これから日記を書く 8冊目

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1 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/05/15(火) 02:08:33.51 ID:wb09WGTu0
これから日記を書く
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413210272/
これから日記を書く 2冊目
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423317897/
これから日記を書く 三冊目
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436892044/
これから日記を書く 4冊目
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1451245284/
これから日記を書く 五冊目
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461692704/
これから日記を書く 6冊目
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1473970002/
これから日記を書く 七冊目
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491749086/



未来は既に始まっている ――ロベルト・ユンク

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1526317713
2 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/05/15(火) 02:40:08.10 ID:wb09WGTu0
このSSについて簡易QA。これを見てわかればいいな

Q,ジャンルは?
A,自分も聞きたい(日記形式ゾンビアポカリプス近未来ファンタジーSS)

Q,ただのSSでいいの?
A,多分そうだと思う(ダイスを振って物語は進行します)

Q,主人公は?
A,人間辞めてます(進行の関係で一応主人公はいません。主人公格はいます)

Q,キャラは死ぬ?
A,緩いけど、死ぬ時は容赦はないよ

Q,なんかゾンビ以外のがちらほら
A,いてもいいじゃないか
3 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/05/15(火) 02:43:04.93 ID:wb09WGTu0
物好き用簡易設定&用語集。正直ここまで続いてるので、読まないとちんぷんかんぷんかと。

モチーフ:
読者がゾンビ(その他もろもろ)がばっこする世界を生き、各地にある生存者の日記やメモを読んでいるという設定で書いてたのが、もはや形骸化してる。ぶっちゃけ前スレの半分ぐらいそうじゃないし。

基本はリアルタイム形式で、紙媒体更新はキャラ一人につき、作品内での1日の間で基本1レスのみ。展開自体に深くかかわらない「ブレイクタイム」、本編には一応関係ない「幕間」、それ以外での記録媒体とか、台本形式とか、地の文ありとかの場合は特に制限はありません。


ダイス:
TRPGのごとくダイス様を振って、その結果でその日一日がどうなるか決まる仕様。6面ダイス5個を振り、合計値が高ければ良い結果、低ければ悪い結果。後は細かい判定に12面、8面(紛失して今は10面)、4面ダイスまで投入されている。

オール6:
出たら、むっちゃ良い事起こるよ(死ぬ場面だと、奇跡的に生き残るよ)

オール1:
出たら、死ぬよ(死ぬような場面でなければ、不幸な目に合うだけ)


ゾンビ:
モチーフはロメロ型感染拡大型ゾンビ。全人類の敵。ゾンビ化初期の頃なら走ってくるが今は大体のろのろしてる。ただし、そのまま放置してると更に凶悪な存在になったりする。

強化ゾンビ:
より凶悪、より脅威になったゾンビの総称。筋肉だるまのようなマッスルゾンビ、猿のようにいろいろ移動できるモンキーゾンビ、更にはそう言った類の亜種など、多種多様な存在がある。

ミュータント:
ゾンビ感染によって変異した際、何らかの適応をした存在。人間の意志が残ってるか、人間またはその種以外になってしまったものを指す。

また、変異後に更に変異する場合もあります。強化ゾンビもカテゴリ的にはこの分類。
4 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/05/15(火) 02:45:12.27 ID:wb09WGTu0
登場人物:
ダイスの結果によっては死にます。書き手であれば更新がなくなり、書き手でなければ仲間が書いて知ることができます。が、状況によっては書かれることなくお別れになる場合もあります。 まぁ、今は日記(しょめん)形式じゃないことも多いので、わかる場合はわかるかも。かなり昔に遭遇した生存者は謎だけど。


勢力:
作中に出てくる登場人物以外の周囲で、それ以外の生存者達のグループを指します。


感染:
ゾンビからの攻撃を受けた場合、あるいは変異に関するものを摂取した場合に発生。これによりゾンビ化、あるいはミュータント化する。適切な治療あるいは肉体耐性があればそのまま。 感染は何によって引き起こされるかは、実のところまだ不明。

これ以外に通常の病気感染などもある。


物資:
探索の際に回収したり、生産したり。食料、建築、作成、弾薬、戦闘用具といった分類がある。食料以外は無くても生き延びることは一応できる。ダイス様に愛されればよろし。 愛されすぎると人間辞める羽目になるけど。


惨劇:
ゾンビが発生した日(事件)を指す。この世界でのアポカリプスの始まり。


WWP:
世界大戦プロジェクト。諸悪の元凶らしい研究機関。 U.S.A.Uが共同出資して設立。

第三次世界大戦を仮定した研究が主で、わりとろくでもない研究が目立つ。 ちなみにこの機関に関連するプロジェクトや制作物が下記。


ホムンクルス:
HP(ホムンクルス計画)で生み出された存在。登場人物である藍が該当。

HPはかいつまんで言うと、人工的に優秀な兵士を作るぞ計画。詳しくは2スレ目>>742を参照。


アラクネシリーズ:
戦闘用の義足。基本的は通常時は2本足で、戦闘時は槍のような足だったり、特殊な足が飛び出す。

神経接続装置が組み込まれていて、自分の足のように動かせる。

現在は戦闘を前提とされたペガサスが作製されている。詳しくは6スレ目>>76あたりを参照。


ファントムシリーズ:
アラクネの神経接続装置のノウハウを生かした特殊な装着具。

かいつまんでいうと、盾付きで左腕から杭打機で杭を撃ちだし、右腕はフックショットがついていて、上り下りや鞭に利用でき、足は空気の噴射でダッシュ、ホバリング、多段ジャンプが可能。ついでに剣も、神経連動で高周波を発生させて切れ味抜群。その上空も飛ぶ。
5 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/05/15(火) 02:46:46.40 ID:wb09WGTu0
世界感:
世界は現代よりも先に進んだ近未来、国際情勢はロシアによる各国への軍事介入により緊迫感を増し、第三次世界大戦の幕開けを世界的に薄々感じていた状況。

技術などは今よりも緩やかに向上しており、ある程度のエネルギー問題の解消等は図れていた。ただし、直面する問題を先延ばしにする程度のもので、根本的な解決に至ってはいない。

ロシアが中国を併合した後、一気に緊張感が増したことにより各国々で連合や共同体が結ばれ、そのまま一気に世界大戦が起きると思われた矢先、惨劇が発生した。

惨劇は日本のみならず、世界中で発生していると考えられている無政府状態。


U.S.A.U:
世界中のきな臭い国際情勢を理由に、日本、東南アジア、アメリカ、カナダなどが連合を組んだ共同体のこと。WWP創設をした共同体でもある。
6 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/05/15(火) 03:05:58.48 ID:wb09WGTu0
登場人物

放浪者:
主人公格。ファントムシリーズを装着した、奇襲されても剣でカウンターする化け物で、ダイス様が最も寵愛してる存在。拠点兼探索組リーダー。なお、自分が化け物並という自覚はやや薄いけど、とある変異体の群体に1人単機特攻して普通に大成果を収めた。人間というより、もう放浪者というカテゴライズ。


山中沙奈:
アラクネシリーズを装着した研究者。放浪者の相棒といえる存在。怒ると怖い。拠点兼探索組サブリーダー。表だって誰も言わないが、完全に拠点サイドのおかん。最新のアラクネシリーズのペガサスのおかげで、近接だけでなく高速移動によるヒットアンドウェイもできるように。ヒロインちっくなこともしてるけど、ライバル登場に心中は。


野木賢介:
研究所主任。WWPの不穏な動きを察知し、研究所を緊急時用に魔改造していて、完成できないままに惨劇を迎えた。ヘビースモーカー。

正直いたっけとすら言われてない気がします。


アリス・ブルーフィールド:
善良なマッドさん。アラクネの神経接続装置とファントムの開発者という天災。アニメや漫画などをヒントにして開発を行っている。やっぱり天災。

最近まではBAPの研究を解析して、アンドロイドロッサの本体を作り上げた。下手すると魔改造しかねない。


エクス:
天才ハッカー。オンライン上で情報を集め、監視カメラで放浪者達の安否確認しながらサポートしたり。重要な位置についてます。いろいろとデスマーチで進めた解析から解放されて、ちょっと余裕が出てきた。けれど、その影響で前と様子がちょっと違う様子。

ちなみに、不遇が似合う。>>1に増やされたり消されたりとか。


保安官:
着てる服装はウェスタン調だが、保安官と名乗ってる。ライフルの免許持ちで、たまに狩猟に出かけるナイスミドル。放浪者達とは別行動だが、拠点メンバーにとっておとん的な立ち位置。出番はあまりないけれど、都市の東側のエリアを一人で抑える化け物。要所要所の援護で活躍した。

それ以外はBARでお酒をふるまうマスターでもある。


スライム:
ミュータント。放浪者達のマスコット。健気。拠点における癒しといえる存在。ちなみに拠点組最初に加入した仲間がスライムだったりする。戦ったりは出来なくはないけど、戦うところが想像できない存在でもある。

