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ゼロツー「入れ替え? ボクは嫌だよ」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/05/20(日) 22:41:05.61 ID:o928Sayyo
ナナ「ええ、だからこうやって希望者を募っているの」
ハチ「誰か、やっても良いという者はいないか?」
イチゴ「あの……前にやったのと同じ実験、ですよね?」
ナナ「いいえ、違うわ」
ハチ「前回の実験では、ステイメンとピスティルの組み合わせを変えただろう」
ナナ「でも、今回は組み合わせはそのままで、位置だけ変える――」
ハチ「――ポジションチェンジだ」
一同「……」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1526823665
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/20(日) 22:44:18.91 ID:o928Sayyo
ゴロー「あの……つまり、どういう事ですか?」
ナナ「今は、ピスティルが前席、ステイメンが後部席に座ってるわよね」
ハチ「今回の実験では、その逆――」
ナナ「――ステイメンが前席、ピスティルが後部席に座って貰うわ」
一同「……?」
ナナ「……なんだか、ピンと来てないみたいね」
ハチ「無理もない。だが、博士の指示には従わなければ」
一同「……」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/20(日) 22:47:19.34 ID:o928Sayyo
イチゴ「はーい! ってことは、私達女子が男子のお尻を見るって事ですか?」
ナナ「そうね……そうなるわ」
ハチ「あくまでも、これは実験だ。強制はしないようにと言われている」
ゼロツー「……ダーリンのお尻をまじまじ眺められるのかぁ」ニンマリ
ヒロ「ぜ、ゼロツー!? 何言ってるんだ!?」
ゼロツー「だってさ、不公平だと思わない?」
一同「不公平?」
ゼロツー「ボク達女子だけ、一方的にジロジロ見られ続けるなんてさ」
一同「……」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/20(日) 22:48:58.13 ID:o928Sayyo
誤)>イチゴ「はーい! ってことは、私達女子が男子のお尻を見るって事ですか?」
正)>ミク「はーい! ってことは、私達女子が男子のお尻を見るって事ですか?」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/20(日) 22:51:32.54 ID:o928Sayyo
イクノ「それは……確かに、そうかも」
イチゴ「い、イクノ?」
イクノ「ゼロツーの言う通り、フェアじゃない部分もあると思うわ」
女子達「……」
ナナ「どう? 無理なようなら、博士には伝えておくわ」
ハチ「女子は乗り気なようだが……男子はどうだ?」
男子達「……」
ゾロメ「……俺、やっても良いですよ」
一同「……ゾロメ?」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/20(日) 22:55:31.56 ID:o928Sayyo
ミク「な、何よアンタ……そんなにミクにお尻を見せたいわけ……!?」
ゾロメ「ば、バッカちげーよ! そんなんじゃねえっつーの!」
ミク「な、なら……なんでよ」
ゾロメ「……」
ゾロメ「その……痛みは、前席の奴が引き受けるんですよね?」
ナナ「ええ、そうなるわ」
ゾロメ「俺、あの……うまく言えねーんだけど」
ゾロメ「こんな奴でも俺のパートナーだし、その……」
ゾロメ「……痛がってる姿は、もう、見たくないっていうか……です」
一同「……」
ミク「ちょ……ちょっと……何言ってるのよ……?///」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/20(日) 23:00:28.34 ID:o928Sayyo
ゼロツー「良いなぁー、ミクってパートナーに大切にされてて」
ミク「ぜっ、ゼロツーまで何言ってるの!///」
ゼロツー「あっ、赤くなった」
ミク「なってない!///」
ゴロー「……だけど、確かにゾロメの言う通りかもしれない」
ミツル「ええ……僕達にも、出来る事があるのだったら……」
ヒロ「上手くいくかはわからないけど……試してみる価値はある」
フトシ「そうだよ! 俺、もうココロちゃんの痛がる姿は見たくないよ!」
イクノ「……ねえ、今のパートナーは私なんだけど?」
フトシ「うん。だから、俺は実験には参加しないよ」
一同「……」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/20(日) 23:04:58.77 ID:o928Sayyo
ゼロツー「面白そうだから、ボクはやってみても良いよ!」
ヒロ「俺も、ゼロツーと同じ気持ち……じゃないけど、やります」
ゼロツー「おっ、さっすがダーリン! 話がわかるぅー!」
ヒロ「……キミにだけ、痛い思いはさせられないからね」
ゼロツー「……」
ヒロ「? どうしたの、ゼロツー?」
ゼロツー「――ダァーリンッ♪」
ぎゅっ!
