少し昔の作品達で聖杯戦争

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1 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/07(月) 00:21:28.78 ID:KdcVzY8G0
※(少し昔の)様々なキャラクターによる聖杯戦争SS

※安価も時折あり

※設定上、仮想空間での聖杯戦争であり本当に命を奪う訳ではありません(最初の情報として各陣営には共有されます)。

※余り深く考えずに好きな陣営を優勝に導いてあげて下さい


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1525620088
2 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/07(月) 00:24:00.29 ID:KdcVzY8G0

士郎「あれ…なんだ、ここ…」

士郎「森の中…? 昨日はいつも通り家で寝た筈なのに…」

士郎「俺は何でこんな所に立って…」


ーーーズキン


士郎「ぐぅっ…!」


士郎(何だこれ…情報が頭の中に流れ込んでくる…!)

士郎(仮想空間……サーヴァント……最後の1組になるまで戦い合う……)

士郎(……聖杯、戦争……だって……)

士郎「バカな…。聖杯戦争は終わったばかりだぞ」

士郎「それに聖杯は破壊した筈だ…なのに、何でこんな…」

???「おい」

士郎「うわっ!?」

士郎(……着物の、男? まさかこいつが……)

???「あんたが、俺のマスターか?」

士郎「あ、ああ、そうみたいだ」

???「……そうか」

士郎(……そうかって、それだけかよ!)
3 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/07(月) 00:25:41.18 ID:KdcVzY8G0
士郎「俺は衛宮士郎。お前は?」

???「……鑢七花。セイバーだ」

士郎(セイバー……)

七花「……どうした? 変な顔してるぞ」

士郎「いや、またなんだなと思ってさ」

七花「? 」

士郎「何でもないさ。とにかくよろしく頼む」

七花「……ああ」

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 00:27:33.54 ID:eu/w3iiY0
オリキャラでサーヴァント出して良いですか? 僕の考えたサーヴァントみたいな感じで
5 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/07(月) 00:27:51.88 ID:KdcVzY8G0

士郎「さてと。まずはどう動くかだな」

士郎「出来ればこんな戦い止めたい所だけど…」

士郎(今回は遠坂のサポートも受けられない。俺と七花で何とかしなくちゃいけない状況だ)

士郎(まずはどう動く……?)


士郎の行動は?

1.様子見。

2.他の参加者と接触。

3.積極的に戦いに介入していく。

↓1
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 00:31:19.18 ID:eu/w3iiY0
1+七花と会話
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 00:42:29.75 ID:qzQmLQ+po
>>4
果てしなくキモイ
8 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/07(月) 00:50:45.16 ID:KdcVzY8G0
士郎(まずは様子を見るか。七花の事も知らなきゃだしな)


士郎(一緒に戦う事になるんだし、互いのことは知っとかないと)


士郎「なぁ、七花ーーー」


ーーーーー


一旦別陣営の描写に移ります。


アーチャー、ランサー、アサシン、キャスター、ライダー、バーサーカーから陣営を選んでください。

↓1


9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 00:57:21.54 ID:eu/w3iiY0
バーサーカー
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 00:58:13.78 ID:qzQmLQ+po
ランサー
11 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/07(月) 01:30:53.99 ID:KdcVzY8G0
〜バーサーカー陣営〜


レナ(あの日、私は全てを失った)


レナ(疑心暗鬼に陥り、全てが悪いものに見え、そして凶行に至って…)


レナ(…でも、私を止めてくれる人達がいた)


レナ(私を止めようとしてくれた皆、正面からぶつかって説得をしてくれたあの人…)


レナ(どんな困難だって、どんな惨劇だって乗り越えられると、言ってくれたあの人)


レナ(でも、全てが消えた)


レナ(あの日、あの夜に、全てが)


レナ(生き残ったのは、私だけ)


レナ(……知りたい)


レナ(あの夜に何があったのかを。何が全てを壊してしまったのかを)


レナ(『真実』を、知りたいーーー)

12 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/07(月) 01:42:16.33 ID:KdcVzY8G0
レナ(この戦いに勝てば、願いを一つ叶えてくれると言っていた)


レナ(本当に誰かを殺す訳じゃない)


レナ(なら、私は、どうしても知りたい)


レナ(あの日の、『真実』を)


レナ(だから……)


レナ「お願いだよ、バーサーカー」


???「クォォォォ……」


レナ(気付けば側にいた、漆黒の騎士)


レナ(馬鹿げた程に巨大な……それこそ童話の中のドラゴンだって殺せてしまいそうな剣)


レナ(唯一分かるのは、バーサーカーというクラスだけ)


レナ(それでも一度狂った私には、お似合いのサーヴァントだと思えた)


レナ「……行こう」


レナ(一歩を踏み出すと、バーサーカーも応えてくれた)


レナ(その狭い肩に私を抱えて、風のような速度で走り出す)


レナ「あの日の『真実』のために……!」


レナ(流れて行く景色の中)


レナ(全てを失った私の側に、その時確かにそれがいたーーー)

13 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/07(月) 01:43:34.80 ID:KdcVzY8G0
次の陣営の描写に移ります。

アーチャー、ランサー、キャスター、ライダー、アサシンから陣営を選んでください。


↓1
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 01:45:46.60 ID:qzQmLQ+po
どのみち全員やるなら安価取らなくていいじゃん面倒くさい
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 04:20:25.26 ID:JHky41YiO
アサシン
16 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/07(月) 09:57:51.42 ID:KdcVzY8G0

