【ガルパン】ボラギノールフィンガーみほエリ

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/05(火) 19:43:28.32 ID:+7b65lbrO

みほ(引っ越しの準備、もう終わっちゃった)

みほ(持っていくもの、ほとんどないもんね……)

みほ(全部ここに置いていくんだ……何もかも……)

みほ「……ボコは私と一緒に行こうね。ずーっと、ずっと、一緒だもんね……」

みほ「……。」

みほ(大洗かぁ……どんなところなのかなぁ)

みほ(お友達、たくさんできるかな)

みほ(ううん、自分から積極的に作らなきゃだよね)

みほ(もう、私にはなんにもないもん。……何もかも、全部初めから……やりなおしだから……)

みほ(……。)

みほ(……今までの私は、なんだったんだろうね……)

みほ「……ね、ボコ」

みほ「……。私なりに、一所懸命に頑張ってきたんだけどね……」

みほ「……。」

みほ「……ね、大洗でも一緒に、頑張ろうね……ボコ……」


 ぎゅうううう


みほ「……。……寂しい……」

みほ「お姉ちゃん、心配してるかな、……怒ってるかな……」

みほ「……友達、ちゃんと……できるかなぁ……戦車に乗れなくても、私と友達になってくれるかなぁ……」

みほ「私は……っ、っく、うぅ、ひっ……お姉ちゃん、小梅さん………………エリカさん……」



 ——————もおぉぉぉ知らん! あんたの勝手には付き合ってられない、どこへでも勝手にいけーっ!——————



みほ(っ……エリカさん……)

みほ(あんなにずっと、楽しかったのに……っ、もう、……っ)

みほ「……うぅ……っぇぐ……」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1528195408
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/05(火) 19:46:21.00 ID:+7b65lbrO



 <コンコン



みほ「ッ……!?」

菊代『お嬢様、いらっしゃいますか?』

みほ「あっ、ずびっ……う、うん、なぁに?」

菊代『お友達の方がいらっしゃっていますよ』

みほ「えっ」

菊代『玄関でお待ちいただいていますが、こちらへご案内いたしましょうか?』

みほ「あっ、だめ!……ちょ、ちょっとまって、すぐ行くと伝えて。私が玄関までいくから」

みほ(涙、ふかなきゃ……)

菊代『……、では、そのようにお伝えいたしますね』

みほ「うん……」


 とたとたとた……


みほ「あ……誰なのか聞きそびれちゃった……ごしごし、うぅ、目が赤いよぅ……」

みほ(でも、嬉しいな。小梅さんかな。私のこと、随分、心配してくれていたもんね……)
  




 ——————————————————————————————
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/05(火) 19:47:59.12 ID:+7b65lbrO


 トタトタトタトタトタ


みほ(この長い廊下ともお別れかぁ……)

 トタトタトタ

みほ(曲がり角の先の玄関……明日、そこから出ていって……私はもう、この家には戻ってこれないのかなぁ……)


 トタトタトタ……トッ


みほ「ごめんなさい! お待たせして——————」


 ——————……ッ


みほ「え……」

 キシ……


エリカ「………………。」


みほ「どうして……」




 ——————————————————
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 20:38:57.74 ID:CepgTXpZo
あくしろよ
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/05(火) 20:51:05.44 ID:Msm4tNzCO

:みほの部屋


 キィィィィ……バタン


みほ(エリカさん、何をしにきたんだろう……)

エリカ「……、部屋、ほとんどそのままにしていくのね」

みほ「あ、うん……大洗には、ほとんど何ももっていかないから」

エリカ「……。何もかも、ほうりだしていくってわけね」

みほ「……、うん、そうだよ」

エリカ「……。」

みほ(……エリカさん、まだ、怒ってる……)

みほ(けど……どの事を怒ってるのかな。あはは、もう、たくさんありすぎてわからないや……)

みほ(……でも……)

みほ「会いに、来てくれたの? エリカさん」

みほ(喜んで、いいの……?)

