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【ガルパン】アンチョビの家計簿
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/08(金) 18:03:27.66 ID:2duOgusK0
おそらく更新は9時頃になると思う
のんびりと続けていきます
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1528448607
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/08(金) 18:40:47.63 ID:XL2Ckrft0
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
O 。
, ─ヽ
________ /,/\ヾ\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_ __((´∀`\ )< というお話だったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/''' )ヽ \_________
||__| | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从 | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\ / ::::::::::::ゝ/||
────────(~~ヽ::::::::::::|/ = 完 =
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/08(金) 19:03:10.88 ID:+rRg3OvmO
!?
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/08(金) 21:54:46.56 ID:2duOgusK0
アンツィオ高校 学生寮
アンチョビ「どうだ?美味しいか?」
みほ「・・・はい」
アンチョビ「そうか、なら良かった」
みほ「・・・」
アンチョビ「ペロリだな。そんなにお腹が空いてたのか」
アンチョビ「ちょっと待ってろ、新しくパスタを茹でてくる」
みほ「・・・」コクコク
アンチョビ(とは言えどうしたものかなぁ・・・)
昔から頼られることが好きで仕方なかった。
困っている人を見過ごす事は当然出来なかったし、面倒なことも率先して引き受けた。
それ故周りからは『お人好し』だの『お節介』だと言われてきた。
だから、この娘を見かけたときも見捨てては置けなかった。
「姐さんのお人好しも考え物ですよ、まったく・・・」
「じゃああのまま放置しておけと言うのか!?」
「そう言う意味では・・・、でもその娘引き取ってどうする気ですか?」
「・・・」
この娘には見覚えがあった。
戦車道の名門として名高い西住流の次女、西住みほだ。
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/08(金) 22:43:11.44 ID:8WtB1AYhO
みほチョビとか俺得
続けて
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/08(金) 23:08:08.72 ID:2duOgusK0
彼女は最初、なかなか話をしてくれなかった。が、何度も話しかけるうちに少しは語ってくれるようになった。
昨年の戦車道の大会において、黒森峰がプラウダに敗北したことは知っていた。
彼女はその敗北の原因は自分にあると思い、黒森峰を去ろうとした。
そして何回も学園艦を乗り換えてここ、アンツィオ高校の学園艦に行き着いたらしい。
ロクな食事はその間摂っていなかったのだろう。
私が帰宅時に彼女を見かけたときにはかなり痩せこけており、足元もおぼつかない状態だった。
手持ちは財布に小銭が少し。あの時見過ごしていたら死んでいたかもしれない。
最初は警察に連れていこうとした。しかし彼女は警察に行くことを酷く嫌がった。
恐らく黒森峰に連れ戻されると思ったのだろう。
仕方がないので「私の家に来ないか」と提案した。
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/08(金) 23:25:28.82 ID:2duOgusK0
アンチョビ(ここ数日間は問題ないだろう・・・)
アンチョビ(しかし、どうすればいい?西住家に電話を掛けるか?)
アンチョビ(だが、それが彼女のためになるのか?いいや、彼女にはしばらく休養が必要だ)
アンチョビ「・・・」
アンチョビ「よし、いい感じだな」
アンチョビ「おーい、出来たぞー」
みほ「・・・」
アンチョビ「もっと食べてくれ!栄養をつけないとな!」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/08(金) 23:33:01.69 ID:KiiMmzfSo
支援
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/09(土) 00:57:53.73 ID:Ucs+EMDfo
寝落ちかな?
