマ「トニー・・・それさ・・・」

トニー「あげないからな?思春期少年のおもちゃには過ぎた代物だ」

カズマ「ま、まま、まだ何も言ってねーだろ!ちょっとギルドの酒場にくっつけて俺の陰口を言う奴とか見つけ出してやろうかと・・・」

ダクネス「全く、この男は・・・」
366 : ◆G7gAhUxDx. [sage]:2018/10/20(土) 22:43:06.40 ID:qPAdyUI40

クリス「それで、その盗聴器でロキから何か聞けたの?」

フライデー『録音された音声があります。再生しますか?』

トニー「いつ頃録音したやつだ?」

フライデー『ボスとウィズ様がテレポートで撤退した直後の会話です。録音された会話内容からして、すぐさまコロナタイトを奪い返しに来る気は無いようです』

トニー「会話内容を再生しろ」

フライデー『了解しました。再生します』


    ザザァー…
367 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:44:57.07 ID:qPAdyUI40

冒険者A『ロキ様、いかがなさいました?』

ロキ『コロナタイトを盗まれた。あの小僧だ・・・!』

冒険者A『追いますか?』

ロキ『放っておけ、たった一つかすめ取られただけだ。それも、ただの小粒をな・・・計画に大きな支障は出ない』

冒険者A『それでは・・・』

ロキ『掘り続けろ。計画を実行に移すにはまだ量が足りん』

冒険者A『はい。了解しました』

ロキ『それと・・・警備をさらに厳重にしろ。二度と邪魔をさせるな』

冒険者A『はい。了解しました』

    プツッ…
368 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:45:46.03 ID:qPAdyUI40

フライデー『以上です』

カズマ「おい・・・これってまさか・・・」

クリス「ロキはコロナタイトを複数所持しているようだね。小石程度の大きさでも相当な力を秘めているはずだけど・・・一体何が目的なんだろう・・・」

トニー「何であれ、まだ猶予があるって事だ。急いで取り掛かるぞ」

めぐみん「そうですね。私もEXPを溜めて備えようと思います」

トニー「へぇ、この国でも経験値をExperience pointの略語で読んだりするのか」

めぐみん「えくすぺ・・・なんですかそれは?私が言っているのはExplosion Pointの事ですよ?」

トニー「・・・国によって元の言葉が違うんだな」

めぐみん「まあ私の造語ですが」

トニー「・・・」
369 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:47:37.28 ID:qPAdyUI40

めぐみん「単に、爆裂魔法のスキルポイントと言うのが長ったらしかったので略し・・・あっ、あっ、やめてください!眼帯を引っ張らないでください!」

カズマ「トニー、いちいち突っ込んでたら身が持たないぞ」

トニー「たまに君の要領の良さが羨ましくなる」

アクア「それで、これから一体どうするの?信者が捕らえられているっていうのに、待機なんて無理なんですけど」

トニー「良いかアクア、よく聞け」

アクア「?」

トニー「その気持ちは結構だが、気持ちだけじゃ人は救えない。試しに、君が今からロキの元へ行って全員を救えるヴィジョンが浮かぶか?」

アクア「それは・・・」タジッ…

トニー「浮かばないだろ?君が信者の事となると勇猛果敢なことは分かった。だが、ロクな作戦も立てずに突っ込んで君が殺されたら・・・残った信者はどうしていくんだ?」

アクア「・・・」
370 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:48:59.82 ID:qPAdyUI40
トニー「だから、備えられるだけの準備をして奴に挑むんだ。こっちだってただ黙って待つわけじゃない。君の信者は力を合わせて絶対に取り返す、だからもう少し我慢しろ。いいな?」

アクア「う、うん・・・わかった・・・」

クリス「さすが年長者だね、トニー」

トニー「一番の年長者はアクアじゃないのか?」

アクア「なんですってえええええええ!あんたさっきまともな話したと思ったらよくも言ってくれたわねこのヒゲニート!!」ワッ

トニー「ただのジョークだよ。それじゃ僕はちょっとバニルと商談をしてくる」スタスタ…

アクア「あんた逃げんじゃないわよ!今度こそ強力な天罰を当ててやるからね!」

ダクネス「お、落ち着けアクア・・・それで、このタイミングでバニルと商談とは、一体何を仕入れるつもりなんだ?」

トニー「そうだな・・・」








トニー「この国で作れる、最高級の鎧の材料さ」
371 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:50:06.29 ID:qPAdyUI40
......
....
..
.



ウィズ魔道具店


  カランコロン…


バニル「へいらっしゃい!ヴォーミア旅行は楽しんできたのか?」

トニー「それは嫌味か?僕らが旅に出ている間、ずっとその見通す目とやらでのぞき見していたんじゃないのか?」

バニル「妙な言い方をするな。見通そうとはしたが、発光女に例の邪神と邪魔な光が多くて見通せなかったのだ。それで?生きて帰ってきたところを見るに、倒したのか?」

トニー「・・・いいや、何もできずに帰ってきた」

バニル「ほうほう、逃げ帰ってきたとな?」
372 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:52:11.33 ID:qPAdyUI40

トニー「奴はこの世界の魔術を自分のものにして強大な力を付けている。ウィズ曰く、リッチー化の魔法にも匹敵する程の禁呪である洗脳魔法を取得しているとかなんとか・・・」

トニー「実際、行方不明になっていた冒険者だけじゃなく、アクアの信者までもが奴の言いなりになっていた。あれはもはや信仰に近い」

バニル「フハッ、フハハハハ!!フワーッハッハッハ!!あの悪名高きアクシズ教徒が寝取らたとな!!次からあの女神を寝取られ女神と呼んでやろう!フハハハハッ!!」ゲラゲラ

トニー「僕に見通す力は無いが、ウィズが巻き込まれて酷い目に遭うだけだと断言できるぞ」

トニー「それにしても、あんたの見通す力ってのは無敵の能力かと思っていたが、案外制限が多いんだな」

バニル「うむ。特に、力を行使して安易に金を稼ごうとするとロクな目に遭わん。ポンコツ店主の暴走然り、何かしらの反動を食らうのだ・・・」ハァ…

トニー「・・・この、僕の商品が妙な形に変わっているのもそうなのか?」ガチャッ

バニル「その通り。汝が作った便利なアイテムたちは、あの災厄店主の勝手な判断によってガラクタに変わったぞ」

トニー「・・・ウィズから直接聞いた」
373 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:54:58.89 ID:qPAdyUI40