〜アサシン陣営〜


渚(僕の名前は潮田渚。教師をしてる)


渚(生徒の皆から舐められてはいるものの、それなりに教師として振る舞えている……筈だと思いたい)


渚(昨日も、次の授業の準備をして就寝した筈なんだけど…)


渚「一体なんでこんな事に…」


渚(気付けば暗い森の中。何でも不思議な戦いに巻き込まれてしまったみたいだけど…)


???「……」


渚「………」


渚(側には女の子が立っていた)


渚(可愛い見た目をしてるけど、無表情で、どこか無機質な印象を受ける)


渚「えーと、君が僕のサーヴァント? なのかな」


???「……」


渚「おーい…」


17 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/07(月) 10:07:54.53 ID:KdcVzY8G0
???「パパの所に戻らなくちゃ」


渚「え?」


ダン!


渚「あ、ちょ、ちょっと待ってよ!」


渚(女の子は凄まじい音を鳴らして地面を蹴り抜き、闇夜に消えていった)


渚(僕の恩師、とまでは流石に行かないけど、人間離れした速さだった)


渚(居場所は何となく分かるから、見失いはしないだろうけど…)


渚「と、とにかく追いかけなくちゃ」


渚(息も絶え絶えにサーヴァントを追いかけていく)


渚(不安しか感じない幕開けだけど、僕の聖杯戦争はこうして始まったーーー)


アサシン陣営
サーヴァント:???
マスター:潮田渚@暗殺教室


ーーー


次の陣営の描写に移ります。
アーチャー、ランサー、キャスター、ライダーから選んでください。

↓1





18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 12:24:17.63 ID:QlLKhQe0O
初心者かな?なんか色々下手すぎ
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/05/07(月) 15:40:45.48 ID:YfC2MR/Y0
キャスター
20 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/07(月) 16:53:24.67 ID:G1+BVLhHO
〜キャスター陣営〜


縁寿(最後に、問い掛けがあった)

縁寿(掌の中から消えた飴玉)


縁寿(これは手品か、魔法か)


縁寿(長い長い旅路の果てにあった、問い掛け)


縁寿(私は答えを選択する)


縁寿(そして、そしてーーー)



縁寿「聖杯戦争、ね」


縁寿「あの悪趣味な魔女共は関与してないようだけど…」


縁寿「何でも願いを叶える、ね」


縁寿「……面白いじゃない」


縁寿「それで、あなたが私のサーヴァントなの?」


???「そのようだな」

21 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/07(月) 19:49:43.05 ID:KFs5/iEWO
緑寿(白銀の外套を羽織った子供…)


縁寿(…ただの子供って訳じゃあなさそうだけど、こいつが私のサーヴァント? 大丈夫かしら)


???「女、この本が読めるか」


縁寿「銀色の本? 何よ、これ」


???「いいから読め」


縁寿「分かったわよ。まったく…生意気な子どもね」


縁寿(中身は…さっぱりね。見た事もない文字だわ)


縁寿(あれ? でも、何ページかは読めるわね。文字は変わらない筈なのに)


???「……読めるみたいだな」


縁寿「そのようね」


???「最初のページを読んでみろ」


縁寿「最初のページ? ええと、これは…『ザケル』? って書いてあるわね」


縁寿(と、私がそう呟いた瞬間だった)


縁寿(閃光が、暗闇に走った)


縁寿(轟音と共に木々が薙ぎ倒され、微かな炎をあげる)


縁寿(ーーー雷)


縁寿(それが、迸ったのだ。目の前の子どもの掌から)

22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 20:03:28.41 ID:PEfi+8QkO
レナってひぐらしの?
23 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/07(月) 20:10:28.14 ID:KFs5/iEWO
???「くく、おれのパートナーたる資格はあるようだな」


縁寿「あんた…一体」


???「我が名はゼオン=ベル。魔界の王を決める戦いの候補にして、王の子だ」


ゼオン「この戦いではキャスターのクラスでもって現界した」


縁寿「……魔界の……王子、ね」


縁寿(とんでもない事ばかりだけど、もう驚きはしなかった)


縁寿(この戦いは、こういうものだと理解したからだ)


縁寿(キャスター・ゼオン…私に相応しいサーヴァントね)


ゼオン「女、貴様の名は?」


縁寿「申し遅れたわね。私は右代宮縁寿。かつて魔女であったものよ」


ゼオン「魔女……?」


縁寿「もう昔の話よ。私は魔法を捨ててしまったから」

ゼオン「ふん、魔法か捨てた女がキャスターのマスターになるか。皮肉なものだな」

縁寿「そうね。言えてるわ」
24 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/07(月) 20:23:04.76 ID:KFs5/iEWO
ゼオン「縁寿、まずはどう動く?」


縁寿「そうね。まずはーーー」



1.少し暴れて他の陣営を誘い出しましょう。

2.様子を見ましょう。他の陣営の動向を伺うわ


↓1
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/05/07(月) 21:42:15.04 ID:EaFxb8zk0
2
26 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/07(月) 22:06:46.88 ID:KdcVzY8G0
縁寿「まずは静観ね。他の陣営の動向を伺いましょう」


