梨子「私はレクイエムを捧げる」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/03(日) 15:48:38.05 ID:3QWM4AiH0
梨子「あれから何年経ったのかしら・・・」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1528008517
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/03(日) 21:10:14.29 ID:3QWM4AiH0
作曲に没頭していた彼女はついに最後のページを書き終えた。
彼女は左腕を押さえながら椅子に座っていた。机の上には楽譜と『Aqours』というスクールアイドルの写真が置いてある。

梨子「待っててね・・・みんな」
彼女はそう呟くと、ゆっくり目を閉じた。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/03(日) 21:29:27.91 ID:3QWM4AiH0
ーーーーーー過去
千歌「みんなで遊びに行こうよ!」
ダイヤ「急にどうしたんですの?」
千歌「最近、練習ばかりで全然休めてないじゃん!だから、たまには何処か行ってみようよ!!」
善子「何処かって・・・案はあるの?」
千歌「もちろん。一カ所面白そうな場所があるんだ!」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/03(日) 22:13:03.15 ID:3QWM4AiH0
一週間後 山道入口
善子「何で、山なのよ!」
曜「まぁまぁ」
鞠莉「それにしてもこんな場所に山道なんてあるのね」
果南「えっと、アザミ山道?」
八人「アザミ山道?」
果南が見ていたのは古い立て札。立て札には『唖坐魅山道』とあり、上に『アザミ』と書かれていた。
千歌(あれ、こんな漢字だったっけ?)
果南「まぁ、面白そうだし行ってみよ」
曜「ヨーソロー!」
彼女たちは山道へと入って行った・・・
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/03(日) 22:52:01.81 ID:l5ZkGX440
一行ごとに間入れてみたらどうかね?さらに読みやすくなる
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/03(日) 23:21:04.91 ID:3QWM4AiH0
山道は多くの木に囲まれ薄暗く、とてもじめじめしていた。道は整備されていたが、人がいる気配はない。
ダイヤ「薄暗い道ですわね」
千歌「懐中電灯持って来て良かったね」
ルビィ「ピギィ!何か、鳴いてるよ?」
花丸「大丈夫ずら。ただの鳥ずら」
果南「ダイヤ〜鞠莉〜」
ダイヤ「果南さん、涙目ですわよ」
善子「くっくっく・・・闇に住み着きリトルデーモン達よ・・・」
花丸「善子ちゃん、入る前とは大違いずら」
善子「善子じゃなくてヨハネ!」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/03(日) 23:33:06.09 ID:3QWM4AiH0
20分後

千歌「やっと明るい道になったね」

千歌「あれ、みんなは?」

善子「つか・・・れた」

鞠莉「I'm tired」

千歌「遅いよーみんなー」

梨子「千歌ちゃん、どうしてそんなに張り切っているの?」

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/03(日) 23:45:35.91 ID:3QWM4AiH0
千歌「この山道の先に神社があって、そこで願い事をすると願いが叶うんだって。だから、みんなで早く行きたいと思って」

ダイヤ「願いが・・・」

善子「叶う・・・」

ダイヤ「さぁ、みなさん千歌さんのように張り切って進みましょう!」

善子「リトルデーモン達よ、ついてきなさい!」

こうして彼女たちは神社に向かうため、山道をさらに進んだ。しかし、それが悪夢の始まりになるとは誰も知らなかった・・・
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 23:53:18.89 ID:u09EMy8F0
つまらない
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/04(月) 07:12:27.82 ID:ULnZrufU0
曜「何だろ、アレ?」

曜が見つけたのは人工的な古いトンネル。

ダイヤ「トンネル・・・ですわね」

鞠莉「入ってみる?」

梨子「やめておいた方が」

花丸「神社はこのトンネルの先ずら」

花丸は近くにあった立て札を指差した。立て札には確かにそう書かれていた。
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/04(月) 12:59:22.58 ID:VpZPwfEI0
ホラーとかミステリー系かな?
そういうの好きだから楽しみだ
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/04(月) 21:04:23.12 ID:mZD3qGYf0
おけおけ
見やすくなったぜ
続けてくれよ
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/04(月) 22:33:24.69 ID:ULnZrufU0
曜「どうする?」

千歌「う〜ん」

その時、強い風が吹いた。

曜「うゎ、すごい風!」

風はすぐに止んだが、梨子は今の風が少し不気味に思えた。

梨子(風でこんな身震いしたのは初めてね)