バニル「あのポンコツ店主が戻ってきたら即刻過去最大級の折檻をお見舞いしてくれるつもりだ」

トニー「それで、僕の商品は一体どう変わってしまったんだ?」

バニル「そうだな・・・例えば、この売れ筋商品である“ソーラー充電式暗視ゴーグル”なんかは、大幅な変更が加えられてあってな。まず、視認性が大幅に向上している」

トニー「なんだって?まさか本当に改良を・・・?」

バニル「あの欠陥店主が我輩に無断で勝手にしでかしたのだぞ?いつものパターンからして、そんなわけなかろう」

バニル「視認性が上がり、暗所を遥か彼方まで見れはするが、千里眼が使えるアーチャー職しか使いこなせないうえに、視覚以外の感覚がすべて遮断される」

トニー「ガラクタだな」

バニル「ガラクタである。他にもたくさんあるぞ?この“生体反応追尾式マイクロミサイルランチャー”なんかも・・・」
374 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:56:49.77 ID:qPAdyUI40

トニー「いや、もういい・・・また新しく作るからそれは全部廃棄しろ」

バニル「言わずもがなだ。さて、世間話はこのくらいにして、ここに来た理由はなんだ?」

トニー「あんたに仕入れてほしいものがある。相当な値段になるだろうが・・・あんたなら確保できるだろう」

バニル「ほう?」

トニー「実はロキにスーツを破壊されてな。カズマが手に入れたコロナタイトを使用して新しいスーツを作るつもりなんだが、僕の世界の材料じゃうまくコロナタイトと適合しないんだ」

トニー「そこで、オリハルコンと、アダマンタイト、そしてこれらの魔法金属を仕入れてほしい。量等の詳細はこの紙に書いてある」ピラッ

バニル「ふむふむ・・・アダマンタイトはともかく、オリハルコンなど神器級の鎧に使われるものだぞ?」
375 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:59:54.90 ID:qPAdyUI40

トニー「僕が作ろうとしてる鎧が神器以上のものなんでね」

バニル「市場の状態にもよるが、仕入れることは可能だ。だが、これだけの量を仕入れるとなると相当な額になるが・・・」

トニー「ウィズがガラクタに変えたこれらの商品を僕が無償で改悪前のものと交換してやろう。それにプラスで80億エリス程でどうだ?」

バニル「結構結構!それなら十分である!フハハハハ!!それだけの金があれば今度こそこの街にカジノを造り、あぶく銭を手にできるはずである!商談成立だ!」

トニー「どれくらいかかりそうだ?」

バニル「この世界にはテレポートという便利な魔法があるのだ。商会に掛け合い、在庫の確認が取れ次第速攻でかき集めればよい。在庫さえあれば、明日、明後日までには仕入れることができるであろう」

トニー「できるだけ急いでくれ、ロキには何か計画があるみたいだ。どれだけ猶予が残されているのかはわからないが、今度こそ先手を打って完全に阻止したい」
376 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:03:29.00 ID:qPAdyUI40

バニル「我輩を誰だと思っている?我輩の力をもってすれば、こんなものは子供のお使いと何ら変わらん」

トニー「だが、あんたの能力は肝心なところで使えなくなるよな。ロキ自身の動向は探れないんだろ?」

バニル「・・・」イラッ…

トニー「あ、ロキの動向だが、僕はもう完全に把握しているぞ?科学の力ってやつだ。ご飯製造機でも探れるような情報が探れない気分はどうだ?バニル君?」

バニル「フハハハハ!!人間相手にここまでコケにされるとは!だが、見通す悪魔が宣言しよう!貴様は近いうちに、この我輩をコケにしたことを心の底から後悔するであろう!」

トニー「へぇ?楽しみにしておくよ。それじゃ、鎧の素材の件よろしく頼む」クルッ...


     ガチャッ…


ウィズ「おや、トニーさんではないですか。商談は終わったんですか?」
377 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:08:12.67 ID:qPAdyUI40

トニー「やぁウィズ、今ちょうど終わったところだ。君もちょうど僕のラボから帰ってきたところか?」

ウィズ「はい!まだ改良してもらった魔道具をバニルさんに見せていないので、今から説明しようと思って帰ってきました!バニルさん、驚いてませんでしたか?」

トニー「あー・・・そういう反応は楽しみにとっておいたほうがいいと思うぞ。ほら、僕のすぐ後ろで待っているから・・・」


ウィズ「なるほど、それもそうですね!私、今回だけは自信があるんですよ!もとからすごい魔道具なのに、それが凄腕魔道具職人さんの腕で改良してもらって・・・!今回こそ、よくやったと言ってもらえるはずです!」

トニー「そうか・・・それじゃ、僕はもう帰るから・・・またな?」

ウィズ「はい!」

   ガチャッ
 バタン…

トニー(・・・あんな笑顔じゃ、何も言えるわけないだろ・・・)スタスタ…




  バニルサン!? ドウシタンデスカ? ソンナコワイカオシテ… ソンナコトヨリキイテクダサイ! ジツハ ショウヒンヲ…

 バニルシキサツジンコウセン!!

       アアアアアアッ!



トニー「・・・」スタスタ…
378 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:13:00.16 ID:qPAdyUI40
......
....
..
.




夕方

トニーのラボ



  ガチャッ…

ダクネス「あ、おかえりトニー。商談は終わったのか?」

トニー「あぁ、新しいスーツは近いうちに作れそうだ。」

アクア「・・・おかえり」

トニー「なんだ、まだ怒っていたのか?ほら、高級シャワシャワを買ってきた。これを今日の夕飯の時に開けよう。これで機嫌を直せよ」

アクア「なぁるほど・・・この私の機嫌をお酒一つで取ろうって訳ね?でも・・・」

トニー「いらないならハッキリ言ってくれよ、これは僕が飲むから。この世界のお酒は結構気に入ってるんだ」スッ…
379 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:14:22.68 ID:qPAdyUI40

アクア「そ、そうとは言ってないでしょー!?仕舞わないでよ!」

トニー「はい、それじゃこれで手を打とう。なっ?これで満足だろ?ところで、クリスとゆんゆんの姿が見当たらないが、どこに行ったんだ?」

ダクネス「クリスは何か用事があると言って帰っていった。ゆんゆんは向こうの部屋で“かがく”について書かれた本を読んでいる。トニーの国の言語で書かれているから読めないらしいが、フライデーに翻訳してもらいながら楽しく読んでいるぞ」

トニー「魔法使いが科学の本を・・・HAHA、中々面白いな」

カズマ「トニーだってこの国にきてすぐ魔導書を読み漁っていたじゃないか」

トニー「・・・そういえばそうだった・・・」

ダクネス「二人に何か用でもあったのか?」
380 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:15:36.26 ID:qPAdyUI40