子ども扱いすると怒るよ。


浜村美香音:
拠点警備組のリーダーで、拠点内の設備の管理や設置もこなす電子技師。酒好き。畑いじりも板についてきた。

人の面倒見のいい姐御肌。それでいて、拠点の脇を固める重要なポジション。放浪者のやることに関して真正面から意見を言える希少な存在。


蒲谷勘二郎:
拠点警備組。わりとオタク。最近手先の器用さを生かして建設作業をこなしてる。簡易シャワーも出来て、次は発電施設の着手。ニコニコと温和で、さりげない調停的な役割も担ってたり。

名字の読みは「かまや」と読む。


井門圭司:
元防衛軍兵士。敵だったけど味方になった。物事に対するバランス感覚は優れるが苦労人気質。拠点メンバーで唯一きっちり銃を使いこなせ整備もできる、貴重な要員。そして、放浪者、山中がいない時の拠点リーダー代行、やっぱり貴重な要員。

探索組のメンバーの実力は人外が多すぎると思っているが、当人もそのグループに括られてることに気づいてない。


一ノ瀬美尋:
医大生。戦うお医者さん。割と不幸気質で、何かのトラブルの際ほぼ被害にあっている。生き延びられてるところからして悪運はあるらしい。

後、妹気質が強いです。 天然というと怒ります。


覚美弥:
ミュータント。目がつぶれた代わりに、人の視界を見たり頭の中を読んだりできる。その能力はカオスなメンバーの人間関係の均衡を裏で支え、拠点周囲の危険な存在を感知する生体レーダー。

表立つことは少ないものの、緊急時に存在感を発揮する。とはいえ、彼女が出ない事態が一番望ましい事ではあったり。

名字の読みは「おぼえ」


佐原有登:
ミュータント。ワーウルフになった舎弟気質な奴。わりとというか、そこそこバカ。でも60kgのハンマー貰って振り回したり、重い瓦礫をスリングで投げ飛ばしたり、とげのついた盾でぶん殴ったり、地味に凶悪な戦闘力を持っている。物事をそんなものだと受け入れられるタイプで、どんな場面でもいつも通り。

名前の読みは「あると」


三間弘幸:
仕立て屋と言えるまでにはまだまだ修行中。性格は普通だが、見た目は女っぽい、いわゆる男の娘。レインコート作ったり、佐原に合う鞄を作ったり、放浪者用の防弾仕様の革ジャン作ったり、腕は上がってきている。その他衣服の補修等も担ってる。


大木勝:
覚を守る小さな騎士。金属バットでそこそこのゾンビを処理してきたので、わりと強い子供。警備組と覚の世話を兼任している。貰った日本刀で、林道に本格的な武術訓練を引き続き受けている。放浪者、林道それぞれから未来の為に必要な強さを持つことを期待されてる。
7 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/05/15(火) 03:14:52.31 ID:wb09WGTu0
ジェーン・カナリー:
保安官が拾ってきた金髪さん。かなり悲惨な目にあったのに、救ってくれた保安官に一目惚れ中で、奥さんになるため花嫁修業中。この間の決戦で出番あったけど、あったけどだね。

名前の元ネタはカラミティ・ジェーン。


藍:
ホムンクルス。四肢なら自由に、それ以外は表面までを自由に変形、変質できる。尊大な態度をとるが、普通にいい子。林道からの武術の教えもあり実力も十分、あの決戦において無事に帰還するぐらいには成長してる。

スライムとは義理兄弟姉妹の関係で、お姉ちゃんしてます。


西切緑:
弓使いなカメラマン。那須与一さんレベルで弓矢の扱いに長け、遮蔽物越しに敵の急所を狙い撃ったりする。放浪者と山中の様子が気になっている模様だったが、決戦後に放浪者へ遠回しながらはっきりと自分がどう思っているか告げた。

この名前も某ゾンビゲーのシリーズから1つずつ取ってたりする。


小間城:
ミュータント、人間ではなく犬が感染し、結果として四本の触手を持つことになったワンコ。群れに入れず1匹でいたところを放浪者が飼いならすことに成功。以後、拠点内を自由気ままに過ごしている。放浪者のことを群れのボスと認識して、敬意を払っている。最近は夜に警備しているEVEに撫でられに行くのが習慣。

作ってもらった犬小屋(段ボール)に敷かれた布団をもふもふしたり、スライムから貰った人形をもふもふしている。


ビジョン:
赤外線や無線などを視認し、そしてそれを捻じ曲げたり、いじったりすることができるが、生体的エネルギーも視れてしまうため、何でも視える。それを使って遠距離間通話もできるそういう超能力者。話す前に必ず笑うが、楽しくて笑う訳ではなく勝手にそうなる。

光線銃を使ってレーザーを照射したり、光の屈折をいじることで視覚的な意味合いでの認識させないレベルで姿を消せる。上記を含めると多様な応用力がある超能力を保有しており、地味ながら凶悪な超能力者といっていい。


林道正綴:
小学校教諭。田舎で古武術を習い師範クラスの実力を持っている。棒術と柔術をベースにしていて、棒を使いゾンビを転がした後素早く首をへし折ったりする。その古武術を藍と勝に教えている。 子供達への勉強を教える関係で、探索組と警備組を両方兼任する。また、亡くした小林の関係で、子供達への危険が関わることは割と過保護的な反応をすることも多い。

電気ロッドを開発してもらったことで、戦闘能力も更に向上してる。でも強いので地味になるという。


ハンター:
各地を放浪する生存者。常にコートを着用していて、その中には大量の火器と弾薬が詰まっている。愛用しているのは改造した小型のチェーンソー。家族をミュータントと思われる化け物に殺され、すべてのそういった類を殺すために各地を放浪している。

デルフィアという新しいCPP規格の義手を手に入れて、決戦において放浪者張りに大立ち回りをした後、またどこかへと去っていった。


DJフレンド:
ラジオ放送をしている女性と思われていた人物で、実際は性同一性障害の男性。情報と称して、今まで得てきた体験などを話し、音楽を録音で流している。拠点と研究所では、数少ない娯楽としてリスナーも多い。

4スレ目にて放浪者が接触したことで、勢力間での同盟を結び、放浪者などが得た情報をラジオで放送するようになっているが、>>1が作品に合いそうな曲がなかなか見つからず。大量のリクはもらったけど、今度は消化できるのかという問題に直面。
8 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/05/15(火) 03:28:21.62 ID:wb09WGTu0
伊吹くるみ:
元々覚の勢力にいた子供の一人エクスの下でハック技術を学び、サポートしている。サポートチームの人員として欠かせない存在。放浪者に好意的な反応を見せる。クールな性格で、エクスに毒舌を浴びせるが、気心の知れた相手にしかしないので、彼女なりの砕けた接し方の模様。


錬浄:
戦うお坊さん。錫杖の先端を尖らせたものを武器として利用し、ゾンビを供養するため処理していたお坊さん。放浪者を超える寡黙なお方。ゾンビに咬まれたが、ミュータント化もゾンビ化もしていない。ただ、佐原のようなミュータント張りの身体能力を持っていて、躊躇なしにゾンビの群れに突っ込んで肩とか頭踏んづけて移動した。そして強すぎて空気。

名前の読みは「れんじょう」


千護 巴:
元防衛軍狙撃兵。井門と同じ、彼がいた部隊の隊長にしごかれた。オリンピックに出場して活躍した経歴を持つ。アビスと呼ばれるWWPの大型研究施設を探していて、現在その関連施設がある新興都市に滞在。また、そこにいたレジスタンスのメンバーと手を結んでいる。

苗字の読みは「せんご」。元ネタは巴御前。


ロバート・ハイマール:
WWPの元研究者。RP(再生計画)という計画を研究していて、それがゾンビ化現象の原因ではないかと考え、解明しようと千護と行動を共にしている。小心者で話す時は大体どもってしまう。それでいて優しくて不器用。出番はあるけど、大体ビクビク怯えてます。

名前の元ネタはある。ヒントはニューヨークに存在する島。


平山源子:
各地を放浪し、ハンターから拠点に関する話を聞き、やってきた生存者。ブラストシューターと呼ばれる自作射撃武器を使って戦う。現在回収組のリーダーを担っている。クールな性格で、女性版の放浪者のような存在。気負いすぎる真面目な性格だが、回収組として出来ることに尽力している。


岸本フェイ:
平山の相棒ともいえる生存者。平山が作製したディフェンススパイクと呼ばれる武器を使って戦う。かなり足が速く、生き延びてきた理由もそれ。佐原みたいだが、どちらかといえば、こちらの方がアホの子。決戦において、ドローン壊されたり、負傷したり、わりと素で死にかけたりした。


EVE:
MEP(ミトコンドリアイブ計画)により、山海沙維により生み出されたオーパーツに近いアンドロイド。元々足のない山中の介護を目的として作られた。学習し学ぶことも、人間と同じく忘れることもできる。自己再生する人工皮膚とシリコンにより、見た目も感触も人間そのもの。ただし額に「∵」の形で光るダイオードが見える。