千歌「よし!」

千歌「もう少しだし、入ってみヨ」

千歌の一言で各自トンネルに入っていった。

果南「梨子、大丈夫?」

梨子「だ、大丈夫です」

果南「そう。なら早く行こ」

果南に連れられ、梨子もトンネルに入った。


14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/04(月) 22:48:23.01 ID:ULnZrufU0
トンネル内部

トンネルの内部はライトがあり、明るくなっていたが山道よりじめじめしていた。虫の姿はないが、雑草が一面に生えている。

曜「千歌ちゃん、頭に何か付いてるよ」

曜は千歌の頭から1枚の花弁を取った。

千歌「ありがと、曜ちゃん」

ダイヤ「ルビィ、転ばないように気を付けなさい」

ルビィ「うん!」

15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/04(月) 23:42:38.66 ID:ULnZrufU0
しばらく歩くと先頭を歩いていた曜が足を止めた。

曜「道が3つに分かれているヨ?」

果南「何か、道を示すものはない?」

9人で探してみたが、道を示すものは無かった。

鞠莉「どの道を進むの?」

千歌「3つに分かれて進んでみたら?」

ダイヤ「しかし、それでは・・・」

善子「連絡は大丈夫よ。スマホが繋がるわ」

善子がスマホを見せた。確かに、ここは圏外ではなかった。

千歌「よし、なら大丈夫だね。3グループに分かれよう!」


16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/04(月) 23:55:49.46 ID:ULnZrufU0
果南「ちょっと待って!」

曜「どうしたの、果南ちゃん?」

果南「やっぱり、みんなで進んだ方がいいと思う。3グループに分かれて進んでも、多分神社に行けるのは1グループだけになるよ」

チッ

梨子(誰かが舌打ちした・・・)

花丸「マルも果南さんの言う通りだと思うずら」

千歌「うん、そうだね。じゃあ、このままみんなで進もう」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/05(火) 22:10:52.87 ID:994S4Ppm0
ヨがなんか不穏?
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/05(火) 22:25:38.71 ID:uID48hC60
梨子(それにしても長いトンネルね)

梨子は歩きながらそう感じていた。全く疲れていないが、結構歩いた気がする。スマホを見たが、トンネルに入ってまだ4分しか経っていない。

梨子(歩いている時は時間の感じ方が遅くなるのかな)

彼女はここで、あることに気づいた。

梨子(そういえば、だんだん空気が重くなってきた?)



ルビィ「うっ」

善子「ル、ルビィ、大丈夫⁉」

梨子が善子の慌てた声を聞き、後ろを振り向くとルビィがとてもふらつき、倒れそうになっていた。

花丸「ルビィちゃん、しっかりするずら!」

皆がルビィを支えようとすると、

果南「うぅ・・・」

ダイヤ「何故でしょう・・・急に・・・目眩が・・・」

鞠莉「果南!ダイヤ!」

千歌「みんな、しっかりして!」

ダイヤと果南も急に倒れてしまった。

19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 22:37:14.66 ID:hF2W0Dad0
いいね
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/06(水) 20:41:14.19 ID:lqc4ut6i0
倒れた果南とダイヤを鞠莉と曜が、ルビィは善子と花丸が支えていた。

梨子「わ、私も手伝わないと・・・)

梨子も皆を手伝おうとしたが、急に激しい目眩に襲われた。

梨子「あぁ・・・」

千歌「梨子ちゃん!」

千歌が梨子の様子に気づき、急いでやって来たが千歌の手が届く前に彼女は倒れてしまった。


目の前が真っ白になった。

意識がだんだん遠くなっていく。

誰かが名前を呼んでいる。

そう、誰かが・・・
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/07(木) 19:14:54.09 ID:XJYbOsxT0
ーーーーーー

「梨子さん、梨子さん」

梨子「うぅ…」

倒れていた彼女は目を覚ました。

名前を呼ばれ、起き上がってみると視界に見慣れた顔が入った。

梨子「ダ、ダイヤさん!」

ダイヤ「梨子さん、ご無事で何よりですわ」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/07(木) 19:27:21.48 ID:7pyhk9Ep0
いいセンスしてるじゃないの by卍
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/07(木) 23:25:41.87 ID:XJYbOsxT0
ダイヤの話では、彼女もついさっき目が覚めたらしい。

近くには梨子と曜が倒れており、一人で行動するのは危険と思ったため、二人が目を覚ますのを待っていたみたいだ。

ダイヤ「そういう訳です」

梨子「そうだったんですか・・・」

24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/07(木) 23:42:06.77 ID:XJYbOsxT0
曜「あれ、二人共どうしたの」

