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美希「最高のおにぎりの食べ方」
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1 :
◆pvi4t7el1QeD
[saga]:2018/05/15(火) 19:02:46.94 ID:zkE8cO2g0
美希「おいしいの〜♪」モグモグ
貴音「そんなに美味なのですか、そのおにぎりは」
美希「あげないからね!」
貴音「ふふ......それは残念です」
美希「はむっ......う〜ん、このおかかがいい感じにきいてるの!」モグモグ
貴音「それにしても美希は本当においしそうに食べますね」
美希「うん。おにぎりはおいしいもん」
美希「貴音もラーメン食べるときそうなるでしょ?」
貴音「そうですね。つまりわたくしにとっての、らあめんのようなものだと......」
美希「そうなの。どうせ今日もラーメン食べてきたんでしょ?」
貴音「なぜわかったのですか」
美希「いやラーメン食べない貴音なんて一年の中でも珍しいじゃん」
貴音「......」
美希「貴音、今日いっしょにレッスンだよね?」
貴音「ええ、それに響も加わって三人です」
美希「響はどこ......? 前科があるから見張ってないとだめなの!」
貴音「レッスンの前に帰ってくるはずです、大丈夫ですよ。ああ見えて響はしっかりしていますから」
美希「美希もわかってるよ...... でも怒られるのはミキなの」
貴音「あれは美希も悪かったと思いますが......」
美希「うるさいよ! 貴音も律子に怒られてみればわかるの!」
貴音「律子嬢が恐ろしいのは知っております。わたくしもこの前らあめんを五食続けたときに受けたお説教は......もう......」
美希「あぁ...... 貴音が二日くらいラーメン食べてないと思ってたら律子に怒られてたからだったんだ」
貴音「律子嬢はわたくしの健康を考えてくれていたのです...... 無碍にはできません」
美希「いや......普通に律子が怖かっただけでしょ」
貴音「......」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1526378566
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/15(火) 19:04:31.43 ID:iiaP4LWao
ついにディズニーに行く日になり朝にチェックインしてからディズニーランドに向かった。
2日目はディズニーシーの方に行く事になっている。2日目の夜に凛にプロポーズするつもりだ。
凛と腕を組みながら園内に入る。凛はばれないように変装もしているのだ。
母ちゃんや姉さん達とは勿論別行動になっているので二人きりのデートなのだ。
待ち合わせ場所と時間が決まっているのでそこに行けば良いことになっているのだ。
まず俺と凛はスターツアーズのアトラクションに向かった。凛と待っている間や移動の間に会話をするだけでも嬉しかった。
凛は変装も化粧も完璧にしているのでどうやら周りは気付かないようで安心したのだった。
ディズニーを効率的に乗り物を乗るには皆が昼食を取る時間に人気アトラクションを乗るのが最善なのだ。
そして昼食は13時半以降に取るのがベストなのだ。
次にシューティングギャラリーのアトラクションに向かった。
これは待ち時間は殆ど無いので楽しんで乗る事が出来た。次にウエスタンリバー鉄道のアトラクションに向かいこれも10分掛からずに乗る事が出来た。
この時に12時少し前位になったのでスプラッシュマウンテンの方に向かった。
一番人気のアトラクションなのでこれには凛と乗りたかったので二人で腕を組みながら向かった。
スプラッシュマウンテンの乗り場に着いた時には12時を過ぎていたので結構すいていた。
殆どが昼食に向かったので30分掛からずに乗る事が出来た。
このアトラクションは一時間半近く待つのが当たり前なのが大幅に短縮出来るのだ。
次にプーさんのハニーハントのアトラクションに向かう。このアトラクションも人気のアトラクションなのでこの時に乗った方が良いのだ。
此方も大幅に短縮で乗る事が出来た。
昼食の時間になったので二人で人気のレストランへと向かった。
昼食のピークは過ぎていたのでスムーズに席が取れて二人で昼食を注文してから席についた。注文した食事が来ると二人で食べ始めた。
「はい。あーん💓
♥
❤」
凛がアーンしてきたので俺が食べると今度は俺が仕返しした。
「はい。あーん💓
♥
❤」
俺が凛にアーンしたら凛も喜んでアーンして食べた。二人で食べ終わるまで交互に食べさせあったのはいうまでも無い。まわりも余りの甘さに口から砂糖を吐いていた。
昼食が終わってからアリスのティーパーティーとガジェットのゴーコースターにミニーの家の3アトラクションを乗ったら待ち合わせ時間に近くなったので二人で待ち合わせ場所へと向かった。
待ち合わせ場所に到着すると既に母ちゃんと姉さん達がいたのであった。
「八幡…。凛ちゃんも今日は楽しめた?」
「うん。母ちゃん。楽しかったよ。凛とデート出来るだけでも嬉しいよ。」
「機会を作って頂き感謝します。私も楽しかったです。」
俺も凛も母ちゃんに感謝の気持ちを伝えると母ちゃんも姉さん達も笑顔になった。
「八幡。このあと皆で夕食取ったら皆でパレードを見てディズニーリゾートに戻ります。」
刀奈姉さんがこれからの予定を教えてくれた。
母ちゃん達が既にレストランの予約をしていたのでレストランに向かうと皆で会話をしながら食事を普通にした。
夕食が終わると今度は皆でパレードを見に向かった。凛と見るパレードは格別だと思った。
パレードが終わるまでいて終わったらディズニーリゾートに戻った。こうして一日目は終了した。
3 :
◆pvi4t7el1QeD
[saga]:2018/05/15(火) 19:15:41.75 ID:zkE8cO2g0
えーっと、間違えられたんですかね?