エクスの解析により、明確な自我を得た今、山海の考える新たな種。アンドロイドとして世界を見、人類の文明復活に力を注いでいる。


ミーナ:
DJフレンドの勢力にいる地下アイドルグループ『ヴァルキリー・ミラージュ』の1人。歌唱力が高く、その部分での評価が高かった。主張ははっきりの気の強いタイプ。ちょっとした銃器マニアで、主に周辺の警備をしている。


ミーシャ:
DJフレンドの勢力にいる地下アイドルグループ『ヴァルキリー・ミラージュ』の1人。こちらはダンスの方が得意。常日頃からアイドルを意識するのか、わりと妙な口調で話す。好き勝手するようで、ちゃんと周りは見てる方です。


ファイブキラー:
DJフレンドの勢力にいるメンバー。思い込みがひどく、ミーシャに執事になってよと言われて燕尾服着たり片眼鏡つけてメンバーの補佐をしている。 けど最近は、執事の振る舞いや仕事も板についた。


西村新:
ハンターに助けてもらった経緯でDJフレンドの勢力に転がり込んだ人。話好きで、とある胡散臭い商人達でも和やかに会話したりする。>>1のせいでよくわからない関西弁なのかすらも怪しい方言っぽい話し方をする。放浪歴が長い分、実はDJフレンド勢力内では一番強い方。


風虎:
生物兵器。鳥のような顔と立派なくちばしを持ち、背中に大きな翼がある。前脚とかで思いっきりゾンビをぶん殴ると吹っ飛んでくぐらいには強い。

親と認識したからか放浪者にべったりの甘えん坊だったが、フェアリーがやってきたことで、守るという意識も芽生え始めている。


喜読都:
いろいろ危険すぎる局面で見つかった生存者。男っぽく見える女性(というか>>1が男だと書いたのを忘れてた)。営業マンらしく、交渉事を請け負い行商やモーテルでの交渉を一手に担っている。交渉の機会はまだ薄いが、後の発展時に期待される存在。

名前の由来は、キャラ設定の一部を皆様の投票で決めたので、読者と入っている。


佐田豊吉:
最近拠点にやってきた生存者。今までのメンバーに比べると社交性は低く、頑固おやじタイプな人。悪い人ではない。平山に機械工学を教えていた師匠に当たる人。

独断で勝手に動くが、その分精力的に活動する人。拠点の施設の設置や増設も積極的だが、必要物資はまだかと結構催促してたりする。
9 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/05/15(火) 03:33:08.16 ID:wb09WGTu0
門日泊姚:
サムからの情報により、拠点を目指しやってきた女医さん。なんだかんだで拠点に慣れてきてるけれど、時折拠点の特殊性に面食らってたりする。というか、まだちょっとついていけないことが多い。胸はない。

名前の読みは「もんび はくよう」


フェアリー:
超能力創造計画 (PCP)により生み出された超能力者の1人。物を浮かす、というシンプルな超能力だが、対象に制限がない(ただし基本単体にしか効果を発揮しない)。また、自分自身もそれは対象であり、空を飛ぶことも浮遊することも可能。人見知りは激しいが、懐くと無邪気に甘えてくる。

超能力者グループのリーダー、芸羅と離れて彼女を探している。サポートチームで調査するのを条件に拠点の手助けをしている。


本造 文彦:
元々は覚の勢力にいた男の子。研究所の技術者達に教えを受けている技術見習い。技術者達も自分の技術を引き継ぐ存在として、手厚くしごかれ中。ちょこちょこ出るけど、覚の生存グループ内で一番存在感が薄い。


ストーク:
レジスタンスの一員。現在千護のいる新興都市で活動している。WWPが新興都市で活動していることもあり、現在手を組んでいる。性格は優しい方だが、押しには弱い。


アイビス:
レジスタンスの一員。彼女も同様新興都市で活躍している。性格はかなり難があり、毒舌も割と吐く。千護には割と喧嘩腰。

また、この惨劇により変異したミュータントでもある。見た目が変化したのは、見る角度によって色味が変わる眼で、そこから何種類かの周波を発生させられる。これにより、マイクロ波をゾンビに照射して、急速加熱で頭をボン、なんてことも可能。


カミロ:
元WWPのメンバーで、現在WWPから脱走している陽気な黒人さん。また、その経緯でレジスタンスと思われる勢力に接触しようとしている模様。その後詳細不明。
10 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/05/15(火) 03:53:05.31 ID:wb09WGTu0
登場人物(NEW)

エコー:
DJフレンドに仲間の超能力者について、どこにいるか知らないか訪ね、その経緯で探索組に協力することになった超能力者。

音を操る能力で、集音、増幅はもちろん、音から話したことの真偽を把握したり、音そのものを相手にぶつけて打撃を与えることもできる。肉体はグラマラスな女性だが、本人は自信を男だと思っている。超能力者になる実験の過程で、認識が狂ったと考えられる。


ロッサ:
有機人造兵器計画 (BAP)の解析により生み出されたアンドロイド。EVEのAIをコピーしたものだが、構造上の動作部分に関わる部分での改良や、用意できる処理演算能力のパーツの兼ね合いでダウングレードしたAIになっている。しかし、学習できるという部分は変わっておらず、決戦の戦いにおいて改善すべきことを独自に考え、訓練に勤しんでいる。


新井公介:
DJフレンドに情報提供者として、オンライン上敵対していた勢力のリーダー格。実際には彼の思い込みというだけで、最終的にDJフレンド・拠点と同盟関係を結ぶに至る。性格は直情的、鉄球などを投擲して攻撃するスタイル。


香坂未来:
新井が率いる勢力のメンバー。頭脳明晰で、参謀的な立場。WWPに親を殺されたと思われる事件があり、その真相を追っている。彼女のその目的が、新井達の目的になっている。

護身術を学んでいて、PCスキルも持ち合わせている。


大倉彩有里:
新井が率いる勢力のメンバー。たまたま香坂と一緒に逃げて、その後新井とも合流し流れで一緒にいる。のんびり屋。


柳瀬:
元消防士で体力自慢の男。自作の防具などを身に着けて各地を放浪しつつ深山から逃げていた。とあるきっかけでDJフレンドと接触し、その後の流れでWWPを深山と追うことになった。


深山:
柳瀬をかばってゾンビによる負傷を受け、結果ミュータント化。眼が昆虫の複眼のようになり、動体視力が強化。銃弾すらも見えるように。身体能力もいくらか向上している。ただ、ミュータント化により記憶が一部曖昧だったり、視力は少し落ちている。今までの登場人物の中で、知識は一番高い天才。
11 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/05/15(火) 03:55:01.09 ID:wb09WGTu0
これから日記を書くWIKI

http://ss.vip2ch.com/ss/%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E6%97%A5%E8%A8%98%E3%82%92%E6%9B%B8%E3%81%8F_%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA#.E3.83.95.E3.82.A1.E3.82.A4.E3.83.AB.E9.9B.86


有志の方が作成していただいたWIKIに、>>1がつらつらと情報書き入れてます。
どちらかというと、奇特にもまだお読みされている方向けで、初見の方はネタバレ祭り。

ただまぁ、地味に何かしでかす時の告知とかもしてたりと。
12 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/05/16(水) 19:06:39.67 ID:/hoRTQty0
六百二十二日目

大型駅バリケード外の探索は進んでいる。このままの推移であれば今週中には目処がつくというところか。今のところ上位種の確認はしていない。サポートチームからも報告はないことを考えて、希望的観測ではまだバリケード内から流出はしていない。と願うしかないか。

何にしても、この探索が一度終わり次第、探索組のチームを再編成して発電施設の物資収集の組と、バリケード外の保守と簡単な処理をする組に分ける必要がある。

期間としては長く見積もって一週間ほどのものとする。商業区北西エリアの高級住宅街にあるソーラーパネルも、そこまで数がある訳ではないだろうからな。そしてそれが終わり次第、大型駅エリアバリケード内の探索を開始し、大型駅を確保できれば、最低限の都市解放とする。

まぁ、何も起きなければこの内容で完了するだろう。あるとするなら、かかる期間が遅いか早いかの違いぐらいだ。

ただそうだな、何事も終わりの間際が一番長いものだ。気を引き締めておかなければ。
13 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/05/16(水) 19:22:43.67 ID:/hoRTQty0
一ノ瀬DIARY May.5

大型駅エリアバリケード外の探索は問題ないよ。もうそろそろで、破壊してたバリケードの付近まで行けそうかな。後は私達が壊した三ヶ所をもう一回封鎖して、終わりみたい。

その後は発電施設の為の物資を集めに行くって、放浪者さん達が言ってたから、大型駅エリア自体の探索はいったんお休みになるのかな?