ゼオン「慎重だな。俺の力なら、こんな戦いなど一瞬で終わらせられるぞ?」


縁寿「ゲームはね。一手一手を吟味して打つものなの」


縁寿「どんなに有利な状況でもね」


縁寿「でも、そうね。心強いわ、キャスター」


縁寿「その時が来たら、蹂躙してあげましょう。全てを、ね」


ゼオン「くくっ、言うじゃないか。それでこそ俺のパートナーだ」


縁寿「よろしくね、ゼオン」


ゼオン「ああ、任せておけ」


キャスター陣営
サーヴァント:ゼオン=ベル@金色のガッシュ!!
マスター:右代宮縁寿@うみねこのなく頃に


ーーーー


次に描写する陣営を選んで下さい。

アーチャー、ランサー、ライダー

↓1


27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/07(月) 22:08:38.38 ID:EDFIqDQ/o
ライダー
28 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/07(月) 22:36:54.72 ID:KdcVzY8G0
〜ライダー陣営〜


みほ(……一体なにがどうなってるんだろう……)


みほ(目が覚めたらこんな森の中にいて、聖杯戦争なんて事に巻き込まれて……)


みほ(叶えたい願い、なんて事もないんだけどなぁ)


みほ(明日も学校なんだけどなぁ……)


みほ(それに…)


???「………」


みほ(あの人が、私のサーヴァントさん? なのかな)


みほ(普通のおじさん、って感じだけどなぁ)


みほ(ただ何だろう。本当に辛そうな、すごい険しい顔をしてる……)

29 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/07(月) 22:46:20.04 ID:KdcVzY8G0

みほ「あ、あの……」


???「……ああ。君が僕のマスターか。若いな、まだ子どもじゃないか」


みほ「あ、えっと、西住みほと言います。よろしくお願いします」


???「よろしく。ところでみほ。最初に君に伝えておく事がある」


みほ「? 何ですか?」


???「良いか、大事な事だから聞き逃すなよ。質問も反論もなしだ」


みほ「は、はぁ…」


???「この戦い、君はどこかで隠れていろ。ゆっくりしながら僕に魔力だか何だかを供給してくれてれば良い」


みほ「え?」


???「戦闘は全て僕が行う。正直に言うなら、君は足手まといだ。あぁ、安心しろ。報酬は勿論君にも渡すさ。好きな願いを叶えると良い」


みほ「で、でも…」


???「言ったろう、反論は無しだ。子どもは素直に大人の言う事は聞いとくものだ」


みほ「ま、待って下さいよ! いきなりそんなこと言われたって、聞ける訳ないじゃないですか!」


みほ「それに自己紹介だってされてないんですよ? そんなの尚更……」


???「名前が知りたいのか? 僕はトニー・スターク。ライダーのサーヴァントだ。ほら、これで良いだろう?」


トニー「緊急用のビーコンは渡しておく。身の危険が迫ったら、それを押せ」


トニー「じゃあな。しっかりとバレなそうな所に隠れるんだぞ」


みほ「ま、待ってーーー」


トニー「バァイ!」


みほ(言いながら、トニーさんの姿が金属のアーマーに覆われていって)


みほ(次の瞬間には両手足についたジェットで空を飛んでいってしまいました)
30 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/07(月) 22:56:34.71 ID:KdcVzY8G0
みほ(まるで嵐のような一瞬でした)


みほ(言うだけ言って、一人で戦場に向かってしまったトニーさん…)


みほ(軽い調子で話していたものの……それは、まるで私を拒絶するかのような言い方だった)


みほ(私を戦場に立たせたくない? それにしても余りに一方的な言い方だった)


みほ(まるで、私が戦場に立つ事を恐れているような……)


みほ(トニーさんの言う通り、どこかで隠れてた方が良いのかな…)


みほ(でも、いくら何でもトニーさんを一人で戦わせるなんて…)


みほ(私はーーー)


1.どこかに身を隠す。

2.トニーの後を追う


↓1
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 23:10:29.56 ID:eu/w3iiY0
2
32 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/07(月) 23:31:01.31 ID:KdcVzY8G0
みほ(私も行こう。何ができるのか分からないけど、それでも……私達はチームなんだから)


みほ(トニーさんの姿は既に見えない)


みほ(とにかくトニーさんが飛んでいった方向へと、私も走り出す)


みほ(何が起きるかは分からないけど……あの人を放っておけないと、何となく感じた)


みほ(これが、私の聖杯戦争の始まり)


みほ(いつもの戦車道とはまるで違う戦いが、始まりましたーーー)



ライダー陣営
サーヴァント:トニー・スターク@アベンジャーズ
マスター:西住みほ@ガールズアンドパンツァー


ーーーー

次の陣営を選んで下さい。

ランサー、アーチャー

↓1
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 01:40:32.52 ID:6rQ5jHOO0
アーチャー
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 18:38:05.78 ID:B5RPcwC5O
この>>1ホントに何も考えてないな・・・
安価とるだけで嬉ションするような馬鹿ととりあえず無駄に安価だしてレス乞食して愉悦してる>>1とで相性がいいんだな
35 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/08(火) 20:55:25.95 ID:SOCpCaxCO
〜アーチャー陣営〜


まどか(あの日、交わした約束)


まどか(忘れられない、忘れられる訳のない、忘れちゃいけない、約束)


まどか(私は願った)


まどか(殺して、と。親友に対して)


