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【ガルパン】ボラギノールフィンガーみほエリ
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102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/24(日) 23:05:05.79 ID:EpU7ymOJO
エリカ「そっちは、最近おしりどうなのよ」
みほ「私?」
エリカ「結構なペースで、ボラギノール、使ってるみたいだけど」
みほ「そうだね……ごまかしごまかし、って感じかなぁ」
みほ(このあと、ズタズタにされるのかもしれないけど……うぅ)
エリカ「そ、か。……そういえば、さ」
みほ「?」
エリカ「おしり、切れてたところは、その後、大丈夫だったわけ? ほら、熊本の実家で……」
みほ「……あ……」
みほ(そんな事もあったよね……)
みほ「……うん、なんとか大丈夫だったよ」
エリカ「そう……」
みほ「転校してからしばらくは、全然お友達もできなくて……戦車にものってなくって」
エリカ「……。」
……もっ、もっ……
みほ「その間に、ずいぶん治っちゃったんだぁ。全体の根治までは、やっぱりいかなかったけどね」
エリカ「ふぅん……。」
みほ「……あのままずっと戦車に乗っていなかったら、おしりだけは、今ごろつるつるだったかも……なんてね……」
エリカ「……。私は、たとえおしりがズタボロになったって、戦車にのってみせる」
みほ「ん……うん、そうだね……」
──ノンナさんも、華さんも、ダージリンさんも……アリスちゃんも……きっとそうやって決心をしてるんだ……
エリカ「……。」
もみぃ……もみぃ……
みほ(ん……そろそろ、いいかな)
みほ「エリカさん、足を開いてもらえますか? 中を良く確認したいので」
エリカ「え……あぁ、わかった……」
ぎし……きし……
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/24(日) 23:05:48.25 ID:EpU7ymOJO
みほ「おしりを左右に開くね……」
エリカ「お、おっけぃ……」
みほ(よぉし……ここからはもっともっと慎重にならなきゃ)
みほ(両手の親指と人差し指をつかって、しっかりと、けれどやわらかく──ゆっくりと開く……)
……くにっ、ぐにっ…
エリカ「……うっ……」
……ぐぱ……
みほ(────あ……)
おしり「────────…………、」
────────……はじめまして…………。
みほ(……。長い間ずっとそばにいたはずなのに──ようやく、会えたね……)
みほ(初めて見る……貴方の顔──ふふ……、少し、お岩さんみたいです。だけど……ずっとずっと頑張ってきた素敵なおしりです……)
エリカ「……ど、どう……?」
みほ「……はい、小さい豆と、少し大きな豆が、二つとびでてます」
エリカ「っ……そう、やっぱり出てるのね……」
みほ「小さいほうのおまめさんが少し破れたみたい。だから血が出たんだと思う……」
エリカ「いっそつぶれきったほうがよかったのかもね……」
みほ「そうだね……出血面から化膿しないないように、一応消毒もしないと。けど、その前にちょっと触るね。指先には馬油をつけるから、そんなに刺激はしないと思う」
エリカ「え、ええ、お願い……」
みほ「……。」
……ぷるん、ぷるん……
エリカ「ッ」
みほ(……うん。小さいおまめさんも、出血は収まってる。大きいおまめさんはまだ表皮がしっかりしてるから、今すぐに破れたりはしなさそう……)
みほ「──ひとまず、今のところこれ以上の出血はないと思います」
エリカ「そう、よかった……」
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/24(日) 23:06:42.83 ID:EpU7ymOJO
みほ「だけど……ここまで大きくなるっていうことは、もう、現状の対処ではごまかしきれなくなってるとういこと」
エリカ「そう、ね……」
みほ「お医者様に適切なステロイド薬を処方してもらわないと……」
エリカ「……。そうね、熊本に帰ったら、すぐに病院へ行く」
みほ(──……。ううん、だめ、それだと遅すぎるかも……──)
みほ「……もう一度、触るね」
……ぷに、ぷにぃ……
みほ「うん……押し込めば、今ならまだ中に入りそう」
エリカ「で、できる?」
みほ「大丈夫。自分でも何度かやったことがあるから。外に露出させておくよりかは、入れてしまったほうがいいです。それと──」
エリカ「?」
みほ「やっぱり、熊本に帰ってからでは危険です。長距離移動には耐えられないかもしれない……。明日、学園艦の病院へ行きましょう」
エリカ「……けど、師範が……」
みほ「お母さんには、電話で連絡をするしかないです。情けない報告はしたくない、って思う気持ちはわかるけど……破裂するハメになったらお母さんの心象はずっと悪いはずです。だから、お母さんに連絡して今日は家に泊って行ってください。明日、一緒に病院へ行きましょう」
エリカ「……。……ぷっ、あはは……っ」
みほ「ふぇ?」
エリカ「ごめんなさい……貴方が黒森峰でもこれぐらいに頼もしければ、色々なことが、もっと違っていたでしょうに、ってね。笑っちゃうわよ。戦車では頼りなかったのに、貴方、こんな時だけはたよりになるんだもの」
みほ「も、もう……私、大洗では、結構頑張ってます……」
エリカ「……ええ。……それくらい、私だってわかってる……」
みほ「……。」
エリカ「……。」
みほ「それじゃ……押し込む前にマッサージをするね。ほぐしてからじゃないと、痛いかもしれないから」
エリカ「え? あ、ああ……」
みほ「いくよ」
……くっ、くっ……
エリカ「……! んぁっ……ぁっ……、なにこれ、声でるっ……」
みほ(会陰の部分を、人差し指、中指、薬指の先で三点押し。やっぱり少し、こわばってる……エリカさんの体が引き締まっているのもあるとは思うけど、やっぱり、緊張で力がはいってるんだと思う。指先に強い弾力が返ってくる。括約筋もつられて固くなってるはず)
みほ(もう片方の腕の指先もつかって、おしりの谷間の上部付近を、おしたり、のの字にくゆらせて……)
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/24(日) 23:07:33.98 ID:EpU7ymOJO
エリカ「……ぅぁ……うぅ……」
みほ(……。少しづつ、ほぐれてきてかな……。──スゥ)
はふうぅうううぅう〜〜〜
エリカ「きゃ!? ちょっと! なんで息を吐きかけるのよ!」
みほ「子供のころ、お姉ちゃんが耳かきをしてくれた時によくふぁーってしてくれました。あったかくて、体のこわばりがぬけていくんです」
はぁぁぁああ〜
エリカ「ぅぃ……」
みほ「うん……だんだん会陰の張りも柔らかくなってきたよ」
エリカ「い、言わなくていいぁ……うぁっ……」
みほ「消毒液も、今のうちにササっと塗ってしまうね」
ちょん、ちょん、
エリカ「ん……」
みほ「ぴりぴりしますか?」
エリカ「ううん、そうでもない。」
みほ「よかった──では、エリカさん、これから指で押し込むね。ちょっとおしりに違和感があると思うけど」
エリカ「わ、わかった」
みほ「でも大丈夫ですよ、指先にはボラギノールをたっぷりつけておくので、こすれたりはしないです」
エリカ「う、うん」
みほ「……ふふ」
エリカ「な、何よ?」
みほ「エリカさんが素直だなぁって」
エリカ「っ……お、おしりを丸出しで偉そうにしてたら、バカみたいじゃない」
みほ「あはは、そうかもね。……じゃあ、エリカさんが持ってきてくれたボラギノールを、と……」
……カパッ……
みほ(……お母さんがお金を出してくれたボラギノール……最初の一塗りは、エリカさんのために使うね……)
みほ(人差し指の第二関節まで、たっぷりと……)
ぬと、ぬと、ぬと
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/24(日) 23:08:43.75 ID:EpU7ymOJO
エリカ「うー……うぅ……」
みほ「エリカさん、緊張すると思うけど、あまりおしりに力を入れちゃだめです」
エリカ「わ、わかってるけど」
みほ「あんまり力んだら、私みたいに切れちゃいます」
エリカ「ぎぃ……」
ぬり、ぬり
みほ(……うん、これでよし……)
みほ「では、エリカさん」
エリカ「……っ」
みほ「痛かったら、いってくださいね」
エリカ「あ、あいぃ……」
みほ(ふふ、野太い桂利奈ちゃん)
みほ「では、始めますっ」
エリカ「〜〜〜〜っ」
──────ぬぷっ……ぐっ……ぐぐっ……!
