もこっち「モテないし、ヴレインズ」

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336 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:09:18.04 ID:wnv4SaN1O



クロっち「………私のターン、ドロー」


クロっち(………においは気になるが、そこまで気にすることもねーか。なら、さっさとデュエルをーーー)

Ai(ーーーなあ、クロっち、話がある)


クロっち(………………なんだよ? 今度はいったい何をーーーーーー)















Ai(あの仮面男、ハノイの騎士だ)



337 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:10:41.29 ID:wnv4SaN1O



クロっち「………はあっ!?」



ハノイ「………どうした、急に? 何かあったのか?」



クロっち「えっ!? あああ、はい、だ、大丈夫………です!」オドオド



ハノイ「………そうか? 若干、声が裏返っているように聞こえるが………」



クロっち「えっ、えーと、それは、そのーーー」


クロっち(お、お、落ち着け私!? ここはひとまずーーー)

クロっち「………実は、その、ちょっと凄いコンボ思いついて、自分にビックリしただけなんで」



ハノイ「………ほう、それは楽しみだな」ニヤリ



クロっち「あ、いや、まだ、できるかどうか考え中なんですけど………私、再開したばかりの素人なんで………ははっ」

クロっち「でも、しばらくすれば、考えもまとまると思うんで、できれば少し時間いいですか………?」



338 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:12:05.32 ID:wnv4SaN1O



ハノイ(………………正直なことを言えば、あまり時間をかけて欲しくはない)

ハノイ(だが、こいつは俺とのデュエルに、しかも今の状況で応じてくれた貴重な相手だ。多少は融通をきかせてやるべきか?)



クロっち「ううっ………………」ブルブル



ハノイ(………そうだ、それにこいつは、どうせ俺に負けて、その後ーーー)

ハノイ(それを考えれば………このくらいの我儘は見逃してやるのが筋か)ウンウン


ハノイ「………構わん。納得いくまで考えるといい」



クロっち「………あ、はい! ありがとうございます! それでは、お言葉に甘えてーーーーーー」



339 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:13:45.40 ID:wnv4SaN1O



クロっち(…………………は、はああ〜〜〜〜、なんとか、誤魔化せた………………!!)

Ai(落ち着いたか?)

クロっち(『落ち着いたか?』じゃねえよ!? いきなり変なこと言うなよ! ビックリしただろうが!)

Ai(わ、悪い………)

クロっち(つーか、何? あの仮面男が、ハノイの? 騎士だって?)

Ai(ああ、そうだ)

もこっち(いや、何で急にそんなことになるんだよ? 意味わかんねーんだけど)


Ai(それは、単純に同じだったからだな)

クロっち(同じだ?)


Ai(ああ、あの仮面男、ハノイの騎士との共通点があるんだよ)



340 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:15:17.35 ID:wnv4SaN1O



クロっち「………………」


Ai(共通点は主に3つ)

Ai(一つ、デュエル中の仕草だ。俺は1週間の情報収集の中、実況動画でプレイメーカーとハノイのデュエルをいくらか見た)

Ai(そして、その中の一人とあの仮面男の仕草が全く同じなんだ。カードを発動したところとか、ドローしたところとか)


Ai(二つ、あの動画のハノイは【インヴェルズ】使いだった。そして、あの仮面男も『インヴェルズ』のモンスターを使っている)



クロっち(………そんなの、ただの偶然じゃねーのか?)















Ai(そして三つ、あの仮面男のモンスターからはハノイの痕跡がある)



341 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:16:23.03 ID:wnv4SaN1O



クロっち(痕跡?)

Ai(ああ、ハノイはデュエルプログラムを持たされるって話したろ?)


クロっち(………ああ、確かデュエル強けりゃ無敵がどうのって話か?)

Ai(そう、それだ)


クロっち(それがどうしたってんだ?)


Ai(そのプログラムを利用してクラッキングを行う場合、持ち主のデッキのモンスターを媒介にする必要があるんだ)

Ai(そのため、プログラムの一部がデッキのモンスターに内蔵された状態になっているわけだがーーーここまで言えば、もうわかんだろ?)


クロっち(………まさかーーー)

Ai(そう、俺にはその痕跡がわかるのさ)

Ai(………あの《インヴェルズの先鋭》には間違いなく、そのプログラムの一部が内蔵されている)



342 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:17:22.35 ID:wnv4SaN1O



先鋭『ケヒヒッ!』



クロっち(なにぃ……!?)

Ai(ああ、間違いない、その痕跡は人間で言うところの『におい』に近いが、それがプンプンしてやがる。お前も既に嗅いでるんじゃないか?)


クロっち「!」(まさか、このにおいはーーー)

Ai(そう、ハノイのデュエルプログラムの『におい』だ)



343 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:18:36.53 ID:wnv4SaN1O



クロっち(なん……だと……!?)

Ai(………あの仮面男は、ハノイの『におい』が出るカードを堂々と使っている)

Ai(その時点で、あの仮面男は自分がハノイの騎士って自白したようなもんなんだよ)

Ai(以上が、あの仮面男がハノイだとする根拠だ。納得したか?)



クロっち(………私をからかってるんじゃないのか? このにおいがハノイの騎士のそれとは限らねーだろ)

クロっち(だいたい、ここは電脳世界なんだから、『におい』の出るカードがあったっておかしくはーーー)

Ai(あのモンスターがそういうカードなら、今頃デュエル中断だな)


クロっち(中…断………?)

Ai(どんな形であれ、デュエルモンスターズのカードにマーキングなんてすれば、それは不正カードとして扱われる)

Ai(そして、不正カードを使った場合、即座にリンクヴレインズのシステムに検知され、いまやってるデュエルは中断されることになる)


Ai(たぶん、リンクヴレインズの利用規約にも同じことが書いてあったと思うぞ?)



344 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:20:30.99 ID:wnv4SaN1O



クロっち(………!)



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



〔利用規約〕

〔これらのデッキデータを利用した不正行為は絶対にしないでください〕

〔事例:カードに対するマーキング〕

〔マーキングされたカードは、不正カードとして扱われます。使用した場合、自動的にデュエルが中断され、運営まで通報されることになります〕

〔不正カードの使用に対し、運営は然るべき対処をさせて頂きます〕


〔これらのデッキデータを利用した不正行為は絶対にしないでください〕



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



クロっち(ーーー!)

Ai(カードに対する着臭は、お前が読んでたデュエルモンスターズの原作漫画にもあったイカサマだ)

Ai(しかも、『におい』の種類や嗅ぐ人間によっては、嗅がせ続けることで、集中力を削ぐことも可能だ)

Ai(そして、そんな有名で効果的なイカサマを、運営が対策していないと思うか?)


クロっち(………………思わねえ)

Ai(だろ? だったら、カードの着臭が確認できた時点で、不正カード扱いされる。規約通り、デュエル中断、まったなし、だ)



345 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:22:03.03 ID:wnv4SaN1O



Ai(だが、この通り、デュエルは中断されていない。つまり、あのモンスターは、あれだけ『におい』をプンプンさせておきながら、システム的には不正カード扱いされていないってことになる)

Ai(なら、不正カードでないと判断された理由は何か? それは、リンクヴレインズのシステムじゃ、あのモンスターの『におい』を検知できないからだ)

クロっち「……………」


Ai(一定量以上の『におい』が発生していない限りは、リンクヴレインズのシステムに検知されることはない)

Ai(なぜなら、一定量以下の『におい』程度じゃ、人間にはもちろんのこと、機械にだって検知することができないからだ)

Ai(そんな、極々わずかの『におい』を検知できる存在は限られている)

Ai(それができるとすればーーーーーー)



346 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:23:39.20 ID:wnv4SaN1O



Ai(ーーーーーー機械の一部でありながら、人間のような意思を持つことで進化した、俺たちイグニス)

Ai(そして、そのイグニスである俺と感覚を共有しているクロっち)

Ai(そう、今のところ俺たち二人だけだ)


Ai(逆に言えば、それ以外には絶対に検知することはできねえ)

Ai(リンクヴレインズのシステムだろうと、ハノイ当人だろうと、だ)


クロっち「………………………」


Ai(だからこそ、俺たちは『におい』を感じることができる。だからこそ、リンクヴレインズのシステムには検知できず、デュエルが中断されることも無いってわけだ)



347 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:25:10.77 ID:wnv4SaN1O



クロっち「……………………………………………」

Ai(納得したか?)