梨子「曜ちゃん!」

ダイヤ「曜さんも目を覚ましましたか」

曜「えーっと、ここ何処ですか?」

ダイヤ「私に聞かれても全くわかりませんわ」

梨子「ダイヤさん、他の人達って・・・」

ダイヤ「残念ながら・・・見ていません」

曜「これからどうするんですか?」

ダイヤ「他の人達を探して見ましょう」

梨子「そう、ですね」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/08(金) 19:59:08.34 ID:1cGi8a240
やっぱ凄いな二行は
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/08(金) 23:30:18.74 ID:MlYcbG7b0


梨子「もしかして、あれって」

三人は木に囲まれた道を歩いていた。そこで、梨子はあるものを見つけたのだ。

曜「これは・・・」

ダイヤ「立て札ですわね」

曜「ハナズオウ樹海って書いてあるよ」

ダイヤ「ハナズオウ・・・」

曜「何々、『迷わず進み宝玉に触れろ 望む人はその中にある しかし迷いは死を招く・・・』」

梨子「死って・・・そんな事」

ダイヤ「そんな事あるはずないですわ!」

曜「ダ、ダイヤさん落ち着いて」

ダイヤ「すいません…」

梨子(ダイヤさん、どうかしたのかなぁ)

曜「でも、このまま進めばこの宝玉も他のみんなも見つけられるんじゃない?」

ダイヤ「それもそうですが…」

曜「望む人はその中にあるって書いてあるし、もしかしたら合流出来るかもしれないよ!」

ダイヤ「仕方ありません、このまま進みましょうか…」

ーーーーーー
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/08(金) 23:59:42.39 ID:MlYcbG7b0
ーーーーーー
果南「『隠されし道を進め 仏の持つ宝玉に触れろ 探し人はその中に』?」

ルビィ「つまり、どういうことですか?」

千歌「要するに、道を進んで仏様が持つ宝玉に触れば、みんなに会えるってことじゃない?」

三人は今、霧のかかった草原にいた。
ルビィ、果南、千歌はそれぞれこの草原で出会い、共に探索をしていたのだ。

果南「じゃあ、どうする?」

ルビィ「ルビィは、先にみんなを探した方が…」

千歌「でもさ、立て札には宝玉に触るとみんなに会えるってあるんだよ!」

果南「うーん、千歌の言う通りかも。ルビィちゃん、悪いけど先にその宝玉を探そう」

ルビィ「は、はい!」

果南(それにしてもここ、フキノトウがいっぱいある…)

ーーーーーー
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/09(土) 01:24:20.40 ID:2vyZQpor0
ーーーーーー
善子「何、この漆黒に染まりし巨大な館は!」

花丸「善子ちゃん、この館の外壁は白ずら」

善子「ヨハネ!」


鞠莉「うーむ、入るべきか入らないべきか・・・」

花丸「鞠莉ちゃん、どうするずら?」

鞠莉、花丸、善子は平野にそびえ立つ大きな館の前に立っていた。
三人共違う場所で目を覚ましたが、館を目指しそれぞれ歩いた結果、合流することができた。
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/09(土) 07:52:54.64 ID:2vyZQpor0
シャン シャン

鞠莉「二人共、何か聞こえない?」

善子「何も聞こえないけど」

花丸「いや、確かに何か聞こえるずら。善子ちゃん、もう少し良く聞いてみるずら」

善子「わ、分かったわよ」

シャン シャン

善子「!」

鞠莉「この音、何か嫌な予感がするね…」

花丸「しかも、この音だんだんこっちに近づいている気がするずら」

善子「もう、どうするの?」

鞠莉「とりあえずこの館に隠れるしか・・・」

ーーーーーー
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/09(土) 19:34:22.02 ID:2vyZQpor0
ーーーーーー
果南「何かあった?」

千歌「全然…」

ルビィ「こっちも…」

果南「そうだよねぇ…あるのは草ばかり・・・」

ルビィ「あ、あれって」

千歌「ん?」

ルビィ「ほら、あそこ」

ルビィは丸太が積み重ってある所を指差していた。

果南「あんな所に丸太なんてあった?」

千歌「分からない。霧であまり見えないかったから…」

果南「まぁ、ちょっと行ってみようか」



果南「これって、階段?」

ルビィ「そうみたい…」

千歌「上がってみない?」

果南「本気?」

千歌「もちろん。私は早くみんなに会いたい」

果南「千歌・・・」

ルビィ「ルビィも…早く花丸ちゃんや善子ちゃん、それにお姉ちゃん、みんなにも会いたい」

果南「分かった。それじゃあこの階段、登ってみよ!」

千歌「うん!」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/09(土) 20:26:43.59 ID:gUJhIpaS0
続きはよ(楽しみにしてます)
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/09(土) 21:23:10.88 ID:2vyZQpor0
千歌「な、長いよー」