エリカ「……ぁぃぃっ……!!!!」
みほ(っ……少し、括約筋に力が入ってる……っ、エリカさんのあったかいのが指先をぐいぐい締め付けてる……っ)
みほ「エリカさん、深呼吸だよ。小さいほうはもう終わるからっ」
エリカ「っ、は、はぁぁああぁあ……はぁぁあああうぅぅぃぃ……」
みほ(……っ、……ん……──────入った……!)
みほ「エリカさん、指、ぬきます!」
エリカ「は、はやくぅううっ……」
ぬぽんっ!
エリカ「っ!! ……っ、はぁぁぁぁ……あぁぁああぁおぅ……」
みほ「……うん、外に戻ってこないし、指先に血もついてない。まずは第一段階、成功です」
エリカ「はぁぁ……ね、ねぇ、指、どれくらいまで入ってたの……?」
みほ「えっと、第一関節の少し先くらい……2センチくらいかな」
エリカ「そ、そう……根っこまで入ってるかと思った……」
みほ「あはは……じゃあ次、大きいほうもやっちゃうね」
エリカ「う……そうか、まだもう一つあるのね……」
みほ「次のは少し大きいから、もっとおしりに力を抜いていてほしいです……」
エリカ「う、うん……」
みほ(……もしも血包を変に圧迫することになったら、もしかするとそれがきっかけでやぶけちゃうかもしれない……)
みほ(慎重にいかないと……)
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/24(日) 23:13:06.38 ID:EpU7ymOJO
エリカ「……で、でも、あんたの指が私のおしりに入ってくるんだもん、どうしたって力んじゃうわよ……」
みほ「……うーん……」
みほ(大きいほうは自分でやってもらったほうがいいのかな……ううん、よく見ずに押し込んでもしも傷をつけてしまったら危ない……)
みほ(じゃあ手鏡をつかって自分で見ながら……? ……だめ、手元の視認性に限界がある……万が一の危険が……)
みほ(……あ、そうだ!)
みほ「エリカさん、そのまま軽く四つん這いになって、おしりに手を伸ばすことはできますか?」
エリカ「え?」
みほ「エリカさんの指さきを私がリードするから、自分の指で押し込むというのはどうでしょう。正しく押し込めているかどうか、私がリアルタイムで目視確認をするので……」
エリカ「……、……。……だ、駄目、いや……」
みほ「だめ、ですか?」
エリカ「だって……あんたが見てる目の前で自分のおしりに指をいれるなんて……なんか嫌っ、屈辱よっ!」
みほ「そ、そうですか……?」
みほ(……指を入れられるのと、あんまり変わりないと思うけど……)
エリカ「……もういいから……私はみほの指を信用する、できるだけ力を抜く、だから……やってしまって、お願い」
みほ「……! はい……! ……ありがとう、エリカさん」
エリカ「……う、うるさいっ……」
みほ「絶対、成功させます……っ」
みほ(考えて──指を入れる前に、できることは全部やっておかないと……!)
みほ(そうだ、馬油を少し指さきに塗っておこう。きっとそのほうがボラギノールだけの時よりも滑りやすさが増すはずだよね)
みほ(それに、おしりにもなじませておいたほうがいいよね。なんとか抵抗をへらしていかないと。ほかに、なにかできることはないかな。)
みほ(あ……万が一出血した場合の対処も考えておかなきゃ。いざというときに慌てちゃだめ。もしそうなったらいよいよ時間との勝負──)
エリカ「──もう、貴方、なんて顔してるのよ……」
みほ「──ふぇ?」
みほ(おしりから顔を上げると──エリカさんが、腰と首をひねって私の顔を振り返っていて──ちょっぴり笑っていました)
エリカ「いったいどんな顔をして私のおしりを見てるのかと思ったら……貴方、今までに見たことないくらい真剣な顔つきをしてるんだもの」
みほ「そ、そう……?」
エリカ「……ふふ……なんだか、ほんのちょっとだけ──師範みたいだった」
みほ「……おかあ、さん?」
みほ(私が……?)
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/24(日) 23:13:51.48 ID:EpU7ymOJO
エリカ「ほんのちょっとよ、ほんの3%くらいだけどね」
みほ「……。」
エリカ「けど、ま……そんな顔つきされたら、安心してまかせるしかないじゃない……」
みほ「……エリカさん……」
エリカ「──みほにまかせるわよ。私のおしり──」
みほ「……! はい……っ!」
みほ「──それではこれより、後段作戦を開始します、あらゆる自体に、臨機応変に対処していきます……!」
エリカ「……!」
みほ「──すぅ、はぁ……。……では、改めてっ──!」
──パンツァー・フォーッ!!
ズブッ……!!!
──試合終了! 勝者──大洗女子──!!!