クロっち(………ふん、もっともらしいこと言ってるが、お前のことだ。私をからかってるに決まってる)

クロっち(どうせリンクヴレインズのシステムにハッキングでもして、デュエルが中断しないようにーーー)

Ai(………なんでお前一人をからかうために、SOL相手にハッキングなんてハイリスクな真似する必要があるんだよ)

Ai(SOLに逆探知されたら終わりじゃねえか。割りに合わねえにも程がある)


クロっち「………………」

Ai(からかうだけなら、もっとリスクの低い方法取るっつーの。はい、論破)



348 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:28:48.34 ID:wnv4SaN1O



クロっち(………じゃあ、お前が私に何かして、この『におい』をでっち上げてるんだ)

クロっち(お前なら私に『におい』を錯覚させるくらいーーー)

Ai(あのな、いくら俺でも嘘の感覚を与えることまではできねえよ)

Ai(できるのは、精々こうして頭の中で会話したり、さっきみたいにアバターの主導権を変更するくらいだ)


Ai(そもそも、嘘の感覚を与えるなんて、ふざけた真似ができるなら、俺と話す度にお前が快楽を感じるようにでもしてる)

クロっち(か、快楽!?)



クロっち(そ、それってつまりーーー)カアアッー


Ai(そんで、今ごろお前は俺の子分だよ、バーカ!)

クロっち(ぐっ、お前ーーー!!)


Ai(それをやっていないことが、俺が嘘をついていない何よりの証拠だろ。こんな風に怒りあったって、デメリットしかねえ)



349 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:31:18.41 ID:wnv4SaN1O



クロっち(〜〜〜〜っ、っ、っ、っ、!!)


Ai(………なんだ、まだ反論があるのか?)


クロっち(〜〜〜〜落ち着け私! ここは冷静にーーー)


クロっち(ーーーやっぱりお前の言っていることはおかしい! あの仮面男がお前の言う通りハノイの騎士なら、何でさっさと私からお前を奪い取ろうとしないんだ!? 確か奴らはお前を血眼になって探してるんだろ!?)

Ai(それは単純に、俺がお前のところにいることが、バレてないからだろうな)

Ai(仮にバレているなら、こんな所でデュエルする前に、逃げられないよう捕獲プログラムで俺たちを拘束するだろうぜ。ハノイにはそれができることを俺は知っている)


クロっち(………マジかよ)

Ai(だが、いま俺たちは、そんなことされていない。つまり、このハノイは強引に俺たちを捕まえる気は無い、イコール俺がここにいることに奴らは気づいていないってわけだ)


クロっち(………じゃあ、何であのハノイは私に接触したんだ?)

Ai(………『デュエルしたい時に、その相手がたまたまお前しかいなかった』としか言いようがねーな)


クロっち(そんな偶然ーーーー)

Ai(俺だって、ありえねーって否定してーよ! だけど、それ以外に考えられないんだよ! それとも、お前は他に何か思いつくのか!? ああん!?)


クロっち(ぐっ、)



350 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:33:37.32 ID:wnv4SaN1O



ハノイ「………………」



Ai(とにかく! この状況でやるべきことはただ一つ、デュエルで勝って逃げる、それのみだ)

クロっち(あ? 何でだよ。さっさと逃げてログアウトすればーーー)

Ai(VR空間において、デュエル中、健康に異常の無い人間が自らログアウトや回線切断を行うことはシステム上できねーよ)

Ai(それに加えて、お互いを知覚可能な範囲から離れることもできない。お前はデュエルモンスターズ保護法がVRシステムに与えた影響を知らねーのか?)

クロっち(し、知らんかった………)


Ai(一応言っておくが、外部に連絡して、自分のVRダイバー外させて強制ログアウトってわけにもいかねーー)

Ai(イカサマ防止のため、デュエル中は、基本的に通信を行えないシステムになってるからな)

Ai(例外は、健康に異常がある時か、通報する時くらいだ)

クロっち「………………」



351 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:35:34.19 ID:wnv4SaN1O



Ai(そんで通報しようとすれば、目の前のハノイは確実にクロっちを警戒して、その真意を確かめようとするだろうな)

クロっち「!」

Ai(そうなりゃ、俺たちは通報する前に拘束されて、強制的に向こうの電脳空間に連れ去られるのがオチだ)

Ai(そんでココ来る前にも言ったが、俺が形を保っていられる電脳空間は、クロっちのPC、デュエルディスク、リンクヴレインズの3つだけだ)

Ai(向こうの電脳空間に連れ去られたら、その時点で俺は壊れるし、一体化したクロっちの意識データも同様に壊れる)


クロっち「………………っ、!?」

Ai(………絶対に通報するなよ。死にたくないんだったらな)



352 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:36:53.83 ID:wnv4SaN1O



クロっち(………さっきから随分と頭が回るもんだな。簡単なスペルミスやらかしていた奴のセリフとは思えねえが………)

Ai(そりゃ俺だって、伊達に何年も逃亡生活していたわけじゃないんでね。本気出せば、この程度の計算くらい普通にやれるっつーの)


Ai(………頼れる相手がいれば、もっと楽できただろうが、ご覧の有様だからな………本気出すしか道はねーのよ)

クロっち(………はっ、こんなことなら、悪戯メールなんか恐れないで、さっさとお前をウイルスとして通報しとくんだったな………)



353 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:38:52.64 ID:wnv4SaN1O



Ai(………それやった場合、お前の記憶、機密保持のために根こそぎ奪われるぞ?)イラッ


クロっち(………はっ? 何だよそれ、どういうことだよ!?)

Ai(どういうこともなにも、ハノイやSOLの情報網は相当なものだからな。専門機関にイグニスらしき情報が来た場合、即座に嗅ぎつけられるに決まってる)

クロっち(いや、そうじゃなくて、何で私の記憶をーーー)

Ai(あのな、あいつらはそのくらい平気でするぞ?)

Ai(実際、ハノイの被害者の中には、記憶を根こそぎ奪われて廃人化した奴がいる。お前もネットニュースとかで見たんじゃねーか?)



354 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:42:38.46 ID:wnv4SaN1O



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



【ハノイ被害者、未だに目を覚まさず。記憶データの奪取が原因か】



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



クロっち(あっ………)

Ai(SOLだって、通告無しに大規模スキャンやらかして、利用者全員を危険に晒すくらいには、人権を踏みにじれる)

Ai(機密を守るためなら、記憶を根こそぎ奪うくらい普通にやってのける連中だと思うけどな?)

クロっち「………………」

Ai(そんで産まれてから今に至るまでの記憶を根こそぎ奪われてみろ、お前も廃人コース確定だ。それでも通報したかったか?)



355 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:44:20.28 ID:wnv4SaN1O



クロっち(………………逃げられないことは、わかった………)

Ai(そりゃどーも、説明の甲斐あって何よりだ)

クロっち(………だが、それが何で、あのハノイに勝たなくちゃいけない理由になるんだ? 理由つけてデュエル中止を頼めばーーー)

Ai(そりゃ無理だ。デュエル中止を頼んだら、頼んだ側が敗者扱いになる)

クロっち(いや、別に敗者になったってーーー)

Ai(………俺たちが敗者になれば、俺がお前の端末にいることがハノイにバレる)


クロっち(………なんで、そうなるんだ)



356 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:45:16.80 ID:wnv4SaN1O



ハノイ(長いな………いったい、いつになったら考えがまとまるのだ?)



Ai(前にも説明したが、ハノイはデュエルで勝てば、どんなセキュリティでも突破できるプログラムを持っている)

Ai(そして、ハノイは大規模スキャンの時、デュエルで勝った相手に何をしたかーーーここまで言えばわかんだろ?)