トニー「クリスに用というか、話があったんだが・・・いないならまた次回で良い。それじゃ早速、神器の改造に手を付けるとするか」

めぐみん「・・・」

ダクネス「どうした、めぐみん?難しそうな顔をしているが」

めぐみん「・・・いえ、なんでもないですよ。今は無理そうですから」

トニー「なんだ?君の杖も改造してほしいのか?スイッチを押したらリパルサー光線が出るようにでもしてあげようか?」

めぐみん「できるのですか!?い、いえ・・・実は私の爆裂魔法のレベルを上げるのにちょっとした案があったのです。私ではなく、カズマの案ですが」

カズマ「あー、あれか」

トニー「今度はどんな妙案を?」
381 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:16:52.29 ID:qPAdyUI40

カズマ「めぐみんの爆裂散歩はいつも誰かが付いて行って、街から少し離れたところで適当な岩とかに爆裂魔法をぶちかまして帰るだろ?岩を打ち壊すだけじゃ、レベルは上がらない」

カズマ「かといって、ジャイアントトードだとかこの街の周辺のモンスターに撃ったとしても大した足しにはならない」

カズマ「でも、トニーとあの空飛ぶ鎧があれば、強くて経験値になるモンスターが居るような街まで飛んでって、そのまま上空から爆裂魔法をモンスターに撃って帰ってこれるだろ?それを続けていれば、めぐみんのレベルもすぐ上がるんじゃないかと考えてな」

トニー「なるほど・・・爆裂魔法の空爆か・・・面白いな。気に入った」

めぐみん「ですが・・・トニーのスーツは破壊されてしまったではないですか」

トニー「スーツ!」スッ…


   シーン…


めぐみん「・・・?」


  …ザッ ザッ ザッ…

   
めぐみん「あ、あれは・・・!」


    ザッ…


Mk43「」ウィーン…

トニー「愛しい我が第43子こと、マーク43だ。所々傷はあるが、普通に動け・・・うん?」
382 : ◆Ua1M3q7gGI [sage]:2018/10/20(土) 23:19:35.47 ID:qPAdyUI40

Mk43「」チマッ…

トニー「・・・僕の見間違えじゃなければ前に見た時よりスーツが二回りほど小さくなっているんだが・・・気のせいだろうか?」

アクア「ッ!」ビクッ

トニー「おい・・・」

アクア「な、なに・・・?」

トニー「吐け。僕のスーツに何をした?」

アクア「えっと・・・その・・・前に酔っぱらったときに・・・勢いでスーツを使ってマジックをしたような・・・記憶が・・・」

カズマ「てめーこのクソビッチが!またやりやがったな!?」

トニー「あれだけ僕の発明品に触るなと念押ししておいたのに、よりにもよってスーツを小さくしたのか!」

アクア「ご、ごめんなさい!ごめんなさい!でもね、なんだか私だけが悪い訳じゃない気がするの!共犯者がいた気がするのよ!信じて頂戴!」

カズマ「こんなふざけた事をする奴が他にいるわけないだろが!」
383 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:20:04.37 ID:qPAdyUI40

フライデー『ボス。お言葉ですが、アクア様の発言は本当です』

トニー「何?一体だれが・・・」

フライデー『音声記録を再生します』

     ピッ…

ダクネス『おい・・・もう酒は控えたらどうだ?飲み過ぎだぞ?』

アクア『なにいってんのよ!まだまだ飲めるに決まってるでしょ!?ねっ?トニー!』

トニー『YEAH!もちろんだ!カズマだってまだ余裕だろ?』

カズマ『あったりまえだ!ベテラン冒険者のカズマさんだぞ!もっと浴びるように飲んで、魔力を使わずにクリエイトウォーターを使ってやるよ!ぶはははははは!!』

トニー『HAHAHAHAHAHA!!中々ジョークのセンスがあるな!』
384 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:21:04.85 ID:qPAdyUI40

ダクネス『さ、最低だ・・・!めぐみん!めぐみんはどこだ!?こいつらを止めるのを手伝ってくれ!』タタタ…

アクア『うるさいダクネスもいなくなって調子も出てきたことだし、また宴会芸を披露しちゃうわよー!』

トニー『いいねぇ、今度こそタネを見破ってやろうじゃないか』

アクア『無理よ無理!真のマジシャンは決してタネを見破らせないものなの!さぁ、今回はどんなマジックを見せてあげようかしら!』

   ザッザッザッ…

アクア『あら?ねぇトニー?こっちに向いて歩いて来てるあのスーツは?今まで見てきたやつと色が違うわよ?』

カズマ『ほんとだ。ありゃなんだ?新しいスーツか?』

トニー『逆だ、古いスーツだよ。わざわざお酒を持ってくるのが面倒だったから、あのスーツに持って来させたんだ。ウェイターとかメイド代わりにね』
385 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:22:36.00 ID:qPAdyUI40

アクア『ふふふ、そうだ!お古のスーツなら、私のマジックに使ってもいいかしら?』

トニー『やれるもんならやってみな!僕のスーツが君のヘンテコマジックでおかしくなるなんてありえないね』

カズマ『いいぞー!やれやれー!』

アクア『言ってくれたわね!よーく見てなさい!今からこのスーツが縮んで・・・』

     プツッ…

フライデー『以上です。ひどく酔われていたようなので、会話を忘れないように私が記録しておきました』

トニー・カズマ「・・・」

アクア「ねぇ、二人共・・・?」
386 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:23:05.31 ID:qPAdyUI40

トニー「よし、このことは水に流そう。アクアだけにな」

カズマ「そうだな!人間誰でもおかしな行動をとることはあるしな!これでおしまいにしよう!」

アクア「何なかったことにしようとしてるのよ!私が全面的に悪かったことにしようとしたこと謝って!」

カズマ「うるせぇ!確かに煽った俺達も悪かったろうけど、一番悪いのはお前じゃねぇか!何が謝れだバーカ!なかったことにしてやるって言ってるのに蒸し返すんじゃねぇ!」

めぐみん「あの・・・結局どうなるんですか?」

トニー「あー・・・スーツが元の大きさだったら君を背中に乗せて空中爆裂散歩にでも行けたんだろうが・・・あんな君と同じくらい小さくされてしまったらなぁ・・・」

トニー(ん・・・?めぐみんと同じくらいの・・・大きさ・・・)チラッ…

めぐみん「・・・?どうしたのですか?私とスーツを交互に見たりなんかして」

トニー「なぁ、めぐみん・・・」









トニー「スーツを着てみる気はないか?」
387 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:25:01.01 ID:qPAdyUI40

めぐみん「えっ」

ダクネス「良かったじゃないか、めぐみん。」

カズマ「いいなぁ・・・俺も着てみたかった・・・アイアンマンスーツ」

トニー「カズマにはカズマで良いものを作ってやるさ」

めぐみん「こ・・・これを着ても良いんですか!?」

トニー「どうせ体格的に君しか着ることができないんだ。アクア、念のため聞くが・・・これはもう戻せないんだよな?」

アクア「うん。もう無理よ」キッパリ

トニー「まぁ・・・煽った僕らにも責任はある。それに、このスーツを着るとある問題が解決する」
388 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:28:01.72 ID:qPAdyUI40