…………────────────────。
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/24(日) 23:14:48.83 ID:EpU7ymOJO
みほ「──じゃあエリカさん、私、シャワーを浴びてくるね」
エリカ「うーい……」
みほ「おしり……まだ傷い……?」
エリカ「ううん。痛くはないの。ただ、感覚が残っててね。……アンタの指の」
みほ「そっか……」
エリカ「まあ、気にせずシャワーを浴びてきて。私もその間に師範に連絡をしておく。……うー、そっちも緊張する……」
みほ「あ、そうだ……、お母さんにボラギノール代とクッション、ありがとうって、伝えてくれるかな……それと、大学の案内書も……」
エリカ「そういうのは自分で──……まぁ、いいわ……ひとまず、伝えておく。でも、ちゃんとおりをみて自分の口からもありがとうを言いなさいよ?」
みほ「う、うん……じゃあ、お願いします……」
──────────────────。
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/24(日) 23:16:02.56 ID:EpU7ymOJO
しゃわわわわわわわわ……
みほ「はぁ……シャワー気持ちいい……」
みほ(やっぱり緊張してたんだ、汗、いっぱいかいてた……)
みほ「でもとにかく、上手くいってよかった」
みほ「だから……次は、私のおしりの番……」
──私が治した分まで全部ズタズタに引き裂いてやろうって、本気で思ってた──
みほ「……っ」
みほ(エリカさんが本当にそこまでやるとは思わない、けど……)
──私だって、アンタが戦車道をやめて西住流をすてて普通の人みたいに生きてくんだって──そんな事、考えたくなかった!!!──
みほ「……エリカさんが、そんなふうに思っててくれたんなんて……」
みほ(嬉しい……だからこそ私、エリカさんに何をされても、受け入れてあげたい……)
みほ「……。黒森峰をやめて大洗にきて──私、大切なものがいっぱいできた。」
みほ(けど、私の思いでの中のとても深い部分には……やっぱり今でもエリカさんがいる……)
みほ「……どうしてなんだろう……黒森峰よりも大洗のほうが、私にとっては明るい思いでなんだけどな……」
しゃわわわわわわわ……
みほ(……。おしり、ほぐしておかなきゃ)
みほ「乱暴に扱われても、少しでも、耐えられるように……」
くに、くに
みほ(……みんな、元気かな……)
みほ(沙織さん、麻子さん、華さん、優花里さん、今ごろ、何をしてるかな)
みほ(私がこんなことしてるとは……誰も思ってないよね……)
くに、くに
みほ「……あ、そういえば……」
みほ(エリカさん、無事にお母さんとお話しできたかな? 私がお風呂に入っている間に、連絡をしておくって言ってたけれど……)
しゃわわわわわわ…………
────────────────────。
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/24(日) 23:19:07.68 ID:EpU7ymOJO
みほ「エリカさんおまたせ──あれ? エリカさん?」
エリカ「……。」
みほ(エリカさん、パンツも履かずにベッドに顔を突っ伏してる……おしり冷えちゃう……)
エリカ「……うー……」
みほ「あ……もしかしてお母さん、怒ってた……?」
エリカ「ううん、違う。そうじゃなくて私……しず、しゅ、しゅじゅちゅ、するかも……」
みほ「えっ、手術?」
エリカ「とりあえず明日この艦の病院へいってお医者様の判断を仰ぐけど、なるべく大会前にスパッと切ってしまう方向で考えようって……って師範が」
みほ「あ〜……」
エリカ「はぁ……手術とか……不安……メスとか、怖い」
みほ「うん、怖いよね……」
エリカ「……うぅ……」
みほ「……エリカさん、とりあえずパンツ……おしり冷えるとよくないよ」
エリカ「うぅ……」
はき、はき
エリカ「あぁ、そういえば、師範から伝言」
みほ「っ……う、うん……」
エリカ「『礼の連絡は一切不要。それよりもまず無限軌道杯で恥ずかしくない結果をのこすように』……だって」
みほ「え……じゃあ、私は電話、しないほうがいいのかな」
エリカ「そうね、連絡不要って言ってたし。でも、だったら──」
みほ「?」
エリカ「『大会頑張ります。ありがとう』とか、端的にさらっと潜り込ませてメールを打っておけばいいんじゃない?」
みほ「そっか……うんっ、そうするね、ありがとう」
エリカ「それにしても、しゅずつ……不安でもう口も回らないわよ……」
みほ「あはは……」
エリカ「……。まぁ、うだうだ言ってても仕方ないわ……とりあえずは明日の病院次第……」
みほ「そうだねー……」
みほ「……。」
きしり……
みほ(枕に顔を突っ伏しているエリカさんの傍に、そっと座る……)
みほ(『はじめますか?』って、声にだすのは恥ずかしくて……)
みほ「……。」
ドクン……ドクン……
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/24(日) 23:19:54.10 ID:EpU7ymOJO
みほ(上はちゃんとパジャマを着ているけれど、下はパンツもはかずに、バスタオルを巻いただけ……いつもとは違う感触が、おしりにちょっぴりドキドキした)
エリカ「……。はぁ〜」
みほ「……。」
みほ(──なんとなく、ひょっとしたら今日はこのままなし崩し的にお休みなさいの流れになるのかな〜って──)
みほ(安心してしまうような、ものたりないような──私がそんな気持ちをいだいていると──)
さわっ……
みほ「……っ」
みほ(エリカさんの手が、私のおしりに触れた。バスタオルの上からでも、押し当てられた手のひらの熱が伝わってくる……)
みほ「………………っ」
ドクン…ドクン……ドクンッ……!
エリカ「……あなたが私にしてくれたことも、私が貴方にすることも……絶対だれにも言わないでよ」
みほ「……う、うん……わかってる……」
エリカ「もしも誰かにいったら────────貴方をころして私もしぬ」
みほ「……ッ!?」
ぞくっ……
エリカ「……こんなこと、誰かに知られたしんだも同然だものね、貴方も私も」
みほ「……っ。……うん。絶対に秘密だよ。私とエリカさんだけの、……秘密」
エリカ「……。」
エリカ「…………おしり…………見せて」
みほ(……………ッ)
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/24(日) 23:21:25.98 ID:EpU7ymOJO
みほ「……ベッドに、寝れば、いい、のかな」
エリカ「いいえ……カーペットの上にブランケットを敷いて、そこに寝そべって」
みほ「え……う、うん……」
……バサッ……
エリカ「うつ伏せになって。……バスタオルを外して」
みほ「……っ……」
しゅる……ぱさ……
みほ「ん……」
みほ(──おしりを出したまま、床にうつ伏せで寝そべる……変な感じ……マッサージ屋さんも、こんな感じなのかな……)
──マッサージ屋でおしりを出したこと──ないけどね──
──うほっ!──
みほ(……っ)
みほ(お銀さん……サメさんチームのみなさん……、会長……っ……お姉ちゃん……!)
みほ(みんなの顔が浮かぶ──だめ、恥ずかしいよ……)
エリカ「──じゃあ、そのまま足を開いて。今度は私が、貴方の足の間に入るから」
みほ(……ッ……)
みほ(おずおずと足を開く、時々ガニ股になりそうになって、少し恥ずかしい……。エリカさんがベッドの上からズルリと這うように床におりてきて──おしりが痛いのかな?──そのまま匍匐前進して、目指す先には……私のおしり……)
みほ(そっか、ベッドでは二人一緒に縦には並べないから……だから床で)
エリカ「……、ふぅ……」
みほ(……っ、この感じ久しぶり……。エリカさんと私が、見つめ合ってる)
エリカ「ふぅん、ちゃんとケアしてるのね。思ってたよりも綺麗なのね」
みほ「……っ」
みほ(寝転がって漫画を読む時みたいに、エリカさんが今、私のおしりを見つめてる……怖くて、不安で、恥ずかしくて……逃げ出しちゃいそう……)
みほ(──────ダメ!)
みほ(逃げたり、しない。もう、逃げない。私はそう、決めた……)
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/24(日) 23:22:20.12 ID:EpU7ymOJO
エリカ「いつぶりかしらね」
みほ「熊本、以来だよ」
エリカ「そっか……。」
みほ「……。」
エリカ「……ねえ」
おしり「なんですか……?」
エリカ「こっちの学校でも……おしりに薬を縫ってくれるような誰かさんは、ちゃんと見つかった?」
みほ「っ……ううん」
エリカ「ふぅん……そう」
みほ(アンコウチームのみんななら、お願いすれば、もしかして塗ってくれるかもしれない……でも……)
みほ(エリカさん以外の人には、どうしても頼めなかった)
みほ「……そんな頭のおかしな人、そうそういないです」
エリカ「ふん……ま、そうでしょうね」
みほ(……。)
エリカ「馬油、使わせてもらうわよ」
みほ「え? うん……」
みほ(あ、馬油、使ってくれるんだ。……じゃあやっぱり、そんなに酷いことをするわけじゃ──)
みほ(と、私が甘い考えを抱いた次の瞬間──)
──ずぶぅっ!
みほ「あっ……!?」
みほ(──エリカさんの戒めが私の楽観を貫いた)
みほ「っ……」
みほ(無警告でおしりに指を……!?)
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/24(日) 23:24:24.86 ID:EpU7ymOJO
……ぐり、ぐり……
みほ「あぅっ……!」
みほ(っ、おへそに、響く、腰が、浮いちゃうっ……)
みほ「うぁ、エリカ、さっ……!」
……ずぼ、ぐりっ
みほ「……っ」
みほ(傷がついちゃうほど乱暴ではないけど……でもっ……優しくはないっ……あぁっ!)
エリカ「……今更、貴方を傷けたいとは思ってない。……だけど……」
みほ「っ……」
エリカ「私は貴方のことでさんざん苦しんだ。だから……私の気がすむまで、好きにさせてもらうから」
みほ「……っ」
エリカ「……でも、本当に痛かったらちゃんと言ってよね────みほ」
みほ(……っ!!)