クロっち(………デュエルで負けたら、記憶を、奪われ、るーーー)

Ai(そういうこった)



ハノイ(他の連中もこういう輩と戦っているのだろうか………無論、全力でやってはいるのだろうがーーー)



357 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:46:39.75 ID:wnv4SaN1O



Ai(もちろん、最初は騒ぎにならないように記憶を覗き見る程度で済ます可能性はあるが、その内容を知ったが最後、機密保持のために間違いなく全ての記憶を奪うだろうな)

クロっち(………でも、あの仮面男、ただデュエルしたいだけみたいだがーーー)

Ai(現在、ハノイの奴らは俺に関する情報が欲しくて欲しくてたまらないはずだ。だったら、どんなに可能性が小さくても、やることはやる)

Ai(なら、たとえ勤務時間外であっても、デュエルには全力で取り組み、勝ったら記憶データを覗き見て俺の情報が無いか探させるぐらいするさ。そう命令されているに決まってる)

Ai(デュエルで勝った時、セキュリティはプログラムで自動的に機能停止状態にできるんだ。ならその機会を逃す手はねーー)



ハノイ「………………………」



358 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:49:45.41 ID:wnv4SaN1O



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ハノイ「ぬっ、これは………!」ピッ


ハノイA「おっ、上からの通達か」ピッ

ハノイB「どれどれ………なんだ、大した話じゃないな」ピッ


ハノイ「………………」



〔3つの通達〕


〔以下の内容は、勤務時間に関わらず実行するものとする〕


〔@ デュエルプログラムを有する構成員は、必ずプログラムをデッキに内蔵すること〕

〔A @の状態でデュエルを行い勝利した場合、相手の脳内にイグニスの情報が存在するか否か、プログラムを用いて確認すること〕

〔B 対象に情報が存在する場合、その者の記憶データを全て奪取し、必ず直属の上司に提出すること〕


〔以上の3つを成し得た者は、ハノイの名において、栄光の未来が約束されるだろう〕



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ハノイ(………こんな、困った奴の記憶まで覗かねばならんとは………因果な商売だ)



359 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:51:12.20 ID:wnv4SaN1O



Ai(ーーー負けたらどうなるか、俺とお前の関係がハノイにバレたらどうなるか、さっきも言った通りだ)

クロっち「………………」


Ai(以上のことから、今の状況を切る抜けるには………)

クロっち(勝って、この場を去るしかない………)

Ai(そういうこった。しかも、相手は明らかにプライベートのデュエルで、プログラムをデッキに組み込んでいる)

Ai(そこから察するに、向こうは上から認められた相応の実力者。舐めてかかれば、間違いなく負ける)

クロっち(っ………!)



360 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:52:16.58 ID:wnv4SaN1O



Ai(わかったなら全力でやるぞ。でないと俺たちは終わりだ………くそったれ!)

クロっち(マジかよ………そんなの、そんなのって………)



ハノイ「あーー、そろそろ大丈夫か? いや、前言を撤回するつもりはないがーーー」



クロっち「………あっ、はいっ、ただいま!」

Ai(怯えてる暇はねーぞ、クロっち! 今はデュエルに集中だ!)

クロっち(う、ううっ………わかったよ! やってやるよ、やってやるよ、チクショウが!)



361 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 20:54:39.92 ID:wnv4SaN1O
今はここまで
362 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 22:02:43.80 ID:z1iRh4d0O



クロっち「わ、私はメインフェイズに移行しーーー」

Ai(クロっち、このカードを使え!)

クロっち(わかってるよ!)

クロっち「まずは、カードを1枚セット!」

クロっち「そして、速攻魔法、《ダブル・サイクロン》を発動! 私と相手の場の魔法・罠カードを1枚ずつ選択して破壊する!」

クロっち「お互いの伏せカード1枚を破壊!」



363 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 22:03:55.56 ID:z1iRh4d0O



ハノイ(ようやく動いたか………ならば、ここはーーー)

ハノイ「俺はそれにチェーンして、対象にされた伏せカードを発動! 《相乗り》!」



クロっち「!」



ハノイ「逆順処理だ。まずは《相乗り》の効果が処理される。このターン、相手がドロー以外でデッキまたは墓地からカードを手札に加えるたびに、俺はカードを1枚ドローする」

ハノイ「そして、最後に《ダブル・サイクロン》の効果で《相乗り》が破壊されるが、何ら痛手ではない」



バリーンッバリーンッ!!



364 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 22:05:00.54 ID:z1iRh4d0O



Ai(ちっ、《相乗り》たあ、厄介なカード使いやがるぜ)

クロっち「………だが、私の方で破壊されたカードは《おジャマジック》! その効果でデッキからおジャマ三兄弟を手札に加える!」



ハノイ「この瞬間、《相乗り》の効果が適用される! 1枚ドロー!」



クロっち「手札くらいくれてやる! 私はーーー」

Ai(おい、クロっち! 次はこのカードをーーー)

クロっち(わーってるよ! 言われなくとも取るプレイングくらいは判断できっから、いちいち言うな!)

Ai(むっ………ああそう? なら基本任せっけど、変なプレイングかまそうとしたら止めるからな?)

クロっち(………勝手にしろ!)「《おジャマ・ブラック》を召喚!」



365 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 22:06:46.54 ID:z1iRh4d0O



ブラック『ホワーッ!』ATK0



クロっち「さらに、通常モンスター、《おジャマ・ブラック》を墓地に送ることで魔法カード、《馬の骨の対価》を発動!」



ブラック『ホビャアー!?』ヒューン



クロっち「その効果で、デッキからカードを2枚ドローする!」


クロっち「そして、魔法カード、《融合》を発動!」

クロっち「手札の通常モンスター、《おジャマ・イエロー》と《おジャマ・グリーン》を融合!」


クロっち「融合召喚! 来い、《始祖竜ワイアーム》!」



366 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 22:08:24.00 ID:z1iRh4d0O



ワイアーム『ギャオオッ!』ATK2700



ハノイ「ふん、厄介なカードを………」



クロっち「さらに、魔法カード、《融合回s」Ai(ちょっと待て!!)

クロっち(うおおっ!? ………今度は何だ!?)

Ai(驚かせて悪いな、だが言わなきゃいけないことがあるぜ!)

クロっち(ああっ? なんだよそりゃ! プレミでもあったってのか!?)

Ai(おう、そうだな)


クロっち(………一応聞くが、どの辺がだ?)

Ai(だってお前さっき《融合回収》発動しようとしたじゃん)

クロっち(それがどうした?)

Ai(どうもこうもねえよ! そんなことしたら、《相乗り》でドローされちまうだろうが! それよりも、まず《打ち出の小槌》で手札の入れ替えをーーー)



クロっち(んなことは言われなくともわかってるわ!)



367 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 22:11:02.93 ID:z1iRh4d0O



Ai(ああ? だったら何でーーー)

クロっち(考えてもみろ! 今の段階で《打ち出の小槌》使っても、ドローできるのは3枚だけだぞ!)

クロっち(そんな手札じゃ、このターン中に奴を倒せねえだろうが!)


Ai(このターン中………? お前まさかハノイ相手にワンキルしかけるつもりか!? そんな無謀な真似ーーー)

クロっち(………逆だ逆。長期戦の方が無謀だろ)


Ai(えっ?)


クロっち(………いいか、今は攻められるチャンスなんだ)


クロっち(こっちは、デュエルの経験に乏しい素人! デッキも無料ダウンロードした無改造ファンデッキに過ぎない!)

クロっち(それに対して、向こうは、デュエルプログラムを『貰えている』ほどの実力者! 使ってるデッキも魔改造されたガチモンに決まってる!)


クロっち(その条件で、こっちが勝ちを狙うとしたら、地力の差の出づらい短期決戦が一番だろ!)



368 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 22:12:35.55 ID:z1iRh4d0O



Ai(い、言われてみれば確かに………)

クロっち(だったら、ドローされること覚悟で突っ走るっきゃねえだろ? 計算すんなら、こっちの実力も勘定に入れてからにしな!)

Ai(むっ、………むむう………!)ムカッ

クロっち(………ちっ、とにかくデュエルは続けさせて貰う。この話はこれで終わりな、いいな?)