もう一度立て直していいんでしょうか
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/15(火) 19:25:10.08 ID:uBWTgEyDO
気にするな。SSサイト等は自動で取り除いてくれるぜよ
5 :
◆pvi4t7el1QeD
[saga]:2018/05/15(火) 19:27:20.69 ID:zkE8cO2g0
ありがとうございます。
それでは引き続き投下しますね。
6 :
◆pvi4t7el1QeD
[saga]:2018/05/15(火) 19:30:17.02 ID:zkE8cO2g0
美希「うーん♪」モグモグ
貴音「それにしても今日は具が入っているのですね」
美希「うん! 今日はお母さんが作ってくれたんだ!」モグモグ
美希「お母さんね、いつもめんどくさがって中身を入れてくれないんだけど」
美希「今日はお姉ちゃんのテストとかで美希にも具入りを作ってくれたの!」
美希「お姉ちゃん毎日テストならいいのに......」
貴音「それは姉君が大層気の毒な想像ですね......」
美希「そうかな? お姉ちゃんはミキのためなら喜んでくれると思うけど......」
貴音「美希、甘えてばかりではいけませんよ?」
美希「しってるよ、だからお母さんには普段から具入りのおにぎり作ってほしいの」
貴音「自分で作ってみたりしてはどうです? 自分の好きな味にできるのですよ」
美希「えぇ〜、自分のためにおにぎり作りだしちゃったら本末転倒なの......」モグモグ
貴音「美希...... 精進するのです......」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/15(火) 19:32:18.15 ID:HH57Jpj/O
それは私のおいなりさんだ
8 :
◆pvi4t7el1QeD
[saga]:2018/05/15(火) 19:35:47.52 ID:zkE8cO2g0
美希「ん〜♪」モグモグ
美希「......あ」ゴクン
美希「終わっちゃった......」
貴音「残りは......一つですね」
貴音「時に美希、おにぎりの具はなにが好きなのでしたでしょうか」
美希「ミキ、梅干し以外ならなんでも好きだよ」
貴音「なんと......梅干しが苦手ですか......」
美希「うん......梅干し食べただけで、顔がね......みょーんってなっちゃうからイヤ!」
貴音「そうなのですか......みょおん......」
9 :
◆pvi4t7el1QeD
[saga]:2018/05/15(火) 19:39:30.46 ID:zkE8cO2g0
美希「貴音、屋上いかない? おひさまぽかぽかできっと気持ちいいよ」
貴音「まこと良き考えです。自然の光を体一杯に浴びましょう」
美希「そうなの、よくわかんないけど......」
貴音「早速行きましょうか!」
美希「うん! ......あ、まっておにぎり食べながらいくの」
美希「......」ペリペリ
美希「......やっぱりおにぎりはアルミホイルで包まれてこそ! って思わない、貴音?」
貴音「あるみほいる......ですか......」
美希「うん! ......そういえば貴音がおにぎり食べてるとこなんてあんまり見たことないね」
貴音「わたくしにとっては一番なじみ深いのは......竹の葉......でしょうか......」
美希「......た、竹!?」
貴音「はい。......四条の家にいた時にじいやに貰ったおにぎりは竹で包まれていましたから......」
貴音「ふふ...... 久しぶりにあのおにぎりをまた食べたいものですね......」
美希「いこーよ! 美希も竹の葉おにぎりとっても気になるの!」
貴音「わたくしの目的を達成するまではなりません」
美希「むー」
貴音「ですがもし、わたくしがとっぷあいどるとなった暁には......」
貴音「みなを古都に招待いたしましょう」
美希「そ、それって......」
貴音「ええ、竹の葉おにぎりをふるまいましょう!」
美希「......それ貴音が?」
貴音「いえ? じいやがですが......」
美希「貴音も精進しなきゃダメだね〜」
貴音「なっ!? 美希はじいやのおにぎりが食べたいのでは......」
美希「貴音が作れるならそれでもいいの......あふぅ」
10 :
◆pvi4t7el1QeD
[saga]:2018/05/15(火) 19:44:36.13 ID:zkE8cO2g0
美希「最後のおにぎり......」アムッ
貴音「ふふ......存分に味わい......」
美希「......」モグモ...