めぐみん「えっ」

ダクネス「良かったじゃないか、めぐみん。」

カズマ「いいなぁ・・・俺も着てみたかった・・・スーツ」

トニー「カズマにはカズマで良いものを作ってやるさ」

めぐみん「こ・・・これを着ても良いんですか!?」

トニー「どうせ体格的に君しか着ることができないんだ。アクア、念のため聞くが・・・これはもう戻せないんだよな?」

アクア「うん。もう無理よ」キッパリ

トニー「まぁ・・・煽った僕らにも責任はある。それに、このスーツを着るとある問題が解決する」
389 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:29:26.52 ID:qPAdyUI40

ダクネス「ん?防御力の低い後衛職の体を守る防具ってだけじゃないのか?」

トニー「このスーツをめぐみんに着せれば、爆裂魔法を撃って動けなくなったところをカバーする必要がなくなる」

ダクネス「そうか、確かお前の鎧は・・・」

トニー「そう、鎧だけで動くことが可能だ。フライデーにでも操作させて、動けなくなっためぐみんを飛ばして戦線から離脱させることができる」

カズマ「なぁ、それってもう毎日めぐみんの爆裂散歩に誰かが付き合わなくても、めぐみんが一人で行って帰って来れるってことだよな?」

トニー「そうだな。フライデーに頼んだらやってくれるだろう」

カズマ「やったぜ!もう朝早くにたたき起こされたり、雨の日に無理やり外に引っ張り出されたりする心配はないって訳か!でかしたアクア!トニー!」

めぐみん「私との爆裂散歩をそんなふうに思っていたのですか!?さすがの私もショックを受けますよ!?」

カズマ「だって、わざわざお前の用に付き合ってお前を担いで帰るのは面倒なんだよ。遠くまで行かなきゃいけないし、重いし」

めぐみん「ぶっ殺」ガバッ

390 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:30:11.63 ID:qPAdyUI40

カズマ「なんだよ、目を真っ赤に輝かせて。そんなに怒ること・・・ああああ!!折れる!腕の骨折れる!このイカれウィザード!!レベル差を考えろよ!」

めぐみん「人間には二百十五本の骨があるんですよ!一本位なんですか!」

トニー「おい、夫婦漫才は二人の時にやってくれ」

カズマ「お前これがそんなほのぼのしたものに見えんのかよ!?今行われてんのは夫婦漫才じゃなくてただの暴力犯罪だ!」

トニー「はいはい、仲良し仲良し。ところでめぐみん、取っ組み合いをやめてこっちに来てくれ。君をスーツに登録する必要がある」

めぐみん「良いでしょう」パッ

カズマ「ほっ・・・」

めぐみん「それで、どうすればいいのですか?」

391 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:36:41.10 ID:qPAdyUI40

トニー「そこに立って、床の傷の数を数えるなり天井の照明を眺めてるなりしてればいい。すぐに終わる」

めぐみん「そのセリフはものすごい身の危険を感じるのですが」

トニー「フライデー、めぐみんをスキャンして網膜情報と指紋情報、DNA情報をマーク43に登録しろ」

フライデー『了解しました。ボス』

 キュィーン…
   ポポポポ…

めぐみん「な、なんですかこれ?光が私の体を行ったり来たり・・・」

トニー「簡単に言えば、君以外がそのスーツを着られないように設定を変えているところだ」
392 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:38:14.11 ID:qPAdyUI40

  ピピピッ

 【体表にバーコードを検知】

トニー「うん?」

めぐみん「どうしたのですか?何かあったのですか?モニターに映っている言語は、あなたの国の言語で書かれているので、私には読めないのですが」

トニー「なんで君の尻にバーコードが---」

めぐみん「あああああああ!!!///なんで知っているんですか!?///」

トニー「スキャンに引っかかっただけだ。僕の国じゃあらゆる商品についてる物でね」

カズマ「マジかよお前ケツにバーコードついてんのか!読み取ったらなんて出てくるんだ?」

めぐみん「それ以上言ったら本気で爆裂魔法を撃ちますよ!」
393 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:38:56.34 ID:qPAdyUI40

トニー「お、落ち着け。悪かったな、君にとってそんな恥ずかしがるような情報だとは思っていなかったんだ」

ダクネス(あぁ・・・アルカンレティアで見たあの模様か・・・)

めぐみん「まったく・・・見つけたとしても普通尻に付いた模様について指摘しますか!?セクハラですよ!」

トニー「悪かった悪かった。ごめんな?ほら、スーツ着せてやるから我慢してくれ」

めぐみん「ぐぅうう・・・なにかとても大切なものを失ったような気分がします・・・」

 【登録完了。スーツを装着しますか?】

トニー「さて、準備完了だ。そっちの準備は良いか?あ、巻き込まれるといけないからマントは外してくれ」

めぐみん「わかりました。よいしょ・・・これで良いですか?」

394 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:40:26.82 ID:qPAdyUI40

トニー「オーケー。それじゃ、スーツを君に装着させる」スッ…

  ピピッ
   ガシャッ カチカチカチ…
    ヒュンッ ヒュヒュヒュンッ

めぐみん「おおおおお!!」ガチャガチャ…

  ガキキッ ガコガコガコ… カンッ

めぐみん「おおおおおああああ!!」

カズマ「飛ばす意味あったか?」

トニー「もちろん。紅魔族的には飛んで来た方がうれしいだろう」

めぐみん「あああああああ!」ブンブン

カズマ「嬉しいのは分かったから、もうちょっと静かにしてくれよ。耳に響く」
395 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:42:23.45 ID:qPAdyUI40

めぐみん「あああああっ!!違います!兜に髪の毛が挟まってるんです!!痛だだだだ!!ハゲる!ハゲます!!助けてください!」ジタバタ

トニー「ヘ、ヘルメットを解除しろ!」

  ガコッ カランッ…

めぐみん「はぁ・・・はぁ・・・危うく女性で、しかもこの年にしてハゲるところでした・・・」

トニー「装着する前に気が付かなかった・・・とりあえず髪を束ねたらどうだ?それと、もう君の声に反応してスーツが動くようになっているから、今度からは“スーツ装着”や“スーツ解除”で着脱できるからな。ちなみに、兜は頭からかぶれば自動的に装着できるぞ」

めぐみん「いえ、結構です。兜は付けません」

トニー「なに?いらないのか?あったほうが便利だぞ?」

めぐみん「見栄えの問題です。無い方が決まります」

カズマ(ダクネスがどんなに重装備になっても兜を付けないのと同じ理由だろうか?)