エリカ「……。」

みほ「……。」

エリカ「……怒鳴ったことは、謝る」

みほ「え……」

エリカ「勝手にしろって、その気持ちは今も一緒。けど……どなることはなかった。あんたなりに悩んだのは分かる。だから怒鳴ったは、悪かったと思ってる」

みほ「……。」

みほ(それは、これからも友達でいてくれるって、ことなのかな。でも……勝手にしろって気持ちは今も一緒だって……)

みほ(……ッ、やっぱりもう、私には、何もわからないよ)

みほ「……エリカさん、どうして会いにきてくれたの?」

みほ(一体、何をしにきたの?)
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/05(火) 20:57:24.78 ID:Msm4tNzCO

エリカ「……ッ、来ちゃ悪い? 私とみほは、別れの挨拶をする程度の仲ですらなかった?」

みほ「そ、そうじゃないけど……、……でも……」

エリカ「最後くらい、はっきり言いたいこといいなさいよ!」

みほ(……ッ!!!)

みほ「さ……最後なら、だったらなんで来たのっ!? 最後なら、もう、謝る意味なんてないよ! なんで……」

みほ(もしかしてって、思ったのに……)

みほ(わかんない……もう、わかんないよぉ)




エリカ「……ッ、最後、だからでしょうがっ……」

みほ「……わかんないよ……」

みほ(最後って、私はそんな事決めてない。決めたのは、誰なんですか……)



エリカ「……っ、ああもぅっ……そうよ、最後よ、何もかもこれが最後ッ……」

みほ「……エリカさん……」

エリカ「ッ……みほ」

みほ「……。」

エリカ「おしり、だしなさいよ」

みほ「……え?」

エリカ「……あんたにこれを塗るのも……最後でしょ」



 ごそごそ————————ぱっ


みほ「————あっ……」

エリカ「…………。」



 『ボラギノール』



エリカ「どうせもうみほは戦車には乗らないんだから……これからはもう、心配ないでしょ。だからこれが……最後」

みほ「……。」

  


    ——————大会に優勝したら、今度は私が、エリカさんに塗ってあげるね——————



 ——————……ふん! あんたのおかげで私の人生めちゃくちゃよ! ……絶対に勝つわよ、みほ————————




  ——————うん……!——————




みほ「…………エリカさん…………」

エリカ「……。」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/05(火) 20:58:26.55 ID:Msm4tNzCO


みほ「…………エリカさん…………」

エリカ「……。」

みほ「……お風呂で、おしりだけでも洗ってくるね。荷造りで……やっぱりちょっとだけ、汗かいちゃったから……」

エリカ「……ええ」

みほ「うん……待ってて」


 ————————キィィッィィ……バタン


みほ「……。」

みほ「……ッ」


(ドクン、ドクン、ドクン……)


みほ「……エリカさん……」


8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/05(火) 21:00:41.77 ID:Msm4tNzCO
今日は以上です。

・書きため無し
・オチまでのあらすじは妄想済
・話は短め
・底辺社畜が一日の終わりに気晴らしにツラツラ
・三点リーダ多めの書きなぐり
・よろしくお願いいたします。

です。
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 23:40:03.16 ID:lqpt4LAwo
ええ…
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/06(水) 00:51:10.72 ID:vmkmLynoO
つまりどう言う事だってばよ...
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/06(水) 21:37:24.72 ID:uF088SE7O
:西住家お風呂

 シャワワワワワワ……


みほ(……私は、期待をしてしていいのかな……)

みほ(エリカさんも本当は私とお別れをしたくないんだって、そう思ってるって……)

みほ(……。)


 ——————最後、だからでしょうがっ……!