貴音「......美希?」
美希「〜〜〜っ♡」ヘニョーン
貴音「め、面妖な......なんなのですか、その顔は」
美希「な、なんなのこれ......おいしすぎるの♡」
貴音「美味すぎる......と?」
美希「お、お母さん天才なの...... ミキの人生の中でもこれは......」
美希「ん〜♡」モグモグ
貴音「......」ゴクリ
貴音「あ、あの......美希......」
美希「ぜったいあげないからね!」
貴音「そ、そんな...... そのような顔を見せられては......」
貴音「どうか、どうか...... 後生です、美希......」
美希「はぁ〜♡」アムッ
貴音「......美希?」
美希「いやこれほんとおいしすぎなの。どうやって作ったのお母さん......」モグモグ
貴音「なぁ!?」
美希「......ん? あ貴音、悪いけどあげられないの。このおにぎりは流石の貴音でも...... 多分ハニーにもあげられないかも」
貴音「うぅ...... でしたらそのような顔で食べないでください...... とても気になり
美希「♪」アムッ
貴音「ああ!?」
美希「さいこーなの〜♡」
貴音「............いけず」
美希「あ、そうだ! 屋上でこのおにぎりを食べたら...... どうなっちゃうんだろう!?」
貴音「............いけず」
美希「いこ、貴音! ミキにはこのおにぎりを追及するぎむがあるの!」
貴音「............食べられもしないのについて行って、その上目の前で完食されるのを見ていろと?」
美希「ぶつぶつ言ってないでいくよ、貴音!」
貴音「............いけず......」
11 :
◆pvi4t7el1QeD
[saga]:2018/05/15(火) 19:47:44.69 ID:zkE8cO2g0
貴音「......いけずですわたくしがなぜ美希の美味おにぎりが......びにぎりが、完璧おにぎりに......完璧びにぎりになる様を」ブツブツ
美希「ちょっと貴音、ミキのおにぎりがまずくなっちゃうの! つべこべ言わずにきて!」
貴音「............いけず」
美希「そのいけずいけず言うのもやめるの。ミキにはきかないよ」
貴音「......」
美希「さて、いっくの〜♪」ガチャ
バタン
貴音「............いけ
ガチャ
美希「......なにしてるの?」
貴音「......いえ、なにも?」
美希「ふーん...... なんか今日貴音へんだね」
バタン
貴音「...いけず!」
ガチャ
12 :
◆pvi4t7el1QeD
[saga]:2018/05/15(火) 19:50:44.52 ID:zkE8cO2g0
バタン
美希「みてみて! もうこのステップマスターしたんだよ!」タンタンタンタタ
「あーはいはい。もう、こんなとこで踊らないの! おにぎり片手にほんと器用なもんだわ......」
貴音「おや、ご機嫌いかかがでしょうか......律子嬢」
律子「あら貴音、私は大丈夫よ」
貴音「そうですか、それはそれは」
律子「それより、あんたは大丈夫なの〜? 今日もお昼ラーメン食べてきたんじゃ...... まっさかね〜、あはは......は...は」
貴音「そ、そ、そっそそそんなことはありませんにきまっていますので......で......です」
律子「......」
貴音「......な、なにか?」
美希「貴音は今日もラーメン食べてたよ、律子」
貴音「み、美希!! あなたというものは! わたくしにびにぎりを見せびらかすのでは飽き足らずっ......!!」
貴音「律子嬢にわたくしを売ったのですか!? もう少しで昼食にらあめんを食べたことはおくびにも出さずにいれたものを!」
律子「......」
貴音「あなたのせいですよ! 美希!!」
律子「律子さん、ね...... それとそれは自白と考えていいのかしら、貴音?」
貴音「はっ...... り、律子嬢、美希の言葉は気にしないようお願いいたします」
律子「......」
美希「......」
貴音「ふたりとも......なにか?」
