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【安価】異能戦【オリジナル?】
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227 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/03(日) 23:03:16.86 ID:z1DIjI63O
それは生物でも有機物でもなく、そもそも存在の識別すら危ういようなものである。
逆巻「あっぶねぇ。余力を使い切ってもいい! 【影人形劇場】こういう敗色濃い敵に挑むのがいいんだよなァッ!!」
女性型の影を二つ盾がわりにした。雷は防げたが、【影人形劇場】で融合させた本体は小さくなっていた。
彩「やっぱり無理か。次は……!」
雨雲を次々と生み出し大雨と雹を降らせる。一帯が悪天候に見舞われた。
逆巻「ゾクゾクするねぇェェッ!! 絶対に勝ってやるよォォォ!」
そして、逆巻の咆哮に応えるように影の色が濃くなっていく。光すら吸い込む黒になる。
影人形「【影・魔槍】!!」
それは逆巻のエネルギーの大半をつぎ込むことによって放たれる絶死の暗黒光線。降り注ぐ雨や氷を消し去り雲を貫いた。その先には青空が広がっている。
228 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/04(月) 00:02:01.72 ID:LZpT9xZEO
荒れる空の下で【電撃銃】と【聖槍】の力が衝突していた。
岩崎「突然の豪雨! それから雹!」
剛也「あひゃひゃひゃ! 視界が悪すぎんだろー! 【狂気の爆炎】!!」
岩崎「いかが……どうでしたか?!」
爆発を容易くかわし、二槍を振り回す。
岩崎「しまいには骨が砕けるぞ!」
剛也「あっぶねえええ! あひゃひゃひゃ!!」
いろは「大丈夫っ! 私がみんな治すから」
奈々「怪我はしないに越したことはないわよ!!」
電撃を放つ狙撃銃が岩崎の胸を穿つ。しかし岩崎は倒れることすらなく、即時的な蘇生を果たした。
奈々「えぇ……」
この一瞬、誰よりも剛也は冷静だった。
剛也「今度こそ爆散しな!」
岩崎の体を覆うようにマーカーが出現し
岩崎「ビャァオゥッ!!」
抵抗の余地なくその全てを消し炭にした。
229 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/04(月) 00:12:55.05 ID:LZpT9xZEO
地面には【聖槍・魔槍】が突き刺さっていた。大人しく、眠るように。
剛也「チッ……君の悪い奴だったな」
奈々(ブーメラン……)
いろは「ねえ、あれ! 彩ちゃんのいる方だよ!」
それは【影・魔槍】を用いた力の放出だった。
剛也「ロリが危険に晒されているッ!! 行くぜ、お前ら!」
230 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/04(月) 00:28:27.61 ID:LZpT9xZEO
晴天。地面の雑草には露がついていた。
逆巻「この達成感、だからやめられねぇよ」
剛也「テメェ!! ロリッ娘をどこにやった?!」
逆巻「ああ、今片付けたよ」
奈々「……?!」
いろは「嘘……?」
剛也「死にさらせやァァッ!!【狂気の爆炎】!!」
逆巻「今日のオレは運がいいな! いいだろう、【神の寵愛】ッ!」
指定安価は
>>232
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/04(月) 14:48:06.44 ID:5Q6kI+eE0
ksk
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/04(月) 14:51:30.96 ID:WPTea/vA0
【知らざれる者(アンノウン)】
能力発動時に自分以外の人間に感知されずに認識もされない能力。
一言で言えば完全なステルス能力
ただし、自分からモノや人から触れるとこの能力は解除される
安価下
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/04(月) 16:17:35.53 ID:XsAssQXOO
【光の御子〈ライトロード〉】
周囲の光を操る
光を屈折させて人や物の位置を誤認させたり、姿を隠したり、レーザーを放つ
234 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/04(月) 22:34:58.75 ID:cYiQMtrtO
逆巻「【光の御子〈ライトロード〉】! 真っ黒に焼け焦げな!」
剛也「あひゃひゃひゃ!! それはこっちのセリフだボケがァッ!」
爆裂。その瞬間だけ視界に大きなズレが生まれ違和感を覚えた。
逆巻「どこを狙ってるんだよ! ほらほら、オレはここだ爆弾野郎ッ!」
剛也「命中しただろ今の……!」
その頃奈々といろはは彩の捜索をしていた。しかし、発見には至らなかった。
235 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/04(月) 23:40:33.95 ID:cYiQMtrtO
遥か遠方から轟音とともに生まれる、この異能戦を象徴したランドマーク。それを視認した時、各々の脳内に声が響く。
「「間引きは終わった。塔の上で待つ」」
剛也「あひゃ?!」
逆巻「予想より早いな……! しかし……」
急に聞こえた声に意識を向けた刹那、剛也は油断していた。
閃光、そして腹の底に響く爆音。
剛也「うぐあああ!! ……は?」
逆巻「あ……」
雷に打たれたのは逆巻だった。彩は【影・魔槍】の攻撃を受ける寸前に雨と雹を降らせ視界を悪くし、細かい粒になって地面に潜伏していたのだ。そして、声により逆巻の正確な位置を把握した上での攻撃である。
彩「【神の寵愛】とやらの対象を変えた時点で負けなんだよ、お兄さん」
剛也「ロリ……ロ……ロリロッ娘……」
彩「えぇ……めちゃくちゃ泣いてるじゃん」
剛也「ばかやろー!嬉し泣きだ!」
彩「そんなの知らない。いろはさん達は? ていうか何あれ」
いろは「おーい! 彩ちゃん!」
奈々「……やっぱりその異能はズルいわね」
彩「えへへ。ところであの塔って」
剛也「変な声が聞こえたけどよぉ」
いろは「間引きは終わったって?」
奈々「そのままの意味じゃない? とにかく行ってみるしかないと思うけど」
四人は街の中央部にそびえる塔に向かった。
236 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/05(火) 21:55:30.01 ID:y3DMB4yzO
四十万 力の蹴りを【絶えぬ世界の接続曲】で防御する。力の脚力は本調子に近づき熾烈さが増す。
その際の衝撃を和らげるために体を逸らした。目に入ったのは何者かに刃物を向けられる風子だった。
奏司「……ならば【気狂い歌姫の狂騒曲〈クレイジーディーヴァ・レクイエム〉】 」
包帯で巻かれた顔で絢爛な衣装。三日月のように口を開いた歌姫が奏でる狂気。それを聴いている以上、行動が制限され動くことができない。
その場にいる奏司以外の動きが止まる。元々は攻撃向けの異能ではなかったが、その歌声は精神攻撃になり得る。
奏司「俺のお気に入りだ。耳が幸せだろう?」
力「ッ……!!!!」
殺してやる、そう言わんとしているのが見てとれた。しかし構わず固まっている風子を抱えて走った。
237 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/05(火) 22:30:03.72 ID:y3DMB4yzO
色々な材料を寄せ集めて出来た塔。それは明らかに人間の技術力では不可能な大きさ、高さだった。
彩は昔どこかで見た神を目指して作られた塔の話を思い出していた。
彩「……どうする?」
奈々「すでに戦いの跡があるわね。でも、行くしかないんじゃない?」
いろは「危ない……よね。ううん、今更引き返すなんて出来ない」
奈々「そうよ!ラスボス倒して願い叶えてもらうしかないわよ!」
彩「ねえ、いろはさん。探したい人いるって言ってたよね」
いろは「……え?」
剛也「あひゃひゃひゃ! 何の話だ?」
彩「この二人連れて行きなよ。私はこの先で探す。もちろん抜け駆けとかじゃなく、命の恩人として友達として言ってるんだよ」
いろは「でも……」
奈々「はぁ……。ったく、ゲームでもこっちでもヒーラーにペコペコするのねぇ。いいわ、眼だけは良いし手伝ってあげる」
剛也「JKは俺の趣味じゃねえんだけど……。彩ちゃんなら一人でも大丈夫だろうしな」
彩「まあねー」
いろは「……ありがとう!」
一人一人が強力な異能を携える中でも友情や信頼は生まれるものである。
238 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/05(火) 22:43:56.94 ID:y3DMB4yzO
彩「梶原 祐介、目つきが悪い以外は普通の男の人。それだけで探せるかい!」
彩「でもまあ、いろはさんのために見つけるしかない!」
数度の命のやり取りの中積んだ経験から、彩には近づいてくる気配をすぐに察知できた。
彩「……いろはさん達じゃないよね。気合い入れよう」
来た人(既存でも可)
名前
容姿
>>240
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/05(火) 22:53:19.21 ID:e5lcr86Y0
名前はどこで安価?