みほ(……。やっぱり、わかんないよ。……エリカさんの意地悪。私、エリカさんのこと、結局なにもわかってないのかな……)

みほ「……どうしてエリカさんは、今まで私のおしりに薬を塗ってくれたんだろう」

みほ(でも、それを言うなら私だって……どうして当たり前のように、エリカさんに薬を塗ってもらっていたの?。エリカさんは、家族でもないのに、おしりに薬を塗ってもらうだなんて普通は、おかしいのに……お互いにそう思ってたはずなのに……)

みほ(……。)

みほ「……エリカさんと初めて、お互いのおしりの事を話合ったのって……いつだったかな……」





 ————————————————————————————————————————————————


みほ(——そうだ、あれはまだ私たちが黒森峰に入学して間もないころ——)

みほ(私とエリカさんはルームメイトになって——)

みほ(でも私はとても人見知りで、エリカさんとなかなか打ち解けられなくて——)





12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/06(水) 21:40:52.78 ID:uF088SE7O
 ————————————————————————————————————————————————







:早朝、学園艦寮・みほとエリカの共同部屋




みほ(逸見さんは朝ごはん前の自主トレかぁ……熱心だなぁ)


 ……むずむずっ……


みほ(んっ)

みほ(はぁ、高校の練習はやっぱりとってもハードだよ……おしり、せっかく治りかけたたのにな)

みほ(……逸見さんがいないうちに、お薬、塗っちゃおっかな)

みほ(いつもはお手洗いでこっそりだけど……逸見さんいないし、いいよね)


 しゅる、しゅる……ごそごそ


みほ(市販品は効果が弱い気がするよ……また病院にこっそり、処方箋をもらいに行かなきゃ)

みほ(お母さんに話が伝わったら、また怒られるもん……西住流なのに軟弱だって……)

みほ「……。」

 ぬりぬり

みほ(……ん……いんな態勢を試したけど、やっぱり四つん這いの姿勢が一番……トイレだと、この姿勢はできないもんね……)


 ぺとぺと——————



 ——ガチャッ

みほ(え————!?)

エリカ「西住さん、忘れ物を——……ッ!?」

みほ「あ、い、逸見さ……!」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/06(水) 21:43:50.08 ID:uF088SE7O

エリカ「ッ!!!!????、な————何してるのよ! 信じらんない!」

みほ「あ、あのっ」

エリカ「ありえない!ありえない! 共同部屋なのよ!? 私がいないからって————」

みほ「!? !?」

みほ(え、え、おしりに薬を塗るのってそんなに変!? 私、子供の頃からずっとだし、感覚がズレちゃってる……!?)

みほ「ご、ごめんなさい! いつもはトイレでぬってるんだけど……!」

エリカ「ット、トイレでって、聞いてないわよそんな事!! 最低よ西住さんって————ん、え?」

エリカ「……ぬる……って?」

みほ「……えと、あの、これ……」

みほ(あぁ、もう、隠し通せない……)



 『ボラギノール』



エリカ「……!」

みほ(……うぅ、恥ずかしいな。おしりのこと人に話すのって、お医者さん以外じゃ久しぶりだし……)

みほ(……それに……)

みほ(隊長の妹のくせにって……きっとまた思われるのかな……)
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/06(水) 21:47:33.85 ID:uF088SE7O

エリカ「あ、あぁ……なるほど……」

みほ「ごめんなさい、逸見さんがいないからと思って、……つい……」

エリカ「うぇ、あ……う、ううん、いいの。私こそ怒鳴ってごめんなさい、謝るわ。西住さん」

みほ「う、ううん。あの、じゃあ、私、お手洗いへいってくるから……」

エリカ「あっ……ま、待って!」

みほ「え?」

エリカ「……その……」

みほ「……?」

エリカ「……。……っ、き、気にしなくていいからっ」

みほ「え……?」

エリカ「いちいちトイレまで行くのはメンドクサイでしょ。だから……これからは、気にせず部屋でぬってくれて……いいから」

みほ「でも、逸見さんに、迷惑だと思うし」

エリカ「かまわないっていってるでしょ」

みほ「ううん、悪いよ。子供の時から慣れてるから、いまさら面倒って感じないし——」

エリカ「……っ! い、いいって言ってるのっ!」

みほ「!?」

エリカ「……ああもう! これを、見て!」

みほ「え……」

みほ(逸見さんはなぜかちょっぴり頬の赤いまま、机の引き出しから愛用のポシェットを乱暴に取り出して——————)