律子「......まぁ説教の後は控えてたみたいだし、最近も一日一食くらいにしてるみたいだし......」
貴音「そ、そうでしょうそうでしょう!! わたくしは必死に努力しているのです!」
律子「健康には気を付けるのよ!」
貴音「わかっております」
律子「......」ジロ
貴音「......う............精進いたします」
律子「よろしい......美希、あんたもよ」
美希「......え? ミキ?」
律子「あんたもおにぎりばっか食べてるでしょ? それにあんたのご両親甘いからね...... ちゃんと野菜もとるのよ?」
美希「律子......」
美希「うん! 分かったの! ありがとね、律子!」
律子「......あと『さん』をつけなさい......」
美希「はーい!!」
律子「返事はいいんだから......」
貴音「まったく......美希は仕方ありませんね......」
律子「......」
律子「......貴音、あんた劇の演技とかは大丈夫なんでしょうね?」
貴音「演技......ですか? 日々精進しておりますし、この前はプロデューサーにも褒めていただきましたが......」
律子「ならいいわ......」
13 :
◆pvi4t7el1QeD
[saga]:2018/05/15(火) 19:54:07.53 ID:zkE8cO2g0
美希「でねでね、ここのかかとがこうなったほうがミキ的にはいいかなって」タンタンタタタン
律子「なるほど、美希のも確かにかっこいいわね......じゃなくて! ここで踊らないの! おにぎりも落としちゃうわよ!」
美希「え? ......あ、あぶないとこだったの!!」
律子「まったく......」
美希「律子! ミキたち屋上で日向ぼっこするんだけど、律子も来ない?」
貴音「それとびにぎりを食べるつもりです。一人で」ボソッ
律子「あんたいい加減に『さん』つけなさいよ......それn
真「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」ガチャ
律子「ま、真!? 危ないわよいきなり!!」
真「ご、ごめん律子!! で、でも......
雪歩「待ってよ真ちゃーん!」
真「......っ!! と、とにかくごめんよ律子、また今度謝るからっ!!」ダッ
雪歩「待ってってば〜!」ダッ
律子「......何だったの今のは......」バタン
美希「あの二人が追いかけあってるのはいつものことなの」
貴音「それにしても萩原雪歩の方から邪悪な気配を感じましたが......」
律子「と、とにかく...... 私もうすぐあずささんと、打合せしなきゃダメなのよ。」
貴音「それであずさは真剣に書類を読んでいたのですね......」
美希「そうだったっけ?」
貴音「ええ、だからあまりうるさくしては悪いと思い外に出てきたのです」
美希「うるさかったの貴音だったけどね」パク
貴音「......」
14 :
◆pvi4t7el1QeD
[saga]:2018/05/15(火) 20:00:49.94 ID:zkE8cO2g0
美希「うんん〜♡」ヘニョーン
律子「ふっふふ...... 何よその顔......」
美希「え? このおにぎりおいしすぎるんだよ!」
律子「どんだけおいしいのよ......」
貴音「天にも昇るような味に違いありません......」
美希「ミキ、そんなに変な顔してたかな?」
律子「いや変ではないけど...... そんな顔しておにぎり食べる人みたことないから...... ふふ」
美希「そ、それってかわいいの......?」
律子「......ええ、あんたはいつもかわいいから自信持ちなさい」
美希「へ、へぇー、そっか......///」
美希「えへへ、それならいいの! じゃあミキたちもういくね!」
貴音「律子嬢、ではまた」
律子「ええ! あんたたち、また昼寝とかしてレッスンすっぽかすんじゃないわよ〜!」
美希「わかってるの...... 律子のお説教はもうこりごりだもん」
貴音「そういえば美希、そのおにぎりの具は何なのですか?」
美希「昆布だよ! こんなにおいしい昆布おにぎりミキ食べたことも、見たことも............それに......