安価なら梶原祐介
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/05(火) 22:53:57.60 ID:gTyd+/Z60
名前:火野 神威(ひの かむい)
容姿:オレンジ色の髪で、天然パーマ、額にゴーグルをつけている。身長が高くレザージャケットを着ている男子高校生。
241 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/05(火) 23:34:25.10 ID:y3DMB4yzO
神威「我が名は火野 神威ッ!! 趣味はドライブ異能は【功夫〈クンフー〉】、流派は蟷螂。後は拳で語り合おう!」
神威は衣服にそぐわない独特な構えをとった。高身長ゆえの長い手足も相まって迫力があった。
彩「後はって言われてもね。割としっかり自己紹介してくれてるよ、それ! 【使用窃盗】!!」
指定安価は
>>243
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/05(火) 23:51:37.75 ID:e5lcr86Y0
【破壊者<デストロイヤー>】
自分の手に触れたものを原理、理由、耐性など関係なく完全に破壊する
防御不可能の一撃必殺技
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/05(火) 23:59:10.33 ID:gTyd+/Z60
>>150
244 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/06(水) 22:39:01.55 ID:78npzEHWO
彩「えー、肉弾戦なの? 女の子なのにー。【脚力〈フットパワー〉】!!」
神威「よくわからんが、御誂え向きの異能と見た。推して参るッ!!」
彩「探してるお兄さんじゃないし、手加減はしないよっ」
脚力に任せ思い切り回し蹴りをする。並みの人間ならその圧だけで脳震盪を起こすほどの威力だった。
神威「良い蹴りだッ!」
神威は独特の低い姿勢から上半身のみを捻りかわした。
神威「しかし単純な技だけで倒せると思うなよ? 隙あらばその首、刈り取らせてもらう!!」
蟷螂の絶技は滑らかな動きから緩急をつけて放たれる拳での連撃だった。
彩「スピードは互角……!」
神威「パワーはそちらが上ッ!!」
彩「でも……技量じゃ到底かなわないっ!」
245 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/06(水) 23:17:50.35 ID:78npzEHWO
【功夫】という異能にまで昇華された蟷螂拳は【脚力】の破滅的蹴りをかわしつつ、既に数度の技を彩に食らわせていた。
彩「やるね、お兄さん」
神威「そっちこそ。そろそろ仕留めさせてもらう!」
彩「その構え……!」
彩は蟷螂拳の低い姿勢に目をつけた。その馬鹿力をもってして片足をアスファルトの地面に突き刺した。
神威「フッ、まぬけ。それじゃあ動けないだろ!」
わかっていた。この好機を逃がさないように神威が攻めてくることも。
彩「迂闊だよっ!」
脚を思い切り突き上げる。その勢いを持ったままアスファルト片が神威を襲う。
神威「グッ……ウオオオォォォッ!!」
その拳は神速。彩の攻撃を難なく撃ち払う。舞う土煙の中、神威は全ての破片を刈り取った。
彩「だから迂闊なんだよっ!!!」
足元に集中したせいでガラ空きになった上部から振り下ろされる鉄槌。それはかかと落としだった。
246 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/06(水) 23:30:42.70 ID:78npzEHWO
彩「【脚力】が返された。うん、倒せたってことだよね」
砂煙で悪くなった視界の端、瓦礫の陰から誰かが出てきた。
和田「こんにちは、お嬢さん」
血塗れの白衣を纏う和田だった。
白衣の右腕部分は破られ、欠損した部分には包帯が巻かれていた。
彩「祐介さんじゃないよね。ううん、絶対違う」
和田「祐介……? ほう。彼を探しているのですか」
彩「知ってるの?」
和田「それはもう。でももう関係ありませんよ」
にっこりと笑う。左手にはどこからか出した太刀があった。
彩「……?」
和田「お嬢さんはここで死ぬのですからねぇ」
彩「なるほどね、わかりやすいよ。【使用窃盗】ッ!!」
指定安価は
>>248
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/06(水) 23:33:25.42 ID:ZmxshjFC0
【異能殺し(キャンセラー)】
自分から半径1cmから徐々に範囲を広げてその範囲の異能力を無効にする能力
弱点は目(発動時に目に紋章が出る)。発動知友に目を閉じる能力が一度無効になってう
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/07(木) 00:30:41.76 ID:VdkcY/EB0
【黒い交渉人・ブラックネゴシエーター】
交渉のテーブルをその場に召喚し、交渉相手にイーブン以上の利益を確実に成立させる。例えば見逃すついでに相手の異能を一時的に強化させるなど。
ただし、交渉に応じない及び交渉人に危害を加えようとすれば黒鉄の巨人が現れて主をコックピットに収納、マナー違反の交渉相手に鉄槌を下す。
なお、出されたテーブルが破壊された時点で黒鉄の巨人が主を守るので、実質巨人の方がメイン。
元ネタはビッグ●ー
もしくは↑1で
249 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/07(木) 01:12:06.24 ID:kWW3NjLFO
彩「【黒い交渉人〈ブラックネゴシエイター〉】」
その異能は交渉が成立することを前提に前に結果を保証されている。たとえ決裂したとしても異能所持者の身を守ることが可能なため実質的に武力による脅しは意味をなさない。
交渉の際に提示した条件もまた【黒い交渉人】が確実に成就させる。
和田「なるほど。交渉しようというのですか」
彩「おじさん、優しそうだし?」
もちろん和田は彩の思考を他心通で読んでいた。
彩「おじさんの異能が何かは知らないけど、それを強化する。そのかわり私には攻撃できない」
彩「ってのは?」
和田「ふむ……。面白いですねぇ、【使用窃盗】に【黒い交渉人】ですか。似た戦い方を、いえ、異能を使うものを知っていますよ」
彩「へえ、それで答えは?」
和田「ではこちらからも。僕の異能は【六神通〈ヴィパッサナー〉】。その中には他心通といって人の心を読む力があります」
彩「うんうん。……え?」
和田「お嬢さんの考えはわかりました。その上で僕は、腕の完全な治癒と異能の強化を要求します」
彩「そんなことできるわけ……!」
和田「そのかわり、桃月いろは、浅田剛也、白川奈々には手を出しません」
彩「……! 本当に心を読めるらしいね。いいよ。でも、私にも今後危害を加えてはいけないってのも追加で」
和田「よろしい、では」
彩「うん。……交渉成立」
紛れも無い死の回避。和田は黒鉄の巨人を斬りふせるだけの余力があり、異能がそれを察知していたための結果だった。
250 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/07(木) 01:20:31.09 ID:kWW3NjLFO
和田の腕が少しずつ再生している。満足げな顔をして和田は塔の方へ歩いていった。
【黒い交渉人】は【使用窃盗】の戦闘終了と共に効果を失うという特性を受け付けないため、和田の異能強化と治癒、その他の条件は以後続くことになる。
彩「はぁ……。何なのあの人」
しかし、休むもなく新たな気配に気がつく。明らかに邪悪。
岩崎「どーもでぇす」
彩「えぇ……。死んだって聞いたんだけど」
岩崎「目の前におるじゃん」
彩「……?」
岩崎の持つ一対の槍が振るわれる。すでに戦いは始まっている。
彩「そろそろ負担が大きいんだけど。……【使用窃盗】」
指定安価は
>>251