ヒロ「う、うわっ!?」
ゼロツー「ダーリン♪ ダーリン♪ ダーリンっ♪」
一同「……」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/20(日) 23:09:15.40 ID:o928Sayyo
ミク「……ミクは、やらなくてもいいです」
ゾロメ「あぁ!? お前、俺の話聞いてたのか!?」
ミク「聞いてたわよ、うっさいわね!」
ゾロメ「だったら良いじゃねーか! やるぞ!」
ミク「やーらーなーいーって言ってるでしょ!」
ゾロメ「なんでだよ!」
ミク「そ、それは……その……///」
ミク「アンタが、そんな風に思ってくれてたとか……その……///」
ミク「だったら、ミクもその分頑張らなきゃって思えたし、あの……///」
ミク「……とっ、とにかく! アンタは操縦に専念してれば良いの!///」
ミク「わかった!?///」
ゾロメ「意味わかんねえよ!」
一同「……わかれよ」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/20(日) 23:13:57.63 ID:o928Sayyo
イチゴ「……まぁ、ミクの言う通りかもしれないわね」
ゴロー「イチゴ?」
イチゴ「私も頑張るから、ゴローも操縦頑張れってこと」
ゴロー「良いのか?」
イチゴ「そもそも、操縦の練習なんかしたことないしね」
ゴロー「ま、俺たちは今のやり方が一番合ってるだろうしな」
イチゴ「そういう事。さすがゴロー、わかってるじゃない」
ゴロー「お前の尻を眺めるのも悪くない、ってこった」
イチゴ「……ゴロー?」
ゴロー「じょ、冗談だよ、冗談! マジになるなって!」
一同「……」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/20(日) 23:18:46.22 ID:o928Sayyo
ミツル「ココロさん……僕達は、やってみませんか?」
ココロ「み、ミツルくん……///」
ミツル「その方が、その……お互いの気持ちを理解しあえると思うんです」
ココロ「はうぅ……///」
ミツル「もし失敗しても、この経験は今後必ず活きるはずです」
ココロ「経験を……今後に活かす……?」
ミツル「はい……そうは、思いませんか?」
ココロ「……」
ナナ「……話はまとまったみたいね」
ハチ「実験に参加するのは、二組か」
ココロ「――あっ、あのっ! 実験にあたって、その、試して欲しい事が!」
ココロ「それが出来るなら、えっと……色んなデータが取れると思うんです!」
一同「……?」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/20(日) 23:22:54.88 ID:o928Sayyo
・ ・ ・
ナナ『――二人共、配置にはついた?』
ヒロ「はい!」
ゼロツー「うん、ボクは問題ないよ。ダーリンは?」
ヒロ「ちょっと……落ち着かないかな、はは」
ゼロツー「大丈夫だよ、ダーリン。すぐに慣れるから♪」
ヒロ「……そうかなぁ」
…ぷりんっ♪
ゼロツー「……ダーリンのお尻」ボソッ
ヒロ「? ゼロツー?」
ゼロツー「う、ううんっ! 何でも無い! 何でも!」
ヒロ「……?」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/20(日) 23:25:42.96 ID:o928Sayyo
・ ・ ・
ハチ『――二人共、配置についたか』
ココロ「はいっ!」
ミツル「待ってくださいよ! おかしいですよ、こんなの!」
ハチ『何がだ』
ミツル「どうして、僕は仰向けの体勢なんですか!?」
ミツル「普通は、うつ伏せでお尻を向けるだけでしょう!?」
ミツル「操縦桿も、真ん中に一本あるだけだし!」
ハチ『問題は無いようだな』
ココロ「はいっ! ありません! 何にも問題ないです!」
ミツル「ココロさん!? あの、ココロさん!?」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/20(日) 23:30:10.27 ID:ho2RcYQM0
