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【安価】異能戦【オリジナル?】
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1 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/18(金) 23:36:18.72 ID:OpRx1I8FO
「おーい!」
高校2年生の春、新学期が始まり数日が経ったある日。
いつものように通学路を歩いていると、朝から頭に響くような元気の良い声がした。
また彼女だ。最近付きまとってくる同級生の女の子。
主人公(男)の
名前
容姿
>>2
-
>>4
の中から
同級生の
名前
容姿
>>5
-
>>6
の中から
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1526654178
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/18(金) 23:38:27.73 ID:Tyus1Vr20
名前 安藤 駿
容姿 背が低くやせ型
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/18(金) 23:39:36.42 ID:lUJk8nuM0
梶原裕介(かじはらゆうすけ)
黒髪の目つきが悪い少年。美少年とはいえないが舞祭組とも言えない平凡な見た目
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/18(金) 23:47:40.08 ID:OIMjHplUo
瀬型 櫂 せがた かい
2m間近の高身長で人相が悪い
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/18(金) 23:48:18.44 ID:DqnKFTVzo
御手洗 アサヒ(みたらい あさひ)
つり目で何処か虐めたくなるような雰囲気がある
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/18(金) 23:48:27.27 ID:lUJk8nuM0
桃月いろは
ピンク髪のツーサイドアップの女の子。胸も身長も歳相当
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/18(金) 23:48:27.89 ID:F/VRIWMXo
名前 神崎 風子
容姿 緑に染めた短髪で小学生ぐらいの身長
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/18(金) 23:48:46.25 ID:63l6B9VUO
名前 春野うらら
容姿 癖っ毛の付いた短髪 小柄だか出るとこは出ている
9 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/18(金) 23:54:37.70 ID:OpRx1I8FO
男は
>>3
同級生
>>5
-
>>8
の中から
>>10
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/18(金) 23:55:48.01 ID:OJWAXGC10
桃月
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/18(金) 23:55:58.94 ID:Tyus1Vr20
>>7
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/18(金) 23:56:32.63 ID:HmtjxnDSO
7
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/18(金) 23:56:53.15 ID:lUJk8nuM0
どうでもいいけど
>>3
の「舞祭組」は「ブサイク」です
14 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/19(土) 00:07:21.83 ID:9UrqXNomO
祐介「……」
無視して歩き続ける。後ろからこつこつとリズム良く駆け寄ってくる音が聞こえた。
朝から騒がしくされると目立って困る。既にクラスメイトの間では不本意な噂がまことしやかに囁かれていた。
いろは「おはよう!」
まだ4月だというのに、そこには真夏の太陽のごとく明るい笑顔があった。ついでに苦手意識も。
祐介「……どうも」
会釈して視線を戻し、歩く。あまり関わらないようにしていた。お互いのためにも。
いろは「んっん〜」
鼻歌を歌いながら横に並んで歩く。
祐介「何か用?」
あえて冷たい態度をとった。もちろん彼女に距離を取ってもらうためだ。
いろは「どうかなー? ふっふーん んんー」
ますます機嫌が良くなっている気がした。こちらの気は滅入るばかりだが。
ふと彼女の方を見る。名前に合う桃色の長い髪が揺れていた。
15 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/19(土) 00:26:53.46 ID:9UrqXNomO