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/07(木) 08:46:11.06 ID:1RoQfeJ+0
【限界不死鳥(リミットフェニックス)】
不死鳥に変身する能力。炎を操ることができる。他にも羽を飛ばしたり、足の爪で攻撃することもできる。しかし長く不死鳥の状態でいると能力者の体が暑くなり、最後には体が燃えるおそれがある。能力を解除すればそれが回避でき、能力を解除したまま5分でまた能力が使える。(5分になる前でも使えるがその場合、体温が下がりきってないので能力を使う時間が減る。)
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/07(木) 09:03:54.82 ID:VLsVCpeaO
↑
253 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/07(木) 22:25:33.34 ID:Y7oJTjUWO
彩「【限界不死鳥〈リミットフェニックス〉】!!」
彩「あっつ!!!」
朱い煌びやかな羽を広げた。体全体が高温の炎に包まれる。
岩崎「ほほ〜」
強烈な熱風に身をのけぞらせる岩崎。
彩「すぐに燃やし尽くしてあげるっ!」
岩崎「こっちも容赦はしないけどな!」
矛先が炎の中心部に向けられる。
254 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/07(木) 22:53:19.65 ID:Y7oJTjUWO
三度頭を潰し五度胸を抉ってもなお立ち向かってくる岩崎に彩は恐怖していた。
彩「ゴキブリよりしぶといよ。そろそろ炭になってほしいな」
岩崎「ほらほらほらほらほらほら!!」
槍と不死鳥の爪が弾き合う。火花が散ることはなく、轟音のみがこだましていた。
火炎も爪も効いてはいるが、殺す都度に蘇る岩崎への対策があるわけでもなくひたすら攻防を繰り返している。
岩崎が突然、【聖槍・魔槍】の刃を握りしめた。切れた手のひらからは血が滴る。
彩「不気味すぎるっての」
彩はその異常な行いを停止させるべく、全力の炎を放った。それも共に【限界不死鳥】の発動限界に至る。
炎が命中する瞬間。
岩崎「祭りはまだまだこれからだ!」
岩崎の全身が烈火に包まれる。
岩崎「パーティタイムッ!!」
そのまま自らの心臓を穿った。
255 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/07(木) 23:01:13.82 ID:Y7oJTjUWO
二本の槍は岩崎を穿ったまま吸収されていく。死と蘇生を延々と繰り返す中で起きる膨大なエネルギーの爆発。
無理矢理にそれを利用し、岩崎と槍の存在が同一になっていく。肉体的にも、本質的にも等しくなる。
彩「なにそれ……! チートでしょ」
異形の存在に警戒して無意識に【限界不死鳥】を起動する彩。すでに加護を失い諸刃の剣と化してはいたが、そうせざるを得ないと確信していた。
聖なるものと邪なるもの。そして死と蘇生。世界の全てを体現するそれは正に……
────【神槍】だった。
【神槍】の詳細
>>257
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/07(木) 23:05:11.46 ID:/YInUJGF0
生と死をつかさどる槍。これに刺された生きたものには死を。死人には生を与える。
257 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/07(木) 23:15:38.73 ID:LJSMgAJD0
光のビームを撃てる、威力は宇宙戦艦ヤマトの波動砲クラス
小さな街なら一瞬で灰に出来る
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/07(木) 23:17:44.71 ID:VdkcY/EB0
↑1だだし使用過多でカウントが溜まると、神槍の効果により動くものは神槍に心身共に乗っ取られてしまい、12体の異形と化して暴れまわる。
(12体を越える、または12体より少ない場合は対象全てが1つに集まって12分割される)
この災厄を鎮圧するためには全ての異形を処分、または12番目の"裏切者"を神槍で一突きすること。後者の方が圧倒的に楽
259 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/08(金) 00:49:16.95 ID:eu0uZnf1O
それは有象無象を焼き払う神代の光。その初撃は激しい輝きをもってして天を貫いた。
彩「あっぶな!! このまま戦って勝てるの……?」
不死鳥はその未だ尽きぬ命をメラメラと燃やし超高速で回避していた。空を飛んでいたことが幸いし周辺や街に破壊はなかった。
しかし、すでに限界を超えて燃やし続けた彩の肉体は悲鳴をあげていた。
【限界不死鳥】を解除して地面に座り込む。
彩「これ以上は……」
──これ以上はどうしようもない。
彩に向けて【神槍】から光線が放たれた。
260 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/08(金) 01:20:54.09 ID:eu0uZnf1O
恐怖はあった。うららのように笑って逝くことなど到底無理だった。頬を伝う冷たい感覚。【限界不死鳥】で熱くなった表皮は涙を冷たく感じていた。
彩「そっか……」
年端もいかぬ少女にはそもそも負担が大きすぎたのだ。これまで押し込んだいろんな感情が渦巻き始めた。
寂しい。怖い。悲しい、でも楽しい時もあった。
まだまだ生きたかった。
迫り来る光がゆっくりに見えた。走馬灯は見えないが仏を見た気がした。いや、彩の目はそれを確実に捉えていた。
祐介「【我が借り物の仏〈サマーディ〉】」
和田の右腕を接合したことにより部分的にその異能を借り、擬似神足通を用いた太刀の三連撃。
神の咆哮が払い除けられた。その他の四肢とは違う色形をした右腕が少し膨張する。
彩「うわぁぁぁぁ!!」
ひとまず助かった安堵感から緊張の糸が切れて泣き出す彩。
しかし【神槍】は容赦なくこちらに矛先を向けている。
祐介「……まだ本調子じゃないが、仕方ない。【強欲な借り主〈レンタル〉】ッ!!」
指定安価は
>>261
-
>>262
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/08(金) 01:26:49.85 ID:wpoTgm9V0
【深淵(ダークネス)】
闇を操る能力。黒くモヤのようなものが闇であり、それにはどんな物理攻撃も効かず取り込まれたものは闇の世界(音も届かずに一寸の光もない暗闇に閉ざされた空間)に送られる
モヤの形を変えることもでき、武器にして使用できる。こちらもあらゆる攻撃も効かずに触れたものは闇に侵食される。完全にされたものは闇の世界に取り込まれる
262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/08(金) 01:34:45.35 ID:Q9yU8cIb0
【黒渦の衝撃(ブラックホールインパクト)】
ブラックホールを発生させる能力。使用者の意思で能力や相手を吸い込むことができる。吸い込んだ後、戻すこともできるがこれも使用者の意思で戻す時に爆発のような衝撃を相手に与える。それを応用して遠距離系の技などの軌道を変えることもできる。ブラックホールは何個もつくることが可能。
263 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/08(金) 23:05:45.09 ID:79Jpvef6O
祐介「……ありがとな。【黒渦の衝撃〈ブラックホールインパクト〉】ッ!!」
【神槍】の光をすべて呑み込む暗黒。異能の特性として対象を指定できるそれは【神槍】およびそこから放出される光線のみを吸い込む。
祐介「【深淵(ダークネス〉】、永久の闇夜をその槍に。……悪いな。自分が果てたとも気づけない世界に送らせてもらう」
