【シャニマス】恋鐘「演技力ば磨こー!」

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29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/03(日) 00:31:04.69 ID:ea5eLL8go
きてた
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 00:31:16.76 ID:6hGjJhW40
咲耶「お風呂の用意ができたら呼びに行くから」

霧子(わたしはこのままなの……?)

結華「わかったー。まみみ、いっしょにあそぼー」

摩美々「わん」

タタタタ…

P(凄まじい緊張感だ。演技に熱が入ってる)

恋鐘「……」

咲耶「……」

P(入り過ぎてて怖い)

恋鐘「よか子ですね。大人しゅうお母さんの言うことば聞いて」

咲耶「……」

恋鐘「あの子も夫婦の証。2人の間に生まれた子供」

恋鐘「羨ましかね」

咲耶「……P」

P「!」

咲耶「今の、本当の話かい?」

P「……」

咲耶「嘘だと言って欲しい。この女の人が勝手に妄想してるだけだって」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 00:35:23.84 ID:6hGjJhW40
恋鐘「妄想なんかやなかばい」

咲耶「貴方は黙っていてくれるかな」ギロッ

P・霧子(ひっ……!)ビクッ

咲耶「正直に言って。本当のことを話して」

P「……お、俺は……」

P「……全部、本当だ……」

咲耶「……ッ!」


バチィィィンッ


P「!?」

P(痛った! ……くない? 自分の手で手を打ったのか)

咲耶「最低だよ」

咲耶「私たちを……裏切ったんだね」

P「ち、違うんだ! あれは一夜限りの過ちで……!」

P「その後すごく反省して、恋鐘にはもう会うのはやめようって……でも行く先々に現れて……」

恋鐘「過ちなんて言わんで。行為の最中、何度も愛しとーって言うてくれたばい」

咲耶「黙っていてって言っただろう」

恋鐘「……」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 00:36:46.07 ID:6hGjJhW40
>>28
主張じゃなく出張でした
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 00:39:15.91 ID:6hGjJhW40
咲耶「体の関係に至るまでは、この人に好意を持ってたんだろう?」

咲耶「そして思いは一線を越えて、手を出してしまった。そこが許せない」

P「……」

咲耶「もっと許せないのが、この人と肉体関係を持ってしまった時、私に全てを打ち明けてくれなかったこと」

咲耶「本当に反省してるのなら、まず言わなきゃダメだよね」

P「……」

P(威圧感がヤバい。もう演技中断させたい)

P「すまなかった! 俺は自分の身を守るために、浮気したことをずっと伝えなかった!」

P「最悪最低の男だ!!」ガバッ

恋鐘「P、可哀想……土下座までせんでもよかよ」

咲耶「誰のせいだと思ってるんだい」

咲耶「元はと言えば、貴方がPを誘惑しなかったらこんな事にはなってなかったのに」

恋鐘「誘惑なんてしとらんよ? うちは定食屋で、普通に働いとっただけやけん」

恋鐘「あー、ばってんうちはナイスバディやし、普通にしとっても男の人誘惑してしまうんかもね」

咲耶「どうやら貴方は、人の夫と寝たという事実の重大さを理解してないみたいだ」

恋鐘「しとるよ?」

咲耶「した上で私たちの家庭に足を踏み入れたのか」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/03(日) 00:41:43.88 ID:6hGjJhW40
恋鐘「うん。さっきも言うたけどうち、Pのこと愛しとーし」

恋鐘「こうして奥さんの前に姿ば現せば、関係も拗れて離婚するかなって」

咲耶「なるほど。ねじ曲がってるね」

恋鐘・咲耶「……」ゴゴゴゴ

P(龍と虎の睨み合いだ)