律子「昆布おにぎり、ね......」ガチャ
律子(『美希のおいしい昆布おにぎり』とかでグッズ化とか、どうかしら......)
15 :
◆pvi4t7el1QeD
[saga]:2018/05/15(火) 20:04:44.04 ID:zkE8cO2g0
ガチャ
美希「とうちゃーく!」
貴音「......」
美希「うーん......」ノビノビ
貴音「まこと、気持ちがよいですね」
美希「うん〜、ぽかぽかなの〜、寝ちゃいそうなの〜」
貴音「そうですか...... はっ!?」
貴音(ここで美希が寝たらは、わたくしが少しくらいびにぎりを食べてしまってもばれないのでは......!?)
美希「ん〜......
貴音「美希......」
貴音「もしよければ、しばしの間わたくしの膝の上で寝てみてはいかがでしょう?」
美希「え? 貴音の膝枕でおひるね??」
美希「......」
貴音「はい、どうでしょうか。わたくしが起こして差し上げますゆえ、寝過ごす心配もありません」
美希「......」
貴音「あの、美希?」
美希「貴音......」
貴音「は、はい」
美希「ミキ、こんなに貴音が友達でいてくれてよかったって思ったことないの!」
貴音「多少わたくしの今までの評価について疑問がありますが、まあよいでしょう」
貴音「では」スッ
貴音「どうぞ」
美希「わーい! あぁこれは天にも昇るような......」スピー
貴音「ふふ......」ナデナデ
16 :
◆pvi4t7el1QeD
[saga]:2018/05/15(火) 20:07:48.19 ID:zkE8cO2g0
美希「くぅくぅ......」
貴音「さて...... それにしても......」
貴音「本当に気持ちの良い春陽ですね、わたくしも思わず眠ってしまいそうです」
貴音「ふふ...... 美希は安心しておにぎりを横に置いている始末......」
貴音「これは最大にして最高の好機......!」
貴音「......」ゴクリ
貴音「びにぎり...殿...... 初のご対面ですね......」
貴音「すこしばかりいただくことを......」
びゅううぅぅぅ
貴音「風が出てきましたか。暖かな陽ざしのおかげで寒くはありませんが、少し冷ややかな......」
美希「ううぅ」ブルッ
貴音「......」
貴音「びにぎり殿。初対面で大変恐縮ではありますが、いただくのはまたの機会に......」
貴音「わたくしの友が寒がっているので......」
貴音「再びお会いできることを心より願います、では」
貴音「よいしょ」
貴音「まったく、美希は手がかかって困ります......」ギュッ
美希「んう......」
貴音「ふふっ」ナデナデ
美希「......ぁか、ね......」
貴音「......何でしょうか」
美希「......ぽか...ぽか」
貴音「そうですね...... 風ももう止んできました」
貴音「しかし春の陽気も暖かいですが、美希も負けず劣らず温かいですね......」
貴音「少しの間、暖を取ることを許してください」ギュー
美希「んぅ......」
貴音「......」
貴音「わたくし、も......少し......瞼がおも......く......」
貴音「......」コクッ...コクッ...
貴音「......すぅ......すぅ」
美希「......くう...くう」
17 :
◆pvi4t7el1QeD
[saga]:2018/05/15(火) 20:10:10.69 ID:zkE8cO2g0
美希「んうっ!」パチッ
美希「......」ポケー
貴音「......すぅ...」ギュー
美希「貴音......? あったかいの......」
美希「ねてる途中で寒かったのに、あっためてくれたのは貴音だったんだね......」
美希「......」
美希「ありがとう、貴音」ナデナデ
貴音「み......き......」
美希「ふふっ...... なあに?」
貴音「び......にぎ、り......どの......」
美希「ぷぷ、なにびにぎり殿って......」
美希「時間だいじょうぶだよね?」チラ
美希「......うん、あんまりたってないの」
美希「......♪」ナデナデ
貴音「......すぅ」
18 :
◆pvi4t7el1QeD
[saga]:2018/05/15(火) 20:15:24.23 ID:zkE8cO2g0
貴音「む」パチ
美希「ん...... 起きた、貴音?」ナデナデ
貴音「......なんでわたくしはなでられているのでしょうか」
美希「あ......ごめんつい......」
貴音「......」ポケー
貴音「いぇ、そのままでかまいません」
美希「......」ナデナデ
貴音「ん......♪」
美希(貴音寝ぼけてるの...... この貴音見るの久しぶりだな......)ナデナデ
美希(前は...... 確か響と貴音の三人で響の家でお泊りした時だっけ)ナデ...