【黒渦の衝撃】の同時展開によって生み出した影と【深淵】が相まって容易く侵食していく。
唯一無二の神装は世界の裏側に引きずり込まれた。
264 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/08(金) 23:24:02.60 ID:79Jpvef6O
祐介「思った以上に呆気なかったな。いや、異能の相性が良かったからか?」
彩「うぅぅぅぁぁぁん!!」
祐介「よしよし、泣き止んでくれ。えっと……?」
彩は祐介の服の端をつまんで泣き続ける。
彩「ありがとう、お兄さん……」
祐介「梶原 祐介。まあお兄さんって呼んでくれてもいいけどな」
祐介は笑顔を作ったつもりだった。元から悪かった目つきだが、度重なる戦いに精神が摩耗しさらに鋭いものになっていた。
彩「え?! ふっ……あはははは! お兄さん天才だよー」
祐介「何かおかしいこと言ったか、俺。泣いたり笑ったり忙しいな」
それは違った。彩は泣きながら笑っていた。もちろんその涙は嬉し泣きによるものだ。
265 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/08(金) 23:43:09.28 ID:79Jpvef6O
彩は名乗った後にこれまでの事情を説明した。
彩「あっちにいろはさん達がいるはずだよ」
祐介「そうか。それなら、伝言を頼みたい」
彩「なんで?! いろはさんすごく会いたいって……!」
祐介「危険な目に合わせたくない。もちろん君もだ」
彩「平気だよ。もう何回も戦ってるんだ」
祐介「ちょうど同じ方向に俺の親友もいるはずだ。合流して待っててくれ。鳥になれるならすぐ行けるだろう?」
彩「違うの。私の異能は……」
【使用窃盗〈フシアナクグリ〉】はその戦闘の間、無断で異能を借りる能力。
【レンタル】は一時的に異能を借りる。どちらもほぼ同じ。
二人はこう思っていた。
自分はどこから異能を借りているのだろうか、と。
266 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/09(土) 00:08:17.84 ID:E9s/BZGxO
祐介と彩の会話はもはや水掛け論と化していた。ラチがあかないと踏んだ祐介が折れかかった時、それは訪れた。
和田「こんにちは」
表面上は笑顔のカタチをしているが、その実、内心に燃え上がるなにかを飼っていた。
祐介の表情に似ていると一瞬だけ感じたが、それが間違いであるとすぐに理解する。
彩「おじさん、何の用……?」
和田「見てください。腕がもうここまで再生していますねぇ。これはあと10分も費やせば元どおりになりそうです」
しかし問答の余地はなく、太刀を強く握りしめて祐介に切っ先を向ける。
祐介「こっちだって恨みはあるんだ。今のうちに念仏でも唱えとけ」
和田「いいでしょう。今度こそ引導を渡してあげますよッ!!」
祐介「【レンタル】」
彩「今はまずいって。強くなってるんだよ! ……ああもう! 【使用窃盗】!」
【レンタル】
>>267
【使用窃盗】
>>268
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/09(土) 00:18:10.82 ID:ewhuUHNI0
【禁断の果実〈エデンノリンゴ〉】
この能力を他人に伝えることはできない。
この能力をなんらかの方法で知ってしまった者は全異能が封印される
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/09(土) 00:21:45.01 ID:Ojw/DqHU0
【1発達人体験(イッパツタツジンタイケン)】
どんな武術・超能力・曲芸でも達人のごとくこなすことができる。その上、体験した内容は異能発動終了後も僅かに残り、自力で達人になる方法が理解できるようになる。
ただし1つの事に関して10秒しか持たない。他の事に手を出しすぎると、方法(メモリー)が欠落してすくなってしまう。
が、武術関連やスポーツ関連など関連付けて発動し直せば、達人になる方法(メモリー)が欠落しにくくなる
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/09(土) 00:26:21.03 ID:ESi7GJc90
>>267
つまり…どういうことだってばよ?
270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/09(土) 00:43:16.88 ID:Ojw/DqHU0
>>269
多分、【レンタル】や【使用窃盗】みたいな異能剥奪系に異能を使わせなくするトラップだと思う。
この場合、レンタルで知ってしまった祐介と読心術で知ってしまった和田は異能が封印されてしまう。
解除する方法はありそうだけど、祐介次第かなぁ。少なくとも【禁断の果実】を返すまではずっと2人の全異能が封印されてそうだし
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/09(土) 00:49:14.65 ID:ESi7GJc90
>>270
なるほどなぁ読心術を逆に利用して道連れにしたってことか。丁寧な解説サンクス。
272 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/09(土) 00:58:40.74 ID:E9s/BZGxO
祐介「なるほどな。ったく、神がいるなら礼を言いたいな。仏? そんなものは知らん」
彩「へえ、祐介さん当たりだったんだ? まあ私もなんだけどね」
【禁断の果実〈エデンノリンゴ〉】。所持者本人はその詳細を口にすることは出来ない。並みの相手なら無意味なものに他ならない。
しかし、他心通を持つ和田に対してだけは。特に【黒い交渉人】で強化された他心通を使う和田にのみで言うならば、最強の鎖となる。
この時点で和田は【六神通】を封じ込められた。祐介の右腕に残った微かな力すら消え去った。二人の持っていた太刀も消え去る。
和田「これは失敗しましたねぇ。僕の負けです。出来れば見逃していただきたいのですが」
祐介「何……?」
あっさりと負けを認める和田に戸惑う祐介。
彩「祐介さん! 何があったのかは知らないけど、頷くと異能が消えるんじゃないの?!」
祐介「あ、ああ。そうだ」
たった数秒の気の緩みの先にあるのは紛れもなく死だった。
祐介「俺なんかよりしっかりしてるんだな。頼りになる」
彩「どーも。それじゃ私も行くよっ!【一発達人体験】!」
現状で和田と祐介に異能で戦うすべはない。
蟷螂の構えから前進、容量一杯十秒間の乱撃をすべて和田は弾いた。
彩「嘘……!」
和田「まったく、浅く広くとは言えど多趣味で良かったと思いますよ」
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/09(土) 01:02:24.95 ID:/9hvYkRr0
無駄に和田に色々盛りすぎじゃないか?なろうの主人公じゃあるまいし
274 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/09(土) 02:33:36.23 ID:E9s/BZGxO
思い当たる武術をいくつか食らわせる。達人の域に達したそれらは、おおよそ正確に防御する和田へじわじわと鈍い痛みを与えていた。
和田「動きが読めないというのは辛いものですねぇ。転移もできません」
彩「それじゃあさっさと倒れて欲しいなッ!!」
和田の消耗が限界に達した。右腕は治癒しながらも変形し歪みきっている。全身からメキメキと悲鳴が上がっていた。
彩「秘門蟷螂……!」
最後にその命を刈り取ろうとした。和田はとうに立っていることすら出来ないはずの足で祐介の元へ走った。
彩「え……?!」
祐介「ッ!! 来るか……?」
和田の顔は未だ笑顔。しかしその眼には澄んだ悪意がある。
終わらせたのは、かつて自らの肘先についていた腕だった。祐介の右ストレートが和田の微笑みを終わらせた。