──今思い出せるのはここまでだ。
気がつけば学校の屋上にいた。普段は閉鎖されている場所で自分は何をしているのか理解できなかった。
祐介「いつの間に……?」
すぐ近くにコンピュータゲームに出てきそうな箱があった。
祐介「ドッキリか? いや、それにしては」
好奇心に身を任せ開けてみるとそこにはメモがあった。
【レンタル】「毎回違う能力が出るよ! 大切なのは運と機転。使いこなせるように頑張ってね!」
テレビ番組にしては幼稚でチープな企画だと思った。学生のイタズラにしては、さらに面白みのないものだ。
そんな風に考えていると、遠方で爆炎が上がったのが見えた。
なぜか生徒の悲鳴やざわめきが聞こえてこない。静かすぎる。
祐介「逃げよう」
まずは校舎から出ようと振り向いたその先には、既に何者かが立っていた。
顔を布で覆ったスーツ姿の男だった。
祐介「あんたも仕掛け人か? 何の番組?」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/19(土) 00:39:20.71 ID:9UrqXNomO
太陽が隠れ日陰が広がった刹那、肩に違和感を覚えた。
コンマ数秒遅れて激痛が走る。
祐介「うぐぅぁぁぁッ」
血が出ていた。何かしらの刃物が肩を掠めたらしい。
異常だ。あり得ない。しかし、現に起こっている。
夢であればと願うほどに悪質な現状。
目の前の男はゆっくりと、祐介に向かってくる。
何も話さず、ただゆっくりと機械的に。そして二本のナイフを構えた。
祐介「クソ……! クソッ!」
屋上の端、金網で区切られた位置まで来て一瞬、その先に気を取られ振り向いた。
祐介「…………はっ?!」
散漫した意識を戻し、眼前の敵に注目する。
男はこちらに向かって飛翔していた。
祐介はあまりの恐怖に目を閉じた。そして無力ながら自衛の意思を示した。
そして異能は発動した。
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/19(土) 00:42:54.01 ID:9UrqXNomO
【レンタル】の異能について
指定安価については
武器、能力、それに伴う技能などをお願いします。
単純に目からビームが出るとかでもいいです。
能力
>>19
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 00:44:42.15 ID:z2uSpL6V0
超磁力を操る
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 00:44:58.51 ID:Pz+U2O2r0
ペン
自分の身体に書いた内容が5秒間だけ自分の身体に反映される
例:無敵など
ただしすでに身体に書いてあった内容は無効
速筆
20 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/19(土) 01:00:26.41 ID:9UrqXNomO
スーツの男──朝野 真也(あさの しんや)は高校教師だ。
彼の異能は【暗殺者】。出勤中、気がつけば学校にいた。
普段とは違う学校の様子に戸惑ったが、祐介のと同じような箱の中を見てすぐにほぼ理解した。
殺せばいいのだと。
21 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/19(土) 01:18:15.99 ID:9UrqXNomO
真也がナイフを放つ。それは祐介のと回避を許さないが故だ。
祐介「何だかわからないが、助かった!」
そして祐介の腹部にナイフが──
刺さらなかった。跳ね返ったのだ。物理的にあり得ないことだが、真也はそれが祐介の異能かと思った。
すぐにそれは間違いだと結論に至る。初撃のナイフが祐介の肩を裂いたのが証拠となった。
『反射』
速筆と化した彼には画数など問題にならない。早く書きすぎて少しヒリヒリしているがそこは堪えた。
祐介「ってえ。お前物騒なんだよ!」
『俊足』 『疾走』 『奔走』
学校からでて商店街まで走ったが、追っ手はなかった。
祐介「奔走だけはあまり効かなかったな」
息を切らしながら思考を巡らせる。自分がいた町ではあるが違和感を感じる。行動を間違えれば死ぬ可能性すらある。
祐介「次にどこへ向かえばいいんだ……」
22 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/19(土) 01:19:42.71 ID:9UrqXNomO
移動先
住宅街
運動公園
ビル街
>>24
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 01:24:42.07 ID:Pz+U2O2r0
公園
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 01:26:04.47 ID:z2uSpL6V0
↑
25 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/19(土) 01:39:32.80 ID:9UrqXNomO
体育館を中心にテニスコートや多目的広場、ランニングコースなどが揃った施設。
祐介「やっぱり人気がないな。そういえば『ペン』の感覚がなくなってる」