みほ「──うん、いいよっ……エリカさんの好きにして。私は──絶対逃げないから……!」
エリカ「……うん、ありがとう…………みほ……」
……ぐりぐりっ……!!
みほ(ンーーーーーッッ……っ)
みほ(大洗の誰も、私がいまこんなことをしてるだんて、絶対に知らない……)
みほ(絶対に誰にも言えない、二人だけの秘密のヒメゴト。私とエリカさんの何百日ぶりの夜──)
みほ「……っ」
みほ(──ダージリンさん、これも、乙女の秘め事なんですか、淑女の人達がしてることなんですか、ダージリンさんっ──)
ダージリン『…………。』
──ダージリンさんは微笑を浮かべたまま何も言わずに私を見つめてる──その隣でオレンジペコさんがちょっぴり困った表情で小さく首をかしげて──
みほ(……そっか、そうですよね。……ヒメゴトを誰かに話しちゃ、しちゃいけませんよね……)
みほ「────…………っ」
エリカ「……。」
ぐり、ぐり……
────────────────────────
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/24(日) 23:25:31.18 ID:EpU7ymOJO
すみません。
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/24(日) 23:32:11.95 ID:EpU7ymOJO
残り3,4レスでラストまで到達するのですが、読み返していて、ちょっと追加したいシーンを思いつきました。
なので、これ以降のパートに書き足しと変更を加えようと思います。
というわけで、すみません、今日は以上になります。
今週中には終わらせます。
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/25(月) 00:50:21.46 ID:QxRamN1oo
俺たちは一体何を見ているんだ…
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/25(月) 00:56:41.40 ID:QxRamN1oo
戦車道から切り離せない「ぢ」を深く掘り下げた感動巨編
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/25(月) 00:57:48.45 ID:QxRamN1oo
何故か連投になったごめんなさい
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/25(月) 01:00:55.97 ID:LbCQMhSq0
自演失敗でしょ?
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/25(月) 01:47:10.36 ID:m88hqjxyo
乙やっぱりエロい
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/25(月) 10:48:52.73 ID:D7zysZSxO
乙 頑張ってくれ
こんなとこで自演しても何の意味もないやろー虚しいだけちゃうの
コメ数史上主義者は妄執で発想狂っとる
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/26(火) 08:23:09.09 ID:gL+47sxHO
もっとさ読んでいて楽しい作品を書いて欲しい
よくわかんないことをブツブツ語るんじゃなくてもっと笑えて楽しい話が読みたい
作者さんの文章好きなので余計にそう思う
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/26(火) 08:50:13.71 ID:vfrxq9C30
俺は読んでいて楽しいよ
>>1
の書きたいものを
>>1
が書きたいだけ書いてくれればいいと思う
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/27(水) 01:42:54.81 ID:EweGhkFvO
>>124
お前の好みなんて知らねぇよ。引っ込んでろ
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/28(木) 14:40:42.42 ID:ou0hHNaSO
続きはよ
ところで話の内容で一切触れられてないけどお互いのおマンマン丸見えになってるよね?女の子同士ってあんまり気にしないのか?
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/28(木) 19:35:36.23 ID:cLcGRMJho
そっちまでいくとRにいかなきゃいけない
今はただの痔の話だからセーフ
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/30(土) 19:58:02.87 ID:5MB8nyF1O
──最初の五分間──それはとてもとても激しい五分間でした。緊張のとぎれる瞬間なんか一時もなくて──まるで大学選抜戦の最後の五分間を──あの苛烈な五分間を、思い返しているようでした──
ぐっ……ぐりっ……
みほ「あぅっ……!?」
エリカ「一応、指先にはボラギノールを塗ってある。……治療だと思いなさい」
みほ「っ……」
みほ(その言葉とは裏腹に、その指先の力強い機動はまるでエリカさんの大好きな浸透突破戦術──ううん、そんな生易しさじゃない、これ、まるでダージリンさんの強襲浸透戦術──)
エリカ「……っ」
……ずぽ、ずぽ、ずぽ、ずぽ……
みほ(──前進と後退を交互に激しく繰り返して──そう、今度は行進間射撃……っ)
ぐりっ……ぎゃるるるるるるるるるっ
みほ(──超進地旋回っ!? 違う、ただの超進地旋回じゃない、これって、もう──アリスちゃんの行進間超進地旋回……!?
みほ(あぁっ……履帯が切れちゃうっ……!!)
──涙でにじんだ視界の中──写真に写った大洗のみんなの笑顔が──私を見つめてる──
──皆で一緒に手をつないでとったその写真──私とエリカさんは今、手をつないでいるのかな──?
みほ(……違うっ、こんなのは、違うよぅっ……)
──手を繋ぐって自分じゃない誰の暖かさを感じること──
──こんなの、触れ合いなんかじゃない。暖かくなんてない、……熱いよぅっ! エリカさん、そこ、もう、内臓だよぉっ……──
ぐりっ……
みほ「……あぁうッ!!」
──私の身体の中に今エリカさんが居る……好き放題に暴れてる──強襲浸透で隊列は分断されてすでに部隊は滅茶苦茶……
……どこからが私の身体でどこからがエリカさんの身体なの? ……大混戦だよ!
だめっ、いったん距離を撮らなきゃ! このままじゃ、バラバラにされちゃう、熱いのは私のおしりなのエリカさんの指どっちなのかもうわからないよっ……こわいっ、
もうっ、よくわからないよぉっ……!!!
私がいなくなっちゃう……!
みほ「──エリカさんっ、待ってっ、お願いです、ちょっと待って、くださいっ……!」
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/30(土) 19:58:41.94 ID:5MB8nyF1O
エリカ「……。」
……ぬぽ。
みほ「ッ……っ……はぁ、っ、はぁっ……」
みほ(っ、苦しい──呼吸が、止まっちゃってた……)
みほ「はぁ、はぁ……」
エリカ「ごめん、痛くした? イボは避けてるつもりだったけど」
みほ(……!)
みほ(ほんとだ──あれだけさんざんにかく乱されたのに、そういう痛みは全然ない──エリカさん、ちゃんと避けてくれてたんだ……)
みほ(あんなに強引な感じだったのに……)
みほ「大丈夫、痛くはないよ。……ふぅ……。」
エリカ「……。落ち着いた?」
みほ「は、はい……ごめんなさい、中断してしまって──」
エリカ「──じゃあ、また行くわよ」
みほ「……ッッ」
ズッ──ズボズボズボズボズボズボッ!!!!
みほ「……!!!!!!」
──粗塩を丹念に塗りこむようにボラギノールを擦り付けられる──
──治療と暴力との曖昧な境界線。私の悲鳴は大洗の誰にも届かない──
──私達はいったい、何をやっているんだろう。──どうしてこんなことになってしまったんだろう──
みほ(ふと、そんなことが頭に浮かぶけど──私にはその先を考える余裕なんてない)
ズボズボズボズボズボグリュルルルルルルルっ!!
みほ「──ッッッ!!」
──おしりを穿つエリカさんの指先──今、それだけが私の世界のすべてだった──
────────────────────────。
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/30(土) 19:59:10.08 ID:5MB8nyF1O
──長い長い5分が過ぎて、エリカさんの指は唐突にその動きを止めた。
エリカ「……。……ふぅ」
──ちゅぽん……
みほ(っ……、……?)
みほ「エリカ、さん……?」
エリカ「……。」
……じぃん、じぃん……
みほ(……おしり、びりびりする……)
エリカ「……限界ね」
みほ「え?」
エリカ「これ以上やったら、切れるわよ」
みほ「っ、……い、いいよ、エリカさんの好きにして……」
エリカ「……バカ。私はあんたのおしりを滅茶苦茶にしてやりたいけど──でも、傷つけたいわけじゃない.
