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41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/06(水) 08:33:20.05 ID:L6FuLgQp0
なん……だと……?
安かれ
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/06(水) 12:42:22.58 ID:mCP5Qdl90
乙!
波乱が波乱を呼んで、中々終わらせてもらえないねぇ
43 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/06/07(木) 18:07:26.77 ID:kWSWipOI0
「組織から、援軍に送るとの通達がきました」
「援軍? この状況で一体誰を…」
アイビスが端末を指さすのを見て、ストークは立ち上がりその画面をのぞき込むため、移動する。
「……。本当だ、でも。かなりまずいぞ」
「援軍を出すなんて気を回してもらえるとは、思いませんでしたからね」
まずいというのは、千護達のことだった。レジスタンスに対して、2人のことは報告していない。どんな内容であれば、正しい報告が求められる。もちろん、どう説明すべきであるかという部分に、問題があるから仕方なかったことではある。
ただ、レジスタンスから援軍が送られること自体が想定外であったのも事実。対応に後手が生じても、仕方ない側面はあった。
「おいおい、最終レポートがここからされてるってことは、ここまですぐ来れるんじゃ」
「でしょうね。お2人は偵察に行かれてなければすぐ手も打てるものを…。よりによってチームハウンドのメンバーですからね」
その名前に、アイビスはレポート報告で見覚えがあった。見た目とは裏腹の実力を持ち、対人において優位に運ぶに十分。WWPがうろつくこのエリアなら、確かにうってつけと、言えた。
44 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/06/07(木) 20:22:49.61 ID:kWSWipOI0
新興都市は相変わらず慌ただしかった。宿営地を設営してから、WWPのヘリが慌ただしく動き回ることはないが、発砲音は時折聞こえる状況が続いている。
WWPは隠密を考えて行動することはないのが、千護達の活動にとっては助かる部分だった。相手は自分の音に無頓着なのは、隠密で動かなければいけない者には好都合だ。
ここのところ続いている、ディープノアの出入り口部分。そこでのWWPの活動の観察と、物資収集が主な活動になってきている。その中には、WWPが活動しているからか、それとも防衛軍とゾンビとの戦いの名残からか、珍しいものが手に入ることも多い。
「こりゃあ、迫撃砲じゃないか。状態は…、悪くなさそうだね」
千護はその見つけた火器をチェックする。調べる限りはそのまま持って帰っても大丈夫な状態で、幸いなことに弾薬も側に転がっていた。
即時使える訳ではなく、設置と合わせて砲撃の位置を狙う為の調整など含めれば、有用な物とは言えないかもしれない。それでも、人員が集まった場合や、奇襲時の初手に使うことはできる。
どうせ相手するのはWWP。出来る手段は大いに越したことはない。
45 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/06/07(木) 20:39:06.31 ID:kWSWipOI0
そんな中で聞こえてきた銃声、千護と、そして側にいたロバートは素早く同じ瓦礫に身を小さくして隠れる。今いるのは2車線の道路。主要な国道とは繋がっておらず、民家や小さなお店が通りに並ぶところだ。
「せ、戦闘かな」
聞こえない、そして小さくいつものどもった声に対し、だろうねと千護は返しながら、迫撃砲と弾薬を手渡す。戦うには持っていては邪魔になる。
右胸のポケットに入れた四角い小さな鏡を取り出し、瓦礫越しからその鏡を使いその先の状況を伺う。そこから見えてきたのは、奥のT字路の右側から銃を撃ちながら後退してくるWWPの兵士の姿。
「(妙だな)」
ゾンビを処理をしているという感じではない。どちらかと言えば、危険な相手が迫ったような鬼気迫った反応。変異体の類が固まってきているとなると、それは2人にとっても危ない。そう考えを巡らせていた時だ。
兵士達がT字路の中央まで移動した辺りで、その右側から黒い影が一気に飛び出した。
46 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/06/07(木) 20:55:01.51 ID:kWSWipOI0
その影は何かを振り下ろすと、兵士の一人の頭が激しく揺さぶられ、そのまま崩れ落ちる。
ようやっとその正体をしっかり認識すると、その影は比較的小柄な人間。黒い外套を纏い、その手には持ち主より長い武器で、柄の先端には重りがついた。ハンマーだった。
それ以外の武器もあるのかもしれないが、それをメインに今まで戦ってきたのは、その動きを見れば分かる。柄の中央部を持ちながら、回転させて勢いをつけ叩きつける。シンプルだが、強力な一撃を与えていく。
流石に全てのWWPの兵士を撃退させるということはなかった、兵士達はいったんの退却を選んだようで、身を引いたからだ。その小柄な人間も、それ以上の追撃をする様子はなかったが、その代わり倒した兵士を確認し、止めを刺していった。
「(さて、と。関わるべきかどうかだね)」
WWPには敵対しているようだが、元々それが、WWPを知っているからか、それとも生存者なら襲う狂人かという問題が出てくる。それを見極めなければいけない、必要なら、自分が処理する必要も出てくるのだから。
47 :
◆e6bTV9S.2E
[sage saga]:2018/06/07(木) 20:57:02.87 ID:kWSWipOI0
>>41
なんでだろうねぇ
>>42
そしてよりによって動きがありそうな千護とのことで出るという。
48 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/06/09(土) 03:05:29.76 ID:uMI3RNcR0
その小柄な人間が、何かに気づいたようで右側を見る。敵、にしては警戒している様子はない。奇妙な状態。
だが、それもすぐに答えがある。その方から姿を現したのはストークだったからだ。何かのやり取りをしているようだが、敵対的な態度はない。ただ、位置が位置だからか、千護には2人が何を話しているかは。聞こえない。
「貴方がストークか?」
「そうです。思ったより、早い到着でしたね」
手が差し出され、それをストークは握り返す。情報としては聞いていた通り、黒い外套と長い柄のハンマーを持つ、小柄な男。だが、その華奢な体つきから想像できないほど、剛腕と言われる腕力と素早さを兼ね備えている。そういう報告で、確かに握り返す手は強かった。
レジスタンスという組織の中で、本当に戦闘を前提としたチーム名『ハウンド』に所属する1人。その実力は、この周囲の状況を見ればそれが答えだろう。
「合流ポイントにいて、排除したが問題は?」
「えぇ、とりあえずは。ただ、急ぎアジトに行きましょう。ここでは目立つ、いいですかキャバリアさん」
同意の頷きを見て、ストークは先導するよう先を歩き、キャバリアと呼ばれた彼は、それに続いた。
49 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/06/09(土) 03:20:34.14 ID:uMI3RNcR0
2人がT字路から見えなくなって、千護は鏡をしまう。会話はほとんど聞き取れなかったが、様子からしてレジスタンスの関係者なのは間違いなかった。問題なのは、自分がそこに接触していいのかということだ。
『千護、聞こえますか』
無線からの呼び声に、何だと答えながら。
「今、ストークとマント羽織った奴が接触してたが、ありゃなんだ?」
『…ちょうどいい。その件です、詳しく話をしたいので今から指定するポイントに移動をお願いします』
指定されたポイントを復唱して、頭に叩き込む。メモですれば確実だろうが、何らかの痕跡を残すのはこの新興都市の状況から、当然NGだ。
『彼の名はキャバリア、平たく言えばレジスタンスにおける戦闘員ですね』
「実力もちょうど見させてもらったよ。それで、話しというのはあれか。報告してないあたしらの今後の振る舞い、てところかい」
皮肉を言うでもなく、アイビスは素直にそうだと答えた。その様子からして、冗談ではなく真面目な内容なのは千護も当然察することは出来た。
50 :
◆e6bTV9S.2E
[sage saga]:2018/06/09(土) 03:22:38.40 ID:uMI3RNcR0
ここまで。
なんでこの終盤で生存者判定がぽこぽこ出てくるのか。
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/06/09(土) 05:17:23.94 ID:lpAvaT0t0
乙!