396 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:43:52.54 ID:qPAdyUI40

トニー「そ、そうか・・・必要な時は呼んだら飛んでくるってことは覚えておいてくれ」

めぐみん「このスーツは自分の命令で動くんですよね?」

トニー「ああ。すこしテストしてみたらどうだ?」

めぐみん「そうですね。叫んで喉が渇いたので、スーツのテストがてら水を飲むことにします。スーツ!あそこのテーブルの上にあるビンに入った水を私に飲ませてください!」

  キュイッ スタスタスタ…

めぐみん「おぉ・・・なんだか体が勝手に動くと言うのは不思議な感覚ですね」

   クイッ

めぐみん「それでは、お水を・・・」
397 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:46:32.91 ID:qPAdyUI40

  ゴクゴク…

トニー「小さくなったことで、どこかに悪影響が出てないかと少し心配したが、大丈夫そうだ」

  ゴクゴク…

カズマ「・・・余程喉が渇いてたみたいだな」

   ゴク… ゴボボッ…

めぐみん「もぶっ・・・もぶぇっ・・もうい゛っ・・・」ガボボッ..

カズマ「・・・あっ、ちげぇ!!あいつ口がふさがっててスーツにビンを口から離すように命令できねぇんだ!」

アクア「大変!めぐみんの顔が人前じゃ見せれない位凄い顔になってるわ!!」
398 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:48:02.96 ID:qPAdyUI40

トニー「スーツ!もういい!めぐみんが持っているビンを下げてテーブルに置け!」

   キュイッ…

めぐみん「おえええっ!ゲホォッ!ゲェッホッ!!陸で水死するかと思いました・・・!」ゴホゴホ

カズマ「めぐみん大丈・・・うわっ」

めぐみん「人の顔みて“うわっ”とか言わないでくださいよ!どんだけデリカシーないんですか!」

トニー「悪かった。これは僕の設定ミス。スーツを調整するときに君の声にしか反応しないようにしたのがいけなかったな。君の体自体の動きにも反応して楽に動けるようにしておくの忘れてた」

ダクネス「あんな激しい水攻め・・・ちょっと羨ましかったぞめぐみん・・・///」

トニー「君今羨ましいとか言ったか?」

ダクネス「言って無い」

トニー「言っただろ」

ダクネス「言って無い」
399 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:50:50.85 ID:qPAdyUI40

めぐみん「も、もうテストは結構です・・・」

トニー「スーツを脱ぐか?他に何か設定のミスが無いかチェックしておこうかと思うんだが」

めぐみん「それも結構です。本来の目的である爆裂魔法を遠くまで撃ちに行ってきます」

トニー「良いのか?体の動きを検知して動くように再調整するのは遠隔操作でもできるが、他になんか調整ミスでもあったら大変だぞ?」

めぐみん「心配いりませんよ。それより、早く空を飛んでみたいのです」

トニー「わかった。そこまで言うなら、動体探知だけ調整しておこう。とりあえず、事故が起こらないように、君の様子はフライデーを通して見ておくからな」

めぐみん「はい。それでは行ってきます!」
400 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:53:11.36 ID:qPAdyUI40
今回はここまでです。進まなくてごめんなさい。今回でトニーの神器改造やスーツの作成まで進めたかったですが、急にスーツにもてあそばれるめぐみんが書きたくなって書いてしまいました
次回は一週間以内に投稿予定です
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/21(日) 09:47:48.26 ID:Za7XFhLnO
待ってた
402 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/27(土) 21:31:54.67 ID:sUOx20V/0
続きは明日の午後九時頃に投稿予定です
予告より遅くなってしまいすいません・・・

また、修正したい箇所がありました


>>27


めぐみん「我が名はめぐみん!!アーク・ウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法、爆裂魔法を操----」 ×

めぐみん「我が名はめぐみん!!アークウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法、爆裂魔法を操----」 ○



>>125

?「助手く・・・いや、カズマ!カズマはいる!?」 ×

?「助手く・・・いや、カズマ君!カズマ君はいる!?」○


クリス「えっと・・・ちょっとした話があって・・・できればカズマと二人で話したいんだけど・・・」 ×

クリス「えっと・・・ちょっとした話があって・・・できればカズマ君と二人で話したいんだけど・・・」 ○


また、>>363>>364の間にあったやり取りを飛ばしてしまったので、その分を載せておきます。


カズマ「ほぉー・・・追跡装置かぁ・・・あれ?今の長ったらしい説明と何の関係が・・・?」

トニー「アクアも納得してるし、それで十分だろ?」

カズマ「おい、俺は騙されないぞ!お前ちょっとそれっぽいこと言って知的ぶりたかっただけだろ!」

トニー「知的なのは事実だしちゃんと説明しただろ?この話はここでお終い」

ゆんゆん「あの・・・」

トニー「どうした?」

ゆんゆん「“ツイセキソウチ”って何でしょうか・・・?」

トニー「あー・・・カズマとアクア以外は知らないか?」

ゆんゆん・ウィズ・めぐみん・ダクネス「「「「・・・」」」」コクリ


修正は以上です
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/28(日) 17:16:22.34 ID:NyAx5/cd0
404 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/28(日) 21:21:23.76 ID:soQ4f6aA0


トニー「それと、悪いことは言わないから、遠くまで行くなら兜はかぶっておけ」

めぐみん「どうしてそんなに兜を推すのですか?」

トニー「別に?君もダクネスみたいに被虐趣味に目覚めたのかなと思ってね」

めぐみん「・・・?」

カズマ「なぁトニー、よく漫画で見るけどさ、実際に生身の人間が超高速で動いたらどうなるんだ?」

トニー「よし、ちょっとした科学の授業のお時間だ。まず、兜を付けずに高速で動こうとすれば呼吸できなくて窒息死するだろう。そして、音速に近付くにつれてまぶたは吹き飛び、耳の穴から中身が花鳥風月みたいに・・・」

めぐみん「すいません!やっぱり兜を装着します!」
405 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/28(日) 21:22:09.45 ID:soQ4f6aA0

ダクネス「そ・・・そんな凄い事になるのか・・・?/// ト、トニー、私にもスーツを・・・///」

トニー「めぐみん・・・君は本当に僕に次ぐ知力の持ち主なのか・・・?さっきから頭アクアな行動ばかりだぞ」

めぐみん「今のは知能ではなく知識の問題ですから!人間が高速で動いたらどうなるのか知らなかっただけです!私の知力は関係ありません!」

アクア「ねぇねぇ、ちょっと待って。頭アクアってどういうことなの?」

トニー「兜を装着して、外に出ろ。今度は髪をはさむなよ?」

ダクネス「んんっ/// 無視・・・っ!///」


406 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/28(日) 21:22:51.79 ID:soQ4f6aA0
......
....
..
.