さっきも言ったでしょ」
みほ「……。」
エリカ「ただし、これで終わりだなんて、勘違いしないでよ。まだまだこれからだから」
みほ「え……」
エリカ「ボラギノールと馬油、使わせてもらうわよ」
みほ「う、うん……」
みほ(……次は、何をするんだろう………)
エリカ「……。」
……ぬり、ぬり……
みほ「あ……?」
……もみ、もみ、ぬり、ぬり……
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/30(土) 20:00:18.25 ID:5MB8nyF1O
みほ「……あの、エリカさん……?」
エリカ「黙ってて」
みほ「え……」
エリカ「私がいいっていうまで、口を閉じてて」
みほ「わ、わかりました……」
みほ(……??)
みほ(まぁ、何でも受け入れるって、決めてたもんね……)
……ぬり、ぬり
もみ、もみ……
くり、くり……
ぬり、ぬり……もみ、ぬり……
くにゅ、くにゅ……
みほ(…………………………。)
────────────────────────────────────。
みほ(────────…………。)
みほ(……もう一時間もずっと……。)
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/30(土) 20:00:56.23 ID:5MB8nyF1O
エリカ「…………。」
……もみもみ……
みほ(エリカさんは一言もしゃべらずにずーっと私のおしりを……すごく優しく、丹念に丹念に……溝の一本一本にまで、ボラギノールを塗布していくみたいに……)
みほ(べつに今更恥ずかしくはないし、とっても気持ちいいんだけど……)
みほ(エリカさんは今、何を思ってるのかな……)
みほ「……。」
ぐぅ〜……
みほ「あっ」
みほ(お腹が……)
エリカ「……ん?」
みほ「えと……エリカさんはお腹、空かない……?」
エリカ「あぁ……いつのまにかもう八時なのね。そうね、ちょっと、空いてきたわね……」
みほ「せっかくだし、一緒にお食事しにいく?」
エリカ「うーん……まだ少し、おしりが怖いのよね」
みほ「そっか」
エリカ「出前みたいなのは?」
みほ「えと、お弁当屋さんでもいい?」
エリカ「ええ、十分よ」
みほ「じゃあ、電話するね」
エリカ「お願い」
みほ「エリカさんは何にする?」
エリカ「そうね……」
──そんな当たり前の会話がなんだかとっても奇妙で……ちょっぴり可笑しい。つい数十秒前まで、私とエリカさんは……。
みほ「あ、もしもし、お弁当の配達をお願いしたいんですけど……」
──くに、くに
みほ「っ、……エ、エリカさんっ!」
エリカ「……ふふん」
──おしりを触られながらお弁当屋さんに電話するのも、生まれて初めての体験でした──……
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/30(土) 20:02:07.83 ID:5MB8nyF1O
みほ(エリカさんはハンバーグデラックスを、私は親子丼を、それぞれ注文)
みほ(さすがに二人とも一度ちゃんと服を着て、念入りに両手をハンドソープ……)
みほ「いただきます。」
エリカ「いただきます。」
みほ(食事中は戦車道のお話しでそれなりにお話が弾みました)
みほ(なんだか本当に、黒森峰の艦にいるみたい……)
みほ「ごちそうさま」
エリカ「ごちそうさま」
エリカ「……。」
エリカ「……おしり見せてよ」
みほ(あはは、やっぱり)
みほ「うん、いいよ。……あ、だけど……」
エリカ「?」
みほ「もうすぐテレビでボコのアニメがあって……」
エリカ「べつに、あんたは見てていいわよ。私は勝手に触ってるから」
みほ「そ、そっか」
みほ(お弁当をかたずけた後、二人でブランケットの上に一の字になって──)
<やーってやーるやってーやるー
みほ「あ、エリカさんごめんなさい。ちょっと今、ボコがやられるところだから、あんまり指を激しくしないでほしいかも……」
エリカ「はいはい」
みほ「あぁー、ボコ、頑張ってボコ……」
エリカ「……。」
くに、くに。
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/30(土) 20:03:04.36 ID:5MB8nyF1O
みほ(アニメが終わって夜の9時。テレビを消すと、部屋の中に再び静かな時間がやってきました)
みほ(そして、エリカさんは相変わらず──)
エリカ「……。」
くに、くに……
みほ(やっぱり、私のおしりを、ずーっとずーっと)
みほ(おしりのあ……キューボラの周りを円を描くように指でなぞってみたり、少し開いて中の様子をうかがってみたり、大殿筋をマッサージしてみたり──……まさに、黒森峰にいたころにしてくれていたマッサージそのもの……)
みほ(エリカさんは今、何を考えているんだろう……)
みほ「……ねぇ、エリカさん」
エリカ「何?」
みほ「ちょっとだけなら、お話ししてもいい?」
エリカ「ちょっとだけならね」
くり、くり。
みほ「えと、エリカさんって、おしりが大好きなの……? もう二時間近くも私のおしり触ってるよ……」
エリカ「……人を変態みたいに言わないで。おしりなんて好きじゃないわよ。汚いし」
みほ「で、でも、じゃあ、どうして」
エリカ「……。」
みほ「あの……」
エリカ「……おしゃべりはおしまい」
みほ「え〜……」
みほ(……。)
みほ(まぁ…………エリカさんが自分の気持ちを言葉にしてくれたことなんて、今までだってほとんどなかったもんね……)
みほ(……そのせいで私は時々とっても不安な気持ちになるけれど──)
──でも、考えてみればエリカさんはいつだって気持ちをちゃんと私に表現してくれてた──
──言葉ではなく、その行動で。熊本の時だって、今日だって、私に会いにきてくれた……
みほ(……。)
みほ(黒森峰にいるはずのエリカさんが私の家にいて、私のおしりに何時間も薬をぬってくれてる……それがきっと、一番大切な事……)
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/30(土) 20:05:55.05 ID:5MB8nyF1O
──電源を切ったTVの画面──見上げればそこに、おしりをだして横たわる一人の女の子が私を見つめてる……
──ふふ、貴方は一体何を考えているの? おしりを出して、変な人……
──そのおしりに伸びる二本の腕、手首から上は画面の外に見切れているけれど──その二本の手首は優しく優しく、つきたてのお餅をこねるように丹念に────
みほ(……あ)
ちらっと、スクリーンの端にエリカさんの顔が……。
エリカさんは相変わらずの鋭い瞳で私のおしりを──
みほ(……え?)
──エリカさんの、切なそうな瞳が、私のおしりを見つめてる──
みほ(…………え…………?)
──どこか悲し気なその眉の形。唇が少し開いて苦し気にあえぐように、舌の先が見え隠れ────
みほ(……!?)
みほ(………………!!!!???)
みほ(………………えっ!? えっ!!!!??)
──エリカさんの顔が、いっそう私のおしりに近づく、まるで私のおしりがエリカさんを食べちゃうみたに────ううん、違う! エリカさんこそ、私のおしりを食べちゃおうとしてる──!!??
あ、あ、唇が、ベロが……今にも私のおしりに触れちゃいそうなくらいに───食べ、食べっ……共食い……!?
みほ(……っ)
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン……!!!!
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/30(土) 20:07:00.45 ID:5MB8nyF1O
みほ(あ……あ、あああ……ぞうなんだ……!)
みほ(ずっと前から……ずっとずっとそうだったんだ!!!)
みほ(……どうしよう……)
みほ(どうしようどうしよう……)
みほ(……どうしようっ!!!)