まどか(それがどれだけの重荷を彼女に背負わせるのかも知らずに)


まどか(それが彼女にどれだけの悔恨を与えるのかも知らずに、)


まどか(私は願った)


まどか(願って、しまった)


まどか(もう一つ、私は願った)


まどか(もう一度やり直せるのなら、どうか私を救って欲しいと)


まどか(騙されるままに終わりを迎えた馬鹿な私を、)


まどか(救って欲しいと、願った)


まどか(その約束が、どれほど彼女を傷付ける事になるのかも知らずに)


まどか(願った。願ってしまった)


まどか(それは、私と彼女への約束)


まどか(それは、まるで呪いのような約束)


まどか(一人の人生を狂わせたーーー約束)





36 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/08(火) 21:37:20.56 ID:IBJlusWf0
まどか(そして、私はこの場に立っていた)


まどか(何で、こんな所に居るのかは分からない)


まどか(ただ、この場には奇跡があった)


まどか(あの約束をなかった事にできる、奇跡が)


???「あなたが、私のマスターさん?」


まどか(気付けばそこに一人の女性が立っていた)


まどか(優しげな印象の顔立ちと、芯の強そうなら力強い瞳)


まどか(頼もしさと優しさが一緒に存在する表情)


まどか(この人が、私のサーヴァントなのだろう)
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 21:41:05.43 ID:4P71lyYko
読者様が湧くスレは良スレと相場が決まってるんだ
期待
38 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/08(火) 22:02:41.83 ID:IBJlusWf0
まどか「鹿目まどかです。よろしくお願いします」


???「まどかちゃん、だね。うん、いい名前だ」


なのは「私は高町なのは。アーチャークラスのサーヴァントだよ」


まどか(大人びたその雰囲気は、ある一人の魔法少女を連想させた)


まどか(私の師匠にあたる人でーーー私が殺した、魔法少女)


まどか(……嫌な気持ちだった)


まどか(あの人に似た雰囲気だというのもそうだし、何よりこんな優しそうな人を利用しなくてはいけない事に)


まどか(でも、そうしなくてはいけないのだ)


まどか(彼女のために、親友のために、)


まどか(彼女は全てを賭して戦い続けてくれた)


まどか(だから、私も何だって、する)


まどか(この人を利用するし、この人を裏切りも騙しもする)


まどか(それが、私の罪なのだから)
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 22:03:08.34 ID:w5+J6pRWO
ガルパンって映画もやってるし全然少し昔ってわけでもないよな
ガルパンがそうなると>>1はどんだけ先の未来の人間なわけ?
40 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/08(火) 22:40:21.72 ID:IBJlusWf0
〜ランサー陣営〜


カズキ「えーと、これは…」


カズキ「……夢?」


カズキ「そ、そっか、夢だよな」


カズキ「寸前まであんな所にいたんだ! いきなりこんな森の中にいる訳がない!」


カズキ「夢だ夢!」


カズキ「何を隠そう俺は早起きの達人! こんな夢、今すぐにでもーーー」


ーーー10分後


カズキ「ーーーお、起きれない……」


カズキ「え、これ、現実なの? 本当に?」


カズキ「そりゃ、やけにリアルな雰囲気だけど…」


???「なぁ、もう話し掛けても大丈夫か?」


カズキ「ちょ、ちょっと待って。まだ混乱してーーー」


カズキ「………え、誰君」


???「私? 私は佐倉杏子。あんたのサーヴァントって奴らしいね」


カズキ「い、いつからそこに……」


杏子「いつからって、最初からだよ」


杏子「早起きの達人って言いながら、ハシャギ始めた辺りからバッチリ見てたさ」


カズキ「み、見てたんだ、あれ……」


カズキ(は、恥ずかし過ぎる)

カズキ(死ねるもんなら、死にたいくらいだぞ……)

41 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/08(火) 22:54:47.05 ID:IBJlusWf0
杏子「いやぁ、正直驚いたね」


杏子「こんなやべー奴が仮にも私のマスターだと思うと恐怖すら感じたよ」


カズキ「あはは……」


カズキ(まるでゴミを見るような視線だぁ……)


杏子「……さてと。茶番にも付き合ったし、もう行くよ」


カズキ「行くってどこに?」


杏子「あんたも知ってんだろう。この戦いに勝てば何でも願いが叶うらしいじゃないか」


杏子「なら、乗らない手はないってね」


カズキ「ま、待てよ。いくら仮の世界とはいえ他人を傷付けるつもりか?」


杏子「あぁ? あんたまさか人助けとか正義とか言っちゃうタチ?」


杏子「勘弁してよ。こんな所まで来てさぁ」


カズキ「そこまで言うつもりはない」


カズキ「でも、見知らぬ他人を、自分の願いの為だけに傷付けるなんてーーー」


ーーーゴッ!