ぐちゃっとしたその感触はたとえ借り物の腕であろうと消えることがなく、一生忘れることもない。
275 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/09(土) 02:51:52.53 ID:E9s/BZGxO
【禁断の果実】が解除される。念のため和田の息を確認したが、確実に死亡していた。
祐介「さあ、伝言頼んだぞ」
彩「祐介さん……!」
いち早く強者の気配を感じた。
祐介「……誰だ!」
並みの異能所持者ではない。これまでにその異能で何人も殺してきたのか、死の匂いが染み付いていた。
きた人
名前
特徴
>>276
-
>>277
から
276 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/09(土) 03:53:18.12 ID:sb1kDiZD0
名前:R−](アールクロス)
容姿:見た目では普通の人間だと思ってしまうほど精巧に作られたアンドロイドの女性(話す時は普通に話せる)。銀髪で肌が白い。メイド服を着てる。
異能とはまた別に相手の分析や自己修復機能、飛行など様々な機能がついている。
277 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/09(土) 06:35:06.63 ID:sgss1Mnm0
観月 沙夜(みづき さや)
黒髪でオドオドした感じの女の子
いじめられっ子だったが、異能に目覚めたことで自分も人を傷つけることを楽しむようになってしまった
278 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/09(土) 08:58:40.27 ID:sb1kDiZD0
>>276
を書いた者です。容姿だけ訂正で
「〜アンドロイドの女性」→「〜殺戮型アンドロイドの女性」に直してください。
279 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/09(土) 13:56:42.89 ID:3jSN8OGkO
観月 沙夜(みづき さや)
黒髪でおどおどした女の子。
彩は彼女と面識があった。
彩「沙夜さん……?」
沙夜「新沼……さん……?」
祐介は見た。いかにも大人しそうな少女が獲物を捕らえた肉食獣のように舌なめずりするところを。
祐介「友達か。……それなら」
彩「と、友達っていうか……うーん。あんまり話したことないんだけどね」
沙夜「ごめんね……ごめんね……」
感情の高ぶりの表れを見せないために顔を手で覆う。
彩「どうしたの……? 祐介さん、何か妙だよ」
祐介「そうだな。【使用窃盗】、まだいけそうか?」
彩「それって……!」
沙夜「じゃあ、殺すね」
沙夜の異能
>>281
280 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/09(土) 13:59:45.13 ID:BdahVg0EO
【遺恨<ダークキュアス>】
自分や他人、または場所に存在する恨みエネルギーを具現化してモンスターを生み出す
281 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/09(土) 14:21:24.29 ID:tqYN99FIO
金属変身(メタルメタモルフォーゼ)
身体の全てまたは一部を鉄に変える
また元の体積の範囲内で形状を変えて変身可能
液体金属になり行動することも可能
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/09(土) 14:23:49.94 ID:tqYN99FIO
>身体の全てまたは一部を鉄に変える
身体の全てまたは一部を金属に変える
に修正お願いします
283 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/09(土) 19:50:19.10 ID:3jSN8OGkO
【金属変身〈メタモルフォーゼ〉】
身体を自由に金属に変える。
また元の体積の範囲内で形状を変えたり、液体金属の状態で動くことも可能。
沙夜は右腕をモーニングスターに変形させる。
体積を変えられないという性質上、リーチを長くする代わりに片腕を無くす。細い鎖の先に棘付きの鉄球という形状はやはり都合が良かった。
祐介「いやな、少し無茶をし過ぎたようだ。少し時間を稼いで欲しいかも……」
彩「こっちも連戦でヘトヘトなのに! ううん、まだいける。沙夜さん、今更やめるって言っても聞かないからねっ。【使用窃盗】ッ!!」
沙夜「痛めつけてあげる……!」
指定安価は
>>285
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/06/09(土) 19:52:15.31 ID:NNdCO2vj0
>>56
の炎真<フレイムアドミニスター>
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/09(土) 20:22:00.62 ID:3WE5i0nzO
【狂気の爆炎〈ヴァレッテーゼフレア〉】
286 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/09(土) 23:00:57.76 ID:3jSN8OGkO
彩「ううっ……なんだか寒気が。でも【狂気の爆炎】ッ!!」
それは視爆の狂宴。視界内でありマーカーを設置してしまえば、強力な爆発を起こすことのできる異能。
以前は自らを殺すために行使されたものである。
彩「まあ、強いのはわかってるし……!」
祐介「来るぞッ!!」
力強く振るわれる無慈悲の打撃。それを【狂気の爆炎】でずらす。
沙夜「……チッ」
第二撃。前より爆破までの感覚が短くなった。視界内でマーカーを固定した座標まで鉄球が到達するのが早くなっていた。
ここからあと八度、同様の攻防を続けた。
287 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/09(土) 23:29:33.93 ID:3jSN8OGkO
このままではジリ貧で、五度ほど続ければ避けきれなくなる。祐介も察していた。
しかし沙夜もそれは同じで、【狂気の爆炎】を受け続けている鉄球部分に疲労が蓄積されつつあった。
沙夜「なんで抵抗するの……? 新沼さんも、利賀さんみたいに殺してあげるのに」
彩「利賀さんって……真希のこと?」
利賀真希。彼女らの同級生の名前だった。真希と沙夜は幼馴染で、学校やそれ以外の時間ほとんどを二人で過ごすほどだった。
しかし裏では沙夜に対して酷い扱いをしている、所謂いじめっ子だった。
世間からはオドオドしている沙夜のそばにいてあげる優しい子として見られていたが、その実は陰険で沙夜をしたいがままに虐げていた。
沙夜「最後にお腹を引き裂いた時に、腸が出てきたの。理科の教科書に載ってるのとはちょっと違ったけど……」
満足げな表情で言う。それは彩に対する殺害方法の予告でもあった。
彩「腸って……。トラウマなんだけどなぁ!!」
かつて【狂気の爆炎】によって負わされた怪我を思い出していた。
288 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/10(日) 00:00:14.45 ID:U1ObVrwMO
祐介「彩、目を閉じろ!」
彩「え?」
残り二回。弾いたタイミングで言った。何か策があっての発言と信じて目を閉じる。ちょうど目が乾いていたので、助かった。
祐介は沙夜に向かって駆け出した。
沙夜「あなたより新沼さんを殺したい……のですが……」
祐介「そういう訳にもいかなくてな! ここでケリをつけさせてもらうぜ!」
──宿命通、仮装展開。この一振りは右腕の前世を映し出すもの。すでに刃こぼれをおこしているが問題はない。
沙夜「ううん、いいんです。……あなたからでも」
距離が短くなった分、より大きくなり凶暴さを増した鉄槌。ただ機械的に祐介を狙う。
祐介「これが最後かもな。【我が借り物の仏〈サマーディ〉】ッ!」