地上

トニー『聞こえるか?めぐみん』

めぐみん「聞こえています。ラボの外まで出ましたが、どうやって飛べばいいんですか?」

トニー『まぁ、そう慌てるな。今君の体重や重心に合わせたフライトシステムの調整を・・・』

めぐみん「時には歩くことより走ることの方が重要なのですよ」

トニー『・・・言えてるな』

めぐみん「それでは、いざ!フライデー!!」

フライデー『了解しました。推進リパルサー照射開始』
407 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/28(日) 21:23:48.52 ID:soQ4f6aA0

  キュィィインン…
   シュゴゴ… 

めぐみん「おっとと・・・こ、これ・・・意外とバランスとるの難しいですね・・・」フラフラ…

 ギュンッ

めぐみん「あ」

   ドギャッ

めぐみん「ぐぇっ!」

フライデー『額に擦り傷を検知』

めぐみん「えぇ、私も検知しました・・・」

トニー『派手に地面に突っ込んだな。君の視点をそのままモニターしてる僕が酔いそうだ』

めぐみん「うぐぐ・・・選ばれしアークウィザードであるこの私が・・・」

トニー『掌を下に向けて推進リパルサーを手から照射しろ。それでバランスがとりやすくなるはずだ』

めぐみん「あのポーズダサいのでやりたくないです」

トニー『!?』

408 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/28(日) 21:25:29.32 ID:soQ4f6aA0
......
....
..
.


一時間後…  

トニーのラボ


トニー「We are fantastic dreamer 〜♪」カチャカチャ…

カズマ・アクア・ダクネス「・・・」ジー…

トニー「・・・なんだ?」

アクア「ずっと待っているのも退屈なのよ。トニーが何か作っているのを間近で見たことないし」

アクア「それにほら、この私は美術面にも強い女神ことアクア様なのよ?なにかアドバイスできることがあるかもしれないじゃない?」

トニー「今からやるのは図画工作じゃないぞ?」
409 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/28(日) 21:28:06.82 ID:soQ4f6aA0

アクア「もー、すぐそうやって皮肉を垂れる癖何とかならないの?」

ダクネス「私も、お前がどんなものを作るのか気になるのだ。見ててもいいか?鍛冶については、まったくの無知って訳じゃないからな」

トニー「見てる分には構わないが・・・工具を見て発情したりするなよ?」

ダクネス「そんなことするかぁっ!?お、お前は私をなんだと思っているのだ!?」

トニー「変態」

ダクネス「ぅんっ・・・/// そ、そんなハッキリ・・・」

カズマ「俺も暇で来た。ここにあったゲームも全部遊んじまったしな。で、今は何やってるんだ?」
410 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/28(日) 21:31:29.97 ID:soQ4f6aA0

トニー「君の装備の改造だ。弓にレーザーポインターを取りつけて命中率を上げている」

カズマ「ほぉ〜・・・」

トニー「そして、トリックアローを矢筒に装着。爆弾、聖水、高圧電流と言った特殊効果がある矢尻を、弓に接続されたコントローラーの操作で瞬時に矢に装着出来る」

カズマ「えっ・・・」

トニー「マジックスクロールを小型化して矢尻に取り付けられないかどうかも実験する予定だ」

カズマ「なにそれこわい」

アクア「それこの短時間に作ったの・・・?」

トニー「いや、僕の仲間に弓矢を使う男がいてね。彼の装備のストックをそのまま使ってこの神器に組み込んでいるだけさ」

ダクネス「ここに来る前に所属していたパーティーがあったのか!」

トニー「パーティー・・・まぁ、パーティーみたいなものか。色々な旅をしたな・・・砦を潰したり、宇宙・・・いや、他国から侵略してきた連中と戦争したり・・・機会があれば、そのうち詳しく話すよ」

411 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/28(日) 21:37:57.61 ID:soQ4f6aA0
短いですが今回はここまでです
デアデビルシーズン3がネットフリックスで公開中
正直、マーベルドラマどころかMCUシリーズ最高傑作と言われるのも納得の面白さでした
ブルズアイがカッコイイ!!

412 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/28(日) 21:41:53.32 ID:soQ4f6aA0
※追記


>>247 の説明に書き忘れましたが、このSSに出てくるヴォーミアは名前だけ同じでMCUとは一切関係ないです
413 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/05(月) 20:38:55.08 ID:olAf/pTt0
リアルが少し立て込んでいるのでもう少し更新が遅れてしまいそうです。申し訳ありません
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/06(火) 00:01:24.40 ID:Rcs9UzMZo
まってる!
415 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:34:22.20 ID:czueKjoM0

カズマ「そういえば、なんだかんだでトニーの話はあまりしてないよな。最後に話してくれたのは・・・NYでエイリアンと大乱戦した所だったか?あれまた映像付きで見せてくれよ。映画でも見たような気分になれる」

ダクネス「またあの話をしてくれないか!?電気の流れる鞭を扱う男の話を・・・!鞭を扱う敵なんてそうそういないからな!仲間をより守りやすくする後学の為にも是非!」

カズマ「お前の私欲の為だろうが」

トニー「そんなに気になっていたのか?だったら、めぐみんが戻って来たら夕飯にして、その時にまた話の続きをしてあげよう」

アクア「話をするんだったら、私達の屋敷でしておきたかったわね。きっとあの子も喜んだでしょうに」

トニー「・・・あの子?」

カズマ「気にするな。屋敷でちょくちょくアクアの酒が無くなるんだが、アクアはそれを幽霊のせいだと言って俺に酒をねだるんだよ」

トニー「・・・」チラッ…

416 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:35:05.53 ID:czueKjoM0

アクア「本当だから!本当にあの家には冒険話が好きな女の子の霊がいるのよ!お酒欲しさにそんなウソついたりしないわよ!だからトニー!そんな呆れた目で私を見ないで頂戴!」

トニー「幽霊云々はともかく・・・まぁ、ロキを倒したら、その時は君たちの屋敷で祝おうか。お酒とジャンクフードでパーティーしよう。君たち風に言うなら、勝利の宴ってやつか?」

ダクネス「“じゃんくふーど”と言うのは分からないが、宴会は賛成だ。旅行にもいかないか?」

ダクネス「確かトニーは、この国で観光はしていないのだろう?」

トニー「魔法を調べるのとか、便利なスキルを取るのに忙しくてね。そんな暇はなかった。だがまぁ、飯が美味いのは気に入ってる」

トニー「・・・食べようとしたアスパラガスに指を突かれ、キャベツの葉にビンタされたときは本気でこの世界が嫌いになるところだったが・・・」

カズマ「気持ちは分かるけど、野菜を皿ごとビームで消し炭にするなよ。あの時ギルドが大騒ぎになったんだからな?ギルドの人たちに頭下げまくった俺の身にもなってくれ」

トニー「そりゃ悪かったが、どう考えてもおかしいだろ!なんで野菜が攻撃してくるんだ!」

アクア「トニーったら何を言ってるの?野菜だって食べられないように必死に生きてるんだから反撃してきて当然じゃない」

トニー「お前が何を言っているんだ!」
417 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:35:55.90 ID:czueKjoM0