果南「そう?」

千歌「ルビィちゃんは大丈夫?」

ルビィ「ハァハァ大丈夫…です」

果南「あ、そろそろだね」

果南はそう言うと最後の段を登った。

千歌「着いたー!」

ルビィ「や、やっと…」

千歌「あれ、果南ちゃん?」

果南「ち、千歌・・・」

千歌が周りを見てみると多くの石が立ててあった。

ルビィ「ここって、もしかして、お墓?」

果南「あああ、あれ・・・」

果南が指差した先には何か白いものがあった。

ルビィ「えっ…あれ」

千歌「人の骨・・・」

ーーーーーー
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/09(土) 21:31:13.89 ID:2vyZQpor0
ーーーーーー
梨子「あ、あの」

曜「どうしたの?梨子ちゃん」

梨子「その、実はさっきから誰から見られてる気が…」

曜「きっと、気のせいだよ」

曜「さぁ、どんどん進も!」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/09(土) 21:52:43.90 ID:2vyZQpor0
梨子(曜ちゃんの言う通り、気のせいだといいけど・・・)

ダイヤ「り、梨子さん」

ダイヤは小声で意を決したような顔をし、話しかけてきた。

ダイヤ「実は私も誰かに見られてる気がするんですわ」

梨子「ダイヤさんもですか」

ダイヤ「はい…」

ダイヤ「あと…知ってますか?ハナズオウの花言葉・・・」

梨子「え、いや知りません…」

ダイヤ「そうですか・・・」

梨子「で、花言葉が何かあるですか?」

ダイヤ「あ、いえ…何でもないですわ」



ガサッ ガサッ

曜「誰!?」

梨子「え、何!?」



「コ……ス ニン…ゲ…ン」



「シ…」


ダイヤ「な、何ですのこの声・・・」

35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/09(土) 22:18:45.77 ID:2vyZQpor0
しばらくすると、声の主の姿が現れた。

「ニン…ゲ…ン キエ……ロ」


その姿はとても恐ろしいものだった。

顔には不気味な仮面を被っており、白い袴着のような服を着ている。


梨子「手に持っているのってまさか…」

仮面を被っている者は、日本刀を手に持っていた。


仮面「ニン…ゲン シ……ネ」

そう言うと、日本刀を梨子に向けた。

梨子(こ、殺される・・・)

ダイヤ「梨子さん、走って逃げますわよ!」

ダイヤは梨子の腕を掴み、全速力で走り出した。

仮面「マテ… ニガサナイゾ……」

ーーーーーー
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/10(日) 00:32:45.73 ID:s7sCv8Cw0
言葉一つ一つが不穏
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/10(日) 01:27:34.58 ID:NrvQHLFu0
ーーーーーー

善子「失礼します…」

花丸「誰かいないずら?」

三人は扉を開き、館の中へ入った。

鞠莉(館の中に入れたから、少し安心は出来る。でも、またあの音が近づいてくると思うと、身震いするわね)

花丸「それにしても」

善子「物凄く豪華な館ね」

エントランスは赤いカーペットが敷かれ、天井には大きなシャンデリアあった。壁の模様も美しく、階段の横には騎士の像が置いてある。

鞠莉「左右どちらにも廊下があるのね」

花丸「あと、階段もあるずら」

鞠莉「さて、どうする・・・」


カチャ

善子「何、今の音?」

鞠莉「今のって、まさか・・・」

鞠莉「善子、扉を開けて! 早く!!」

善子「え?あ、うん」

善子は急いで扉を開けようとした。しかし、

善子「あれ、全然開かない…」

鞠莉「やっぱり…」

花丸「鞠莉ちゃん、やっぱりって?」

鞠莉「二人共、落ち着いて聞いて。私達は多分、この館に閉じ込められてしまったわ…」

38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage sage]:2018/06/10(日) 11:25:45.59 ID:NrvQHLFu0
善子「閉じ込められたって…本当に?」

鞠莉「Yes」

善子「でも、どうして?」

鞠莉「分からない…」

花丸「どうやってここから出るずら?」

鞠莉「・・・・・」


善子「こういう時は鍵を見つければ出れるんじゃない?ゲームだってそうだし…」


花丸「善子ちゃんの言う通りずら。この館を調べる必要はあると思う」

鞠莉「確かに、そうね、分かった。じゃあ、何処を最初に調べる?」

善子「ここは、無難に右からじゃない?」

ーーーーーー
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