欠けても折れても止まらない三連撃。それは沙夜の攻撃を防ぐまではいかずとも勢いを押し留めることができた。しかし反動として祐介は弾き飛ばされる。
祐介「ああ……やっぱりな。反動はあると思っていたさ」
沙夜「迂闊……!」
しかし、概ね計算通り。
祐介「彩ァァァッ!!」
それは爆撃開始の合図。照準は沙夜、たった一人。今、狂気が爆ぜる。
289 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/10(日) 00:23:54.89 ID:U1ObVrwMO
水銀、ダイヤモンド、タングステン。思い当たる金属に変化するがどれも無駄だった。その熱、爆破の威力は否応なく沙夜を破壊する。
沙夜「まだ……人を嬲りたい。傷つけ……たい……」
彩「それは間違ってる。沙夜さんは狂ってる。何がそうさせたのかはわからないけど……ううん、わかりたいとも思わない」
悪意に錆びついた命が粉々に割れた。
彩「……ふぅ。沙夜さん、ごめんね」
祐介「おーい、終わったみたいだな」
彩「うん。祐介さ……祐介、どうしてもいろはさんのところには行かないの?」
祐介「それがそうもいかなくなった。腕が死に始めている。どうにかしないとまずいな」
290 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/10(日) 01:26:58.59 ID:U1ObVrwMO
合流までは早かった。そして結論から言うと、初めて見る泣き顔に戸惑った。桃月 いろはは、祐介の顔を見るなり涙を流し始めたのだ。
いろは「ううぅ……よかったぁ。梶原くんっ」
祐介「お、おい」
剛也「あひゃひゃひゃ!! 感動の再会ってやつか?」
奈々「ちょっと。茶々入れない方がいいと思うわよ」
恭弥「おい! それより腕治すぞ。できるか、恭子」
恭子「はい。……でもこの腕、もっと根本的なところから崩れ始めてます。再び接合し直しても……」
いろは「私が治すよ!」
彩(賑やかだなぁ……)
291 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/10(日) 02:03:28.27 ID:U1ObVrwMO
街の中心にそびえる塔の中層。若見 奈恵は四十万 力と浅野 真也。そしてもう一人の仲間を従えていた。
名前
特徴
>>293
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/10(日) 03:11:59.80 ID:xCZKVtZB0
西条院 剣裁(サイジョウイン ケンサイ)♂
資産家生まれの中学生であり、インテリクール気取りな坊っちゃん特有のお調子者セリフはあっても全くのハッタリではない。過去に敵対してた熱血キャラと共に難事件を解決したことがあり、熱血キャラと遭遇すると熱くなる。
今まで通り大金とコネと英才教育に、
根性気合い熱血を足して、今回の難事件も解決する予定だったとか。
つまり、脳と筋肉のハイブリット。脳筋インテリ。暴れる大図書館。
なお、弱点は幽霊。
(異能戦を事前に把握できていた貴重な存在にするかはイッチ次第)
293 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/10(日) 07:37:34.19 ID:3hK1jAi60
若見春奈(わかみ はるな)♀
若見奈恵の実の娘。黒髪のロングの着物姿でお嬢様のオーラが滲み出ている。
自分を育ててくれた母親を尊敬して慕っており、母の命令ならそれに従う基本的にはお人形タイプ。
ただ、本人は善意がある方なので母親の行動には疑問を思ったりする(状況によっては決別する可能性はあり)
294 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/10(日) 07:47:47.20 ID:3hK1jAi60
>>293
に追加で
お嬢様の口調でふるまいからも育ちの良さが出ている(例えば若菜に対しては「お母様」男の人を「殿方」など丁寧語が普通の口調)
295 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/10(日) 16:47:32.43 ID:U1ObVrwMO
奈恵「春奈……。お前を頼ることになる」
春奈「お母様。この身は全てお母様のモノ。存分に使ってください」
力「俺も行くぜ」
奈恵「その必要はない。春奈が全て終わらせる」
力「そうかい。じゃあ下層の方で昼寝でもするか」
春奈は奈恵の実娘。今時の少女にしては珍しく和服を着ている。奈恵は春奈を世界の何よりも信頼し、春奈も同様に敬意を示し、言うことを全て聞いてきた。それは異能を得てからも変わらない。
春奈「それでは、行ってきます」
一礼し、春奈は下層への大階段を下っていく。
力「ったくよぉ、過保護すぎやしねえか? いや、一人で行かせるあたり少し違うのか」
奈恵「あれは私の子。そうするのが一番いい」
力「そうかよ。まあ俺には関係ねぇけど」
296 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/10(日) 18:34:55.03 ID:U1ObVrwMO
祐介達が合流してから一時間が経過した。奈々と恭子がそれぞれの異能を駆使して偵察をしていた。
二人の報告では他の異能所持者達も塔へ入ることはなく様子を伺っているのだという。
祐介「ここから先、ただ進むだけじゃ勝てない。むしろいい的になるのが関の山だろう」
彩「でも私と祐介の異能は複数人相手に向いてないよね。一人で行動するのも危険だよ」
いろは(祐介?! いつのまに……!)
剛也「あひゃひゃひゃ!! 誰か目薬持ってないか? 乾いて仕方ねえよ!」
恭子「【マッドメディック】。……これをどうぞ」
彩「その異能……!」
剛也「痛えええええェェェッ?!!」
恭弥「おいおい。効き目は確かなんだ。耐えるんだ!」
奈々「水、持ってきた方がいい?」
いろは「な、治せるのか? そもそも怪我じゃないんだし……」
祐介(賑やかだな、おい)
若見 春奈の異能
>>297
-
>>298
から
297 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/10(日) 19:22:30.97 ID:JXFks9iM0
【食異鬼〈スキルイーター〉】
自身の半径1メートル以内に侵入してきた異能の力を喰らい無効化し、さらに喰らった異能を使用することができる
異能を喰らわれるたびに、その者の異能は弱体化していく
喰らった異能を使用している間は、異能を喰らう力は発動できない
298 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/10(日) 19:29:11.44 ID:xCZKVtZB0
【分身小隊(アバター小隊)】
武装した分身を数十体生産し、その指揮を執ることができる。偵察に向かわせることも可能。
応用して小隊の武器や車両、無線、防具の使用も可能。
中には近未来兵器を取り出せることもあり、そのうちの1つにジェットパックがある
299 :
Falsemanの人
[saga]:2018/06/10(日) 20:08:43.01 ID:xCZKVtZB0
幼馴染「てなわけで買い物に行くよ!」
男「あの、僕今お金ない……」
幼馴染「いいから。お前に死なれたら親父さんにクビにされちまう。頼むからちゃんと食っとけよ」
男「はいはい……」
昼前
男「(ついでに鵺神や他の神々がどうなっているかを確認するか……)」
【選択安価】↓1&↓2&↓3
a)鵺神
1〜5:天界に向かい、暴飲暴食を繰り返す
96〜100:男のボロアパートに住み着く
7〜95(奇):懐く
6〜94(偶):甘噛みしてくる
b)他の神々
1〜5:炊き出しに満足してこの地域を祝福
96〜100:些細なトラブルで神同士の喧嘩開始
7〜49(奇):男を不審に思う
6〜50(偶):男に興味なし
51〜95(奇):満足しておとなしくなる
52〜94(偶):男に話しかける
c)他の神々・男に話しかけるver.