霧子(怖い……)プルプル


結華「はいそこまでー!」

恋鐘・咲耶「!」

摩美々「このままだと終わるとこ見失っちゃうんでー、中断ー」

P「助かった……圧が凄くて言い出せなかったんだよ」

恋鐘「うち、すっぽりと役になりきっとった」

咲耶「私もだよ。プロデューサー大丈夫かい? 殴る演技のつもりが、少し頬に当たってしまったね」サワサワ

P「大丈夫。しかし緊張感がすごかったな」

霧子「うん……見入っちゃって演技を忘れてた……」

結華「手に汗握ったよー! こがたんとさくやんの対峙」

咲耶「嬉しいよ」フフッ

恋鐘「えへへ、照れるばい。将来は女優としてもやっていけそうやね!」

摩美々「プロデューサーの演技もよかったですよー。特に土下座がー」クスクス

P「あれは自然としてしまったんだ。咲耶が怖くて怖くて」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 00:44:05.03 ID:6hGjJhW40
ここまでにします
また明日投下します
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/03(日) 00:47:56.22 ID:ea5eLL8go
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 01:04:56.87 ID:ehjnFK4ro
乙ー
この物語をアドリブでやってのけるコイツらのハイスペックっぷりよ
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 08:41:38.06 ID:6QedA5IeO
ハイスペック(本気)
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/04(月) 00:20:12.87 ID:sznvVrwI0
咲耶「そんなに怖かった?」

恋鐘「うちも危うく土下座するとこやった」

咲耶「そ、そうか……」

P「まあ咲耶が本気で役に取り組んだ証拠だからな」

P「それに食卓を囲むお母さんの演技も素敵だったよ」

霧子「うん。すごく優しい目で、綺麗だった」

結華「さくやんは間違いなく良妻賢母になるね」

咲耶「はは……恥ずかしいな。ありがとう」

摩美々「摩美々もまあまあ犬になりきれてたと思うんですケド」

P「そうだな、摩美々なりに頑張ってたよ」

咲耶「可愛かったよ。結華も5歳の演技ができてたと思うし、霧子だって…」

霧子「わたしには触れないで……」

結華「どうして? あんなに可愛かったのにー!」

P「父性本能が働いたよ」

恋鐘「もう1回やってくれん? 間近で見たい!」

霧子「ぜ、絶対いや……!」カァァ
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/04(月) 00:21:21.78 ID:sznvVrwI0

――――

恋鐘「クジ引きタイムー!」

P「まだやるのか。俺抜けていい?」

恋鐘「何言いよーと! まだ2回しかやっとらんのに」

P「2回もやったじゃないか。5人の演技を隅っこで見てるから…」

摩美々「はいどーぞ」スッ

P「え?」

摩美々「プロデューサーの分、引いておきましたよー」

P(長男)「……」

結華「無難な役だしさ、あと少しだけ付き合ってよ!」

P「分かったよ。もう少しだけな」

咲耶「ありがとう」ニコッ

咲耶(姉)「私は姉だ。……ん?」

咲耶(義理の姉)「よく見ると違う。小さく『義理の』と書かれている」

P「義理の姉?」

三峰(義理の姉その2)「三峰は、義理の姉その2だって」

霧子(義理の妹)「わたしは義理の妹……」

摩美々(義理の妹その2)「まみみは妹その2ー」

P「義理だらけじゃねえか!」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/04(月) 00:24:44.37 ID:sznvVrwI0
恋鐘(義理の姉その3)「きっとお父さんの再婚相手のお子さんが、5人姉妹やったんやね」

P「恋鐘も義理の姉か」

恋鐘「まさかこげん義理が揃うとは思わんかったばい。偶然ってあるもんやね」

P「箱に細工したりしてないだろうな?」

恋鐘「誓うてそげんことはしとらん! 何なら確かめてみる?」

P「いや、その目は本当のことを言ってる目だ。信じよう」

P「ってか両親がいないって、どういう状況だ」

三峰「夫婦水いらずで旅行に行ってるんじゃない?」

咲耶「子供を置いて?」

恋鐘「両親2人とも海外出張しとーっていうんはどうやろう」

霧子「なかなか会えない家庭事情なんだね……」

P(まるでマンガやゲーム、アニメの設定だな)