まさか、俺がこれ日に終わってほしくないと思っているから……?という冗談はさておき
マジレスすると生存者判定の枠を残しているからかと……w
52 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/06/13(水) 03:06:59.25 ID:Z8FfJGYq0
外は大雨だった。この地域では珍しいようにも思いながら、平山は都市入口エリア内の、都市中央エリアの境に作った休憩所。そのビルの中から、外から姿が見えないように外の様子を眺めていた。
休憩所はほとんど平山達、回収組が利用することが多い。彼女達はその名の通り、物資の回収と設置したバリケードの保守点検が主な任務。探索組よりは物資を集めやすい活動をしていて、持ち帰り切れない物資の保管、またバリケードの補修の為の道具や、材料の置き場としても利用している。
当然、休憩所もその意味で定期的な点検は欠かすことはできない。隠しておいた物資が、通り過ぎの生存者に収集されることも考えられるし、休憩所自体に設けられたバリケードの保守も必要な作業になってくる。
といっても、今日は大雨でそもそもの任務が中断していて、とりあえずとしてやっている状況。平山は休憩所内の物資の点検等を終わらせ、その事も記録済みだ。フェイについては、身体を動かす方が気楽と、ビル全体に問題はないか確認しに行っている。
「(とはいえ、ゾンビが紛れ込む。ということはないだるがな)」
なんであれ、この休憩所の外自体も確保されたエリア内なのだ。その部分では問題ないだろう、あり得るのは生存者が紛れ込んでいる可能性ぐらいのものだった。
53 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/06/13(水) 03:25:29.67 ID:Z8FfJGYq0
「戻ったス〜」
何事もなく戻ってきたフェイは、何かの本を持って現れる。平山は簡単なジェスチャーだけして、視線はそのまま外を見たまま。その態度に慣れているのか、フェイはそのまま彼女の横まで近づいた。
「何かあったか?」
「特にはないス。一応集めてなかったっぽい経済雑誌あったから持ってきたスよ」
ご苦労という言葉はあっても、警戒した様子を崩さない平山は相変わらず外を見たままだ。もちろん、不愛想な類の態度だが、その側に軽く休むためのイスとテーブルが置かれていて、テーブルには携帯できる食事と飲み物が置かれている。平山がフェイの為に準備していたもの。
こういう気遣いが出来る人なのになぁと、口には出さないが思うフェイはその雑誌を同じテーブルに置いて、遅い食事をとることにした。
「雨、止みそうにないス?」
「…。多分な、軽く濡れても大丈夫そうな物資を選定するしかなさそうだ」
聞こえてくるのは、雨音とフェイの食事の音だけ。いつもなら聞こえる死のうめき声(おと)は雨に覆い隠され、優しい静寂の中にいる気分に浸れる。
本当に全て、流されればいいのにと、フェイは少し思った。
54 :
◆e6bTV9S.2E
[sage saga]:2018/06/13(水) 03:31:26.81 ID:Z8FfJGYq0
>>51
まぁ、そうなんだけどねぇ。
6面ダイスで合計22以上出す→10面ダイスで7以上出す→12面ダイスで11以上出す
まぁ、状況や前の判定によって細かく変わるけど、今回はこんな感じで重要生存者イベ。まぁ出ないでしょっていう感覚がアウトだったか。
>>52
の訂正
×「(とはいえ、ゾンビが紛れ込む。ということはないだるがな)」
○「(とはいえ、ゾンビが紛れ込む。ということはないだろうがな)」
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/06/13(水) 04:46:44.81 ID:+t2VRUo60
イエスのおとーさん「……水系のイタズラする?」
56 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/06/14(木) 18:53:01.25 ID:TT4e2E/b0
六百二十四日目
大型駅エリアバリケード外の探索について、今日は好調だった。大雨の中の任務であったはずだが、予定が早まるとは思わなかった。悪天候でも動ける部隊という強力だろうが、そこまでの特殊性は必要はない。やらざる得ないという状況で、経験があることに越したことはないがな。
後はそれに合わせて、幾らかの物資も回収している。今のところ何かに困っているということはないが、あるに越したことはない。それに、本格的に拠点の開発が進んで行けば、資材に関わる物資はいくらあっても足りないだろう。
問題はどういう風に開発を進めていくかだな。開発をする以上、拠点自体を拡張するということだ。やはりその分守るべき範囲や警備が必要になってくる。発電施設の電力でロック&サーチのようなADSPの装置を増やしたり、監視カメラの増設することもできるだろうが、それでも限界が出てくる。
優先するのは発電施設、そして次に養鶏場か。養鶏場を作れば、家畜用の畑作りも考えなければいけない。発電施設に関する任務が終わり次第、大型駅エリアのバリケード内の任務へ戻るが、残ったその分が終わり次第、今度は人員確保も考えていかないとな。
やれやれ、やるべきことを潰しているはずなのに、いくらでも出てくるものだな。
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/14(木) 19:24:48.85 ID:97xOBKKa0
必要な事の為には手を広げなきゃならないからなぁ。その辺はどうしようもないのよな
58 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/06/14(木) 20:47:06.67 ID:TT4e2E/b0
レポートNO.160
井門圭司
今日はひどい雨だったな。そんな中で今までの任務の中で好調で、そして物資も回収できた。探索組は天気が悪くないと実力が出せないなんてジンクスでもあるのかね。戦う相手としては、正直最悪とも言えるな。そんな中戦うことは基本、そこまで前提としない。
大雨の中、雨音に紛れて襲ってくる部隊。そりゃあ、恐怖でしかないね。視界も悪いとなれば、接近に気づけないこと請け合いだ。もし、部隊が放浪者さんみたいな隠密スキル持ちばかりだとしたら、何も気づかず葬られるだろうな。まぁ、放浪者さんは1人だけで十分だ。
とりあえず、大型駅エリアのバリケード外探索も終わりが見えた。次は発電施設の為の物資を探しだ。これがうまくいかねぇと、施設の準備のパーな上、当てもなく重要なソーラーパネルとかありそうなとこ探さねぇといけないからな。上手く良きゃいいが。
59 :
無線機の前に日誌がある
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/06/14(木) 21:01:59.89 ID:TT4e2E/b0
5/7 担当浜村 朝
今日は朝から大雨ね。水がある分には困らないけど。
でも、畑の拡張をするとなったら、水源の確保も本格的に考えないとね。
担当三間 昼
畑には水、必要ですもんね。飲み水とかも、あと洗いものとか。
今は大丈夫みたいですけど、人が増えたら後回しに出来ないですよね。
担当フェイ 夜
うーん。料理できないと困るからお水は必要だね(ペットボトルの絵)
後、料理用の油とかも作れるようにならないかな(フライパンの絵)
60 :
ブレイクタイム
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/06/14(木) 21:21:00.39 ID:TT4e2E/b0
【雨音の中で】
「(…随分と降るな)」
「……………」スッ
「…流石に忍び寄られると警戒するぞ、西切」
「はは、ばれちゃいましたかー」
「…何かあったか?」
「これと言って何もないですよー」
「…そうか」
「……あの日のお話は、忘れてませんよね?」
「……、あぁ」
「ならいいです。任務にかまけて忘れられてた訳ではないようですし」
「………」
「あたしは…」
「…あぁ」
「本気ですからね」
「…わかった」
「あ、2人ともいたんですね。戻りました!」
「一ノ瀬ちゃん。はい、タオルですよー」
「ありがとうございます、ほんとに雨ひどいですよね」
「………」
61 :
◆e6bTV9S.2E
[sage saga]:2018/06/14(木) 21:23:00.84 ID:TT4e2E/b0
>>55
よくはわからんけど、嫌な予感がするのでお断りします
>>57
まぁねぇ・・・。
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/16(土) 06:27:48.71 ID:HR3Ymk200
乙
放浪者は大変だな。色々と、本当に
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/18(月) 11:19:12.96 ID:MSotk4gB0
雨の中の外作業とか嫌にしかなんないのになー。やんなきゃなんないとかなー
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/18(月) 19:25:19.82 ID:flQR/Z7lO
前スレ1000どーするべやー
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/06/19(火) 18:20:32.72 ID:LEbxW9Pj0
乙!