皆で行けば、すぐそれも終わるだろうし、蒲谷さん、浜村さんの護衛もしないといけないから皆でやると思うよ。まだ何も決まってないかもしれないけど。気になるところかなー。

フェイちゃんは電気も重要だけど、鶏と卵が食べたいって言ってた。放浪者さんも養鶏場の話は前にしてたから、きっとどっちか選んで、発電施設を優先したんだと思う。だからその後に探しに行くのかも。

そうなったら、料理のレパートリーも増えるからフェイちゃんが喜んじゃうね。
14 :無線機の前に日誌がある  ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/05/16(水) 19:30:25.04 ID:/hoRTQty0
5/5 担当喜読 朝

今日は快晴ですね。畑の発育に良い影響が出そうです。

そろそろ、探索組の今の任務も終わり間近と聞いてますから、拠点の設備作りが早くなりそうですね。


担当浜村 昼

早く出来るのは良いんだけど、設備の保守点検てのがあるのよ。

警備組も喜読達が増えたって言っても全然少ない。

どこも慢性的な人手不足なんだけど、どうにか増やせないもんかしらね。


担当フェイ 夜

うーん。回収組も夜ちょっと警備とか手伝ってる状態だもんね。(考える人の絵)

どこからか生存者さん達見つけるしかないのかなー。でもいい人かはフェイ達じゃちょっとわかんないし(更に考え込む人の絵)
15 :ブレイクタイム  ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/05/16(水) 19:52:18.88 ID:/hoRTQty0
【パンと共に沈む】

「………」パタン

「あ、EVEさん。本好きなんですね」

「いえ、私は生まれたばかり、現状効率のいい学習方法として読書を利用しています。サンマさん、何か御用でしたか?」

「んーと、水を飲みに来たんですよ」

「なるほど…。そうだ、サンマさん。1つお伺いしてもいいでしょうか?」

「どんなことですか?」

「この本に書かれている内容ですが、性格に難がある少女がおり、とある道中にあった沼へ、服を汚したくはないという理由でパンを投げ、そこを足場にして移動しようとします」

「ふむふむ」

「結果、少女はパンと共に沼へ沈んでいき、地獄へ落ちます」

「あー…、どこかで聞いたことあるかも」

「そうでしたか。聞きたいのは、その行いは自分にも効率的な部分などを考えても良い方法とは言えません。しかし、たった一度の行為で概念とはいえ、地獄という場所に行くのは、あまりにもひどい仕打ちに感じられます」

「うーん。それも多分、童話だからだって気がしますけど。そうですね」

「何かございますか?」

「その行いって、やっぱりそれまでの、その人の積み重ねからきてると思いますよ」

「積み重ねでございますか」

「例えば、今までやったことない事を、いきなり思いついて実行する人ってそういないかなって。簡単にやれるってことは、普段からそんな感じのことをする人、じゃないかな」

「なるほど…。良いご意見をありがとうございます」

「(うーん。大したことじゃない気がするけど)」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/17(木) 07:39:53.92 ID:7dfZSZmF0
乙!
その大したことではない通常人の常識感こそが必要とされているんだ三間君
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/17(木) 17:17:30.46 ID:1P4L3zQO0
新スレ乙です
都市解放も近づいてきましたねぇ
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/18(金) 05:59:01.05 ID:Ar8b6PCC0
そもそも向こうへ渡れる程のパンなんて、マックスウェルの不思議なノートくらいでしか出せないだろ。巨大化属性も付けてな
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/21(月) 01:30:16.36 ID:g/2Jpjnv0
女の子とマックスウェルとライオンは死にましたが、スターは取れたので問題ありません。
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/21(月) 02:39:05.12 ID:b6ellk3Q0
「はい」

「はい。○○君」

「えー、パンという字を一文字変えさせて頂きまして……バン。車のですね、あのでっかい奴……に変えさせて頂きます」

「ほう、それで?」

「はい。こちら変えまして”バンを踏んだ娘”という事でしたら、水を挟んだ向こう岸であろうと……ワンチャンス!あるんじゃないか、渡れるんじゃないかな……!と。ま、そういう事です」

「ふーむ。まぁツッコミ所はいくつかあるけど、女の子がパンを踏めれば渡れるかも……!と思えるくらいだったんなら、そうかも知れませんね。じゃ、次の人」

「ありゃ」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 11:09:02.47 ID:nUIgVDTN0
勢いに任せて、熱情の律動をリクエスト。 出来るなら Re:Birth II 版を
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/23(水) 18:40:20.81 ID:zuZ9NDQ+0
リクエストといえば、ファイナルリクエストって動画が終わりに差し掛かったぞ
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/23(水) 21:43:51.27 ID:lZXY4L3w0
島谷ひとみさんでペルセウス
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/23(水) 22:55:29.25 ID:BHoBXHsZ0
高野レン「乙女は強くなくっちゃね!」
25 : ◆e6bTV9S.2E [sage saga]:2018/05/24(木) 02:36:33.00 ID:Lia+ObnW0
>>16
まぁ、それでなくても拠点のメンツは濃いからねぇ。
でも三間君、放浪者さんが大成果しても普通だと思ってる節あり

>>17
もうそろそろやねぇ、いろいろあったけど全てはこの始まりに向かう為

>>18-20
渡れると思っているなら、すでに行動は終わっている!(望む結果になるかは知らない)

>>21-24
ほむほむ。とりあえずいただくだけはいただきますかの。


さて、連勤やら風邪と、昨日そのぶり返しやら、更になぜか右目張れたりと、他の奴書いてこっちヤローと思ったらそんな感じで更新できておりません。

もちっとだけ戻ったら再開するので、今しばらくお待ちを。
26 :ブレイクタイムでもなく本編に関わりは多分ないと思う幕間  ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/05/30(水) 03:28:44.98 ID:RMaYnkXV0
『影からの声、影を追う者』

「後少し、後少しのはずだ」

端末を叩く男の目は狂気を宿す。それとも、この世界ではそれを宿しているのが正常なのか、それはわからない。だが、一つ言えるのは白衣というにはそれがどうに、血とそれが変色した斑点がもはやまだら模様と化しているところは、男が正常ではないという事実を突き詰めるものだろう。

「くそ、まだダメか」

端末から吐き出される文字は『NO ACCESS』、これは実験が失敗していることを意味している。睨む視界の先にあるのは、その文字が吐き出される機械的な内容とは別の、ある意味では陰惨な状態がある。

「ゾンビではない検体を集める方が大変だというのに…」

中央には六芒星、それは赤黒いもので描かれている。中に書かれているのは英語のようで違うところから、恐らくはラテン語か。ただ問題はその周囲だろう。

無残に転がる抜き出された内臓、四肢は当然として指もいくらか転がっている。部屋の隅に投げ捨てられるように置かれている頭は、死後の人間性すら否定してしまっているようだ。この世界においても、十分まともではない。

『お…………さ………』

ノイズのかかる何かが、男に直接降ってきた。挙動不審に周囲を見渡す男には、何も見えはしない。その陰惨な光景すらも。

「待っていろ…、絶対にお前を…」

『……と…………さ……』

その言葉の時に狂気さは薄まるようにも、濃くなるようにも見える。どちらにしろ、男はまともではない。その事実が変わることではない。

ただ、古ぼけたその書物に書かれていることが、男の目的なのだろう。『Different Dimension connect』、異界との接触。
27 : ◆e6bTV9S.2E [sage saga]:2018/05/30(水) 03:31:52.49 ID:RMaYnkXV0
そこそこ体調も戻りつつあるので肩慣らしに。

正直これ日に本当に登場させるかは微妙なラインの設定ではあるけども。
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 11:26:10.64 ID:NMfdGiBM0
ああー、蘇生の代償に結構な犠牲が必要なタイプのアレですかね?(汗
まぁ一時期使ってたダイスがそういう類のもの用だった(今も?)し、多少はね?
乙!
29 :ブレイクタイムでもなく本編に関わりは多分ないと思う幕間  ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/05/31(木) 02:59:46.23 ID:GTjWDyTU0
『軍属として』