摩美々「何でもいいから早く始めようよー」

恋鐘「そうやね! じゃ、みんな位置について!」

恋鐘「準備はよかね? よーい……スタート!」


恋鐘「みんなー、もうすぐお昼ご飯できるよー♪」

咲耶「ありがとう恋鐘」

結華「任せちゃってごめんね」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/04(月) 00:25:56.18 ID:sznvVrwI0
少ないのですが、ここまでで
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/04(月) 00:54:45.83 ID:yQdzcUIGo
話の都合とはいえ引いたクジ偏り過ぎィ!
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/04(月) 03:53:14.15 ID:00XiXRZJ0
義理の・・・あっ、嫌な予感が
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/05(火) 00:35:48.83 ID:9jJ6EKi30
恋鐘「ううん、私料理大好きだし!」

P(ちゃんと標準語だな。咲耶が長女、結華が次女、恋鐘が三女かな)

霧子「摩美々ちゃん、テレビはあとにしよう」

摩美々「はーい」

P(そして霧子が四女、摩美々が末女? その2、その3をそのまま反映してるのか)

――――

結華「あー美味しかった! 恋鐘の料理は最高だよー!」

恋鐘「それほどでも」エヘヘ

霧子「恋鐘お姉ちゃん、いつも作ってくれてありがとう」

恋鐘「え?」

霧子「?」

恋鐘「……霧子、今のもう一度言ってくれないかな」

霧子「いつも作ってくれてありがとう」

恋鐘「その前!」

霧子「こ、恋鐘お姉ちゃん?」


恋鐘「可愛かー!」ギュッ

霧子「!?」


恋鐘「愛くるしい! 霧子にお姉ちゃん言われるなんて、こげん体験めったに無か!」

P「恋鐘、方言」

恋鐘「はっ! 油断しとった!」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 01:10:15.54 ID:9jJ6EKi30
結華「その気持ち分かるかも〜。ねえ霧子、私はなんて呼んでるんだっけ?」

霧子「結華お姉ちゃん……?」

結華「可愛いー! お姉ちゃんだよー!」ナデナデ

霧子「あう……」カァァ

咲耶「ふふ。ところで、摩美々は私たちをどう呼ぶのかな?」

摩美々「え」

摩美々「……普通に名前で呼ぶケド」

恋鐘「ダメだよ! 私たちはお姉ちゃんなんだから!」

結華「摩美々、言ってごらん? お姉ちゃんって」

摩美々「……」


摩美々「……お姉ちゃん……」ボソッ

恋鐘・結華「かーわーいーいー!」ギュー


咲耶「摩美々の照れ。良いものが見られたよ」フフ

摩美々「別に照れてないですしー」

P「……なあ霧子」

霧子「?」

P「俺のことはなんて呼んでるんだっけ?」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 01:12:01.16 ID:9jJ6EKi30
霧子「お兄ちゃん」

P「ありがとう」

P(このレッスン……やってよかったかもしれない)

恋鐘「P、鼻の下が伸びてるよ」ジトー

結華「妹に変な感情持たないでね?」ジトー

P「の、伸びてないし持たないよ」

恋鐘「どうだか」

摩美々「いいんじゃないですかー?」

恋鐘「へ?」

摩美々「だってまみみたちー、義理の姉妹ですしー」

摩美々「そういう目で見られてもおかしくないっていうかー」

恋鐘「な、何を言って…」


摩美々「ねー、お兄ちゃん♡」ギュッ

P「!」

恋鐘(なあ!?)


霧子(そういう目って、どういう目……?)

恋鐘「ふっ、ふ、不謹慎やぁぁぁ!! そげんこと誰が許すと!?」

摩美々「でもー、わざわざ義理ってついてるんですしー」

恋鐘「ついとーからなんや!」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 01:16:24.25 ID:9jJ6EKi30
P「落ち着け恋鐘! まだ演技の途中で…」