前スレも遂に埋まって、
>>1000
の願いは鶏関係。進展するってだけだから、餌も無しにいきなり飼う事になるかは……まぁダイス様のご機嫌如何(いかん)でしょうけど
66 :
ブレイクタイムでもなく本編に関わりは多分ないと思う幕間
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/06/20(水) 02:22:38.53 ID:a5AMPOma0
『サイバネティクス』
「各チームの状況はどう?」
「連絡が取れないのは東北方面のみです。それ以外は、かろうじてを含めて連絡は取れています。データを送ります」
お願いと女性が言うと、報告をしていた男性が端末を操作をする。操作する音が終わった後も、女性は何かそれを見る為に端末を開く様子はない。
「なるほど…。新興都市に潜伏している2人は変わりありませんか」
「ディープノアのデータ回収にWWPは躍起になっているようです。ただ、それがうまくいっていない様子ですね」
女性はそのデータをどうやって閲覧したかは、皆目見当がつかない。だが、女性はそれを全て把握しているようだ。ただ、そう強いて言うなら、その右目は青白くほのかに発光しているように、見える。
「…、アイビス達の報告が気になりますね。近くにいるのはハウンドのキャバリア…、まぁいいでしょう。内情調査を含めて、援護に向かうよう指示をして」
「畏まりました」
男性は再度端末の操作を始める。無言の中、その操作音だけが室内に広がる。女性はただ無言で、腕を組んで目を閉じ思案しているように、見える。
「チームが戻ったみたいね。指示と全体の確認をお願い。気になることは、逐一報告して」
「はい」
女性は立ち上がり、部屋を出る為出入り口へと歩く。その横にあるカードリーダーに手をかざすと、電子音の後開錠した扉を開け、外へと出ていった。
67 :
◆e6bTV9S.2E
[sage saga]:2018/06/20(水) 03:09:01.43 ID:a5AMPOma0
>>62
本当にねぇ
>>63
都合が合わないからやらない。という選択肢の余裕がない世界。というべきかな
>>64-65
ようやっと決まったのう
探索組の任務のひと段落と、新興都市に動きが出たため、更新にまだ時間頂いてます。
とりあえず、お目汚し程度の幕間を。レジスタンスの方向がなんとなくわかるやも(確定じゃないけど)
まぁ、具体的な指定ない場合はダイス振って決めてますが、時間かかりそうなので安価でも取りますか。
1.鶏飼育用の資材(餌など)が見つかる
2.養鶏場用の資材が見つかる
3.鶏が見つかる
4.1と2どっちも(コンマ判定、詳細は※で)
↓5までの多数決。希望の数字を記載のこと。同数の場合や対象外がある場合は↓1にずれます。
※4は、早い3票のコンマ下二桁合計が、150以上であれば通ります。
もし、150未満の場合は下一桁偶数で1に、奇数で2を採用します。
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/20(水) 04:01:21.58 ID:KICpYbPsO
蘭子「混沌電波第173幕!(ちゃおラジ第173回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1529353171/
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/20(水) 07:59:22.79 ID:YaQvFOqU0
1!
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/20(水) 22:36:57.90 ID:4Qfw7TDs0
4!
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/06/20(水) 22:54:53.21 ID:8fE4gssN0
あ、4、4(よ、よん)が4
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/20(水) 23:05:13.68 ID:dXFD91dCO
3
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/21(木) 03:51:46.43 ID:Chy35Jta0
4
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/21(木) 10:08:09.28 ID:5xY7ewQq0
ダブルゲットチャンス成立!?
75 :
◆e6bTV9S.2E
[saga sage]:2018/06/22(金) 02:54:55.70 ID:ODAetbB70
>>70
90
>>71
21
>>73
43
合計154、コンマ成功。
鶏飼育用の資材(餌など)、養鶏場用の資材を拠点は確保しました。
コンマ的にはギリギリというところですかの、どっちにしろこれを六百二十五日目に組み込むので
時間かかりそうでござる。
(まぁ、無理なら後日確定確保にします)
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/22(金) 23:09:23.78 ID:Rh4ZO78c0
1はproject zomboidやってたりするんだろうか
もしやってなかったら一人きりの過酷なゾンビサバイバルゲームだし興味があったらやって欲しいな
77 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/06/25(月) 20:05:31.10 ID:JSjtW4nJ0
新興都市にあるレジスタンスの隠れアジトに、キャバリアの姿があった。黒い外套や長いハンマーは、座っているソファー、自身の真横に置いている。体つきは、千護が確認した通り小柄で華奢だ。中性的な容姿でいて、どこか無表情。着ている服装はタンクトップとレザーのパンツ。首元にチェーンタイプのシンプルなネックレスをつけている。
両腕を組み、眼を閉じてキャバリアはただ佇んでいる。レジスタンスからの支援ということで来たが、状況からして自分達の内情調査の部分が大きい。アイビスはそう読みながら、到着の報告を本部へ送った。
ストーク、アイビスの活動そのものに後ろめたいことは何もない。定期報告も欠かしていない、WWPの動向も可能な限りは偵察している。その上で問題なのが、自分達以外の勢力との絡み。千護達のことだ。
レジスタンスの上層部は今、他の勢力の関わり方に消極的。いや、嫌疑的と言っていいだろう。相手をすでに何かしらの裏があるのではないか、そういう判断をする傾向が見受けられる。その状況での、千護が元防衛軍兵士。ロバートが元WWPの研究者となれば、どのよう判断をされるかは、想像に難くない。
故に、2人にとっても今は岐路に立っている。うまく事を運ばなければ、良くはない結果が確実に待っている。
78 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/06/26(火) 02:53:23.29 ID:m1qZ5sif0
とはいえ、キャバリアは最低限の確認の後、何かをしようとはしない。無駄な活動は控えるように、ただソファーに座って今の状態になってから、恐らく5時間以上は経過しただろうか。
「(彼があの方の差し金で、こちらに着たのは確実な事。私のミュータント化はさておいても、報告してしまった二人のことは確認したいはずなのだけれど)」
ため息もつけず、仕方なく心の中でついてみる。ストークは出ていて、彼女一人しかいない。この状況についてを愚痴れる相手がほしいところだ。
しかし、その彼がいないのはこの状況を打破する為のものでもある。良くも悪くも、千護達とキャバリアを対面させる。それでの報告によっては、レジスタンスを抜けるしかない。命あっての物種、当然WWP、そしてレジスタンスの脅威は知っている。中途半端な判断は身を亡ぼすだろう。
他に当てのある勢力はないが、それでも一蓮托生になる千護達は心強い仲間になる。千護はもちろん戦闘面、ロバートは医療面の当てになる。
もちろん、そうならないことが理想だが、最悪の事態の想定は忘れてはならないこと。そこまで考えを改めて巡らせていたところで、隠れアジト内に人が入ってきた。
79 :
◆e6bTV9S.2E
[sage saga]:2018/06/26(火) 03:31:50.25 ID:m1qZ5sif0
とりあえず、簡単に進められるところまで。
>>76
やってはないのでござる。ゲーム自体は把握してるけど、恐らくスペック不足。
とりあえず、自殺したくなったら拳銃かショットガン撃ちまくってればいいのよね。
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/06/27(水) 23:34:06.89 ID:DaxH3LT30
緊迫の対談が始まる・・・!!