みほ(そして、そのポシェットのチャックを開けて、逸見さんが中から取り出したのは——————)


 チィィィィ……バッ


みほ「……あ……!?」



 『ボラギノール』



みほ「……!! い……逸見さん、も……?」

エリカ「……っ」

15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/06(水) 21:52:40.22 ID:uF088SE7O

エリカ「……ああもうっ、恥ずかしい……」

みほ「……そう、だったんだ……」

エリカ「わ……私だってねぇ、西住さんに負けないくらい、真剣に戦車道やってるんだから!」

みほ「え……」

エリカ「だから、辛いのはわかるし! だから……気にせず、部屋でぬってくれていいわよ……わ、私だって、そうできたほうが助かるし……」

みほ(……!)

みほ「……い、逸見さんっ」

エリカ「……な、なによ」

みほ「……えと、ありがとう……」

エリカ「へ……」

みほ「……、あり、がとう……」

エリカ「ッ……っよ、よくわかんないけど、もういい! 恥ずかしいし、走ってくるから! ゆっくり塗ってなさい!」

みほ「うん、頑張ってね、逸見さん、……いってらっしゃい」

エリカ「〜〜〜〜ッ!」

 バタン!!

みほ「——……。」


みほ(……。嬉しい……)


みほ(逸見さん、辛いねって、言ってくれた……逸見さんは、私の気持ちを分かってくれるんだ……)

みほ「逸見さんって、怖い人かと思っていたけど……いい人、なのかな……?」

みほ「……えへへ、じゃあ、このまま塗っちゃお……」






 ……ぬり、ぬり、ぺと、ぺと……






 ————————————————————————————————————…………。
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/06(水) 21:56:57.49 ID:uF088SE7O

みほ(そうして、私はエリカさんと少しずつ打ち解けられるようになって)

みほ(おしりのケアだとか、いろんな事をおしゃべりして————)

みほ(『エリカさん』、『みほ』、って名前で呼び合うようにもなって……)

みほ(いつのころからか、お互いが部屋にいても気にせずおしりに薬を塗れるようになった。)

みほ(私はその時……生まれて初めて、本当の親友ができたと思った——————)

 ————————————————————————————————————————————————






 ——西住家お風呂——


 しゃわわわわわわ……キュッ……


みほ(……。)

みほ「……懐かしいな、何もかも。あの頃は……とっても楽しかった……おしりは、痛かったけど……」


 ぺち、ぺち……くぃっ……


みほ(今ではもう、ぱっと見ただけじゃ、ごく普通のおしり……)

みほ(私のおしりがこんなに綺麗になったのは、全部エリカさんのおかげなんだ……)

みほ(……。)

みほ「戻りたいな、もう一度、あの頃に……」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/06(水) 22:02:03.47 ID:uF088SE7O

 :西住家、廊下

 キシ、キシ、キシ

みほ(いろいろ考えてたら、けっこう時間がたっちゃった。お風呂が長いって、エリカさんに、怒られるかな……)

菊代「——お嬢様?」

みほ「あ……菊代さん」

菊代「汗を流していらしたのですね」

みほ「うん」

菊代「ところで……お部屋にお茶とお菓子をお持ちいたしましょうか?」

みほ「あ……ううん、いいの。しばらく、エリカさんとゆっくりお話しをするから……」

菊代「……、そうですか。かしこまりました、では」

みほ「うん」

 <とた、とた、とた

みほ(……。)

みほ(ありがとう、菊代さん。何も聞かないでくれて……)





 :みほの部屋

 キィィィィィッィィ……バタン
 
みほ「……エリカさん、お待たせ」

エリカ「……、」

エリカ「おしり、よく洗ったんでしょうね」

みほ「……うん、綺麗だよ」

みほ(エリカさんと初めて会ったときよりも、ずっと、ずっと……)