美希(楽しかったなー......)
美希「......♪」ナデナデ
貴音「......」ポケー
美希「......」ナデナデ
貴音「......ん?」
美希「......」ナデナデ
貴音「......//」
貴音「あ、あの......美希」
美希「うん?」ナデナデ
貴音「も、もう大丈夫ですから......///」
美希「そー?」
貴音「ありがとうございます//」
美希「ふふっ、いーえ!」
19 :
◆pvi4t7el1QeD
[saga]:2018/05/15(火) 20:19:21.97 ID:zkE8cO2g0
貴音「いつの間にかわたくしも眠っていたようです......」
美希「そうみたいだね、珍しいの」
貴音「申し訳ありません...... わたくしが美希を起こすと約束したのに......」
美希「いいの。美希は気持ちよく寝れたし、時間も全然余裕あるし」
貴音「ですが......」
美希「......貴音ミキのぎゅってしてくれたでしょ? あのおかげでミキ暖かかったんだよ?」
貴音「そうですか......」
美希「ありがとね。貴音」
貴音「......どういたしまして、美希」
美希「♪」ボフッ
美希「それにしても貴音の膝枕の気持ちよさはさいこうなの......」
貴音「そうでしょうか?」
美希「ん〜♪」
貴音「ふふ......」ナデナデ
美希「〜♪」
美希「......っは!? ここでおにぎり食べたら......!?」
美希「これは凄いことになるの...... あれ? おにぎりは......?」
貴音「ここですよ、美希」
美希「ありがと貴音...... なんで貴音が持ってるの?」
貴音「............美希が潰してしまいそうだったので」
美希「そうだったんだ......」
美希「ごめんね貴音...... ミキ貴音が食べるつもりだったんじゃないかって疑っちゃった......」
貴音「う...... い、いえ、いいのですよ。人はみな間違いをするものですから」
美希「貴音...... うんっ!」
貴音(胸がいたいです......)
20 :
◆pvi4t7el1QeD
[saga]:2018/05/15(火) 20:22:21.10 ID:zkE8cO2g0
美希「そ、それじゃあ......」
美希「......いただきます!」パクッ
貴音「......」
美希「......」モグモグ
貴音「......ど、どうですか?」
美希「し、幸せなの〜......」ヘニョーーーン
貴音「......面妖な」
貴音「こころなしか美希の顔がとろけているように見えます」
美希「ん〜♡」パク
貴音「......」ナデナデ
美希「んぅ♡」パク
貴音「......ふふ」ナデナデ
美希「な、なに?」モグモグ
貴音「いえ、まこと幸せそうな顔をしていたものですから」
美希「貴音に撫でてもらいながら食べると、ほんとに昇天するくらい幸せなの。やばいの」ゴクン
貴音「それは光栄ですね......」ナデナデ
美希「......」
美希「......」スクッ
貴音「......どうしました?」
美希「もうミキごちそうさまなの」
貴音「ですがまだ残っているようですが......」
美希「うん。これはね......」
美希「貴音、食べて?」
貴音「へ?」
21 :
◆pvi4t7el1QeD
[saga]:2018/05/15(火) 20:24:32.08 ID:zkE8cO2g0
貴音「美希...... なんと?」
美希「だから、食べていいよ」
貴音「な、なぜです......? あんなにここで食べるのを楽しみにしていたではありませんか!」
美希「うん。でももうミキは味わえたし、もういいの。それより......」
美希「ミキね。貴音に食べてもらって、貴音にでどれだけおいしいか知ってほしいの。貴音も食べたがってたでしょ?」
貴音「美希......」
美希「それに...... 貴音とおにぎりの味のことでも、もっと話したいし......」
貴音「......」
美希「だめ...かな?」
貴音「............実はわたくしも先ほどから我慢するのが辛くて......」
美希「......!!」
貴音「貰い受けてもよろしいでしょうか?」
美希「うんっ......うん! 待ってね、いま出すから......」ペリペリ
貴音「......ふふ」
22 :
◆pvi4t7el1QeD
[saga]:2018/05/15(火) 20:29:40.64 ID:zkE8cO2g0
美希「はい! 貴音!」アーン
貴音「ありがとうございます、美希。ですがびにぎり殿を完璧びにぎり殿にするために......」
貴音「ここを借りてもよろしいでしょうか?」ボフッ
美希「......え?」
貴音「やはり膝枕は不可欠だと思うのです」