Ai(〜〜〜〜っ、)



ハノイ「………………」



クロっち「改めて魔法カード、《融合回収》を発動!」



369 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 22:13:55.20 ID:z1iRh4d0O



クロっち「融合素材にされた《おジャマ・イエロー》と《融合》を墓地から手札に加える!」



ハノイ「………《相乗り》の効果で2枚ドロー!」



クロっち「魔法カード、《闇の量産工場》を発動!」

クロっち「墓地の通常モンスター、《おジャマ・グリーン》と《おジャマ・ブラック》を手札に加える!」



ハノイ「《相乗り》の効果で1枚ドロー!」



クロっち「手札から《サンダー・ドラゴン》を捨てて、その効果を発動! デッキから《サンダー・ドラゴン》2体を手札に加える!」



ハノイ「《相乗り》の効果で1枚ドロー!」



クロっち「魔法カード発動、《打ち出の小槌》!」

クロっち「その効果で、手札6枚をデッキに戻し、6枚ドロー!」



370 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 22:15:58.44 ID:z1iRh4d0O



ハノイ「………なるほどな。サーチや回収で増やした手札を、そうやって別のカードに変換し、プレイングの幅を広げるというわけか。長時間考えただけはある」ニヤリ



クロっち(余裕こいているのも今の内だ………)「速攻魔法、《手札断殺》を発動! お互いに手札2枚を墓地に送ることで2枚ドローする!」


クロっち「私は残り2枚の《おジャマジック》を墓地に送ることで、2枚ドロー!」



ハノイ「ならば、俺は《クリッター》と《リビングデッドの呼び声》を墓地に送ることで、2枚ドローだ」



クロっち「この瞬間、墓地に送られた2枚の《おジャマジック》の効果発動!」

クロっち「それぞれの効果で、デッキから、おジャマ三兄弟を二組手札に加える!」



ハノイ「《相乗り》の効果で2枚ドロー!」



クロっち「そして、魔法カード、《手札抹殺》発動!」

クロっち「その効果で、お互いに手札を全て捨てて、その枚数分ドローする!」

クロっち「私は手札を10枚捨てることで、10枚ドロー!」



371 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 22:17:34.73 ID:z1iRh4d0O



ハノイ「ほおう、まさか10枚もの手札交換とはな………俺は7枚捨てて7枚ドロー!」


ハノイ「そして、この瞬間、墓地に捨てられた《暗黒界の狩人 ブラウ》の効果発動!」



クロっち「!?」



ハノイ「このカードがカードの効果で捨てられた時、デッキからカードを1枚ドローする!」

ハノイ「また、相手のカード効果で捨てられたため、さらに1枚ドローする!」



372 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 22:19:14.73 ID:z1iRh4d0O



クロっち(………余計に手札を増やされちまったか………まあいい、このターンで倒すなら関係ない」

クロっち(………それよりも、向こうの墓地に送られたカードは、っと)ピッ



ハノイ「………」ピッ









ハノイ(………《光の護封霊剣》が落ちたか。厄介なカードを………)



クロっち(………ダメだ。『インヴェルズ』モンスターの効果が全くわからん………!)


クロっち(くそっ、これならもっといろんなデュエル動画観とくんだったな………っ、)



373 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 22:22:10.72 ID:z1iRh4d0O



Ai(………安心しろ、攻撃を防ぐ類のカードは落ちていない)

クロっち(………ああ? そうなのか?)

Ai(そもそも、『インヴェルズ』モンスターに墓地から攻撃を防ぐようなカードなんかねーよ。だから安心して攻撃するこった)

クロっち(そうかよ………)「魔法カード発動、《貪欲な壺》!」

クロっち「その効果で、墓地のおジャマ三兄弟と《サンダー・ドラゴン》《ハネワタ》の計5体をデッキに戻して2枚ドロー!」

クロっち「まだだ! ドローし直した《サンダー・ドラゴン》を捨てて、その効果を発動!」

クロっち「デッキから2体の《サンダー・ドラゴン》を手札に加える!」



ハノイ「《相乗り》の効果で1枚ドロー!」



クロっち「さらに、2枚目の《手札断殺》を発動!」

クロっち「その効果で、《サンダー・ドラゴン》2体を墓地に送り、2枚ドロー! 」



ハノイ「ならば、俺は《インヴェルズ・ギラファ》と2体目の《クリッター》を墓地に送ることで、2枚ドローだ!」



374 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 22:23:48.77 ID:z1iRh4d0O



クロっち(………さーて、ドローカードは………)チラッ



つ《Cークラッシュ・ワイバーン》《貪欲な瓶》



クロっち(〜〜〜〜っ、結局、このターン中に倒すのは無理か………?)

Ai(おい、何ボケーッとしてんだ! さっさと勝って逃げようぜ!)

クロっち(ああっ? 何言ってんだお前? この手札で、どうやって勝つんだ?)

Ai(そっちこそ何言ってんだ? 手札のーーーーーーーーーーとーーーーーーーーーを発動するだけでーーーを出せて、その攻撃力はそれぞれーーーーになって、向こうの攻撃力はーーになって、後はーーーとワイアームで総攻撃するだけでーーー)


Ai(ーーーほら、こっちの勝ちじゃねえか!)

クロっち(いや、だから何で、相手の攻撃力が大幅に下がる前提なんだよ。そうと決まったわけじゃないだろ?)


Ai(………あのなー、いいか? 『インヴェルズ』ってのはな………………先鋭ってのはなーーーーーー)



375 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 22:26:05.89 ID:z1iRh4d0O



クロっち(………!? 何だよ! それならそうと早く言えよ!)

Ai(そのくらい言われなくても知っとけっつーの! 比較的有名なカテゴリーの有名な特徴なんだからよ!)

クロっち(うるせえよ! 私があのテーマで知ってるのは、昔流行ったカードガチャのテーマってことだけ ………って、あ)



ハノイ(………また長考か)ジーッ



クロっち(………〜〜わかったよ、お前の言った通りやってやる!)

Ai(ん? そうか? なら、さっそくーーー)


クロっち(わかってるっつってんだろ!)「私はフィールド魔法、《おジャマ・カントリー》を発動!」



376 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 22:27:13.20 ID:z1iRh4d0O



アハハ………

ウヒヒ………

エヘヘ………



ハノイ「………………」



クロっち「さらに、魔法カード、《トライワイトゾーン》を発動! 墓地からレベル2以下の通常モンスター3体を特殊召喚する!」

クロっち「来い、おジャマ三兄弟!」



イエロー&グリーン&ブラック『『『ドモー!!』』』ATK0 ×3



クロっち「この瞬間、《おジャマ・カントリー》の効果適用!」

クロっち「場に『おジャマ』モンスターが存在する時、場のモンスター全ての元々の攻守は入れ替わる!」



377 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 22:29:02.37 ID:z1iRh4d0O



ワイアーム『………』ATK2700→2000

イエロー『アチョーッ』ATK0→1000
グリーン『トヤーッ』ATK0→1000
ブラック『ホイサーッ』ATK0→1000


先鋭『ケッ………ケヒッ?』ATK1850→0



ハノイ「………攻撃力ゼロだと!?」



Ai(そう、『インヴェルズ』モンスターは、一部を除けば、みんな守備力ゼロ! 攻守が逆転すれば、戦闘破壊も容易になる!)

クロっち(………そして、こいつが言うには、《インヴェルズの先鋭》には墓地に送られた時、場の融合・シンクロ・儀式モンスター1体を選択して破壊する効果があるらしいがーーー)


クロっち(ーーー《始祖竜ワイアーム》はモンスター効果を受けないため、破壊されない)

Ai(だから、相手の伏せカードの中に《インヴェルズの先鋭》を墓地に送るカードがあったとしても、《始祖竜ワイアーム》の攻撃を止めることはできねえ!)



378 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 22:30:22.63 ID:z1iRh4d0O



Ai(どーよ! 俺様が学習した知識から生み出された、この素敵アイデアは!)

クロっち(ちっ、)



ハノイ「なるほどな、こうきたか………!」



クロっち「………メインフェイズを終了し、バトルフェイズに移行!」

クロっち「バトル! 私は《始祖竜ワイアーム》で《インヴェルズの先鋭》を攻撃し、おジャマ三兄弟でダイレクトアタック!」


Ai(よし、これでこっちの勝ちだ!)

クロっち(あっ、バカ!?)



ハノイ「甘いわ! 手札の《インヴェルズの歩哨》を捨てることで、罠カード、《レインボー・ライフ》を発動!」



379 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/04(月) 22:33:01.99 ID:z1iRh4d0O
今日はここまで
前半は、デュエルと直接関係ない台詞ばかりで申し訳ない
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 00:06:23.23 ID:IxsxXFIQo
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 01:14:39.55 ID:K04jgMe1o
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 11:22:32.10 ID:3ud1+W3f0
乙乙
383 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 19:26:43.17 ID:11Qmim7bO



Ai(だが、この通り、デュエルは中断されていない。つまり、あのモンスターは、あれだけ『におい』をプンプンさせておきながら、システム的には不正カード扱いされていないってことになる)

Ai(なら、不正カードでないと判断された理由は何か? それは、リンクヴレインズのシステムじゃ、あのモンスターの『におい』を検知できないからだ)

クロっち「……………」


Ai(一定量以上の『におい』が発生していない限りは、リンクヴレインズのシステムに検知されることはない)

Ai(なぜなら、一定量未満の『におい』程度じゃ、人間にはもちろんのこと、機械にだって検知することができないからだ)

Ai(そんな、極々わずかの『におい』を検知できる存在は限られている)

Ai(それができるとすればーーーーーー)



384 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 19:29:04.76 ID:11Qmim7bO
>>345はミスです

いま投下した>>383が正解です。以下と未満を間違えてました。申し訳ない


これから、前回からの続きを投下します
385 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 19:31:52.66 ID:11Qmim7bO



Ai(えっ、)

クロっち(〜〜〜っ、っ、!)