本性現したわね
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/20(日) 23:30:14.29 ID:o928Sayyo
ココロ「? どうしたの、ミツルくん?」
ミツル「どうしたの、じゃないですよ! 何故、この体勢で!?」
ココロ「……」
ミツル「な、何か言ってくださいよ……!?」
ココロ「……」
ミツル「仰向けでも、モニターが邪魔で顔が見えないんですから、その……」
ココロ「……えっ? 何か言った?」
ミツル「き、聞いてなかったんですか?」
ココロ「ご、ごめんね……」
ココロ「あまりの良い眺めに、意識が飛びそうになっちゃって」
ミツル「……!?」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/20(日) 23:35:55.82 ID:o928Sayyo
・ ・ ・
ナナ「……ポジティブパルス、ネガティブパルスが共に増大しています」
博士「ふむ……326と556は起動までいくかも知れんな」
ハチ「ですが……あの様子では」
ナナ「それに……いつの間にあんなスーツを?」
博士「研究者とは、いついかなる時も探求する心を忘れんもんじゃ」
博士「奴ら……コード556も中々の研究心を持っておる」
ナナ・ハチ「……」
博士「なんじゃ、その目は?」
博士「……まあ、あの台詞を言うのが正解かもしれんな」
博士「――こんな事もあろうかと!」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/20(日) 23:44:45.30 ID:o928Sayyo
博士「しかし……それに比べて、あのじゃじゃ馬め」
博士「今にも我を忘れそうではないか」
ナナ・ハチ「……」
ゼロツー『だ……ダーリン……はぁ……はぁ……!』
ヒロ『ど、どうしたんだゼロツー? 息が荒いけど……』
ゼロツー『ぷりぷり……ぷりんぷりんしてるんだ……!』
ヒロ『……は?』
ナナ「……ゼロツーのポジティブパルス……振り切れそうです」
ハチ「超ポジティブ……ということか」
博士「お前さんら、ああいうのを何と言うか知らんのか?」
ナナ・ハチ「は?」
ゼロツー『ダーリン、めっちゃ、プリンケツ!』
ヒロ『ゼロツー!? や、やめっ……何を――』
博士「――ありゃ、阿呆と言うんじゃ」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/20(日) 23:52:25.61 ID:o928Sayyo
・ ・ ・
ゼロツー「ダーァリンっ♪ 良いよね? 良いよね?」
ヒロ「何!? こっちから見えないから……なっ、何をする気!?」
ゼロツー「何って……そんなの決まってるじゃないか」ニンマリ
ヒロ「決まってるの!?」
ゼロツー「……んっふっふ! ちょっと強引にいこうかなぁー」ニンマリ
ヒロ「怖い怖い怖い怖い! 強引って!?」
ぷりぷりんっ♪
ゼロツー「暴れるとお尻がぷりぷり……が、我慢できない!」
ヒロ「や、やめ――」
ゼロツー「ダーリンは、ボクのダーリンだ」
ゼロツー「つまり、ダーリンのお尻もボクのものだ」
ヒロ「――い、いやああああっ!」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/20(日) 23:59:02.65 ID:o928Sayyo
・ ・ ・
ミツル「こ、こんな僕を見て……感想がそれですか!?」
ココロ「うん、そうだよ?」
ミツル「あっ、貴女はどうかしている!」
ココロ「……そんな……ひどい」
ミツル「あっ、す、すみません!……言い過ぎました」
ココロ「……ううん、良いの……でもね?」
がしっ!
ミツル「うんんっ!? 急に操縦桿を握らな――」
ココロ「ミツルくんも、これからどうかなっちゃんだよ?」
ぐいんぐいんっ!
ミツル「うああっ!? や、やめてくださ……っ!」ビクンッ!
ミツル「あ……ひっ……!」ビクンッ!
ミツル「ヒロ――ッ!」ビクーンッ!
