勇者「信じて送り出した僧侶が触手に侵食されてるなんて……」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/10(日) 10:50:31.89 ID:bHNSZAlt0
僧侶「ドジりましたぜ」ウニョウニョ

勇者「なにをどうドジったらそうなるんだ」

僧侶「いやあ、まさか敵さんがここまでの進化を遂げてるなんて思わなかったんで」

勇者「……不用意に出ていくから……」

僧侶「あはは。でも、ここに居ても仕方がないのは事実だったでしょう?」

勇者「…………」

僧侶「……あ……」

勇者「……心配を、かけるな」

僧侶「……すみません……あ、はは……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1528595431
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/10(日) 12:18:17.46 ID:bHNSZAlt0
戦士「曲者ォォーーーッッ!!?」

勇者「落ち着け戦士、僧侶だ」

戦士「んなッ!!?」

僧侶「あはは、相変わらずですねえ戦士」ウニョウニョ

戦士「ほ、本当に僧侶……なのか?」

僧侶「ええ、恥ずかしながら」ニョロニョロ

戦士「……その身体は」

勇者「戦士ッ」

僧侶「やめてくださいよ、私は至って平常心です」フリフリ

戦士「……すまない。やはりあの時に私が止めていれば」

僧侶「だーかーら!」パタパタ

勇者(……あれ、ちょっとかわいい)
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/10(日) 12:58:36.85 ID:bHNSZAlt0
戦士「勇者」

勇者「ん、どうした」

戦士「聞いたのか」

勇者「なにを、誰に?」

戦士「はぐらかすな」

勇者「……聞ける訳がない」

戦士「なぜだ」

勇者「あれだけ繊細だったあいつが、あんなカッコであんな顔して笑うんだ」

戦士「だから聞かないというのはおかしいだろ」

勇者「……」

戦士「名乗り出て、外の様子を伺って、今日中に帰ると言ってあいつはどうなった? 一週間も戻ってこなかったんだぞ!?」

勇者「そうだよ」

戦士「その上報告という仕事を全うすることもできないなんて、あんまりじゃないか!」

勇者「……報告したいなら、きっと既にしているよ。俺たちにも言えない何かがあったと考える他ない」

戦士「ッ……でも、あいつは……!」

勇者「俺だって聞きたいよ。でも……今日は、少なくとも今は」

戦士「…………わかった」

勇者「悪い……これが正しいとも思ってない。けど、これが一番マシだったんだ」

戦士「もういいよ……」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/10(日) 13:05:12.44 ID:bHNSZAlt0
戦士「そ、僧侶?」

僧侶「おや戦士、どうしました?」ウニョウニョ

戦士「あ……風呂と飯、どっちを先にする?」

僧侶「うーん……疲れたし、汚れてしまっているので……ああでも、ご飯食べずに寝ちゃうのもあれですし」

戦士「私は別にどちらでもいいぞ」

僧侶「ああでも、水が苦手とは言ってたか……」

戦士「?」

僧侶「いえ。じゃあ、先にご飯にしてもらえますか? 久々に皆さんとお話もしたいですし」

戦士「そうか! いや、わかった。すぐ用意するよ」

僧侶「ありがとうございます。ふふ、久々の戦士のご飯ですねえ」

戦士「腕によりをかけて作るよ、ちょうど今日は収穫日だったしな」

僧侶「……そんなにここを空けていましたか、私は」

戦士「あ……」

僧侶「すみませんね、時間の感覚がおかしくなっているみたいで」

戦士「……」

僧侶「まあ、たくさん食べてたくさん寝ればすっきりしますから。暗い顔しないでくださいな」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/10(日) 13:21:55.78 ID:bHNSZAlt0
勇者「おお、今夜は豪勢だな」

戦士「ふふん、まあな」

僧侶「戦士の作るものは毎度、味も量もえげつないですからねえ」

戦士「味にえげつないはあんまり嬉しくないぞ……」

僧侶「あはは、分かるならいいじゃないですか。さて、お手を合わせましょうか」ビチビチ

勇者(あ、やっぱ手なんだそれ)

戦士(粘度高めの汁が皿に飛んでる……)

僧侶「主よ、我らにこのような恵みを与え賜うたことを感謝します。願わくばこれらの恵みに祝福を、して我らの心身の糧としてください」

僧侶「いただきます」

勇者「いただきます」

戦士「いただきます」

ジュルンッ

勇者「ん?」

カランカラン

戦士「お?」

僧侶「ご馳走様でした」クパァッ

勇者(しょ、触手に口っ、口が!?)

戦士(え、手なの? 口なの? というかそれは今僧侶も食べたの? え?)
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/10(日) 13:36:28.35 ID:bHNSZAlt0
僧侶「そういえば、魔女は?」

勇者「ああ、また魔力使い果たして寝てるよ」

僧侶「なっ!?」バタバタ

戦士「僧侶、言いたいことはわかる。あいつにばかり無理をさせているのはどういう了見だ、だろ」

僧侶「あなたにもですよ、戦士! 私があれだけ出る前に言ったと言うのに……」

勇者「ああ、頼り切りなのも悪いと思う。が、あいつの魔法のおかげで、今お前は飯を食えたんだ」

僧侶「うっ……」

戦士「それにだな、あの時も言ったが」

ガチャ

魔女「あー今日も良く寝たー。バカ気持ち良かったわー」

戦士「……やっぱりこいつ、ただ寝たいだけだと思うぞ」

魔女「おろ? 僧侶ちゃんじゃんおかえりー。うわ、グロッ」
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