「上村3等陸尉、いるか?」

「へぃへぃ、どうされましたか陸佐殿」

軍事キャンプに勇ましい様子で入ってきた中性の人物がそう呼び掛け、無精ひげを生やす男が面倒そうに返事をする。3等陸佐だという返しも、その男ははいはい本題へと促す。

「この地域で収集可能なものは完了した。更に南下し、引き続き東京へと向かう。部隊編成を進めてくれ」

「いやいや、それこそ陸…、3等陸佐殿がやられてはどうです?」

別働で動いている部隊への連絡、指揮及び民間人の説明があるときっぱり断ってきた。それに、面倒そうに頭を男はかく。

「別にこの場所に根付いてもいいんじゃないですかね? 無理に東京へ向かって弾やら油やらを消費するよりは現実的だと思いますよ?」

「ならん。今は完全な無政府状態だ。臨時政府を設けるのは必須、その為に国会議事堂は抑え、混乱に終止符を打つ」

そんな簡単な話なわけがないのにと、男は思うし、中性の男も本心はそう思っている。だが、このままでは混沌だけが続く、何かの歯止めのきっかけは絶対に必要だった。

それが偽善的であっても、この勢力として目的はその事による国家統一。

「しっかし、あの得体の知れない部隊はどうするんです?」

「破壊するのも任務だ。連中がこの状況を作り出したとみていい。それに限らず、阻む障害はすべて敵とみなせ」

通達は終わりだと、中性の人間はテントから出ていく。相変わらずの勝手さに、男は聞こえてほしいという願いを込めてため息をついた。

部隊の構成自体は悪くない。兵士について小隊規模の人数も維持できているし、物資の収集もあり戦える状態は続いている。だが、問題なのはその道中で保護した民間人だ。多いとは言えないが、少なくもない。防衛を手伝ってもらえる生存者もいるが、規律を大事にする先ほどの人間(あたまでっかち)には通じない。

東北からの南下してきたことを思えばゆっくりした行軍だが、それでもその道中がまともだったわけじゃない。戦争のような、多少規律のある戦いは惨劇の世界にはあまりなく、今の地点に1年以上経っている程度で終われている方が運がいいのかもしれない。

「やれやれ、移動編成を考えますかね」

それが一番重要なことだった。危険なのは、動くその時なのだから。名前や性質が変わろうと、根本は変わらない。守護をするための軍、防衛軍として犠牲者が出ない最高の任務(プラン)を練らなければならない。
30 : ◆e6bTV9S.2E [sage saga]:2018/05/31(木) 03:04:25.27 ID:GTjWDyTU0
引き続き肩慣らし。まぁ、ほぼ絡まない位置にいる勢力の1つ。

これやぼを裏でやってた古い奴で詳しく何も決まってませんが、ちょっと味付け。
31 : ◆e6bTV9S.2E [sage saga]:2018/05/31(木) 03:07:55.94 ID:GTjWDyTU0
>>28
大体それです。

今のダイスは、身内がラスベガスでお土産くれた奴ですねぇ。
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/01(金) 18:39:04.62 ID:Xj6gWJtp0
乙!
変に志の高い上司を持つと大変だねぇ
しかしベガスのダイスとは……良い意味でも悪い意味でも強力そう(汗
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 05:00:36.10 ID:NVGCghpV0
その、おとうさんと呼ぶ声は、本当に貴方の息子さんによるものだろうか?
そちらにどうしても呼ばれたくて呼ばれたくて仕方ない、そう振る舞ってるだけの、おぞましいバケモノか何かだったりはしないだろうか?
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 08:36:17.70 ID:dd0uZYBO0
最近Forestやったせいかイメージがだぶった
35 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/06/03(日) 17:57:57.19 ID:d3ETfGwe0
六百二十三日目

大型駅エリアバリケード外の探索は進んでいる。明日には破壊したバリケードの一ヶ所には到達の目処はたった。確保とバリケードを再設置、後は残った箇所の確保へと進む。破壊した間隔はそこまで長くないことを考えれば、この任務もそろそろ終了だな。

その後は発電施設の為のソーラーパネル回収を挟み、本格的な大型駅バリケード内の探索となる。その探索が終われば、探索組も本格的に拠点の為の活動に移行できるだろう。

都市の問題が解決すれば、次のすべきなのは拠点自体の強化だ。脅威となりえる相手が多数確認している以上、これもこれで急務だし、新たな食料確保にも動かなければいけない。

ただ、警備組の手が余っている訳ではないからな。畑の拡張をするにも、他に養鶏をやるにしても人員の確保も必要か。ハンター経由で来るのを待つのは現実的とは言い難い。探しに行くのも現実的とは言えないが、それでも待つよりは可能性はあるだろう。

都市解放も近づいてきているというのに、やるべきこと自体は次々と累積していく。やれやれだな。
36 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/06/03(日) 18:16:13.69 ID:d3ETfGwe0
5月6日

大型駅エリアのバリケード外の探索は問題はない。明日には最初に破壊したバリケードへ到着し、再度バリケードを敷設した後、残った箇所へと向かう手筈となっている。それらが完了次第、いったん大型駅エリアの任務は中断という状況だ。

その後は、まず優先となる発電施設の開発の為、商業区北西エリアへ浜村さん、蒲谷さん、佐田さんを同行して無事なソーラーパネル、蓄電装置などの回収に向かうことになる。警備組の人員が少なくなるので、一時的に回収組がその補充に当たってもらう予定だ。

あまり大人数で移動するのも良くはないかもしれないが、拠点の設備面で3人は欠かすことはできない。何かがあって、そして設備にも何かあれば、それっきりになってしまう。もちろん、研究所から一時的に支援を要求することも出来るとはいえ、解決は早いに越したことはない。

後はそれが終わり次第、残っている大型駅バリケード内の探索を進める。これが終わればついに、都市解放の最低限は成し遂げたことになる。

だが、油断はまだできない。終わる間際が最も長い、それが、彼の口癖だ。


山中沙奈 記す
37 :無線機の前に日誌がある  ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/06/03(日) 18:30:18.60 ID:d3ETfGwe0
5/6 担当蒲谷 朝

とりあえず、発電施設の周辺に設置する壁については大まかできたかな。

後は本格的にソーラーパネルが手にはいらないとだね。


担当勝 昼

放浪者とおっちゃん達が回収しに行くんだろ?

俺もついていっていいかなー。


担当平山 夜

放浪者さんに許可を取れれば同行できるでしょう。

大掛かりな危険はないでしょうから、許可は取れるとは思います。
38 :ブレイクタイム  ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/06/03(日) 18:40:20.79 ID:d3ETfGwe0
【閉鎖された環境】
「ふぅ…」

「ここにおられましたか。フレンド様」

「あぁ、ファイブキラー。何かあったかな?」

「定期報告でございます。新しい情報は今のところきておりません、新井様達から生存報告があったのみでございます」

「ありがとう」

「……。何か問題でもございましたか?」

「うん? いいやないさ」

「…………」

「…。この生活になって一年以上になった。この場所から情報を送り、生存者の手助けをする。情報の意味ではいろいろと変化がある生活だけど、いる場所自体は変わらないからね」

「気が、滅入っておられると?」

「かもしれないね。皆と違って自分が外に出ることはほぼほぼないのが悪いんだけれど。まぁ、わがままな悩みだよ」

「…いずれ、自由に出回れる日が来ることを祈りつつ、活動致しましょう」

「そうだね。そうしよう」
39 : ◆e6bTV9S.2E [sage saga]:2018/06/03(日) 18:46:19.70 ID:d3ETfGwe0
>>32
志自体放浪者と同じようなものではあるけどね。まぁ、東京行こうとしてるのはなかなかだけど。

ダイスが普通のより大き目(多分見やすいようにしてるっぽい)だから使いやすいよ

>>33
まぁ、誰が言ってるかは謎ですよ

>>34
食人鬼のせいで食人鬼になるゲームだっけ


久しぶりにここまで間隔あけたのう。まぁ、書くにはだいぶ良くなりました。
40 : ◆e6bTV9S.2E [sage saga]:2018/06/06(水) 02:52:13.36 ID:DXs2Nz690
病み上がりなのに、速攻で統合性とかの調整必要な判定がでて頭を悩ませる始末。もう少しお待ちを。
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/06(水) 08:33:20.05 ID:L6FuLgQp0
なん……だと……?
安かれ
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/06(水) 12:42:22.58 ID:mCP5Qdl90
乙!
波乱が波乱を呼んで、中々終わらせてもらえないねぇ
43 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/06/07(木) 18:07:26.77 ID:kWSWipOI0
「組織から、援軍に送るとの通達がきました」

「援軍? この状況で一体誰を…」

アイビスが端末を指さすのを見て、ストークは立ち上がりその画面をのぞき込むため、移動する。

「……。本当だ、でも。かなりまずいぞ」

「援軍を出すなんて気を回してもらえるとは、思いませんでしたからね」

まずいというのは、千護達のことだった。レジスタンスに対して、2人のことは報告していない。どんな内容であれば、正しい報告が求められる。もちろん、どう説明すべきであるかという部分に、問題があるから仕方なかったことではある。

ただ、レジスタンスから援軍が送られること自体が想定外であったのも事実。対応に後手が生じても、仕方ない側面はあった。

「おいおい、最終レポートがここからされてるってことは、ここまですぐ来れるんじゃ」

「でしょうね。お2人は偵察に行かれてなければすぐ手も打てるものを…。よりによってチームハウンドのメンバーですからね」

その名前に、アイビスはレポート報告で見覚えがあった。見た目とは裏腹の実力を持ち、対人において優位に運ぶに十分。WWPがうろつくこのエリアなら、確かにうってつけと、言えた。
44 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/06/07(木) 20:22:49.61 ID:kWSWipOI0
新興都市は相変わらず慌ただしかった。宿営地を設営してから、WWPのヘリが慌ただしく動き回ることはないが、発砲音は時折聞こえる状況が続いている。