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/28(木) 11:53:38.83 ID:EDxm5KTaO
>>79
銃撃ったら50〜100体は集まるから[
ピーーー
]るね
ゲームとしてはこれ日序盤の雰囲気をずっと楽しめるから面白い
鯖式のマルチも出来て○○がゾンビ多くて危険とかのやりとりや自警団が掃除してたり拠点帰ったら略奪されてたりするのもいいね
82 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/06/28(木) 20:17:58.98 ID:N0kQUGp40
入ってきた相手を確認するように、キャバリアは片目を開ける。入ってきたのはストークと、千護、ロバートの2人だ。
「あんたかい。レジスタンスのメンバーの一人ってのは」
それはあまりにもストレートな確認、千護らしくもあり、やり方を任せていたとはいえ、アイビスはその一言だけでフラストレーションが一気に溜まる。今ここでのやり取りは、4人全員の今後に関わる重要な局面なのだから、それも致し方ないだろう。
言葉は出さず、キャバリアは対面に座るよう促す。それを見た彼女は、素直に従ってから、キャバリアの言葉を待った。
「…。疑うべきは排除すべき、それが今のレジスタンスの方針」
「何がいいてぇんだ?」
その問いに目を閉じ、互いの沈黙が続く。考えているのは、それこそその言葉通りの意味を、どうするかを考えている。敵意がないからと言って、油断はできない。それは、答えが出ていないだけなのかもしれないのだから。
「自分はレジスタンス。ハウンドという部署にいるキャバリア…」
「……。名乗りは助かる。でも聞きてぇのは、さっきの方針の意味だ」
また、間が続く。
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/06/29(金) 16:59:13.01 ID:FowlFsVg0
ズバズバ行くなー。変に誤魔化すよりゃ良いのかも知れないけど、大丈夫なのかね?
84 :
◆e6bTV9S.2E
[saga sage]:2018/07/04(水) 02:54:11.98 ID:2Q74iPVw0
>>80
始まり申した
>>81
マルチも出来たのねぇ。あれは完全に生き延びることに対して殺意がありすぎるゲームよね
>>83
まぁ、そこらへんはダイス様次第です
展開が重いのと連勤続きと暑さにやられてあんまり活動できてませんが、もう少し気長にお待ちを。
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/04(水) 05:34:52.73 ID:nokPjl760
いやー、ガチガチにお疲れ様です。
86 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/07/10(火) 01:52:25.47 ID:dGlahWYA0
「言葉通り。レジスタンスは今、誰も信じようとはしていない」
「へぇ…。じゃあ、あんたらのことを知ってるあたしらは、邪魔ってわけかい?」
互いにやり取りは対照的だった。キャバリアは、明らかに言葉を選んでいて、千護は単刀直入に問う。彼女のそのストレートさが、アイビスを筆頭に3人の緊張を高めていく。その事は千護も百も承知している、自分とそしてロバートの目的である、ゾンビ化の解明がどうなるかの瀬戸際。
いざとなれば、ホルスターの中にある拳銃を抜く準備は出来ている。この世界に馴染んだ彼女に、ただ人だからという理由は引き金を引けない理由にならない。
「報告の内容によっては、そう判断される」
「はぁ。悪かったな、単刀直入に聞こう。あんたは、あたしらにとって敵か味方か。それだけだ」
ゆっくりとホルスターに手を伸ばす。まだ射殺する気はない、これは千護なりの意思表示だ。野良の犬などではなく、噛みころすことができる力を持つ一匹狼であるという表明。
だがそれを、キャバリアは見ることはない。相変わらず目を閉じたままだった。
87 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/07/10(火) 03:00:49.15 ID:dGlahWYA0
「キャバリアにとっては、敵ではない。もちろん、仲間でもない」
こういったやり取りは、千護にとって苛立ちを覚えさせるものだが、その事で集中力が切れるといったことはない。あと一歩、キャバリアが不用意なことを発言すれば、拳銃を抜き出すことに躊躇はなかった。
「……。キャバリアを殺すことに意味はない。殺せば、レジスタンスは間違いなく敵とみなす」
「それならそれで、仕方ないことだと、こっちは考えてる」
「そうか。けれど、それはレジスタンスへの報告が都合の悪いものだと思っているからか」
あぁ、と短い肯定に対し、キャバリアの返答はまた時間のかかるものだと、誰しもが思い、そして即座にそれはないと答え。
「キャバリアの指令は、ここの援護と君達の監査。問題があればそう報告する、そうでなければ、そう報告する。虚偽の報告をする気はない」
「そうかい」
とりあえずの一段落になる回答ではある。それでもまだ、油断ならない状況であることには変わりないとしても、すぐさま何か悪化する訳ではなさそうだ。千護はゆっくりと、ホルスターから手を離した。
「眠る、戦いが必要なら起こしてくれればいい」
そのまま、目が開けられることはなく、キャバリアは眠りについた。
88 :
◆e6bTV9S.2E
[saga sage]:2018/07/10(火) 03:02:51.47 ID:dGlahWYA0
>>85
もうちょっと休みたいでござる
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/10(火) 13:54:20.92 ID:bH58Fts5O
更新乙なの
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/12(木) 11:20:24.56 ID:WOFZS59H0
乙!