恋鐘「一時中断! こげん展開、無しやろ!? 大体プロデューサーも何でニヤついとー!」

P「ええ!? に、ニヤついてなんか……!」

咲耶「クールダウンしよう恋鐘」

恋鐘「咲耶……ばってん……」

咲耶「気持ちは分かる。家族の演技という名目だから、摩美々の言う方向に行ってしまうと」

咲耶「展開がめちゃくちゃになってしまいかねない」

恋鐘「やろ? やろ?」

結華「だけど」

恋鐘「!」

結華「まみみんの言うことも理解はできるよ」

結華「年頃の男の子の周りにさ。こんな美少女揃いの義理姉妹がいたら、ちょっとくらいエッチな目で見ちゃうこともあるよ」

結華「そしてその熱い視線で射止められて、家族の垣根を越えちゃうケースも……」

恋鐘「そうやろうか?」

結華「うん。だから、間をとってこうしない?」

結華「まみみんみたいにやりたい人はやればいい。でも他の姉妹にバレないようにこっそりと」

結華「そうしないと、さっきのこがたんみたいに怒られちゃうし」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 01:19:53.70 ID:9jJ6EKi30
恋鐘「まあ……普通は怒られるやろうね。血は繋がっとらんでも家族なんやし」

結華「そうそう。で、健全な家族を演じたいなら、今までみたいに表裏のない自然な演技をすればいいよ」

結華「どう?」

恋鐘「……」

P「俺は強制的に摩美々に付き合わなきゃいけないんだよな?」

結華「姉妹側の一方的な感情ってのもケースとして考えられるし、嫌なら躱していいんじゃない?」

P「なるほど」

P(じゃあ摩美々には悪いけど、普通の演技をしようかな)

摩美々「躱させませんけどねー」ボソッ

P「ん?」

摩美々「何でも」

咲耶「結華に賛成だ。そもそもこの演技レッスンは、臨機応変に対応していく体だったよね」

霧子「わたしも……」

恋鐘「……うん。その通りや」

恋鐘「みんな、止めてしもうてごめんね? 再開しよう!」

――――

結華「どこで中断したんだっけ」

摩美々「まみみがお兄ちゃんの腕に抱きついたところですよー」ギュッ

恋鐘「……」

P(まだ始まってないのに)

恋鐘「そうやったね、そこから始めよう!」

恋鐘「いくよ? よーい、スタート!」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/05(火) 01:22:45.19 ID:9jJ6EKi30
摩美々「ねーお兄ちゃん、あとで一緒にショッピング行こーよ」ギュー

P「ごめん。ちょっと約束があってさ」

P(俺もどちらかと言えば平和な家族の雰囲気を作りたい。軌道修正を図るぞ)

摩美々「どんな約束ー?」

P「えっと……」


恋鐘「私とデートするんだよね」

P・摩美々「!?」


P「こ、恋鐘……?」

恋鐘「お姉ちゃんを呼び捨てにしないの!」ニコニコ

摩美々「……」

P(どういうつもりだ恋鐘!? そっちには行かないんじゃなかったのか!?)

恋鐘(摩美々……摩美々がその気なら、うちも乗っかるばい)

恋鐘(プロデューサーは渡さん!!)キッ

摩美々「嘘でしょー?」

恋鐘「嘘じゃないよ。Pは私と買い物に行くの」スタスタ

恋鐘「ねー?」ムニュンッ

P(背中にダイレクト!!)

摩美々「お姉ちゃんじゃなくてお兄ちゃんに聞いてるんだけどー」

摩美々「ねえ、嘘だよねー? お兄ちゃんはまみみと一緒に居たほうが楽しいだろーし」ズイッ

P(顔近すぎる!!)
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 01:26:40.27 ID:9jJ6EKi30
恋鐘「お姉ちゃんと居たほうが楽しいよね?」ムニュムニュ

摩美々「お姉ちゃんより妹だよねー」ジー

P(もう何なんだよこれ!!)


咲耶「こら、恋鐘に摩美々」

恋鐘・摩美々「!」

咲耶「Pが困っているだろう。離してあげなさい」

P(おお! さすが長女だ!)