エリカ「……そう。」

みほ「……」

エリカ「じゃあ、さっさとベッドにうつ伏せになって」

みほ「……うん……」

みほ(……。)


 ドクン、ドクン、ドクン……


みほ(……エリカ、さん……)




 ——————————————————————————————————————————————————————
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/06(水) 22:03:52.10 ID:uF088SE7O
今日はここまでです。

一日おきくらいに上げていければなぁと思っています。

ありがとうございました。
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/06(水) 22:09:49.53 ID:uF088SE7O
誤字修正です

>>12
みほ(はぁ、高校の練習はやっぱりとってもハードだよ……おしり、せっかく治りかけたたのにな)

みほ(はぁ、高校の練習はやっぱりとってもハードだよ……おしり、せっかく治りかけてたのにな)


みほ(……ん……いんな態勢を試したけど、やっぱり四つん這いの姿勢が一番……トイレだと、この姿勢はできないもんね……)

みほ(……ん……いろんな態勢を試したけど、やっぱり四つん這いの姿勢が一番……トイレだと、この姿勢はできないもんね……)
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/06(水) 23:35:13.62 ID:f9XIqbmYO
なんだこれ・・・
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/07(木) 19:59:48.11 ID:Dk87k4bSo
良いぞ
もっとやれ
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/07(木) 22:10:04.61 ID:FZJMKhXaO



 しゅる、すっ……


みほ(エリカさんはどういうつもりで、ここにいるんだろう……)

みほ(でも、聞けない)

みほ(聞いたら、エリカさんは帰ってしまう……そんな気がする……)


エリカ「……。」

みほ(……脱いだパンツは……枕元に、おいておけばいっか)


 キシ……


みほ「……お願いします」

エリカ「……ええ」


 ギシィ……きしぃ……


みほ(……。)

みほ(エリカさんが、ベッドに膝をつく。その重みでベッドがたわんで、横たわっている私の体もまた、緩やかに上下する)

みほ(なんだか、お母さんの腕にだかれている赤ちゃんのような心地になれて……私はいつも、この瞬間が好き……)

 きしぃ……きしぃ……

みほ(エリカさんが膝立ちになって私をまたぐ……エリカさんが動くたび、ベッドが私を優しく揺らし続けてくれる。いつまでも、この時間が続けばいいのに)

みほ(……そうだ、私がいいって言うまでベッドを揺らし続けてって……結局、お願いしそびれちゃったなぁ……)

エリカ「……おしり、開くわよ」

みほ「あ……うん」

みほ(エリカさんは、私のおしりに触れるまえはいつもそうやって一言声をかけてくれた)


 ぐにっ……


みほ(……。)

みほ(一瞬、かすかな空気の流れが、おしりの奥をそよいだように感じた……)
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/07(木) 22:11:09.77 ID:FZJMKhXaO

エリカ「……。もう、ほとんど痕はないのね」

みほ「……」


みほ(エリカさんに薬を塗ってもらっている時、私いつも、おしりの眼でエリカさんの瞳を見つめてる)


みほ(エリカさんがどんな顔でいるのか、よく、わかってた)


みほ(だけど、今は……エリカさんの表情が、わからない……)


エリカ「……。」


 ……きゅ、ぽん、……ムリムリ……っ……


みほ(ボラギノールが絞り出される音が聞こえてる、けど……エリカさん、今、どんな顔をしてるの?)

みほ(なんだか不安で、胸の奥が、少し苦しい……)

みほ「……。」

みほ(……でもやっぱり何も言えない……何かを言ってしまったら……エリカさんはきっと、薬を塗ることをやめてしまう)

みほ(これが最後なら、最後の時間を、大切にしなきゃ……)

みほ(そんな強迫観念が、私の口元を抑える)

エリカ「じゃあ、塗るわよ」

みほ「……はい」


 ……ぬとっ……


みほ(っ……)

エリカ「……。」

みほ(エリカさんの表情は分からない。……けど……エリカさんの指先は、やっぱり優しい)
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