とりあえず、物事を性急に進ませようとする人でなくて良かったな
91 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/07/12(木) 18:50:25.00 ID:hWomIivW0
回収組からの連絡を受け、探索組はその場所へ急行していた。内容は養鶏場に関わる資材の発見。拠点の新たな食料供給の為に必要と考えられていたもの。
「(…やっぱ、放浪者さんってとこか?)」
井門は口に出さずそう思う。他のメンバーは移動中、無駄な会話はしないから意思疎通は取れないが、何人かは自分と同じ思いを抱いているはずとも、感じている。
そう感じるのもは、この状況について都合が良すぎること。回収組、平山からの報告は誰も疑っている訳ではない、だからこそ、やはり放浪者と結論するしかない。すでに何度かの奇跡を起こす彼の強運も、誰も疑えないのだから。
他の勢力でこんな都合良いことはあるのかと、考えてみて、少しして井門はそれを放棄した。正直なところ、略奪に身を堕とさざる得なかった頃でも、ここまで都合良いことはない。だから、これは例外的なことだ。
何者かに放浪者が愛されている。起きたこと、もちろんまだその眼で確認していない情報をうのみするのは危険、そう常に判断する井門でさえ、それに疑いがもたげようもなかった。
92 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/07/12(木) 19:17:36.16 ID:hWomIivW0
回収組が今活動している大通りエリア、そこの高速道路へ繋がる大型道路の通りに、報告のあったトラックはあった。トラックは恐らく移動中に惨劇に巻き込まれ、何かの理由でコントロールを失って、最終的に建物に衝突したように、井門には見えた。
お疲れ様ですと、冷静な声と共に平山が探索組を案内する。向かう先にはフェイがいつも通り、元気いっぱい両手を振ってこっちだと誘導していた。
「…しかし、なぜ資材があった?」
「中にあった書面を読む限り、鶏用の餌。及び、鶏を入れるケージの入れ替えの資材。これらを運搬中だったようです」
なるほどと、放浪者は納得する。疑うことに意味はないが、筋は通るなと、井門も周囲を警戒しながら、いろいろと納得した。
回収組が支援を要請することもあり、資材は量が多い。メインが餌で、ケージはそこそこと言ったぐらいか。それでも養鶏場の開発が大幅に進んだことには変わりない。
「うふふ、後は鶏を見つけるだけス!」
「見つかるといいねー」
フェイのやる気になっている姿を見て、一ノ瀬はにこやかに返す。だが、フェイの言うようにそれを入れる為のものは、まだ見つけられていない。そして、拠点のどの場所にそれを用意するかの検討も必要だ。
放浪者も、ありがたい発見だが、まだまだ頭を悩まさなければいけないことは続きそうだと思うのだった。
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/12(木) 20:00:59.13 ID:Ra29ZWXa0
でも餌も無限じゃないからな〜、例え鶏を見付けられたとしても、餌を使い切るまでに、新たに作れる様にしておく必要が……
あ、でも、そこを描写しなきゃいけなくなるまでに大形駅エリアを制圧させれば済む話か
94 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/07/12(木) 21:55:52.67 ID:hWomIivW0
六百二十五日目
大型駅エリアバリケード外の探索は、本日をもって終了した。合わせて、回収組が発見したもので養鶏場の資材、鶏の飼料を回収出来た。これで、畜産についてはまた目処がついてきている訳だが、今度はどこにそれを用意するかだな。
基本的にそういったものは街中にあるものではないが、惨劇後の今は管理などの問題を考えればバリケード内にするしかない。とはいえ、発電施設を敷設するエリアのような空き地は今のところない。それこそ、建っている戸建てを解体すればいいかもしれないが、それができる人材、道具、機材がない。それにそうすると騒音も起きるからな。
まぁ、優先されるのはあくまで発電施設だ。それが終わった後にやることが運よく早まったと考えるだけで今いいだろう。
あるいは、研究所で養鶏もやってもらった方が早いかもしれないな。あちらもあちらで忙しいのはわかっているが、こちらよりは敷設もしやすいだろう。検討してもいいかもしれない。
何にしても、バリケード外の任務は終わった。次は発電施設の為のソーラーパネル等の回収任務。気を引き締めていこう。
95 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/07/12(木) 22:42:24.61 ID:hWomIivW0
一ノ瀬DIARY May.8
今日で、大型駅エリアのバリケード外の任務は終わったよ。これで大型駅エリアの半分は終わったことになるのかな。でもまだまだ発電施設とかの任務があるみたいだから、まだまだゆっくりには程遠いかな。
都市の任務が終わったら、のんびり鶏さんとか畑の世話をしたりして過ごしたいな。あとは門日さんに医者としての技術と知識も教えて貰わないと。
それができるのは、まだ先かな。折角養鶏場のものとか見つかったけど、手が付けられる状況じゃないもんね。
でも、フェイちゃんも卵でデザートも作りたいって言ってたから、早く鶏さんがみつかるといいなぁ。
96 :
◆e6bTV9S.2E
[saga sage]:2018/07/13(金) 03:24:25.09 ID:k00/8QJq0
>>89
ありなの
>>90
まぁ、判定結果というところではあるけどね。
>>93
もちろんそういう部分は出てくるね。そもそも鶏さんのお迎えしなければまだ不要な心配だけれど。
しかし、ようやっと時間採れたけど、日にち開いた分やっぱり速度落ちてるねぇ。精進せねば。
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/13(金) 16:14:55.94 ID:FE6Tpoe/0
見付かるとして、ヒヨコだとヤバいな。死にやすい
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/14(土) 01:21:30.97 ID:/GIi9m5j0
おつ〜
見付けた鶏がゼルダシリーズのコッコみたいだったら最強なのになー
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/14(土) 01:33:12.18 ID:IfNo5LkK0
惨劇初期なら鶏解体で一悶着ありそうだったけど、現状ならするっと首コキしてモツ抜きするんだろうな
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/14(土) 18:44:57.57 ID:YigsmFiG0
そしてヒヨコはオスだとカラーに……
101 :
無線機の前に日誌がある
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/07/17(火) 18:35:09.00 ID:q/40Fchb0
5/8 担当喜読 朝
大雨ではありませんが、今日も引き続き曇り模様のようです。
穏やかなものですね。
担当門日 昼
放浪者さんはそう思ってないみたいだけどね。
やるべきことはまだ山積みとはいっているけれど、もう少し休んでもいいんじゃないかね。
担当平山 夜
養鶏場の資材と資料を回収することが出来ました。
当初予定はなかったことではありましたが、これで拠点も大きく進展するでしょう。
102 :
ブレイクタイム
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/07/17(火) 18:48:46.83 ID:q/40Fchb0
【必然か、運命か、幸運か】
「ふん、養鶏場の準備も大まかに整ったらしいな」
「うん。そうみたいだね」
「……。自分はここで古い、これが普通か?」
「うーん。僕らとしてはそうだけどね」
「ふん…。こんな幸運が、自分の勢力でもあればな」
「あぁ、うん。佐田さんはそうだったね」
「世話にならなかった訳じゃない。気にもなる」
「…。冬は来られたといいね。うん」
「超えられた可能性は低い。別の場所に移動したなら、別だろうがな。何にしても、どうなろうとそれが運命という奴だ」」
「………」
「それとも必然か。まぁいい、今は目の前にやれることを優先するだけだ」
「うん、そうだね」
103 :
◆e6bTV9S.2E
[saga sage]:2018/07/17(火) 18:51:29.29 ID:q/40Fchb0
>>97
生まれたばかっりはそうだろうねぇ
>>98
ラスボスよりつよい
>>99
まぁ、少しはあるだろうけど初期よりは抵抗ないだろうね。
>>100
あれってスプレー欠けて速攻で温風かけて定着させるみたいね。
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/18(水) 17:52:55.34 ID:DRuYx0LG0
乙!