WWPは隠密を考えて行動することはないのが、千護達の活動にとっては助かる部分だった。相手は自分の音に無頓着なのは、隠密で動かなければいけない者には好都合だ。

ここのところ続いている、ディープノアの出入り口部分。そこでのWWPの活動の観察と、物資収集が主な活動になってきている。その中には、WWPが活動しているからか、それとも防衛軍とゾンビとの戦いの名残からか、珍しいものが手に入ることも多い。

「こりゃあ、迫撃砲じゃないか。状態は…、悪くなさそうだね」

千護はその見つけた火器をチェックする。調べる限りはそのまま持って帰っても大丈夫な状態で、幸いなことに弾薬も側に転がっていた。

即時使える訳ではなく、設置と合わせて砲撃の位置を狙う為の調整など含めれば、有用な物とは言えないかもしれない。それでも、人員が集まった場合や、奇襲時の初手に使うことはできる。

どうせ相手するのはWWP。出来る手段は大いに越したことはない。
45 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/06/07(木) 20:39:06.31 ID:kWSWipOI0
そんな中で聞こえてきた銃声、千護と、そして側にいたロバートは素早く同じ瓦礫に身を小さくして隠れる。今いるのは2車線の道路。主要な国道とは繋がっておらず、民家や小さなお店が通りに並ぶところだ。

「せ、戦闘かな」

聞こえない、そして小さくいつものどもった声に対し、だろうねと千護は返しながら、迫撃砲と弾薬を手渡す。戦うには持っていては邪魔になる。

右胸のポケットに入れた四角い小さな鏡を取り出し、瓦礫越しからその鏡を使いその先の状況を伺う。そこから見えてきたのは、奥のT字路の右側から銃を撃ちながら後退してくるWWPの兵士の姿。

「(妙だな)」

ゾンビを処理をしているという感じではない。どちらかと言えば、危険な相手が迫ったような鬼気迫った反応。変異体の類が固まってきているとなると、それは2人にとっても危ない。そう考えを巡らせていた時だ。

兵士達がT字路の中央まで移動した辺りで、その右側から黒い影が一気に飛び出した。
46 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/06/07(木) 20:55:01.51 ID:kWSWipOI0
その影は何かを振り下ろすと、兵士の一人の頭が激しく揺さぶられ、そのまま崩れ落ちる。

ようやっとその正体をしっかり認識すると、その影は比較的小柄な人間。黒い外套を纏い、その手には持ち主より長い武器で、柄の先端には重りがついた。ハンマーだった。

それ以外の武器もあるのかもしれないが、それをメインに今まで戦ってきたのは、その動きを見れば分かる。柄の中央部を持ちながら、回転させて勢いをつけ叩きつける。シンプルだが、強力な一撃を与えていく。

流石に全てのWWPの兵士を撃退させるということはなかった、兵士達はいったんの退却を選んだようで、身を引いたからだ。その小柄な人間も、それ以上の追撃をする様子はなかったが、その代わり倒した兵士を確認し、止めを刺していった。

「(さて、と。関わるべきかどうかだね)」

WWPには敵対しているようだが、元々それが、WWPを知っているからか、それとも生存者なら襲う狂人かという問題が出てくる。それを見極めなければいけない、必要なら、自分が処理する必要も出てくるのだから。
47 : ◆e6bTV9S.2E [sage saga]:2018/06/07(木) 20:57:02.87 ID:kWSWipOI0
>>41
なんでだろうねぇ

>>42
そしてよりによって動きがありそうな千護とのことで出るという。
48 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/06/09(土) 03:05:29.76 ID:uMI3RNcR0
その小柄な人間が、何かに気づいたようで右側を見る。敵、にしては警戒している様子はない。奇妙な状態。

だが、それもすぐに答えがある。その方から姿を現したのはストークだったからだ。何かのやり取りをしているようだが、敵対的な態度はない。ただ、位置が位置だからか、千護には2人が何を話しているかは。聞こえない。


「貴方がストークか?」

「そうです。思ったより、早い到着でしたね」

手が差し出され、それをストークは握り返す。情報としては聞いていた通り、黒い外套と長い柄のハンマーを持つ、小柄な男。だが、その華奢な体つきから想像できないほど、剛腕と言われる腕力と素早さを兼ね備えている。そういう報告で、確かに握り返す手は強かった。

レジスタンスという組織の中で、本当に戦闘を前提としたチーム名『ハウンド』に所属する1人。その実力は、この周囲の状況を見ればそれが答えだろう。

「合流ポイントにいて、排除したが問題は?」

「えぇ、とりあえずは。ただ、急ぎアジトに行きましょう。ここでは目立つ、いいですかキャバリアさん」

同意の頷きを見て、ストークは先導するよう先を歩き、キャバリアと呼ばれた彼は、それに続いた。
49 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/06/09(土) 03:20:34.14 ID:uMI3RNcR0
2人がT字路から見えなくなって、千護は鏡をしまう。会話はほとんど聞き取れなかったが、様子からしてレジスタンスの関係者なのは間違いなかった。問題なのは、自分がそこに接触していいのかということだ。

『千護、聞こえますか』

無線からの呼び声に、何だと答えながら。

「今、ストークとマント羽織った奴が接触してたが、ありゃなんだ?」

『…ちょうどいい。その件です、詳しく話をしたいので今から指定するポイントに移動をお願いします』

指定されたポイントを復唱して、頭に叩き込む。メモですれば確実だろうが、何らかの痕跡を残すのはこの新興都市の状況から、当然NGだ。

『彼の名はキャバリア、平たく言えばレジスタンスにおける戦闘員ですね』

「実力もちょうど見させてもらったよ。それで、話しというのはあれか。報告してないあたしらの今後の振る舞い、てところかい」

皮肉を言うでもなく、アイビスは素直にそうだと答えた。その様子からして、冗談ではなく真面目な内容なのは千護も当然察することは出来た。
50 : ◆e6bTV9S.2E [sage saga]:2018/06/09(土) 03:22:38.40 ID:uMI3RNcR0
ここまで。

なんでこの終盤で生存者判定がぽこぽこ出てくるのか。
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/09(土) 05:17:23.94 ID:lpAvaT0t0
乙!
まさか、俺がこれ日に終わってほしくないと思っているから……?という冗談はさておき
マジレスすると生存者判定の枠を残しているからかと……w
52 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/06/13(水) 03:06:59.25 ID:Z8FfJGYq0
外は大雨だった。この地域では珍しいようにも思いながら、平山は都市入口エリア内の、都市中央エリアの境に作った休憩所。そのビルの中から、外から姿が見えないように外の様子を眺めていた。

休憩所はほとんど平山達、回収組が利用することが多い。彼女達はその名の通り、物資の回収と設置したバリケードの保守点検が主な任務。探索組よりは物資を集めやすい活動をしていて、持ち帰り切れない物資の保管、またバリケードの補修の為の道具や、材料の置き場としても利用している。

当然、休憩所もその意味で定期的な点検は欠かすことはできない。隠しておいた物資が、通り過ぎの生存者に収集されることも考えられるし、休憩所自体に設けられたバリケードの保守も必要な作業になってくる。

といっても、今日は大雨でそもそもの任務が中断していて、とりあえずとしてやっている状況。平山は休憩所内の物資の点検等を終わらせ、その事も記録済みだ。フェイについては、身体を動かす方が気楽と、ビル全体に問題はないか確認しに行っている。

「(とはいえ、ゾンビが紛れ込む。ということはないだるがな)」

なんであれ、この休憩所の外自体も確保されたエリア内なのだ。その部分では問題ないだろう、あり得るのは生存者が紛れ込んでいる可能性ぐらいのものだった。
53 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/06/13(水) 03:25:29.67 ID:Z8FfJGYq0
「戻ったス〜」

何事もなく戻ってきたフェイは、何かの本を持って現れる。平山は簡単なジェスチャーだけして、視線はそのまま外を見たまま。その態度に慣れているのか、フェイはそのまま彼女の横まで近づいた。

「何かあったか?」

「特にはないス。一応集めてなかったっぽい経済雑誌あったから持ってきたスよ」

ご苦労という言葉はあっても、警戒した様子を崩さない平山は相変わらず外を見たままだ。もちろん、不愛想な類の態度だが、その側に軽く休むためのイスとテーブルが置かれていて、テーブルには携帯できる食事と飲み物が置かれている。平山がフェイの為に準備していたもの。

こういう気遣いが出来る人なのになぁと、口には出さないが思うフェイはその雑誌を同じテーブルに置いて、遅い食事をとることにした。

「雨、止みそうにないス?」

「…。多分な、軽く濡れても大丈夫そうな物資を選定するしかなさそうだ」

聞こえてくるのは、雨音とフェイの食事の音だけ。いつもなら聞こえる死のうめき声(おと)は雨に覆い隠され、優しい静寂の中にいる気分に浸れる。

本当に全て、流されればいいのにと、フェイは少し思った。
54 : ◆e6bTV9S.2E [sage saga]:2018/06/13(水) 03:31:26.81 ID:Z8FfJGYq0
>>51
まぁ、そうなんだけどねぇ。