おつー
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/09(土) 09:44:14.78 ID:7SHyxauG0
アンチョビ「おっ、食べ終わったか」
みほ「・・・」
アンチョビ「いいよ、片付けは私がやるから」
みほ「・・・いえ、私がやります」
アンチョビ「そうか、じゃあ手伝ってくれ」
みほ「・・・名前」
アンチョビ「名前?ああ、私の名前か。そういえばまだ言っていなかったな」
アンチョビ「私は安斎千代美。皆からは『ドゥーチェ』だとか『アンチョビ』とか呼ばれている。」
アンチョビ「だから好きに呼んでもらって構わない」
みほ「・・・アンチョビさん」
アンチョビ「アンチョビさんか。そうだ、お前はなんて呼べばいいんだ?」
みほ「・・・」
『姉の付属品』
『負け犬お嬢様』
『お前のせいで負けたんだ!この屑!』
『死んでしまえ!』
『あんたは西住隊長の隣にいるのはふさわしくない。身の程を知ることね』
『私の方が副隊長に向いているわ。さっさと降りたら?』
みほ『お姉ちゃん!』
まほ『・・・』
みほ『ごめんなさい、ごめんなさい。もう・・・、辛いよ。助けてよ・・・』
まほ『みほ、戦車道は辞めろ』
____
___
__
アンチョビ「おい、大丈夫か?」
アンチョビ「おい!?しっかりしろ!」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/09(土) 12:44:29.84 ID:Ucs+EMDfo
支援
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/09(土) 13:33:44.63 ID:7SHyxauG0
アンチョビ「・・・」
アンチョビ(病気などでは無さそうだが・・・)
何か辛い事を思い出したのだろうか。
迂闊に呼び名の話を振ってしまったことを、申し訳なく思う。
思い出しただけで倒れてしまう程だ。
想像できないような、耐え難い経験を黒森峰でしたのだろう。
みほ「うぅ・・・、助けて・・・」
寝言だろうか。激しくうなされている。
アンチョビ「・・・」
起きてしまわないよう、優しく頭を撫でる。
アンチョビ「安心しろ、私が何としてでも守ってやる」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/09(土) 13:52:12.95 ID:7SHyxauG0
問題は学校だった。
明日は土曜日。土、日曜日は私が家にいることができる。
しかし平日はどうする?
私には学校がある。戦車道の練習もあるし休む訳にはいかない。
彼女一人で家に留守番をさせると言うのにも不安があった。
彼女自身も外に出ず、接するのが私だけという状態はよろしくないだろう。
アンツィオに転校させる?いや、駄目だ。
転校手続きをしてしまえば、その事はあっという間に広まってしまうだろう。
当然黒森峰にも届く。それだけは避けたい。
アンチョビ「・・・もう11時か」
アンチョビ「そうだ、アイツ等はまだ起きているかな」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/09(土) 14:01:42.77 ID:7SHyxauG0
アンチョビ「・・・」
何度かコールするが、電話をとる様子はない。
アンチョビ「・・・さすがに寝てるか」
ペパロニ『んー、こんな夜中にどうしたんすか?』
アンチョビ「良かった。まだ起きていたか」
ペパロニ『もう少しで寝るところだったんですけど・・・。それで姐さん、何事ですか?』
アンチョビ「いや、相談があってな」
ペパロニ『姐さんが相談って珍しいっすね』
アンチョビ「まあな、実は・・・」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/09(土) 14:16:15.88 ID:7SHyxauG0
ペパロニ『えー、どうするんすか!?』
アンチョビ「だからお前に電話したんだろう」
ペパロニ『そうは言われても・・・』
ペパロニ『・・・そういえばウチの学校って授業の出席取ってないっすよね』
アンチョビ「ああ、確かに録ることはないな」
ペパロニ『なら、私たちの代わりに授業に出席させたらいいんすよ!』
アンチョビ「はぁ!?お前何考えているんだ!?」
ペパロニ『姐さんや私の代わりに出席してもらうんすよ。どうしても入れ替われない所は私たちが普通に出りゃいいでしょう?』
アンチョビ「教師たちはそれで欺けても、周りにはどう説明する?」
ペパロニ『戦車道の連中にも手伝ってもらえばいいんすよ』
アンチョビ「そうか・・・!名案だ!流石だぞ、ペパロニ!」
ペパロニ『姐さん、そんなに誉められたらくすぐったいっすよ』
ペパロニ『それじゃ姐さん、あとは任せといてください!』