異能【レンタル】は一度の戦闘につき一回ずつのみ発動できる。相手が複数の場合は、一人につき一つになる。
辺りは生い茂る木々や芝生の広場で緑が広がっている。
近くの木の陰からこちらを見ている人影があった。
祐介「またかよ……!」
逃げる構えを取ると、その人物が姿を見せた。
その人物
>>27
これまでのレスで安価にならなかったものも可
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 01:41:20.00 ID:2tPYDvSr0
初老の博士っぽい人。穏やかな表情
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 01:43:06.26 ID:z2uSpL6V0
裕介の親友の御堂恭弥(みどう きょうや)。銀髪のイケメン
無理なら
>>26
28 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/19(土) 02:01:47.10 ID:9UrqXNomO
御堂 恭弥(みどう きょうや)。祐介は平凡な自分自身とは対照的な存在だと思っている。
恭弥「俺だよ、祐介」
祐介「恭弥……! なあ、これって」
恭弥「ああ、おかしすぎる。異能だとか何だとか」
恭弥と情報交換した。
この異能というのは人によって違い、恭弥の場合は固定で毎回変わることはないという。
トリガーが戦闘ではなく、その辺で練習もできるとのこと。
恭弥の今後のことを話す。
恭弥「もちろん一緒に行動するしかねえだろ」
祐介「それはわかってる。どうしたら帰れる?」
恭弥「そんなのわからねえけど、この手のストーリーは大体……」
恭弥「戦い抜いて勝ち残ればいい、だろうな。そもそも死ぬのは論外だしな」
29 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/19(土) 02:05:34.47 ID:9UrqXNomO
祐介「ところで恭弥の異能って何だ?」
恭弥「まだ言ってなかったな。祐介の【レンタル】みたいに特殊なものではないんだが」
異能安価で武器(たとえば剣)などと単体で書けば適当に効果をつけます。
しかしその場合は漫画やその辺からそのまま引っ張ってくる可能性も否めません。
恭弥の異能
>>30
-
>>32
のどれか
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 02:12:12.12 ID:t9lvvhoaO
武器 如雨露
能力 水をまいた所に美しい花々を咲かせる
技能 美的センス
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 02:12:26.35 ID:2tPYDvSr0
ハート共鳴
優しい心や正義を感じ取ることができる。これで信用できる祐介を見つけた……らしい。自身のハートを高ぶらせてエネルギー弾も出せるが、1発でかなりの体力を使う。多分協力型の能力
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 02:15:20.21 ID:nIlWMvI0O
【探索】
自分が探しているものや生物を探せる能力
範囲を広げるほど時間がかかるが、最大1つの市まで能力範囲
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 02:17:48.56 ID:nIlWMvI0O
間違えた。
能力【反対】
自分に触れたものの性質を反対にする
即発動可
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/19(土) 10:33:26.46 ID:QNdDbHe8O
【ハート共鳴】、恭弥の異能だ。
彼は祐介にこの異能で信用するに値すると判断したため話しかけたと説明した。
祐介「どうも胡散臭いな」
恭弥「まあそう言うなよ。この異能ってもの自体そうだろう?」
祐介「確かにな。それで、戦うっていうのはどういうことだ?」
恭弥「お前は一度襲われたんだろう? 無条件で襲ってくる輩がいる以上、対策を練る必要がある」
祐介「そうだな。でも異能的に言うと難しいだろ? 恭弥のは戦闘向けではなく、俺のもピンキリだろうし」
恭弥「そこで、だ。俺の【ハート共鳴】を使って仲間を増やすってのはどうだ?」
祐介「……なるほど。信じてもいいんだな?」
恭弥「俺は祐介を信じて姿を見せたんだぜ。当たり前だろ相棒!」
二人は公園を後にした。
35 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/19(土) 10:43:13.86 ID:QNdDbHe8O
ランドセルを背負った少年が尻餅をつく。
心底驚いてはいたが、喜びや好奇心で目を輝かせていた。
そこは住宅街だった。立ち並ぶ家の隙間から、遠方に上がる煙が見えた。
少年の
名前
容姿
>>36
-
>>37
から
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 11:19:56.21 ID:2tPYDvSr0
名前:ジャック・サトウチ
容姿:金髪ハーフ。日本語ペラペラ
連取り禁止なら安価下