>>1000
の願いは彼らやストーリーにとって改造チートみたいなもんだからね。そりゃ必然的幸運にもなりますよね
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/21(土) 18:48:21.96 ID:U6p/OeY50
卵の時に色素を注入する方法もあるみたいだね。こっちの方が、孵った後のストレスは少なめらしい
106 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/07/22(日) 17:14:14.47 ID:f1KSze4g0
放浪者は研究所に訪れていた。大型駅エリアにおける任務は半分終了し、再開までに行う任務についての説明。及び、研究所に送られてくる情報を精査する為だ。
会議室にいるのはいつものメンバー、野木、アリス、エクス。野木はいつも通りぶっきらぼうで、アリスは妙に目を光らせている。エクスはいつも通りのはずなのだが、どこかズレを放浪者は感じらせた。言葉にできない程度の違和感は、指摘するに至れない。
「君がここに来てから1年半以上経ち、まさか本当に都市解放を目前に出来るとはな」
「…与えられたことをこなしたまでだ」
当たり前と放たれたその言葉を、他のメンバーは当然、そうとは受け止められるものではない。惨劇後の状況で、1年以上という歳月がかかったとして、ここまでの段階まで持ってこれる勢力を、研究(じぶんたち)を含めて想像できないからだ。
あえて挙げるなら、出来るとすれば、WWPや把握しきれていないレジスタンスぐらいなものかもしれない。だが、今のこの時点で復興に関する情報がないなら、そのどちらもまともな理由で動いていない。そう考えられた。
107 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/07/22(日) 17:15:01.99 ID:f1KSze4g0
放浪者は研究所に訪れていた。大型駅エリアにおける任務は半分終了し、再開までに行う任務についての説明。及び、研究所に送られてくる情報を精査する為だ。
会議室にいるのはいつものメンバー、野木、アリス、エクス。野木はいつも通りぶっきらぼうで、アリスは妙に目を光らせている。エクスはいつも通りのはずなのだが、どこかズレを放浪者は感じらせた。言葉にできない程度の違和感は、指摘するに至れない。
「君がここに来てから1年半以上経ち、まさか本当に都市解放を目前に出来るとはな」
「…与えられたことをこなしたまでだ」
当たり前と放たれたその言葉を、他のメンバーは当然、そうとは受け止められるものではない。惨劇後の状況で、1年以上という歳月がかかったとして、ここまでの段階まで持ってこれる勢力を、研究(じぶんたち)を含めて想像できないからだ。
あえて挙げるなら、出来るとすれば、WWPや把握しきれていないレジスタンスぐらいなものかもしれない。だが、今のこの時点で復興に関する情報がないなら、そのどちらもまともな理由で動いていない。そう考えられた。
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/22(日) 17:20:02.11 ID:jOgaLbkM0
二重投稿?これ日では珍しい事が起こったな
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/22(日) 17:32:42.51 ID:TCwfSNoI0
「…与えられたことをこなしたまでだ」
クールの極み!
110 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/07/22(日) 17:41:44.96 ID:f1KSze4g0
「新興都市にいる千護についてだけどよ、こういう連絡が来てる」
エクスが差し出した書面を、放浪者は受け取る。中に書かれていたのは、彼女が知る限りのレジスタンスに関する情報と、新しく接触しているキャバリアの大まかな情報。そして。
「…今後、連絡は控えるように、か」
「本格的にレジスタンスと接触しなきゃいけねぇが、そのレジスタンスが排他的みてぇだな。野良の2人って装ってた方が、安全って判断じゃねぇかな」
こちらも動き出している状態だが、新興都市もまたレジスタンス接触という、新たな局面を迎えている。2人がいる場所としては、援護に向かえなくもない。ただ、それはかなり限定的なことになる上、到着後の戻りが保証できるものではない。
結局、それぞれがそれぞれで頑張るしかない。レジスタンスの状況があまり良くないことは懸念材料だが、うまくいくことを祈るしかないだろう。その目的は、拠点にとっても重要なことに違いないのだから。
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/22(日) 18:02:19.20 ID:uDdJMUCM0
(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。) ウンウン重要重要
112 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/07/22(日) 18:13:07.06 ID:f1KSze4g0
会議が終わり、用意された自室に戻ることなく、放浪者はアリスの研究室に訪れていた。彼の予想通り、あの目の輝きは新たなファントムシリーズが出来たことによるものだったようだ。
「ふっふっふっフ。今回はファントムジャベリンの発展形だヨ。名称はジャベリンウィング、杭が1発ずつの装填になっちゃったけど、その代わり展開して大きく出来る盾をつけたノ」
「…なるほど」
基本的な原型はファントムジャベリンと違いはない。あるのは、2発目の杭が入っていた部分が無くなり、そこが駆動する盾の部分に置き換わっている。展開してみると左右へ、扇状に盾部分が開く、名称通り翼(ウィング)のように見える。
杭が1つ減った分、重量も従来より軽くなっている。強力な攻撃が1発分なくなることにはなるが、安全性、機動力は高まったと言える。
普段の武装は新しいバージョンで使い、攻撃が求められる場合は元々のファントムジャベリンを使う、そういう切り替えが可能になった。
113 :
◆e6bTV9S.2E
[saga sage]:2018/07/22(日) 18:18:10.07 ID:f1KSze4g0
>>104
まぁ、データ書き換えみたいなものだからねぇ
>>105
なるへそ。まぁ、どっちもどっちだけれど・・・。
>>108
なんかエラったと思ったら投稿されたのよねぇ
>>109
いつも通りでもあるという恐ろしさ
>>111
重要で、もしこの世界で解決したら、残る人は大体超人と人外になってまうんかねぇ
もう少しで予定があるので、いったんここまで。
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/22(日) 23:10:25.73 ID:uaiSNrrV0
いやー、ほんにお疲れさん
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/23(月) 14:41:30.87 ID:4bHvm6lZ0
乙!
新装備良いね!どんどん作ってくれるとワクワク
選びどころを考えなくちゃいけないのはちょっと大変かもだけど
あ、でも、もしかするとそろそろ素材が不足気味だったりするのか?
116 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/07/24(火) 17:57:10.11 ID:Jtxaceav0
「そうそウ、杭まではいかないけど、威力のある武器も作ってみたよ」
その言葉の後にアリスが取り出したのは、小さな斧だった。ハチェットと呼ばれるものをベースにしており、ウェーブソードの技術を応用し、その斧にも高周波の振動により切れ味も向上している。
放浪者の剣技は、我流であるものの他の追随を許さないものに昇華されている。だからこそ、通常、ウェーブソードであったとしても切り払うのが難しい、硬質な物質を2つにわけることができる。しかしそれは、極度の集中力を要求され、繰り返し容易く行えるものではない。
その意味では、斧の持つ役割である叩き切る、それの役割をそれぞれに補佐できる補助武器になるのは確かだった。
「…考えていたより軽いな」
「ふっふっフ、投擲での使用することも考えたからネ。高周波装置があるから、重心のバランスだけ重視して軽量化してるヨ」
補助道具である以上、それはもっともだ。それでなくても放浪者はファントムシリーズで全身を固めている。重量がさらに増えるのは、彼の持ち味を損なわせかねない。
名称は、ファントム・スローアックス。新たに放浪者に追加された武器だ。
117 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/07/24(火) 18:13:39.65 ID:Jtxaceav0
六百二十六日目