アンチョビ「ああ、よろしく頼む」
アンチョビ「・・・持つべきものは仲間、か」
アンチョビ「確かにその通りだったよ、母さん」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/09(土) 14:49:00.25 ID:7SHyxauG0
翌朝
みほ「・・・」
アンチョビ「おはよう、起きたか」
みほ「・・・」
アンチョビ「大丈夫か?気分は悪くないか?」
みほ「・・・」フルフル
アンチョビ「良かった、急に倒れるからびっくりしたぞ」
アンチョビ「朝御飯はもう出来ているからな。動けそうか?」
みほ「・・・はい」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/09(土) 15:07:32.29 ID:7SHyxauG0
アンチョビ「いただきます」
みほ「・・・いただきます」
アンチョビ「アレルギーは大丈夫か?」
みほ「・・・ありません」
アンチョビ「そうか、もしアレルギーがあったらどうしようかと思っていたんだが、大丈夫そうだな」
みほ「・・・」
アンチョビ「・・・なあ、みほ」
みほ「・・・」
アンチョビ「このあと買い物に付き合ってくれないか?」
みほ「・・・はい」
アンチョビ「みほも自分の物を買った方がいいだろう?服だとか日常で使うものを」
みほ「・・・私には」
アンチョビ「ああ、私が払うから気にするな」
みほ「・・・いえ、それは」
アンチョビ「あまり自分の物には気を使わないから、結構財布は余裕があるんだ。だから問題ないからな」
アンチョビ「自由に好きなものを買ってくれ!」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/09(土) 15:49:54.07 ID:7SHyxauG0
アンチョビ「おぉー!似合ってるじゃないか!」
みほ「・・・」
買い物に出掛けるにしても、みほは黒森峰の制服しか持っていなかった。
悪目立ちするのは当然だし、制服のまま買い物に行かせる訳にいかない。
そこで私の昔買った私服をとりあえず着るように言ったのだ。
可愛いのでネット通販で衝動買いしてしまった代物なのだが、私が着る分にはサイズが一回り大きすぎた。
それ以来クローゼットの奥に眠っていたのだが、まさかこのような形で役立つとは思わなかった。
アンチョビ「それはあげるよ。私には大きすぎるしな」
みほ「・・・あ、ありがとうございます」
少しだけ。ほんの少しだけだが感情を表した気がする。
アンチョビ(いい兆候だな・・・)
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/09(土) 15:56:29.72 ID:7SHyxauG0
みほに必要なのは休養だった。
休養といってもケガをしている訳ではないし、病気になっているわけではない。
『心』の休養である。
アンチョビ「さて、じゃあ行くか!」
みほ「・・・」
少なくとも私がみほの心の支えとなれたら。
ここアンツィオの環境で心を休めてくれたら。
彼女が笑顔を見せてくれたら。
私はそう思っている。
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/09(土) 17:39:11.88 ID:7SHyxauG0
アンチョビ「いやー、買い込んだな!」
みほ「・・・ありがとうございます」
アンチョビ「気にするな。わたしの私物も買ったし、丁度良かったんだ」
みほ「・・・」
アンチョビ「今日の晩ご飯は何がいい?挽肉も買ったしハンバーグとかどうだ?」
みほ「・・・はい」
アンチョビ「さて、ただいまー」
ガチャ
みほ「・・・お邪魔します」
アンチョビ「みほ、ここは今日からお前の家だ」
アンチョビ「だからな、『お邪魔します』じゃなく」
アンチョビ「『ただいま』だ!」
みほ「・・・」
みほ「・・・ただいま」
アンチョビ「お帰り、みほ」
みほ「・・・」
みほ「うわあぁぁぁん!あ、アンチョビさん・・・」
アンチョビ「辛かったよな、一人で・・・」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/09(土) 17:48:56.02 ID:Ucs+EMDfo
少しずつだな
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/09(土) 18:15:27.02 ID:mmggwKGSO
みほさん障害者なのに一般人のふりしてるん?
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クオリティの高いサービスを貴方に
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