みほ(どうしようお姉ちゃん!!)
みほ(どうしよう沙織さん!?)
みほ(どうしよう優花里さん華さん麻子さん!)
……私………………
…………エリカさんのこと…………ずっと前から好きだったんです……………………
ボラギノールフィンガーみほエリ
〜完〜
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/30(土) 20:09:05.28 ID:5MB8nyF1O
以上です。
最後までありがとうございました。お楽しみいただけたのなら幸いです。
このSSはリズと青い鳥に触発されて書きました。
あの二人も痔になればこれくらいはすると思います。
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/30(土) 20:12:29.74 ID:L7vUcKFmo
乙…だけどここからっしょ!?
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/30(土) 20:44:49.06 ID:5MB8nyF1O
すみません、まとめようとしてくださるサイト様おりましたら、数時間お待ちください。
電撃的に、つけたすべきプラスアルファを閃きました!!
そもそもまとめないよってか!だったら恥ずかしあ!
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/30(土) 23:23:03.86 ID:5MB8nyF1O
以下
>>137
の
好きだったんです……からの直接の続きです。
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/30(土) 23:27:59.09 ID:5MB8nyF1O
みほ「──エリカさんっ!!」
エリカ「──ッ!? いきなり大きな声を出さないでよ!」
みほ(あ、今エリカさんの驚いた吐息が、おしりに……っ、吐息がとどく距離で私のおしりをっ)
みほ「エリカさん、どうか答えてください……」
エリカ「……何よ」
みほ「エリカさんは今、どんな顔をして私のおしりをケアしてくれていたんですか」
エリカ「……っ!?、どんなってべつに……普通よ。どんな顔をしてると思ってたの」
みほ(…………。)
みほ「私、ときどき思うことがあるんです。私って……マザコンなのかなって……」
エリカ「……は?」
みほ「私が小学生のころ、お母さんがよく私のおしりにボラギノールを縫ってくれてました。私はそのころからおしりが弱くて……」
エリカ「……。」
みほ「おしりにボラギノールを縫てくれてるときのお母さん、すごく、まじめで、キリッとしてて恰好よくて……私……エリカさんはお母さんに似てるなって、思うことがありました。」
エリカ「貴方が何を言いたいのか……全然わからないわ」
みほ「私はお母さんの事が苦手です。でも、……エリカさんがお母さんに似てるなって思って……私がエリカさんにだけおしりを見せてたのも、きっと……」
エリカ「…………私は、あんたの子守係じゃないわよ」
みほ「……だったら、教えてください。エリカさんは……どんな顔をしていたんですか……お母さんみたいな顔では、なかったんですか……?」
エリカ「……」
エリカ「……」
エリカ「……っ」
エリカ「っ、普通だって、いってんのよっ……」
みほ(────────────…………。)
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/30(土) 23:38:38.42 ID:5MB8nyF1O
みほ「エリカさん、ごめんなさい……」
エリカ「ごめんごめんって、何がよ! あんたの謝罪はいつもいつもイライラするのよ!!」
みほ「………………テレビ画面を……見てください…………。」
エリカ「はぁ!?」
みほ「テレビ画面に、私は見えますか? ──私がどんな顔をしているか──エリカさんの角度からでも、見えますか」
エリカ「あぁ? ……あぁ、まぁ、たしかに反射して見えてるけどそれが──」
────────────…………………あ?、
エリカ「──────────────っ!」
みほ「……。」
エリカ「……っ、……み、ほ…………っ」
みほ(エリカさんの声が、震える──)
みほ「……教えてください……」
エリカ「……、」
みほ「……どんな顔を──」
みほ「エリカさんは──していたんですか」
エリカ「………………………………このっ……!!!」
エリカ「────何なのよあんたはぁ!!!??」
ずぶっ!!
みほ「あ痛……っ!!??」
みほ(ボラギノールの塗りが浅い──摩擦が強い……!?)
エリカ「いつも何なのよあんたは!! 大会の時も!!! 今日も!!」
ぐりぃっ──
みほ「あぎっ!?」
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/01(日) 00:08:19.88 ID:cxOcuABaO
エリカ「なんであんたは勝手に私のことを見透かすのよ! 私が隠してることを──勝手にのぞき見するよ!!!」
エリカ「私が知らないところで……!!!」
エリカ「────バカにしてんのかぁああああっ!!!!!」
ぐりゅ! ──────…………プツッ……
みほ「ッ、っ、ひいっ、あっ……!」
みほ(…………っ!!!!)
みほ「……っ、ごめんなさい、だからっ、エリカさんも、見てください……!!」
エリカ「あぁ!? もっとわかるように言いなさいよ!」
みほ「おしりにお薬を塗られてるとき、私がどんな顔をしてるのか──エリカさんも見てください……!」
エリカ「…………!?」
みほ「私の顔のをすぐそばで、見てください──」
──おしりには眼なんてついていない────私はどうしてそんな当たり前のことに、今まで気が付かなかったんだろう──
みほ「エリカさんの目で、私の目を、見つめていてください……!!」
エリカ「………………。」
──『私はエリカさんがどんな顔をしているか全部わかってる』そんなのは全部……私の思い込みでしかなかった……
みほ「……私もエリカさんの瞳、間近でみていたいです……」
エリカ「……」
──黒森峰から逃げ出す、そのずっとずっと前から……私達は偽りの瞳で──見つめあうふりをしていたんだ──
エリカ「……………………。」
……ずっ……
みほ(私の足の間にいたエリカさんが、匍匐前進で移動を開始する──)
ずり、ずり、
みほ(私の足元から、私の隣へ──二人、二の字になって隣り合う……)
エリカ「……。」
みほ(あ……エリカさんの顔、赤い。目じりに……涙……?)