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 11:39:26.20 ID:xphEIFnbO
名前 桜坂 秋斗 (さくらざか しゅうと)
容姿 年がら年中半袖短パンのわんぱく坊主
38 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/19(土) 12:05:51.36 ID:dPpBu/6wO
桜坂 秋斗(さくらざか しゅうと)
年中半袖短パン、最近買ってもらったゲームに夢中になっている少年だ。
秋斗「すげー。何これ……」
すぐ近くに箱を見つけた。ゲームによくあるデザインのそれを見つけた秋斗は一目散に駆け寄る。
秋斗「もしかしてゲームの世界に入ったのかな?!」
期待に胸を膨らませて蓋を持ち上がる。
その中には……
秋斗の異能
>>39
-
>>40
の中から
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 12:11:31.13 ID:qWPB8SEb0
【驟雨】
自分の半径30m以内に滝の如き大雨を降らせる
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 12:23:47.26 ID:CUUTflHEO
動物シール
体に貼り付けるとそのシールに書かれた動物の姿や力を利用できる
物に貼れば貼られた物をその動物に代えて使役できる
一度に使えるのは4枚で剥がさないと解除できない
41 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/19(土) 15:23:36.80 ID:dPpBu/6wO
【動物シール】
体に貼り付けるとそのシールに書かれた動物の姿や力を利用できる
物に貼ればそれを動物として使役でき、一度に使えるのは4枚で剥がさないと解除できない。
秋斗「かっけー! そのうち勇者にとかなれるだろこれ!」
そこからは早かった。思うままに動物のシールを出現させ、動物を使役できるようになった。
その間、近くの屋根に秋斗を観察する者がいた。
秋斗はシールで作った3匹の犬と共に駆け出そうとした。
監視者はそれを見計らって屋根から飛び出した……
人物
>>42
-
>>43
のどちらか
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 15:28:51.28 ID:z2uSpL6V0
岩崎(下の名前不明)
サングラスをかけた坊主頭の黒服の男。
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/05/19(土) 15:29:52.60 ID:j8wrTXi60
【名前】氷室 零香(ひむろ れいか)
【容姿】スタイルが良く、見た目ハーフっぽいがちゃんとした日本人。
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/05/19(土) 15:42:34.48 ID:j8wrTXi60
>>43
書くの忘れていたけど性別は女性で
45 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/19(土) 18:17:23.57 ID:dPpBu/6wO
岩崎「おはようございます! 私は岩崎と申します」
丁寧な所作で挨拶をする黒服の男。
彼の手には二本の槍があった。
【聖槍・魔槍】一対の槍。そして、それらを使いこなせる技術。これが岩崎の異能である。
秋斗「お、おはようございます!」
驚きと警戒を露わにしつつ、挨拶を返す。
岩崎「お伝えしたいことがあるんですねぇ」
ニタッと口元に笑みを含ませて言う。
岩崎「実はこの異能戦はですね、これで3回目を迎えます。これもひとえに、参加者の皆様のおかげです」
秋斗「何の話してるのおじさん?」
岩崎は【聖槍】を構える。閃光と衝撃。
異能で生み出した犬の首が焼き切れていた。
46 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/19(土) 20:07:30.08 ID:dPpBu/6wO
祐介とは恭弥は図書館にいた。地図を見て地形をある程度理解するためである。
恭弥「やはり、多少の差はあるようだな」
祐介「そうだな。しかしこの図書館に誰もいないとは」
恭弥「半分は出会い目的で来たんだけどな」
祐介「出会い目的って言い方な……」
こんな会話が、こんな異変の中で出来ることに祐介は少し安堵する。
祐介「次は住宅街とかどうだ?」
恭弥「いっそ煙の方に行ってみるか? 戦闘は必至だろうけど」
祐介「ビル街か。中学校もアリだとは思う」
移動先
住宅街
ビル街
中学校
>>48
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 20:24:31.58 ID:2tPYDvSr0
住宅街
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 20:27:05.96 ID:8SilI7/H0
↑
49 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/19(土) 21:33:09.72 ID:dPpBu/6wO