ハノイ「《レインボー・ライフ》の効果によって、俺がこのターン受けるダメージは全て回復へと変換される!」

ハノイ「そして、俺のモンスターの数が変動したわけではないため、巻き戻しは発生せず、貴様の《始祖竜ワイアーム》の攻撃は問題なく続行される」



ワイアーム『ギャオオオッ!』ATK2000



ビビューンッ!



先鋭『ケヒヒッ!?』ATK0



ドガーンッ!



ハノイ「《レインボー・ライフ》の効果! 俺がこのターン受けるダメージは全て回復へと変換される!」



386 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 19:33:38.50 ID:11Qmim7bO



ハノイ「ふっはっはっは!」LP4000→6000



Ai(なっ、マジかよ………逆に回復されちまった!?)

クロっち「くっ………だったら、バトルフェイズを終了してメインフェイズ2にーーー」



ハノイ「させん、《始祖竜ワイアーム》の攻撃終了後に永続罠発動、《竜星の極み》!」



クロっち「!?」

Ai(げっ、それはーーー!)



ハノイ「《竜星の極み》の効果によって、攻撃できる相手モンスターは全て攻撃を行わねばならない!」

ハノイ「よって、その三兄弟にも俺を攻撃して貰うぞ!」



クロっち「くっ………!?」



387 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 19:35:05.47 ID:11Qmim7bO



イエロー&グリーン&ブラック『『『キ、キエ〜〜!?』』』ATK1000 ×3



ポンッポンッポンッ



ハノイ「ふはははは! ライフのお恵み感謝する!」LP6000→7000→8000→9000



Ai(くっそー! このターンで倒すどころか、逆にライフと手札を回復させちまった!? やべーぞコレ!)


クロっち(………おい、何で失敗フラグ立てた!?)


Ai(はっ? フラグ? 何言ってんだ?)

クロっち(さっき『これでこっちの勝ちだ!』って言ったことに決まってるだろ!)




388 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 19:36:31.70 ID:11Qmim7bO



Ai(あ? それがどうしたってーーー)

クロっち(あれは失敗フラグって言って、言うと作戦が失敗する確率がデカくなるんだよ! そんなことも知らねえのか!)

Ai(はあっ!? なんだよ、その迷信! 本当にあるわけねーだろ、そんなこと!)

Ai(つーか、それよりも、お前が《相乗り》や《手札抹殺》でドローさせまくったおかげで、向こうの手札9枚もあるぞ! それはどうしてくれんだ!)

クロっち(ああ!? そんなの結果論だろ! つーか、そもそもお前が調子こいて、ハノイのいるリンクヴレインズに戻ってきたのが悪いんだろ!!)

Ai(うっ、それは、以前の俺の嗅覚なら、デュエル前にハノイがいるって、気づけただろうし、その時点でログアウトすれば大丈夫って思って、それでーーーーーー)



389 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 19:38:44.12 ID:11Qmim7bO
やべ、またミス
>>388は無しでお願いします
390 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 19:41:34.20 ID:11Qmim7bO



Ai(あ? それがどうしたってーーー)

クロっち(あれは失敗フラグって言って、言うと作戦が失敗する確率がデカくなるんだよ! そんなことも知らねえのか!)

Ai(はあっ!? なんだよ、その迷信! 本当にあるわけねーだろ、そんなこと!)

Ai(つーか、それよりも、お前が《相乗り》や《手札抹殺》でドローさせまくったおかげで、向こうの手札9枚もあるぞ! それはどうしてくれんだ!)

クロっち(ああ!? そんなの結果論だろ! つーか、そもそもお前が調子こいて、ハノイのいるリンクヴレインズに戻ってきたのが悪いんだろ!!)

Ai(うっ、それは、以前の俺の嗅覚なら、リンクヴレインズに入る前にハノイがいるって、気づけただろうし、その時点で引き返せば大丈夫って思って、それでーーーーーー)



391 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 19:44:08.04 ID:11Qmim7bO



クロっち(あああ!??)


Ai(いや、その、以前の俺の嗅覚なら、ハノイの『におい』は、もっと高精度に嗅げたんだ)

Ai(それこそ、ハノイの『におい』が漂ってる電脳空間があれば、その入り口に差し掛かった時点で嗅げたんだ)

Ai(しかも、ハノイは基本的にデュエルプログラム持ってるから、絶対に『におい』は発生するし、持ってないハノイは脅威じゃない)

Ai(だから、以前の俺は、これから行く電脳空間にプログラム持ちがいれば、その入り口に差し掛かった時点で、『におい』でハノイの存在に気づけたんだ)

Ai(そんで、『におい』が漂ってきた時点で、引き返せば絶対に安全だと思ってた。だからリンクヴレインズに戻ってきたんだ)


Ai(ーーーだけど、今回は召喚されるまで、『におい』に気づけなかったんだ)

Ai(さっきわかったことだが、どうにも今の俺は嗅覚が落ちているみてーでな。今になって思えば、違うデータを無理やり繋ぎ合わせたことの影響だと思う)

Ai(それで、入り口に差し掛かった時点じゃ気づけなくてーーー)


Ai(目の前にあの仮面男が来た時も、相手が変な空気を漂わせているのに勘付くだけに留まって、それ以上気づけなかった)

Ai(だから、そのままリンクヴレインズにーーーーーー)



392 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 19:46:40.00 ID:11Qmim7bO



クロっち(………だから、なんだよ)

Ai「」ビクッ


クロっち(だから、私からネモのアバター奪って、やりたい放題したのか!? ふざけんな!!!)

Ai(お、俺にだって事情がーーー)


クロっち(事情があるなら、何やったって良いのかよ!?)

Ai「!」


クロっち(事情さえあれば、人の平穏を壊しても良いのかよ!?)

クロっち(人が大切にしているもの奪って、人を傷つけても良いのかよ!?)

クロっち(いったい、お前は、何の権利があって、そんな酷いことができるんだよ!)



393 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 19:48:42.27 ID:11Qmim7bO



Ai(ーーーーーーっ、!??!)


クロっち(………お前なんか、お前なんか、最低最悪のクソバカAIだ!)


Ai(お、俺………は…っっ、!?!?)


クロっち(………………くそっ! 向こうにあんなに手札あるんじゃ次で逆転されてもおかしくない! このままじゃマジで負けて記憶を………!)

クロっち(そうなったらーーーーーー)サアアッー



ハノイ(またしても長考か………1ターンに、1〜2回ならまだしも、この頻度………再開したばかりとは困ったものだな………)



394 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 19:50:10.90 ID:11Qmim7bO



クロっち(………いや待て待て、落ち着け、冷静になれ。そもそも、記憶や廃人がどうのっていうのは、このクソバカAIが勝手に言ってるだけだ。本当にそうなる確証は無い)


Ai(………………………っ、)


クロっち(………だったら別に負けてもーーー)















クロっち(………だけど、もし本当にそうなったら?)

クロっち(負けて廃人になったらーーーどうなる?)



395 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 19:52:39.14 ID:11Qmim7bO



クロっち(………………また、ああなるのか? ………ぼ、ぼっちだった、あの頃………………いや、そうですら無い存在にーーー)ガクッ



ハノイ「………ん?」



クロっち(………ネットニュースの通りなら、目覚めることができなくなる。そうなったら、あいつやネモ、ヤンキーやガチレズさんとは、これからどうなるーーー)

クロっち(………もう、会えなくなるのか?)ガクガクッ


Ai(………えっ、あっ、)


クロっち(いや、ひょっとして、智くん、お母さん、お父さん、ゆうちゃんすらもーーー?)ガクガクガクッ



ハノイ(………何だ? 様子が変だぞ)



クロっち(今江先輩、きーちゃん、加藤さん、デコ、絵文字、あとコオロギにもーーー会えない?)ガクガクガクッ

クロっち(ーーーもう会えない? 記憶も、繋がりも、消える?)ガクガクガクガク


Ai(………お、おい?)