安価神「」
【ab記号のみ。
cその他枠
ダブリaだった場合、十の桁奇偶判定です。
aナシだった場合、鵺神を見失います】
300 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/10(日) 20:09:24.23 ID:xCZKVtZB0
間違えました。ごめんなさい。
301 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/10(日) 21:42:32.98 ID:U1ObVrwMO
祐介「そろそろ出発する。死にたくない者、戦いたくない者はここに残ることだ」
祐介「いつぞやのアナウンスでは『生き残った者』の願望を叶えると言っていた。ここからは俺の予想だが、この塔を誰かが攻略した時点で生存していれば認められる」
祐介は一同の顔を見た。誰一人として迷いは無かった。
祐介「……ったく。ここまで来ただけのことはあるな」
彩「祐介、でも皆一緒には行けないんだよね?」
祐介「ああ。チームでわける。色々と思うところはあるが、これに関しては力量バランスだけじゃ一概に言えない」
奈々「それで、ほぼ初対面のあなた達と連携が取れるのかしら?」
恭弥「行くのは決めたんだけどな、戦力として数えられねえよ俺」
祐介「俺は一度命を救われているんだがな。それに俺と彩の異能もピンキリだ」
剛也「あひゃひゃ! どうすんだよ」
恭子「私はっ! 私は、恭弥君と一緒に……!」
祐介「……この先何があるかわからない。後悔はないようにな」
祐介は誰と行く?
>>303
302 :
!ken:6
[saga]:2018/06/10(日) 21:44:50.54 ID:mvyBcMpGO
ヒロインのいろはと彩
むりなら彩
303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/10(日) 22:05:48.72 ID:JXFks9iM0
いろは、彩
304 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/10(日) 22:37:46.76 ID:U1ObVrwMO
三つのチームに分かれた。
一つ目は彩、いろは、祐介。
二つ目は恭弥、恭子。
そして最後は剛也、奈々。
剛也「チッ……」
奈々(えぇ……。そんなに嫌われてるの私?)
恭弥「行こう」
恭子「はいっ……!」
彩「いろはさん、祐介」
いろは「うん!」
祐介「出発だ」
305 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/10(日) 22:52:27.54 ID:U1ObVrwMO
皆、別のルートから塔を目指す。祐介達は先ほどまで戦っていた道を選んだ。
和田の遺体そばには既に数名の痕跡があり、敵の予感もしていた。
しかし祐介らの前に現れたのはどの痕跡にも当てはまらない何者かだった。
恐る恐る近づくと首から白い何かをぶら下げているジャック・サトウチがいた。
ジャック「お兄さん、生きてたんだ!」
祐介「よう。秋斗は?」
ジャック「すぐ近くにいるよ」
かなり異常な様子だった。ジャックは【鬼化面〈ラーヴァナ〉】を装着しており両腕が少し湾曲していた。
いろは「怪我してるの……治してあげるよ!」
祐介「ま、待て。ジャック、その首にぶら下げてるのは……!」
彩はそれが何か気がつくと酷い嫌悪感に苛まれた。
ジャック「これ? 秋斗だよ、お兄さん。秋斗の背中の骨」
祐介「そうかよ。テメェ、本物の鬼になったか」
祐介の形相が変わる。
ジャック「……僕の異能は【鬼化面】。堕ちた鬼に情けは無用だ」
無言で短刀を構えた。
祐介「【レンタル】ッ!!」
指定安価は
>>307
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/10(日) 23:11:33.10 ID:JXFks9iM0
>>209
307 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/10(日) 23:44:22.26 ID:vJ2efjThO
【鉄棒蹴法〈トンファーキック〉】
トンファーを装備し使いこなせる達人となる
またキック力も上昇する
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/11(月) 07:28:58.17 ID:14QXOiqHO
荒らしぼいかろねんのため
>>306
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/11(月) 12:18:36.23 ID:5B6d4NeFO
>>308
祐介が手加減してるんじゃないのか?
ジャックがまだ鬼に堕ちきってないと信じて。
310 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/11(月) 22:08:44.89 ID:qYRwdzjVO
祐介「【鉄棒蹴法〈トンファーキック〉】」
二本のトンファーがジャックの短刀を弾いた。ジャックの首にかかった骨が落ちる。
ジャック「……へえ」
しかし、すぐに祐介の懐に入り込む。
彩「祐介、そいつ強くない?! 私も……!」
いろは「……!」
いろはは初めて見る祐介の異能に驚いていた。
祐介はトンファー術に蹴りを組み合わせ、一定の間合いを維持しつつ打撃を叩き込む。
祐介「なぜ、秋斗を殺したッ?」
ジャック「僕はね、お兄さん。いつか槍の人と戦った時から……ううん、実際には」
短刀の間合いからはるか遠く、鬼は飛翔する。
ジャック「──その前から、人斬りを楽しんでいたんだ」
鬼の腕は人の身体ではあり得ない角度で振りかぶられた。それこそが自身の腕を湾曲させた原因。異能の補正を受けてなお反動を受ける大技だ。
祐介「蹴りは……間に合わないか」
両腕で防御の姿勢をとり、後方へ蹴りだす。まともに受ければどうなるかわからない。
311 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/11(月) 22:28:57.54 ID:qYRwdzjVO
祐介含めその場の全員が察した。その攻撃は防ぎきれない。
ジャック「……!」
トンファーごと祐介の両腕が切断された。跳躍と防御が無ければ確実に首に命中していた。
祐介「クソがッ!」
血しぶき舞う中、斬撃の反動を生かして全力の後ろ回し蹴りを食らわせる。
それでもジャックは受け身をとり、立て直す。
彩「いろはさん、治療! 自傷しながらの攻撃は好きじゃないよ。【使用窃盗】!!」
指定安価は
>>313
312 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/11(月) 22:35:20.22 ID:Qn7qMvu/0
【吸血鬼<ディープブルー>】
触れた生物の生力を吸う魔剣
持ち主だけ軽くなるようになっており、一度生力を吸った相手に自動的に追う自動攻撃能力も持っている
313 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/11(月) 22:36:36.71 ID:P4svBunV0
【黄色い声援〈チアリズム〉】
チアガールの衣装へと変わりポンポンを持ち
応援する相手の異能・身体能力・士気を向上させる
314 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/11(月) 23:18:41.06 ID:qYRwdzjVO
いろは「【施命〈アイリス〉】! すぐ治すから、耐えてね梶原君っ!」
虹色の光が祐介を包み込む。
彩「うぅ……。【黄色い声援〈チアリズム〉】」
顔を赤らめた少女が着ているのはチアガールの衣装。そしてその異能は応援することで発動する。
彩「……ばれ」
発動の実感はない。
祐介「ジャック……!」
ジャック「再生するなら、次は頭を貰うよ」
祐介の両腕が完全に治癒された。
いろは「彩ちゃん、チアリーダーになってる?!」
彩「こ、こんな時に?! ううぅっ、祐介! 頑張れーー!」
恥ずかしさを紛らわすようにポンポンを振り回しながら叫ぶ。やけくそ気味の応援だが、祐介に力がみなぎる。
祐介「さあ、第二ラウンドだ」
トンファーを半回転させ鎌のようにして振るう。どちらかの手で斬撃さえ防げば残った方でジャックの腕を狙うことができるためだ。【黄色い声援】を受けた祐介にはそれが可能だった。