祐介「住宅街に行ってみよう」
恭弥「よし。地図はこのままもらっておこう」
彼らは未だ、隅の窓からこちらを伺う存在に気がついていない。
真也「……」
その命を狙う暗殺者の存在を。
50 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/19(土) 22:18:29.67 ID:dPpBu/6wO
【動物シール】で作り出した動物は死ぬと、シールと共に消滅する。
三枚のシールで適当な動物を作り、肉壁と化し隙を見てチーターのシールで逃げる算段ではあったが、それを許さない岩崎の猛攻が続く。
岩崎「案外、象というのは堪えるものですね。驚きです」
楽しむように、しかし逃がさぬように槍先から雷を放つ。
秋斗「なんで最初からボスが出てくるんだよぉぉ!」
あまりの力量差に叫ぶ。
刹那、槍は雷撃を止め打ち合う。秋斗と同じ制服を着た小学生が岩崎に斬りかかっていた。
ジャック「……ッ!」
秋斗に正確な回数はわからなかったが、何度も火花が散るのを見た。
岩崎「バッチリ防ぎきりましたねぇ!」
逃げるなら今だと思った。しかし、こういう時に限って足が動かなかった。
51 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/19(土) 22:29:28.73 ID:dPpBu/6wO
目前には刃を交える岩崎とジャック。そしてオドオドしているもう秋斗。
祐介「恭弥、あいつら」
恭弥「穏やかじゃないな。小学生に大人が武器向けてな」
祐介「カバと象もいるのか」
恭弥「誰かの、いや、あの奥の方にいる奴の異能だろうな」
二人の考えは一致していた。ハートがどうだとか以前に怯えている小学生を助ける。
恭弥「でもまあ、荒事は任せるぜ! 祐介!」
この掛け声に岩崎の注目がジャックから逸れる。これを機にジャックは秋斗を連れて走り去った。
祐介「いい判断だ。……【レンタル】発動ッ!!」
身体に力がみなぎっていく。
能力
>>53
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 22:36:56.46 ID:nIlWMvI0O
水を操る
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 22:37:23.28 ID:2tPYDvSr0
瞬速
54 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/19(土) 23:23:28.84 ID:dPpBu/6wO
祐介の靴が別の物に変わっていた。そしてペンの時と同じように身体が軽くなった気がした。
ステップを踏み間合いを詰める。
しかし、岩崎は槍を構えない。明らかに様子が違っていた。
岩崎「これはいけませんねぇ。まだ出番じゃ……ない……」
禍々しいオーラを纏いながらうずくまる岩崎。
祐介はそのまま飛び出し蹴りを入れ、恭弥と共にその場から離れた。
55 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/19(土) 23:55:53.00 ID:dPpBu/6wO
瀬型 櫂(せがた かい)と神崎 風子(かんざき ふうこ)は中学校の体育館に身を潜めていた。
2メートルを超える長身の櫂と緑髪でかなり小柄な風子。
二人とも異能を持つが、休戦、協力している。
瀬型 櫂と神崎 風子の異能
>>56
-
>>59
の中から
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 23:59:15.45 ID:z2uSpL6V0
櫂 水も蒸発させる炎を発生して自由に操る 【炎真(フレイムアドミニスター)】
風子 振ることで操られる風を発生させる扇子を持つ 【風扇】
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/20(日) 00:04:59.50 ID:rdRjm8vH0
キャンセラー
敵味方自分に関わらず、異能によって引き起こされた効果や事象を元の状態に戻せる。
ただし、死や大怪我等の大きな事象はかなりの年月を必要とする。または特殊なアイテムが必要。
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/05/20(日) 00:37:04.18 ID:jeQn83nw0
能力:グラビティゼロ
一定の範囲内に入っている物や人、動物を自由に無重力状態にする事ができる。能力者本人も無重力状態にする事ができる。ただし範囲内から出ると能力が解除される。
59 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/20(日) 01:49:22.65 ID:Ks16iUIlO
櫂の異能は【炎真(フレイムアドミニスター)】
強力な炎を自在に操ることができる。
風子の異能は【キャンセラー】
敵味方自分に関わらず、異能によって引き起こされた効果や事象を元の状態に戻せる。
ただし、死や大怪我等の大きな事象はかなりの年月を必要とする。または特殊なアイテムが必要となる。
櫂「……」
無口な男だなと風子は思った。櫂はただ単に協定を結んだ相手に不快感を覚えさせないようにしているだけだった。
