魔王「魔王の座を狙う輩を捻り潰す日々」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/10(木) 16:02:05.31 ID:eh31vneio
側近「魔王様、今日も不届き者が来ております」

魔王「良い。通せ、捻り潰す」

側近「はっ、しかし今日はなかなか手強い能力を持っている者かと」

魔王「ほう? どんな能力だというのだ」

側近「はっ、それが>>2の能力を持っていると聞いております」


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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/10(木) 16:09:18.75 ID:+IVpCI02O
おならで空が飛べる
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/10(木) 16:11:57.70 ID:eh31vneio
側近「それが、おならで空が飛べる能力を持っているとか」

魔王「なんだそれは。 曲芸の類か?」

側近「いえ、れっきとした魔物です。 なかなか腕の立つ者であると」

魔王「まぁよい。 通せ」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/10(木) 16:18:40.03 ID:eh31vneio
おなら魔物「ご機嫌よう、魔王様」

魔王「挨拶など良い。 どこからでもかかって


魔王が気だるそうに喋り終わる間もなく、魔物は放屁する
否、それはもはや放屁ではなく爆発

一瞬のうちに爆発的な加速をした魔物は、既に魔王の目の前にいた

器用に屁をこきながら尻を反転させ、魔王の顔面ゼロ距離での最大出力での爆発屁

強烈な音と臭気に、距離を置いていた側近は隠そうともせずに端正な顔を歪めた


魔物「はは、あっけねえな」


黄土色の煙が晴れてくると、あたりの床は焼け焦げ、爆心地を中心にクレーターが形成されていた
その威力をもつ屁を顔面ゼロ距離で食らったのだ、魔物はいくら魔王といえど勝利を確信していた
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/10(木) 16:26:15.41 ID:eh31vneio
魔王「所詮は曲芸の業よ」

魔物「!?」


立ち込めていた煙の中から魔王の手がすっと伸びる
脚を掴まれかけた魔物は再び屁をこき、あっという間に距離を取り、器用に回転しながら地に降りた


魔物「こりゃぁ、驚いた。 俺のおならを食らって生きてるなんて」

魔王「我は魔を統べる王ぞ。 貴様のような矮小な者の物差しで、我を測るなど」

魔王「おこがましいとは思わないか」


地を蹴った魔王は瞬きすら亀の歩みに見えるほどの速さで肉薄する
その勢いのまま振り抜いた拳は魔物の呆けた顔を捉え、そして跡形もなく爆散した


魔王「屁をこくからなんだと言うのだ?」

魔王「屁をこくより早く足を動かせば良いだけではないか」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/10(木) 16:27:22.33 ID:eh31vneio
側近「次の魔物が来ております」

魔王「今度はなんだ」

側近「はっ、>>7の能力を持っているそうです」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/10(木) 16:27:52.56 ID:ONh4F1otO
モノマネ
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