大型駅エリアのバリケード外の任務を終え、研究所にその旨の報告と今後の拠点の活動を伝えた。養鶏場の準備が、鶏以外整ったとはいえ、それはあくまで後々の予定。このまま明日以降商業区北西エリアへ探索に向かい、発電施設の為に必要な物資収集の任務に当たる。
探索組だけで向かっても意味がないため、警備組から施設開発に従事している佐田さん、蒲谷さん。合わせて電子技師の浜村さんに同行してもらう。この三名が回収作業中のカバーを探索組で行う形だ。
3人が抜けることで起きる警備組の負担については、探索組から一時、藍と林道さんの二名が代行することにした。この方が、林道さんの授業や修行もしやすくなる考慮だ。
当初は回収組に代行を依頼するつもりだったが、商業区はここのところ、保守点検が行えていなかったエリアだ。戦いに不慣れな2人を抱えることや、道中何かしらのトラブルが発生する可能性を考慮すると、道中の確認をしてもらう人員も必要と判断し、回収組にその任務を依頼。承諾してもらっている。
ただ、今時点ですぐに北西エリアに向かう予定はない。探索組でも予定の移動経路の偵察と確保をしてからの予定になる。それが終わり次第、予定の人員を組んで北西エリアに向かう流れとなる。
118 :
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/07/24(火) 18:30:23.54 ID:Jtxaceav0
8月9日
大型駅エリアのバリケード外の任務は終わり、探索組と回収組は休日として拠点で過ごすことになった。相変わらず放浪者はそのまま真っ直ぐ研究所へと向かい、報告等を終わらせて戻ってきていた。
簡単な今後の指針については全体に周知があり、元々言っていた発電施設のための物資回収に任務はシフト。ただし、その該当物資を確認している商業区北西エリアへは、戦いが不慣れなメンバーを同行することを考え、安全性を確保してから向かうことになっている。
妥当な判断だろう。確かに、身近に迫った脅威はないが、油断はできない。それでなくてもパラノイアのことも含めて、商業区は大まかな確保をした後は、回収組も含めて保守点検を行えていない。何が起きているかわからないエリアと言ってもいい。
念を入れ、研究所のサポートセンターに異常はないかの、チェックの依頼はしているとのことだ。何もない事を祈ろう。
また、放浪者のファントムシリーズについて、新たな換装のものと新規の武器が開発されていた。本来ここまでの優遇があれば、不満もあるだろうが、そこまでの功労者に不満をいう者はいない。私も贔屓目無しに、それが妥当と判断できる。
まだ実際に使っていないこともあり、放浪者自身は未知数と答えている。換装のものはいいとしても、斧は今まで彼が使ってこなかった武器。慣れるまでの時間はかかるのは確かだ。
山中沙奈 記す
119 :
無線機の前に日誌がある
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/07/24(火) 18:44:43.01 ID:Jtxaceav0
5/9 担当蒲谷 朝
また放浪者君出掛けちゃったね。あの体力はどこから出てくるんだろう。
この間、山中君が無理やり休ませたぐらいだから、また何か考えなきゃダメかな。
担当勝 昼
あいつ人の話聞かないから無理だと思う。
そのたびに山ねぇすごく怒って怖いんだけどな。
担当フェイ 夜
山中さんまたリーダー怒ってたね。皆が休めっていうのに休まないから仕方ないね。(人が叱られてる絵)
でも、いろいろ武器とかもらってたみたい。その為に行ったのかな? (武器の絵)
120 :
ブレイクタイム
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/07/24(火) 18:51:30.02 ID:Jtxaceav0
【彼なりの休日】
「………」キィッ
「おう、佐田以外が来るのは久しぶりだな」キュッキュッ
「…よく来るらしいな」ストッ
「節度は守るがあれは酒好きだな」
「…いつもの」
「おうよ」
「…………」
「…………」トクトクトク
「…こっちはどうだ?」
「あの化け物の1件以来落ち着いたもんだ」コトッ
「…そうか」スッ
「そろそろ腰は落ち着けるのか?」
「…今はまだ下準備が完了間際に来ただけだ」コクッ
「やれやれ、無茶は本当に適度に頼むぜ」
「…あぁ、考えておく」
121 :
◆e6bTV9S.2E
[saga sage]:2018/07/24(火) 18:55:24.55 ID:Jtxaceav0
>>114
最近こっちは落ち着いたよ。まぁ、それでも更新スピード遅いけど。
>>115
物資は裏側の判定で拠点で収集したものを研究所に送ってるので、今のところまだ大丈夫です。
まぁ、書ききれなくて追加武装あったんだけども
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/27(金) 10:06:22.62 ID:9Kz1oD3x0
手投げ斧……これでまた、意図せず武装の悪魔城率が上がったなぁw
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/27(金) 11:42:11.69 ID:5+K22j0g0
そういえば、研究所にはバーのお酒を届けたりしてるのかな?
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/27(金) 16:53:41.13 ID:1G/9T6US0
休日(なお、肝臓は休めないもよう)
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/28(土) 03:00:56.88 ID:ncJfkumF0
はたらくゾンビ細胞
どうなってるんだろうね?変異要因の謎物質も本当に謎だし
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/28(土) 08:30:56.62 ID:c12srDsN0
テロメア異常とかストッパーがぶっ壊れてる系なんじゃない
127 :
ブレイクタイムでもなく本編に関わりは多分ないと思う幕間
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/07/29(日) 20:05:39.59 ID:jH5E94240
『はっちゃけファントムシリーズ。多分、本編でなることはないです』
何かが飛んでいた。鳥ではなく、ましてや飛行機でもない、それはまさしく、人だった。人が単体で空を飛んでいる、非常識な状況。誰しもが目を疑う光景だろう。だが、それに対峙する軍隊は一切の油断もなかった。
「8時方向より、ファントム確認!」
「今日こそ撃墜するんだ!」
各々が戦闘準備を開始する。対空戦車の砲が動き出すと同時に、ファントムと呼ばれたそれは急上昇して、太陽を背にした。火砲が唸りを上げ、その火砲の陣の後ろ側から、戦闘ヘリも数機が次の攻撃の為に待機し始めた。
――だが、太陽の光に紛れたファントムを、わずかとはいえ全員どこにいるかの認識をロスとした。
前線にある戦闘車両の一台の砲が、崩れるように落ち、その間に発射された自身の弾でその部分は粉々になった。まだ、その以上に誰も反射できていない。次にその一台は左側面の車輪が全て2つに分かれて、ようやっと少しずつ周囲に異常が伝わり始めた。
落下までの猶予があったはずにも拘らず、ファントム(てき)がそこにいるという事実は、構えていたはずにも関わらず微弱な混乱として、伝播していく。
ファントムの主要な武器は、特殊な剣と斧。後は両腕に仕込まれている杭、攻撃は基本的に近接専用だが、拳銃なども所持している為、油断は出来ない。いや、油断はそれ以前の問題かもしれない。
剣が振るわれるたびに、戦闘車両群の部品が切り払われ、随行の兵士達もそれは同様だった。身に固める防具はあまりにも意味がない、ここまで見て負えない速度の相手に対して起きる、フレンドリーファイアを最小限にするのが、やっとだ。
あらためてみるファントムの装備は、フルフェイスのヘルメット、背中には長方形のパックパックの下に噴出孔をつけたような、それこそ白い小型エンジンを背負っているように見える。両腕には前腕までを覆う白い盾が装着され、その先端に射出出来る杭が少し飛び出している。上半身自体はただの革ジャンとTシャツを着ている様子。両足もブーツ上の機械的なものが太ももまで装着されていた。
対峙している軍隊は、これらの装備品を回収するに至れず、分析出来ているのはこれらの装備で人は単体で空を飛べ、気取られずに攻撃が出来る光学迷彩の一種。そう考えていた。だが、残念ながら、このファントムは光学迷彩などではなく、自力で空を飛び使用者の身体機能の補助を行うものに過ぎない。後者の分析は、着用者自身のスキルに他ならなかった。
瞬く間に地上の先陣部隊はなぎ倒されていくと、それに合わせたように戦闘ヘリが一斉に掃射を開始される。無残に切り払われた死体や戦闘車両ごと、銃弾と爆撃の嵐が清掃をするように地上へなだれ込む。そして、その清掃した地上へ、一機目の戦闘ヘリがメインのプロペラを失って降り立っていった。
『全員散開しろ! 奴はもうくうちゅ、があっ!!』