カズキ(槍、だった)


カズキ(気付けば出現していた槍が、威嚇するように地面を叩き割っていた)


カズキ(すごい……速度だ)


杏子「……それ以上はやめときな。少しの間とはいえ、仲良くやっておきたいだろう?」


杏子「これ以上、その耳障りな物言いを続けるようなら容赦しないよ」


カズキ「………」


42 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/08(火) 23:01:46.27 ID:IBJlusWf0
杏子「まぁ、あんたはどこかに隠れてりゃ良いよ」


杏子「その間にあたしが全部終わらせてやるからさ」


杏子「じゃあなーーー偽善者野郎」


カズキ(そう言って、杏子は暗闇の先へと走っていってしまう)


カズキ(……偽善者。少し前にも言われた事がある)


カズキ(どうするべきなのか)


カズキ(このまま行けば、杏子は本当に誰かを襲うかもしれない)


カズキ(でも、杏子の言う事も分かってしまう)


カズキ(……一瞬、頭をよぎったからだ)


カズキ(この戦いに勝てば、もしかしたら、と)


カズキ(考えてはいけない願いを、考えてしまった)


カズキ(……杏子を止めるか、否か)


カズキ(俺はーーー)


1.止める

2.止めない

↓1
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/09(水) 03:02:44.05 ID:Xu+o5OH5O
2
44 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/09(水) 22:27:47.76 ID:JT5kP1ip0
カズキ(……足は動かなかった……)

カズキ(誰かが傷付くのを理解していても尚、身体は動かない)


カズキ(……願い。それが俺にはある)


カズキ(もう既に諦めた筈の願いだった。もう叶う筈がないと思った願いだった)


カズキ(それが、叶うかもしれない)


カズキ(そう思ったら、そう思ってしまったら、)


カズキ(……足は、動かなかった)


カズキ(遠く離れていく足音を、俺は呆然と聞いていた)


ランサー陣営
サーヴァント:佐倉杏子
マスター:武藤カズキ


ーーーーー


次の視点を以下の中から選択してください。
ランサー、ライダー、アサシン、バーサーカー

↓1


45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/09(水) 22:43:54.57 ID:5K0X9CGU0
これ戦力差がひどいな
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/09(水) 22:55:35.24 ID:7yvM4+IDo
アサシン
47 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/09(水) 23:26:04.40 ID:JT5kP1ip0
〜アサシン陣営〜

???(私はXI。パパの……シックスの娘)

XI(ネウロとの決戦を控えた今、こんな茶番に構っている暇はない)

XI(一刻も早くパパの元へ帰り、その力となる)

XI(それが私の生きる意味。それが私の中身)

XI(だからーーー全てを殺す)

XI(聖杯戦争も何も関係ない)

XI(パパの力になる。それだけが私の願いなんだから)

XI(……サーヴァント、とやらの気配を感じる)

XI(反応は三つ)

XI(恐らくは隠れる気もないのだろう。気配を撒き散らすようにして、動いている)

XI(手当たり次第に潰していく。それが帰還への一番の近道)

XI(まずは近くの一体。その後に残った奴等を殺す)

XI(行くよーーー)


コンマ01〜33:ライダーと遭遇

コンマ34〜66:ランサーと遭遇

コンマ67〜99:バーサーカーと遭遇

コンマ00:再安価

↓1
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/05/10(木) 08:14:40.57 ID:FFYU0ZF80
ふむ…
49 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/10(木) 22:30:39.90 ID:TkZHgWn5O
XI(そいつらの前に躍り出る)


XI(大剣を装備した甲冑の騎士と、一人の少女)


XI(あちらもまた、私の存在に気付いて身構えた)


XI(例え相手がサーヴァントと呼ばれる存在でも、負ける気は欠片もしなかった)


XI(私はパパのクローンで、人間を超えた『新たな血族』)


XI(もはや誰にも負けはしない)


レナ「……あなたも、サーヴァント?」


XI「そうだよ。アサシンのサーヴァント」


レナ「アサシン……」


XI「別に覚えなくても良い。お前達は今ここで殺されるんだから」


レナ「自信満々だね。まだ戦ってもないのに、勝った気でいるなんて」


XI「事実だからね。私は世界で2番目に……パパの次に強い」


XI「あの弱体化した魔人よりも、もちろん人間なんかの誰よりもーーー私は強い」


レナ(……確かに、目の前の少女から感じる威圧感はすごい)


レナ(対峙しているだけで、身体が震えてしまいそうな……)


レナ(私なんかが……いや、普通の人間なんかが太刀打ちできる存在ではない……)


レナ(希望があるとすれば、それは私を守るように立つ、甲冑の騎士)


レナ(同じサーヴァントと呼ばれる存在であれば、彼女にも対抗できるのであろう)


レナ「……お願い、バーサーカー」


レナ(私の言葉を聞いて、バーサーカーが頷いたような気がした)


レナ(黒騎士が、一歩前に踏み出す)


バーサーカー「ーーーガァァァァァァアアアアアア!!!」


レナ(瞬間、まるで獣じみた咆哮が、森林に木霊したーーー)
50 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/10(木) 23:26:23.87 ID:TkZHgWn5O
レナ(まるで突風が吹いたようだった)


レナ(すさまじい速度で突撃するバーサーカーと、それを正面から向かい打つアサシン)


レナ(バーサーカーが自分の身の丈すら越える大剣を自在に操り、振り回す)


レナ(対するアサシンも、残像にしか見えない大剣の連撃を全て回避しきっている)


レナ(……常人ではまるでついていけない)


レナ(サーヴァント同士の戦いが、始まった)






バーサーカー「ガァァァァアアアアア!!」


XI


渚「な、何だったんだ、今の咆哮は……」


渚(あの少女が走り去った方角から、獣のような咆哮が聞こえた)


渚(ついで、ドカンドカンと何か巨大なものがぶつかり合うような音)