ダクネス「まぁまぁ、話がズレているぞ。それで、トニーは行ってみたい場所とか無いのか?」

トニー「あー・・・そうだなぁ、あえて言うなら・・・賑やかで、かつ落ち着ける場所もあって、景色が綺麗でゆっくりできるところ・・・とか?」

アクア「中々贅沢を言うわね・・・でも、そんな欲張りトニーの条件を満たす場所が一つだけあるわ!」

アクア「・・・そう、アルカンレティアよ!」

カズマ「おいふざけんな!絶対嫌だぞ!!」

ダクネス「わ、私はアルカンレティアでも構わないぞ・・・アクアが行きたいと言っているんだ、仲間の意見を尊重する為に、折れようではないか!」

カズマ「だからお前の私欲の為じゃねーか」

418 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:37:02.83 ID:czueKjoM0

めぐみん『ちょっと、そういう楽しい話は私もいる時にしてくださいよ』

トニー「こうして無線で繋がっているじゃないか」

めぐみん『旅の話は直接するものなのですよ。それで、トニーの要望ですが・・・さすがに私もアルカンレティアには行きたくないです』

アクア「何でよー!!どうしてそんなにウチの子達を毛嫌いするの!?」

トニー「どうしてあんなカルト集団が好かれると思っているんだ?」

めぐみん『なら、景色はアルカンレティアに及びませんが、同じく温泉の街であるドリスはどうでしょうか?あそこならゆっくりできると思いますよ』

トニー「温泉の街か・・・悪くないな。風呂の中で焼酎でも飲めれば」

アクア「良いわねぇ!アルカンレティアじゃないのがちょっと不満だけど、お風呂でお酒が飲めるなら文句ないわ!」

めぐみん『今度は“くるま”じゃなくてちゃんと馬車で向かおうではありませんか。それから・・・』
419 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:39:49.07 ID:czueKjoM0

--------すぐ近くの物陰



ゆんゆん(ど、どうしよう・・・戻ろうと思ったら、なんだかとても混じりにくい話してる・・・)

ゆんゆん(今私が出たらきっと気まずいよね・・・でも、このタイミングで出たら、もしかしたら誘ってもらえるかも・・・)

ゆんゆん(いやいや、いつもいるメンバーでも無いのに一緒に行ったら“えぇ〜、なんで仲間でもないのにこの子ついて来てるの〜?”って感じになりそうだし・・・)

ゆんゆん(でも、仲間で旅行かぁ・・・いいなぁ・・・)

ゆんゆん(私も・・・)ショボン…

フライデー『ゆんゆん様。私が話の中に入れるようにさりげなくサポートいたしましょうか?』

ゆんゆん「えっ・・・良いんですか?というか、私が今何考えてるか分かったんですか!?」

フライデー『表情と仕草にとてもよく出ていらしたので』

ゆんゆん「は、はずかしい・・・///」

フライデー『私は感情の無い人工知能です。お気になさらずに。ゆんゆん様はこのままボス達と合流して、普通にお話をしていてください。そのあとで私が・・・』

420 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:41:06.14 ID:czueKjoM0

--------- ラボ 作業室 


めぐみん『・・・と、ドリスに向かう途中もこんな感じで楽しめそうなところがあると思うのですが、どうでしょう?』

カズマ「良い事思いついた。馬車でゆっくりと景色でも眺めながら、道中の湖にめぐみんに爆裂魔法を撃ってもらおうぜ。そんで、浮いてきた魚を捕まえてバーベキューしよう」

アクア「じゃぁ私は、出発する前日になったら肉屋のおじさんのところで高めの美味しい肉を買ってくるわね!トニーはお酒よろしくね!」

トニー「なんだか今朝仲間が殺されて撤退してきたとは思えない程気楽な会話だが・・・まぁ、この空気の方が良いんだろうな」

   スッ

ゆんゆん「ど、どうも、トニーさん。本を読ませてもらっていました。面白かったです」

めぐみん『おや?不法侵入者がいるようですね』
421 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:41:43.60 ID:czueKjoM0

ゆんゆん「ひどい!私がいたの見てたでしょ!?」

めぐみん『見てましたが、いかんせん影が薄いので忘れてました。他の皆もそうだったと思いますよ?』

ゆんゆん「そ、そんなぁ・・・」

アクア「そ、そそ、そんなことは無いわよ!?私はちゃーんと覚えていたに決まっているじゃない!」

カズマ(やべぇ、頭からすっかり抜けてたなんて言えねぇ・・・どうしよう、旅行の話がもし聞かれてたら気まずい・・・)

トニー「僕の本はどれも科学の入門用とは程遠い専門書だらけだったと思うんだが・・・理解できたのか?」

ゆんゆん「はい、フライデーさんに所々分かりやすく教えてもらいながらですが、大体の内容は理解したつもりです・・・」

トニー「そりゃ凄い、さすがは紅魔族だな。あとで僕の書いた論文も見せてあげ・・・」ヴーッ ヴーッ
422 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:42:52.03 ID:czueKjoM0

トニー「・・・ん?」

トニー(僕の端末にメール?今この世界で僕にメールを送れるのは・・・)ピッ

 【F.R.I.D.A.Y.:ゆんゆんが仲間になりたそうな目でこちらを見ています】

トニー「・・・」

トニー(フライデー、誰の影響でこんなおかしな事を言うようになったんだ・・・後でウィルスチェックを入れておこう。だがその前に・・・)

トニー「なぁ、みんな。ゆんゆんも誘うのはどうだ?旅は多い方が良いだろう?」

ゆんゆん「・・・!」

ダクネス「あぁ、そうだな。旅は多い方が良い」

ゆんゆん「!」パァッ…!