6面ダイスで合計22以上出す→10面ダイスで7以上出す→12面ダイスで11以上出す

まぁ、状況や前の判定によって細かく変わるけど、今回はこんな感じで重要生存者イベ。まぁ出ないでしょっていう感覚がアウトだったか。


>>52の訂正
×「(とはいえ、ゾンビが紛れ込む。ということはないだるがな)」
○「(とはいえ、ゾンビが紛れ込む。ということはないだろうがな)」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/13(水) 04:46:44.81 ID:+t2VRUo60
イエスのおとーさん「……水系のイタズラする?」
56 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/06/14(木) 18:53:01.25 ID:TT4e2E/b0
六百二十四日目

大型駅エリアバリケード外の探索について、今日は好調だった。大雨の中の任務であったはずだが、予定が早まるとは思わなかった。悪天候でも動ける部隊という強力だろうが、そこまでの特殊性は必要はない。やらざる得ないという状況で、経験があることに越したことはないがな。

後はそれに合わせて、幾らかの物資も回収している。今のところ何かに困っているということはないが、あるに越したことはない。それに、本格的に拠点の開発が進んで行けば、資材に関わる物資はいくらあっても足りないだろう。

問題はどういう風に開発を進めていくかだな。開発をする以上、拠点自体を拡張するということだ。やはりその分守るべき範囲や警備が必要になってくる。発電施設の電力でロック&サーチのようなADSPの装置を増やしたり、監視カメラの増設することもできるだろうが、それでも限界が出てくる。

優先するのは発電施設、そして次に養鶏場か。養鶏場を作れば、家畜用の畑作りも考えなければいけない。発電施設に関する任務が終わり次第、大型駅エリアのバリケード内の任務へ戻るが、残ったその分が終わり次第、今度は人員確保も考えていかないとな。

やれやれ、やるべきことを潰しているはずなのに、いくらでも出てくるものだな。
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/14(木) 19:24:48.85 ID:97xOBKKa0
必要な事の為には手を広げなきゃならないからなぁ。その辺はどうしようもないのよな
58 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/06/14(木) 20:47:06.67 ID:TT4e2E/b0
レポートNO.160

井門圭司


今日はひどい雨だったな。そんな中で今までの任務の中で好調で、そして物資も回収できた。探索組は天気が悪くないと実力が出せないなんてジンクスでもあるのかね。戦う相手としては、正直最悪とも言えるな。そんな中戦うことは基本、そこまで前提としない。

大雨の中、雨音に紛れて襲ってくる部隊。そりゃあ、恐怖でしかないね。視界も悪いとなれば、接近に気づけないこと請け合いだ。もし、部隊が放浪者さんみたいな隠密スキル持ちばかりだとしたら、何も気づかず葬られるだろうな。まぁ、放浪者さんは1人だけで十分だ。

とりあえず、大型駅エリアのバリケード外探索も終わりが見えた。次は発電施設の為の物資を探しだ。これがうまくいかねぇと、施設の準備のパーな上、当てもなく重要なソーラーパネルとかありそうなとこ探さねぇといけないからな。上手く良きゃいいが。
59 :無線機の前に日誌がある  ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/06/14(木) 21:01:59.89 ID:TT4e2E/b0
5/7 担当浜村 朝

今日は朝から大雨ね。水がある分には困らないけど。

でも、畑の拡張をするとなったら、水源の確保も本格的に考えないとね。


担当三間 昼

畑には水、必要ですもんね。飲み水とかも、あと洗いものとか。

今は大丈夫みたいですけど、人が増えたら後回しに出来ないですよね。


担当フェイ 夜

うーん。料理できないと困るからお水は必要だね(ペットボトルの絵)

後、料理用の油とかも作れるようにならないかな(フライパンの絵)
60 :ブレイクタイム  ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/06/14(木) 21:21:00.39 ID:TT4e2E/b0
【雨音の中で】
「(…随分と降るな)」

「……………」スッ

「…流石に忍び寄られると警戒するぞ、西切」

「はは、ばれちゃいましたかー」

「…何かあったか?」

「これと言って何もないですよー」

「…そうか」

「……あの日のお話は、忘れてませんよね?」

「……、あぁ」

「ならいいです。任務にかまけて忘れられてた訳ではないようですし」

「………」

「あたしは…」

「…あぁ」

「本気ですからね」

「…わかった」

「あ、2人ともいたんですね。戻りました!」

「一ノ瀬ちゃん。はい、タオルですよー」

「ありがとうございます、ほんとに雨ひどいですよね」

「………」
61 : ◆e6bTV9S.2E [sage saga]:2018/06/14(木) 21:23:00.84 ID:TT4e2E/b0
>>55
よくはわからんけど、嫌な予感がするのでお断りします

>>57
まぁねぇ・・・。
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/16(土) 06:27:48.71 ID:HR3Ymk200

放浪者は大変だな。色々と、本当に
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/18(月) 11:19:12.96 ID:MSotk4gB0
雨の中の外作業とか嫌にしかなんないのになー。やんなきゃなんないとかなー
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/18(月) 19:25:19.82 ID:flQR/Z7lO
前スレ1000どーするべやー
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/19(火) 18:20:32.72 ID:LEbxW9Pj0
乙!
前スレも遂に埋まって、>>1000の願いは鶏関係。進展するってだけだから、餌も無しにいきなり飼う事になるかは……まぁダイス様のご機嫌如何(いかん)でしょうけど
66 :ブレイクタイムでもなく本編に関わりは多分ないと思う幕間  ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/06/20(水) 02:22:38.53 ID:a5AMPOma0
『サイバネティクス』
「各チームの状況はどう?」

「連絡が取れないのは東北方面のみです。それ以外は、かろうじてを含めて連絡は取れています。データを送ります」

お願いと女性が言うと、報告をしていた男性が端末を操作をする。操作する音が終わった後も、女性は何かそれを見る為に端末を開く様子はない。

「なるほど…。新興都市に潜伏している2人は変わりありませんか」

「ディープノアのデータ回収にWWPは躍起になっているようです。ただ、それがうまくいっていない様子ですね」

女性はそのデータをどうやって閲覧したかは、皆目見当がつかない。だが、女性はそれを全て把握しているようだ。ただ、そう強いて言うなら、その右目は青白くほのかに発光しているように、見える。

「…、アイビス達の報告が気になりますね。近くにいるのはハウンドのキャバリア…、まぁいいでしょう。内情調査を含めて、援護に向かうよう指示をして」

「畏まりました」

男性は再度端末の操作を始める。無言の中、その操作音だけが室内に広がる。女性はただ無言で、腕を組んで目を閉じ思案しているように、見える。

「チームが戻ったみたいね。指示と全体の確認をお願い。気になることは、逐一報告して」

「はい」

女性は立ち上がり、部屋を出る為出入り口へと歩く。その横にあるカードリーダーに手をかざすと、電子音の後開錠した扉を開け、外へと出ていった。
67 : ◆e6bTV9S.2E [sage saga]:2018/06/20(水) 03:09:01.43 ID:a5AMPOma0
>>62
本当にねぇ

>>63
都合が合わないからやらない。という選択肢の余裕がない世界。というべきかな

>>64-65
ようやっと決まったのう


探索組の任務のひと段落と、新興都市に動きが出たため、更新にまだ時間頂いてます。
とりあえず、お目汚し程度の幕間を。レジスタンスの方向がなんとなくわかるやも(確定じゃないけど)

まぁ、具体的な指定ない場合はダイス振って決めてますが、時間かかりそうなので安価でも取りますか。

1.鶏飼育用の資材(餌など)が見つかる
2.養鶏場用の資材が見つかる
3.鶏が見つかる
4.1と2どっちも(コンマ判定、詳細は※で)

↓5までの多数決。希望の数字を記載のこと。同数の場合や対象外がある場合は↓1にずれます。


※4は、早い3票のコンマ下二桁合計が、150以上であれば通ります。
もし、150未満の場合は下一桁偶数で1に、奇数で2を採用します。
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/20(水) 04:01:21.58 ID:KICpYbPsO
蘭子「混沌電波第173幕!(ちゃおラジ第173回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1529353171/
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/20(水) 07:59:22.79 ID:YaQvFOqU0
1!
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/20(水) 22:36:57.90 ID:4Qfw7TDs0
4!
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/20(水) 22:54:53.21 ID:8fE4gssN0
あ、4、4(よ、よん)が4
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/20(水) 23:05:13.68 ID:dXFD91dCO
3
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/21(木) 03:51:46.43 ID:Chy35Jta0
4
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/21(木) 10:08:09.28 ID:5xY7ewQq0
ダブルゲットチャンス成立!?
75 : ◆e6bTV9S.2E [saga sage]:2018/06/22(金) 02:54:55.70 ID:ODAetbB70
>>70 90
>>71 21
>>73 43