クロっち(何もかもがーーー消えるーーー?)ガクガクッガクガクッ



396 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 19:55:01.58 ID:11Qmim7bO



クロっち(ネモとの、約束でさえーーー)




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ネモっち「都合ついたら、またデュエルしよ? 今度は現実でさ」

クロっち「………おう!」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





クロっち(ーーーーーーーーーーーーーーー)





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ネモっち「約束だよーーー!」ニコッ



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




クロっち(消え…る………?)



397 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 19:56:27.96 ID:11Qmim7bO



パリィンッ………!



クロっち(ーーーーーーーーーーーー嫌だ)

クロっち(嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ)ガクガクッガクガクッガクガクッ



ハノイ「………おい、お前大丈夫かーーー」



クロっち(………絶対に嫌だ!!!)キッ



ハノイ(………今度は睨まれた? しかし何故ーーー)



398 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 19:59:51.23 ID:11Qmim7bO



Ai(お、落ち着け?! ひとまず冷静にーーー)


クロっち(………………悪かったな。フラグとか変な言いがかりつけて)


Ai「!?」


クロっち(向こうのライフと手札増やしちまったのも確かだ。本当に悪かった)


Ai「………………!」


クロっち(………デュエルが始まる直前にしたってそうだ。お前は、危険に気づいて、私を止めようとしたってのに、ヤケ起こして振り切っちまった)

クロっち(しかも、その前にはお前の過去をほじくり返すようなことまで言った………)


クロっち(誰にだって、知られたくないことはある………ネモにそう言ったばかりだってのに………)



クロっち(本当に………悪かった………)



399 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:01:22.59 ID:11Qmim7bO



Ai「………………」


クロっち(………だけど、それでも、これからもさっきみたいに協力してくれ! もし、プレミかまそうとしていたら止めてくれ!)

クロっち(素人の私がハノイを倒すには、どうしたってお前のカード知識が必要なんだ………!)


Ai「………!」


クロっち(お願いだから協力してくれ。でなきゃ、あのハノイに勝てない! 頼むーーー『Ai』!!)



400 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:02:36.41 ID:11Qmim7bO



Ai(ーーーーーーっ、)


Ai(………そうだな、『クロっち』!! 今は喧嘩なんてやってる場合じゃない。いま俺たちがやるべきことは、勝って逃げるための計算だけだ!!)


クロっち(………! ありがーーー)


Ai(………だが、一ついいか?)


クロっち(………?)


Ai(………巻き込んで、ごめん)


クロっち「!」



401 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:04:16.29 ID:11Qmim7bO



Ai(………クロっちの言う通りだった)

Ai(どんな理由があったって、平穏を壊して良いはずがねーんだ………)

Ai(傷つけたり、大切にしているものを奪うなんざ、ダメに決まってる………!)


Ai(俺はそのことを『知っていた』はずだってのに………)



Ai(本当、ごめんな………………っ、!!)



402 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:05:28.98 ID:11Qmim7bO



クロっち(………………Ai………)


Ai(もう、クロっちを俺の都合には、巻き込まないし、巻き込ませない………………)

Ai(いや、アバターから離れたり、クロっちの端末から出ることはできねーけど、それでも………………)


クロっち(………………)


Ai(………また時間取らせちまったな。本当にごめん)

Ai(そして、最後にーーーーーー)



403 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:06:34.21 ID:11Qmim7bO



Ai(俺からも、頼む)


クロっち「!」


Ai(あのハノイに勝つにはクロっちの協力が必要だ。だからーーー頼む)


クロっち「ーーーーーーーーーーーーーーー」



404 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:07:45.98 ID:11Qmim7bO



ハノイ「………おい、本当に大丈夫なのか? 無理なら別にサレンダーしてもーーー」



クロっち「………いえ、もう大丈夫です。ごめんなさい、待たせてしまって。今すぐ再開します」



ハノイ「………そうか? ならいいがーーー」



クロっち(やってやるーーー改めて頼むぞ、『Ai』!!)キッ

Ai(………こっちもだ、『クロっち』!!)



405 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:11:17.29 ID:11Qmim7bO



ハノイ(また睨んできたぞ、こいつ………)

ハノイ(………侮蔑や好奇の視線なら、このアバターじゃいつものことだがーーー睨むとは、どういうつもりだ?)

ハノイ(はっ………まさかーーー!?)















ハノイ(ーーー俺、割と、やべー奴に当たってしまったのではーーーーーー)



クロっち「私はバトルフェイズを終了し、メインフェイズ2に移行!」

クロっち「カードを5枚セットしてターンエンドだ!」



406 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:13:41.37 ID:11Qmim7bO



ハノイ(………本当に何なんだこのチビは?)

ハノイ(燻んだ目でグダクダ悩んでいるかと思えば、顔を紅潮させ、さらには蒼白させる………)

ハノイ(挙げ句の果てには、ガタガタと震え、ガンを飛ばしてくる………ヤベー奴としか言いようがない)


ハノイ(………だが、まあいい。向こうがデュエルを再開すると言うのであれば、こちらもデュエルを続けるまでのこと)

ハノイ「………まず、俺はエンドフェイズ時に罠カード発動、《強制脱出装置》!」



クロっち「!?」



ハノイ「その効果で場のモンスターを1体選択して、手札に戻す!」

ハノイ「当然、俺は《始祖竜ワイアーム》を選択する!」



407 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:14:56.97 ID:11Qmim7bO



ビューンッ………



ワイアーム『ギャオオッ!?』



ドーンッ!



Ai(《始祖竜ワイアーム》の耐性はモンスター効果だけ。罠の効果は普通に効いちまう………)

クロっち「………融合モンスターは、手札に戻る場合、エクストラデッキに戻る………!」



ハノイ「ここでようやく、俺のターンが始まる、ドロー」

ハノイ「メインフェイズに移行。そして、永続罠、《竜星の極み》を墓地に送ることで、魔法カード、《マジック・プランター》を発動」

ハノイ「その効果で、デッキからカードを2枚ドローする」


ハノイ「魔法カード発動、《終わりの始まり》!」



408 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:17:11.90 ID:11Qmim7bO



ハノイ「このカードは、俺の墓地に闇属性モンスターが7体以上存在する時に発動可能!」

ハノイ「そして、墓地の闇属性モンスターを5体除外することで、デッキからカードを3枚ドローする!」

ハノイ「俺の墓地に闇属性モンスターは10体存在しているため、条件は満たしている!」

ハノイ「そのうち、《インヴェルズの門番》《インヴェルズの歩哨》《暗黒界の狩人 ブラウ》と2体の《クリッター》の計5体を除外し、3枚ドローする!」


ハノイ「そして、魔法カード発動、《悪夢再び》!」



Ai「!」



409 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:19:51.21 ID:11Qmim7bO



ハノイ「その効果で墓地から守備力ゼロの闇属性モンスター2体を手札に加える!」

ハノイ「俺は《インヴェルズ・ガザス》と《インヴェルズの魔細胞》を手札にーーー」



Ai(おい、クロっち! 手札のこれをチェーン発動してくれ!)

クロっち(えっ、なんで今ーーー)

Ai(頼むからやってくれ! 効果処理が始まっちまう!)

クロっち(………わかった!)「手札から《増殖するG》を捨てて、その効果を発動!」



410 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:20:56.98 ID:11Qmim7bO



ハノイ「!」



クロっち「逆順処理だ。まずは《増殖するG》の効果が適用される!」

クロっち「このターン、相手が特殊召喚に成功するたびに、私はデッキからカードを1枚ドローする!」



ハノイ「………次に《悪夢再び》の効果が適用される。俺は《インヴェルズ・ガザス》と《インヴェルズの魔細胞》を手札に加える」

ハノイ「そして、手札に加えた《インヴェルズの魔細胞》の効果、このカードは自分の場にモンスターが存在しない時、手札から特殊召喚できる!」

ハノイ「来い、《インヴェルズの魔細胞》!」



411 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:22:27.35 ID:11Qmim7bO



魔細胞『………』ATK0→0



もこっち「《増殖するG》の効果で1枚ドロー!」

Ai(よしっ、ドロー1枚貰ったぜ!)