恋鐘「でも……」

咲耶「でもじゃない」

摩美々「だってー」

咲耶「だってでもない。もしかして2人は、Pのことを…」

恋鐘「そ、それは違うよ!」

摩美々「お兄ちゃんはお兄ちゃんだから」

咲耶「まだ何も言ってないんだけど……そうか、安心したよ」

咲耶「実は2人が、Pに気があるんじゃないかと疑っていたんだ。杞憂だったね」

P(家族にバレないように過ごすという点を上手く突いたな)

P(助かったよ。ありがとう咲耶)

P「じゃあ俺はそろそろ出かけるから」スッ
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 01:33:52.97 ID:9jJ6EKi30
P(退場しよう。男の俺さえいなければ、いがみ合うこともないだろう)スタスタ

P(これ以上演技をしなくて済むしな。我ながら良い抜け道を…)


咲耶「どこに行くのかな」ガシッ

P「へ?」


咲耶「約束をすっぽかすつもりかい?」

P「や、約束……?」

咲耶「今日はお姉ちゃんの部屋で勉強を教わる予定だろう」

P・恋鐘・摩美々「!?!?!?」

結華(わーお、そうきたかー)

霧子(優しいお姉ちゃん)

咲耶「さあ、行こうか」グイグイ

P「待て待て!! そんな約束してないって!」

咲耶(ごめんねプロデューサー。面白そうだったから乗ってしまった)

恋鐘「ま、まさかお姉ちゃんも……!」

摩美々「こっち側だったんだー」

咲耶「こっち側? 何のことかな」

恋鐘(こ、こりゃ強敵や。どうすりゃよか!?)

摩美々「……」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 01:38:27.63 ID:9jJ6EKi30
摩美々「まみみも一緒に勉強したーい」

咲耶「摩美々も?」

恋鐘「うち……私も勉強したい! ちょうど教えて欲しいところがあって!」

咲耶「うーん、それは困ったな。私の部屋は2人しか入れないんだよ」

P「どんだけ狭いんだよ!?」

結華(スネオみたいな)

咲耶「だから諦めて。また今度教えてあげるから」

恋鐘「いや」ムギュウッ

P「ふぐっ!?」

P(また顔が胸に! わざとか!?)

摩美々「2人きりなんて危ないしー、絶対に行かせない」ギュー

咲耶「危ない? 変なこと考えないで欲しいな。やましいことは何もしないよ」

咲耶「それに、そんなに引っ張ったらPが痛がるよ。離してあげよう」

摩美々「お姉ちゃんが離せば済む離しだしー」

恋鐘「そうそう!」

P(呼吸困難! 呼吸困難!)


結華「霧子ー、もう1回お姉ちゃんって呼んでみて」

霧子「お姉ちゃん」

結華「可愛いなあ。霧子がいい子だねー」ナデナデ

霧子「えへへ……」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 01:41:12.22 ID:9jJ6EKi30

ギャーギャー ワーワー

P(あ、マズい。意識が薄れてきたかも)

P(誰か助けてくれ……女の子の胸に顔を埋めて窒息死なんてしたくない……)

P(いや、考えようによっては夢のような死に方だけど……)


コンコン

はづき「失礼しますー。プロデューサーさんがいらっしゃると聞いたんですけど…」ガチャ

恋鐘「あ」

咲耶「はづきさん」

P(力が弱まった!)

P「ぶはあっ!」ガバッ

P「はーっ、はーっ、はーっ……おい恋鐘! またお前は胸に…」

P「!?」ゾクッ

P(背筋が凍るような威圧感!! も、もしかして)

はづき「……」

P(はづきさんいるー!!)ガーン

P「あ、あの……」

はづき「……」

P「今のは故意じゃないんです。俺もレッスンに参加してて、なりゆきで……」アハハ
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 01:43:30.49 ID:9jJ6EKi30
はづき「なーんだ、なりゆきだったんですか」アハハ

P「は、はいそうなんです! 恋鐘が勢い余って……な?」

恋鐘「……」ガタガタ

P「恋鐘? どうして震え…」

はづき「なりゆきで女の子の胸に顔をダイブさせるって」

はづき「どんな状況でしょうねぇ?」ニコォ…

P「!!」ビクッ

P「ごごごごごめんなさいぃぃぃぃ!!」ガバッ

咲耶(は、はづきさんって怒るとこんなに怖いんだね)ハハ…

摩美々(下手に動かない方がいいかも)

結華(あわわわ……)ガタガタ

霧子「……!」プルプル


恋鐘「あ、あのぅ」

はづき「はい」

恋鐘「プロデューサーはうちらに付き合うてくれただけで……」

結華「そうなんですよ! どちらかというと、調子に乗っちゃった三峰たちが……」

霧子「悪いんです……」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 01:45:19.83 ID:9jJ6EKi30
摩美々「霧子は悪くないよー。主にまみみが悪い子だったんでー」