ヘリ部隊の隊長が何とか指示を出して、無残に落ちていく姿を近くにいたパイロットは見ていた。当たり前のように、ファントムが投げ放った斧が、強化ガラスを破りその隊長の身体に刺さる。ファントムはそれを確認することなくメインプロペラへ移動してその部分を切り離した。
散開を命じられたヘリ部隊だったが、ファントムの機動性は戦闘ヘリを大きく上回り、そうするまもなく飛ぶために必要な部分は本体から切り離されて落下していった。最後のヘリが爆音を上げた後、滞空しているファントムは左手をこめかみ部分に触れた。
「…残り部隊は撤退した。俺も帰還する」
180度振り返り、ファントムはどこかへと飛び去っていく。後に残ったのは、ただの正常の名残に群がるゾンビ達の群れだった。
128 :
◆e6bTV9S.2E
[saga sage]:2018/07/29(日) 20:12:27.02 ID:jH5E94240
>>122
あとはクロスとかかねぇ
>>123
基本的にBARと研究所は直接関連はないのよね。
なので、必要と思われる物資は拠点経由で運ばれてきます
>>124
まぁ、深酒するタイプじゃないから多分大丈夫
>>125-126
一応決まってはいます。かなりぶっ飛んでますけども。
129 :
◆e6bTV9S.2E
[saga sage]:2018/07/29(日) 20:17:49.56 ID:jH5E94240
いろいろ訂正
>>102
×「……。自分はここで古い、これが普通か?」
○「……。自分はここで古くない、これが普通か?」
×「…。冬は来られたといいね。うん」
○「…。冬は超えられたといいね。うん」
>>118
×8月9日
○5月9日
>>127
×後に残ったのは、ただの正常の名残に群がるゾンビ達の群れだった。
○後に残ったのは、ただの正常の戦場に群がるゾンビ達の群れだった。
今、商業区での内部判定作りに手間取ってるので、肩慣らしがてらの幕間です。
もうほぼ、放浪者型ガンダムみたいな状態。
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/29(日) 21:05:35.62 ID:MlZSkHmY0
”放浪者型”ガンダムとかいうパワーワードwww
面白乙w
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/29(日) 22:46:09.41 ID:xuinNT3N0
人間が背負う推進バックパックなぁ。古くはロケッティア、結構前にはストーム1氏
今パッと出てくるのはこれくらいかなぁ
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/30(月) 22:29:23.43 ID:VLpPjjmV0
いつかのシュワルツェネッガーもやってたっけな
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/01(水) 21:36:56.78 ID:/kg8fbT70
性能的にはストーム1より機動性が半端ないな
人間ネクスト(ACfa)だと思う
後はシールドアーマー着けて動力を放出出来たら完璧
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/02(木) 07:10:15.55 ID:TULd9tSX0
アルベルト氏(ガンハザ)も、上がるのは早めだけど、横移動は遅いしなぁ
135 :
ブレイクタイムでもなく本編に関わりは多分ないと思う幕間
◆e6bTV9S.2E
[saga]:2018/08/06(月) 02:02:10.74 ID:KRsTJUiT0
『人工的超常現象発現能力』
「飛べないと?」
空中に逃げた放浪者は、眼前に迫る芸良の姿を見て――突撃した。彼女もそれを認識して一瞬目を開いてから、念動力(サイコキネシス)を発動させた瞬間、自身を浮かす力が、消えた。
驚愕と共に、地面に落下しながら気づく。そのからくりのものを、いともたやすく放浪者は破壊していた。恐らく、ビジョン経由で自分の力を知っていたから、いや、それでもこのシンプルな力だけに、そこまでの想定をする人間は。
「……ふん」
行動の枷になる思考を一時切り、そのからくりを再度使う為、手ごろな瓦礫を引き寄せて着地する。自身には影響はない、といった超能力に対する例外はあるものの、基本それ以外の外部には影響を与える。それがこの念動力。
――すでに影響を受けているものに、自身が触れることはそれに何ら関係はない。
浮かべた瓦礫に乗ってから反転し、放浪者に瓦礫の雨を降らせる。念動力で強化された気配の察知が、他に比べようもなく微弱なそれを掴み、回避されたことを認識する。
「(人間…?)」
芸良は少なくとも、自分達超能力を特別と考えていたことで、リーダーとして超能力者をまとめていた時に、人間とは別な存在であると説いてきた。それに影響を受けたメンバーも多く、それは良い事ではけしてなかったが、それでも超能力者として迫害された処世術なのも確かだった。
その彼女ですら、放浪者に対する評価はそれだった。そして彼にとって、いつも通りの反応でもある。
次に彼女が放り投げたのは、大小さまざまなナイフ。面を埋めるように、瞬く間に放浪者へと飛んでいく。受けきるにはそれはあまりに膨大で、先ほどと違い突き刺すという明確な死のダメージを想像させる。スパイダーウィップを使い、上空へと逃げるがナイフはそれに着いてくる。速度も上がり回避をするのは刻一刻と、難しくなってきた。
「……!」
あろうことか、放浪者はまた自分自身に突撃してくる。その背後には自分自身が巻いた大量の刃物。そしてそれは、自身がつけた加速によりもはや急速に止めるのも難しいのは、その超能力の効果で理解できる。
側にあった大きな瓦礫を浮かせ、盾とする。その向こう側で放浪者が瓦礫を蹴り、上へと飛ぶと、後を追っていた刃物が事故のように突き刺さるのを芸良は感じ。そして、歯噛みする。
特殊性は、それこそ超能力者の特権であるという考えが、彼女から柔軟な思考を失わせている。怒りのまま、感じられる放浪者がいるであろう方を向くと、電柱の上で彼は彼女を見下ろしていた。そこにあったのは、無機質な目。感情を伴わない眼差し。それと同じように気取れぬ存在感。
その感覚を忘れていたのは、いつからだったか。背筋をなぞる冷気、それを久しぶりに彼女は感じた。恐怖、それは確かに恐怖なのかもしれないが、正しく言うなら未知。
「(人…間…?)」
再び同じ問い。だが、そこに混ざるのは理解できないという未知がある。惨劇後における、彼女の経験は間違っても薄くない。敵の徹底排除を肯定し、好戦的である以上、他よりも濃いと言っていい。その上で、放浪者はそのどれにも当たらない、アンノウン。
ボソリと呟かれた、任務を続行する。その言葉さえも、今の彼女には理解が難しかった。
136 :
◆e6bTV9S.2E
[saga sage]:2018/08/06(月) 02:11:54.35 ID:KRsTJUiT0
>>130
姿は見えるけど存在を認識しづらいってガンダムがあればよかったんだけどね
>>131
>>133-134
自分のイメージは、バーチャルコップっていう、古いがんシューの2面のボス。っていって何人わかるのやら。
ACとかになっちゃうと、もう放浪者っていうコアを使った何かになっちゃうね。
アルベルトさんも、弾かれることを除けば、FM最強やしねぇ
>>132
シュワちゃん出てるのある程度見てるけど、飛ぶところがあるのってなんだっけ・・・。
飛行機から飛び降りるのは何個かあった気がするけど・・・。
相変わらず暑さにうだっております。涼しくはなってきたけど、また猛暑とか勘弁。
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/06(月) 03:35:36.49 ID:eTJKOvWY0
乙!
空飛ぶシュワちゃんについては、映画:ジングル・オール・ザ・ウェイにて
ま、スタントマンかも知れないけどね
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/08/07(火) 00:07:47.64 ID:O4YH7++w0
そのホーミングナイフの凌ぎ方格好良いね。惚れ惚れするよ
しかし芸良さんと戦闘になるとすると、フェアリーを誘拐・洗脳でもしたと思われてるのか?
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/07(火) 13:22:21.88 ID:Aprp6G6OO
ifの話だから本編ではなさそうだけど人類と敵対してるとかじゃないか?それを自力でチートに達した放浪者が叩きにいったんだろう
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/12(日) 18:33:03.65 ID:MeNeBwgS0
ジングルといえば、その辺りの日付は
>>1
さんの……
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