櫂(俺が余計に話すと怖がられるかもな……)
風子「これからどうしよう……」
怯えよりも先のことを考える風子。状況から戦いは避けられないと結論付けた。
櫂「……」
二人はまだ、同い年であることに気がついていない。
60 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/20(日) 02:25:03.50 ID:Ks16iUIlO
風子「ここから移動して情報を得たいなぁ」
櫂(すごいな、歳の割に頭いい)
櫂「……どこに行く?」
風子「ここからだとスーパーかな。でもビル街の方で煙が上がってたけど)
移動先
スーパー
ビル街
>>61
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/05/20(日) 07:07:52.60 ID:jeQn83nw0
ビル街
62 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/20(日) 11:01:57.72 ID:Ks16iUIlO
すでに何棟かのビルが半壊していた。
穏やかな顔つきの初老の男性、和田は肉塊に腰を下ろし首を鳴らす。
尻の下に敷かれた肉は数分前まで少女の形をしていた。
争い、蹂躙したのだった。
和田「弱いなあ、お嬢さん」
微笑み、呟く。その雰囲気だけ見れば、休日の公園で陽を浴びているような落ち着きようだ。
しかし着ていた白衣は赤黒く染まっていた。
和田「おや。この老体はまだ休めそうにありませんね」
近くの物陰に隠れている櫂と風子の気配を察知したのか立ち上がる。
有無を言わず櫂は【炎真】を和田に放った。
櫂「……」
風子「い、いきなり?!」
櫂「……あいつは駄目だ。やらなきゃ」
尋常ではない破壊痕、和田から感じる歪な空気。
櫂は闘志を燃え上がらせた。
63 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/20(日) 12:04:28.55 ID:Ks16iUIlO
炎を消して視界を確保する。和田の姿はそこにはなかった。
櫂「……どこだ」
風子「上! 飛んでる!」
飛んでいるという表現には齟齬があった。
和田「ほっほっほっ……と」
歩いていたのだ。足場のない空中を。
和田「あなたの異能は火ですか。これは厄介ですねぇ」
間髪入れず球型の【炎真】を打ち出した。
櫂「……風子は下がって。火傷する」
風子「うん! ……え?」
和田「やあ、お嬢さん」
上空にいたはずの和田が二人の後ろに立っていた。
手には太刀を携えている。
和田「お嬢さんの異能は戻したり消したりできるようですねぇ。便利便利……ぜひ手に入れたい」
櫂「……!」
和田「動かない方が賢明ですよ。そうそう、大人しく。命までは取りませんから」
64 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/20(日) 12:09:12.80 ID:Ks16iUIlO
風子は連れ去られた。下手に刺激するとかえって危険なので櫂は何もできなかった。
櫂「クソが……」
なぜあの老人は発動すらさせていない風子の異能を看破したのか。なぜ空中で歩けたのか。
櫂「情報を集めよう」
心は未だ冷めず、風子を助け出すことを考えていた。
65 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/20(日) 14:16:00.52 ID:Ks16iUIlO
祐介、恭弥、ジャック、そして秋斗は公民館にいた。
秋斗「ありがとう! あ、さんきゅー?」
ジャック「いいよ、礼なんて。それと日本語話せるから」
秋斗「おおー! オレは桜坂 秋斗! よろしく」
ジャック「ジャック・サトウチ。ジャックでいいよ」
秋斗「それじゃ、秋斗って呼んでくれ!」
ジャック「……わかったよ、秋斗。よろしく」
友情が芽生えるのは早かった。二人は握手を交わし笑う。
祐介「俺達は蚊帳の外って感じだな」
恭弥「祐介ガラ悪いもんなー」
祐介「お前も無視されてるぞ」
秋斗「兄ちゃん達、誰なの?」
祐介「……はぁ」
こんな子供まで物騒なことに巻き込まれている。祐介は怒りに近い感情さえ覚えた。
66 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/20(日) 15:02:33.24 ID:Ks16iUIlO
秋斗「祐介兄ちゃんの異能ってなんだか魔法みたいだな。何が起こるかわからないーっていうやつ!」
祐介「今のところ何とか使えるなしか出てないからな。最悪の事態がいつくるかもわからん」
恭弥「おまけに相棒が戦闘に不向きとなれば既に最悪なんじゃねえか? はははっ」
ジャック「恭弥さんの【ハート共鳴】で僕はどう見えるの?」
恭弥「あ、ああ。それな。……ビビッときてるぜ。秋斗もジャックもな!」
秋斗「おおー! 正義の味方だー!」
ジャック「……それならいいけど」
67 :
◆RamR0TT8ew
[saga]:2018/05/20(日) 15:31:33.94 ID:Ks16iUIlO
一方その頃、運動公園に異能所持者が三人、今後の方針を議論していた。
二人だけ
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