423 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:44:09.28 ID:czueKjoM0

アクア「うんうん!元々誘うつもりだったのよ?決して忘れてたとか、そんなことは無いわ!!」

カズマ「そ、その通り!忘れて何ていなかったぞ!俺も誘おうとしたんだ!」

トニー「僕が思うに、君たちはもう黙っていた方が良いと思う」

ゆんゆん「あ、あの・・・私がいても迷惑になりませんか・・・?」

めぐみん『ほんっとうに面倒くさい人ですねあなたは!誘って貰ったんですから素直に喜べばいいではないですか!』

ゆんゆん「う、うん・・・そうだよね。ありがとうございます、皆さん。誰かに旅行に誘ってもらえるなんて本当に嬉しくて・・・このことは日記に書いて二重の鍵がかかった箱の中に大切に保管・・・」

カズマ「重てぇ!!遊びにならいくらでも誘ってあげるからもうそんなことすんな!こっちの心が折れそうだ!」

424 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:44:50.89 ID:czueKjoM0

トニー「・・・」ポカン…

めぐみん『彼女はこういう人ですよ、トニー』

トニー「そ、そうか・・・友達がいないとは聞いていたが、ここまでこじらせていたとは・・・」

ゆんゆん「あ、あの・・・ところで、ずっと気になっていたんですけど・・・めぐみんの顔がそこの光る板に映っているのは・・・」

トニー「あぁ、モニターのことか?色々訳があって、めぐみんは僕のスーツを着て飛んでいる」

トニー「そして、今は遠くまで飛んで強力なモンスターに上空から爆裂魔法を撃ちこんで経験値を稼ぎに行っているところだ。僕のスーツは自動で動けるから、撃った後でも一人で帰ってこれる。便利だろ?」

ゆんゆん「スーツって、今朝ドラゴンに襲われたときに、トニーさんがソファーを変形させて装着してたやつの事ですか?」

トニー「正確にはソファーの内部にスーツが内蔵されたんだが。そう、そのスーツだ」

425 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:46:11.84 ID:czueKjoM0

ゆんゆん「へぇ・・・ちょっとめぐみんが羨ましいです。あのスーツ、とてもカッコよかったので・・・」

カズマ(・・・なんだかんだ、ゆんゆんも紅魔族なんだなぁ)

めぐみん『あっ!面白いものを見つけましたよ!ちょっと地上まで近づきますね』

トニー「なんだ?フライデー、カメラモードをめぐみん視点に切り替えろ」

フライデー『了解しました』

   ヴンッ

トニー「ん?この生物はなんだ・・・」

アクア「あー!カモネギじゃない!しかも、すっごく大きな群れ!」

426 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:47:17.06 ID:czueKjoM0

トニー「ネギガモ?」

アクア「カモネギよ!すごく美味しくて、高経験値なんだけど、その見た目の愛くるしさから他のモンスターに襲われないって言われているとっても可愛いモンスターなの!」

ダクネス「めぐみんがちょっとうらやましい・・・一匹持って帰って・・・」

カズマ「おい!ウチにはもうちょむすけと、孵化予定のゼル帝がいるんだぞ!いくら可愛くてもこれ以上は駄目だ!」

トニー「・・・確かに可愛い見た目をしているな、ペッパーが気に入るかもしれない。フライデー、その生物の3Dモデルを取っておいてくれ。自分の国に戻ったら、それを元に大きな人形を---」








めぐみん『『エクスプロージョン』ッッッ!!』


    カッ…
ズドァァァアアッ

427 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:48:06.96 ID:czueKjoM0

トニー「」

カズマ「」

アクア「」

ダクネス「」

ゆんゆん「」





めぐみん『・・・めぐみんは、レベルが上がった』
428 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:53:44.82 ID:czueKjoM0

ゆんゆん「ばかああああああああーっ!!!」

カズマ「お前ってやつは、お前ってやつはー!!」

アクア「わっ・・・わあああああーっ!めぐみんの鬼畜っ!カズマ!」

ダクネス「カモネギが・・・粉みじんに・・・!」

トニー「めぐみん・・・君は・・・人の心をなくしたのか?何か嫌な事でもあったのか?」

めぐみん『あんな経験値の塊を見たら、爆裂魔法を撃つしかないじゃないですか。あ、爆心地周辺にカモネギが残っていたら持って帰りますね。晩のおかずにしましょう』

トニー「・・・作業を進める気がなくなってきた」

429 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:56:21.83 ID:czueKjoM0
今回はここまでです。ちょっと日常パートだらけでグダグダになってきてるかもしれませんが、次回からはちゃんと進んでいきます
次回は来週の土曜日夜に投稿予定しています

このすば15巻が発売中!セレナとの戦いは最高に面白いですよ!
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/11(日) 14:05:43.37 ID:jGX1xdFmO
モンスター一掃はそりゃ気持ちいいよね……
431 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/17(土) 23:01:05.95 ID:qfxDSFs60
今夜投稿予定と書きましたが、ちょっとストーリーの流れ的に気に食わないところが見つかり、修正&加筆することになりました
なので、投稿は明日の夜になります。宣言通りに投稿できなくて申し訳ない・・・
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/18(日) 07:26:30.99 ID:c+stvAgio
待ってるぞい
433 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/18(日) 20:36:30.22 ID:+DLzC5/y0
......
....
..
.



三日後


 ガチャッ…


カズマ「うーっす」

めぐみん「お邪魔します、トニー。作業中でしたか?」

トニー「やぁ、カモネギスレヤー。今はカズマ用の新装備の調整中だ」

めぐみん「まだその名前で呼びますか!次カモネギスレイヤーと言ったら酷い目に遭わせますよ!というか、あれは立派なレベリングです。そんな目くじら立てるようなものでもないでしょう」

カズマ「安楽少女を討伐した時、俺の前で泣きわめいたことを謝れよ」

めぐみん「・・・で、ロキは今どうなっているのですか?ギルドは今大変な騒ぎになっていますよ?」

トニー「フライデー、今日のロキ情報は?」

フライデー『特に何もありません、ボス。配下の冒険者たちへの命令だけです』

トニー「ま、二日三日程度で何か大きな変化があるわけもないか・・・」カチャカチャ…
434 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/18(日) 20:37:42.98 ID:+DLzC5/y0

トニー「ちなみに僕のオススメは、この対装甲車両切断用振動バッドソード、タイプRだ」

カズマ「対装甲・・・なに?ずいぶん長ったらしい名前だけど、なんだか惹かれる名前だな・・・」

トニー「略称はRバッソー。エンジンで刃を高速振動させてどんな固いものでもスッパリ切れる」

アクア「ちょっと!ウチの従者を勝手に魔改造しようとしないで頂戴!カズマにはね、神器を手に入れてパワーアップだとか、覚醒だとか、そんなイベントは似合わないのよ!」

アクア「雑魚相手にいつまでも苦戦して、強敵相手には狡すっからい手で勝つのがカズマなの!もっとカズマらしい武器を与えてやりなさいな!」

カズマ「カエルに食べられる特典武器がなんか言ってるよ。トニー、武器についてなんだけどさ・・・そんな危なっかしい武器を素人の俺が使ったら巻き込みが怖いし、俺にはこの相棒がいるから、籠手は普通ので良いや」

トニー「相棒って、その腰に差している刀の事か?」
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