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/21(月) 00:06:06.39 ID:eLv5E9jAo
・ ・ ・
ナナ「――結論から言うわ」
ハチ「今回の実験は失敗だった」
ゼロツー「えーっ? あんなに楽しかったのに?」
ココロ「は、はいっ! 実験、続けるべきだと思います!」
ナナ「……あのね、貴女達。楽しければ良いってものじゃないの」
ハチ「二人はこう言っているが……お前たちはどうだ?」
ヒロ「お尻のほっぺたが取れそうです」
ミツル「実験後、物凄く怒られるので二度とゴメンですね」
ハチ「……だ、そうだ」
ゼロツー・ココロ「……」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/21(月) 00:12:08.27 ID:eLv5E9jAo
ゼロツー「ダーリン、ボクは楽しかったよ?」
ヒロ「うん。だけどゼロツー、俺のお尻は真っ赤だよ」
ゼロツー「へへへ、ボクのツノとお揃いだね♪」ニコッ
ヒロ「うん。だけどゼロツー、笑い事じゃないんだ」
ゼロツー「ダーリン、実験じゃなくてもお尻揉んでいい?」
ヒロ「ゼロツー? 話聞いてる? ゼロツー?」
ココロ「ミツルくん、私、怒ってないよ?」ニコニコ
ミツル「嘘ですね」
ココロ「本当に怒ってないよ? ミツルくん」ニコニコ
ミツル「……すみませんでした」
ココロ「ねえ、どうして謝るの? ミツルくん」ニコニコ
ミツル「それは……あの……」
ココロ「わからないのに謝ってたの? ふふっ、それって変だよね?」ニコニコ
ココロ「わからないのに怒られて、そんなの、納得出来るわけないよね?」ニコニコ
ミツル「……ひっ!?」
ナナ・ハチ「……」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/21(月) 00:18:13.12 ID:eLv5E9jAo
ゼロツー「ねえ、良いでしょダーリン」
ヒロ「駄目だってば! わかってくれよ!」
ゼロツー「なんで?」
ヒロ「お尻が取れそうなんだって!」
ゼロツー「それじゃあ、ボクのお尻を半分あげるよ。それで解決だね♪」
ヒロ「何言ってるんだ!?」
ゼロツー「ダーァリンッ♪」
ココロ「ねえ、どうして怖がってるの? ねえ、ミツルくん」ニコニコ
ミツル「す……すみません」
ココロ「どうしてって聞いてるんだよ? ねえ、ねえ?」ニコニコ
ミツル「あ……ひ……ヒロ――ッ! ヒロ――ッ!」
ココロ「……ミツルくん?」
ナナ・ハチ「……」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/21(月) 00:26:16.80 ID:eLv5E9jAo
ナナ「……やっぱり、今までの配置には意味があったのね」
ハチ「ああ。やはり、パパの言うことに間違いはないな」
ナナ「ええ。あの四人を見てると、本当にそう思うわ」
ハチ「……彼らが特殊なだけな気もするが」
ゼロツー「大人しくしなよ、ダーリン」ニンマリ
ココロ「大人しくして、ミツルくん」ニコニコ
ナナ「……今回の実験は、刺激が強すぎたみたいね」
ハチ「他の子供達に影響が出ないよう、気をつけねば」
ナナ・ハチ「二度と……悲しみを繰り返さないために」
ヒロ・ミツル「あっ……いっ……!」
ヒロ・ミツル「イヤアアアアアアアアアッ!!?」
おわり
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/21(月) 00:27:29.81 ID:eLv5E9jAo
こんなくだらないもん最後まで読んでくれてありがとう
HTML化依頼出しときます
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/21(月) 02:18:24.50 ID:qFOX5IysO
乙
いやあゾロメとミクは良いパートナーですね(他の奴等から目をそらしつつ)
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/21(月) 03:22:40.59 ID:suY1WOLeo
乙
探求してはいけない世界ってあるんだね……とりあえずフトシくんはもう少し本心を隠してください
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/21(月) 10:16:35.66 ID:w2cqpq8DO
フトシの代わりにミツルにノルマが...!
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