渚(……何かが、起こっている)


渚(多分……始まったのだ。サーヴァント同士の戦いが)


渚「……確実にいる、よねぇ」


渚(問題は一つ。僕のサーヴァントであるあの女の子が、多分戦闘をしている張本人だということ)


渚「……行かない訳には、いかないもんね」


渚(自分が行って何が出来るかは分からない。でも、放っておく訳にもいかない)


渚「よしっ」


渚(頬を叩き、気合を入れ直す)


渚(僕は、音のする方へと駆け出した)
51 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/10(木) 23:27:32.90 ID:TkZHgWn5O




〜時間は少し遡り、セイバー陣営〜


士郎(セイバー……鑢七花っていったっけな)


士郎(あのセイバーとは違うセイバー……)


士郎(……正直、また彼女と会えるかもと、期待しなかった訳じゃないけど……)


士郎(っと、ダメだな)


士郎(今ここにいるのは鑢七花。アーサー王じゃない)


士郎(まずは互いの事を知らないと)


士郎(そうだな。まずはーーー)


士郎は七花と何について話す?

1.宝具のこと

2.戦う理由

↓1
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/05/11(金) 00:09:12.31 ID:GeXmZLnL0
2
53 : ◆Vyeh8h8lBVIX [saga]:2018/05/11(金) 23:12:36.15 ID:2lMPe60hO
士郎「なぁ、七花。お前は何で戦うんだ?」


七花「……言う必要があるのか?」


士郎「そうだな。これから一緒に戦うんだ。出来れば聞いておきたい」


士郎「でも、嫌だっていうなら無理強いはしないさ。人に言いたくない事の一つや二つ、誰にでもあるからな」


七花「………」


士郎(七花はジッと俺を見つめていた。真っ直ぐに、だが感情らしき色は灯さず)


士郎(……どこかで、見た事のあるような瞳だった)


士郎(思い出せないけど、確かにどこかで)


士郎(そうして、少し時間が流れる)


士郎(その後、七花は、ゆっくりと口を開いて告げた)


七花「俺はーーー死ぬ為に、ここに来た」


士郎(それだけを、ポツリと呟いた)


54 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/11(金) 23:54:36.78 ID:5ORwkuQl0


七花「どうやらあの時代に俺を殺せる奴はいないらしい」


七花「とがめを殺したあいつでも、俺は殺せない」


七花「だから、この戦いに参加した。ここなら俺を殺せる奴もいる筈だから」


七花「これが俺の戦う理由だ」


士郎(……言葉を失った)


士郎(淡々とした語り方から、それが嘘でも冗談でもないと分かる)


士郎(だからこそ、理解できない)


士郎(死ぬ為に戦うという七花の言葉が、理解できなかった)


士郎「……何だよ、それ」


士郎(ようやく溢れた言葉は、誰にも届く事なく消えていく)


士郎(俺は、呆然と七花を見つめる事しかできなかった)
55 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/12(土) 00:09:03.77 ID:YHFOcukw0


『ーーーガァァァァァァアアアアアア!!!』


士郎(そんな最中で、それは起きた)


士郎(森林の奥深くから聞こえた咆哮。次いで幾度と轟音が鳴り響く)


士郎(戦いが、始まったのだ)


士郎(急転する事態に硬直する俺を差し置いて、七花は動いていた)


士郎(咆哮が聞こえた方角へと、風のように走り出す)


士郎(死ぬ為に、ここに来た)


士郎(……七花の言葉が脳裏に過る)


士郎(あいつは死地に向かおうとしているのだ。まるで躊躇う様子もなく)


士郎「……くそっ!」


士郎(遅れて俺も走り出す)


士郎(七花を止めなくてはと、思ったからだ)


士郎(あいつの考えは分からない。かつて何があったのかも分からない)


士郎(ただ、そんなのは駄目だと)


士郎(死ぬ為に戦うなんて駄目だと)


士郎(思ったから、走り出す)


士郎「待てよ、セイバー!」


士郎(二度目の聖杯戦争もまた、波乱からの始まりだった)


56 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/12(土) 00:25:03.79 ID:YHFOcukw0
〜アーチャー陣営〜


なのは「……戦闘が始まったみたいだね」


なのは「反応は2つ。激しくぶつかり合ってるみたい」


なのは「まどかちゃん、どうする?」


まどか(やっぱりアーチャーは頼りになるサーヴァントだった)


まどか(戦闘が始まっても冷静で、次の一手を考えている)


まどか(それにただの女の子でしかない私をマスターとして立ててくれる)


まどか(経験も、知識も、力も、私はアーチャーの足元にも及ばないのに、私の意見を尊重してくれる)


まどか(……私なんかには勿体無いサーヴァントだ)


まどか(……思考する)


まどか(どう動けば、勝利できるのか)


まどか(今すぐに戦うべきなのか、様子を見るべきなのか)


まどか(ここはーーー)


1.様子を見て、隙を伺う

2.戦いに介入する

3.周囲を探り、戦いにつられた者を狙う


↓1




57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/13(日) 01:44:49.61 ID:V42MTavy0
1+戦うには魔翌力が居るよね、アーチャー私とエッチしない?
私貴女と性的な方法で魔翌力供給したいの
58 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/13(日) 18:47:06.54 ID:yYLajS0XO
まどか「……ねぇ、なのはさん」