合計154、コンマ成功。

鶏飼育用の資材(餌など)、養鶏場用の資材を拠点は確保しました。


コンマ的にはギリギリというところですかの、どっちにしろこれを六百二十五日目に組み込むので
時間かかりそうでござる。
(まぁ、無理なら後日確定確保にします)
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/22(金) 23:09:23.78 ID:Rh4ZO78c0
1はproject zomboidやってたりするんだろうか
もしやってなかったら一人きりの過酷なゾンビサバイバルゲームだし興味があったらやって欲しいな
77 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/06/25(月) 20:05:31.10 ID:JSjtW4nJ0
新興都市にあるレジスタンスの隠れアジトに、キャバリアの姿があった。黒い外套や長いハンマーは、座っているソファー、自身の真横に置いている。体つきは、千護が確認した通り小柄で華奢だ。中性的な容姿でいて、どこか無表情。着ている服装はタンクトップとレザーのパンツ。首元にチェーンタイプのシンプルなネックレスをつけている。

両腕を組み、眼を閉じてキャバリアはただ佇んでいる。レジスタンスからの支援ということで来たが、状況からして自分達の内情調査の部分が大きい。アイビスはそう読みながら、到着の報告を本部へ送った。

ストーク、アイビスの活動そのものに後ろめたいことは何もない。定期報告も欠かしていない、WWPの動向も可能な限りは偵察している。その上で問題なのが、自分達以外の勢力との絡み。千護達のことだ。

レジスタンスの上層部は今、他の勢力の関わり方に消極的。いや、嫌疑的と言っていいだろう。相手をすでに何かしらの裏があるのではないか、そういう判断をする傾向が見受けられる。その状況での、千護が元防衛軍兵士。ロバートが元WWPの研究者となれば、どのよう判断をされるかは、想像に難くない。

故に、2人にとっても今は岐路に立っている。うまく事を運ばなければ、良くはない結果が確実に待っている。
78 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/06/26(火) 02:53:23.29 ID:m1qZ5sif0
とはいえ、キャバリアは最低限の確認の後、何かをしようとはしない。無駄な活動は控えるように、ただソファーに座って今の状態になってから、恐らく5時間以上は経過しただろうか。

「(彼があの方の差し金で、こちらに着たのは確実な事。私のミュータント化はさておいても、報告してしまった二人のことは確認したいはずなのだけれど)」

ため息もつけず、仕方なく心の中でついてみる。ストークは出ていて、彼女一人しかいない。この状況についてを愚痴れる相手がほしいところだ。

しかし、その彼がいないのはこの状況を打破する為のものでもある。良くも悪くも、千護達とキャバリアを対面させる。それでの報告によっては、レジスタンスを抜けるしかない。命あっての物種、当然WWP、そしてレジスタンスの脅威は知っている。中途半端な判断は身を亡ぼすだろう。

他に当てのある勢力はないが、それでも一蓮托生になる千護達は心強い仲間になる。千護はもちろん戦闘面、ロバートは医療面の当てになる。

もちろん、そうならないことが理想だが、最悪の事態の想定は忘れてはならないこと。そこまで考えを改めて巡らせていたところで、隠れアジト内に人が入ってきた。
79 : ◆e6bTV9S.2E [sage saga]:2018/06/26(火) 03:31:50.25 ID:m1qZ5sif0
とりあえず、簡単に進められるところまで。


>>76
やってはないのでござる。ゲーム自体は把握してるけど、恐らくスペック不足。
とりあえず、自殺したくなったら拳銃かショットガン撃ちまくってればいいのよね。
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/27(水) 23:34:06.89 ID:DaxH3LT30
緊迫の対談が始まる・・・!!
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/28(木) 11:53:38.83 ID:EDxm5KTaO
>>79
銃撃ったら50〜100体は集まるから[ピーーー]るね
ゲームとしてはこれ日序盤の雰囲気をずっと楽しめるから面白い
鯖式のマルチも出来て○○がゾンビ多くて危険とかのやりとりや自警団が掃除してたり拠点帰ったら略奪されてたりするのもいいね
82 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/06/28(木) 20:17:58.98 ID:N0kQUGp40
入ってきた相手を確認するように、キャバリアは片目を開ける。入ってきたのはストークと、千護、ロバートの2人だ。

「あんたかい。レジスタンスのメンバーの一人ってのは」

それはあまりにもストレートな確認、千護らしくもあり、やり方を任せていたとはいえ、アイビスはその一言だけでフラストレーションが一気に溜まる。今ここでのやり取りは、4人全員の今後に関わる重要な局面なのだから、それも致し方ないだろう。

言葉は出さず、キャバリアは対面に座るよう促す。それを見た彼女は、素直に従ってから、キャバリアの言葉を待った。

「…。疑うべきは排除すべき、それが今のレジスタンスの方針」

「何がいいてぇんだ?」

その問いに目を閉じ、互いの沈黙が続く。考えているのは、それこそその言葉通りの意味を、どうするかを考えている。敵意がないからと言って、油断はできない。それは、答えが出ていないだけなのかもしれないのだから。

「自分はレジスタンス。ハウンドという部署にいるキャバリア…」

「……。名乗りは助かる。でも聞きてぇのは、さっきの方針の意味だ」

また、間が続く。
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/29(金) 16:59:13.01 ID:FowlFsVg0
ズバズバ行くなー。変に誤魔化すよりゃ良いのかも知れないけど、大丈夫なのかね?
84 : ◆e6bTV9S.2E [saga sage]:2018/07/04(水) 02:54:11.98 ID:2Q74iPVw0
>>80 始まり申した

>>81 マルチも出来たのねぇ。あれは完全に生き延びることに対して殺意がありすぎるゲームよね

>>83 まぁ、そこらへんはダイス様次第です


展開が重いのと連勤続きと暑さにやられてあんまり活動できてませんが、もう少し気長にお待ちを。
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 05:34:52.73 ID:nokPjl760
いやー、ガチガチにお疲れ様です。
86 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/07/10(火) 01:52:25.47 ID:dGlahWYA0
「言葉通り。レジスタンスは今、誰も信じようとはしていない」

「へぇ…。じゃあ、あんたらのことを知ってるあたしらは、邪魔ってわけかい?」

互いにやり取りは対照的だった。キャバリアは、明らかに言葉を選んでいて、千護は単刀直入に問う。彼女のそのストレートさが、アイビスを筆頭に3人の緊張を高めていく。その事は千護も百も承知している、自分とそしてロバートの目的である、ゾンビ化の解明がどうなるかの瀬戸際。

いざとなれば、ホルスターの中にある拳銃を抜く準備は出来ている。この世界に馴染んだ彼女に、ただ人だからという理由は引き金を引けない理由にならない。

「報告の内容によっては、そう判断される」

「はぁ。悪かったな、単刀直入に聞こう。あんたは、あたしらにとって敵か味方か。それだけだ」

ゆっくりとホルスターに手を伸ばす。まだ射殺する気はない、これは千護なりの意思表示だ。野良の犬などではなく、噛みころすことができる力を持つ一匹狼であるという表明。

だがそれを、キャバリアは見ることはない。相変わらず目を閉じたままだった。
87 : ◆e6bTV9S.2E [saga]:2018/07/10(火) 03:00:49.15 ID:dGlahWYA0
「キャバリアにとっては、敵ではない。もちろん、仲間でもない」

こういったやり取りは、千護にとって苛立ちを覚えさせるものだが、その事で集中力が切れるといったことはない。あと一歩、キャバリアが不用意なことを発言すれば、拳銃を抜き出すことに躊躇はなかった。

「……。キャバリアを殺すことに意味はない。殺せば、レジスタンスは間違いなく敵とみなす」

「それならそれで、仕方ないことだと、こっちは考えてる」

「そうか。けれど、それはレジスタンスへの報告が都合の悪いものだと思っているからか」

あぁ、と短い肯定に対し、キャバリアの返答はまた時間のかかるものだと、誰しもが思い、そして即座にそれはないと答え。

「キャバリアの指令は、ここの援護と君達の監査。問題があればそう報告する、そうでなければ、そう報告する。虚偽の報告をする気はない」

「そうかい」

とりあえずの一段落になる回答ではある。それでもまだ、油断ならない状況であることには変わりないとしても、すぐさま何か悪化する訳ではなさそうだ。千護はゆっくりと、ホルスターから手を離した。

「眠る、戦いが必要なら起こしてくれればいい」

そのまま、目が開けられることはなく、キャバリアは眠りについた。
88 : ◆e6bTV9S.2E [saga sage]:2018/07/10(火) 03:02:51.47 ID:dGlahWYA0
>>85
もうちょっと休みたいでござる
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