咲耶「私も遊び心で好き勝手やりすぎてしまいました」

はづき「……」

はづき「まあ、詳しい事情を聞かずに怒りを出してしまった私もいけませんよね」

はづき「頭を上げてくださいプロデューサーさん。強く当たりすぎてすみませんでした」

P「アイドルにベッタリと触れてしまったのは事実なので……」

はづき「とりあえずお話を聞かせてください。お仕事の件で伺いたいこともあるので」

P「分かりました」スッ

P「5人とも、レッスンを中断して待っててくれないか? 昼飯を食べに行こう」

霧子「あ……もうこんな時間なんだ」

結華「気づかなかったね。了解!」

(5分後)

恋鐘「プロデューサー大丈夫やろか」

摩美々「悲鳴が聞こえないってことはー、無事だと思う」

恋鐘「もし叱られとったら乱入せんばいかんね」

霧子「謝らなきゃ……」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 01:47:22.35 ID:9jJ6EKi30
結華「話は変わるけど、みんな何食べたい?」

咲耶「私はみんなの意見に従うよ」

霧子「わたしも。みんなと一緒なら何を食べても美味しいし……」

結華「きりりんは癒しだねー」

摩美々「はーい、お寿司がいいなー」

結華「回らないやつ?」

摩美々「それはさすがにプロデューサーが可哀想なんでー、回るやつでー」

結華「だよね」

恋鐘「じゃ、あとでお願いみよう!」

――――

はづき「事情は分かりました」

P「はい」

はづき「けど、これからはそういうこと未然に防いでくださいね?」

P「充分に承知しております」

はづき「お願いしますよ」

はづき「さてと、次の話ですけど」

P「仕事の件でしたよね? WINGですか?」

はづき「……」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 01:52:44.54 ID:9jJ6EKi30
はづき「……埋もれたいですか?」

P「は?」

はづき「女の子の胸、埋もれたいですか?」

P「何言ってるんですか」

はづき「だって恋鐘ちゃんの胸から顔を上げたプロデューサーさん、幸せそうでしたよ」

P「嘘」

はづき「本当です」

P「……」

P「そりゃ……埋もれたいか埋もれたくないかで言えば埋もれたいですよ」

P「男ですし。仕事終わって家に帰ってきた時とか、あんな事できたら最高ですね、疲れが吹っ飛びます」

はづき「喋り過ぎです」

P「ごめんなさい」

はづき「でも正直で大変よろしいです」

はづき「……私でよければ……」

P「?」

はづき「私でよければ、抱きかかえてあげますよ」

P「……」

P「え?」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/05(火) 01:57:02.44 ID:9jJ6EKi30
はづき「そんな欲望をアイドル相手にさらけ出してしまったら大変じゃないですか」

P「さらけ出さないですけどね」

はづき「とにかく、私ならプロデューサーさんと同じ立場ですし。胸くらい貸してあげますよ」

はづき「さらに、今ならお姉さんや妹、お母さんなどの演技をしながら接するオプション付き」

P「……」

はづき「嫌ならいいんですよ」

P「そうじゃないんです! はづきさんに触れるのも、それはそれでマズいような気が……」

はづき「仕事のお話をしましょうかー」

P「ま、待ってください!」

P「……」

P「……お姉さんでお願いしても……」

はづき「ふふ」

はづき「いいよ♪ おいで♡」


このあとめちゃくちゃ甘えた

あとお寿司食べた


おわり
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/05(火) 01:58:25.91 ID:AdFyhW6co
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 01:58:57.96 ID:9jJ6EKi30
もっとやりようあった気がしますが、終わりです
読んでくださってありがとうございました
シャニマスss増えて欲しい
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 01:59:58.83 ID:XeCy8yeL0
おつー
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 08:19:01.90 ID:YKTKepB1o
乙ー
もっと読んでいたかったけど終わるタイミングを見失ってグダっても悲惨だしこのぐらいが丁度いいか
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