なのは「ん、なに?」


まどか「私と魔力供給をしませんか?」


なのは「魔力供給? パスなら充分に繋がってるけど………え?」


なのは「ま、まさか……だ、駄目だよ、そんなの!」


なのは「まどかちゃんはまだ子どもだし、私達は女の子同士だよ!?」


まどか(察したのか、なのはさんの顔が見る見る内に赤くなっていく)


まどか(それまでの落ち着き払った様子が嘘のようで)


まどか(……正直、そのギャップが素直に可愛いなと思ってしまった)


まどか「子どもだとか、女の子同士だとか、関係ありません」


まどか「私はマスターで、貴方はサーヴァント。万全を期すにはやれる事をしておかなくちゃですよね?」


なのは「そ、それとこれとは話が違ーーー」


まどか(ーーー反論する口を塞ぐように、私はアーチャーへキスをした)


まどか(アーチャーの身体が緊張で強張る)


まどか(その身体を抱きしめ、顔を寄せる)


まどか(そして、舌を絡め、唾液を体液を互いの口腔へ流し合う)


まどか(押し退けようとしてくるが、力を込めてキスを続ける)


まどか(……初めてのキス。でも、沢山の『私』を顧みれば、もしかしたらこんな経験もあるのかもしれない)


まどか(息の続く限り長く、私はアーチャーと体液を絡ませあった)


なのは「プハッ……ま、まどかちゃん!!?」


まどか「……確かに、効果はあるみたいですね。魔力が行き届いてる気がします」
59 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/13(日) 19:01:09.27 ID:h37liAsw0

なのは「まどかちゃん、落ち着いて! こんなのおかしいよ!」


まどか「おかしいのはなのはさんですよ。勝つ為にできる事をするのは、当たり前じゃないですか」


なのは「でも、こんな事まで……!」


まどか(愕然とするアーチャーを置いて、私は準備を進めていく)


まどか(一枚、一枚と服を脱ぎ捨て、一歩、一歩アーチャーへ近づいて行く)


まどか(アーチャーは蛇に睨まれた蛙のように、動きを止めていた)


まどか(距離が近づく)


まどか(また互いの息が触れ合う距離)


まどか(私はもう肌着だけになっていて、まるで温もりを求めるようにアーチャーに抱き着く)


まどか(そして、その服の隙間に手を滑り込ませる)


まどか(温かくて、柔らかくて、滑らかな肌の感触)


まどか(それは、まるで仮想の身体などとは思えなくて)


まどか(私はそろそろと手を進めていくーーー)


なのは「ーーーいやっ!」


まどか(ーーー瞬間、強く強く、身体を押し退けられた)

60 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/13(日) 19:21:28.75 ID:yYLajS0XO

まどか(相手はサーヴァント。本気で拒絶されれば、私に抵抗なんて出来る訳がない)


まどか(跳ね飛ばされた私は無様に地面へと転がった)


なのは「……おかしいよ、まどかちゃん」


なのは「いくら勝ちたいからって、こんなやり方間違ってる」


なのは「自分を大切にしない勝ち方なんて、自分が傷付くだけだよ」


まどか(……なのはさんの言葉は正論だ。当たり前のことを言っている)


まどか(でも……)


まどか「……私、負けたくないんです」


まどか「どうしても……どうしても勝たなくちゃいけないんです」


まどか「そうじゃないとダメなんです。そうじゃないといけないんです」


まどか「私が……私が地獄に突き落としてしまったから! 私が背負わせてしまったから!」



まどか「だからーーーだから、私は!! 勝たなくちゃいけない!!」


まどか「勝たなくちゃいけないの!!」


なのは「まどかちゃん……」


まどか(気付けば、吐き出すように感情をぶちまけていた)


まどか(あの日の約束。あの日のお願い。あの日の罪ーーー)
61 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/13(日) 19:28:36.62 ID:yYLajS0XO
なのは「……まどかちゃん」


なのは「なんとなく分かったよ。まどかちゃんには絶対に叶えたい願いがあるんだね」


まどか(アーチャーは……なのはさんは、優しく微笑んだ)


まどか(あんな事をした私に、無理やりに酷い事をししようとした私に、優しく)


なのは「教えて」


なのは「言葉にしないと伝わらないから」


なのは「あなたの想いを、あなたの辛さを、あなたの願いをーーー」


まどか(そして、言った)


まどか(教えて欲しい、と)


まどか(私の想いを、私の罪を)


まどか(私は……私は……)


1.言う

2.言わない


↓1
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/13(日) 19:30:08.75 ID:xfi1E8oM0
2
63 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/13(日) 20:20:41.29 ID:tLaEUpNB0
まどか(言えない……言える訳がなかった)


まどか(これは私の、私はだけの、罪なのだから)


まどか(それに、彼女だってそうだった)


まどか(自分の苦悩を誰にも……『私』にすら言わずに、戦い続けた)


まどか(孤独な、孤独な、戦い)


まどか(永遠とも思える繰り返しの中で、彼女は遂に誰にも言わなかった)


まどか(なのに、私だけが辛いと、苦しいと、全てを打ち明けてしまうのか)


まどか(……そんなのは、絶対におかしい)


まどか(こんな苦悩は、彼女のそれからすれば微々たるものなのだ)


まどか(だから、私は背負い続ける)


まどか(この罪をーーー一人で)