みほ(……私もきっと、似たようなものだよね……)
みほ「……エリカ、さん……」
みほ(私の本当の瞳が、エリカさんの瞳を見つめる……肩が触れ合距離で、お互いの虹彩の構造を、確認しあえるほどの距離で……)
みほ「このまま、私のおしりに……ボラギノールをお願いします……」
エリカ「……!!!」
145 :
1
[sage]:2018/07/01(日) 00:23:29.79 ID:cxOcuABaO
すみませんどうにも眠いです。
続きは明日か明後日化にさせてください。
>>139
さん本当にありがとうございます。
ご指摘のおかげで冷静に考えることができ、結果として、今ようやく一番書きたかったことをかけているような気がします。
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/01(日) 00:31:29.24 ID:JweYIGJt0
共食いで我慢できんかったわ
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/01(日) 04:03:42.63 ID:lTQ0yh2po
こいつ今までエリカの口をケツの穴と同じものだと思ってたんか
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/02(月) 07:23:49.97 ID:F50zWQcpO
エリカ「鼻っ面を突き合せたままボラギノールを塗れ……って……」
エリカ「はっ……あんたって、どうしようもない変態だったのね」
みほ「……。」
エリカ「そりゃそうよね。でなきゃ、自分のしりを他人に触らせたりはしないわよね」
エリカ「ホント笑っちゃうわよ……あんたのせいで、……あんたに出合ったせいで、私の人生は滅茶苦茶よ……」
みほ(……エリカさんの瞳の奥で、何と何かかが戦ってる。私達が培ってきた普通の当たり前と、私達の中だけでしか生きられない普通じゃない何かと)
エリカ「隊長が知ったら何ていうと思う? こんなこと師範が知ったら? ……私は、きっと、軽蔑される……」
みほ「エリカさん……」
みほ(そっと、ボラギノールの瓶を、エリカさんの鼻先に添える)
私達を繋いでくれたボラギノール──
ひき肉と玉ねぎとグリーンピースと……いろんな材料を繋ぐように、私達の間の色々なものを、ボラギノールは繋いでくれた。
みほ「私も、ハンバーグが、大好きです」
エリカ「………………っ」
みほ(こめられた気持ちが伝わったのかどうか、相変わらず私はエリカさんの気持ちを推し量りきれない)
みほ(だけど──エリカさんの手が、おずおずとボラギノールを目指していく)
くり、くり、……かぱっ
みほ(500mg弱のボラギノールの海が、私達の間に横たわる──ちょっぴりお薬くさい潮の香りと──)
みほ(でもそれは私達を隔てるものではなくて、むしろ私達を繋いでくれる海の道)
エリカ「……っ……」
みほ(バルバスバウが海原を割るように、エリカさんの指先が、ボラギノールの海へとわけいっていく)
……ぬと……
みほ(引き上げられた指、第二関節までたっぷりとボラギノールに覆われて──エリカさんの指先はボラギノールそのもの──)
エリカ「……。」
エリカさんの瞳にはまだ迷いの色が強いです。でも、エリカさんの腕はゆっくりとではあるけれど、私のおしりへと向かってる。
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/02(月) 07:24:44.19 ID:F50zWQcpO
みほ「……全部、秘密です。私とエリカさんだけの。絶対に、誰にも、言いません」
エリカ「……っ」
エリカさんの掌底が私のおしりに添えられる。もう、あとは、その指を振り下ろすだけ──
みほ「エリカさん……」
両手を伸ばして、お互いの前髪をかきあげる──四つの球体が、何にも遮られずに向かい合う。お互いの姿を教えてくれる不思議な球体……。
みほ「……触って、ほしいです……」
エリカ「……!!!!」
──つぷっ
みほ「あ……!」
待ち焦がれた刺激が、やっと……
ぬり、ぬり……
みほ(……嬉しい……)
何度となく経験してきた感触だったと思う。今更はじめての刺激ではなかったと思う。
──なのに……
みほ(でも、なに、これ、今までと全然ちがう)
みほ(……っ……)
眉間にしわがよる、口を閉じていられない、喉の奥から変な声が漏れそうになる──頬が熱くなる──それを全部エリカさんに見られてる。
みほ(っ!?)
ふいに、ものすごい気恥ずかしさに襲われる。自分が今どんな表情をしているのかが全然よくわからない。……それなのに、エリカさんに全部みられてる!
みほ「……待ってっ、エリカさん、待って、ごめんなさい、やっぱり恥ずかしい……」
思わず両手で表情を隠す。
その私の手を──エリカさんの手が強引にもぎはがした。
みほ「あ……!?」
エリカ「……みほ……っ」
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/02(月) 07:26:43.09 ID:F50zWQcpO
ぐりぃっ……!!
エリカさんがおでこを押し当ててくる。
視界いっぱいの、エリカさんの瞳。
誰とも経験したことのない接近戦。頭が一瞬、真っ白になる。
みほ「エリカさっ──」
エリカ「──あんた、ずっとそんな顔をしてたの」
エリカ「私に薬を塗られながら、ずっとそんな顔をしてたの」
みほ「……!?」
おでこをぐりぐりとこすりつけられながら──鼻先をツンツンと小突き合わせながら──それでもエリカさんの指はおしりに薬を塗り続ける──
みほ「エリカさんこそ……っ」
エリカ「……?」
みほ「私、エリカさんの事お母さんみたいって思ってたのに──今のエリカさんは、全然お母さんには似てないです」
エリカ「……っ」
みほ「自分が今どんな顔をしてるか──エリカさんこそ、わかってるんですか……っ」
エリカ「っ、偉そうにしてんじゃないわよっ、マザコンみほっ」
ごっ!
みほ「……っ……!?」
頭突きをされたあと、エリカさんの指先が激しく動いてボラギノールを私のおしりへすりこんくる。
エリカ「……このっ、このぉ……!」
みほ「うぁっ……あぅっ……!?」
とってもとっても恥ずかしいけれど、私はもう自分の顔を隠さない。
エリカさんも自分の表情を隠したりはしない。
その絶対のルールを私たちは瞳と瞳で示しあう。
みほ(……エリカさん……っ)
エリカ「……はぁぁっ……あぁぁっ……」
みほ(エリカさん、今すごく情けない顔だよ。泣き出しそうな顔だよ。口が半開きになって、鼻の穴まで全部見えてる。──きっと私も今、同じような表情をしてるんだ……!)
──どうしよう!?
私達これからどうしよう!?
ねぇエリカさん!!!
私達これからどうしたらいいと思う……!?
──お腹がペコペコで今にも倒れそうになりながら、ずっとずっと食べ物を探し求めてさ迷っていたかわいそうなトラさん。
そのトラさんの目の前に──突然、おいしそうなハンバーグがあらわれて──
だから本当なら、今すぐにでもかぶりつきたいのに──!
みほ(だけど、できない……)
みほ(私たちはハンバーグじゃないないもん、人間だもん、かぶりついたり、できないよ……)
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/02(月) 07:29:09.06 ID:F50zWQcpO
いてもたってもいられずに、どうにもこうにもならなくて、藁の代わりにエリカさんの体にしがみつく。
エリカ「っ、みほ……?」
考えてみると、エリカさんの体に抱き着くのはこれが初めてで──私はもうエリカさんの体の感触に、自分を抑えられなくなった。
みほ「一緒にいく……私、エリカさんと同じ学校にいく……」
エリカ「……!?」
みほ「黒森峰の大学へ行きます。また一緒にエリカさんと戦車道がしたいです」
エリカ「──────!!」
瞬間、私はたしかに見たと思う、エリカさんの瞳孔が、本当のトラさんみたいにぐわっと拡大するのを──
ぐりぃっ…………!
みほ「あっ……!!?」
エリカさんの指先が冷静さを欠いた力強さで私のおしりに潜り込む。
反射的におしりと身をよじって逃げようとする──でも、逃げられなかった。
エリカ「ああもぉおぉぉっ」
エリカさんが私の体に覆いかぶさって、そのまま万力のような力で身体を締め上げる。おしりの指にもその力の余波が伝わっていてとても痛い。 でも、逃げようにも、どうにもできなかった。
エリカ「みほ! みほ! ……みほ!!」
みほ「……!?」
エリカ「絶対よ! 絶対に一緒の大学に来なさいよ!!!???」
エリカ「約束をやぶったら地の果てまででもおいかけて必ずあんたの直腸を引きずり出してやるから!! みほ、みほ、みほ、みほ! ……みほ、みほ、! みほ……! 一緒にきて!!」
みほ「……はい、っ……はいっ……!!」
──裂けちゃうかも……。
頭の片隅で私が呟く。エリカさんの指先に尋常じゃない力が籠り始めてる……でも、そんなこともうどうでもいい。
切れたって、裂けたって、私のおしりは絶対にまけない──
みほ「エリカさんっ……エリカさんっ………………………大好き」
エリカ「──────!!!!」
──びりぃっ!!
──天の岩戸、開く──
──────────────────────────────────。
──────────────────────
──────────
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/02(月) 07:30:51.53 ID:F50zWQcpO
みほ(──ん……)
──暗い天井が、私を見下ろしてる──
みほ「……?」
みほ(あ……そっか、私、いつの間にか寝ちゃってたんだ……)
ち……ち……ち……
みほ(時計の秒針の音……夜中の三時……エリカさんは……?)