美希「......ふふ 貴音、なんかちょっと小さい子みたいだね///」
貴音「すみません」
美希「いいよ...... ほら......」ナデナデ
貴音「これだけでも格別の多幸感ですが......」
美希「はい」アーン
貴音「......意外に早く対面すること叶いましたね、びにぎり殿......」
貴音「では......」パク
貴音「......」モグモグ
貴音「......」ポロポロ
貴音「こ、こんなにおいしいおにぎりは初めて食べました......」ゴクン
美希「わかるの、泣く人がいるのもわかるくらい完璧おにぎりなの!」
貴音「......ありがとうございます。こんなに美味なものを分けてくださり......」
美希「どう!? おいしいでしょ、ヤバいでしょ??」
貴音「はい、やばいです」
美希「やっぱりあげてよかったの...... ミキだけしか知らなかったら貴音がどんな反応するかわかんなかったし」
美希「......ミキもうれしくなっちゃたし」
貴音「そうですね...... ではぜひ! 今度はいっしょに二十郎へ............美希ならば......必ずや..................
美希「え......? それ生すかの時に亜美と真美といってたやつでしょ? ミキは他のところがいいなぁ............でも.............
23 :
◆pvi4t7el1QeD
[saga]:2018/05/15(火) 20:33:18.83 ID:zkE8cO2g0
おしまい
ちなみに題名の意味は
The way to eat the best onigiri ではなく
The best way to eat onigiris でお願いします。
24 :
◆pvi4t7el1QeD
[saga]:2018/05/15(火) 20:38:59.04 ID:zkE8cO2g0
どうも、作者です
今回はみきたかを書かせてもらいました。
それにしても美希はssを書く側になったら途端にかわいく感じてきました。
今作も少し描写不足ではないかと感じる方もいると思いますが、次作で別の場面は書かせてもらうつもりです。
それとよければ感想・指摘を残されると作者がとても喜びます。
言われても気になさらない方のみで構いませんので、できればお願いします。
初心者で至らぬことあったと思いますが、最後まで見てくれてありがとうございます。
もし違うssで会った時はよろしくお願いします。
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/15(火) 20:52:28.74 ID:iiaP4LWao
憂鬱である。何を急に、と思うであろうが、とにかく憂鬱であるのだ。
昔からそんな人生であった。憂鬱そのものを具現化したような、なにかモニャッ!とした人生であった。
遡ること約4前?私、八幡はだいたい中3くらいだろうか、今日も死んだような顔で朝の道を歩く。
友達がいない訳ではないが、本当の友達が何人いたかは分からない。勉強は、まぁ出来ない。女は、無い。運動はといえば、やる気を出せばもう少し出来たかも知れない。でも、そのやる気を出さなかったから、全然ダメ…!
正にお先真っ暗というような、消しカスのような人生を送っていた。
それから1.2年後の八幡を考えてみると、これまた散々な人生を送っていた。最早、可哀想。
でも自業自得だから多少はね、と思う。
この頃は、まともに話せる人間すら、周りには居なくなっている。
中学に戻りたいとも思ったが、給食で牛乳を押し付けられたり、ムカデ競争の練習で全部自分のせいにされるのは嫌だ。
やっぱりこれで良い、と、妥協した。マイナスよりはプラマイだと、考えた。
それから、高校を卒業したが、彼が今どこで何をしているかは分からない。
八幡は、自分のことであるが、今、彼が何をしているのかは、分からない。
八幡は何がしたいのか、本当にしたいことが分かっちゃいない。
目標が曖昧。これでは自分の居る場所も分からない。まるで生きちゃいない。
八幡は将来、生きているだろうか。私は今まで生きてはいなかった。
僕たちの未来を確かめる手掛かりは、僕らの中に
自分の道が見つかったときには、また、
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/16(水) 00:28:59.38 ID:i8BAFLtio
みきたかええやん
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/17(木) 22:00:08.33 ID:UdW6aKwa0
おつ
やはりミキとおにぎりの組み合わせは良い
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