ハノイ「《インヴェルズの魔細胞》の特殊召喚はチェーンブロックを作らない………」

ハノイ「特殊召喚前に《増殖するG》を発動しなければ、このドローはなかった。なかなかやるじゃないか」



クロっち(そっか、だからAiの奴、さっきあの指示を………)


クロっち(………ありがとな)

Ai(………へへっ、そうだ! 俺はスゲーんだぞー! もっと褒めろ褒めろ〜〜!)ニヘラ


クロっち(こういうところがなきゃあなあ………)

Ai(なんか言ったか?)

クロっち(………いーからデュエルに集中すんぞ! モタついてる内に次のプレイングがーーー)



ハノイ「無論、これで終わりではない。俺は2体目の《インヴェルズの門番》を召喚!」



412 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:23:43.09 ID:11Qmim7bO



門番『………』ATK1500→1900



ハノイ「そして、《インヴェルズの門番》の効果! このターン、通常召喚に加えて『インヴェルズ』モンスターのアドバンス召喚を行える!」



クロっち「!?」



ハノイ「これより俺は《インヴェルズの魔細胞》と《インヴェルズの門番》をリリースし、最上級モンスターをアドバンス召喚する!」

ハノイ「出でよ、《インヴェルズ・ガザス》!」



413 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:24:51.45 ID:11Qmim7bO



ガザス『GYAAAA!!』ATK2800→0



クロっち(《おジャマ・カントリー》で攻撃力はゼロに………だがあれは最上級モンスター………!)

Ai(確かあのモンスターの効果はーーー)



ハノイ「召喚成功時、《インヴェルズ・ガザス》の効果発動!」

ハノイ「場の魔法・罠カードを全て破壊する!」



クロっち「!」



ガザス『GYAAAAAA!』



ドドドドッ………!



ハノイ「これで貴様の魔法・罠は全滅だ!」



414 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:26:09.04 ID:11Qmim7bO



クロっち「タダじゃやられない! 《インヴェルズ・ガザス》の効果にチェーンして、速攻魔法発動、《瞬間融合》!」



ハノイ「っ、だったら、それにチェーンして永続罠、《群雄割拠》を発動!」



クロっち「っ、ならこっちもチェーンして、《貪欲な瓶》《ダメージ・ダイエット》、そして場の4枚のカードを墓地に送ることで、《非常食》を発動!」



ガザス『GYAAAAAAAAAAAAA!!』ATK0→2800

イエロー『ヘッ?』ATK1000→0
グリーン『ンア?』ATK1000→0
ブラック『ウアー?』ATK1000→0



クロっち「逆順処理だ! まずは《非常食》の効果! 自分の場の魔法・罠カードを墓地に送り、その枚数×1000ポイント、ライフを回復する!」

クロっち「私が墓地に送ったのは《瞬間融合》《ダメージ・ダイエット》《貪欲な瓶》《おジャマ・カントリー》の4枚!」

クロっち「したがって、その数×1000、つまり4000ポイントのライフを回復する!」LP4000→8000



ハノイ「だが、《おジャマ・カントリー》が消えたことで、場のモンスターの攻守は全て元に戻ったな」ニヤリ



415 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:28:19.29 ID:11Qmim7bO



クロっち「それがどうした! 次は《ダメージ・ダイエット》の効果! このターン、私が受けるダメージは全て半分となる!」

クロっち「そのまた次に《貪欲な瓶》の効果! 私の墓地のカード5枚を選択してデッキに戻し1枚ドローする!」

クロっち「私は墓地の《おジャマジック》3枚と《闇の量産工場》《貪欲な壺》の計5枚をデッキに戻して、1枚ドロー!」



ハノイ「ならば、さらに次に《群雄割拠》の効果が適用される! お互いにモンスターは一種族しか場に出すことはできない!」

ハノイ「そして、貴様の場の『おジャマ』は全て獣族、《始祖竜ワイアーム》はドラゴン族!」

ハノイ「これで貴様は《始祖竜ワイアーム》を融合召喚することは不可能となった! 」



クロっち「だったら、《瞬間融合》の効果! 場の獣族モンスター、おジャマ三兄弟を融合し、同じく獣族、《おジャマ・キング》を融合召喚する!」

Ai(ユー! ゴー!)

クロっち「出でよ、《おジャマ・キング》!」



416 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:29:31.52 ID:11Qmim7bO



キング『オジャッ!』DEF3000



クロっち「この瞬間、《おジャマ・キング》の効果! 相手モンスターゾーンを三箇所使用不能にする!」



キング『オジャオジャ』ポンポンポンッ



ハノイ「最後に《インヴェルズ・ガザス》の効果! 場の魔法・罠を全て破壊する!」



ドドドドッ………バリーンッバリーンッ!!



クロっち「この瞬間、破壊された《運命の発掘》の効果発動!」

クロっち「その効果で、墓地の《運命の発掘》の数と同じ枚数分のカードをドローする!」

クロっち「墓地の《運命の発掘》は2枚! したがって、2枚ドロー!」



417 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:31:23.49 ID:11Qmim7bO



Ai(よしっ、これで、かなり持ち堪えられるようになったな!)

クロっち(………確かに、このターン、私が受けるダメージは半減し、手札とライフは大幅に増加した)

クロっち(だが、油断はできない。向こうにも充分な数の手札があるんだ。これから何をされるかーーー)



ハノイ「永続魔法、《王家の神殿》を発動」

ハノイ「その効果で、俺はこのターン、一度だけ、罠カードを伏せたターンに発動できる」

ハノイ「さらに、カードを1枚セットし、2枚目の《カップ・オブ・エース》を発動!」



418 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:32:20.83 ID:11Qmim7bO



クロっち(なっ、またギャンブルか!?)

Ai(へっ、あんなマグレがもう一度起きてたまるかよ。ハズレに決まってるぜ)

クロっち「………」



ハノイ「コイントス!」ピーン



チャリーンッ



(裏)



ハノイ「結果は裏だ。したがって、貴様が2枚ドローする」



クロっち「………2枚ドロー」



419 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:33:13.20 ID:11Qmim7bO



Ai(はっ、確証も無いギャンブルなんかに頼ってるから、そうなるんだよ! ざまあみやがれ!)



ハノイ「この瞬間、永続罠、《便乗》を発動!」



クロっち「!?」

Ai(あっ、)



ハノイ「このカードは、相手がドローフェイズ以外にドローした時に発動できる!」

ハノイ「そして、場にこのカードが存在する限り、相手がドローフェイズ以外にドローするたびに、俺はカードを2枚ドローする!」



420 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:34:25.27 ID:11Qmim7bO



Ai(ま、まずい………この流れは………)



ハノイ「3枚目の《カップ・オブ・エース》を発動! コイントス!」ピーン



チャリーンッ



(裏)



ハノイ「結果は裏だ。したがって、貴様が2枚ドローする」



クロっち「………2枚ドロー」



ハノイ「この瞬間、《便乗》の効果で2枚ドロー!」



421 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:35:46.70 ID:11Qmim7bO



ハノイ「さらに、速攻魔法、《手札断殺》を発動! お互いに手札を2枚墓地に送ることで、お互いに2枚ドローする!」

ハノイ「俺は《ADチェンジャー》と《ツインツイスター》を墓地に送ることで2枚ドロー!」



クロっち「………《おジャマジック》と《Cークラッシュ・ワイバーン》を墓地に送ることで2枚ドロー」



ハノイ「この瞬間、相手がドローフェイズ以外にドローしたことで、《便乗》の効果! 2枚ドロー!」



クロっち「くっ、だが《おジャマジック》が手札から墓地に送られたことで、デッキからおジャマ三兄弟を手札に加える!」



ハノイ「構わん! 俺は2枚目の《手札断殺》を発動! 2体目の《インヴェルズ・ギラファ》と《シャッフル・リボーン》を墓地に送り、2枚ドロー!」



クロっち「《置換融合》と《スキル・プリズナー》を墓地に送り、2枚ドロー!」



ハノイ「この瞬間、《便乗》の効果で2枚ドロー!」



422 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:37:02.29 ID:11Qmim7bO



ハノイ「さらに、《暗黒界の取引》を発動! お互いにデッキからカードを1枚ドローし、その後、お互いに手札を1枚捨てる!」

ハノイ「俺はドロー後に2枚目の《ツインツイスター》を捨てる!」



クロっち「私は《ギャラクシー・サイクロン》を捨てる!」



ハノイ「この瞬間、《便乗》の効果で2枚ドロー!」


ハノイ「まだまだあ! 2枚目の《暗黒界の取引》を発動!」

ハノイ「お互いにデッキからカードを1枚ドローし、その後、お互いに手札を1枚捨てる!」

ハノイ「俺は《彼岸の悪鬼 アリキーノ》を捨てる!」



423 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:38:00.15 ID:11Qmim7bO



Ai(っ、あのカードは………!)