みほ「……あ」
エリカ「──────……スゥ、スゥ……スゥ」
みほ(ベッドに横たわる私の手を、エリカさんが握ってる。エリカさんはゆかに腰をおろしたまま、ベッドに腕枕をして……)
みほ「……。」
みほ(エリカさん、私の手を、ずっと握っててくれたんだ……)
……ズキンっ……
みほ(痛っ……)
数時間前──エリカさんの指にこじ開けられて、私のおしりは裂けた。
みほ(……痛かったなぁ……)
私は痛みのあまりに泣きだしてしまって──最初はエリカさんはそれを何か感極まった涙だと思っていたみたいだけど──
エリカ『……あ!? みほ!? みほ……!?』
みほ『うぅ、痛い、痛いよぅ……』
エリカさんは自分の勘違いに気づいた後、顔を青くしながら私の救護をしてくれた。
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/02(月) 07:32:29.59 ID:F50zWQcpO
止血をして消毒をして、痛み止めもちゃんと飲ませてくれて。
私はベッドに横向きに寝かされて、エリカさんがずっと、私の手を握っていてくれて握っていてくれた。
おしりはまだまだ痛かったけれど、エリカさんの額にも冷や汗が浮いていたけど──二人で一緒に、けらけらと笑う。
エリカ『私達って、ホントすくいようの無いバカね──仮にも隊長格だなんて、信じられる?』
エリカさんは私の気を紛らわそうとしてくれたのか──今まで聞いたことのなかったことを、いくつかポツポツと私に話してくれました。
エリカ『……一年のころ私、つらい時にはいつもあんたのおしりの事を考えてた──』
エリカ『大きな失敗をした時、すごく悔しい思いをした時、悔しくて泣いてしまいそうになった時、それに、すごく緊張をした時とかも──みほのおしりのことを考える。そうすると、すごく肩の力が抜けた。それに、西住流の貴方でさえあんなに頑張ってるんだから、私も頑張らなきゃって……』
エリカ『……最初は本当にそれだけだった。でも、時々……あんたのおしりが四六時中頭から離れない日があったりして、……』
エリカ『…………。』
エリカ『私たち、これからたくさん、考えなきゃいけないことがあるわよね。でも……今はまず、目の前のことだけに集中しましょう』
エリカ『大学の話も、いい? いったんは忘れなさいよね? 黒森峰の大学のこと、みんなには黙ってなさいよ。なぜって──あんた、絶対いろいろ顔にでるでしょ』
エリカ『とにかく明日からはぜったいに今まで通りだからね? 大会で私にあっても、気安く話しかけんじゃないわよ!? ……ちょっと、そんな顔しないでよ……』
みほ(──────……。)
──熊本を逃げ出したあの日──あの時も、私のおしりは裂けていた。
おしりが裂けたのと同じように、もう、何もかも取り返しが付かないんだって、一人で思い込んでた。──
みほ(──でも、そんな事なかった。いつか必ずおしりは治る。それに──)
エリカ「────すぅ、すぅ……」
みほ(私は今でも、エリカさんと一緒にいる……)
──どうしてこうなってるんだろう──
みほ(……。うん、そんなの、考えるまでもない……みんなの、おかげだよ。今まで出会った、いろんな人たちのおかげ……)
──私は同じ失敗を何度も何度も繰り返し──結局自分は、同じ場所をグルグル回っているだけなんじゃないかって、恐ろしくなる時もあるけれど──
そうじゃない、少しづつ、少しづつ……何かが、変わっていく。私たちが、変わりたいと思い続ける限り……
みほ「そうですよね、エリカさん……」
──エリカさんの握る手が温かい。その温かい手の中指に、私はそっと口づけをする。
みほ(……少し、お薬臭い……)
エリカさんは手も洗わずに、ずっと私のおしりを見てくれていたんだ。
またたまらなくなって──私はパクリと、エリカさんの中指をはむ。
みほ(たまらなくなってばかり……だめだなぁ、私……)
ちゅう、ちゅう……ちゅう、ちゅう
みほ(ん……サルミアッキみたいな味……)
ちゅうちゅう、ちゅうちゅう。
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/02(月) 07:33:33.91 ID:F50zWQcpO
みほ(エリカさん、起きちゃうかな。……起きて、ほしいな……)
ちゅうちゅう、ちゅうちゅう……
エリカ「……すぅー、すぅー……」
みほ(……。)
……ちゅぽんっ
みほ「はぁ……不味かった……」
みほ(……ごめんね、エリカさん。朝起きたら、エリカさんの指……私のつばで臭いかも……)
だけど、明日の事を心配するのは何もかも目が覚めてからにしよう。明日は忙しくなる。病院へいって、エリカさんのお見送りをして──だけど、今だけは、まだ──
みほ「……エリカさん、起きて。エリカさん」
エリカ「……、ん、ぁ……みほ?」
みほ「エリカさんもベッドで寝てください。座ったままだと、おしりに悪いよ」
エリカ「ん……むにゃ……」
エリカさんがずりずりとベッドに這い上がってくる。私は壁側に寄って、エリカさんのスペースを用意する。
エリカ「んぁ……みほ……おしり、だいじょうぶ……?」
みほ「うん。エリカさんが処置してくれたから、大丈夫だよ」
エリカ「そう……明日の朝、また薬をぬるからね……」
みほ「うん。私も、エリカさんのおしりに塗ってあげるね」
エリカ「よろしく…………、……………くー……くー……」
みほ「……。」
エリカさんのべたつく中指に、私の人差し指を絡ませる。互いのおしりにもぐりこんだ特別な指。
指キリげんまんをするみたいに、がっちりと、しっかりと──絶対にほどけてしまわないように──
みほ(一緒のベッドで眠るのは……今日が初めてですね。朝になったら、きっとエリカさんに怒られる。何してんのよ、って)
みほ「……ふふ、おやすみなさい、エリカさん……」
────────────……。
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/02(月) 07:35:25.52 ID:F50zWQcpO
エリカ「……すぅ、すぅ……」
みほ「……くぅ、くぅ……」
肩を寄せ合い寝息をたてる二人の少女──その少女たちのかたく結ばれた細い指先を──
ボラギノール「────……」
テーブルの上の一瓶のボラギノールが、静かに静かに、暗闇の中から見守っている。
昔も、今も。
これから先も、ずっと、ずっと……。
ガールズ&パンツァー ボラギノールフィンガー
完
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/02(月) 07:42:07.34 ID:F50zWQcpO
脳内設定では、しほと菊代さんも高校大学と互いのおしりにしょっちゅうボラギノールを塗布しあっていました。
今でも時々。
話の中に盛り込めればなーと思っていましたが、自分の技量では無理でした。
現状でさえ、すでにしっちゃかメッチャかで、読みずらい点が多々あったと思います。
にもかかわらず最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました。
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/02(月) 07:44:38.26 ID:F50zWQcpO
それと
>>139
にはやっぱり本当にありがとうございます。
見苦しい文章になってしまいましたが、それでもやっぱり、つけたせてより深い満足を得られました。
人の意見って大切だなぁと、心から感謝です。
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/02(月) 09:58:57.62 ID:gAFdqpuLo
乙
感動した
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/02(月) 11:14:45.67 ID:I+BYJegnO
悪くなかったけどなんか途中から話がとっちらかってんじゃないんかね
一旦書き上げて、そっからしばらく時間置くなりしたらもっと良い話になってた気がす
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/02(月) 12:18:30.51 ID:r/+dQmz3o
作者は尻フェチですね、間違いない
乙でした
みんなは安易にこうもんで遊んではいけないぞ!
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/02(月) 21:55:46.22 ID:teubeud00
いいみほエリだった・・・
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/02(月) 22:11:18.51 ID:oVPANktbO
乙
残念ながら象さんまとめにはのらんみたいやね
どんなコメつくかちょっと楽しみやったけど下すぎ?
俺はおもしろかったぜ
また書いてくれ
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