315 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/11(月) 23:49:13.51 ID:qYRwdzjVO
ジャック「また……腕ッ?!」
祐介「俺だって何度か腕切られてるんだ」
メキメキと硬いものにヒビが入る音がする。確実に蓄積されていくダメージ。
彩「がんばれーー! フレフレ祐介ーっ!」
いろは「梶原君……!」
ジャックの腕は限界を超え、骨を粉砕されても止まらない。人を斬るという欲求のたかが外れているのだ。
再び間合いを開き、飛びかかる体勢に移る。
祐介「なあジャック。仲間殺しを悔いる気持ちはあるか?」
ジャック「フッ……無いよ。今だってほら、一人殺すところだ」
理解していた。【黄色い声援】で強化された現在のトンファーでさえ先ほどの斬撃は防ぎきれない。それはジャックの腕の損傷を加味しても変わらない。
ジャック「次は頭だ」
飛翔。腕は思い切り後ろへ。退路は無く、防御も叶わない。なので祐介はトンファーを……
祐介「いっそ地獄まで堕ちるんだな、鬼」
思い切り投擲した。
316 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/11(月) 23:56:14.98 ID:qYRwdzjVO
ジャックに避けるすべはなく、顔面と胸部にトンファーが命中。視界が塞がり肋骨および肺にも打撃。
祐介「……秋斗、ジャック。救えなかったな。すまない」
力なきその体は勢いそのままに瓦礫へ突進。見る影もなくなっていた。
彩「……終わった? ゆ、祐介! 大丈夫?!」
いろは「かじ……祐介君!」
祐介「本当は救いたかった。いいや、俺には荷が重すぎるか? それとも根本的なところから……」
祐介は思考を止め、二人に笑顔を見せる。彼女たちがいなければ勝てなかった。まずは礼を言うことにした。
317 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/12(火) 00:07:59.74 ID:JrFNk/8MO
祐介「さっきの服はチアガール?」
彩「それは思い出したくない」
いろは「似合ってたと思うけどなぁ」
彩「そういう問題じゃないの、いろはさん。私はそんなガラじゃないから」
いろは「えー。てっきり趣味だと思ったけど? ね、祐介君?!」
祐介「そうだな。……ってアレは何だ!!」
塔の周りには何台もの戦車や装甲車、そして戦闘服に身を包んだ兵士達が隊列を組んでいた。
祐介「これも異能なのか……?」
彩「チートだね」
318 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/12(火) 00:20:02.19 ID:JrFNk/8MO
見つかれば集中砲火を食らうであろうその状況下、突如現れた彼は声を張り上げる。
逆巻「下克上、最高にいいじゃねえか!! オレの大好きな戦場だ!」
祐介「誰これ」
いろは「……うーん。どこかで見たような?」
彩「何だっけかなぁ。この人についてすごく大事なことあったんだけど、忘れた」
逆巻「忘れんなモロ被り! 今回は味方してやるけどすぐに決着つけるかんな!」
彩「それ! 異能がモロ被りなんだ!」
ならば、と駆け出す。少し遅れていろはも走る。そして三人はその異能を発動する。
「【レンタル】ッ!!」
「【使用窃盗〈フシアナクグリ〉】!」
「【神の寵愛〈レンタル〉】ッ! ってお前もモロ被りかよぉぉ!!」
指定安価は順に
>>319
-
>>321
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/12(火) 00:49:53.77 ID:FlqMhHEY0
逆巻生きとったんかワレェ!
【英雄変身〈ヒーローチェンジ〉】
変身ポーズを決めながら「変身」と叫ぶことでヒーローコスチュームを身にまとい身体能力と五感が強化される
また必殺技名を叫んだ直後の攻撃は必殺の威力となるが変身が解除されてしまうため再度変身する必要がある
(裏技として「必殺パンチ」を宣言しつつ「必殺キック」を放ってもよい)
320 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/12(火) 01:18:40.79 ID:4yBLtAEz0
【女傑転身<ヒロインフォーゼ>】
「変身」と叫ぶことでヒロインコスチュームを身に纏う(解除のONとOFFは可能)
こちらは自分の主人公と定めた(基準は好意は思いのある)相手と同調して身体能力や能力などを得る
また主人公の力を増幅させて、一心同体のように心を通わせたりもできる
ただ完全にシンクロしているのでお互いにダメージなど精神的な動揺などもろに伝わってしまう。
321 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/12(火) 01:23:46.37 ID:AdTyAkB10
【溶岩の身体(マグマボディ)】
身体をマグマにかえる能力。能力発動する時に切断、木っ端微塵などなっても再生が可能。もちろんマグマを飛ばしたり、身体をマグマのような液体化する事ができる。ただし水などの液体をかけると身体が乾くまで能力が使えなくなる。身体の一部を武器のようにかえたり、身体全体をかえることができる。
(他の二人みたいにヒーローの衣装にもかえることができる。)
322 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/12(火) 01:37:00.39 ID:AdTyAkB10
>>321
一部説明の変更
身体の一部を武器にかえたり、身体全体をかえることができる。(他の二人みたいにヒーローの衣装にもかえることができる。)
↓
身体の一部を武器にかえることができる。能力発動するとマグマでできたヒーローのコスチュームを身に纏う。
323 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/12(火) 01:40:07.83 ID:FlqMhHEY0
ヒーロー、ヒロイン、怪人がそろったか
324 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/12(火) 08:03:51.00 ID:4yBLtAEz0
>>320
はヒロインぽくないかと思ったら、wikiで調べたら主人公のバディのヒロインもあるみたいだからありか
見守り系や守られ系ヒロインは時代が古いか
325 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/12(火) 22:17:17.70 ID:O5v4HgxPO
祐介「【英雄変身〈ヒーローチェンジ〉】ッ!」
彩「【女傑転身〈ヒロインフォーゼ〉】。……また衣装変わるのかぁ」
逆巻「【溶岩の身体〈マグマボディ〉】!! オレだけ戦隊モノじゃないのかよ!」
異能を発動後、坂巻以外の二人には変化は見られない。
祐介「彩も似た異能か? それとお前、戦隊モノじゃなくてライダーの方だ! 変身ッ!!」
素早くポーズを決めた祐介は漆黒に染まる、洗練されたデザインのヒーローになった。
彩「くそぉ、変身!」
こちらは少女らしいピンクの派手なデザインだ。祐介と違って顔部分が露出しておらず、やはり赤く染まった顔を手で覆っていた。
いろは「何だかすごいことになったなー。待ってよ祐介君ー!」
326 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/06/12(火) 22:39:48.56 ID:O5v4HgxPO
全身に力がみなぎる。そして彩と感覚を共有する実感があった。
祐介「恥ずかしいいのか……」
彩「……。悪くないね」
誰かと心を通じあわせる、というのは気持ちが良いものだ。
坂巻「いや、待てよ。溶岩の放出と凝固を応用したら……!」
坂巻「よし、ヒーロー! オレをあいつらの上空に投げてくれッ!!」
祐介「いいのか?」
確認をしたが坂巻の返事が来る前に投げ飛ばしていた。思考の回転と身体能力が高まり、先取りしすぎたのだ。
坂巻「うおおおお?! 容赦ねえなおい! だがまあ、変身!!ッてねぇ!!」
坂巻は祐介のポーズを真似て身体の周囲に溶岩を纏う。祐介のそれに似たデザインで、細部は赤く輝いていた。
坂巻「行くぜぇぇッ!!」
落下する坂巻に兵士達が気づく。容赦なくためらいなく一斉に射撃が始まる。
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