まどか(……無言を貫く私を、アーチャーは寂しげに見つめた)


なのは「……ごめんね、いきなり過ぎたよね」


なのは「待ってるから」


なのは「話したいと思います思ったら、いつでも教えて」


なのは「私は、貴方の、サーヴァントなんだから」


まどか(明るい調子で、アーチャーはそう言った)


まどか(……私は、彼女を見ていられなかった)


まどか(視線をきり、轟音の続く方角へ足を向ける)


まどか「……行こう、アーチャー。どんなサーヴァントが戦ってるのか、見ておかないと」


なのは「……うん」


まどか(私は振り向かずに歩み始める)


まどか(押し寄せる光を振り払うように、進んでいくーーー)
64 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/13(日) 20:30:45.13 ID:tLaEUpNB0
〜ランサー陣営〜


杏子(結局、あいつは追い掛けてこなかった)


杏子(口では綺麗事を並べておきながら、実際は欲に目が眩んでいるのだ)


杏子(口だけ達者な偽善者野郎……全くクソみたいな奴と組んじまったもんだね)


『ーーーガァァァァァァアアアアアア!!!』


杏子(っと、どうやら始まったらしいね)


杏子(さて、どう動くかねぇ)


杏子(小難しい事を考えずに正面から叩き潰すか、隙を伺うか)


杏子(釣られて来たバカを狩るってのも良いかもね)


杏子(ここはーーー)


1.戦闘に乱入し、ブチのめす

2.影から隙を伺う

3.他の獲物を探す


↓1

65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/13(日) 20:34:12.36 ID:v+PJ/1gb0
1
66 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/13(日) 21:28:21.64 ID:tLaEUpNB0
杏子(グダグダと考えるのは後だ)


杏子(私の邪魔をしよーって奴は、片っ端からぶっ潰す)


杏子(さぁて、やってやろうかねぇ)





カズキ(……俺は、彼女を、止めなかった)


カズキ(俺の願いを叶えるために、彼女を止めようとしなかった)


カズキ(脳裏に、あの平穏で、賑やかで、楽しくて)


カズキ(そして、あの人が隣にいる生活が、思い浮かぶ)


カズキ(……諦めた筈だった)


カズキ(他人に害をなすだけの存在となった自分)


カズキ(同様の存在と共に月へ行き、終わらない戦いを続ける筈だった)


カズキ(どれだけ傷つけようと、どれだけ傷つこうと終わらない戦い)


カズキ(その最中にーーーこの戦いに呼ばれた)


カズキ(……願い)


カズキ(その願いは間違いではない。でも、その願いを叶えるために誰かが傷付くのは間違っている)


カズキ(分かっている)


カズキ(分かっているんだ。だけど……!!)


『ーーーガァァァァァァアアアアアア』


カズキ(その時だった)


カズキ(耳をつんざくような獣の声が、遠くから鳴り響いた)


カズキ「サーヴァント……戦いが始まったのか!」


カズキ(杏子の反応は……)


カズキ(声のした方に向かってるーーー!)

67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/13(日) 21:29:24.40 ID:ZTaSZ08tO
まどなのは実際同人(非エロ)であるからそっからパクったんだろうな
68 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/13(日) 21:47:21.46 ID:tLaEUpNB0
カズキ(それを理解した瞬間、身体は駆け出していた)


カズキ(心の奥から湧き上がる熱い何かに突き動かされる)


カズキ(彼女を止めなかったくせに)


カズキ(自分の願いを優先しようとしたくせに)


カズキ(誰かが傷付くと、杏子が誰かを傷付けると分かった瞬間、)


カズキ(あんなにも動かなかった筈の足が、前へ前へと進んでいた)


カズキ「やっぱり、そんなのダメだ……!!」


カズキ(誰かが傷付くと分かっていて、それを放って置くなんて出来なかった)


カズキ(杏子が誰かを傷付けると分かっていて、それを放って置くなんて出来なかった)


カズキ(胸に手を当てる)


カズキ(彼女から貰った、2つ目の命が宿る場所)


カズキ(傷付けさせないために、守るために)


カズキ(心の限り、叫ぶ)


カズキ「ーーー武装錬金!!」


カズキ(山吹色の閃光が、視界を染め上げたーーー)
69 : ◆7hc0tN0J7CIo [saga]:2018/05/13(日) 22:00:37.82 ID:tLaEUpNB0
〜ライダー陣営〜


トニー(戦いが、あった)


トニー(宇宙の命運をかけた戦い)


トニー(……準備はしてきた筈だった)


トニー(6年前のあの日……異星人がNYに攻め込んできたあの日から、常にこの戦いの事を考えてきた)


トニー(仲間を集め、戦力を集め、設備を整え…)


トニー(だが、上手くは、いかなかった)


トニー(全ては終わってしまった)


トニー(いつか見た最悪の未来が、そこにあった)


トニー(……この戦いに勝利すれば、願いが叶うと言う)


トニー(本当か嘘かは分からない。正直眉唾ものだ)


トニー(だが、もはやこれしかなかった)


トニー(縋れるものは、これしかない)


トニー(選択肢など、もうないのだ)


トニー(だから、戦うと決めた)


トニー(それがヒーローに背く行為であったとしても、あの戦いが無かった事になるのであれば)


トニー(それで、構わない)


トニー(悪名は、全て私が被ろう)
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