クロっち「なら私は《強制転移》を捨てる!」



ハノイ「この瞬間、《便乗》の効果で2枚ドロー!」


ハノイ「そして、墓地に送られた《彼岸の悪鬼 アリキーノ》の効果発動!」

ハノイ「相手モンスターを1体選択し、その効果を無効にする!」

ハノイ「俺は《おジャマ・キング》の効果を無効にする!」



424 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:39:09.33 ID:11Qmim7bO



ミュオオ〜ン………………



キング『オジャ?』キョトン



クロっち「っ、」



ハノイ「これでモンスターゾーンの封鎖は解かれた!」

ハノイ「さらに、墓地の《シャッフル・リボーン》を除外して、その効果を発動! 俺の場のカード、《王家の神殿》をデッキに戻して1枚ドロー!」



425 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 20:43:55.41 ID:/ZXB7/GTO
今はここまで

ちなみにこの作品世界ではメインデッキ枚数に制限はありません(エクストラは15枚制限あるけど)

なので、デッキ枚数が61枚以上になっても気にしない方向でお願いします
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/06(水) 21:58:29.36 ID:OtKZDX/Q0
乙乙
427 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 22:04:40.44 ID:/ZXB7/GTO



Ai(これで、ハノイの手札は14枚………嫌な予感しかしねえ………)



ハノイ「まずは、墓地の《ADチェンジャー》を除外し、その効果を発動!」

ハノイ「そして、それにチェーンして速攻魔法、《ハーフ・シャット》を発動!」



クロっち(このタイミングでーーー)

Ai(まさかーーー)



428 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 22:06:29.40 ID:/ZXB7/GTO



ハノイ「さらに、チェーンして速攻魔法、《サモン・チェーン》! さらにチェーンしてを《奇跡の蘇生》を発動だ!」



クロっち「!」

Ai(やっぱりかーーー!!)



ハノイ「逆順処理だ! まずは《奇跡の蘇生》の効果! このカードはチェーン4以降でのみ発動可能!」

ハノイ「そして、その効果で墓地からモンスターを1体特殊召喚する!」

ハノイ「俺は墓地から《インヴェルズの門番》を特殊召喚!」

ハノイ「来い、《インヴェルズの門番》!」



429 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 22:08:31.96 ID:/ZXB7/GTO



門番『………』ATK1500



クロっち「………《増殖するG》の効果で1枚ドロー!」


ハノイ「《便乗》の効果で2枚ドロー!」


ハノイ「次に《サモン・チェーン》の効果! このカードはチェーン3以降でのみ発動可能!」

ハノイ「そして、このターン、俺は3回の通常召喚を行える!」

ハノイ「そのまた次に《ハーフ・シャット》の効果! モンスターを1体選択し、そのモンスターの攻撃力を半分にする!」

ハノイ「さらに、そのモンスターはこのターン、戦闘では破壊されない!」

ハノイ「俺は《おジャマ・キング》を選択し、その攻撃力を半分にする!」



バシュッ



キング『オジャッ?』ATK0→0



ハノイ「もっとも、《おジャマ・キング》の攻撃力はゼロなので、半分にした場合でもゼロのままだがーーー何の問題も無い」ニヤリ



430 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 22:11:12.57 ID:/ZXB7/GTO



クロっち「………」



ハノイ「最後に《ADチェンジャー》の効果! モンスターを選択し、表示形式を変更する!」

ハノイ「当然、俺は《おジャマ・キング》を攻撃表示に変更する!」



チェンジャー『………』クイッ

キング『………オジャッ!?』DEF3000→ATK0



Ai「………」



ハノイ「これで《おジャマ・キング》は攻撃表示で棒立ちとなり、戦闘破壊耐性が与えられたことでサンドバッグにすることが可能となった!」


ハノイ「行くぞ! 俺は《サモン・チェーン》で得た3回目の召喚権を行使し、アドバンス召喚を行う!」

ハノイ「俺は《インヴェルズの門番》をリリースしーーー」

ハノイ「出でよ、《インヴェルズ・マディス》!」


431 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 22:12:30.72 ID:/ZXB7/GTO



マディス『GYOOO!!』ATK2200



Ai(来やがったな、マディス! あ、ちなみにこいつも守備力ゼロな)

クロっち(サンキュ、そんで効果は?)

Ai(それはーーーーーー)



ハノイ「召喚成功時、ライフを1000支払うことで、《インヴェルズ・マディス》の効果発動!」LP9000→8000

ハノイ「『インヴェルズ』モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、墓地の『インヴェルズ』モンスターを1体選択し、墓地から特殊召喚する!」

ハノイ「来い、《インヴェルズの先鋭》!」



432 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 22:13:44.52 ID:/ZXB7/GTO



先鋭『ケヒヒッ』ATK1850



クロっち(釣り上げ効果か………だが利用させて貰う!)

クロっち「この瞬間、《増殖するG》の効果で1枚ドロー!」



ハノイ「ならば、この瞬間、《便乗》の効果で2枚ドロー!」


ハノイ「そして、永続魔法、《一族の結束》を発動!」

ハノイ「このカードが俺の場に存在し、俺の墓地のモンスターの種族が一種類のみの場合、俺の場にその種族と同じ種族のモンスターがいれば、そのモンスターの攻撃力は800ポイントアップする!」

ハノイ「俺の墓地、フィールドは、どちらも悪魔族一種類のみ! したがって、俺の場のモンスターたちの攻撃力は800ポイントアップ!」



433 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 22:15:16.71 ID:/ZXB7/GTO



ガザス『GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!』ATK2800→3600
マディス『GYOOOOOOOOOOOOOOOO!!』ATK2200→3000
先鋭『ケーヒッヒ!』ATK1850→2650


Ai(あんにゃろ、一気に俺たちのライフを削る気だな)

クロっち「………」



ハノイ「さらに、フィールド魔法、《真帝王領域》を発動!」



Ai「なっ、!?」

クロっち(あのカードは………)



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………………!!



ハノイ「《真帝王領域》の効果! 俺のエクストラデッキにカードが存在せず、なおかつ俺の場にのみアドバンス召喚したモンスターが存在する場合、相手はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない!」



クロっち「………」



ハノイ「【おジャマ】でエクストラからモンスターを出せなければ、選択肢は大幅に狭まる! これで貴様のデッキ戦略は破壊されたも同然だ!」



434 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 22:16:31.09 ID:/ZXB7/GTO



Ai(………ふーんだ、確かに厄介な効果だけど、こっちの墓地には《ギャラクシー・サイクロン》があるもんねー)

Ai(次のターン、それで《真帝王領域》を破壊してやんよ)ニヤニヤ

クロっち「………」



ハノイ「貴様、墓地の《ギャラクシー・サイクロン》で《真帝王領域》を破壊するとか考えているだろう?」



クロっち「!」

Ai(ドキッ、な、なんのことかな!?)



ハノイ「そのくらいお見通しだ! 魔法カード発動、《魂の解放》!」



435 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/06/06(水) 22:18:10.99 ID:/ZXB7/GTO



クロっち(Ai)「!?」



ハノイ「その効果で俺は墓地のカードを5枚選択してゲームから除外する!」

ハノイ「俺は貴様の墓地に存在する《光の護封霊剣》《スキル・プリズナー》《Bーバスター・ドレイク》《Cークラッシュ・ワイバーン》、そして《ギャラクシー・サイクロン》の計5枚をゲームから除外する!」



クロっち「っ、だったら、それにチェーンして、対象となった《光の護封霊剣》を除外し、その効果発動!」

クロっち「このターン、相手モンスターのダイレクトアタックを封じる!」

ハノイ「だが、対象のうち1枚が除外されても、残りは問題なく除外される。貴様の《ギャラクシー・サイクロン》には墓地から消えて貰う!」



クロっち「くっ………!」



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